家の母親も女の子は母親に厳しいというようなことを同世代の母親から聞いていたから
では、今の世代はどうかというと
明治安田生活福祉研究所の2016年とちょっと古いが親子関係に関する調査がある
母親との関係がとても良好と思っている娘は43.1%、どちらかと言えば良好が48%で計91.1%と多くは問題ないことが分かる
父親の場合は娘から見てとても良好が27.6%、どちらかと言えば良好が50.4%の計78%と母親と比べると少し低くなる
息子から見た場合でも21.3%の56.4%の計77.7%と男女で差はないが母親と比べると若干、父親の関係がギクシャクする傾向にある
息子と母親が71.8%、娘と母親に至っては92.9%であり息子と父親が63.8%、娘と父親が61.1%となる
親世代の頃は父親と出かけるのに抵抗がある子供が過半数を超えていたが今や逆転し父親と出かけるのに抵抗のない子供が多い時代になっている
女子では友人の34.2%の次に母親が28.5%となり父親は1.4%
男子では友人の29.9%の次に母親が17.3%となり父親が3%となっている
子供から見た父親との関係というのは親世代と比べほぼ全ての問いで数字が良くなっているにも関わずこの相談先に関しては父親が選ばれないという現象が続いている
少し謎
母親から叱られるより褒められる方が多かったと答えた割合は男子で20.2%、女子で23%と差はなく若干、女子のが母親から褒められているぐらいである
父親から叱られるより褒められる方が多かったと答えた男子が18.8%に対して女子は28.8%と差がちょっとあり今の父親は娘に甘い傾向が伺える
あくまでこの調査を見る限りでは男子より女子の方が母親との関係が良好な場合が多い傾向にある
父親の育児参加が増えたこともあるのか父親と子供の関係というのもほぼ全てにおいて昔より良くなっている
興味深いのはこの調査で異性との友情は成立するかという問いに男子の73.8%が女子の78.2%が成立し得ると答えていることである
親世代では男女ともに4割程だったのが倍ぐらいに増えている、これには異性の親との関係が良くなったことも少なからず影響しているのではないかと思っている
同時に世間では男女の分断が大いに叫ばれているが何時になく今は男女の友情が信じられている時代である、溝は小さくなっているのではないか?
本当に男女は分断しているのかと疑問に思う