千葉・幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2009」が2009年10月10日に閉幕した。世界的な経済不況や新型インフルエンザの流行、台風の本州上陸といった逆風の中でありながら、開催5日間合計で15万302人という盛況となった。 今回のCEATECの話題をさらったのはパナソニック、ソニー、シャープなどが出展し、2010年の発売を目指す「3Dテレビ」と、東芝が12月に発売する超高速CPU「Cell Broadband Engine」搭載液晶テレビ「CELLレグザ 55X1」だ。 デジタルメディア評論家で、日本画質学会の副会長も務める麻倉怜士氏は、今回のCEATECをどう見たのか。“3D”は家庭用テレビのメインストリームになるのか。東芝「CELLレグザ」の画質、音質、先進的な機能が、今後のテレビに及ぼす影響とは。そのほかに麻倉氏が注目した技術・製品とはいったい何なのだろうか──?