「AI処理のボトルネックは演算ではなく、メモリアクセスにある」。そんなタイトルでインテル主催の「Intel Connection 2024」で講演を行なったのは、東京大学 特別教授の黒田忠広氏だ。AIの課題である電力消費とボトルネックを解消すべく、インテルのような北米企業と日本の企業、アカデミアはいま何をすべきか。黒田氏は持論を展開した。 GDP比0.6%の第三期成長期に向かうAI時代の半導体産業 Intel Connection 2024のセッションにおいて、スーパーコンピューター富岳プロジェクトのリーダーである松岡聡センター長からマイクを引き継いだのは、東京大学教授で半導体研究者でもある黒田忠広氏だ。最初に説明したのは、半導体産業の成長について。家電で用いられていた程度だった半導体の市場は1990年代はGDP比0.2%程度だったが、PC市場やインターネットが勃興した1995年頃に0.4
Intelの2025年までのCPUロードマップ Intelは2006年から、「Core」ブランドをメインに据えてCPU製品を展開している。2008年に「Core i3/i5/i7」のグレードを導入して以来、途中に最上位グレードとして「Core i9」を追加したことを除いて14世代(≒14年間)に渡って、いわゆる「Core iプロセッサ」を展開してきた。 しかし2023年、同社はCoreプロセッサの“リブランド”を発表。従来のCoreブランドからは“i”が取り除かれ、上位モデル向けブランドとして「Core Ultraプロセッサ」が登場することになった。 →さよなら「i」 こんにちは「Ultra」――Intel Coreプロセッサが15年ぶりにリブランディング Meteor Lakeから適用 →「AI PC」がベールを脱ぐ! 次世代のモバイル向け「Core Ultraプロセッサ」正式発表 搭載
テクニカルジャーナリスト。東京工芸大学特別講師。monoAI Technology顧問。IT技術、半導体技術、映像技術、ゲーム開発技術などを専門に取材を続ける。スポーツカー愛好家。 Core Ultra搭載のノートPCのサンプル評価機が我が家にやってきた。 モデル名はASUS「Zenbook 14 OLED UX3405」。 西川Zen司という名前でありながら、ASUSのZenbookを実際に自宅で触るのは初めてのことである(Ry"Zen"の方は初代から愛用してはいたが)。 本機の搭載CPUは、Core Ultra 7 155Hで、ラインアップ上の中間グレードに位置するモデルとなる。 搭載CPUはCore iシリーズではなく、Intelが昨年末から投入を開始した新シリーズ「Core Ultra」を採用。本機は、いわゆるIntelが2024年以降に強力に推進する「AI PC」だ。 わざわざ「
こんにちは。マウスを使わない新入社員です。 ずばり、マウスを使わないのは、タッチパッドのほうが効率が良いからです。マウス厨🐭のみなさんにタッチパッドのすばらしさを啓蒙いたします。 ①「タッチパッドは使いにくい」は慣れの問題でしかないタッチパッドが非効率だと思うのは、マウス厨がタッチパッドに慣れていないからです。 確かに、タッチパッドは慣れないと非常に使いにくいです。ぐにゃぐにゃ動くカーソル、震える指先、クリックしたときにブレるカーソル。 あなたが間抜けにもマウスを忘れたときだけタッチパッドを使っているだけの人であれば、イライラは止まらないでしょう。 ところが、タッチパッドに慣れている人からすれば、タッチパッドもマウスも使用感はほぼ変わりません。まあ、CADの操作やコピペなどの精密な操作を求められる際はマウスのほうが流石に使いやすいですが、普通の業務で使いにくさを感じることはありません。
Oh!X関係者が語る,あのころのX68000。「X68000 Z」のローンチを記念して,かつての関係者にあれこれ話してもらおう 編集長:Kazuhisa ライター:西川善司 2022年6月8日にTwitter上で第一報が報じられ,マウスとキーボードのチラ見せ,TGS2022でのモック展示,クラウドファンディングでの展開など,次々と新たな展開を打ち出している「X68000 Z」。我々4Gamerも,TGS2022でブースの一部を提供したが,そのあまりの熱気にちょっと動揺している。 ?弊社はやります??詳細は後日? #68の日 pic.twitter.com/jU5gE2sG8R— 株式会社 瑞起(ZUIKI Inc.) (@ZUIKIInc) June 8, 2022 関連記事:【PR】新生X68000誕生。瑞起の「X68000 Z」は10月8日に予約受付を開始。TGS 2022の4Game
ある「パソコンの大先生」の死 2022.07.28 Updated by yomoyomo on July 28, 2022, 20:35 pm JST 「これはなんだね?」 「南京錠です」と彼女は答えた。 「なんだって!」彼は激昂してそう叫ぶと、分かりきったことを訊ねた。「で、鍵はどこにあるんだ?」 (ガブリエル・ガルシア=マルケス「愛の彼方の変わることなき死」) 6月のはじめに公開された前回から時間が空いてしまいました。前回の文章のテーマはWeb3でしたが、少し前にはそのWeb3を書名に掲げる書籍の内容が酷いと話題になり、ついには回収という事態となってしまいました。 が、今回のワタシの文章は、Web3やらメタバースやら、いまどきな話題とまったく関係のない、もっとスケールの小さい、個人的な、早い話がとてもしょぼい話題になります。一種の恥さらしとすら言って良いでしょう。 話は今月半ば、自室
リコーは4月28日、富士通の子会社であるPFU(石川県かほく市)を子会社化すると発表した。富士通が保有するPFUの発行済株式のうち80%を、計842億円で取得する予定。株式取得予定日は7月1日。日本経済新聞は4月25日、富士通が保有するPFU株式の8割をリコーに約800億円で売却すると報じていた。 子会社化の理由についてリコーは、オフィスサービス事業拡大のためと説明。「PFUは、業務用スキャナーで世界ナンバーワンのシェアと顧客基盤を誇る」とし、オフィス領域の他、医療機関や公的機関の窓口業務、金融機関、企業のバックヤードの書類の処理業務など、今後デジタル化のニーズが見込まれる分野へのビジネス拡大を目指す。 PFUは1960年に創業。ドキュメントスキャナー「ScanSnap」や高性能キーボード「Happy Hacking Keyboard」を手掛けるメーカーとして知られており、2010年に富士
1か月ほど前まで初代第1世代Core iのPCをほぼノーマルで使っていたが、Windowsの肥大化(*1(本増田の最後に参考webページを記載。以下同様))のせいかweb閲覧やExcel操作程度の作業でも引っかかりを覚えるようになったり、Windows11ブームに煽られてセキュリティ関連の記事を読み古いCPUには脆弱性が付き物だと知った(*2・3・4)り、あれこれあったためPCを新しくすることにした。 その際に色々な知見を得て情報の更新ができたため、日記帳兼リンク集として増田に残しておくことにした。極少数の人にしか役に立たないであろう文章だが、体験談の類として暇つぶしに読んでもらえれば幸い。ただ、過去のPC事情を懐古したりするのが目的なら、数年前にホッテントリ入りした別の記事(*5・6)を読む方が有意義かもしれない。 改装作業にどう臨んだかまず、パーツの買い方を3種類に大別して検討した。
「ディープラーニング系の将棋ソフトを使いたいのですが……」──11月中旬、筆者のもとにある相談が舞い込んできた。 発言の主は、将棋のプロ棋士である広瀬章人八段。王位、竜王のタイトル獲得経験もある、トッププロの一人だ(順位戦では最上位のクラスに当たるA級に在籍)。将棋に詳しくなくても、ネットミームに親しい人なら「羽生善治さんに魂を抜かれた棋士」という画像なら見たことがあるかもしれない(本人いわく「上を向いて考えていただけ」とのこと)。 プロ棋士がコンピュータで研究する時代 将棋界では「Ponanza」が2013年に佐藤慎一四段(当時)に勝ってから、囲碁界では「AlphaGo」が2016年にイ・セドル九段(当時)に勝って以来、プロ棋士によるコンピュータを使った研究が本格化している。将棋ファンには、今をときめく藤井聡太竜王が米AMDのハイエンドCPU「Ryzen Threadripper 399
自分はプログラマーで、アプリを作って生計を立てている。 普段は引きこもりだけど、たまに他業界の人と交流するのが好きだ。 で、例えば知人の個展にお邪魔して、居合わせた人と雑談がてら自己紹介する。 そこで「プログラマーです」と言うと、ほぼ90%ぐらいの確率で「あ、、私パソコンはあんまり詳しくないんです」と返されて、気まずい空気が流れる。 まるで、握手を求めたら手を引っ込められたような気分になる。 イラストレーターのような業界ではプログラマーは異星人のような存在で、何を話していいか分からなくなるようだ。 確かに自分が金融業界の人と会ったら、うっかり「金融はよく分からないです」と言いそうになるから、気持ちは分からんでもない。 でも、例えば「建築家です」と言って、「私、家のことは詳しくないんです」と返す人は少ないんじゃないだろうか。 その違いは何なのだろう。モヤモヤ。 先日、びっくりすることがあった
「今、ゲーミングPCを組むなら15万円」――1年前から変わった常識:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ) 夏休みはPCパーツの一式買い需要が増える。ただ、2021年の8月は「思っていた予算でゲーミングPCが組めずに涙をのんだ学生さんがいました」という話をちらほら聞いた。 原因は9割方グラフィックスカード――夏休みに涙をのんだ学生さんも 2021年に入ってPCパーツ、特にグラフィックスカードの値上がりが続いており、ゲーミングPCを組むトータルコストが上昇していることが背景にある。あるショップは「1年前は『予算10万円でゲーミング!』と売り出していたんですが、今はほぼ不可能なお題になってしまいましたね」と嘆く。 振り返れば、2020年6月には特別定額給付金(10万円)を元手に自作マシンを組むブームが起きていた。あれから、ゲーミングPCの最低ラインによく挙げられるGeForce G
世の中半導体不足だということは知っていましたが(それが原因かどうかは分かりませんけれど、きっとそうなんでしょう)、発売ほやほやの新製品の納期が4カ月も先だなんて。 もちろん今後も納期予定は変動するでしょうから、ここからまた縮まる可能性もあるとは思いますが、個人事業主的には、せっかく経費として一括で落とせる30万円以下に抑えたのに、今年の経費にできなくなりそう、というのは当てが外れた感じです。ライターにとって、まとまった経費なんてPCくらいしかないのに……(リアルな取材がなくなったのでカメラは当分使わないですし)。 すべてのPCの納期が遅れているわけではないと思いますが、年末に経費を調整するためにPCを買おうとしている個人事業主の方や、3月末に利益を調整するためにPCを調達しようとしている企業の方々は、いまから早めに動いて納期を確認しておいたほうがいいかもしれません。
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