2025-03-18

私の生い立ちをここに残しておきます(後半生)

anond:20250318130051

銀行員としての毎日想像以上に厳しいものでした。三和銀行では朝から晩まで数字に追われ、理不尽な叱責を受けることもしばしばでしたが、幸い上司や同僚には恵まれました。何よりも大切だったのは、銀行業務を通じて多くの企業個人人生に触れる機会があり、それが私の人間観や社会観を大きく広げることにつながったことです。

数年間の支店勤務の後、本店企画部門に異動となりました。そこでは銀行業務の根幹に関わる重要仕事を任され、自分視野ますます広がっていくのを感じました。しかバブル経済崩壊後の混乱の中、銀行業務は次第に苦難の道を歩み始めました。毎日のように不良債権の処理に追われ、心身ともに限界を感じる日々が続きました。

ちょうどその頃、私は以前から興味を抱いていた大学院への進学を真剣検討し始めました。銀行を辞め、東京大学大学院社会科学研究科入学しました。学生生活に戻った私は、経済社会本質について改めて学び直し、充実した日々を過ごしました。

修士課程を修了した後は、研究者としての道を志し、数年間は非常勤講師として大学で教えながら博士論文執筆しました。しかし、生活は厳しく、結婚子ども誕生きっかけに、再び企業世界へ戻ることを選択しました。

新たに入社したのは中堅のコンサルティング会社でした。銀行時代経験を活かしながら、企業再生経営改革に携わるようになりました。この仕事は私にとって非常にやりがいがあり、自分経験知識が直接人や社会の役に立つことを実感できました。

定年後はこれまでの経験を活かして地域中小企業支援ボランティア活動に精を出しました。特に若い経営者や起業を目指す若者たち交流する中で、自分経験が少しでも彼らの役に立てばと願っておりました。

老いと病により体力も衰え、思うように活動できない日が増えましたが、振り返れば波乱に満ちてはいましたが、非常に充実した人生でした。私の経験や考えが少しでも次の世代への参考になれば幸いです。

これにて私の生い立ちの記録を終えます

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