PCでゲームを楽しみたいと思っても、ちょうどいいスペックのゲーミングPCがなかなか見つからなかったり、出来合いの製品は性能の割に価格が高かったり。かといって、自分でパーツを選択して構成を決められるBTOパソコンは初心者にはハードルが高そう……。そんな人にオススメなのが、サイコムから新しく発売された「G-Master Velox Mini」だ。ここでは、その製品の特徴や魅力的なポイントを紹介していく。

  • サイコムの「G-Master Velox Mini」

  

自分だけの1台を作るなら、BTOパソコンメーカー「サイコム」

できるだけムダなコストを抑えて用途に合ったスペックのPCを手に入れたいという人に支持されているのが、自分でパーツを選択して構成を決められるBTOパソコンだ。BTOは「Build To Order」の略で、受注生産の意味を持つ。
そのなかでも性能や品質にこだわりのあるユーザーから信頼を得ているのが、BTOパソコンのパイオニアとして25年以上の歴史を持つ老舗「@Sycom(サイコム)」。オリジナル性の高いモデルが豊富なうえ、カスタマイズの自由度も高く、“自分だけの1台”を作れるのが大きな魅力だ。

同社のラインナップのうちゲーム用途に最適化されたブランドが「G-Master」になる。ハイエンド向けからエントリー向けまで多彩な製品が用意されているが、初めてBTOを利用する人やライトゲーマーから人気なのが「G-Master Velox II」シリーズだ。
同シリーズはもともとサイコムが「初心者にも手軽にBTOパソコンの魅力を知ってほしい」という想いで開発したという経緯があり、シンプルなカスタマイズとサイコムならではの厳選された高品質なパーツが特徴になっている。

そんなシリーズから、今回新たに登場したのが「G-Master Velox Mini」だ。いったい、どんな製品なのだろうか?

  • コンパクトな筐体が印象的なサイコムの「G-Master Velox Mini」

  

コンパクトでもパワフルな「G-Master Velox Mini」

「G-Master Velox Mini」は、小型サイズながらゲームを快適に楽しめる性能をしっかりと備えた省スペースなゲーミングPCだ。ここでは、その特徴を二つのポイントに分けて紹介していこう。

コンパクトでインテリアに溶け込むデザイン

ゲーミングPCというと大柄な筐体を思い浮かべて「自室に置くにはちょっと……」と思う人も多いのでは?その点、「G-Master Velox Mini」はとてもコンパクト。サイズは幅200mm×奥行き336mm×高さ283.5mmしかない。本体前面は2Lのペットボトルを2本並べたより少し小さく、奥行きはそのペットボトルを横倒しにした長さに近い。デスク下はもちろん、デスクの上に置いても邪魔になりにくく、設置場所を選ばないのが大きな特徴だ。

天面にはキャリーハンドルが搭載されており、片手でも楽に持ち運ぶことが可能。そのため、ふだんは自分の部屋でモニターにつないで使い、大画面でゲームをプレイしたいときだけリビングの大型テレビにつなぐというような使い方もできる。

  • 天面にキャリーハンドルが搭載されており、気軽に持ち運べる

本体は白を基調にした直方体のデザインで、前面と背面、天面、右側面にはメッシュパネルが、左側面には強化ガラスパネルが採用されている。PCというよりもおしゃれな家電といった佇まいが印象的。どんな部屋にも違和感なく溶け込んでくれるので、デスクの上などの目につく場所に置いた場合でも圧迫感を抱きにくい。インテリアにこだわりのある人も、これなら安心して部屋の好きな場所に設置できるはずだ。

  • デスクの上に置いても邪魔になりにくいコンパクトさが特徴。標準の本体カラーは白だが、オプションで黒も用意されている

  • 前面と天面はメッシュパネルになっている。パネルの内側にも目の細かいメッシュフィルターが取り付けられており、ホコリなどが本体内部に入りにくくなっている

  • 本体右側面は一部のみメッシュ状、本体左側面は強化ガラスパネルになっており、パネルを外さなくても内部の様子を確認できる

  • 本体背面。インタフェース周り以外がメッシュ状になっている

  

厳選パーツで初心者も安心してカスタマイズできる

BTOパソコンのメリットのひとつは、好みや使い方に合わせてパーツを選んで自分だけの1台にできるところ。しかし、BTOが初めての人やパーツの知識がない人だと「どれを選んだらいいの?」と迷ってしまいやすい。
その点、「G-Master Velox Mini」なら心配はいらない。標準構成でも十分なパフォーマンスが得られるようになっているうえ、カスタマイズできるパーツも厳選されたものばかり。パーツ単体の動作検証はもちろんだが、パーツの組み合わせによって動作に問題が生じないかも徹底検証したうえでチョイスされているのだ。そのため、購入するときは「ゲーム実況もやりたいからCPUは性能に余裕があるものにしよう」とか「そんなにたくさんのアプリを使わないからストレージは容量小さめにしてコストを抑えよう」といった具合に必要性や予算に合わせて選んでいけばOKだ。

  • 「G-Master Velox Mini」の本体内部。大型の空冷クーラーが搭載されており、パーツが発する熱を効率的に外部に排出できるようになっている

「G -Master Velox Mini」のラインナップは、CPUの違いにより大きく3モデルに分かれている。一つ目が最新世代のIntel Core Ultra プロセッサーを採用した「G-Master Velox Mini B860 Intel Edition」で、カスタマイズではCPUをCore Ultra 5 235、Core Ultra 5 245K、Core Ultra 7 265、Core Ultra 7 265K、Core Ultra 9 285Kから選択可能。
二つ目が、第14世代 Intel Core プロセッサーを採用した「G-Master Velox Mini B760 Intel Edition」で、選べるCPUは前述した「G-Master Velox Mini B860 Intel Edition」と同じとなる(*)。
三つ目がAMD Ryzen 9000シリーズ プロセッサーを採用した「G-Master Velox Mini B650A AMD Edition」で、CPUはRyzen 5 9600Xや最新のRyzen 9 9900X3Dなどから選択可能だ。

GPUについては各モデルで詳細を確認していただきたいが、カスタマイズによって電源が700W以上も選択出来るため、Geforce RTX5070はもちろんのこと最新世代のRadeon RX 9070なども搭載可能だ。

(*) ただし、Core i9ー14900K及び14900FKは外す。

  • CPUやグラフィックスカードは使い方に合わせて複数の選択肢から選べる

それぞれ、モデル名の数字が大きいほど高性能だが、いちばん数字の小さなものでも最新のオンラインゲームを楽しむには十分なパフォーマンスを持っている。ゲームだけでなく動画編集やライブ配信などもやってみたいという場合や、eスポーツを本格的に楽しみたいという場合のように、一歩踏み込んだ使い方まで考えている場合は、予算に応じて性能の高いものを選ぶようにするといいだろう。

今回は、3モデルのうちIntel Core Ultra プロセッサーを採用した「G-Master Velox Mini B860」を試せたので、ベンチマークテストを実行して実際にゲームをどのくらい快適にプレイできるかチェックしてみることにする。

  • 試用機には、グラフィックスカードとして3スロットを占有するデュアルファンのMSI GeForce RTX 4070 SUPER 12G VENTUS 2X OCを搭載。RTX4070は現在終息しているが、小さなボディでもさまざまなカスタマイズができので、後継であるRTX5070なども搭載可能だ

  

負荷の高いMMOやFPSなどのゲームもサクサク楽しめる

今回試した「G-Master Velox Mini B860」の構成は次の表の通り。ゲーミングPCとしてはミドルハイクラスのスペックで、MMO(多人数同時参加型オンラインゲーム)やFPS、TPSなどの負荷の高いゲームも高解像度かつ滑らかな映像で快適に遊べる実力を持っている。

試用機の構成
モデル G-Master Velox Mini B860 Intel Edition
OS Windows 11
CPU Core Ultra 7 265KF
CPUクーラー Nocuta NH-U12A
マザーボード ASRock B860I WiFi
メモリ 32GB DDR5-5600(16GB×2、デュアルチャネル)
グラフィックス MSI GeForce RTX4070 SUPER 12G VENTUS 2X OC
SSD Crucial P3 Plus CT1000P3PSSD8(M.2 PCIe Gen4 SSD 1TB)
ケース 白(DeepCool CH160 White)+背面ファン(Noctua NF-F12 PWM)
電源 SilverStone SST-SX700-G(SFX 700W/80PLUS Gold)

実際にどのくらいのパフォーマンスを持っているのかをチェックするため、各種ベンチマークテストを実行してみた。まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH 2024」は、次の結果になった。

CINEBENCH 2024
CPU(マルチコア) 1,908pts
CPU(シングルコア) 138pts

前世代の上位モデルであるCore i9 プロセッサー 14900Kに迫るスコアで、CPUコア1つあたりの性能(シングルコア性能)も、並列処理性能(マルチコア性能)も非常に高い。ゲームはもちろんだが、ゲームをプレイしながらの配信や動画のエンコードといった負荷の高い処理も快適に行えることが期待できる。

  • 「CINEBENCH 2024」の結果

続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMARK 10」を実行してみた。

PCMARK 10
総合スコア 1,908pts
Essentials 11,345
Productivity 10,900
Digital Content Creation 17,501

快適に動作する目安は、Web閲覧やSNS、オンライン会議などの一般的な用途における性能を示すEssentialsが4,100以上、WordやExcelなどのオフィスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4,500以上、画像や動画などのデジタルコンテンツの編集におけるパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3,450以上だが、そのいずれも大きく上回っている。日常的な用途はもちろんだが、高解像度の画像編集や動画編集などのクリエイティブ用途も快適に行えることがわかる。

  • 「PCMARK 10」の結果

次に、グラフィックス性能を測るため「3DMARK」も試してみた。

3DMARK Time Spy
Time Spy Score 19,645
Graphic score 20,059
CPU score 17,590
3DMARK Time Spy Extreme
Time Spy Extreme Score 9,916
Graphic score 9,603
CPU score 12,171
3DMARK Steel Nomad
Steel Nomad Score 4,516
Graphic score 45.17 FPS
CPU score 12,171

結果を見ると、DirectX 12ベースでWQHD(2,560×1,440)解像度のゲーム性能を測るTime Spyが19,645、4K解像度のTime Spy Extremeが9,916、さらに負荷の高いSteel Nomadが4,516というスコア。重量級のゲームでも4Kでそれなりに快適にプレイできそうだ。

  • 「3DMARK Time Spy」の結果

そこで、実際に人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends™」を試してみることにした。ビデオ設定を最高に設定し、トレーニングモードを一通りプレイしてみたところ、次の結果になった。

Apex Legends™によるテスト結果

解像度 平均フレームレート
フルHD(1,920×1,080) 299.406fps
WQHD(2,560×1,440) 290.785fps
4K(3,840×2,160) 181.898fps

※ビデオ設定が最高になるように変更し、トレーニングモードをプレイしてフレームレートをチェック

オンラインゲームを快適にプレイできる目安はフレームレート(1秒間に画面を描画できる数)が60fpsとなるが、本製品の場合はフルHDやWQHDはもちろん、4Kでも平均して180fps以上を出せることがわかった。

  • Apex Legends™でテストしているところ。4Kでも滑らかな映像で快適にプレイすることが可能だ

さらに、人気のハンティングアクション『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークも試してみた。

モンスターハンターワイルズ ベンチマーク結果

解像度 画質 スコア 平均フレームレート
フルHD(1,920×1,080) ウルトラ 20,739 121.70fps
WQHD(2,560×1,440) ウルトラ 17,621 103.37fps
4K(3,840×2,160) ウルトラ 12,400 72.80fps

最高画質の「ウルトラ」でも、WQHDなら100fps以上で快適に、4Kでも72fps以上で問題なくプレイできる結果に。最新の人気タイトルや話題作をプレイしてみたい人にとっては、十分すぎる性能を持っていることがわかった。

  • 『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークの結果。4K解像度で最高画質の「ウルトラ」でも平均フレームレートが70fpsを超え、問題なくプレイできることがわかる

なお、4Kで画質が「高」の場合は、スコアが15314で平均フレームレートが89.56fpsとなり、「快適にプレイできる」という評価になった。

※「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」は、実際のゲーム『モンスターハンターワイルズ』の動作を完全に保証するものではありません。
※「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」は、ご使用のパソコンの環境や常駐ソフトウェアなどの組み合わせにより正常に動作しない場合があります。

  

カスタマイズ内容の保存機能で構成の見直しやシェアもできる

また、サイコムのサイトではカスタマイズしたパーツ構成をURLで保存する機能も用意されている。検討中のカスタマイズ内容を一旦記録して後日改めて再検討したり、SNSなどで自分のオススメ構成をシェアしたり、PCに詳しい方へ構成のアドバイスを求めたりと、さまざまな使い方が可能だ。

  

今ならお得に購入できるキャンペーンを実施中!

現在、サイコムでは「春の新生活応援キャンペーン2025」を実施中だ。4月14日(金)までに対象製品を購入した場合に適応される3つのキャンペーンが用意されている。

春の新生活応援キャンペーン2025 ・メモリを無料でアップグレード!
 ┗サイコム指定のメモリが無料でアップグレードできる
・NVMe M.2 SSDのアップグレードがお得に!
 ┗サイコム指定のNVMe M.2 SSDが、お得な割引価格でゲットできる
・ショッピングローン最大36回まで金利無料!
 ┗BTOパソコン全モデルを購入する際、三井住友カード株式会社との契約をした場合に分割手数料をサイコムが負担

もちろん、今回紹介した「G-Master Velox Mini」もキャンペーン対象製品なので、購入した際はぜひエントリーしてみてほしい。

  

サイコムのBTOパソコンで快適なゲーム環境を整えよう

コンパクトで洗練されたデザインの筐体に、最新の人気ゲームも高解像度で快適に遊べる性能を搭載したサイコムの「G-Master Velox Mini」。アフターサービスやサポートが充実しているのもサイコムならではで、購入後に長く安心してPCを使い続けられる。この春からPCゲームを始めようと考えている人は、同社のBTOパソコンで快適なゲーミング環境を整えてみてはいかがだろうか。

  • コンパクトながら人気のオンラインゲームも快適に楽しめるサイコムの「G-Master Velox Mini」

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