吉沢亮『国宝』のビジュアルが表紙を飾るCUT4月号、いよいよ本日発売です!
今年注目の映画を一挙紹介する「誰も観てない映画特集」のトップバッターとして、6月6日の映画『国宝』の公開からかなり先駆けてのインタビューをお届けしている今回の特集。インタビュー時点で映画はまだ完成前。主演を務めた吉沢さん自身ももちろん完成版を観ていない状況でしたが、溢れ出る言葉からは、この作品に懸けた強い思いが滲んでいました。
映画のビジュアルと共にいつもより長めのインタビューを載せていますので、ぜひ全文は本誌で確かめていただきたいところですが、ここではその発言の一部を抜粋してご紹介します!
僕の勝手なイメージなんですけど、喜久雄って舞台に立てば立つほど、本来日常生活で得なきゃいけない幸せを全部舞台に吸い取られていくような印象なんです。舞台の上の世界はすごく広がっているけど、そこから降りたら、ひとつずつ感情が欠如していく……みたいな。人間としての本来の幸せだったり喜びを全部舞台に持っていかれる。そこから降りた彼には何が残ってるんだ、というのが僕の中の喜久雄という人間のテーマというか、そういう人間なんだろうなと思いながらやっていて。で、僕自身それを理解できる瞬間もあるのが──芝居をすることが一番だと心から思っちゃう瞬間があるのが、すごく嫌だな、みたいな(笑)
やっぱりまだ観るのが怖いですね。撮影中とか撮影直後は今よりももっと怖くて、「これ大丈夫か?」って思ってて。いろんな人が期待してくれてるのはすごく感じていて、その分の不安も大きいです。でも僕にとって、大げさじゃなく役者人生を懸けて挑んだ作品でもあるので、たくさんの方に観てもらえたら幸せだなと思います。これだけの期間をかけてひとつの作品に携わるというのもなかなか経験できることじゃなですし、僕の中でもかなり、ターニングポイントになるような、吉沢亮史上一番がむしゃらな芝居をしてると思うので、そういう部分も観ていただけたら嬉しいです
吉沢さんを長く追いかけてきた編集部としても、これまで聞いたことのないような熱い言葉の数々に胸が熱くなりました。吉沢さんのファンの方はもちろん、映画ファンにとっても注目すべき一作である『国宝』。ぜひこのインタビューから、期待を高めてもらえたら嬉しいです。(安田季那子)
CUT4月号は現在以下にてご購入可能です。