アッパッパ
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アッパッパ(アッパッパー)は女性用の衣服の一つ。夏用の衣服として着られるサッカー生地など木綿製のワンピースである。簡易服または清涼服などとも呼ばれる。
概要
[編集]くいだおれ創業者の山田六郎の考案である[1]。なお、「アッパッパ」、「簡易服」または「清涼服」は夏の季語でもある。独特な名前は、歩くと裾がパッパと広がることからついたという説がある。元は近畿地方での俗語である。かつて西欧で流行したゆったりしたマザーハバードドレス(ハバード母さんドレス)のハバード(Hubbard)がなまったものとの説もある[2]。
大きめでゆったりとしたデザインが特徴。1920年代から1930年代にかけて流行した。1929年(昭和4年)の東京は40年ぶりの猛暑であり、清涼着と名づけて売りに出されたアッパッパが流行した。気候もこの衣服の流行の原因をなしている。当時依然として多くの女性が和装を普段着としていたところから、洋装化に寄与した衣服の一つと解釈することもできる。文芸春秋社は、佐藤愛子の著書『今は昔のこんなこと』の紹介において「女性解放の第一歩『アッパッパ』」としている[3]。
参考文献
[編集]- ^ 柿木央久『ばかたれ、しっかりせ -くいだおれ会長山田六郎伝- 』講談社 ISBN 9784062083003
- ^ 鹿野政直『大正デモクラシー』 <日本の歴史 27>、1976年 ISBN 4096210277
- ^ 佐藤愛子『今は昔のこんなこと』文春新書 ISBN 9784166605699 [1]