写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJカメラ部」。
土曜日はアーティスト、モデルとして活動する森田美勇人が担当。2021年11月に自身の思想をカタチにするプロジェクト「FLATLAND」をスタート、さらに2022年3月には自らのフィルムカメラで撮り下ろした写真をヨウジヤマモト社のフィルターを通してグラフィックアートで表現したコレクション「Ground Y x Myuto Morita Collection」を発表するなどアートにも造詣が深い彼が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
時の流れ
第105回。
いつの間にか、陽が伸びてきた今日。
毎年、子供のころから同じ気持ちで眺めている気がするのに、どこか遠くまで来たような気持ちになる。
時は進んでいるようで止まっていて、それでも進んでいるような感覚。
曖昧な心地よさと複雑なこの空気をあと何回感じることができるのだろう。
この心模様こそが人間らしい気がして、あるはずなのに名残惜しい。
そう思うくらいには刻んだものがある気がして毎年うれしくなる。
そんな日々。
NAOYA(ONE N’ ONLY)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、工藤遥、RUI・TAIKI・KANON(BMSG TRAINEE)、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。