無快楽症とは? 快楽を感じにくくなる脳のメカニズム無快楽症とは、楽しいと感じるはずの活動に対して興味を持てなくなる状態を指します。 これはうつ病や統合失調症などの精神疾患と関連が深いとされていますが、必ずしも精神疾患のみに限らず、加齢や環境要因によっても発生する可能性があると言われています。 最新の研究では、視床の室傍核(PVT)と側坐核(NAc)の間の機能的結合性が強化されることが、無快楽症の症状と関連していることが明らかになっています。 視床の室傍核(PVT)と側坐核(NAc)の位置/Credit:Wikimedia Commons PVTは覚醒・ストレス応答・報酬処理・学習と記憶という複数の機能を統合する重要な場所です。そして側坐核とつながることで報酬や動機づけに関連するされていて、側坐核はやる気スイッチなんて表現されることもある場所です。 この2つの脳領域の結合が強くなると、報酬系