腕時計の巻かれた手首を捉えた3DカラーX線写真。軟部組織と指の骨が見て取れる。マーズ・バイオイメージング提供(2018年7月12日提供)。(c)AFP PHOTO / MARS Bioimaging Ltd 【7月13日 AFP】ニュージーランドの科学者チームがこのほど、人体の3DカラーX線撮影を世界で初めて実施した。撮像技術の開発に寄与した欧州合同原子核研究所(CERN)が発表した。医療診断分野の今後の向上にも期待が寄せられている。 従来の白黒のX線撮像技術に基づくこの最新装置には、CERNの粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」のために開発された粒子追跡技術が組み込まれている。LHCは2012年、質量の謎を説明する見えない粒子「ヒッグス粒子(Higgs Boson)」を発見した。 今回のX線撮影についてCERNは、「カラーX線撮像技術は、従来のものと比べ、明瞭で正確な画像を生