NTTドコモは、NFCとBluetooth経由でSIMの認証をすることで、SIMカードが入っていないスマートフォン/タブレットをモバイルネットワークに接続できるようにする新技術「ポータブルSIM」を開発した。
見た目はモバイルルーターの「ポータブルSIM」。これまで端末にSIMカードを差していたが、ポータブルSIMではこの小型機器側にSIMカードを入れ、NFCとBluetooth経由でSIM認証を可能とする
このポータブルSIMは名刺サイズの小型機器で、SIMカードともにNFC/Bluetooth機能を内蔵。スマートフォンやタブレットをかざしたのち、その後はBluetoothで通信することで、SIMによる認証が継続されるというもの。
実際の利用シーンとしては、複数機器で1枚のSIMを共用したり、自宅と会社で別の契約で利用する際に、物理的にSIMカードを差し替える手間が必要なくなる。また、SIMカードの認証機能を利用して、インターネット上のサイトのログインに活用することも考えられている。
なお、スマートフォン/タブレットをポータブルSIMに対応させるには仕様の変更が必要で、既存の機器では利用できない。またNTTドコモ・ベンチャーズ ラウンジスペースではポータブルSIMを活用したアイデアを募集する予定で、7月23日にはイベントも開催する。