期待の「Retinaディスプレイ」対応Macが登場!
新型MacBook AirとMacBook Pro紹介の後、シラー氏は“第3”のカテゴリーがMacBookに存在すると説明し、ベールに隠された謎のマシンのシルエットを壇上のスライドに映し出した。
その名を「Next Generation MacBook Pro」と呼び、スポットライトを浴びてステージ上に登場したノートは、MacBook ProでありながらMacBook Airのように薄い製品、「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」(MacBook Pro with Retina Display)だった。
光学ドライブが非搭載になったうえに薄型化が追求されており、シラー氏が「自分の指よりも本体が薄い」とアピールする。その薄さは0.71インチ(約18mm)とほぼMacBook Airと同等だと明らかにした(MacBook Airは最厚部17mm)。重量も4.46ポンド(約2kg)で、歴代MacBook Proでも最軽量にあたるようだ。
この「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」(MacBook Pro with Retina Display)における最大のセールスポイントは、以前から噂されていたとおり「Retinaディスプレイ」を採用した点にある。解像度は2880×1800ドットと、既存の15.4インチMacBook Proと同じ液晶パネルサイズながら4倍の解像度で、ピクセル密度にして220ppiに相当する(アスペクト比は16:10)。
15.4型の対角サイズに、2880×1800ドットの最大解像度を備える。ピクセル密度は220ppiで、iPhone 4/4Sの300ppiオーバーの水準よりは低いものの、視認距離がiOS機器よりも遠いことを考えれば、Retinaと表現するには十分だろう
iPhone 4/4Sや新iPadのピクセル密度には及ばないものの、通常ディスプレーを視認する距離を考えれば(ノートのほうが目との距離が離れていることが多いだろう)、220ppiでもRetinaとしては十分な水準と思われる。Retinaのメリットはいくつかあるが、まず分かりやすいのがウェブブラウジングなどにおける文字のスムージング処理だ。
また、Mac向けではAperture、そしてAdobe Photoshop、Autodesk、そして一部ゲームなどがRetina対応を表明しており、その恩恵を受けられるという。