mohnoのブログ 2025-02-03T02:56:38+09:00 mohno Hatena::Blog hatenablog://blog/10257846132625009015 「であいもんツアー」の記録 hatenablog://entry/6802418398325465388 2025-02-03T02:56:38+09:00 2025-02-03T02:56:38+09:00 ■「であいもん」ツアー 「であいもん」は、浅野りん先生による京都の和菓子屋を舞台にした漫画です。2022年4月にアニメが放送されて、これを機会に知りました。ヒロインの雪平一果(ゆきひらいつか)は小学生ですが、1話からドジっ子ではない設定に惹かれました。アニメも原作コミックもオススメの良作です。アニメの公式サイトが、KADOKAWAのハッカー被害でダウンしたままになっているのは残念です。その「であいもん」とホテルがコラボするという企画がきました。さらに「作者ゆかりの地で原作者に会える」というツアーもありました。「え、会える?」知らなかったのですが、過去にもそういう企画はあったそうです。アニメが放… <h3 id="であいもんツアー">■「であいもん」ツアー</h3> <p>「<a href="https://web-ace.jp/youngace/contents/153/" target="_blank">であいもん</a>」は、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%F5%CC%EE%A4%EA%A4%F3">浅野りん</a>先生による京都の和菓子屋を舞台にした漫画です。2022年4月にアニメが放送されて、これを機会に知りました。ヒロインの雪平一果(ゆきひらいつか)は小学生ですが、1話からドジっ子ではない設定に惹かれました。アニメも原作コミックもオススメの良作です。アニメの公式サイトが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/KADOKAWA">KADOKAWA</a>の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%C3%A5%AB%A1%BC">ハッカー</a>被害でダウンしたままになっているのは残念です。<br />その<a href="https://cooljapan.travel/stc/deaimon/2025/" target="_blank">「であいもん」とホテルがコラボするという企画</a>がきました。さらに<strong>「作者ゆかりの地で原作者に会える」</strong>というツアーもありました。<br /><strong>「え、会える?」</strong><br />知らなかったのですが、過去にもそういう企画はあったそうです。アニメが放送されて人気も高まっていると思いましたが、これを知ったのが申し込み開始(2024年11月22日24時)前だったこともあり、(コラボルームは2人専用だったのか申し込めませんでしたが)受付が始まった時点で、いそいそとバスツアーに申し込みました。ちなみに、この時点では前後とも京都に宿泊して追加で京都めぐりするつもりもあったのですが、諸事情<a href="#f-2c00e811" id="fn-2c00e811" name="fn-2c00e811" title="前日の夜に「もちづきさん」コラボカフェに行くことになったこと、京都はオーバーツーリズムでとくに週末は非常に混雑しそうなこと、など。">*1</a>で見送りました。<br />初日のバスツアーは朝から始まるため、当日の現地入りというのは避けたかったのですが、前日の夜に予定ができたため、夜行バスを使うことにしました。最近、ときどき新幹線が止まることもありますし(バスも止まるときは止まるのですが)、そもそも朝寝坊したら取返しがつきません<a href="#f-6073c095" id="fn-6073c095" name="fn-6073c095" title="大学の卒業式を寝坊してすっぽかしたり、新卒のときわざわざ名古屋まで来てくれた社長と部長との面接にも寝坊して遅れた記憶がよみがえります。">*2</a>。バスに充電できる設備がなかったこともあり、京都到着後はネットカフェで過ごしました。</p> <h3 id="バスツアー1日目">■バスツアー(1日目)</h3> <p>浅野先生と聖地を巡るバスツアーです。バスが出発するのは京都駅そばにある<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/Avanti">Avanti</a>前なのですが、夜行バスと違って受付が必要でした。早くから現地にいたのに出遅れました。</p> <p><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D7%CF%C3%B5%D9%C2%EA">閑話休題</a>。</p> <p><strong>バスツアーの行程</strong>は、こんな感じです。</p> <ul> <li>和菓子作り体験</li> <li>ランチ</li> <li><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FA%B8%AB%B0%F0%B2%D9%C2%E7%BC%D2">伏見稲荷大社</a></li> <li><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%CA%A1%BB%FB">東福寺</a></li> <li>鴨川デルタ</li> </ul> <p>ツアーの説明に<strong>「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%F5%CC%EE%A4%EA%A4%F3">浅野りん</a>先生と担当編集が一緒に帯同!」</strong>と書かれていたのですが、実際に浅野先生と担当のイナ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%AD%A4%B5%A4%F3">ガキさん</a>があらかじめ寄せられた質問への回答を中心にお話しされていて、まさに<strong>「であいもん」尽くしの一日</strong>でした。ほぼリアルタイムでツイートしてましたが、細かいところまで書き残せなかったので、ここに記録しておこうと思った次第です。印象的なことでも時間が経つと忘れちゃうんですよね。</p> <p><blockquote data-conversation="none" class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%84%E3%82%82%E3%82%93?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#であいもん</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/deaimon?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#deaimon</a> 今日は、これ。 <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%84%E3%82%82%E3%82%93%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#であいもんツアー</a><a href="https://t.co/bU64evFrHl">https://t.co/bU64evFrHl</a><br>今のところ天気は大丈夫そうだけど、バスで全然寝られなかったので眠気が……(←オイ) <a href="https://t.co/TzZPMZ8RhL">pic.twitter.com/TzZPMZ8RhL</a></p>&mdash; mohno (@mohno) <a href="https://twitter.com/mohno/status/1885485924127301992?ref_src=twsrc%5Etfw">2025年2月1日</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> </p> <h4 id="和菓子作り体験">和菓子作り体験</h4> <p>「<a href="https://www.yoshihiroseika.com/" target="_blank">よし廣</a>」という和菓子屋さんで、<a href="https://www.yoshihiroseika.com/kyogashitaiken/" target="_blank">和菓子作りを体験</a>しました。今回作ったのは「雪上松」と「ねじ梅」。季節ごとに変わるそうです。当然、説明を聞きながら作るため、そんなに上手くは作れませんし、時間もかかります。<strong>だいたい1つ20分くらいかかりましたが、職人さんは3分で作る</strong>そうです。まあ、素人さんが20分くらいかかるプログラムを3分くらいで作れるでしょうけどね。(←張り合うな)</p> <p>全体で4つのグループに分かれましたが、<strong>たまたま浅野先生と同じグループになった</strong>ため、グループごとに受け取る修了証書に載る写真が浅野先生と一緒になりました。証書はグループごとに1枚だけなので先生がお持ち帰りになりましたが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%DB">スマホ</a>で撮影して記念になりました。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="よし廣"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020525.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">よし廣</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="和菓子作り体験"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020531.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">和菓子作り体験</figcaption> </figure> <h4 id="ランチ">ランチ</h4> <p>「<a href="https://www.minetora.com/" target="_blank">美ね寅</a>」という和食レストランで、昼食会でした。事前にアレルギーがあることをお伝えしていて席が決まっていたのですが、<strong>なんと目の前に浅野先生と担当編集の方々が座られました</strong>。アレルギーがあることを幸運に思う日が来ようとは。料理は美味しかったのですが、それよりなにより楽しい会話のひとときでした。この後でまわる<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FA%B8%AB%B0%F0%B2%D9%C2%E7%BC%D2">伏見稲荷大社</a>は、私がはじめて“<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/20140401/trip3">アニメの聖地巡礼</a>”をしたときにまわったところでした。そのときは「<strong>いなり、こんこん、恋いろは</strong>」という作品の舞台としてまわったのですが、その話をしたら「<strong>あれも(であいもんと同じ)<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E4%A5%F3%A5%B0%A5%A8%A1%BC%A5%B9">ヤングエース</a>の作品</strong>」と教えていただきました。そういうところ気にしてなかったんですよね。ちなみに、うちのリビングには「いなこん」のポスターが飾ってあります。18巻はいつもより時期があいているのですが、これは初めて出す限定版に付属する<strong>マスコットチャームの制作に時間がかかったため</strong>だそうです。ですから、19巻は割とすぐ出るそうです。あと、前日に言った「もちづきさん」コラボカフェの話とか、どんな音楽を聴くのか尋ねられて80年代の音楽とかを熱く語ってしまった気がします。何をやっているんだ、俺は。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="美ね寅"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020547.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">美ね寅</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="ランチ"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020552.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">ランチ</figcaption> </figure> <h4 id="伏見稲荷大社"><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FA%B8%AB%B0%F0%B2%D9%C2%E7%BC%D2">伏見稲荷大社</a></h4> <p>原作26話の表紙には<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FA%B8%AB%B0%F0%B2%D9%B1%D8">伏見稲荷駅</a></strong>が出てきますし、原作77話には<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FA%B8%AB%B0%F0%B2%D9%C2%E7%BC%D2">伏見稲荷大社</a></strong>が出てきますが、前述の「いなこん」を含め数多くの作品に出てくる舞台ですね。かつて「舞台めぐり」という<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A1%BC%A5%C8%A5%D5%A5%A9%A5%F3">スマートフォン</a>用のアプリがあったときにはスポットも設定されていました。今回は滞在できる時間が1時間ほどしかなく、ちょっと足早に移動して、毎度見ていた「いなこん」の色あせていくポスターを探したんですが、道を間違えたらしく見つけられませんでした。</p> <p><blockquote data-conversation="none" class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/inakon?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#inakon</a> 「いなり、こんこん、恋いろは」←まだあった。 <a href="https://t.co/xHGOnj1qYn">pic.twitter.com/xHGOnj1qYn</a></p>&mdash; mohno (@mohno) <a href="https://twitter.com/mohno/status/1532850708873363456?ref_src=twsrc%5Etfw">2022年6月3日</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> </p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="伏見稲荷大社"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020558.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable"><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FA%B8%AB%B0%F0%B2%D9%C2%E7%BC%D2">伏見稲荷大社</a></figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="千本鳥居"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020604.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">千本鳥居</figcaption> </figure> <h4 id="東福寺"><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%CA%A1%BB%FB">東福寺</a></h4> <p>原作82話に出てくる「<strong>通天橋</strong>」があるお寺。原作9巻の表紙も、ここだそうです。ここはJRと<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%BA%E5%C0%FE">京阪線</a>の乗換駅の名前でもあるのですが、行ったことはありませんでした。なんとなく見覚えがある気がしたのは、「<strong>僕の心のヤバイやつ</strong>」とコラボした<a href="https://x.com/mohno/status/1812735573645467997" target="_blank">御朱印帳をゲットした勝林寺</a>が近かったからかもしれません(道は違うはずなのですが)。“新作”も出ているので、あらかじめ準備しておけばよかったかもしれませんが、後の祭り。(←それはどうでもいい)</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="通天橋"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020622.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">通天橋</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="東福寺"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020628.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable"><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%CA%A1%BB%FB">東福寺</a></figcaption> </figure> <h4 id="鴨川デルタ">鴨川デルタ</h4> <p>アニメのオープニング冒頭にも出てきますが、鴨川神社近くの有名スポットですね。個人的には「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%BF%A4%DE%A4%B3%A4%DE%A1%BC%A4%B1%A4%C3%A4%C8">たまこまーけっと</a></strong>」とか「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%C4%BA%C5%B7%B2%C8%C2%B2">有頂天家族</a></strong>」の方が印象が強いのですが。そして、<strong>原作85話に出てくる焼き芋屋さん</strong>が来てくれて、オヤツとして焼き芋がもらえるというサプライズ(バスで予告はされましたが)。しかも、<strong>一果ちゃん柄の袋</strong>に入っている上に、“保存用”の袋までいただけるという至れり尽くせりな配慮がうれしかったです。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="焼き芋屋さん"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020634.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">焼き芋屋さん</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="鴨川デルタ"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020639.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">鴨川デルタで焼き芋を食べる</figcaption> </figure> <h3 id="バス内での質問タイムネタバレ注意">バス内での質問タイム【ネタバレ注意】</h3> <p>できるだけ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%DB">スマホ</a>でメモしていたので列挙します。正しく聞き取れていなかったり、間違っているものもあるかもしれません。</p> <ul> <li>浅野先生はお酒が飲めない。</li> <li>担当はイナ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%AD%A4%B5%A4%F3">ガキさん</a>からカワマタさんにバトンタッチ。今やってる18巻、19巻がイナ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%AD%A4%B5%A4%F3">ガキさん</a>の最後の仕事。18巻は通常版と限定版で表紙がつながっている。「ぜひ両方買ってください」</li> <li>イナ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%AD%A4%B5%A4%F3">ガキさん</a>は甘いものが苦手で、和菓子はほぼダメ。浅野先生曰く「どうして担当しようと思ったのか」(大意)</li> <li>「であいもん」は、ロケハンのときに移動時間も考えてストーリーを作ってる。</li> <li>イナ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%AD%A4%B5%A4%F3">ガキさん</a>「2期(の話)はありません」「(1期の)追崎監督からは熱烈にアピールありますが」</li> <li>キャラはプロットで性格付けしているが、実際に動かしてみないと分からないことはある。書いているうちにバックボーン次第で性格が決まっていく。</li> <li>一番苦労した話は「今(やってるところ)」</li> <li>「オチを付けようとしないで」って言われることが多い。地元に<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C8%CB%DC%BF%B7%B4%EE%B7%E0">吉本新喜劇</a>があって、オチを付けたくなってしまう。シリアスに終わらせず、場をなごませたいという気持ちがある。</li> <li>(担当編集だけが知る浅野先生の素顔を聞かれて)イナ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%AD%A4%B5%A4%F3">ガキさん</a>「担当編集が読めないレベルで字が汚い」「娘さんの学校給食の申し込みが毎月必要なのに忘れることが多い」</li> <li>18巻ではじめて限定版(マスコットチャーム付き)が出ることになったので楽しみ。</li> <li>プロットは打ち合わせから2、3日。(そこからネームで?)1週間、原稿は10日間くらい。</li> <li>(当初から設定が変わったキャラがいるか聞かれて)あんまりいない。ずれないように気を付けてる。和は、最初の打ち合わせから顔が違ってきてる。</li> <li>(たぶん)市販のもので好きなお菓子を聞かれて「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%E3%B8%AB%A4%C0%A4%A4%A4%D5%A4%AF">雪見だいふく</a>」が好きで、熱いコーヒーをかけて食べる、というのをやってみたい。</li> <li>マンガを一本まともに描いたのは、中学三年のときにノートに丸々一冊描いたのが最初。</li> <li>ちゃんと原稿として描いたのは、高三で大学に入る前の休みの時期に投稿作品として描いたのが最初。運よく賞をもらって、担当編集が付いた。</li> <li>(尊敬する(?)漫画家を聞かれて)どの漫画家さんというより、作品ごとの背景が気になる。憧れの漫画家さんというか、会いたかったのは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>先生。</li> <li>(描くのが難しかったお菓子を聞かれて)金団。形がランダムなものを組み合わせないといけないので、どれだけ描いても難しい。実在のお菓子はモデルがあるけれど、架空のお菓子の場合は、どういう思いが込められて作られているということまで考えないといけないので大変。</li> <li>(よく見てるもの(?)を聞かれて)<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%A4%A5%AA%A5%CF%A5%B6%A1%BC%A5%C9">バイオハザード</a>を時系列でクリアするという実況動画を見てる(コジマ店員さん?)</li> <li>(担当さんが一番好きな話は?)「和さんの手は優しい手だから」というところ。和が巴を殴るシーンは、どういう殴り方をするのかといった話で三か月くらい喋っていた(担当さんの推しキャラの話はオフレコらしいのでカット)</li> <li>(和菓子の勉強法を聞かれて)「和菓子屋さんにお話を聞くけど、ただ和菓子の話を聞くだけではなく、どのように興味を持っていただけるか、というところまで考える。そのため、プロットを伝えた上で相談する。自宅にはたくさんの和菓子の本があるけれど、全部を読み切れないので、付箋を付けながら考えている。</li> <li>原作もアニメも1話でわりと重要なセリフが出てくるところ、アニメが終わった後の展開で実際には似てる声の人でした。その点、アニメの続編が出てくると厄介なことになりそうですが、アニメスタッフに設定を伝えていましたか、という質問について(私の質問)「伝えてはいませんでした。担当の声優さんは京都弁に苦労されていて、ひとりで居残りとかもあったので、二役になったら発狂するかもしれません」</li> <li>担当さんからマスコットキャラが必要と言われて動物を出すこともあるけど、だいたい1話で終わる。理由は「飲食店ではペットを飼えないから」</li> <li>(浅野先生から見た担当をキャラで例えるなら、と聞かれて)カレンちゃんかな。甘いものが苦手だし、英語も喋れない。(そんなに可愛くない、というツッコミあり)</li> <li>七条にある<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%AF%A5%C9">マクド</a>ナルドで3か月だけアルバイトしてた。</li> </ul> <h3 id="サイン会2日目">サイン会(2日目)</h3> <p>鳴海餅本店で、サイン会がありました。今回は、あまりほかのことに手を出さないつもりでいたので、ゆっくりチェックアウトし、京都駅の方から歩いていきました。実は、<strong>久しぶりにファンレターを書きました</strong>。先生には「30年ぶり」とお伝えしていましたが、さっき確認したら1999年だったので25年ぶりくらいでした。ほかに先生への“お土産”はなかったのですが、途中で花屋さんがあったので、小さなブーケを求めました<a href="#f-1c937eb2" id="fn-1c937eb2" name="fn-1c937eb2" title="京都国際マンガミュージアムに立ち寄ったら「BLUE PERIOD」のグッズがあったのでゲット。">*3</a>。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="ブーケ"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020645.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">ブーケ</figcaption> </figure> <p>鳴海餅本店には予定の時間より早めに着いて<strong>「であいもん」とコラボした「下萌」と「柚子羊羹」などをお土産としてゲット</strong>。コラボ商品は、ほぼ売り切れそうなところでした。買えて良かった。わりとサクサク進んでいたみたいで予定時間よりも早めにサインしていただきました。前日のランチで色々お話していたこともあり、ここでは、あまりお話はしなかったのですが、ひとつお伝えし忘れていたことを後で思い出しました。</p> <p><span style="font-size: 200%;"><strong>LINEスタンプが欲しい!!</strong></span></p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="鳴海餅本店"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020655.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">鳴海餅本店</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="お土産"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020701.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">お土産</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="サインとイラストカード"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020707.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">サインとイラストカード</figcaption> </figure> <p>この後、追加で買ったみたらしを<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%B8%E6%B1%F1">京都御苑</a>でいただきました。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="京都御苑"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020712.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable"><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%B8%E6%B1%F1">京都御苑</a></figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="鳴海餅本店のみたらし"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20250203/20250203020718.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">鳴海餅本店のみたらし</figcaption> </figure> <p>ちなみに、いつか訪れたいと思っていた<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C8%C5%C4%BF%C0%BC%D2">吉田神社</a>が節分祭で、浅野先生から原作8話、アニメ5話(Aパート)に出てくる<strong>「一果が鬼に泣かされる」エピソードにある鬼が午後6時になると出てくる</strong>と教えていただいたのですが(このエピソードは大好き)、初日はその時間までに現地にいくには間に合いそうになく、2日目は迷ったのですが、その時間まで滞在していると帰りが遅くなるなと思って見送ってしまいました。また、<strong>いつか機会があれば</strong>。</p><div class="footnote"> <p class="footnote"><a href="#fn-2c00e811" id="f-2c00e811" name="f-2c00e811" class="footnote-number">*1</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text">前日の夜に「もちづきさん」コラボカフェに行くことになったこと、京都はオーバーツーリズムでとくに週末は非常に混雑しそうなこと、など。</span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-6073c095" id="f-6073c095" name="f-6073c095" class="footnote-number">*2</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text">大学の卒業式を寝坊してすっぽかしたり、新卒のときわざわざ名古屋まで来てくれた社長と部長との面接にも寝坊して遅れた記憶がよみがえります。</span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-1c937eb2" id="f-1c937eb2" name="f-1c937eb2" class="footnote-number">*3</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text"><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%B9%F1%BA%DD%A5%DE%A5%F3%A5%AC%A5%DF%A5%E5%A1%BC%A5%B8%A5%A2%A5%E0">京都国際マンガミュージアム</a>に立ち寄ったら「BLUE PERIOD」のグッズがあったのでゲット。</span></p> </div> mohno 2024年日本のアニメ映画ベスト10+α hatenablog://entry/6802418398312703273 2024-12-18T23:34:46+09:00 2024-12-19T09:51:28+09:00 例によって破壊屋さんの「2024年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリスト。(2021年版、2022年版、2023年版) 【総評】例年に比べると「これぞ!」というようなものがなかった。個人的には“吉田玲子無双”(安心感)と、アニメに限らずリバイバル上映が多かったな、というところ。「映画館に人が入ってない」とも聞いたが、実際、どうなんだろう。なお、2023年を反省して、前売券を全種揃えるとか、入場者特典のために10回以上見る、みたいなヘビーローテーションをやめた(max3回)。劇場アニメの興収がリピーター頼みになってるのも善し悪しと思う。昨今は感染対策が緩く、基礎疾患(糖尿病)持ちとしては出歩… <p>例によって破壊屋さんの「2024年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリスト。(<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/animemovie2021">2021年版</a>、<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/animemovie2022">2022年版</a>、<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/animemovie2023">2023年版</a>)</p> <p>【総評】<br />例年に比べると「これぞ!」というようなものがなかった。個人的には“吉田玲子無双”(安心感)と、アニメに限らず<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%D0%A5%A4%A5%D0%A5%EB">リバイバル</a>上映が多かったな</strong>、というところ。「映画館に人が入ってない」とも聞いたが、実際、どうなんだろう。なお、2023年を反省して、前売券を全種揃えるとか、入場者特典のために10回以上見る、みたいな<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D8%A5%D3%A1%BC%A5%ED%A1%BC%A5%C6%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3">ヘビーローテーション</a>をやめた(max3回)。<strong>劇場アニメの興収がリピーター頼みになってる</strong>のも善し悪しと思う。昨今は感染対策が緩く、基礎疾患(糖尿病)持ちとしては出歩いくのがちょっと怖い(かつメンドイ)ということもある。舞台挨拶や先行上映はライブビューイング(LV)があれば、そちらを優先することも多くなった。たいてい当日の気分で入れるくらい空いてるし、カメラでズームアップしてくれる方が老眼にとっては見やすい。そして、こういう機会がそこそこあるのはありがたい。いい時代だねぇ。<br />ちなみに、去年は映画館で先行上映されるテレビアニメも入れていたが、先行上映会イベントとか、映画館でのイベントLVと区別するのもどうかと思って除外した。(以下の作品リストには残してある)</p> <p>※2024年の劇場アニメ全作品のリストはこちら→ <a href="https://mohno.com/anime/AnimeMovie2024.xlsx" target="_blank">AnimeMovie2024.xlsx</a> ※2024/12/19 X/<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/Twitter">Twitter</a>の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%C3%A5%B7%A5%E5%A5%BF%A5%B0">ハッシュタグ</a>リンクを修正しました。<br />※HTML形式にしました→ <a href="https://mohno.com/anime/animemovie2024.html" target="_blank">animemovie2024.html</a></p> <p>①<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AC%A4%F3%A4%D0%A4%C3%A4%C6%A4%A4%A4%AD%A4%DE%A4%C3%A4%B7%A4%E7%A4%A4">がんばっていきまっしょい</a><br />②数分間のエールを<br />③<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C7%A5%C3%A5%C9%A5%C7%A5%C3%A5%C9%A5%C7%A1%BC%A5%E2%A5%F3%A5%BA%A5%C7%A5%C7%A5%C7%A5%C7%A5%C7%A5%B9%A5%C8%A5%E9%A5%AF%A5%B7%A5%E7%A5%F3">デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション</a> 前編<br />④きみの色<br />⑤ルックバック<br />⑥クラユカバ<br />⑦クラメル<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%AC%A5%EA">カガリ</a><br />⑧ふれる。<br />⑨<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%FD%CA%AA%B8%EC">傷物語</a> -<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B3%A4%E8%A4%DF%A5%F4%A5%A1%A5%F3%A5%D7">こよみヴァンプ</a>-<br />⑩ぼっち・ざ・ろっく Re:<br />⑪ぼっち・ざ・ろっく Re:Re:<br />⑫トラペジウム<br />⑬化け猫あんずちゃん<br />⑭<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C7%A5%C3%A5%C9%A5%C7%A5%C3%A5%C9%A5%C7%A1%BC%A5%E2%A5%F3%A5%BA%A5%C7%A5%C7%A5%C7%A5%C7%A5%C7%A5%B9%A5%C8%A5%E9%A5%AF%A5%B7%A5%E7%A5%F3">デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション</a> 後章<br />⑮大室家 dear sisters<br />⑯大室家 dear friends<br />⑰<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B5%A4%E9%A4%D0%B1%A7%C3%E8%C0%EF%B4%CF%A5%E4%A5%DE%A5%C8">さらば宇宙戦艦ヤマト</a><br />⑱五等分の花嫁*<br />⑲藍の約束(自主制作アニメ)<br />⑳好きでも嫌いなあまのじゃく<br />㉑BLOODY ESCAPE</p> <p>以下、多少のネタバレを含むレビュー。</p> <p> </p> <p>①<a href="https://sh-anime.shochiku.co.jp/ganbatte-anime/" target="_blank">がんばっていきまっしょい</a></p> <p><img src="https://sh-anime.shochiku.co.jp/ganbatte-anime/wp-content/uploads/sites/8/2024/10/fce05d09eced6cd9f16d96fdaea05950-scaled.jpg" width="240" /></p> <p>かつて酷評した「<a href="https://sh-anime.shochiku.co.jp/ashitasekaiga/" target="_blank">あした世界が終わるとしても</a>」(あしせか)の櫻木優平監督作品である。実のところ、再び監督をする機会があるとは思っていなかった(←オイ)。「あしせか」が酷かったのは開始15分で明かされる設定だが、今回は原作モノである。(原作もドラマも知らなかったが)どんな風に料理されるのか興味がわくというものだ。<br /><strong>とても良かった</strong>。ちょっと期待はしていたのだ。冒頭で「脚本 櫻木優平」と出たときに、少しばかり「あしせか」の不安がよぎったけれど、<strong>奇をてらわない等身大の青春映画</strong>だった。高校のトップとか世界のトップを目指すような“スポ根”ものでもなく、地方の競技会が舞台というのもよいのだろう。こういう<strong>人との出会いで人が変わっていくというストーリーが大好物</strong>なのだ。本作はそんなに大仕掛けなストーリーではないけれど、リアルな高校生を描いたという感じの良作だと思う。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%DB">スマホ</a>がキーポイントになってるから、それなりに脚色を入れているのだと思うけれど、主人公の葛藤やヒメの役割、二宮の関わり方など、踏み込み方、抑え方がいい感じだった。<br />他のCG作品に比べて見劣りするというような評価も見たが(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/MMD">MMD</a>っぽいのは事実)、櫻木監督が4か月だか半年だか一人でコツコツ修正してたというだけあって、表情や動きの細かく作り込まれた感じはある。とある音楽映画で<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3%A5%AD%A5%E3%A5%D7%A5%C1%A5%E3">モーションキャプチャ</a>を雑に作画してたことを思えば……(←ヤメナサイ)。ただ、CGアニメにありがちな“これでもか”という動きは要らないと思ったのと、微妙にローアングルが多かったり、スカートの中が丁寧に描写されていたりというのは気になった。そういうのは、さりげなく出てくるくらいでいいんだよ。<br />でも、いい作品を見せてもらいました。興行的には厳しかったみたいだけど、櫻木監督の次回作には期待してます。<br />……と書いた後で、原作を読んだ(実写ドラマ・映画は未見)。これ、<strong>原作というより原案なんじゃないの?</strong>というくらいストーリーは違っていたが、原作のエッセンスを残しつつ現代劇に昇華させたものになっているのだと思う。このあたりは4年前の「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E7%A5%BC%A4%C8%B8%D7%A4%C8%B5%FB%A4%BF%A4%C1">ジョゼと虎と魚たち</a>」にも感じたところである。</p> <p>②<a href="https://yell-movie2024.com/" target="_blank">数分間のエールを</a></p> <p><img src="https://yell-movie2024.com/aMXk2hR6/wp-content/uploads/2024/04/%E3%80%90%E6%95%B0%E5%88%86%E9%96%93%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E3%80%91%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB_%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%82%E3%82%8A%EF%BC%88web%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA%EF%BC%89.jpg" width="240" /></p> <p>面白かった。正直、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AC%A4%F3%A4%D0%A4%C3%A4%C6%A4%A4%A4%AD%A4%DE%A4%C3%A4%B7%A4%E7%A4%A4">がんばっていきまっしょい</a>」とどちらをトップにするか迷ったし、見た時の印象は、こちらの方がよかったかもしれないと思うけれど1時間強の中編というところを少し割り引いた。実際、やや短めの尺なので複雑なストーリーではないけれど、ミュージックビデオをテーマにした“エールを送る”作品。王道といえば王道だけれど、それだけ余計な不安感もなく見られる。前向きになれる。公開が個人的に忙しい時期だったのと、小品と思ってちょっと時間をおいて鑑賞したら、パンフレットが手に入らなかった。(←中古で入手)</p> <p>③<a href="https://dededede.jp/" target="_blank">デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前編</a></p> <p><img src="https://dededede.jp/ogp_2403.png" width="240" /></p> <p>キャラデザとキービジュアルから子供向けなのかと思って見送るつもりだったけど、予告編にちょっと惹かれたことや故<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/TARAKO">TARAKO</a>さんが出演していること、脚本が吉田玲子さんだというところで鑑賞。前編なので消化しきれていないところもあるし、後編の上映が延びたことで「前編の内容を覚えていられるか」は気になったけれど、これがなかなかの良作だった(と、この時点では思っていた)。グッズ売りに精を出すようなキャラデザでもないだろうが、劇場グッズに加えて、たまたま出かけた先にあった POP UP SHOP でも買い物してしまった。後編は下記の通り。</p> <p>④<a href="https://kiminoiro.jp/" target="_blank">きみの色</a></p> <p><img src="https://kiminoiro.jp/assets/images/news/image20241017_1.webp" width="240" /></p> <p><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%A5%A2%A5%CB">京アニ</a>でヒット作を連発していた<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C5%C4%BE%B0%BB%D2">山田尚子</a>監督作品。実は、今年一番期待していた。以前のように前売券を爆買いするのはやめたけど、それでも3枚買ったほど。結果、よくなかったとは言わないが、<strong>ツッコミどころがいろいろあって感情移入しきれなかった</strong>。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%A6%B4%B6%B3%D0">共感覚</a>を持ち込んだのは興味深いところだけど、変に見られないように秘密にしてるというわりに、誰が何の色だとかベラベラよく喋っていた。設定おかしくない? これも吉田玲子さんの脚本だそうで、面白い部分はそのあたりにあるのだと思うけれど、退学に必要なハンコを母親が押すという描写があったのを山田監督がカットしたらしい。えぇぇ、そういうところカットしちゃうんだ。ルイときみちゃんの恋愛感情も秘めすぎというか、久々に会ったからって、どさくさに紛れて抱きしめるとか、なんか“そうじゃない”感じ。期待値が高かった反面、ということはあると思うけど、期待通りだったとは言いにくい。</p> <p>⑤<a href="https://lookback-anime.com/" target="_blank">ルックバック</a></p> <p><img src="https://img.imageimg.net/artist/lookback-anime/img/product_1036446.jpg" width="240" /></p> <p>正直、これは評価が難しい。<strong>良作じゃない、とは言わない</strong>。ストーリーはよく考えられているし、映像も丁寧に作られていた。好きな人がいるのも分かる。ただ、原作コミックが公開されたときの「<strong>こんなに早く<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%A5%A2%A5%CB">京アニ</a>事件をモチーフにしちゃうのか</strong>」といってドン引きした気持ちをなくすことはできない。そして、それを差し置いても、結局、2人にはあまり救いがないわけで絶賛しにくい。<strong>好きかどうかでいえば、好きじゃない作品</strong>。アマプラで配信されるというので見ようと思っていたけど、なかなか気が向かない。</p> <p>⑥<a href="https://www.kurayukaba.jp/kurayukaba/" target="_blank">クラユカバ</a></p> <p><img src="https://www.kurayukaba.jp/assets/img/top/kv_kurayukaba.jpg" width="240" /></p> <p>もともと個人制作の人で<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%A6%A5%C9%A5%D5%A5%A1%A5%F3%A5%C7%A5%A3%A5%F3%A5%B0">クラウドファンディング</a>もやっていて<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%C0%B5%A5%ED%A5%DE%A5%F3">大正ロマン</a>っぽいビジュアルで、<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%C2%F4%A4%C8%A4%E2%A4%E8">黒沢ともよ</a>さんがCVやってなければ見送っていた</strong>くらいのものだけど、普通に面白かった。そもそも個人制作レベルと思っていたので映像にはそんなに期待していなかったのだが、ツインエンジンが制作してて“まともな作り”だった。インディーズじゃないじゃん、って感じ。知らんけど。年を取ってきたので約60分と短いのもありがたいくらい。ただ、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%C0%B5%A5%ED%A5%DE%A5%F3">大正ロマン</a>というテーマ自体が個人的な趣味でないのと、鑑賞後にあまり心に残るものがなかったということで、この位置。商業的な成果がどうだったのか知らないけど、(これも長編の類らしいけれど)<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%CD%B8%B6%BD%C5%B5%C1">塚原重義</a>監督、今後、普通の長編アニメを任されることになっても不思議はないと思う。期待してます。</p> <p>⑦<a href="https://www.kurayukaba.jp/kuramerukagari/" target="_blank">クラメルカガリ</a></p> <p><img src="https://www.kurayukaba.jp/assets/img/top/kv_kuramerukagari.jpg" width="240" /></p> <p><strong>「クラユカバ」を制作するための条件として課せられた</strong>という作品。「クラユカバ」と同じ世界観で描かれるスピンオフ。「クラユカバ」の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%A6%A5%C9%A5%D5%A5%A1%A5%F3%A5%C7%A5%A3%A5%F3%A5%B0">クラウドファンディング</a>に、かねて<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%CD%B8%B6%BD%C5%B5%C1">塚原重義</a>監督作品のファンだったという<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%AE%C5%C4%CE%C9%B8%E7">成田良悟</a>氏が参加していて、リターンとして短編(※)を書いてもらったのがきっかけで制作されたんだそうな。テーマ曲が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A1%BC%A5%A4%A5%B7%A5%DE%A5%B5%A5%E8%A5%B7">オーイシマサヨシ</a>さんなのも好感。<br />※「120ページは短編です」(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%AE%C5%C4%CE%C9%B8%E7">成田良悟</a>氏談)</p> <p>⑧<a href="https://fureru-movie.com/" target="_blank">ふれる。</a></p> <p><img src="https://fureru-movie.com/assets/img/top/img_main-2.jpg" width="240" /></p> <p><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E1%C9%E3">秩父</a>三部作(「あの花」「ここさけ」「空青」)を手掛けた監督:<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B9%B0%E6%CE%B6%C0%E3">長井龍雪</a>、脚本:<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%AC%C5%C4%CB%FB%CE%A4">岡田麿里</a>、キャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターデザイン:<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C3%E6%BE%AD%B2%EC">田中将賀</a>が組んだ、という触れ込みの新作。でも、<strong>この三人が組んだ最高傑作は「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C8%A4%E9%A5%C9%A5%E9%21">とらドラ!</a>」だと思う</strong>。<br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D7%CF%C3%B5%D9%C2%EA">閑話休題</a>。<br />架空の生き物(ふれる)によって言葉を使わずにコミュニケーションが取れる、という設定に惹かれないし、そもそもキービジュアルが男三人組で見送ろうと思うところだが、この座組みなので義務感で鑑賞。キービジュアルからBL狙いとも噂されたが、そういう要素はなく、せいぜい<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%E5%BD%F7%BB%D2">腐女子</a>狙いというところか。「『グッバイ、ドングリーズ!』よりはマシであれ」という心配は杞憂だったという程度には、ちゃんとしたストーリーだと思うけれど、<strong>設定におんぶにだっこという感じであまり感情移入はできなかった</strong>。「ふれるの本当の能力」は、昨今の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/SNS">SNS</a>を見ての話かもしれないが。<br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%AC%C5%C4%CB%FB%CE%A4">岡田麿里</a>さん、ファンタ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>設定のない作品を書いてくれないかなあ。</p> <p>⑨<a href="https://www.kizumonogatari-movie.com/" target="_blank">傷物語 -こよみヴァンプ-</a></p> <p><img src="https://img.youtube.com/vi/39QAb18ivnM/maxresdefault.jpg" width="240" /></p> <p>かつての<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%FD%CA%AA%B8%EC">傷物語</a>3部作を1作にまとめた作品。面白いことは面白いんだけど、やはり<strong>最初から1作にまとめてほしかった</strong>。</p> <p>⑩<a href="https://bocchi.rocks/" target="_blank">ぼっち・ざ・ろっく Re:</a></p> <p><img src="https://i.ytimg.com/vi/6MIoFigu3Fg/maxresdefault.jpg" width="240" /></p> <p>テレビアニメの傑作を総集編として前後編の2作に分けた1作目。テレビアニメがよくできているから、前後編という形であまり端折っていない総集編としても面白いんだけど、総集編の例にもれず「<strong>テレビアニメの方がいい</strong>」としか。</p> <p>⑪<a href="https://bocchi.rocks/" target="_blank">ぼっち・ざ・ろっく Re:Re:</a></p> <p><img src="https://bocchi.rocks/assets/img/page/special/present_ep5/download/digicon_ep5_PC.jpg" width="240" /></p> <p>前編と同じで「テレビアニメの方がいい」なんだけど、後編の最後が衝撃だった。エンドロールを見るまで(イントロを聞くまで)<strong>「Re:Re:」が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%B8%A5%AB%A5%F3">アジカン</a>の曲だということを忘れていた</strong>。この曲は、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CD%A4%C0%A4%B1%A4%AC%A4%A4%A4%CA%A4%A4%B3%B9">僕だけがいない街</a>」というテレビアニメのオープニングで使われていた曲でもある。えぇぇ、いい曲だからって、タイトルがぴったりだからって、別のアニメのテーマ曲を締めくくりで使っちゃうんだ。「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CD%A4%C0%A4%B1%A4%AC%A4%A4%A4%CA%A4%A4%B3%B9">僕だけがいない街</a>」は好きな作品だったのに、この曲はもう“ぼざろ総集編のテーマ曲”として扱われてしまうのだろう。いや、こちらは「Performed by 結束バンド」ではあるんだろうけどさ。</p> <p>⑫<a href="https://trapezium-movie.com/" target="_blank">トラペジウム</a></p> <p><img src="https://trapezium-movie.com/assets/img/top/visual2.jpg" width="240" /></p> <p>つまらなくはない。CloverWorksのアニメはさすがだと思うけれど、あくまで小品。誰かしらのファンじゃないなら見送っても惜しくはないと思う。キービジュアルで宗教映画かな?と思ったけれど、そんなことはなかった。CloverWorks渾身のアニメという感じで映像はよくできていた。どこまでがCGで、どこまでが手描きなのか分かる人には分かるのかもしれないが、ダンスシーンなんかは見てて気持ちよいくらい。<br />【ネタバレ注意】<br />アイドルグループとしてデビューするのが主人公の“たくらみ”という、ちょっと突拍子もない設定。<strong>よくこんな設定でアニメを作ろうと思ったな</strong>、原作者が元アイドルだから売れると思ったのか?とさえ感じられる。作品でアイドルグループに巻き込まれていく人たちも、そんな都合よく乗せられるわけないじゃん、人前に出たくないだろう<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%EB%A5%DF">クルミ</a>まで熱心に練習しているのは流されすぎ、という不自然さがぬぐいきれない。やってることがプロデューサーというか、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%A4%A5%C9%A5%EB%A5%DE%A5%B9%A5%BF%A1%BC">アイドルマスター</a>かよ。そして、そういう悪意(あるいは狂気)に対するしっぺ返しがない。いや、ないことはないのかもしれないが、あっさり解決する。ボランティアからテレビ出演を狙って、実現したとたんボランティアをやめちゃうって、評判を気にしてる人のやり口じゃないよね。終盤にかけてちゃんと伏線が回収されていくけれど、そう思うと取ってつけた感じがしてしまい、感動の大団円という気分になれなかった。<br />まあ、でも珍しいものを見せてもらった気はするし、ありきたりのストーリーというわけじゃないのはたしか。</p> <p>⑬<a href="https://ghostcat-anzu.jp/" target="_blank">化け猫あんずちゃん</a></p> <p><img src="https://ghostcat-anzu.jp/assets/images/top/trailer_thumb-trailer.jpg" width="240" /></p> <p>キャラデザがユニークなのと、実写を撮影して<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%C8%A5%B9%A5%B3%A1%BC%A5%D7">ロトスコープ</a>とか手間がかかっていそうだったのでタレント声優に目をつぶれるくらいには期待していた作品。<strong>意外と肩透かしだった</strong>。<br />【ネタバレ注意】<br />アニメオリジナルだという<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A1%D6%A4%AB%A4%EA%A4%F3%A1%D7">「かりん」</a>を“いい子”に設定しなかったのは現代的なリアリティを求めたのだろうか。しかし、いきなり小遣い使いこむとか色々やりすぎて、応援する気持ちが生まれない。お母さんに会いに行く先が地獄というので、実は悪いことしてた人なのかと思ったところであの展開。そういう人材の居場所があるのかと思った矢先にあんなことになってしまい戻るのに「覚悟はできてる」みたいな流れってことは、それこそお母さん、この先“地獄の責め苦”を味わうことが確定しちゃったんじゃないだろうか。お祭りしてた人たちも、時間をかけて準備していたであろう人たちも、台無しにされてしまって、それっきりである。もとからそういう作品ということなのだろうけど、<strong>作品を通じて誰も成長していない</strong>。</p> <p>⑭<a href="https://dededede.jp/" target="_blank">デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章</a></p> <p><img src="https://img.youtube.com/vi/k-4juCslsmc/maxresdefault.jpg" width="240" /></p> <p>前章がよいと思って絶賛していたんだけど、後編はそんな形で発散しちゃうのか、という印象が強くてちょっと引いた。見直したら印象変わるのかもしれないけど、なんだか残念。配信サービスで、結末が違う18話モノが見られるんだけど、見ていない。</p> <p>⑮<a href="https://ohmuroke.com/" target="_blank">大室家 dear sisters</a></p> <p><img src="https://ohmuroke.com/J1NiPxzj/wp-content/themes/v7/assets/img/top/visual2.webp" width="240" /></p> <p>「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A4%E6%A4%EA">ゆるゆり</a>」のスピンオフ。ほのぼのした話で、特別すごい作品ではないが、無難な話でまとめている。まあ、完全にファン向けの作品で、テレビ放送で見たらそれでおしまいだったとは思う。実際、本編40分くらいなので、もう一つの作品(dear friends)と合わせて80分くらいなら、<strong>1本の作品でまとめてほしい</strong>ところではあるが、通常の映画作品ではなく「ODS(Other Digital Stuff)」という形にするのが最近のトレンドらしい。</p> <p>⑯<a href="https://ohmuroke.com/" target="_blank">大室家 dear friends</a></p> <p><img src="https://aniverse-mag.com/wp-content/uploads/2024/06/50202f45b9908bb387a1cb376304630f.jpg" width="240" /></p> <p>「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A4%E6%A4%EA">ゆるゆり</a>」のスピンオフPart2。だからどうというような話でもない程度の日常。</p> <p>⑰<a href="https://starblazers-yamato.net/4kremaster/" target="_blank">さらば宇宙戦艦ヤマト</a></p> <p><img src="https://starblazers-yamato.net/4kremaster/img/mv.png?v2" width="240" /></p> <p>「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A7%C3%E8%C0%EF%B4%CF%A5%E4%A5%DE%A5%C8">宇宙戦艦ヤマト</a>」とともに4Kリマスター。見たのははるか昔……と思っていたけど、たぶん私が見たのは劇場公開後に放送されたテレビシリーズで、<strong>劇場版は見たことがなかった</strong>、ということが分かった。「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A7%C3%E8%C0%EF%B4%CF%A5%E4%A5%DE%A5%C8">宇宙戦艦ヤマト</a>」がテレビシリーズを編集して微妙に無理があると思っていただけに、最初から劇場版として作られたものでもあり、そこそこ良作だった。</p> <p>⑱<a href="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/" target="_blank">五等分の花嫁*</a></p> <p><img src="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/news/img/news_20240906_01.jpg" width="240" /></p> <p>テレビシリーズが1期、2期と続いた後、劇場版で完結したと思いきや、途中ではしょった話を「∽」(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DA%A5%B7%A5%E3">スペシャ</a>ル)として制作して、そういうのテレビシリーズでやっとけやと思ったところで、今度は「*」(オハナ)。完結した劇場版の続編ができるということで、ビジネスとして引っ張るのもいい加減にしろと思うところだが、一応、見てみないと批判もできないと思うので見てみた。<br />いや、<strong>なんだその無理やりな展開は</strong>。何か裏があるのかと思ったけど、テレビシリーズ2話分くらいの時間しかないので、そんなわけもなく、ホントにビジネスを引っ張っているだけみたいだった。もうちょっとなんか考えられなかったのか。</p> <p>⑲<a href="https://www.youtube.com/@st_harutonari" target="_blank">藍の約束(自主制作アニメ)</a></p> <p><img src="https://i.ytimg.com/vi/ZEJE5P5as0w/hq720.jpg?sqp=-oaymwEhCK4FEIIDSFryq4qpAxMIARUAAAAAGAElAADIQj0AgKJD&amp;rs=AOn4CLC-vXUHrMzTTfqXE2V9BcydqPlRSw" width="240" /></p> <p><strong>劇場上映はされていない</strong>ので、扱いとしては番外編。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%A6%A5%C9%A5%D5%A5%A1%A5%F3%A5%C7%A5%A3%A5%F3%A5%B0">クラウドファンディング</a>で100万円超を集めていた16分程度の作品。あくまでア<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%C1%A5%E5%A5%A2">マチュア</a>作品という感じではあるんだけど、声優が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%AD%BA%EA%B0%A6%C0%B8">豊崎愛生</a>さんと<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%AB%B5%DC%C5%B7">雨宮天</a>さんで、主題歌がこはならむさんというのがビックリ。人脈なのか? 映像はア<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%C1%A5%E5%A5%A2">マチュア</a>っぽい感じがそこかしこに見られるけれど、ストーリーは順当。</p> <p>⑳<a href="https://www.amanojaku-movie.com/" target="_blank">好きでも嫌いなあまのじゃく</a></p> <p><img src="https://www.amanojaku-movie.com/assets/img/hero/img_visual_chara.png" width="240" /></p> <p>柴山智隆監督の前作「泣きたい私は猫をかぶる」は良作だったし、その雰囲気を受け継いだ新作。「泣き猫」はコロナの不運にみまわれたところを<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>に救われたのをきっかけに「雨を告げる漂流団地」と本作も制作することになったようだけど、結果としては、どちらも不満の残る作品だった。アンチ・ポリコレなのかもしれないが、神社に連れて行くのに“家出”する必要はないよね。</p> <p>㉑<a href="https://bloody-escape.com/" target="_blank">BLOODY ESCAPE</a></p> <p><img src="https://bloody-escape.com/assets/img/top/visual.jpg" width="240" /></p> <p>実は前年のうちに先行プレミア上映で鑑賞していて「<strong>こりゃ2024年の最下位確定だな</strong>」と思った作品。その通りになった。<br />もとは「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%B9">エス</a>タブライフ グレイト<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%B9">エス</a>ケープ」というテレビシリーズを受け継いだ続編として制作されるはずだったのは劇場版「<a href="https://establife.tokyo/" target="_blank">エスタブライフ</a>」。「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A1%BC%A5%C9%A5%AE%A5%A2%A5%B9">コードギアス</a>」の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%AB%B8%FD%B8%E7%CF%AF">谷口悟朗</a>作品かつ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%EA%A5%B4%A5%F3%A5%D4%A5%AF%A5%C1%A5%E5%A5%A2%A5%BA">ポリゴンピクチュアズ</a>制作だからと、テレビ版も見ておくつもりだったのにあまりの設定のぶっ飛び具合に3話くらいで挫折……というのを2回くらい繰り返した。テレビ版の放送が終わっても、いっこうに劇場版の情報がやってこない中、ようやくやってきたのがこの「BLOODY ESCAPE」である。ああ、これは(おそらく)本放送の直後に再放送までしたテレビ版の反応が悪すぎて、仕切り直しになったんだろうと思い、これでテレビ版をおさらいする必要もなくなったかな、と思っていた。</p> <p>ところが、どうやらテレビ版のキャラもしっかり登場するという話だったので、意を決してアマプラで配信されていた「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%B9">エス</a>タブライフ」を視聴。3話を超えて、4話、5話とツッコミどころだらけの展開で、これをよくプッシュし続けたなと感心するくらい。一応、8話はちょっとよかったんだが、そこまで。「逃げるというネガティブな行為をポジティブに捉えてみたい」みたいな話だったので、それはそれで面白い着眼点かと感じていたのだが、話の転がし方が不自然すぎた。「終末トレイン」といい、なんで地域を離れ離れにしてしまうのか。</p> <p>そして、本作「BLOODY ESCAPE」については、「テレビ版のキャラが出てくる」どころか、設定がそのまま受け継がれていた。とはいえ、<strong>「改造人間」×「吸血鬼」×「ヤクザ」なんて設定のどこに魅力が持てそうと思ったのかさっぱり分からない</strong>、と懸念していた通り、ちょっと納得しがたいストーリー展開だった。「谷口監督らしい作品」と喜んでるツイートも見かけたけれど、マジですか。ちなみに、先行プレミア上映に申し込んでしばらく、ずっと座席がガラガラだったのに数日前になって急に埋まったと思ったら、どうやら関係者の動員があったみたいで、封切られた後も私が見た映画館ではグッズがクリアファイルしか置いてなかったレベル。どこかで止めるわけにはいかなかったのかなあ。これでゲームも制作される予定だった……のだが、公式サイトもXアカウントも早々になくなっていた。これはもう、谷口監督の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%CE%F2%BB%CB">黒歴史</a>になってる気がする。</p> mohno 「がんばっていきまっしょい」評(ネタバレ無し) hatenablog://entry/6802418398299475016 2024-10-28T01:12:46+09:00 2024-10-28T01:12:46+09:00 衆議院選挙のあった日曜日は、「がんばっていきまっしょい」の舞台挨拶LVにでも行こうかと思っていたのですが、大谷翔平選手だけでなく山本由伸投手が登板するワールドシリーズの誘惑に負け、その後もダラダラと過ごしてしまいました。その自戒を込めて「がんばっていきまっしょい」について書いておきます。 櫻木優平監督の初長編作は「あした世界が終わるとしても」(あしせか)だと思いますが、これは「君の名は。」がヒットした頃に、似たような映画が出てきそうだな、と思ったら出てきた作品のひとつで、興味津々で舞台挨拶まで見に行きました。開始15分くらいで明かされる設定に驚いて(というか呆れて)酷評した覚えがあります。ちな… <p><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B0%B5%C4%B1%A1">衆議院</a>選挙のあった日曜日は、「<a href="https://sh-anime.shochiku.co.jp/ganbatte-anime/" target="_blank">がんばっていきまっしょい</a>」の舞台挨拶LVにでも行こうかと思っていたのですが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%C3%AB%E6%C6%CA%BF">大谷翔平</a>選手だけでなく山本由伸投手が登板する<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EF%A1%BC%A5%EB%A5%C9%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA">ワールドシリーズ</a>の誘惑に負け、その後もダラダラと過ごしてしまいました。その自戒を込めて「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AC%A4%F3%A4%D0%A4%C3%A4%C6%A4%A4%A4%AD%A4%DE%A4%C3%A4%B7%A4%E7%A4%A4">がんばっていきまっしょい</a>」について書いておきます。</p> <p><img src="https://sh-anime.shochiku.co.jp/ganbatte-anime/assets/img/top/visual.webp" /></p> <p>櫻木優平監督の初長編作は「<a href="https://sh-anime.shochiku.co.jp/ashitasekaiga/" target="_blank">あした世界が終わるとしても</a>」(あしせか)だと思いますが、これは「<a href="https://www.kiminona.com/" target="_blank">君の名は。</a>」がヒットした頃に、似たような映画が出てきそうだな、と思ったら出てきた作品のひとつで、興味津々で舞台挨拶まで見に行きました。開始15分くらいで明かされる設定に驚いて(というか呆れて)酷評した覚えがあります。ちなみに、似たような時期に「<a href="https://www.kimikana.jp/" target="_blank">君は彼方</a>」という映画があり、こちらはタレント声優バリバリだったのですが、これも酷評してました。実際、どちらも興収面では苦戦していたと思います。もっとも、どちらの作品も好きだという人はいるようですし、勝手にダメ映画の烙印を押すのではなく、そういう作品は「合わない」というようにしています。できるだけ、ですけど。</p> <p>このときは「櫻木監督に次があるのか」くらいに思っていたのですが(←オイ)、そんなところで「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AC%A4%F3%A4%D0%A4%C3%A4%C6%A4%A4%A4%AD%A4%DE%A4%C3%A4%B7%A4%E7%A4%A4">がんばっていきまっしょい</a>」が櫻木監督だと知り、これまた興味が湧きました。アレを作った人が原作モノを手掛けるとどうなるのか。そういう意味では素直な気持ちで期待していたわけではありません。</p> <p>というわけで公開初日に見に行ったんですが、<strong>良かったんですよ</strong>、これが。</p> <p>ヒネリは少ないですが、全国大会でトップを目指すというような超絶スポ根でもなく、ずば抜けた才能という話でも、類稀なる努力という話でもなく、<strong>等身大の青春物語</strong>という印象でした。もともと期待値が低かったせいで余計に良く見えたということはあるかもしれませんが、今年は“これぞ”という劇場アニメがあまりなかった、と思う中でトップクラスだと思いました。ちなみに、もう一つが「<a href="https://yell-movie2024.com/" target="_blank">数分間のエールを</a>」という中編作品です。名前はあげませんが、興収が微妙でも良作だった劇場アニメはいくつもあり、そういうものに比べると気になる点もあるのですが、(言い方はともかく)爆死させるには惜しい作品です。こういうのが好きな人は、もっといるんじゃないかな。しばらくしたら<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/E%A5%C6%A5%EC">Eテレ</a>で放送される気がしないでもありません。</p> <p>気になる点も挙げておきましょう。CGは前作(あしせか)に比べて改良されていると思いますが、(たぶんやり方が違うのでしょうが)「<a href="https://hello-world-movie.com/" target="_blank">HELLO WORLD</a>」の方が見やすいし、キャラデザが可愛かったと思います。ここは一行瑠璃を見習ってほしい。(ありがちですが)3DCGを魅せようとしてるためか、やたらとカメラが動いていたのもどうかと思います。それにローアングルのカットが多いのも気になりました。サービスカット(?)のつもりでしょうか。<br />でも、こんなのは些末なことです。恋愛要素はあまりありませんが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C7%A1%BC%A5%C8%A5%E0%A1%BC%A5%D3%A1%BC">デートムービー</a>にもなると思います。みんな見てね。</p> mohno 「AIを使って著作権ロンダリングすんな」 hatenablog://entry/6802418398296899990 2024-10-17T22:45:14+09:00 2024-10-17T22:52:04+09:00 ■はじめに見出しのようなツイートをしたところ珍しく多くの反応があり、当初はtogetterにまとめていたのですが、リプライも追い付かなくなったので、ブログにまとめておきます。 AIを使って著作権ロンダリングすんな、って話をラッダイト運動と一緒にしなさんな。 https://t.co/aTZmbMNmUY— mohno (@mohno) 2024年10月15日 なお、ここでは画像生成AIについて取り上げるだけで、その他の生成AIについてはほとんど取り上げません。生成AIが使われる分野は、たまたま話題になっている声優(声)やテキスト、音楽、プログラムなどさまざまなものがあり、それぞれ権利の扱われ方… <p><strong>■はじめに</strong><br />見出しのようなツイートをしたところ珍しく多くの反応があり、当初はtogetterにまとめていたのですが、リプライも追い付かなくなったので、ブログにまとめておきます。</p> <p><blockquote data-conversation="none" class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">AIを使って<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%F3%A5%C0%A5%EA%A5%F3%A5%B0">ロンダリング</a>すんな、って話をラッダイト運動と一緒にしなさんな。 <a href="https://t.co/aTZmbMNmUY">https://t.co/aTZmbMNmUY</a></p>&mdash; mohno (@mohno) <a href="https://twitter.com/mohno/status/1845989771354821051?ref_src=twsrc%5Etfw">2024年10月15日</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> </p> <p>なお、ここでは画像生成AIについて取り上げるだけで、その他の生成AIについてはほとんど取り上げません。生成AIが使われる分野は、たまたま<a href="https://www.itmedia.co.jp/aiplus/articles/2410/16/news129.html" target="_blank">話題になっている声優(声)</a>やテキスト、音楽、プログラムなどさまざまなものがあり、それぞれ権利の扱われ方は異なるためです。</p> <p>指摘されたことですし、(一時的に)コミュニティノートも付けられていましたが、「AIを使って<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%F3%A5%C0%A5%EA%A5%F3%A5%B0">ロンダリング</a>すんな」と言ってしまうと<strong>「AIを使って<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%F3%A5%C0%A5%EA%A5%F3%A5%B0">ロンダリング</a>できる」と受け取られてしまうおそれがあります</strong>。本来、<strong>「AIを使って<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%F3%A5%C0%A5%EA%A5%F3%A5%B0">ロンダリング</a>できると誤解すんな」</strong>というべきだったかもしれません。</p> <p>これには背景があります。画像生成AIの“はしり”であるStable Diffusionが取り上げられたとき、生成AIの出力画像に<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>は生じない、と説明されていました。</p> <blockquote> <p>CC0とは、すっごい簡単にいうと権利放棄で、商用利用OKです。</p> <p><a href="https://note.com/yamkaz/n/n9fd522bb012e" target="_blank">https://note.com/yamkaz/n/n9fd522bb012e</a></p> </blockquote> <blockquote> <p>現状は、「AIがポン出しで生成した画像」は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>は発生しない。なので、誰もが使える<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%D6%A5%EA%A5%C3%A5%AF%A5%C9%A5%E1%A5%A4%A5%F3">パブリックドメイン</a>になる。</p> <p><a href="https://note.com/yamkaz/n/n9fd522bb012e" target="_blank">https://note.com/yamkaz/n/n9fd522bb012e</a></p> </blockquote> <p>その後も生成AIは作風や画風を学ぶだけだから学習データの<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>は及ばず侵害にあたらない、という言説を唱えるものも出てきて、生成AIによる出力は無法地帯のようになりました。これは現在も続いています。後述しますが「人力による二次創作が許容されるなら生成AIによる二次創作も許容されるべき」と強弁して侵害にあたる大量の画像を生成する、という例があちことにあります。だからこそ「AIを使って<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%F3%A5%C0%A5%EA%A5%F3%A5%B0">ロンダリング</a>すんな」なのです。もっと直接的な言い方をすれば<strong>「盗作すんな」</strong>ですけれどね。</p> <p> </p> <p><strong>■生成AIツールの限界</strong><br />現在の画像生成AIは権利処理されているはずがないものを学習し、出力することがあります。その点を<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B9%A4%AC%A4%E4%A4%DF%A4%C4%A4%EB">すがやみつる</a>氏に指摘したところ「改良されて出なくなっています」とおっしゃるので、直接的なプロンプトの入力ははじかれるものの、少し加工するだけでやっぱり出力されました。<br />※DALL-E3をベースにしていると言われるBing Image <a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/Creator">Creator</a>を使いました。</p> <p><blockquote data-conversation="none" class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">なるほど、改良されているということですね。<br>今、Bing Image <a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/Creator">Creator</a> を使って、こういうのは出せました。<a href="https://t.co/IbCaeuXzpm">https://t.co/IbCaeuXzpm</a><a href="https://t.co/rpLl4TuntH">https://t.co/rpLl4TuntH</a><a href="https://t.co/vpXOrx7Ojk">https://t.co/vpXOrx7Ojk</a><br>必ずしも同意を求めませんが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>上問題ないデータしか学習していないというのは、私には信じられないですね。 <a href="https://t.co/y8khJh9WUG">https://t.co/y8khJh9WUG</a> <a href="https://t.co/yuGjNxgb5T">pic.twitter.com/yuGjNxgb5T</a></p>&mdash; mohno (@mohno) <a href="https://twitter.com/mohno/status/1844787946919973363?ref_src=twsrc%5Etfw">2024年10月11日</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> </p> <p>なお、「これらは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%CC%A1%BC%A5%D4%A1%BC">スヌーピー</a>や<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E0%A1%BC%A5%DF%A5%F3">ムーミン</a>や<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%D1%A5%A4%A5%C0%A1%BC%A5%DE%A5%F3">スパイダーマン</a>を学習した結果ではなく偶然の出力であり、どのように利用しても<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2%BF%AF%B3%B2">著作権侵害</a>にあたることはない」とお考えの人はこの先を読んでも無駄なのでどうぞお引き取りください。</p> <p>プロンプトを少し加工しただけで「出そうとして出したんだろ」と言われればその通りですが、問題はそこではありません。ここから分かることは以下の点です。</p> <ol> <li><strong> 権利処理されるはずがないデータが学習対象になっている</strong></li> <li><strong>学習したデータに明らかな依拠を示す類似性が認められる(排除する仕組みがない)</strong></li> </ol> <p>結果として、<strong>「生成AIの出力だから自由に使える」とは思えないような画像が出力されている</strong>ということです。もし、人としての<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%B9%A5%C8%A5%EC%A1%BC%A5%BF">イラストレータ</a>ーに「新しい商品のために<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%CC%A1%BC%A5%D4%A1%BC">スヌーピー</a>のようなかわいい犬をデザインしてくれ」と依頼して、このようなイラストを納品されたら、その<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%B9%A5%C8%A5%EC%A1%BC%A5%BF">イラストレータ</a>ーは二度と仕事がもらえないでしょう。中には不誠実な人がいて盗作を納品することはあるかもしれませんが、それは例外的な話であり、通常は二次的な創作物とは言えない「独自の創作性を持ったイラスト」が納品されるはずです。<br />現在の生成AIツールは、2.のような出力を排除する機能がないのですから、その<strong>出力画像が「独自の創作性を持っている」という保証がありません</strong>。学習データは開示されていないので、依拠しているかどうか確認することもできません。もっとも、膨大なデータがただ開示されても、確認できるかどうか分かりませんが。<br />上記は誰でも知っているような“分かりやすい例”ですが、膨大なデータの中にはあまり知られていないようなクリエイター・<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%B9%A5%C8%A5%EC%A1%BC%A5%BF">イラストレータ</a>ーの作品もあるでしょう。そうしたものでも<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>は存在します。そして、1.に示した通り当人の許可なく収集され学習の対象になっている可能性が常にあります。故意に有名なキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターを出そうとしなければ、それは既存の著作物と依拠性を示すほど類似することはない、と想定できるでしょうか。<br />本来、生成AIツールの利用者は、出力した画像が既存の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>を侵害しないという確信は持てないはずです。ところが、ときどき大手がプロモーションで利用したり(他社キャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターが出力されてオモチャになってたりするみたいですが)、ITの知見をアピールしたい(しかし<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%C6%A5%E9%A5%B7%A1%BC">リテラシー</a>の低い)“大物”クリエイターが使ったりして、まあまあ炎上してます。政府が生成AIの活用に前のめりだったのは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%BE%BE%B7%F2">赤松健</a>議員のせいではないか、というのも分かります。私は、最初の紹介記事で「ビリー・<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%A4%A5%EA%A5%C3%A5%B7%A5%E5">アイリッシュ</a>」の画像が出ているのを見て「生成した画像が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>も肖像権も関係なしに再利用できる、とは思えない」と感じましたけどね。</p> <p><blockquote data-conversation="none" class="twitter-tweet" data-lang="ja"><p lang="ja" dir="ltr">学習データをどこから入手しているのか知らないが、&quot;portrait of billie eilish&quot;あたりを見る限り、生成した画像が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>も肖像権も関係なしに再利用できる、とは思えない。“技術的”に生成している以上、創作性もないよね。 / “やばすぎるAI画像生成サービス「Stable Diffu…” <a href="https://t.co/7j4fnVd3Ck">https://t.co/7j4fnVd3Ck</a></p>&mdash; mohno (@mohno) <a href="https://twitter.com/mohno/status/1561730993702445057?ref_src=twsrc%5Etfw">2022年8月22日</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> </p> <p> </p> <p><strong>■訴訟しろという圧力</strong><br />複数の人から「侵害してるというなら裁判すればいいだけ。裁判に訴える気がないなら、問題ないということ」という反応がありました。それぞれの方のご意見としては承りますが、同意はできません。実際に裁判に訴えている人もいるようですが、そもそも日本には懲罰的賠償金という制度がないので、<strong>民事裁判では訴訟費用負けしてしまう可能性が高い</strong>のが実情です。また、<strong>「裁判で負けるのでないなら問題ない」という前提を想定するなら、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/SNS">SNS</a>での誹謗中傷や世の中のイジメ問題など社会で生じている多くの問題が「裁判沙汰になっていないのだから問題ない」と片付けられてしまうことになります</strong>。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E3%A5%CB%A1%BC%A5%BA%BB%F6%CC%B3%BD%EA">ジャニーズ事務所</a>の性加害問題なんて何も問題なんてなかった、となるわけですが、その考え方は倫理的に問題ないのでしょうか。<br />かつて、日本には「不正にアップロードされたコンテンツをダウンロードするのは合法」という時代がありました。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの弁護士が「どうしてそれが合法なんだ!」と驚いていましたが、それは倫理的ではなく目に余る状態になったので違法扱いされるようになりました。話題になっている声優の生成AIによる無断利用がどこまで現行法で取り締まることができることができるのか分かりませんが、このような使われ方が倫理的であるはずがなく、乱用が続くなら法整備なり事業者の運用方法を変えるなどして対応すべき、というのはごく普通の考え方でしょう。画像系の生成AIについても同じです。<br />ここまで説明しても「裁判に訴える気がないなら、問題ないということ」という考えの人は、個人のご意見として承りますが、私は同意しません。</p> <p> </p> <p><strong>■日本の特殊性と<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DF%A5%B1">コミケ</a>(同人誌)</strong><br />ところで、<strong>日本で大きな問題になっているのは「偶然、既存の作品に類似してしまうこと」よりも「明確に特定の作家や作品が狙われていること」</strong>だと考えています。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/Yahoo%21%A5%AA%A1%BC%A5%AF%A5%B7%A5%E7%A5%F3">Yahoo!オークション</a>などでアニメのキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターを検索してみると、生成AIが使われたと思われるグッズが大量に出てきます。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="Yahoo! オークションの例(1)"> <p><a href="https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=20060&amp;tab_ex=commerce&amp;ei=utf-8&amp;aq=-1&amp;oq=&amp;sc_i=&amp;exflg=1&amp;p=%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%81%B5&amp;x=0&amp;y=0"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20241017/20241017220948.png" width="1191" height="666" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></a></p> <figcaption class="mceEditable"><a href="https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=20060&amp;tab_ex=commerce&amp;ei=utf-8&amp;aq=-1&amp;oq=&amp;sc_i=&amp;exflg=1&amp;p=%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%81%B5&amp;x=0&amp;y=0">Yahoo! オークションの例(1)</a></figcaption> </figure> <p><a href="https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=20060&amp;tab_ex=commerce&amp;ei=utf-8&amp;aq=4&amp;oq=%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D&amp;exflg=1&amp;p=%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D%E6%B5%B7%E5%A4%A2&amp;sc_i=auc_sug"> </a></p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="Yahoo! オークションの例(2)"> <p><a href="https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=20060&amp;tab_ex=commerce&amp;ei=utf-8&amp;aq=4&amp;oq=%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D&amp;exflg=1&amp;p=%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D%E6%B5%B7%E5%A4%A2&amp;sc_i=auc_sug"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20241017/20241017221025.png" width="1196" height="645" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></a></p> <figcaption class="mceEditable"><a href="https://auctions.yahoo.co.jp/search/search?auccat=20060&amp;tab_ex=commerce&amp;ei=utf-8&amp;aq=4&amp;oq=%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D&amp;exflg=1&amp;p=%E5%96%9C%E5%A4%9A%E5%B7%9D%E6%B5%B7%E5%A4%A2&amp;sc_i=auc_sug">Yahoo! オークションの例(2)</a></figcaption> </figure> <p> </p> <p>報道を見ている限り、<strong>欧米での生成AIの問題は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%F9%C6%B8%A5%DD%A5%EB%A5%CE">児童ポルノ</a>やフェイク目的で使われること</strong>で、このような使われ方が問題視されているようには見えません。そもそも、このような使われ方を見かけません。そりゃそうでしょう。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%CC%A1%BC%A5%D4%A1%BC">スヌーピー</a>やディズニー、マーベルのキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターで同様のことをしたら見過ごされることなく、即座に訴えられるでしょう。もし、<strong>「そんなことはない! 欧米の方が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>は緩い!」と考えている人がいたら、ぜひ試してほしい</strong>と思います。<br />実のところ、<strong>日本ほど二次創作に甘い国はありません</strong>。ごく一部の例外を除いて、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%B1%BF%CD%B3%E8%C6%B0">同人活動</a>という名目で商用作品を模したマンガやイラストなどが許容されてきました。<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの著名な弁護士が日本の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DF%A5%B1">コミケ</a>について「すばらしい活動。しかし、同じことを<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでやったら即座に潰されるだろう」と言っていた</strong>くらいです。長く<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DF%A5%B1">コミケ</a>を運営していた故・<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%C6%C2%F4%B2%C5%C7%EE">米沢嘉博</a>氏は多くのクリエイターから尊敬され、評価されています。<strong>日本は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>が法律上も運用も緩い</strong>国で、私的な複製を明文で許容したり、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%F3%A5%BF%A5%EBCD">レンタルCD</a>(レコード)という業態が認められているくらいです。商業ではない二次創作、という名目で大量の同人誌が売られているのも<strong>日本の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>運用が緩い</strong>からです。一部の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%B8%A5%C6%A1%BC%A5%BF">アジテータ</a>ーが煽るせいで誤解している人も見かけますが、<strong>日本こそが「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>が緩いおかげでコンテンツビジネスが盛り上がっている類稀な国」</strong>なのです。<br />そして、生成AIを使った上記のような例は、この<strong>「日本の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>運用の緩さ」の悪用</strong>です。人が画力アップのために既存の作品をマネたり、それを同人誌として売ることは、多くのクリエイターが通った道であり、お互い様として容認されてきましたが、それを悪用して生成AIでも「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%B1%BF%CD%B3%E8%C6%B0">同人活動</a>」と言って活動しているのです。言うまでもありませんが、<strong>“二次創作”というなら元の著作者の意向に反して利用することはできません</strong>。人が<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%AD%A5%EB%A5%A2%A5%C3%A5%D7">スキルアップ</a>するなら許容できることでも、<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%A1%B3%A3%C5%AA">機械的</a>な模造作品が大量生産されることを許容できないというのは普通の感覚</strong>でしょう。プロフィールに「学習禁止」「生成AI禁止」のように明記しているクリエイターはたくさんいます。こんなことも言われなきゃ分からないのですかね。<strong>ダメに決まってるだろ</strong>。</p> <p> </p> <p><strong>■規制のあり方</strong><br />前述しましたが、欧米における生成AIの問題は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%F9%C6%B8%A5%DD%A5%EB%A5%CE">児童ポルノ</a>やフェイク目的であり、生成AIに対する規制もそれらを想定したものになっています(<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231209/k10014283091000.html" target="_blank">記事1</a>、<a href="https://nordot.app/1165575786757636234" target="_blank">記事2</a>)。もともと日本政府は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2%CB%A1">著作権法</a>を緩めに解釈しようとしますし、グーグルブック検索では<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B8%C3%C4%C1%CA%BE%D9">集団訴訟</a>した<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カや国レベルで動きのあったドイツ・フランスと違って、まったくの放置でした。そうした上で、生成AIを有効利用させるためにどのような規制ができるでしょうか。<br />まずやってもらいたいのは<strong>「AI出力」の明記化</strong>です。私自身はクリエイターでもなんでもない、ただのユーザーですが、上記のように検索で生成AIが見つかってくるのは“邪魔”以外の何物でもありません。生成AIを使ったら、その旨の表示を義務付ければ、<strong>検索時にフィルタリングできる</strong>ようになります。それくらいは必須としてほしいものです。また、生成AIは上記のような侵害リスクを抱えているわけですから、<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%C3%C4%EA%BE%A6%BC%E8%B0%FA%CB%A1">特定商取引法</a>に基づく表記のように使用者の情報公開が義務付け</strong>られればなお良いです。<br />次に、<strong>学習データの開示</strong>もしてほしいところです(当然、検索しやすい形で)。本当に裁判を起こすなら、学習データとして依拠しているかどうかを調べるのが簡単です。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%CC%A1%BC%A5%D4%A1%BC">スヌーピー</a>などを例示したとおり、学習しているから出力された、ということが裁判を起こす前に確認できるようになります。オプトアウトできればなお良いです。</p> <p> </p> <p><strong>■訴訟費用の負担</strong><br />本題ではないですが、OpenAIはChatGPT Enterprise顧客に限り、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2%BF%AF%B3%B2">著作権侵害</a>で訴えられた場合の裁判費用を負担することを発表しています(Copyright Shield)(<a href="https://forbesjapan.com/articles/detail/67157" target="_blank">記事3</a>、<a href="https://openai.com/index/new-models-and-developer-products-announced-at-devday/" target="_blank">OpenAIの発表</a>)。<br /><a href="https://openai.com/ja-JP/policies/service-terms/" target="_blank">サービス規定</a>(1. <a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/API">API</a>サービスについて)を読むと、あらかじめ侵害が分かっている場合には適用されないようなので、上記のような著名なキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターについては、プロンプトを工夫して出力させたところで適用されないでしょう。あくまで「盗作になるとは知らずに使っていた(それほど著名でない)作品」に対して請求される金額が補償されるということなのだと思います。一方、その場合でも<strong>「永続的に使えるようにしてくれる」とは読み取れませんでした</strong>。当然のことですが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2">著作権</a>は「いくら金を積まれても使わせない」という判断ができるものなので、彼らの生成AIを使った画像を商品化していた場合に侵害が発覚したら差し止めをくらうくらいはあるように思います。侵害が発覚した後の利用まで補償される気はしません。<br />生成AIでなくても「素材サイトに盗作が登録されていて、差し止めることになった」という事例はありますが、類似性を排除するフィルター機能がない以上、侵害のおそれがある出力はある程度の確率で生じるものであり、盗作のような悪意が入るこむことによるトラブルと同一視するのは難しいと思います。(ここに同意しない人がいるであろうことは予想します)</p> <p><br /><strong>■イラストのラッダイト運動</strong><br />さらに余談ですが、イラスト系のラッダイト運動と言えそうなものはあります。「いらすとや」(の排除)です。「<a href="https://www.irasutoya.com/" target="_blank">いらすとや</a>」は、素材という需要に着目し、精力的なイラストの制作と無料から(あるいは安価で)使えるという利便性で、広く活用されています。一方で「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%B9%A5%C8%A5%EC%A1%BC%A5%BF">イラストレータ</a>ーの仕事を奪っている」という話もありました(togetterの<a href="https://togetter.com/li/1393259" target="_blank">まとめ1</a>、<a href="https://togetter.com/li/1281530" target="_blank">まとめ2</a>)。「いらすとやを禁止しろ」という強いメッセージを見たわけではないですが、そのようなことがあれば、そういうものは「ラッダイト運動」とみなしてよいと思います。現在、画像系の生成AIに起きていることは、そのレベルではない、ということです。</p> mohno 2023年日本のアニメ映画ベスト10+α hatenablog://entry/6801883189068967391 2023-12-23T00:29:42+09:00 2023-12-23T00:49:04+09:00 例によって破壊屋さんの「2023年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリストです(2021年版、2022年版) 今年は中編作品(1時間くらいのもの)が目立ったのと、テレビシリーズに関連するものが多かったのですが、合いそうにないものを避けていたこともあり、だいたい期待通りか期待以上でした。アニメ以外は微妙と思っていたのですが、年末になって「ゴジラ-1.0」という傑作を鑑賞。見送るつもりだった「鬼太郎誕生」とともに、よい年末でした。昨年に比べて鑑賞した作品数は減ったものの、前売特典や入場者特典につられてリピートすることが増えたというのも個人的な特徴です。「響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテス… <p>例によって破壊屋さんの「2023年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリストです(<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/animemovie2021">2021年版</a>、<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/animemovie2022">2022年版</a>)</p> <p>今年は中編作品(1時間くらいのもの)が目立ったのと、テレビシリーズに関連するものが多かったのですが、合いそうにないものを避けていたこともあり、<strong>だいたい期待通りか期待以上</strong>でした。アニメ以外は微妙と思っていたのですが、年末になって「<a href="https://godzilla-movie2023.toho.co.jp/" target="_blank">ゴジラ-1.0</a>」という傑作を鑑賞。見送るつもりだった「<a href="https://www.kitaro-tanjo.com/" target="_blank">鬼太郎誕生</a>」とともに、<strong>よい年末でした</strong>。昨年に比べて鑑賞した作品数は減ったものの、前売特典や入場者特典につられてリピートすることが増えたというのも個人的な特徴です。<strong>「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%C1%A4%B1%21%A5%E6%A1%BC%A5%D5%A5%A9%A5%CB%A5%A2%A5%E0">響け!ユーフォニアム</a>~アンサンブルコンテスト~」は16回見ました</strong>。過去最高。まあ1時間モノなので、去年の「映画 五等分の花嫁」(2時間超)の10回リピートに比べれば総鑑賞時間は短いです。</p> <p>※2023年の劇場アニメ全作品のリストはこちら→ <a href="https://mohno.com/anime/AnimeMovie2023.xlsx" target="_blank">AnimeMovie2023.xlsx</a></p> <p>①鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎<br />②<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/BLUE%20GIANT">BLUE GIANT</a><br />③窓ぎわの<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%C3%A5%C8">トット</a>ちゃん<br />④<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%C1%A4%B1%21%A5%E6%A1%BC%A5%D5%A5%A9%A5%CB%A5%A2%A5%E0">響け!ユーフォニアム</a> ~アンサンブルコンテスト~<br />⑤<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%C4%BD%D5%A5%D6%A5%BF%CC%EE%CF%BA">青春ブタ野郎</a>はランドセルガールの夢を見ない<br />⑥【推しの子】(テレビアニメ1話先行上映)<br />⑦<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%C4%BD%D5%A5%D6%A5%BF%CC%EE%CF%BA">青春ブタ野郎</a>はおでかけシスターの夢を見ない<br />⑧劇場版 <a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/SPY">SPY</a>×FAMILY CODE: White<br />⑨ガールズ&amp;パンツァー 最終章 第4話<br />⑩駒田蒸留所へようこそ<br />⑪大雪海のカイナ<br />⑫アリスとテレスの<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DE%A4%DC%A4%ED%A4%B7">まぼろし</a>工場<br />⑬<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%BB%A5%B9%A1%A6%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%B7%A5%D1%A5%EB">プリンセス・プリンシパル</a> Crown Handler 第3章<br />⑭SAND LAND<br />⑮五等分の花嫁∽<br />⑯<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C0%A5%F3%A5%B8%A5%E7%A5%F3%C8%D3">ダンジョン飯</a><br />⑰<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AF%A4%BF%A4%C1%A4%CF%A4%C9%A4%A6%C0%B8%A4%AD%A4%EB%A4%AB">君たちはどう生きるか</a><br />⑱<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%E2%A4%CE%B9%F1%20%BF%E5%A4%CE%B9%F1">金の国 水の国</a><br />⑲<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B0%A5%EA%A5%C3%A5%C9%A5%DE%A5%F3">グリッドマン</a> ユニバース<br />⑳屋根裏のラジャー<br />㉑死が美しいなんて誰が言った<br />㉒アムリタの饗宴(併映:アラーニェの虫籠&lt;リファイン版&gt;)</p> <p>例によって、多少のネタバレがあります。</p> <p>①<a href="https://www.kitaro-tanjo.com/" target="_blank">鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎</a><br /><img src="https://www.kitaro-tanjo.com/news/wordpress/wp-content/uploads/2023/10/192abe108104ea6498fbd3ccf1f059b9.jpg" width="240" /> <br />初期の古いテレビシリーズしか知らないという程度で、公開前はまったく興味がなかったのに、なにやら評判がよいらしいというのでおそるおそる鑑賞しました。序盤でミステリーっぽい話なの?妖怪相手なら意味なくない?と思っていたのがガツンとやられました。これは<strong>秀逸なミステリー</strong>。見る前は“鬼太郎誕生”でキャッチコピーに「初めて明かされる」とあるから、ストーリーそのものは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%DA%A4%B7%A4%B2%A4%EB">水木しげる</a>の作品ではないだろうに大きく出たな、なんて思っていたくらいでしたが(そもそも<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%DA%A4%B7%A4%B2%A4%EB">水木しげる</a>のマンガはほとんど読んでない)、<strong>「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%DA%A4%B7%A4%B2%A4%EB">水木しげる</a>生誕100年記念」にふさわしい逸品</strong>だと思いました。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%DA%A4%B7%A4%B2%A4%EB">水木しげる</a>の原作に中盤のオリジナルストーリーを挟み込んだみたいですが、これはホント、見に行ってよかった。</p> <p>②<a href="https://bluegiant-movie.jp/" target="_blank">BLUE GIANT</a><br /><img src="https://bluegiant-movie.jp/images/top/main.jpg?1215" width="240" /><br />「鬼太郎誕生」を見るまでは、今年のベストはこれかな、と思っていた作品です。アポなしで友人のところに転がり込むとか、素人ドラマーを引き入れるという序盤の展開はあまり好きではないのですが、ストーリーはうまく作られていて音楽も交えたことで説得力がありました。ジャズのことはよく分かりませんが、<strong>熱い思いが伝わる作品</strong>です。ただ、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3%A5%AD%A5%E3%A5%D7%A5%C1%A5%E3">モーションキャプチャ</a>―の動きは微妙で、カメラワークも動き過ぎでした。テレビアニメ「<a href="https://bocchi.rocks/" target="_blank">ぼっち・ざ・ろっく</a>」では<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3%A5%AD%A5%E3%A5%D7%A5%C1%A5%E3">モーションキャプチャ</a>してから構図を決め、その上で作画していたらしく、それに比べるとCGの使い方が“雑”で見劣りします。そして、もっと落ち着いた映像だったとしても作品の魅力は伝わったと思います。ジャズのプロたちが、どの程度リアリティを感じるものなのかは興味深いところです。<br />ちなみに、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/blu-ray">blu-ray</a>の発売に向けて「<a href="https://bluegiant-movie.jp/news/284/" target="_blank">200カット以上がブラッシュアップ</a>」されたそうです。<strong>ブラッシュアップ版も劇場上映された</strong>ので見るかどうか迷って見なかったんですが、直す余地があったということではあるのでしょう。「鬼太郎誕生」より下にしたのも上記のCGまわりのせいなので、そのあたりが改善されているならトップが違ったかもしれません。</p> <p>③<a href="https://tottochan-movie.jp/" target="_blank">窓ぎわのトットちゃん</a><br /><img src="https://tottochan-movie.jp/images/news/img231013a.jpg" width="240" /><br />原作を読んだのは昭和の時代です。おさらいせずに鑑賞しましたが、冒頭のエピソードを含め、色々覚えてはいました。泰明くんの話もどうなるかも覚えていましたが、それでも涙腺にきました。挟み込まれるイメージ映像の演出は賛否がありそうですし、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%C3%A5%C8">トット</a>ちゃんが見ていなかった部分などは演出されている面もあるのでしょう。小林校長が張り紙を破り捨てたのかは分かりませんが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BF%C0%EF">反戦</a>メッセージがそこまで強調されていなかったのも含め、<strong>よい映像化</strong>だったと思います。<strong>アニメとして制作されたのもよかった</strong>。<br />ただ、原作を読んでいるときには意識していなかったことに「もともと<strong>いいところのお嬢さん</strong>なんだな」という印象がありました。これは、トモエ学園の生徒全体にも言えることですが、泰明くんを含めみんないい服を着ていました。「オンボロのトモエ学園」と囃し立てられる場面がとくにそうで、オンボロとバカにしている子供たちの服が、はるかに地味(←おとなしい表現)でした。その子の親が「あそこに行くのはヘンな子」と言っていたらしいというのも、知りもしないものを批判する、というより、格差に対するひがみから出た言葉なんじゃないかと思うくらいです。忠実な再現を心掛けたせいなのかもしれませんが、そもそもトモエ学園は私立ですし、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%CC%F8%C5%B0%BB%D2">黒柳徹子</a>さんは女優をされていたくらい美人でした。原作の最後には、トモエ学園の卒業生が活躍されていた話も書かれていたと記憶していますが、なんとなく「<strong>これは庶民の話じゃないな</strong>」とも考えてしまいました。(それがよくなかった、という意味ではありません)</p> <p>④<a href="https://ensemble.anime-eupho.com/" target="_blank">響け!ユーフォニアム ~アンサンブルコンテスト~</a><br /><img src="https://anime-eupho.com/img/news/230407-ml.webp" width="240" /> <br />もともと良作で、1時間弱の中編という点をさておけば、あくまで平常運転という作品です。部長としての久美子もそうですが、麗奈の父親の話など、ひとつひとつのエピソードがとてもよく作られています。とくに終盤の重要な会話を「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%EA%A5%F3%A5%D0">マリンバ</a>を移動させる」というシーンで伝えたのはすごいと思いました。ただ、出場者を決める投票の方法について久美子案には意味がなく、<strong>あれを滝先生が「いい案」と結論付けたのは納得がいきません</strong>。その場にいた誰も気づかなかったとしても(塚本は気付け)、部員に提案したところで誰かは「意味ないよね」って指摘するはずです。他にも麗奈が小日向を誘ってるように見える場面があったり、(レギュレーションに合わない2人組で演奏した)ミドリがアンコン出演したかったみたいな話をしているのも気になるところです。<strong>いつもは細かいくらいリアリティを感じる作品だけに惜しい</strong>ところ。<br />あと、前売券の種類が多くて、結局16枚買って(1枚は布教に使ったけど)舞台挨拶も見たので全部で16回見ました。同一作品を映画館で見た個人最高回数です。中編作品じゃなきゃ、途中で挫折していたでしょう。<strong>ちょっとこういうのめり込み方はやめないとな</strong>、と反省しています。</p> <p>⑤<a href="https://ao-buta.com/knapsack/" target="_blank">青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない</a><br /><img src="https://ao-buta.com/knapsack/assets/img/top/kv_pc_03.jpg" width="240" /><br />前売券が「おでかけシスター」と同じ1400円なので中編作品なのかと思ったら、75分で(一応)通常作品でした。作り込んでいくうちに伸びたかな。細かいことですがシネマシティでは中編作品には割引価格が適用されないので、通常作品の方がありがたいんです。最近は前売券を買い込んでいるので、あまり関係ないといえばそれまでですが。<br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D7%CF%C3%B5%D9%C2%EA">閑話休題</a>。<br />これも平常運転ですが、「おでかけシスター」に比べても本シリーズのテーマである<strong>思春期症候群が要素になっていて、それなりの抑揚のあるストーリー展開</strong>でした。まあ、そこに(理不尽な)理屈をつけるところで無理を感じてしまう面もある一方、肝心の“ランドセルガール”が登場する理由などは一切描写されておらず、それはそれでどうかというところです。途中、どう考えてもそれで終わったら不自然でしょ、というエピソードがあり、これは……と思ったていたら、<strong>続編決定</strong>でした。グッズを大量に買っている身としては、そりゃ終わらせられないだろうなというのもよく分かりますが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%EB%A5%D1%A5%F3">ガルパン</a>のように間延びしないといいな、とも思ってます。あと、“通院”なのに病室にいて花まで飾ってあるというのはどういうことなんでしょうね。</p> <p>⑥<a href="https://ichigoproduction.com/" target="_blank">【推しの子】Mother and Children(テレビアニメ1話先行上映)</a><br /><img src="https://ichigoproduction.net/core_sys/images/main/kv/kv6.webp" width="240" /><br />原作コミックから読んでいたものが予想通りテレビアニメ化された作品です。出オチ感のあるタイトルを回収する1巻が、90分<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DA%A5%B7%A5%E3">スペシャ</a>ルの1話となり、劇場上映され、主題歌を含めヒットしました。同じ春アニメに「スキップとローファー」「僕の心のヤバイやつ」があり、本作は春アニメに限っても個人的なベスト作品にはなりませんでしたが、<strong>良質な原作を盤石なスタッフで幸せなアニメ化</strong>でしょう。テレビシリーズは1クール放送済みで、2期も予定されています。きっと最後までアニメ化してくれると期待しています。肝心の原作がなかなか終わりませんけど。</p> <p>⑦<a href="https://ao-buta.com/odekake/" target="_blank">青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない</a><br /><img src="https://ao-buta.com/odekake/assets_odekake/img/top/kv_pc_02.jpg" width="240" /><br />これも中編、かつ平常運転です。セリフ回しがうまいのはいつも通り。ただ、間をつなぐ作品でもあり、<strong>ストーリーは地味</strong>。これならテレビ放送で十分だった気もしますが、他のエピソードもあってそういうわけにはいかなかったのでしょう。と思っていたら、なんと前作(ゆめみる少女)の興収を超えたそうで、ちょっと驚きました。そういえば、ユーフォも「誓いのフィナーレ」より「アンコン」の方がよかったそうで、こうなると前売券の種類を増やしたり、中編で時間が短く回転がよかったというあたりが貢献してる気もします(それでいいのか?) 本題とは関係ないですが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%C9%A5%AB%A5%EF">カドカワ</a>作品であるためか<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%CC%BF%AE%C0%A9%B9%E2%B9%BB">通信制高校</a>をやたらポジティブに伝えているのが「N高」の宣伝を兼ねているようにも感じました。あと、<strong>受験倍率が試験日を過ぎるまで分からなかった</strong>、という設定はどうなんでしょうね(そんなことあるんですかね?)</p> <p>⑧<a href="https://spy-family.net/codewhite/" target="_blank">劇場版 SPY×FAMILY CODE: White</a><br /><img src="https://spy-family.net/codewhite/assets/img/top/mv-s_new.jpg" width="240" /><br />人気テレビアニメの新作映画です。そこまで人気があるのかなあというのは、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%E9%A4%A8%A4%E2%A4%F3">ドラえもん</a>」や「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%BE%C3%B5%C4%E5%A5%B3%A5%CA%A5%F3">名探偵コナン</a>」を思えばあくまで個人的な感覚でしかないので、どうしようかと思いつつ鑑賞しました。最初に軽く設定を紹介していたのは未見の人も対象にしたいという思いがあるのかもしれませんが、<strong>本編はテレビシリーズのキャラ設定を思う存分“活用”している</strong>ので、万人向けになるのかはちょっと分かりません。捻って捻って、みたいな展開ではないので、<strong>素直に楽しめます</strong>。いや、“クソ映画”と呼ぶ方が正しいのかもしれませんが(←誤解を招く言い方)、劇場は笑い声があふれていました。一度見れば十分かな、という気はしますけどね。</p> <p>⑨<a href="https://girls-und-panzer-finale.jp/" target="_blank">ガールズ&amp;パンツァー 最終章 第4話</a><br /><img src="https://girls-und-panzer-finale.jp/iaY7mRf2zJ/wp-content/themes/gulpan-finale2020/img/top/keyvisual/top_visual-sp-1-20230401.png" width="240" /><br />ホント、<strong>毎回毎回よく考えるものです</strong>。しかも、中盤に学校交流のシーンが数分あるだけで、1時間足らずの上映時間のほとんどが戦車戦でした。(もちろんわざとでしょうけど)マンネリシーンがありつつも、迫力のある映像や動きの一つ一つを細かく調整している感じが伝わってきます。そして、時間がかかっているのもそうした調整のためなんだろうとは思います。とはいえ、OVA6話に何年かけるつもりなのか、という気持ちも年々強くなり、正直、気分はあまり盛り上がってません。</p> <p>⑩<a href="https://gaga.ne.jp/welcome-komada/" target="_blank">駒田蒸留所へようこそ</a><br /><img src="https://gaga.ne.jp/files/news/welcome-komada/20230927_kv.jpg" width="240" /><br />スタッフ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>にも参加して、思った以上に3DCGが活用されていたり、プロの声優が使われている所は私好みで、<strong>丁寧に作られた良作</strong>だと思います。ただし、それ以上のものではなく、ストーリーに“大きな感動”とか“驚くような展開”みたいなものはあまりありません。私自身は下戸だし、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A4%A5%B9%A5%AD%A1%BC">ウイスキー</a>の味の違いといった感覚も分からないので<strong>“<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A4%A5%B9%A5%AD%A1%BC">ウイスキー</a>造り”というテーマ自体への興味がそもそも薄い</strong>ということもあります。あと、予告編を見て中盤のトラブルが分かっていたというのが、宣伝の難しいところという印象です。</p> <p>⑪<a href="https://ooyukiumi.net/" target="_blank">大雪海のカイナ</a><br /><img src="https://ooyukiumi.net/assets/img/top/kv_hon.jpg" width="240" /><br />テレビシリーズを受け継いだ完結編です。テレビシリーズを見ていることが前提で、おさらいやまとめなどは一切ありませんでした。テレビシリーズを好きな人が見て、楽しむ作品であり、そういう作品としては<strong>順当な完結編</strong>だと言えます。物理法則とかそういうものを超越した世界で「そんなんあり?」とは思う設定はあるものの、うまく話がまとめられていました。正直、二瓶勉原作以外の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%EA%A5%B4%A5%F3%A1%A6%A5%D4%A5%AF%A5%C1%A5%E5%A5%A2%A5%BA">ポリゴン・ピクチュアズ</a>作品はイマイチ好きになれないのですが、これはよい方です。ただし、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%C9%A5%CB%A5%A2%A4%CE%B5%B3%BB%CE">シドニアの騎士</a>」に比べればストーリーは物足りず、キャラデザも魅力的ではありません(なんというか、かわいくない)。それが分かっているのか、主人公(カイナ)もヒロイン(リリハ)も劇場版グッズはキービジュアル以外はグッズになっていませんでした。それそれで驚くんですが。</p> <p>⑫<a href="https://maboroshi.movie/" target="_blank">アリスとテレスのまぼろし工場</a><br /><img src="https://maboroshi.movie/download/data/visual/poster_main_thumb.jpg" width="240" /><br />刺さる人には刺さりそうな感じがしますし、事前に絶賛していた人もいましたが、そこまでの作品とは思いませんでした。ただ、入場者特典が6週目まで用意されているのに、<strong>ほとんどの映画館で5週目までに上映が終わってしまい、6週目の特典をもらうために都心に出ることになってしまった</strong>上、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%BD%C9%A5%D4%A5%AB%A5%C7%A5%EA%A1%BC">新宿ピカデリー</a>の上映回が満席になって、渋谷まで出かける羽目になったのはいただけません。もうちょっと頑張ってほしかった。しかも、その日で特典の配布が終わってしまったらしく、ちょっとプロモーションに問題を感じます。作品自体については、アニメの動きには勢いがあり、設定が雑なところはある程度突っ走っていく感じでした。個人的には、なぜか事情に詳しい工場長を、もっと“いい人”として描写してほしかったというところです。“いい人”だけど判断を間違えてしまう、という流れにしてもストーリーは成立していたんじゃないですかね。締めくくりは、まあそうするしかないんだろうな、という感じのままで終わってしまったので、そ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B3%A4%CF%A4%C1">こはち</a>ょっと残念なところ。ところで、“アリス”と“テレス”はどこにいたんでしょうね?<br />ちなみに9月公開だったのに、早々と来年1月から<a href="https://www.netflix.com/title/81450803" target="_blank">Netflixで配信</a>がはじまります。なかなか厳しいですね。</p> <p>⑬<a href="https://pripri-anime.jp/" target="_blank">プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第3章</a><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20231223003410" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20231223/20231223003410.jpg" width="240" height="333" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br />これも、やはり中編作品で、<strong>これぞ「プリプリ」という内容</strong>でした。前作(第2章)が微妙だと思っていただけに意外な好印象でした。これも過去作があるので、過去作が好きな人が見る内容になっていますし、その意味では順当に作られています。いまさら、過去以上に広がりを持つこともないでしょうけれどね。それにしても(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%A3%C2%BC%BA%CC%B2%C6">今村彩夏</a>さんを引き継いだ)<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%C5%B2%EC%B0%AA">古賀葵</a>さんの多彩っぷりが光ります。</p> <p>⑭<a href="https://sandland.jp/" target="_blank">SAND LAND</a><br /><img src="https://img.sunrise-inc.co.jp/images/2023/08/thm_202308091855185457.jpg" width="240" /><br />(世代ではあるけど)<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%E9%A5%B4%A5%F3%A5%DC%A1%BC%A5%EB">ドラゴンボール</a>を見ていなかったこともあり(EVOLUTIONはネタとして鑑賞)、本作は見送るつもりでしたが、たまたま時間つぶしで鑑賞しました。<strong>王道的なストーリーで悪くはなかった</strong>と思います。原作が古いためか、あるいは“王道”であるためか分かりませんが、ストーリー進行に古さを感じたところはあり、個人的には好みのジャンルではないのですが、絵作りは丁寧ですし、あまり評判にならなかったのが意外なくらいです。ちなみに、続編がディズニープラスで配信されるそうです。</p> <p>⑮<a href="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/" target="_blank">五等分の花嫁∽</a><br />&gt;<img src="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/img/topvisual_02@2x.jpg" width="240" /> <br />これも中編で平常運転です。ストーリーとしてはテレビシリーズ(2期)と上映済みの劇場版の間になるもので、もっとうまいこと挟み込めなかったものかと強く思います。まあ、劇場版の成績がよくて、これなら端折った部分を映像化してもいけそうと思ったんでしょうけれどね。もっとも、そう思わせてしまうところが企画の難しさではあるのですが、<strong>そういう背景を無視すればそこそこ良作</strong>ではあります。ああ、でも、ちょっとクサい。舞台挨拶では、さらなるアニメ化の話題も出ていましたし、グッズ展開などは成功しているように見えますが、さてどうなることやら。</p> <p>⑯<a href="https://delicious-in-dungeon.com/" target="_blank">ダンジョン飯 ~Delicious in Dungeon~ 先行上映</a><br /><img src="https://delicious-in-dungeon.com/assets/top/vis2.webp" width="240" /><br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%DB%C0%A4%B3%A6">異世界</a>の食事モノ、ということで、あまり趣味ではなく見送ろうと思っていたものですが、毎期何かしら先行上映に参加していたので、消去法で見に行ったという感じです。TRIGGERだし、<strong>アニメとしては普通に作られている</strong>ので、好きな人にはいいでしょう。</p> <p>⑰<a href="https://www.ghibli.jp/works/kimitachi/" target="_blank">君たちはどう生きるか</a><br /><img src="https://www.ghibli.jp/images/kimitachi.jpg" width="240" /><br />面白いアニメを作るだけでバカ売れすると思うのですが、もう面白いアニメを作る気がないってことなんですかね。それを理解した上で宣伝もせずパンフレットも売らないという決断した鈴木Pの英断には涙してしまいます(←ヤメナサイ) 世間的には“悪評”というほどでもないらしく、むしろ興収としては上々のようで、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%BA%EA%BD%D9">宮崎駿</a>ブランドの力を感じました。でも、<strong>みんなホントに内容が理解できたんですかね?</strong>と疑問符がいっぱいにはなります。別に“駄作”とは言いませんが、“冒険活劇”と聞いて<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%D4%A5%E5%A5%BF">ラピュタ</a>や<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C8%A4%CE%C6%DA">紅の豚</a>がもう一度来るかという期待は完全に肩すかしでした。高畑監督や鈴木プロデューサーがモデルになってるとかいう話もあるようですが、<strong>知らんがな</strong>。何か理由があるのでなければ劇場でもう一度見てみようという気も起きず、こんな作品を作るために優秀なアニメーターが長年拘束されていたかと思うと腹立たしいくらいです。「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BF%A5%A4%A5%BF%A5%CB%A5%C3%A5%AF">タイタニック</a>」に負けた「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E2%A4%CE%A4%CE%A4%B1%C9%B1">もののけ姫</a>」以来、年間興収のトップにもなれず、これで引退してくれると思いきや、まだ新作に取り掛かっているのだそうで、やれやれ。</p> <p>⑱<a href="https://wwws.warnerbros.co.jp/kinnokuni-mizunokuni-movie/" target="_blank">金の国 水の国</a><br /><img src="https://wwws.warnerbros.co.jp/kinnokuni-mizunokuni-movie/img/kiji_img/1126_1.jpg" width="240" /><br />映画館で見るか迷うレベルで、やや子供向けっぽいところとタレント声優であることも考えて劇場での干渉波見送ったところ、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/WOWOW">WOWOW</a>で放送されたものを視聴しました。見送ったのは失敗だった、とまでは思いませんでした。基本的に子供向けだと思いますし、そんなに難しい設定も、ひねくれた展開もなく、そこそこ<strong>素直なストーリー</strong>です。</p> <p>⑲<a href="https://ssss-movie.net/" target="_blank">グリッドマン ユニバース</a><br /><img src="https://ssss-movie.net/img/home/visual_04.webp" width="240" /><br />六花のキャラデザが好きな程度で、もともとテレビシリーズも微妙でした。テレビシリーズが好きなら楽しめるんだろうな、というのは分かりますが、個人的な好みじゃありませんでした。六花のキャラデザだけが救い。なぜかグッズは増える。<strong>六花かわいい</strong>。でも、<strong>続編が出たら、また見に行く</strong>と思います。</p> <p>⑳<a href="https://www.ponoc.jp/Rudger/" target="_blank">屋根裏のラジャー</a><br /><img src="https://www.ponoc.jp/Rudger/news/img/n_27_01.jpg" width="240" /><br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%BF%A5%B8%A5%AA%A5%DD%A5%CE%A5%C3%A5%AF">スタジオポノック</a>として「メアリと魔法の花」(2017年)以来、6年ぶりの長編アニメということで、期待感はゼロどころかマイナスだった作品です。予告編<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%E9%A4%B7">からし</a>て“イマジナリ”という素材にタレント声優という、<strong>まったくモチベーションが上がらない</strong>内容で見送ろうかと思ったくらいですが、見ずに批判するわけにもいかないと思いつつ、できるだけ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%C8%A5%E9">ニュートラ</a>ルな気持ちで鑑賞しました。相変わらず「綺麗な映像でタレント声優に棒読みさせればポスト・<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%D6%A5%EA">ジブリ</a>が名乗れると思ってるのか」という内容で、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%C3%A5%BB%A1%BC%C8%F8%B7%C1">イッセー尾形</a>は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%EA%A5%B8%A5%E7%A1%BC%A5%B8">所ジョージ</a>をほうふつとさせましたが、ある意味「メアリと魔法の花」レベルを覚悟していたせいか、<strong>そこまで酷いとは感じませんでした</strong>。「メアリ」は最終的には興収32.9億までいったそうですが、本作は相当に厳しいようです。<strong>封切に合わせてメアリを放送したのが失敗だったのでは</strong>。</p> <p>㉑<a href="https://shibi.mocap.co.jp/" target="_blank">死が美しいなんて誰が言った</a><br /><img src="https://shibi.mocap.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/samneil2.jpg" width="240" /><br />アニメ一覧を作っていたのに見逃すところでした。全編に生成AIを使った作品で、どうやら自主制作だったつもりの作品が、劇場公開になったそうです。私自身は生成AIに(権利処理の面で)批判的な立場ですし、古いゲームムービーみたいな予告編からはヤバさしか感じないので、普段なら「配信になったら見るかな」というくらいなのですが、原作があり(←実は勘違いで、原作ではなく原案だった。本作はゾンビもの)、監督がテレビドラマに携わっているようなプロということで、ちょっと魔が差しました。<br />本編もゲームムービーの延長線ではあったのですが、昔のブラウン管時代に画質が悪かったからつまらなかった、となるわけではありません。実際「全編に生成AIを使っている」だけで、「すべてが生成AIで作られている」わけではありません。「デジタルな作品なのでアナログを入れたかった」というアカペラの主題歌は、なかなかよかったです。実写畑の監督が初めてアニメを作るために<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3%A5%AD%A5%E3%A5%D7%A5%C1%A5%E3">モーションキャプチャ</a>を使い手描きの質感を与えるためにStable Diffusionを使ったそうです。少なくとも「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AF%A4%BF%A4%C1%A4%CF%A4%C9%A4%A6%C0%B8%A4%AD%A4%EB%A4%AB">君たちはどう生きるか</a>」より<strong>分かりやすいストーリー</strong>でした。作品の“良し悪し”は別ですが。</p> <p>㉒<a href="https://www.amrita-movie.com/" target="_blank">アムリタの饗宴</a>(併映:アラーニェの虫籠&lt;リファイン版&gt;)<br /><img src="https://static.wixstatic.com/media/76c4d9_e13861e647a24e18b49f183f5551a2f8~mv2.jpg/v1/fill/w_659,h_931,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/76c4d9_e13861e647a24e18b49f183f5551a2f8~mv2.jpg" width="240" /><br /><strong>キービジュアルのキャラデザだけで前売券を買いました</strong>。単体では劇場アニメとしては短く旧作との同時上映することでフル尺の映画として成立させた感じです。これが個人制作だそうで、今どきは個人制作でここまでできるんだという印象と、個人制作じゃこのあたりが限界なんだろうなという印象を持りました。作品としては、たいして中身はありません。キャラデザのよさが、あまり映像に活かされていなかったように思いますが、見て損したとまでは思わなかった、というところです。</p> mohno 「舞台めぐり」の思い出 hatenablog://entry/820878482972570285 2023-10-02T23:24:11+09:00 2023-10-02T23:29:54+09:00 ■前振り ※そのうち加筆修正するかもしれませんが、今日のうちに書いておきます。「舞台めぐり」とは、アニメの聖地巡礼を支援してくれるスマホ用のアプリです。各作品公認のアプリであり、舞台となった場所の画像を参考にして聖地巡礼したり、キャラクターとともに写真を撮影できるもので、のべ80作品以上のアニメで利用することができ、長年愛用していました。そのサービスが、今日(2023/10/2)、終了しました。マネタイズが難しかったのか、コロナの影響が大きかったのかは分かりません。公式サイトは、ほとんど空っぽになりましたがアプリの紹介ページは残されているようです。私自身はソシャゲをやらないのですが、「長年続い… <p>■前振り</p> <p>※そのうち加筆修正するかもしれませんが、今日のうちに書いておきます。<br /><strong>「舞台めぐり」とは、アニメの<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>を支援してくれる<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%DB">スマホ</a>用のアプリ</strong>です。各作品公認のアプリであり、舞台となった場所の画像を参考にして<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>したり、キャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターとともに写真を撮影できるもので、のべ80作品以上のアニメで利用することができ、<strong>長年愛用していました</strong>。そのサービスが、<strong>今日(2023/10/2)、終了しました</strong>。マネタイズが難しかったのか、コロナの影響が大きかったのかは分かりません。公式サイトは、ほとんど空っぽになりましたが<a href="https://www.butaimeguri.com/landing/" target="_blank">アプリの紹介ページ</a>は残されているようです。私自身はソシャゲをやらないのですが、「<strong>長年続いたソシャゲが終了するときにユーザーが感じる喪失感は、こういうものなんだろうか</strong>」という気分です。</p> <p>もともと私が深夜アニメを見始めたのは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%C6%FC%CB%DC%C2%E7%BF%CC%BA%D2">東日本大震災</a>で軒並み仕事がキャンセルになり暇になった2011年のことです。たまたま<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A1%BC%A5%EB%A5%C7%A5%F3%A5%A6%A5%A3%A1%BC%A5%AF">ゴールデンウィーク</a>に<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/WOWOW">WOWOW</a>で「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%BD%CA%AA%B8%EC">化物語</a>」を(再)放送していて「アニメってけっこう面白い?」と思い始めたことと、自分用のレコーダーを買ったこともあり、夏アニメが始まる7月から録画を始めて一気にハマりました。</p> <p>当初、レコーダーで録画すれば十分で、わざわざ円盤を買うのはよほどのファンなんだろうな、と思っていましたし、まして<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>とか酔狂な人もいるものだ、という程度の感覚でしたが、<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/20140910/trip0">2014年の夏に「琴浦さん」のイベントに参加</a>して以来、だんだんと深みにハマっていきました。“布教用”なんて空想の世界の言葉かと思っていたくらいですが、今では新人研修のたびに受講生に布教するグッズを用意しているくらいです。こんな私に誰がした。</p> <p>■舞台めぐり<br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D7%CF%C3%B5%D9%C2%EA">閑話休題</a>。<br />舞台めぐりでは、キャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターとともに写真を撮る機能を「AR撮影」と呼びます。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>マップは、公的なものから個人で作っているものまで色々ありますし、私のようなモノグサなものにとっては、マップ上に聖地の場所が表示されるというだけでも便利なものですが、このようにキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターと撮影できるというのが公式に認定されたアプリだけに許された大きな利点です。<br />私がはじめて撮影したのが「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E4%A5%DE%A5%CE%A5%B9%A5%B9%A5%E1">ヤマノススメ</a>」の舞台である飯能の「飯能まつり」で撮影したこの写真。</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20231002/20231002231620.jpg" width="720" height="720" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>※<a href="https://archive.is/9aET4" target="_blank">投稿のアーカイブ</a></p> <p>最初は説明をよく読んでいなくてキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターを移動できることも知らなかったくらいです。その機能は、すぐに気づいたのですが、もっとたくさんスポットがあったのに、期間限定で設定されていた「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DA%A5%B7%A5%E3">スペシャ</a>ルARポイント」という場所だけしか撮影していませんでした。でも<strong>楽しかった</strong>。<br />必ずしも舞台めぐりだけに絞って<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>する作品や場所を決めていたわけではありませんでしたが、舞台めぐりが使えるかどうかは大きな決定要因でした。その後も、「ガールズ&amp;パンツァー」(大洗)、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%CE%B2%C6%A4%C7%C2%D4%A4%C3%A4%C6%A4%EB">あの夏で待ってる</a>」(小諸)、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%D5%A4%E9%A4%A4%A4%F3%A4%B0%A4%A6%A4%A3%A4%C3%A4%C1">ふらいんぐうぃっち</a>」(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%B0%C1%B0">弘前</a>)、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%B9%B2%DB">氷菓</a>」(高山)など、多くの場所に行きました。<br />聖地のスポットが地図で示されて、その場所でキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターとともに撮影できる、というアプリは他にもありますが、<strong>その使い勝手は圧倒的</strong>でした。舞台めぐりもだんだんと機能が強化されてきたものではありますが、同じような目的の他のアプリではキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターがサイズ変更できない(移動すらできないものもある)、ズームができない、縦横を切り替えられない、(舞台めぐりでも限定的ですが)ARキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ターを持ち帰って撮影できないなど、そもそも使える期間が短いものばかりと、その利便性は比べるまでもないものです。これまで舞台めぐりを活用してきた地域で、すでに他の手法に切り替えているところもありますが、そういうものを使うたびに<strong>舞台めぐりのすばらしさを実感します</strong>。聖地アピールしたい他の地域は、他のサービスを利用するくらいなら舞台めぐりのアプリ自体を買い取る方がいいんじゃないかとすら思いますが、おそらく運用にもコストがかかっていて、それがサービス終了の理由にもなったかもしれないと思うと難しいところです。<br />今は、これだけのめり込むことができた舞台めぐりを長年提供し続けてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。あと、<strong>「butaimeguri.com」<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%E1%A5%A4%A5%F3">ドメイン</a>は捨てないでくださいね</strong>。</p> <p>■思い出深い作品<br />もちろん好きな作品だからこそ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>するのですが、舞台めぐりがあったからこそ何度も訪れたところ、あるいは舞台めぐりがなければ知らなかった作品というものもあります。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%C1%A4%B1%21%A5%E6%A1%BC%A5%D5%A5%A9%A5%CB%A5%A2%A5%E0">響け!ユーフォニアム</a></strong>」(宇治)<br />だいたい1年よりも短いくらいのペースで、決められたスポットをいくつかチェックすると「マイAR」(好きな場所で撮影に使えるキャ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ター)をゲットできるという企画をやっていました。おかげで、しょっちゅう宇治に行っていました。私は平成元年に上京しましたが、帰省した回数より、宇治を訪れた回数の方が多いくらいです。私はクルマがなく公共<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%F2%C4%CC%B5%A1%B4%D8">交通機関</a>(あるいはレンタサイクルや徒歩)でまわるので、遠い場所にある「アクトパル宇治」が大変でした。</p> <p>これまでのユーフォコラボに効果があったのか、今年の9月から「舞台めぐり」の代わりにブラウザベースのアプリに切り替えて新たな企画が催されていますが、(少なくとも私の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%DB">スマホ</a>では)ビックリするほど反応が悪く、実用的とは言えないくらいです(これは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%DB">スマホ</a>が悪いかもしれないのですが)。<br />宇治(あるいは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%BA%E5%C5%C5%BC%D6">京阪電車</a>)は、しばしばユーフォコラボを実施しているのですが、その割にユーフォにちなんだお土産がないのが残念です。先日は、外国から来ていた人にも聞かれました(たまたま<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%A5%BF%A5%EF%A1%BC">京都タワー</a>がコラボをやっていたので紹介しました)。<br />ちなみに、京都は他にも多数の作品の聖地になっています。舞台めぐりでは「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%C4%BA%C5%B7%B2%C8%C2%B2">有頂天家族</a>」「おこしやす、ちとせちゃん」「やはり俺の青春ラ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%B3%A5%E1">ブコメ</a>はまちがっている(2期以降で実装)」のスポットがありました。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B1%C7">東映</a><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%C0%BF%C1">太秦</a>村で「五等分の花嫁」の企画があったときにも行きましたし、これで「五等分の花嫁」にハマりました。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%CE%B2%C6%A4%C7%C2%D4%A4%C3%A4%C6%A4%EB">あの夏で待ってる</a></strong>」(小諸)<br />年1回よりは少ないペースでしたが、定期的に行っていました。イベントがあったときはバスを使ったり宿泊したりしましたが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%C4%BD%D518%A4%AD%A4%C3%A4%D7">青春18きっぷ</a>を使って日帰りするのにちょうどよい場所なんですよね。ダムがなくなったり、だんだん風景が変わっていきました。「おみやげのみやさか」には、コラボ商品が色々あります。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%B9%B2%DB">氷菓</a></strong>」(高山)<br />こちらも年1回というほどではない程度に行っていました。わりと後で実装されたのですがチェックすると主人公たちのマイAR(1年間有効)をゲットできるのが魅力でした。毎年それを更新しに行っていたようなものです。「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%B9%B2%DB">氷菓</a>まんじゅう」というお土産があったのですが、糖尿病だからと手を出さずにいたら、新型コロナ以降作られなくなってしまったようです。桜の時期に<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%E9%CE%B6">臥龍</a>桜のスポットで撮影できなかったのが心残りです。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%EB%BE%EB%CD%A7%C6%E0%A4%CF%CD%A6%BC%D4%A4%C7%A4%A2%A4%EB">結城友奈は勇者である</a></strong>」(観音寺)<br />早くから実装されていた作品で、何度も訪れました。毎年岡山に出張しているついで、ということもありますが、しまなみ縦走の帰り道やイベントがあったときなど、1年で3回くらい行ったこともあります。こちらもコラボ商品が色々あります。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/true%20tears">true tears</a></strong>」(高岡)<br />私が深夜アニメにハマる前に放送されたもので知らない作品でした。舞台めぐりに実装されていることは知っていたので、「君の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%E7%B9%C2%A1">膵臓</a>をたべたい」の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>をしようとしたときに、せっかくだから見てみたら“どストライク”でした。ちなみに「君の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%E7%B9%C2%A1">膵臓</a>をたべたい」はCOCOARという別のアプリを使っていて、使える期間はすぐに終わってしまいましたが、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/true%20tears">true tears</a>」はずっと使えていたので何度も訪れました。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%D8%B2%F6%A4%CE%A5%E9%A5%B0%A5%E9%A5%F3%A5%B8%A5%A7">輪廻のラグランジェ</a></strong>」(鴨川)<br />(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/NHK">NHK</a>のせいですが)<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>アピールの失敗例として取り上げられることが多かった作品です。それでも長い間、聖地アピールが続いています。一人では入りにくいと思っていた<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%FB%C0%EE%A5%B7%A1%BC%A5%EF%A1%BC%A5%EB%A5%C9">鴨川シーワールド</a>も含めてちゃんとコンプリートしました。「鴨川<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%CA%A5%B8%A1%BC">エナジー</a>」は今でも売られています。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CE%A4%A6%A4%EA%A4%F3">のうりん</a></strong>」(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%FE%C7%BB%B2%C3%CC%D0">美濃加茂</a>)<br />ここは最初、別のアプリで聖地アピールしていました。それが終了して、舞台めぐりが拾ってくれないかなと思っていたら、本当に実装されました。ちゃんとコンプリートできました。電動アシスト付き自転車が借りられるのですが、バッテリーが劣化していて、すぐになくなった思い出。</p> <p>・「<strong>ふらいんぐうちっち</strong>」(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%B0%C1%B0">弘前</a>)<br />純粋な<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>と、さくらまつりで2回行きました。下大秋バス停まで自転車をこいでやたらと坂道が多くてヘトヘトになったのも懐かしい思い出。巌鬼山神社のスポットだけを残していて、いつかは行くぞと思っていたのに行けずじまいでした。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%EF%B9%EF">刻刻</a></strong>」(所沢など)<br />そもそも「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%EF%B9%EF">刻刻</a>」のメインは観光地ではなく住宅街がほとんどです。それも観光地じゃなく聖地の面白いところ。これもコンプリートしました。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E4%A5%DE%A5%CE%A5%B9%A5%B9%A5%E1">ヤマノススメ</a></strong>」(飯能、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B0%A5%C4%C6%BD%BB%B3">三ツ峠山</a>)<br />「舞台めぐり」を使ったのがここです。そして、今日、締めくくりに行ってきました。自宅から25kmほどの距離なのですが、歩いて行ってみるということも何度かやりました。(帰りは電車) <a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%C7%BD%BB%D4">飯能市</a>街のほかにもスポットはあったのですが、それらも含めてコンプリートしました。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C8%A4%A2%A4%EB%B2%CA%B3%D8%A4%CE%C4%B6%C5%C5%BC%A7%CB%A4">とある科学の超電磁砲</a></strong>」「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C8%A4%A2%A4%EB%CB%E2%BD%D1%A4%CE%B6%D8%BD%F1%CC%DC%CF%BF">とある魔術の禁書目録</a></strong>」「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%C3%A5%C1%A5%E3%A5%DE%A5%F3%A5%AF%A5%E9%A5%A6%A5%BA">ガッチャマンクラウズ</a></strong>」(立川)<br />一番近い舞台めぐりのスポットでした。「めぐりポイント」が実装されて<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%E9%A4%B7">からし</a>ばらくは、しょっちゅうポイント稼ぎに出かけていました。歩いて片道1時間くらいかかるので、近くに住んでいる人がうらやましかった。「めぐりポイント」がはじまって1年ちょっとはトップ10圏内を維持するくらいには頑張っていました。そのために、買い物に出かけるだけでも「ちょっと買い物」とチェックするようになりました(マイARでも5件チェックして日記をつけると20ptになるので)。しかし、新型コロナで不要不急の外出自粛を求められた2020年2月に、これを諦めることにしました。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%CE%C6%FC%B8%AB%A4%BF%B2%D6%A4%CE%CC%BE%C1%B0%A4%F2%CB%CD%C3%A3%A4%CF%A4%DE%A4%C0%C3%CE%A4%E9%A4%CA%A4%A4%A1%A3">あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。</a></strong>」「<strong>心が叫びたがってるんだ</strong>」(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E1%C9%E3">秩父</a>)<br /><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E1%C9%E3">秩父</a>は今でも、「あの花」をメインとした企画をときどき開催しています。自宅からはちょっと遠いのですが、これらは頑張ってコンプリートしました。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E1%C9%E3">秩父</a>三部作のもうひとつ「空の青さを知る人よ」は実装されませんでした。</p> <p>・「<strong><a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CE%A5%E9%A5%AC%A5%DF">ノラガミ</a></strong>」(東京、島根)<br />東京のスポットはチェックしていたのですが、島根は遠く、ずっと放置していました。しかし、タムラコータロー監督の「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E7%A5%BC%A4%C8%B8%D7%A4%C8%B5%FB%A4%BF%A4%C1">ジョゼと虎と魚たち</a>」が良作だったので、思い立って島根方面への旅行を企画して、コンプリートしました。境港から自転車で<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%FE%CA%DD%BF%C0%BC%D2">美保神社</a>まで行ったり、近くに駅のない黄泉比良坂に歩いて行きました。「舞台めぐり」もなくなったので、もう行くことはないでしょう。</p> <p>・「<strong>ブルーサーマル</strong>」(熊谷)<br />これは行きませんでした。でも(当時は)アニメ化されていないのにスポットが設定されていて、どんな作品だろうと思っていた作品です。スポットのシーンも白黒のマンガのコマだけのようでした。そして、ようやく昨年、劇場アニメ化されました。基本的には良作だったと思います。「舞台めぐり」は変わらなかったようですが。</p> <p>■日記の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A1%BC%A5%AB%A5%A4%A5%D6">アーカイブ</a></p> <p>色々試しましたが、結局、日記をブラウザで保存するのが一番のようです。日記にしていないものは含まれなくなりますが。なお、ところどころ「買い物」が入っているのは「めぐりポイント」稼ぎです。(これでも全部ではありません)</p> <p>・<a href="https://www.mohno.com/butaimeguri/diaries/" target="_blank">舞台めぐりの記録</a></p> mohno 「スキップとローファー」聖地巡礼バスツアーの記録 hatenablog://entry/820878482963528466 2023-09-01T00:13:57+09:00 2024-01-21T10:07:25+09:00 ■ツアーの申し込み石川県珠洲市で実施された「スキップとローファー」聖地巡礼バスツアーに参加してきました(第1弾、第2弾)。なかなか忘れられない思い出なのですが、そうは言っても時が経つと忘れてしまうことは多いものなので、ここに記録を残しておきます。都度都度twitter(現X)に投稿はしていましたけど(8/19、8/20、8/29、8/30)、結論だけ言うと「すばらしい内容で、オトクなツアーだった」 「スキップとローファー」はアニメから入ったクチで、良作の多かった2023春アニメの中でもとくに好きな作品になりました。極力ネタバレを避けて紹介するなら「すぐれた群像劇で、どの登場人物にも感情移入でき… <p>■ツアーの申し込み<br />石川県<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>で実施された「<a href="https://skip-and-loafer.com/">スキップとローファー</a>」<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>バスツアーに参加してきました(<a href="https://skip-and-loafer.com/news.html#news-230711-1">第1弾</a>、<a href="https://skip-and-loafer.com/news.html#news-230802-1">第2弾</a>)。なかなか忘れられない思い出なのですが、そうは言っても時が経つと忘れてしまうことは多いものなので、ここに記録を残しておきます。都度都度<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/twitter">twitter</a>(現X)に投稿はしていましたけど(<a href="https://twitter.com/mohno/status/1692641270211240173">8/19</a>、<a href="https://twitter.com/mohno/status/1693028936232620268">8/20</a>、<a href="https://twitter.com/mohno/status/1696320598702698533">8/29</a>、<a href="https://twitter.com/mohno/status/1696651993614557397">8/30</a>)、結論だけ言うと「すばらしい内容で、オトクなツアーだった」</p> <p>「<a href="https://afternoon.kodansha.co.jp/c/skiptoloafer.html">スキップとローファー</a>」はアニメから入ったクチで、<strong>良作の多かった2023春アニメの中でもとくに好きな作品</strong>になりました。極力ネタバレを避けて紹介するなら「すぐれた群像劇で、どの登場人物にも感情移入できる」「<strong>いい人になりたくなる作品</strong>」 もともと原作コミックの評判がよいとは聞いていたので、アニメの先行上映に行くかどうか迷っていたのですが、すでに「僕の心のヤバイやつ」の先行上映会と「推しの子」1話の劇場上映に行くことを決めていたことと、コロナが広がっているという話もあったので、見送ってしまいました。<strong>後悔先に立たず</strong>。</p> <p>本作の放送中に、ヒロイン(岩倉美津未)の故郷のモデルとなった<a href="https://skip-and-loafer.com/news.html#news-230424-3">珠洲市で「AR」が設置される</a>と知り、ぜひ行ってみたいと思いました。しかし、作品でも語られている通り、鉄道は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%D1%C0%FE">廃線</a>となっており、<strong>クルマも免許も持たない身で、どうやって攻略したものか</strong>と悩んでいました。バスはあるのですが、本数が少ないので、いったん下車してしまうと延々次のバスを待つことになりそうです。</p> <p>そんな中、飛び込んできたのが<a href="https://twitter.com/skip_and_loafer/status/1678690598717624320">バスツアーの開催</a>です。ツイートされたのが7月11日午後6時でしたが、私がこのツイートを見たのは、もう寝ようと思っていた真夜中過ぎ。「お一人様16,000円」を見て、公式だし“日帰り”の値段かなと思いましたが、2日間で宿泊も含まれており、定員は25人。1名参加は相部屋とあったものの1泊2日のツアー価格だと思っても安く、<strong>「これ、すぐ埋まっちゃうんじゃないの?」</strong>と直感。眠気も吹っ飛んで申し込み方法を探しましたが、案内に書かれているのは電話番号とメールだけ。電話がつながらないことも考えて、とりあえずメールで申し込みの意思を連絡しました。案の定、<strong>翌日の午前中で定員が埋まった</strong>そうです。</p> <p>第1弾が「印刷したチラシを配る前に」埋まってしまったので、急いで第2弾も企画されましたが、こちらは平日開催だったこともあり定員にはならなかったようです。第1弾の申し込みの時に「第2弾が企画されたら、そちらも参加したい」とお伝えしていて、あまりに早い開催だったので遠慮していたのですが、第1弾の参加中に第2弾が定員に達していないと聞いたので、その場で申し込みました。</p> <p>ちなみに、原作50話(コミック9巻)にも出てきますが、「<strong>飛行機は早めに予約すれば新幹線より安くて楽ちん</strong>」です。第1弾のときは<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/ANA">ANA</a>の早割が使えて、羽田から<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%BD%C5%D0">能登</a>まで税込1万円強で、それこそ<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/LCC">LCC</a>みたいな値段でした。さらにツアーの特典として飛行機を使った人には旅行支援として2000円のキャッシュバックもありました。ビックリ。これが通常価格だと倍くらいになってしまいます。第2弾を申し込んだときは早割の時期を過ぎていたので、夜行バスを使うことにしました。これは約六千円(+<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%BD%C5%D0%B6%F5%B9%C1">能登空港</a>までバス2200円)。新幹線だと東京→金沢で14000円くらいなのですが、金沢で前泊しないと結局バスツアーの開始時間に間に合わないので選択肢から外れました。</p> <p>せっかく羽田から飛行機に乗るので、ここでも<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>しておこうと思ったのですが(アニメ9話、原作16話)、原作での出発ゲートは46番(バスに乗る)、アニメだと57番(北ピア側)で、それぞれ取材したときのゲートなのでしょうが、私のフライトでは68番ゲート(南ピア側)で真反対。<strong>端から端まで1km近くある</strong>んですよね。この写真を撮るために往復しました。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233321" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233321.jpg" width="800" height="402" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233402" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233402.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233357" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233357.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233352" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233352.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>■<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>の名所と「AR」<br />ARが設置されているのは、必ずしも「スキップとローファー」の舞台になっている場所というわけではありません。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>の名所をまわってもらうためのものという感じでした。江頭ミカのいる見附島は「君ソム」に出てきますが、「スキロー」には(今のところ)登場していません。それこそ第1弾のときは「<a href="https://notohaku.jp/stamprally2023/">シン・能登スマホスタンプラリー</a>」の場所もチェックしてました。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233457" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233457.jpg" width="450" height="800" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>(第1弾の時点で)ARが設置されている場所で舞台としても使われていたのはヒロインの岩倉美津未がいる鉢ヶ崎海岸と、久留米誠がいる木ノ浦椿展望台(近くの坂道)くらいです。ただし、第1弾の後で公開された原作最新話(54話)で禄剛埼<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%F4%C2%E6">灯台</a>(ARは村重結月)が出てきたのは驚きました。<strong>第2弾で再訪できて、ホントによかった</strong>。</p> <p>■<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a><br />架空の「いかじま(凧島)駅」は、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CE%A4%C8%C5%B4%C6%BB">のと鉄道</a>(<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%D1%C0%FE">廃線</a>)の<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7">珠洲</a>駅跡にある「道の駅すずなり」にあります。ここには当時のホームや線路が残っているので、それを使って再現している感じで、美津未と志摩くんのパネルもあって盛り上がるスポットです。これもARの期限(8/31)で撤去されてしまうのかな。すずなりには、グッズも置いてあり、布教用も含めて一通りは買いそろえました。第2弾では出たばかりの<a href="https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/frame/detail.php?id=2739">切手シート</a>もゲット。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233412" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233412.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233337" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233337.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>続いて正院駅跡と<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%FD%C5%E7">蛸島</a>駅跡を訪問。それぞれ<a href="https://oku-noto.jp/ja/">奥能登国際芸術祭</a>の作品が設置されています。が、やはり思い出すのは「みつみちゃ~ん」という架空の旅立ちシーンです。アニメで「過疎が深刻なんだ」という場面で使われているのも、おそらく<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%FD%C5%E7">蛸島</a>駅跡。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233312" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233312.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233429" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233429.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>そして中学時代の同級生が集まった高倉彦神社へ。住宅地は撮影しないでほしいということで写真はありませんが、第1弾ではよく分かっていなかったところもあり、参加者の情報やアニメや原作を見直して色々調べまくったおかげで、まさしく聖地の入れ食いでした(←言い方っ!) 住宅が特定されることのないように言われていたそうですが、ファンの人たちの熱量もさることながら、描写が正確過ぎて「<strong>もう少し改変しないとバレてもしょうがないのでは</strong>」と思うくらいには“そのまま”という感じでした。あと、原作53話の場面など自分では気付きようがないところもありました。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233609" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233609.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233620" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233620.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233513" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233513.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233252" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233252.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233549" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233549.jpg" width="434" height="411" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233544" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233544.jpg" width="800" height="741" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>続いて原作52~53話の鉢ヶ崎海岸~銭湯(現実では閉業)へ。第1弾でも本誌を読んでいる人たちは盛り上がっていたらしいのですが、単行本で読んでいる私は(9巻の発売は第1弾の後だったので)気づいていませんでした。そういう参加者は、他にもいたようです。やっぱり第2弾申し込んでよかった。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233306" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233306.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233508" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233508.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233553" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233553.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>2日目は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%DC%BF%DC%BF%C0%BC%D2">須須神社</a>から寺家港まで歩いたり、原作29話「みつみの友達乗っけてさ!」(ナオちゃん)の道路を通って、木ノ浦海域公園「<strong>石川県のはしっこのほう</strong>」など。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233523" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233523.jpg" width="450" height="800" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233257" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233257.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233502" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233502.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233614" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233614.jpg" width="800" height="534" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>(9/1追記)さらに、「<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%D5%A5%BF%A5%CC%A1%BC%A5%F3">アフタヌーン</a>」<strong>最新54話に登場した「禄剛埼<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%F4%C2%E6%A4%D8">灯台へ</a>の道」</strong>です。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233528" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233528.jpg" width="600" height="800" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>ここからの帰り道での眺めは、原作3話冒頭に似ています。(ただし左右反転)</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233534" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233534.jpg" width="800" height="337" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>その他、塩田村のような名所やアート<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%E5%A1%BC%A5%B8%A5%A2%A5%E0">ミュージアム</a>も見ました。一応、有料の施設でしたし、そもそも1日目の昼食、夕食、2日目の朝食、昼食も非常にまともなもの(というか、ソシャゲイベントなどで聞くような“シロモノ”とは格段に違うもの)で、宿泊も(私が普段泊まっているビジネスホテルではない)普通のリゾートホテルで、しかも相部屋でなく一人部屋になりました。いろいろ助成はあるようでしたが、<strong>オトク感がハンパない</strong>としか言いようがありません。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233435" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233435.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233440" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233440.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233445" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233445.jpg" width="498" height="498" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233451" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233451.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233407" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233407.jpg" width="800" height="337" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>■花火<br />バスツアーのプログラムではないですが、第1弾のときに「花火をやりたい」という声が上がりました。アニメ9話、原作16話オマージュなのですが、初日の夕食の後にバスでコンビニに立ち寄ってもらい、そこにある<strong>花火を買い占めて、ホテル到着後に、みんなで花火をしました</strong>。<strong>これが本当に楽しかった</strong>。それこそ、花火なんて10年以上はやってなかったというくらいでした。第1弾では「♪メロウ」を歌ってる人たちもいました。第2弾では、コンビニでは売っていない打上花火や噴出花火をあらかじめ用意したり、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BF%A5%D6%A5%EC%A5%C3%A5%C8">タブレット</a>でアニメの場面を流しながらやりました。<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BF%A5%D6%A5%EC%A5%C3%A5%C8">タブレット</a>から流れる音は、ほとんど波の音にかき消されていましたけど。忘れ得ぬ思い出です。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233342" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233342.jpg" width="800" height="600" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br /><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233347" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233347.jpg" width="599" height="800" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>スーパーで買ったス<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%AB">イカ</a>も食べました。本当は丸のままのス<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%AB">イカ</a>がよかったけど(第1弾のときはあったのに)、第2弾のときはありませんでした。</p> <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/mohno/20230831233558" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20230831/20230831233558.jpg" width="600" height="800" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span></p> <p>■いつかは再訪したい<br />ARは8月末終了で「延長の予定はない」そうですが、原作は<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>ならぬ鈴市のエピソードが進行中。最新54話に登場しているのは<a href="https://asaichi.info/">輪島朝市</a>や<a href="https://wajima-senmaida.jp/">白米千枚田</a>だそうで、今のペースだと来年3月頃に発売されるであろうコミック10巻では<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>の聖地が増えそうな気がしています。</p> <p>“公式”で、これほど良心的な価格設定と充実した内容のツアーなんて金輪際出会える気はしませんが、ならば自力で訪問するしかありません。場所を絞ってバスでまわるか、いっそ歩くかと思いましたが、道の駅すずなりでは<a href="https://notohantou.jp/rentacycle/">電動アシスト付き自転車を1泊2日で借りるプラン</a>があるようです。けっこう急な坂道を通っていたので、アシスト付きでも大変な予感はしますが、これが現実的な選択肢かもしれません。</p> <p>■2024/1/21追記<br />今さらですが、<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%BD%C5%D0%C8%BE%C5%E7%C3%CF%BF%CC">能登半島地震</a>で<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>を含む広範な地域が被災しました。今年は輪島朝市や白米<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%E9%CB%E7%C5%C4">千枚田</a>を含めて再訪しようと思っていましたが、火災に見舞われた<a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%D8%C5%E7%BB%D4">輪島市</a>をはじめ、上記で取り上げた地域も元の姿を維持していないところが多いようです。お見舞い申し上げるとともに、再訪予算を寄付いたしました。</p> <blockquote class="twitter-tweet" data-conversation="none" data-lang="ja"> <p dir="ltr" lang="zh"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AD%E3%83%BC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#スキロー</a> <a class="keyword" href="https://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EE%BD%A7%BB%D4">珠洲市</a>、再訪予算。 <a href="https://t.co/U30dDVrqCS">pic.twitter.com/U30dDVrqCS</a></p> — mohno (@mohno) <a href="https://twitter.com/mohno/status/1744528137445380303?ref_src=twsrc%5Etfw">2024年1月9日</a></blockquote> <p> <script async="" src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> </p> <p>時間はかかると思いますが、いつか復興した際には、改めて訪れたいと思います。</p> mohno 2022年日本のアニメ映画ベスト10+α hatenablog://entry/4207112889947424178 2022-12-23T04:42:03+09:00 2022-12-23T04:42:03+09:00 去年に続いて破壊屋さんの「2022年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリストです(2021年版)。 今年は去年にくらべて“期待”している作品は多かったのですが、結果としては全体的に低調でした(もちろん私見)。映画全体でのベストは、“アニメ映画”とは言えないアニメ関連映画「ハケンアニメ!」で、これは“どストライク”だったんですけどね。とくに「すずめの戸締まり」は面白くなかったわけじゃないのですが、「新海誠作品を3年待ってこれか」という気持ちです。もっと下位の作品でもパンフレットやグッズを買っているものは多いのですが、なんだか本作はパンフレットもグッズも買う気がしませんでした。気分次第で10位圏… <p><a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/animemovie2021">去年</a>に続いて破壊屋さんの「2022年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリストです(<a href="https://hakaiya.hateblo.jp/entry/2022/02/19/114758">2021年版</a>)。</p> <p>今年は去年にくらべて“期待”している作品は多かったのですが、結果としては<strong>全体的に低調</strong>でした(もちろん<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%E4%B8%AB">私見</a></strong>)。映画全体でのベストは、“アニメ映画”とは言えないアニメ関連映画「<strong><a href="https://haken-anime.jp/">ハケンアニメ!</a></strong>」で、これは“<strong>どストライク</strong>”だったんですけどね。とくに「<a href="https://suzume-tojimari-movie.jp/">すずめの戸締まり</a>」は面白くなかったわけじゃないのですが、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B3%A4%C0%BF">新海誠</a>作品を3年待ってこれか」という気持ちです。もっと下位の作品でもパンフレットやグッズを買っているものは多いのですが、なんだか本作はパンフレットもグッズも買う気がしませんでした。気分次第で10位圏外にしてたかもしれないのですが、だったら他の作品がどうかというと……という感じです。</p> <p>ヒットしたテレビ作品で劇場版を作るというのは定石となっていますが、だいたい“期待どおり”というところですね。「<a href="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/">五等分の花嫁</a>」は“期待以上”ではあったのですが、もともとの期待値が低かったので。トップの「<a href="https://natsuton.com/">夏へのトンネル、さよならの出口</a>」はキービジュアルが気に入って前売券を4枚買ったほど(1枚は布教)、“けっこう期待”していた作品で、期待通りでした。結局7回見たんですが、「五等分の花嫁」は10回、「<a href="https://yurucamp.jp/cinema/">ゆるキャン△</a>」は8回見たんですが、これは入場者特典のためです。“期待以上”だったのは、絶対にネタ作品の凡作だろうと思っていた「<a href="https://bokuaikimiai.jp/kimiai/">君を愛したひとりの僕へ</a>」「<a href="https://bokuaikimiai.jp/bokuai/">僕が愛したすべての君へ</a>」と駄作感しかなかった「<a href="https://kame-abara.com/">カメの甲羅はあばら骨</a>」で、期待値は相当低かったものです。どちらもオススメするか、っていうと悩むので、あまり高い位置にはしなかったのですが、チャレンジ精神は買おうと思いました。なお、「<a href="https://slamdunk-movie.jp/">SLAM DUNK</a>」は、まったく見るつもりはなかったのですが、ちょっと迷ってます。見たら更新します。<br />海外アニメは一つも見ませんでした。これも「<a href="https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2">AVATAR</a>」を“実写映画”に分類していいのか、という話はあるんですが。<br />さて、ネタバレする前にランキング一覧のみ。</p> <p>①<a href="https://natsuton.com/">夏へのトンネル、さよならの出口</a><br />②<a href="https://yojohan-timemachine.asmik-ace.co.jp/">四畳半タイムマシンブルース</a><br />③<a href="https://suzume-tojimari-movie.jp/">すずめの戸締まり</a><br />④<a href="https://kaguya.love/">かぐや様は告らせたい -ファーストキッスは終わらない-</a><br />⑤<a href="https://yurucamp.jp/cinema/">映画 ゆるキャン△</a><br />⑥<a href="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/">映画 五等分の花嫁</a><br />⑦<a href="https://takagi3.me/">劇場版 からかい上手の高木さん</a><br />⑧<a href="https://blue-thermal.jp/">ブルーサーマル</a><br />⑨<a href="https://bokuaikimiai.jp/kimiai/">君を愛したひとりの僕へ</a><br />⑩<a href="https://bokuaikimiai.jp/bokuai/">僕が愛したすべての君へ</a><br />⑪<a href="https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/">かがみの孤城</a><br />⑫<a href="https://sao-p.net/">ソードアート・オンライン プログレッシブ 冥き夕闇のスケルツォ</a><br />⑬<a href="http://watatentv.com/">私に天使が舞い降りた! プレシャス・フレンズ</a><br />⑭<a href="http://tsurune.com/movie/">劇場版 ツルネ</a><br />⑮<a href="https://bakuten-movie.com/">映画 バクテン!!</a><br />⑯<a href="https://penguindrum-movie.jp/">劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略</a><br />⑰<a href="https://penguindrum-movie.jp/">劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編]僕は君を愛してる</a><br />⑱<a href="https://kame-abara.com/">カメの甲羅はあばら骨</a><br />⑲<a href="https://chikyugai.com/">地球外少年少女 前編</a><br />⑳<a href="https://chikyugai.com/">地球外少年少女 後編</a><br />㉑<a href="https://www.hyoryu-danchi.com/">雨を告げる漂流団地</a><br />㉒<a href="https://g-doan.net/">機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島</a><br />㉓<a href="https://shikanoou-movie.jp/">鹿の王</a><br />㉔<a href="https://oddtaxi.jp/movie/">オッドタクシー イン・ザ・ウッズ</a><br />㉕<a href="https://inuoh-anime.com/">犬王</a><br />㉖<a href="https://bokuranoyoake.com/">ぼくらのよあけ</a><br />㉗<a href="https://donglees.com/">グッバイ、ドン・グリーズ!</a><br />㉘<a href="https://deemojapan.com/">DEEMO</a><br />㉙<a href="https://wwws.warnerbros.co.jp/bubble-moviejp/">バブル</a><br />㉚<a href="https://eienno831.com/">永遠の831</a></p> <p>※2021年の劇場アニメ全作品のリストはこちら→ <a href="https://mohno.com/anime/AnimeMovie2022.xlsx">AnimeMovie2022.xlsx</a><br />※2023/1/28 すみません、一部(アニメに関連した)実写作品が含まれています。斜体にしました。</p> <p>そして、<strong>【ネタバレ注意】</strong>の感想です。</p> <p>①夏へのトンネル、さよならの出口<br /><img src="https://natsuton.com/img/home/visual_01.webp" width="240" /><br /><strong>キービジュアルだけでムビチケを4枚買った作品</strong>。今年は微妙な作品ばかりで「ハズレだったらどうしよう」という不安はありましたし、はじめて鑑賞したときには説明不足を感じ、もう少しどうにかならないかと思っていましたが、それでも印象はよかったんですよね。これをトップにするとは自分でも意外ではあるんですが、むしろ他の作品に、もっと頑張ってほしかった。<br />感想とコメントは<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/natsuton">別に書いた</a>のですが、基本的には「ボーイ・ミーツ・ガール万歳」という内容です。説明不足と感じた部分は、そして<strong>説明が足りていないのは原作からというわけではなく、映画にする際に削られた</strong>もののようです。映画化にあたって細部をきっちり決めておきましょう、みたいな話の方が多いと思っていたので、これは意外でした。制作(CLAP)の別作品(<a href="https://pompo-the-cinephile.com/">映画大好きポンポさん</a>)に影響されたわけじゃないのでしょうが、上映時間が短い(83分)のも好印象。どうせ見ないし、しまい場所に困るので、最近はあまり円盤を買わないようにしてるのですが、これは買っちゃうと思います。<strong>応援したくなる作品</strong>。</p> <p>②四畳半タイムマシンブルース<br /><img src="https://yojohan-timemachine.asmik-ace.co.jp/img/top_main_photo_pc.jpg" width="360" /><br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%B8%AB%C5%D0%C8%FE%C9%A7">森見登美彦</a>氏の「<a href="https://yojouhan.noitamina.tv/">四畳半神話大系</a>」のテレビシリーズがあり、そのシリーズ構成・脚本を担当した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%C5%C4%C0%BF">上田誠</a>氏の舞台「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%DE%A1%BC%A5%BF%A5%A4%A5%E0%A5%DE%A5%B7%A5%F3%A5%D6%A5%EB%A1%BC%A5%B9">サマータイムマシンブルース</a>」とのコラボ作があり、それがアニメ化されたものです。もともとディズニープラスの独占配信を再編集したものが劇場版として上映されました。なので、アニメとしてのクオリティはテレビシリーズ並だけれど、<strong>面白さという意味でもテレビシリーズ並で、つまり面白い</strong>。こんなにくだらないループものがあっていいのか(←誉め言葉です、念のため)</p> <p>③すずめの戸締まり<br /><img src="https://suzume-tojimari-movie.jp/assets/images/ver3/top/v-pc.jpg" width="480" /><br />「天気の子」から3年。どんな面白い作品を作ってくれるのだろうという期待感を持ち過ぎたのかもしれません。つまらない作品と思っているわけじゃないですが、「3年待ってこれかぁ」というのが正直なところです。よく言われている震災をエンタメにしているというプロット、“あの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B3%A4%C0%BF">新海誠</a>監督”じゃなかったら、制作にダメ出し食らうんじゃないかなあ、というところとか、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%ED%A5%C0%A5%AF%A5%C8%A1%A6%A5%D7%A5%EC%A5%A4%A5%B9%A5%E1%A5%F3%A5%C8">プロダクト・プレイスメント</a>とか懐メロとか“リアル”に紐づけが多すぎてワクワクする気持ちがそがれました。「天気の子」は、なんだか新海節が戻ってきた感じ、と思って個人的には微妙だったんですが、本作は“約束された大ヒット作としてさまざまなコラボを組み込む新海監督の熟練技術”を見ているような感じでした。実際、47<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%D4%C6%BB">都道</a>府県の地元企業とコラボとか、映画制作と並行して大がかりな仕込みが進められていた気がします。その分、ワクワクできなかったというところです。前売券を2枚買って、2回見てオシマイでした。初日の舞台挨拶は外れましたが、その他の企画は参加しようという気になりませんでした。劇場アニメによくある“特典商法”もバンバンやってました。普通なら“乗る”んですが。でも、決して面白くない、と思ってるわけじゃないです。</p> <p>④<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%B0%A4%E4%CD%CD%A4%CF%B9%F0%A4%E9%A4%BB%A4%BF%A4%A4">かぐや様は告らせたい</a> -ファーストキッスは終わらない-<br /><img src="https://kaguya.love/assets/4th/img/img_kv.jpg" width="240" /><br />3期まで続いたテレビシリーズの、おそらくは最後の続編で、テレビ放送前の特別上映。原作コミックも最終巻が発売されたばかりです。ノリがテレビシリーズのままですが、<strong>相変わらず演出がぶっ飛んでて面白い</strong>。本作の面白さは原作コミックにあり、そちらを読み込んでいるので、ある意味“新鮮味”が感じられないという面はあるのですが、3期がキレイに終わったので、続きをアニメ化するとは思いませんでした。「成就した恋ほど語るに値しないものはない」(©<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%CD%BE%F6%C8%BE%BF%C0%CF%C3%C2%E7%B7%CF">四畳半神話大系</a>) 原作コミックは、もう少し続きはあるのですが、さすがにアニメ化しないんじゃないかなあ。というか、アニメ化するならあのあたりはカットかな、と思っていたところまで丁寧に拾われていたんですが(声優さんに何言わせるんだ、というのはさておき)、その割に最後のシーンで色々まとめられちゃっていました。これは幸せなアニメ化。</p> <p>⑤映画<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A5%AD%A5%E3%A5%F3%A2%A4">ゆるキャン△</a><br /><img src="https://yurucamp.jp/cinema/assets/img/top/mv.jpg" width="240" /><br />人気テレビアニメで高校生だった登場人物たちが大人になった世界で作られた劇場アニメ。1期のときのイベントで、ショートアニメと2期と劇場アニメの発表を見て<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%BF%B4%EE">歓喜</a>した者としては待ち望んでいたものでもあります。本作が原作コミックの内容に踏み込まず、オリジナル作品としてエピソードを独立させたという発想自体はよいと思うし、それを前提にしたストーリー作りにもそつがありません。その上、リンちゃんの勤務先が名古屋だし、なでしこの勤務先は昭島だし、どちらも身近なので、初見では序盤からウキウキしてました(予告編などの情報収集はほとんどしていなかった)。とはいえ、もともと<strong>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A5%AD%A5%E3%A5%F3%A2%A4">ゆるキャン△</a>」の魅力は主人公たちが“仲良し5人組”じゃないまま話が展開していくところ</strong>にあると感じていたので、本作のように団結して目標に向かっていくという姿勢として描かれていたのは、ちょっと残念でした。もう少し人物間の密度を下げてほしかったとでもいいますか。見に行かなかったけれど、最後の舞台挨拶では3期まで発表されて、調子はよさそうです。</p> <p>⑥映画 五等分の花嫁<br /><img src="https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/img/top_img_01@2x.jpg" width="240" /><br />正直、2期の放送が終わったときでも、5人の区別がついてなかったんですよ。たまたま、京都の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%C0%BF%C1">太秦</a>村で「舞台めぐり」のスタンプラリーをやっていて、人気作品だし、こういうのはやっておくか、と思って参加したんです。大好きな「冴えカノ」は見送ってしまったのに(←これは後悔した)。で、それをきっかけに、1期・2期を見直してキャラの区別がつくようになり、映画のムビチケも第1弾を3枚買ったと思ったら、第2弾で5種類も出て、結局みんな揃えたわけです。さすがに多いと思って1枚は布教したら、入場者特典が8週目までありました。えぇぇ。<br />原作がある作品なので、テレビシリーズのノリのまま劇場アニメ……と思ったら、意外にシリアスな設定がやってきました。そこまで重いわけじゃないけど、ようやく“人気作”の理由を知れた感じでしたね。単体の作品ではないし、劇場アニメだけの評価としては「<strong>端折ってるらしいのに長い</strong>」という感じでしたが、今年の作品の中では、このくらいのポジションでいいでしょう。</p> <p>⑦劇場版 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%E9%A4%AB%A4%A4%BE%E5%BC%EA%A4%CE%B9%E2%CC%DA%A4%B5%A4%F3">からかい上手の高木さん</a><br /><img src="https://takagi3.me/assets/img/top/footer_mv1.jpg" width="480" /><br />そこまで大好きな作品ってわけじゃないんですよ、ホント。たまたま「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%EB%BE%EB%CD%A7%C6%E0%A4%CF%CD%A6%BC%D4%A4%C7%A4%A2%A4%EB">結城友奈は勇者である</a>」の聖地、観音寺から帰るときに高松から小豆島に行ってみたら、高木さんの聖地と知って、それ以来、出張ついでに毎年小豆島に行ってるわけです。<strong>今年なんて、劇場版で取り上げられていた「虫送り」というお祭りに参加してきた</strong>くらいです。内容は、いつもの高木さんだけれど、テレビシリーズを3期までやった後の作品らしく、きっちり締めくくられました。めでたし、めでたし。</p> <p>⑧ブルーサーマル<br /><img src="https://blue-thermal.jp/assets/img/img_hero.png" width="480" /><br />「舞台めぐり」というアプリでわりと早い時期に実装されていたのですが、もともと「アニメの舞台をめぐろう」というアプリなのに「アニメ化されていないコミック」でした。当時から名前だけは知っていた作品で、劇場アニメができると知ってから興味深く待っていました。主人公はワガママだし、ちょっとリアリティに欠けるかな、そもそもストーリーのわりに尺が足りてないというかエピソードを詰め込み過ぎかな、という印象ではあったのですが、<strong>鑑賞後に原作を揃えたくらいには楽しめました</strong>。</p> <p>⑨君を愛したひとりの僕へ<br /><img src="https://bokuaikimiai.jp/kimiai/img/pc-main2x.jpg" width="480" /><br />「<strong>観る順番で結末が大きく変わる</strong>」という触れ込みの1作品目。予告編でもタレント声優がキツい感じだし、こういう“企画もの”はあんまり面白くないことが多いので、怖いもの見たさ、あるいは批判するからには見ておかないと、という義務感から鑑賞しました。そして、そういう覚悟で見たせいか、<strong>けっこう楽しめました</strong>。「君愛」→「僕愛」の順序で鑑賞し、実際、この順序で見る方がよいという流れになっていたと思いますから「2部作」という形でもよかったと思いますが、あえて「観る順番」を意識させたチャレンジは買います。2作品を1.7作品分くらいの労力で作ったでしょ、という感じもありますが、もともと予算なんて作品ごとに千差万別でしょうし、「観る順番」という要素がなければ、凡作扱いされてオシマイだったかもしれないと思うと、<strong>このチャレンジは前向きに評価し</strong>ています。</p> <p>⑩僕が愛したすべての君へ<br /><img src="https://bokuaikimiai.jp/bokuai/img/pc-mainx2.jpg" width="480" /><br />上記の通り。こちら側こそが“結末”といってよさそうだけれど、全体的な話としては“前座”っぽい印象。</p> <p>⑪<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%AC%A4%DF%A4%CE%B8%C9%BE%EB">かがみの孤城</a><br />個人的な今年の覇権映画「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%B1">ハケ</a>ンアニメ!」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%D4%C2%BC%BF%BC%B7%EE">辻村深月</a>原作だったので、けっこう期待していた作品です。でも、なんだか、そこまで好きになれませんでした。上映前舞台挨拶で辻村先生がネタバレしてないつもりで、色々喋り過ぎていたせいかもしれません。それ、もう設定の予想がついちゃいましたよ。聞いてなくても分かったかもしれないけれど。いや、1年も交流してたら、その設定が分からないわけがないというか、とくにゲーム機なんて時代を象徴するものでしょ。もともと、本作は女子の人気が高いものみたいですし、隣の女性は最後に涙をハンカチで拭っていたみたいですし、<strong>私はターゲット層じゃなかった</strong>、ということかもしれません。</p> <p>⑫<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%A1%BC%A5%C9%A5%A2%A1%BC%A5%C8%A1%A6%A5%AA%A5%F3%A5%E9%A5%A4%A5%F3">ソードアート・オンライン</a> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%ED%A5%B0%A5%EC">プログレ</a>ッシブ 冥き夕闇の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%B1%A5%EB%A5%C4%A5%A9">スケルツォ</a><br />キリト視点だったテレビシリーズから、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%B9%A5%CA">アスナ</a>視点になった劇場アニメの第2弾。そんなにランクを下げることはないじゃないか、という気もするのですが、なんだか<strong>バトル展開に飽きちゃった</strong>んですよね。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%A4%A5%F3%A5%AF%A5%E9%A5%C3%A5%C9">アインクラッド</a>の時は面白かったな、という印象があってムビチケは何枚も買ったし、舞台挨拶も見に行ったんですが、我に返ったといいますか。なろうで強キャラが活躍するのと何が違うのかな、と。テレビシリーズに比べれば映像は各段に進化しているし、ストーリーが破綻してるわけでもないし、しっかり作られてはいるんですけどね。</p> <p>⑬私に天使が舞い降りた! プレシャス・フレンズ<br />テレビシリーズは、一応最後まで見たという程度だったし、劇場アニメを作るほど話題になってたっけ?という意味では、<strong>まさかの劇場アニメ</strong>(←ヤメナサイ)。上映時間は67分(テレビアニメなら3本弱)というフルサイズというには微妙な気もする長さだけれど、テレビシリーズが好きな人には“すべての要素”が詰まった作品で、奇をてらうようなこともなく、安心して楽しめるでしょう。みんなで旅行する、という程度の話で、とりたてて意外な事件が起きるわけでもなく、立てたフラグはきっちり折られ、張った伏線はキレイに回収されていきます。</p> <p>⑭劇場版 ツルネ<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%A5%A2%A5%CB">京アニ</a>作品なのと、別に嫌うほどではないので見に行ったという程度です。個人的には、よりヒットしているであろう「<a href="http://iwatobi-sc.com/">Free!</a>」よりはマシなんですが、ストーリーが地味というか、<strong>テレビで見ればいいかな</strong>、という感じがしちゃうんですよね。映像はさすがの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%A5%A2%A5%CB">京アニ</a>なんですけど。</p> <p>⑮映画 バクテン!!<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CB%BB%D2%BF%B7%C2%CE%C1%E0">男子新体操</a>をテーマにした作品。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%C6%FC%CB%DC%C2%E7%BF%CC%BA%D2">東日本大震災</a>から10年を機に制作された「<a href="https://zutto-ouen.com/">ずっとおうえん。プロジェクト</a>」アニメ3作のひとつ。テレビシリーズを締めくくる作品でもあり、いよいよ<strong>イン<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BF%A1%BC%A5%CF%A5%A4">ターハイ</a>がメインなのかと思ったら、それは序盤に過ぎませんでした</strong>。それじゃ安易すぎると考えたのかどうか、そこでの結果を踏まえた上で決着させようとしたように見えます。でも、本来は、それでリカバーできるような話じゃないというのと、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CB%BB%D2%BF%B7%C2%CE%C1%E0">男子新体操</a>であることがあまりストーリー上で役に立っていなかったのが気になるところ。「マイナー競技である」ことは少しだけ入り込んでますが、別にテニスでも、バレーでも同じようなストーリー展開はできそう。たぶん本作品自体が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CB%BB%D2%BF%B7%C2%CE%C1%E0">男子新体操</a>の普及に貢献することを意図してると思うのですが、その新体操の演出がリアリティを欠くレベルで派手なのもどうなんでしょうね。どうでもいいけど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%AA%A5%F3%A5%B7%A5%CD%A5%DE">イオンシネマ</a>岡山では去年からずっとグッズが売られていたのに上映がなく、グッズが引き上げられてから上映が始まったみたいでした(←なぜ?)</p> <p>⑯劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%C2%B8%C0%EF%CE%AC">生存戦略</a><br />テレビシリーズの総集編+αの前編。「+α」として、それなりの映像は追加されていますが、もともと2クールで放送されたものであり、かなり端折ってまとめられた総集編です。もともと、あまりテレビシリーズを見返してはいなかったのと、「なんだか分かりにくい話だった」という印象があったので、「<strong>こんなに分かりやすい話だっけ?</strong>」というところ。むしろ新味が感じられて、まあまあよかったとすら思いました。</p> <p>⑰劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編]僕は君を愛してる<br />テレビシリーズの総集編+αの後編。前編よりは分かりにくいというか、テレビシリーズのときにも思いましたが、あんまりついていける話じゃないんですよね。あと<strong>“考察”させたがってる感じがして、そういうのがあまり好みではない</strong>ということはあります。</p> <p>⑱カメの甲羅はあばら骨<br />突拍子もないキャラデザとフラッシュアニメのようなぎこちない動きの詰まった予告編には、まったく期待感がなく、キャストの熱烈なファンでもなければ見る人いないんじゃないかと思っていた作品でしたが、旅行先で雨だったのと映画ファーストデイだったので気まぐれに鑑賞。冒頭数分は後悔しきりでしたが、結果としては「<strong>意外にまともじゃん</strong>」というのが正直な感想。決して映画館の大迫力が活かされているという作品ではないですが、配信やテレビ放送だったら冒頭で見るのをやめていた気がするので、映画館で見たのはよかったと思っています。キャラデザが異端すぎて分かりにくいですが、本編は王道といってもよい青春ストーリーでした。<br />しかし、<strong>よくこの企画を通したな</strong>。</p> <p>⑲地球外少年少女 前編<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>で配信された全6話を3話ずつ前編、後編で上映。私は途中で挫折しましたが、同じ原作者の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C5%C7%BE%A5%B3%A5%A4%A5%EB">電脳コイル</a>」が好きな人には好さそうな内容とは思います。画はキレイでしたが、ちょっとキャラ付けがキツいのと、それぞれのキャラの深みがあんまり感じられませんでした。エピソードも取って付けたような話で感情移入しにくかったです。</p> <p>⑳地球外少年少女 後編<br />上記の続き。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>の後半3話。前編は、一応映画館で見たのですが、後編は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>で見てオシマイでした。</p> <p>㉑雨を告げる漂流団地<br />「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DA%A5%F3%A5%AE%A5%F3%A1%A6%A5%CF%A5%A4%A5%A6%A5%A7%A5%A4">ペンギン・ハイウェイ</a>」の石田祐康監督作品で、コロナの直撃を受けた良作「<a href="https://nakineko-movie.com/">泣きたい私は猫をかぶる</a>」のスタジオコロリド制作なので、けっこう期待していました。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>で同日配信されると分かっていたのに、前売券も2枚買って舞台挨拶も見に行きました。でも、ダメだった。ご都合主義なのかどうか<strong>設定がキツイ</strong>。そして、子供たちが力を合わせて解決するストーリーになるのかと思いきや、そうでもない。なんというか揉め事ばかりに時間が使われていてフラストレーションがたまりました。</p> <p>㉒<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%A1%C6%B0%C0%EF%BB%CE%A5%AC%A5%F3%A5%C0%A5%E0">機動戦士ガンダム</a> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%AF%A5%EB%A5%B9%A1%A6%A5%C9%A5%A2%A5%F3">ククルス・ドアン</a>の島<br />「ファースト&<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%D5%BD%B1%A4%CE%A5%B7%A5%E3%A5%A2">逆襲のシャア</a>」組としては、もとが30分アニメの1話でしかなかったものを、<strong>なぜこんな形に作り直したのか</strong>、としか思えません。時間が長くなって話に深みが出たというわけでもなく、むしろ薄まった面さえ感じられます。映像はキレイになっているのだけれど、だから見たいというものでもありません。</p> <p>㉓鹿の王<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%DC%B2%B0%C2%E7%BE%DE">本屋大賞</a>を授賞した原作モノかつ実績のあるアニメーターの監督作ということで、けっこう期待していた作品でしたが、かなり肩すかしでした。子供向けなのかな、と思うような展開もありましたが、ワクチンとか治療薬が出てきたり、同一視されていたりで、なんだかなーと思ってみてました。とにかく<strong>2時間弱の上映が、とても長く感じられました</strong>。</p> <p>㉔オッドタクシー イン・ザ・ウッズ<br />テレビシリーズが超傑作で完結したので、なにをやっても蛇足になりそうなところ、サイドストーリーでもない“劇場版”が発表されたことが驚きの作品。前売券はお布施のつもりで購入しました。“総集編じゃない”という声もありましたが、わりと予想していた通りの構成で、見方を変えた程度の総集編でした。2時間超という尺をかけて、追加されている映像や設定はあるけれど、ファン必見というものではなさそうです。ある意味、<strong>最後の5分が作品の本編</strong>。もっと総集編と割り切るか、舞台でやっているみたいにスピンオフでもやればよかった気はします。</p> <p>㉕犬王<br />「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%CD%BE%F6%C8%BE%BF%C0%CF%C3%C2%E7%B7%CF">四畳半神話大系</a>」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%F2%C0%F5%C0%AF%CC%C0">湯浅政明</a>監督だからと、けっこう期待して、予告編第1弾では前売券を2枚買ったところ、第2弾で“ミュージカル”という言葉が出てきて一抹の不安を感じ、それでも1枚買い足したんでしたが、そういえば「<a href="https://japansinks2020.com/">日本沈没2020</a>」も湯浅監督でしたね、と思い出した作品。こういうのが好きな人もいるのだろうな、という理解はしますが(実際、世間の評価はそんなに低くない)、合いませんでした。<strong>歌が長くて、ストーリーが単純</strong>。</p> <p>㉖ぼくらのよあけ<br />これは、もともとあまり期待していない作品でした。予告編もキャラデザも子供向けかなと思うようなもので、実際そうだったんでしょう。個人的には<strong>子供向けというより子供だまし</strong>と感じてしまいました。とにかく展開が安易。</p> <p>㉗グッバイ、ドン・グリーズ!<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%AB%A5%C7%A5%DF%A1%BC%BE%DE">アカデミー賞</a>の出品作品になったと聞いてビックリしたほどの駄作。一応、フォローしておくと、アニメの動きはよくできています。でもストーリーがキツい。<strong>基本は「男子ってバカねー」を絵に描いたような内容だけど、本当にバカなのがツラい</strong>。序盤、“事件”が起きるまでの展開は我慢するとしても、そこからの展開にリアリティがなくて、全然感情移入できませんでした。90分くらいの作品なので勢いよく見られてもよいはずなのに、終わるまでが長かった。</p> <p>㉘DEEMO<br />もとになったというゲームは知りません。映画単体としては凡庸。3DCGが「永遠の831」よりマシだった、という程度。</p> <p>㉙バブル<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%F5%CA%A5%B8%BC">虚淵玄</a>脚本の悪い部分が出た感じです。これもアニメの動きはよくできています。劇場公開前に <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a> の配信が始まるので、内容がよければ前売券を買おうと思っていたくらいなのに、全然ダメだった。競技のルールが“ホントにそれなの?”というレベルだし、<strong>終盤の展開は「そんなご都合主義が許されるの?」という印象</strong>。</p> <p>㉚永遠の831<br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/WOWOW">WOWOW</a>に加入して視聴。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/WOWOW">WOWOW</a>開局30周年記念作品、ということでしたが、かなりショボかった。「あした世界が終わるとしても」や「エクスアーム」みたいな、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3%A5%AD%A5%E3%A5%D7%A5%C1%A5%E3">モーションキャプチャ</a>をそのまま使うパターンで、映像に落ち着きがありません。ストーリーもかなり微妙で、「社会派をきどってみた」という感じしかしません。なんか薄っぺらい。記念作品だから劇場公開しようとするくらいのレベルを狙ったのだろうけど、かなりひどい。<strong>こんなのが記念作品でいいの?</strong>というレベル。</p> <p>以上。</p> <p>余談ですが、私が初めてアニメのイベントに参加したのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%D7%B1%BA%C4%AE">琴浦町</a>で開催された「<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/20140910/trip2">琴浦さん</a>」イベントなんですが、このとき帰りの電車で向かいに座っていた人が「ほぼ毎週何かのイベントに行ってる。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%C4%BD%D518%A4%AD%A4%C3%A4%D7">青春18きっぷ</a>と高速バスはオタクの友」みたいなことを言っていたんですよね。そのときは、「すごい人がいるもんだな」くらいに思っていたんですが、<strong>今年私が参加した舞台挨拶(LVを含む)とか先行上映とかアニメ関連のイベントを数えたら52回ありました</strong>。「<a href="https://lycoris-recoil.com/">リコリス・リコイル</a>」と「<a href="https://bocchi.rocks/">ぼっち・ざ・ろっく</a>」の先行上映に参加できたのは今年のラッキーイベントなんですが、平均して週1ってことですね。東京はイベントが多いので行きやすいということはあるのですが、京都や沖縄のイベントにも行きましたし、普通にグッズとかも買っているし、かかった費用を考えると、ちょっと怖ろしい……<br /><br /></p> mohno 「夏へのトンネル、さよならの出口」について hatenablog://entry/4207112889926290314 2022-10-10T22:30:00+09:00 2022-10-10T22:30:00+09:00 実のところ、今年の劇場アニメは不作感が強く、「まあまあ予想通り」くらいが上限で、期待外れだったものがけっこうあります。一応、来月には「すずめの戸締まり」という世間的な超本命はあるのですが、キャラデザがさほど好みではなく、もしストーリーが「天気の子」程度だとすると個人的には微妙です。なんだか“ポスト・ジブリ”っぽさを感じる予告編も不安しかありません。不安を裏切ってくれるといいのですが。 閑話休題。 「夏へのトンネル、さよならの出口」(略称「夏トン」)は、原作を知らず、キービジュアルに惹かれたという理由だけで前売券を4枚買いました。というか3枚買って、1枚は布教用に人にあげたのですが、その後、第2… <p>実のところ、今年の劇場アニメは不作感が強く、「まあまあ予想通り」くらいが上限で、期待外れだったものがけっこうあります。一応、来月には「<a href="https://suzume-tojimari-movie.jp/">すずめの戸締まり</a>」という世間的な超本命はあるのですが、キャラデザがさほど好みではなく、もしストーリーが「天気の子」程度だとすると個人的には微妙です。なんだか“ポスト・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%D6%A5%EA">ジブリ</a>”っぽさを感じる予告編も不安しかありません。不安を裏切ってくれるといいのですが。</p> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D7%CF%C3%B5%D9%C2%EA">閑話休題</a>。</p> <p>「<a href="https://natsuton.com/">夏へのトンネル、さよならの出口</a>」(略称「夏トン」)は、原作を知らず、キービジュアルに惹かれたという理由だけで前売券を4枚買いました。というか3枚買って、1枚は布教用に人にあげたのですが、その後、第2弾が出たので買い足しました。予告編を見たときに設定がファンタ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>だと知り、ちょっと不安を感じましたが、先行上映に参加した鑑賞した印象はとてもよいものでした。先行上映/試写会を含めて7回見ました。とりあえず、<strong>現時点では「今年のベストアニメ」</strong>です。</p> <p>上映館は少なくなっていますが、新たに上映が始まるところもあるようですし、オススメポイントを挙げておきます。あと、原作との違いについても触れておきます。(こちらは【ネタバレ注意】)</p> <p>■オススメポイント</p> <p>・ストーリーに勢いがある<br />とくに名前は挙げませんが、キレイな映像、素晴らしい音楽、盤石の声優陣という組み合わせでもストーリーが微妙で“スタッフの無駄づかい”を感じる作品は少なくありません。<strong>本作は典型的な「ボーイ・ミーツ・ガール」作品</strong>だと思いますが、83分という上映時間で無駄なくストーリーが展開していきます。さすがは<strong>「ポンポさん」を生み出したCLAP</strong>です<a href="#f-169de8ee" name="fn-169de8ee" title="2022.10.11追記。細かいことですが“生み出した”のはマンガ原作の杉谷庄吾氏ですね。劇場アニメを制作したのがCLAPです。">*1</a>。それだけに“説明不足”を感じるところもありますし、それが気になる人もいるとは思います。あとから原作を読みましたが、ずいぶん改変されていました(後述)。原作の方が細かく配慮されていると思いますが、原作通りに映像化されたら、おそらくここまでの評価にはならなかったでしょう。</p> <p>・絵がキレイ<br />「ポンポさん」もよかったのですが、本作も丁寧に作られています。アニメとしての動き、背景、(スタッフ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>で聞いた)リムライトという表現など、作り込まれているのがよく分かります。個人的には口元の描写が気になっていますが、細かいことです。<a href="#f-cbbeb74f" name="fn-cbbeb74f" title="本作はプレスコ(あらかじめセリフを収録してからアニメを合わせる)で制作されているそうで、喋りに合わせて口元がよく動きます。かつて「ディズニーのような大人の鑑賞を想定した本格的なアニメはちゃんと喋りに合わせて口元を動かしているのに、日本のアニメは口元がパクパクするだけだから二流扱いされる」と評した人がいましたが、しっかり動きます。しかし、どうにも違和感があります。もともと日本人(日本語)って、そんなに口元が大きな動きをしないですよね。たんに慣れない表現というだけかもしれません。">*2</a></p> <p>・キャラデザがよい<br />前述した通り、キービジュアルに惹かれたのが最初でしたが、<strong>あんずのキャラデザは“どストライク”</strong>です。</p> <p>・音楽がよい<br /><strong>eillさんのテーマ曲、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D9%B5%AE%C0%B2%C8%FE">富貴晴美</a>さんの音楽</strong>、ともに映像に合っていて、よいです。</p> <p>・上映時間が短い(83分)<br />子供もそうかもしれませんが、年を取ると長い映画がツラくなるんですよ。「ポンポさん」は“90分”をいい長さとしてアピールしていますが(エンドロール込みで94分あります)、<strong>本作は83分と短め</strong>です。ほとんど寄り道をしていないだけで内容が薄いわけではありません。入場者特典目当てで何回も見た「映画 五等分の花嫁」は2時間以上ありましたし、「映画 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A5%AD%A5%E3%A5%F3%A2%A4">ゆるキャン△</a>」も2時間でした。これらも良作ではありますが、けっこうキツかったです。</p> <p> </p> <p>↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br /><strong>以下、ネタバレします。</strong><br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓</p> <p>■劇場アニメと原作<br />初見から好印象でしたが、<strong>説明不足や気になる点はありました</strong>。<br />そもそも、<strong>あれは“トンネル”なのでしょうか</strong>。線路を歩いて鉄道用のトンネルまできて、ああ、ここがそのトンネルなのかと思ったら、そこから転げ落ちて別のトンネルにたどりつきます。でも、これ、<strong>普通に見たら“洞窟”</strong>であって人工建造物である“トンネル”には見えません。</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20221010/20221010222057.jpg" width="800" height="333" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>なにか伏線になっているのかと思いましたが、そういうわけではないようです。原作にはそういう描写はなく、<strong>コミカライズでもただのトンネル</strong>です。</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20221010/20221010222102.png" width="516" height="454" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>アニメでは、トンネルの前が水たまりになっていて、それが中まで続いています。そんなところに、そんなにアッサリ入っていくでしょうか。ウラシマトンネルの噂が気になってどうしようもなかったカオルは興味が勝ったと解釈できますが、それを知らないあんずまでカオルを追いかけるために靴をずぶ濡れにして入るのはどうかと思います。それに、何回も実験するというなら、あるいは本格的に奥まで進むというなら、<strong>長靴とかレインブーツとかそれなりの装備を用意してほしい</strong>ものです。<br />アニメでは“欲しいもの出会える条件”が時間なのか距離なのかを実験していませんでしたが、カオルもあんずも<strong>“思わぬもの”を手に入れるまでにほんの数分しかかかっていません</strong>。夏休みがあるのだから、もう少し調べてもよかったと思います。それに、あんなに平坦だったら自転車のような“道具”を使って、もっと先まで進むことくらい考えてもよいでしょう。ただし、<strong>原作では</strong>(コミカライズも)水たまりの描写はないですし、<strong>洞窟の中は平坦ではありません</strong>。<br />時間差が生じる地点を調べるために携帯を使っていたのも不自然です。トンネル(洞窟)の中なんて携帯は通じません。携帯で会話しながら切れたことで判断していましたが、普通なら「ここで電波が届かなくなったかな」と思うだけです。この他にもアニメでは携帯やメールがさまざまな場面で効果的に使われていますが、<strong>原作では、この実験を含めて携帯は使われていません</strong>。時代設定が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/FOMA">FOMA</a>終了前なんだろうな、とか色々考えていたのですが、あのあたりのやりとりは<strong>すべてアニメのオリジナル</strong>です。「ちょっとエッチだよね」すらありません。これは驚きでした。<br />カオルの父親は、カオルの命に代えてでもカレンを生き返らせろと詰め寄っています。息子より娘の方がそんなに大事だったのかと男女差別(?)を感じてしまうところですが、原作ではカオルは母親と浮気相手の子供であり<strong>カオルと父親は血がつながっていません</strong>。また、カレンが死んだのは、カオルが出かけている間ではなく、一緒に虫取りをしているときです。父親が、<strong>あれほどカオルに冷たいクソオヤジなのも理由がある</strong>わけです。このあたりの要素は、少し残しておいてほしかったところです。<br />アニメでは、あんずは一人暮らししていますが、<strong>原作では叔母と住んでいます</strong>。いくら気に入らないことをしているからって「娘の一人暮らし」なんて親が許しそうな気はしなかったのですが、そうではありませんでした。<br /><strong>トンネルの奥に向かうカオルは意外に軽装</strong>ですが、原作によれば、それはあんずの提案で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%ED%A5%EA%A1%BC%A5%E1%A5%A4%A5%C8">カロリーメイト</a>4箱+2.5Lの水筒と具体的に書かれていました。でも、<strong>これだと1日分にも足らない</strong>ですよね。アニメでは「千年先」みたいな表現も出てきますが、それだと数カ月くらいこもる前提になります。<br />他にも8月2日はカレンの誕生日ではなく、あんずが投稿したマンガ誌の発売翌日だし、お祭りには2人だけで出かけたわけではないし、カレンと見つけた穴場の話もありません。カオルが自宅にあんずを連れ込んだことはなく、あんずは川崎からカオルの住所を聞き出しています。カオルは警察沙汰にならないよう家出を示すための書置きを残します。<br />原作がそれなりにリアルに配慮した設定になっているのに対し、<strong>アニメはいくらかリアルを切り捨てている</strong>ように感じます。脚本も田口監督ですから、このあたりは監督の意向なのでしょう。小説やマンガが映像化されるときは、ともするとリアリティを重視して現実味のある設定が盛り込まれることがあるように感じていますが、<strong>この切り捨て方はすごい</strong>と思います。おかげで、<strong>全編を通じて爽快な「ボーイ・ミーツ・ガール」を体験できます</strong>。</p> <p>2022.10.11追記。<br />もちろん切り捨てているだけではありません。前述の通り、原作では使われていない携帯でのやりとりは効果的に使われていますし、<strong>駅のホームでのやりとり、ビニール傘とひまわり、大泣きするあんずという本作の要となるシーケンスも、すべてアニメ独自</strong>のものです。主題歌(フィナーレ。)にも使われた「味気ない」というカオルをあらわす表現もそうです。</p><div class="footnote"> <p class="footnote"><a href="#fn-169de8ee" name="f-169de8ee" class="footnote-number">*1</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text">2022.10.11追記。細かいことですが“生み出した”のはマンガ原作の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%F9%C3%AB%BE%B1%B8%E3">杉谷庄吾</a>氏ですね。劇場アニメを制作したのがCLAPです。</span></p> <p class="footnote"><a href="#fn-cbbeb74f" name="f-cbbeb74f" class="footnote-number">*2</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text">本作は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EC%A5%B9%A5%B3">プレスコ</a>(あらかじめセリフを収録してからアニメを合わせる)で制作されているそうで、喋りに合わせて口元がよく動きます。かつて「ディズニーのような大人の鑑賞を想定した本格的なアニメはちゃんと喋りに合わせて口元を動かしているのに、日本のアニメは口元がパクパクするだけだから二流扱いされる」と評した人がいましたが、しっかり動きます。しかし、どうにも違和感があります。もともと日本人(日本語)って、そんなに口元が大きな動きをしないですよね。たんに慣れない表現というだけかもしれません。</span></p> </div> mohno 【ネタバレ注意】なぜ『新聞記者』がダメなのか hatenablog://entry/13574176438056304067 2022-01-25T06:26:15+09:00 2022-01-25T06:26:15+09:00 ※重要な注意 以下、映画『新聞記者』と『ウォーター・ホース』(←とばっちり)の結末のネタバレを含みます。また、『ニュースルーム』というドラマからも引用します。 Netflixで配信されたドラマ『新聞記者』が話題だ。Netflixの人気ランキングでも上位にいる。ドラマ版は見る気もしないので見ていないが、倉本圭造氏の書かれた記事によれば一部を除いてだいたい同じような流れになっているようだ。私の論評も、その記事に書かれている通りで、まさしく右翼の「日本国紀」、左翼の「新聞記者」という位置づけがふさわしい。『新聞記者』はフィクションであって史実を銘打っている『日本国紀』とは違うという意見もあるようだが… <p>※<strong>重要な注意</strong> 以下、映画『新聞記者』と『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A9%A1%BC%A5%BF%A1%BC%A1%A6%A5%DB%A1%BC%A5%B9">ウォーター・ホース</a>』(←とばっちり)の<strong>結末のネタバレ</strong>を含みます。また、『ニュースルーム』というドラマからも引用します。</p> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>で配信されたドラマ『新聞記者』が話題だ。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>の人気ランキングでも上位にいる。ドラマ版は見る気もしないので見ていないが、<a href="https://finders.me/articles.php?id=3203">倉本圭造氏の書かれた記事</a>によれば一部を除いてだいたい同じような流れになっているようだ。私の論評も、その記事に書かれている通りで、まさしく<strong>右翼の「日本国紀」、左翼の「新聞記者」</strong>という位置づけがふさわしい。『新聞記者』はフィクションであって史実を銘打っている『日本国紀』とは違うという意見もあるようだが、本当にそうだろうか。とくに<strong>左派の人たちは『新聞記者』を“丸ごとフィクション”と受け止めているだろうか</strong>。</p> <p>↓<br />↓<br />↓ネ<br />↓タ<br />↓バ<br />↓レ<br />↓し<br />↓ま<br />↓す<br />↓<br />↓</p> <p>映画『新聞記者』は、原作者の望月記者が現実世界で展開していた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A2%CB%C5%CF%C0">陰謀論</a>があたかも事実であるかのように語られていく。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B7%B2%BC%A4%EA">天下り</a>の斡旋で辞任した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%B0%C0%EE%B4%EE%CA%BF">前川喜平</a>氏がまるで“官僚という暗黒世界に立ち向かった正義漢が反発を食らって追い込まれた”ように描写されているのは、それこそ“お仲間”感いっぱいだ。そして、本筋はいわゆる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%CD%A7%B3%D8%B1%E0">森友学園</a>問題であり“闇に隠された部分”を証言してくれる人が登場する。そして「証言してくれればすべてが明るみになる」という段階になって、脅迫でもされたのか証言できないことになって事実は闇に葬られる、という結末になっている。</p> <p>劇中の番組で望月記者らが実名で登場する以外、本作の登場人物は架空のものだし、あくまで「<strong>実在の事件にインスピレーションを受けたフィクション</strong>」である。本来、それ以外に受け取りようがない。しかし、左派(というよりアンチ安倍派)の皆さんはどうだろう。安倍元首相の闇を証言する人物は本当にいたのにもみ消されてしまったから現実世界で報道できなかった、だから本作もフィクション扱いするしかなかった、あれこそが本当にあった出来事なんだ、と思ってはいないだろうか。そして<strong>「そう誤解させること」こそが本作(あるいは原作)の狙いなのではないだろうか</strong>。</p> <p>ところで、<strong>現実の事件報道を扱った傑作に『<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B078X9TJT4/">ニュースルーム</a>』というドラマがある</strong>(以前はアマプラで見放題だったが、現在は有料配信)。当たり前のことだが現実世界で暴かれていないようなことがドラマで暴かれるなんてことはないが、これを見ると<strong>報道の基礎が分かる</strong>ようにもなっている。とくに第2話で「<strong>あのスタジオは法廷</strong>」(第2話)というセリフは報道のあるべき姿を端的に表しているといってよい。たとえ「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%CA%BE%F5%A4%AC%C6%CF%A4%A4%A4%C6%A4%A4%A4%CA%A4%A4%A4%CE%A4%C7">訴状が届いていないので</a>コメントできません」というお決まりの文句しか返ってこないとしても、必ず対抗取材をするのは、裁判で原告と被告の両方から話を聞いてから判断することに似ている。たとえ記者の法的責任を問われても取材源を秘匿したり、違法な取材を禁じるといったこともある。その中には「<strong>複数の情報源で確認を取ってから報道する</strong>」という決まりがある。単一の情報源に頼るとその情報源に騙されたらオシマイだからである。</p> <p>話を『新聞記者』に戻す。この<strong>「予定していた人が証言できなかったから報道できなくなった」という結末は、いくらフィクションでも報道として失格</strong>である。その証言に基づいて、きちんと裏付け取材ができていれば、その証言がなくなったとしても報道はできるはずだからだ。そして、この<strong>「裏付けができない」ことは現実の望月記者にも重なってくる</strong>。</p> <p>さて、唐突に挙げた映画『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A9%A1%BC%A5%BF%A1%BC%A1%A6%A5%DB%A1%BC%A5%B9">ウォーター・ホース</a>』(2008年)は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%B9%B8%D0">ネス湖</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%B7%A1%BC">ネッシー</a>を扱った作品だ。これも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>で配信されている。この作品の冒頭で「これは本当の物語…」(a True tale it is...)というテロップが表示される。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%B7%A1%BC">ネッシー</a>なんて、今で言うところの“都市伝説”であって、どんな部分が“本当”なんだろうと思ったが、劇中で登場する<strong>おじいさんが「若者に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%B7%A1%BC">ネッシー</a>の話を聞かせる」のが“本当”という部分なのだろう</strong>。そこで聞かせた話そのものが本当のわけがないからだ。</p> <p>その意味で『新聞記者』も記者に「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%CD%A7%B3%D8%B1%E0">森友学園</a>の闇」を語る人物は本当にいたのかもしれない。だが、その話そのものが“本当”である根拠はどこにもない。あるなら現実に報道されているはずだからだ。そして<strong>裏付けという報道の基礎を軽視した本作に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%A5%A2%A5%AB%A5%C7%A5%DF%A1%BC%BE%DE">日本アカデミー賞</a>は最優秀作品賞を与えてしまった</strong>のだ。そんなところで選考にかかわる人たちの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%C6%A5%E9%A5%B7%A1%BC">リテラシー</a>がこんなレベルなのだ。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A2%CB%C5%CF%C0">陰謀論</a>が流行るわけだよ。</p> mohno 【ネタバレ注意】『アイの歌声を聴かせて』監督トーク@シネマシティ hatenablog://entry/13574176438049821947 2022-01-06T00:13:57+09:00 2022-01-06T00:13:57+09:00 1月5日にシネマシティで「『アイの歌声を聴かせて』の吉浦監督トークショー(3度目)」が開催されました。今回は吉浦監督のみの登壇で、「舞台挨拶も回を重ねてネタ切れしてきたから、質問に答えていこう」という主旨でした。 (岩浪音響監督のオフレコトークに限らず)このところの舞台挨拶は公式レポートもされなくなってきたので、例によって(雑な)メモ書きと記憶をもとに書き起こしてみます。いつもと同様、間違っていたらゴメンナサイ(公式じゃないので“情報源”にしないでください)。 ちなみに私も頑張って手を挙げましたが、aスタほぼ満席状態で当ててもらえませんでした。やはり最前列を取りそこなったのが痛い……と思いまし… <p>1月5日にシネマシティで「<a href="https://ccnews.cinemacity.co.jp/aiuta_talkshow_3/">『アイの歌声を聴かせて』の吉浦監督トークショー(3度目)</a>」が開催されました。<strong>今回は吉浦監督のみの登壇</strong>で、「舞台挨拶も回を重ねてネタ切れしてきたから、質問に答えていこう」という主旨でした。</p> <p>(岩浪音響監督のオフレコ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>に限らず)このところの舞台挨拶は公式レポートもされなくなってきたので、例によって(雑な)メモ書きと記憶をもとに書き起こしてみます。いつもと同様、間違っていたらゴメンナサイ(公式じゃないので“情報源”にしないでください)。</p> <p>ちなみに私も頑張って手を挙げましたが、aスタほぼ満席状態で当ててもらえませんでした。やはり最前列を取りそこなったのが痛い……と思いましたが、最前列で当ててもらえていたのも最初の1人だけでした。</p> <p>当然、かなり本筋にかかわる<strong>【ネタバレ注意】</strong>です。まだ見ていない人は読み進めず、まず映画館で見てください。上映館は少なくなってきましたが、<a href="https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=ainouta">再上映</a>してるところも、ちょこちょこあるみたいですし。</p> <p><img src="https://hanken.ainouta.jp/wp-content/uploads/2021/10/main-v.jpg" width="300" /></p> <p>↓<br />↓<br />↓ネ<br />↓タ<br />↓バ<br />↓レ<br />↓し<br />↓ま<br />↓す<br />↓<br />↓</p> <p>質問「(複数のキャラが描写される)グループショットの“こつ”を教えてください」<br />回答「この質問だけで無限に喋れますね。5~6人が画面に入る場合、全員が同じポーズにならないようにしています。また、<strong>昔の映画を参考にしています</strong>。今回は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%C4%C5%B0%C2%C6%F3%CF%BA">小津安二郎</a>を参考にしました」</p> <p>質問「トウマがシオンの緊急停止機能を解除したことに、美津子たちが気付かないのはなぜ」<br />回答「緊急停止機能は、後付けの機能で停止させることはイレギュラー。人的なやりとりが発生して、<strong>メンテのことを考えていない</strong>。これくらいで勘弁してください」</p> <p>質問「土屋太鳳さんを声優として起用した経緯と評価について」<br />回答「バラエティで見ていた土屋太鳳さんの雰囲気が合っていた。ミュージカルにも出ていて歌えるし、音響監督の岩浪さんが関わった『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CD%A4%C0%A4%B1%A4%AC%A4%A4%A4%CA%A4%A4%B3%B9">僕だけがいない街</a>』という作品で声優をやっていた。ご本人の努力がすさまじく、<strong>土屋さん以外は考えられないというくらいハマリ役になった</strong>」</p> <p>質問「シオンのAIは、もともとタマゴッチ型のものが(あちこち移動した後)シオンにもともとあった高校生としてのAIを置き換えることになったのか、それとも融合したのか」<br />回答「その部分は、これまで濁して答えてきた。<strong>自分としては高校生AIと融合したと思っている</strong>。高校生AIは消失してはいない」</p> <p>質問「“シオン”というのは秋に咲く花の名前など色んな意味がある。キャラの名前はどのように決められたのか」<br />回答「シオンにたくさんの意味があるのは分かっていた。もともとは男の子で“シン”という名前だった。女の子にしたとき、<strong>プロデューサーに“シオン”という名前の知り合いがいる</strong>と聞いた。あとで「アイの物語」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%CB%DC%B9%B0">山本弘</a>著)に“詩音”というロボット(※介護アンドロイド)と同名になると気付いて、どうしようかと思ったが、もう“シオン”でなじんでいた。<br />“トウマ”と“サトミ”は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%E0%BF%DE%A4%AB%A4%BA%A4%AA">楳図かずお</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%EF%A4%BF%A4%B7%A4%CF%BF%BF%B8%E7">わたしは真悟</a>』から。<br />“ゴッちゃん”、“アヤ”、“サンダー”は、<strong>知り合いの名前</strong>」</p> <p>質問「本編に登場するバイク、クルマ、バスについて。クルマやバスは自動運転されているが、細かい部分は設定があるのかどうか(自動運転の仕事をしている人の質問)」<br />回答「<strong>メカデザインの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%C0%B5%AE%C8%FE%B2%C3">明貴美加</a>さんが細かく設定されているはず</strong>。あとでツイートするかもしれません。設定資料集出せって話かもしれませんが(拍手)」</p> <p>質問「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%B0%FB%A4%DF%BE%EC">水飲み場</a>のポジション取りについて」<br />回答「ひとつはムーンプリンセスに似たようなシーンがあって、それを再現している。<br />あの場所はAパートとBパートで使われていて、最初はシオンとサトミ、2回目はシオンとサトミ、トウマという場面。対比させることで、<strong>舞台裏から観察するシオン</strong>ということを象徴的にあらわしている」</p> <p>質問「ロードショーが年を越えたことに対する感想」<br />回答「ありがたいこと。これまでも口コミで広がる映画というのを見てきたけれど、自分で目の当たりにするということを実感している。<strong>生きる意味を与えてくれたと言ってもいいくらい</strong>。人生のハイライト。<br />こう感じるのは2回目で、1回目は『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F4%A4%CE%BB%FE%B4%D6">イヴの時間</a>』のときに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%B3%A5%CB%A5%B3%C6%B0%B2%E8">ニコニコ動画</a>の字幕だった。今回は生でこれを感じている。<br />まだ映画を作っていいんだと思える。人生を変えたといってもいい」</p> <p>質問「エンドロールは『フィール ザ ムーンライト』の方がよかったという意見もあり、私もそう思ったけれど、『You've Got Friends』にした積極的な理由があれば」<br />回答「実は『フィール ザ ムーンライト』にすることも考えたが、やはり『You've Got Friends』の方がふさわしいと思い直した。私はエンドロールでは席を立たなくて、<strong>映画の内容を反芻する時間</strong>だと思っている。そのための曲。実は、劇中で歌われているときと速度が違うのでまったく同じものではない」</p> <p>質問「シオンのAIが飛ばされた後、シオンの体には何かが残っているか」<br />回答「残っていない。<strong>コピーを残さず旅立った</strong>。さんざん研究対象にはされただろう。それを率いたのは美津子」</p> <p>質問「サトミと美津子の関係、両親が離婚したことや、父をどう思っているかなど」<br />回答「離婚の理由は答えるのが難しい。<br />サトミは父親が好きだし、父親より美津子の方がホシマの中でいいポジションにいった。<br />両親が離婚したのは、サトミがそういうことを理解できる年齢になる前の小学生だった。<br /><strong>父も母も悪いわけじゃないと思って、母(美津子)を支えようと朝食を作ったりしている</strong>」</p> <p>質問「シオンが3日目にはラボに帰るために誘いを断ったのに、4日目の夜はラボに帰らずに済ませたのはなぜ」<br />回答「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%B7%A5%E2%A5%D5">アシモフ</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%DC%A5%C3%A5%C8%BB%B0%B8%B6%C2%A7">ロボット三原則</a>にあるように、シオンは命令に従うように作られているが、<strong>命令に優先度がある</strong>。サトミを幸せにすることが最優先。実はゴッちゃんには『学校をサボるのだって高校生の特権だぜ』というセリフがあった。だから“高校生らしさ”には反していない」</p> <p>質問「それぞれの家族について」<br />回答「トウマの父親は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%C0%F4%CD%CE">大泉洋</a>をイケメンにした感じ。子ども思いで、パソコンがごついのは父親のおさがりだから。<br />アヤの父親(保安部長)は、一番ふけてて年がいってから子どもができた。不器用でコミュニケーションが取れていない。保安部長のくせにパスワードがアヤの誕生日。<br />ゴッちゃんの母は息子を溺愛しているが、ゴッちゃんはそっけない。<br />サンダーのお父さんはエンジニアかつ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%C6%A5%F3%B7%CF">ガテン系</a>。人に迷惑を掛けたら殴る感じ。<br /><strong>ちょっとした場面だけど、それぞれの背景が描写されるようにしているので、こういうい質問は嬉しい</strong>」</p> <p>質問「劇中劇『ムーンプリンセス』について」<br />回答「プリンセスは、ちょっと王子とイイ感じになるけど重要とは思っていない。シオンよりは男心が分かっているけれど、王子と帝が自分のために競っているとは思っておらず、友達になればいいと思っている」</p> <p>質問「6月6日(シオンの誕生日)までに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/blu-ray">blu-ray</a>を発売してください」<br />回答「それは決められない。今は配信もあるし、段階があるかもしれない。私の一存ではなんともいえないが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/twitter">twitter</a>で何かするとか、<strong>できる範囲で考えます</strong>」</p> <p>質問「ハッピーエンドへのこだわりについて」<br />回答「自分がハッピーエンドが好きなので、<strong>ハッピーエンドは貫くつもり</strong>。今回は1ミリの迷いもなくハッピーエンドにしようと思った。最後の“ジャン!”もスッキリ終わりたかったから。<br />人生は長いから将来のことまでは分からないが、当分はハッピーエンドにしようと思っている」</p> <p>質問「サトミは、なぜ目覚まし時計が鳴る前に起きるのか(※すごく若そうな声)」<br />回答「サトミはマジメな女の子なので、毎朝6時に起きて朝食を用意する習慣が身に付いている。<br />よくある<strong>『目覚ましで起きて遅刻、遅刻~』という展開へのアンチテーゼ</strong>でもある」</p> <p>質問「石黒(※電子工作部の部員)はサトミが好きなのか?」<br />回答「そう。好きなのに、そう言えず、トウマとの関係をいじってチャチャを入れている。<br />そういう子、いますよね。実は<strong>僕が一番共感できるキャラ</strong>。<br />だから最後にサトミとトウマがうまくいってるのを見て『いいなぁ』って言っている。鈴山(※もう一人の部員)は、そのことに気づいていなかったが、それで驚いている」</p> <p>ちなみに、他にも同じことを考えていた人はいたみたいだけど、質問できたら聞きたかったですね。</p> <p><strong>「カントク、イマ、シアワセ?」</strong></p> mohno 2021年日本のアニメ映画ベスト10+α hatenablog://entry/13574176438045849731 2021-12-24T23:10:07+09:00 2021-12-24T23:10:07+09:00 そのうち実施されるであろう破壊屋さんの「2021年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリストです(昨年版)。いつもはツイートでまとめていますが、感想は長短あるので、ここにまとめておきます。事前に予想もしていましたが、2021年は飛び抜けて傑作というほどの作品はありませんでした。その代わり、だいたいどれも良作でした。今年は“つまらなそうだけどネタと思って劇場まで見に行く”というものがあまりなかったということはありますが、そういうものでも良作という印象でした。少なくとも今年劇場で見たもので駄作と思うものはひとつもありません。ただ、良作と思っても本筋にポリコレ(倫理)的な問題があるという作品が目立ち… <p>そのうち実施されるであろう破壊屋さんの「2021年日本のアニメ映画ベスト10」のためのリストです(<a href="https://hakaiya.hateblo.jp/entry/2021/02/07/141334">昨年版</a>)。いつもはツイートでまとめていますが、感想は長短あるので、ここにまとめておきます。<br />事前に予想もしていましたが、2021年は飛び抜けて傑作というほどの作品はありませんでした。その代わり、だいたいどれも良作でした。今年は“つまらなそうだけどネタと思って劇場まで見に行く”というものがあまりなかったということはありますが、そういうものでも良作という印象でした。少なくとも<strong>今年劇場で見たもので駄作と思うものはひとつもありません</strong>。ただ、良作と思っても本筋に<strong>ポリコレ(倫理)的な問題があるという作品</strong>が目立ちました。<br />また、2020年の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」が円盤(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/blu-ray">blu-ray</a>/DVD)の発売から数か月でテレビで放送されたのも驚きでしたが、今年は<strong>円盤発売前、あるいは円盤の発売が決まっていないのに見放題サービスでの配信が始まるものがいくつもあります</strong>。時代ですね。<br />以下では順位をつけていますが、今年は“順不同”(全部5.5点)で投票するつもりです。14位くらいまでは同じ評価にしてもいいくらいです。なお、レビューには軽いネタバレが含まれるものもあるので、先に順位だけ並べておきます。</p> <p>①<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%C9%A5%CB%A5%A2%A4%CE%B5%B3%BB%CE">シドニアの騎士</a> あいつむぐほし<br />②映画大好きポンポさん<br />③漁港の肉子ちゃん<br />④アイの歌声を聴かせて<br />⑤呪術廻戦0<br />⑥竜とそばかすの姫<br />⑦サイダーのように言葉が湧き上がる<br />⑧ガールズ&amp;パンツァー最終章第3話<br />⑨<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%A1%BC%A5%C9%A5%A2%A1%BC%A5%C8%A1%A6%A5%AA%A5%F3%A5%E9%A5%A4%A5%F3">ソードアート・オンライン</a> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%ED%A5%B0%A5%EC">プログレ</a>ッシブ 星なき夜のアリア<br />⑩シン・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%F4%A5%A1%A5%F3%A5%B2%A5%EA%A5%AA%A5%F3">エヴァンゲリオン</a>劇場版:||<br />⑪EUREKA/<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%F2%B6%C1%BB%ED%CA%D3%A5%A8%A5%A6%A5%EC%A5%AB%A5%BB%A5%D6%A5%F3%20%A5%CF%A5%A4%A5%A8%A5%DC%A5%EA%A5%E5%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3">交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション</a><br />⑫<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%BB%A5%B9%A1%A6%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%B7%A5%D1%A5%EB">プリンセス・プリンシパル</a> Crown Handler 第1章<br />⑬フラ・フラダンス<br />⑭サマーゴースト<br />⑮岬の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%E8%A5%A4%A5%AC">マヨイガ</a><br />⑯<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%B6%B3%CC%B5%A1%C6%B0%C2%E2">攻殻機動隊</a> SAC_2045 持続可能戦争<br />⑰<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%BB%A5%B9%A1%A6%A5%D7%A5%EA%A5%F3%A5%B7%A5%D1%A5%EB">プリンセス・プリンシパル</a> Crown Handler 第2章<br />⑱<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%C0%BA%DF%B7%EE">神在月</a>のこども<br />⑲100日間生きたワニ<br />⑳劇場編集版 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%AF%A4%B7%A4%B4%A4%C8">かくしごと</a> ―ひめごとはなんですか―<br />㉑<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%E0%BE%EC%C8%C7%20%C0%B8%C5%CC%B2%F1%CC%F2%B0%F7%B6%A6">劇場版 生徒会役員共</a>2<br />㉒<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%C6%CC%DC%CD%A7%BF%CD%C4%A2">夏目友人帳</a> 石起こしと怪しき来訪者<br />㉓<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%A1%C6%B0%C0%EF%BB%CE%A5%AC%A5%F3%A5%C0%A5%E0%20%C1%AE%B8%F7%A4%CE%A5%CF%A5%B5%A5%A6%A5%A7%A5%A4">機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ</a><br />㉔絶望の怪物</p> <p>※2021年の劇場アニメ全作品のリストはこちら→ <a href="https://mohno.com/anime/AnimeMovie2021.xlsx">AnimeMovie2021.xlsx</a></p> <p><strong>①<a href="https://sidonia-anime.jp/">シドニアの騎士 あいつむぐほし</a></strong> [<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B09DTWCGHW/">Amazon</a>]</p> <p><img src="https://sidonia-anime.jp/assets/img/index/vs_sp.jpg" width="240" /></p> <p>テレビシリーズに続く完結編。そういう意味では単体の映画として成り立っているわけではなく、トップにするかどうかは迷いました。ただ、<strong>今年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/blu-ray">blu-ray</a>を買った劇場アニメは今のところこれだけ</strong>です。それもテレビシリーズを揃えていたから、という消極的な理由な上に、<strong>円盤発売前に配信が始まった</strong>ので、キャンセルしようかとすら思いました(しませんでしたが)。<br />もともとテレビシリーズがわりとキレイに終わったので、本作は蛇足になりそうな気もしていたのですが、<strong>ちゃんと決着をつけられた</strong>感じです。むしろ結末は、あまりにご都合主義という印象もありますが、おおむね原作通りです。映像は、さすがに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%EA%A5%B4%A5%F3%A1%A6%A5%D4%A5%AF%A5%C1%A5%E5%A5%A2%A5%BA">ポリゴン・ピクチュアズ</a>。直接の評価ではないですが、シネマシティの爆音・極音上映もよかったです。</p> <p>②<strong><a href="https://pompo-the-cinephile.com/">映画大好きポンポさん</a></strong></p> <p><img src="https://pompo-the-cinephile.com/_image/cmn_keyvisual.png" width="240" /></p> <p>もとはpixivで話題になった作品です。実はコミック本になったら余計な小ネタが挟み込まれてオリジナルの勢いを失っていた感じだったのですが、本作はまさに<strong>“映画好き”が作った感じで勢いよく作られていました</strong>。アニメで追加されたであろうエピソードも、映画好きの思い入れを感じるものでした。細かい部分で気になる点はありますが、原作の<strong>「90分」にこだわった作り</strong>(エンドロールを除く)もよかったです。ただ、“よくできている”感じはあるものの、“胸に来る”という感じではないので、これも2位にするか迷いました。</p> <p>③<strong><a href="https://29kochanmovie.com/">漁港の肉子ちゃん</a></strong></p> <p><img src="https://29kochanmovie.com/assets/img/home/img_visual.jpg" width="320" /></p> <p>本作は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%C0%C0%D0%B2%C8%A4%B5%A4%F3%A4%DE">明石家さんま</a>企画・プロデュースで、製作&制作が「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C8%CB%DC%B6%BD%B6%C8">吉本興業</a>」&「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Studio%204%A1%EE">Studio 4℃</a>」というプペルと同じパターンでした。<strong>エンドロールでも最後に“<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%C0%C0%D0%B2%C8%A4%B5%A4%F3%A4%DE">明石家さんま</a>”と表示されるくらい監督名よりも目立っていました</strong>し、肉子ちゃんのキャラデザとか、コネ声優とか言われていて、パスするか、それでも(プペルと同じで)批判するからには見なきゃいけないか、という予想だったのですが、これがなかなかの良作でした。実のところ「頭が悪いけど一生懸命」という肉子は(キャラデザも含め)好きではないのですが、<strong>主役は子供</strong>でした。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%BD%B9%D4%BC%FD%C6%FE">興行収入</a>があまり伸びなかったみたいですが、“信者活動”しなかったからでしょうかね。</p> <p>④<strong><a href="https://ainouta.jp/">アイの歌声を聴かせて</a></strong></p> <p><img src="https://ainouta.jp/img4/noimage.png" /></p> <p>出だしでこけたわりに内容がよくてロングランが続いていると噂の作品です。予告編がよくないという評価も見ましたが、実のところ“あの吉浦康裕監督が明るい作品を作りそうだ”と思って、私は「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AF%A4%CE%CC%BE%A4%CF%A1%A3">君の名は。</a>」を狙っているのかと期待感を持っていた作品でもあります。実際、<strong>吉浦康裕監督の中では一番好きな作品</strong>で、ストーリーとしては、うまく作られています。ただ、今どきの映画としては<strong>倫理的に気になる点が散見されます</strong>。詳しくは<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/ainouta">こちら</a>に書きましたが、他にも横断歩道のところにバス停があり、人が渡った直後に自動運転されているバスが急ブレーキもかけずにやってくる、という描写があります。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%B9%A9%C3%CE%C7%BD">人工知能</a>(ロボット)が発達したという前提ですが、自動運転になってもそういう動作にはなりませんし、バスが来る直前に横断歩道を渡るサトミもサトミです。そこで転んだら死にますよ。どうでもいい作品なら、いちいちそういうことも気にしないのですが、本作は惜しい気持ちです。とはいえ、舞台挨拶からスタッフ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>を交えて4回見てますし、年明けの監督<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>も見に行く予定です。</p> <p>⑤<strong><a href="https://jujutsukaisen-movie.jp/">呪術廻戦0</a></strong></p> <p><img src="https://jujutsukaisen-movie.jp/assets/img/top/main_visual.jpg" width="320" /></p> <p>今年の劇場アニメの締めくくりであり、二匹目の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」とも言われる「呪術廻戦」の前日譚。テレビシリーズをおさらいして見に行きましたが、前日譚なので、基本的な設定と誰が生き残るかということが分かる程度です。私は、こういうバトルものは、そこまでのめり込めないというだけで、<strong>テレビシリーズが好きな人には十分な出来</strong>なんじゃないでしょうか。ハリウッド大作が軒並み延期されて映画館が「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」だらけになっていた時期とは違いますが、<a href="http://www.kogyotsushin.com/archives/alltime/">歴代ランキング</a>(100位)に入るくらいのポテンシャルはあるでしょう。しかし、分かっていたこととはいえ、終盤の展開で“とどめを刺すチャンスがあるならとどめを刺しておけよ”と思いました。これから新たな理由が明らかになるのかもしれませんが(一応伏線はあった)、鏖殺(おうさつ)したがってるキャラを放置したのはなぜなんでしょうね。</p> <p>⑥<a href="https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/"><strong>竜とそばかすの姫</strong></a></p> <p><img src="https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/assets/images/top/mv_02_pc.png" width="320" /></p> <p>個人的に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%D9%C5%C4%BC%E9">細田守</a>監督は「バケモノの子」が折り返し点で、本作は「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%DE%A1%BC%A5%A6%A5%A9%A1%BC%A5%BA">サマーウォーズ</a>」未満、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FE%A4%F2%A4%AB%A4%B1%A4%EB%BE%AF%BD%F7">時をかける少女</a>」には程遠いというところです。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%DE%A1%BC%A5%A6%A5%A9%A1%BC%A5%BA">サマーウォーズ</a>」を見直すと、本作の映像の細かさがよく分かるという程度に映像や音楽はよかったのですが、<strong>問題は終盤の展開</strong>です。<a href="https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2107/25/news017.html">ITmediaの記事</a>で具体的に指摘されていますが、「アイうた」以上に致命的で、記事から引用すると「<strong>この作品は間違っている</strong>」。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%D9%C5%C4">細田</a>作品は、脚本に別の人を立てる方がよいんじゃないでしょうかね。次作には期待しています。</p> <p>⑦<strong><a href="http://cider-kotoba.jp/">サイダーのように言葉が湧き上がる</a></strong> [<a href="https://www.netflix.com/title/81400497">Netflix</a>]</p> <p><img src="http://cider-kotoba.jp/core_sys/images/main/top/kv1.webp" width="240" /></p> <p>とっくに完成していたけれど(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%C7%CE%D1">映倫</a>審査は2020年2月)、新型コロナで延期された上、「夏に見てほしい」からと1年先送りされ、最後の最後でさらに1か月延びました。<strong>ストレートなボーイミーツガール</strong>で、終盤の盛り上がりといい良作だと思いますが、これも“<strong>現代でこの設定は倫理的にキツい</strong>”と思う設定が主要な要素になっているんですよね。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%B7%A5%B0%A5%ED%A5%AD%A5%E7%A5%A6%A5%D8%A5%A4">イシグロキョウヘイ</a>監督曰く「作品作りにおいて言われて修正することはあるけれどポリコレ的なことはあまり気にしない」そうです。ちなみに、これも円盤発売前に <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a> で配信が始まりました。</p> <p>⑧<strong><a href="https://girls-und-panzer-finale.jp/">ガールズ&amp;パンツァー最終章第3話</a></strong></p> <p><img src="https://girls-und-panzer-finale.jp/iaY7mRf2zJ/wp-content/themes/gulpan-finale2020/img/top/keyvisual/top_visual-pc-20210827.png" width="240" /></p> <p><strong>高々50分程度の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/OVA">OVA</a>に1話2年もかけるなよ</strong>、というのが毎度の印象です。面白いし、よく展開を考えるものだと思いますが、ある意味平常運転ですし、どう転んでも2015年の「劇場版」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F3%A5%D1%A5%AF">インパク</a>トには及ばないというのが正直なところです。あと、「それって卑怯だよね」という(戦争法では許されない)戦法が使われてます。まあ、ファンタ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>なフィクションなので<strong>細かいことを気にしちゃ負け</strong>なんでしょう。</p> <p>⑨<strong><a href="https://sao-p.net/">ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア</a></strong></p> <p><img src="https://sao-p.net/assets/img/top/img_kv03.jpg" width="240" /></p> <p>長く続いているテレビシリーズではキリト視点だったのに対し、ヒロインの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%B9%A5%CA">アスナ</a>をメインに据えた、いわばリブート作品です。テレビ1期序盤のサイドストーリーのような内容です。テレビシリーズを見直すと<strong>映像の迫力は段違い</strong>ですが、前作(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A1%BC%A5%C7%A5%A3%A5%CA%A5%EB%A5%B9%A5%B1%A1%BC%A5%EB">オーディナルスケール</a>)に比べると、どうしても<strong>新味に欠けます</strong>。バトル中心のストーリーになっているのも残念なところ。でも、続編が予定されていますし、見るつもりです。</p> <p>⑩<a href="https://www.evangelion.co.jp/"><strong>シン・エヴァンゲリオン劇場版:||</strong></a> [<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B098T4QYZ3/">Amazon</a>]</p> <p><img src="https://www.evangelion.co.jp/img_rn/top/main_14_pc.jpg" width="240" /></p> <p>(今のところ)今年の興収トップ作品です。ものすごい物量による映像は素晴らしいですし、3作目(Q)のぶっ飛んだ展開から、よく話にオチを付けたものだと思います。でも、<strong>なぜ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%C3%CC%EE">庵野</a>作品は「何かしないと気が済まない」んですかね</strong>。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%C3%A5%D7%A4%F2%A4%CD%A4%E9%A4%A8%21">トップをねらえ!</a>」の最終話がああなったのも万策尽きたためみたいですし、テレビシリーズの最終2話がああなったのも時間切れのためみたいですし、望んだ表現じゃなかったはず。でも本作は十分な時間があった上で意図的に“やらかし”てます。もっとも、そうでなくてもストーリーの根本が「<strong>人類に大迷惑な親子</strong>」ってところにイライラします。あと、最後の最後でタレント声優というのも残念でした。順位を考えているうちにベスト10から外れそうになりましたが、入れないのもなんだかなと思って入れることにしました。</p> <p>⑪<strong><a href="https://eurekaseven.jp/">EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション</a></strong></p> <p>この作品は迷いました。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>にある劇場版2作をおさらいすればいいだろうと思って、6~7年前に見たっきりのテレビシリーズの設定をすっかり忘れたまま「ハイレボ1」を見て、わけが分からないまま「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%CD%A5%E2%A5%CD">アネモネ</a>」を見て、わけが分からないまま本作の舞台挨拶まで見に行って、結局、わけが分かりませんでした。覚悟を決めて50話あるテレビシリーズを<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>でおさらいして、もう一度「ハイエボ1」と「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%CD%A5%E2%A5%CD">アネモネ</a>」を見て、ようやくストーリーを理解し、ふたたび本作を見て、やっと展開が分かりました。<strong>なかなかいいじゃん</strong>。「テレビシリーズを見てなきゃ話が分からない」というのはトップに挙げた「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%C9%A5%CB%A5%A2%A4%CE%B5%B3%BB%CE">シドニアの騎士</a>」も同じですけど、劇場版だけで理解できないのは問題というか、<strong>「ハイエボ1」の不親切すぎます</strong>。あと、予告編に出てくるようなアクションの映像はいいんですが、日常シーンの描写ではけっこうボロが出ていた気がします。</p> <p>⑫<strong><a href="https://pripri-anime.jp/">プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章</a></strong></p> <p>1時間作品。テレビシリーズの最後が尻切れ感があったので、あまり期待していませんでしたが、これも良作でした。<strong>オープニングからワクワクさせてくれる</strong>し、意外な出来事の連続というわけではないですが、設定を活かした<strong>ひねり過ぎないストーリーに魅了されました</strong>。</p> <p>⑬<strong><a href="https://hula-fulladance.com/">フラ・フラダンス</a></strong><br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%EF%A5%A4%A5%A2%A5%F3%A5%BA">ハワイアンズ</a>を舞台にした実写映画「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%E9%A5%AC%A1%BC%A5%EB">フラガール</a>」という傑作に対して、吉田玲子さんの脚本で、どんなものが出てくるかと期待していた作品です。<strong>全体的に“さすが吉田玲子”を感じさせる話作りではあるものの、“CoCo”の設定が微妙でした</strong>。好きな作品ではあるのですが、そういう設定は持ち込まずにすませてほしかったです。</p> <p>⑭<strong><a href="https://summerghost.jp/">サマーゴースト</a></strong></p> <p>劇場アニメ「君の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%E7%B9%C2%A1">膵臓</a>をたべたい」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E7%A5%BC%A4%C8%B8%D7%A4%C8%B5%FB%A4%BF%A4%C1">ジョゼと虎と魚たち</a>」のキャラデザやコンセプトデザインを担当された<strong>loundraw氏の初監督作</strong>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Z%B2%F1">Z会</a>のアニメCMを制作されたせいか、“<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%A7%A5%CD%A5%EA%A5%C3%A5%AF">ジェネリック</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B3%A4%C0%BF">新海誠</a>”と呼ばれていたりするらしく、本作は40分のショートムービーでもあり、<strong>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DB%A4%B7%A4%CE%A4%B3%A4%A8">ほしのこえ</a>」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B3%A4%C0%BF">新海誠</a>監督、2002年、30分)を“予習”して鑑賞しました</strong>。実のところ内容には期待しておらず、ある意味見たという実績作りみたいなつもりでしたが、細かく気になる点はあるものの、まとまった話になっていました。<a href="https://summerghost.jp/news/detail/?id=1095351">冒頭5分</a>が公開されているので雰囲気は分かると思います。</p> <p>⑮<strong><a href="https://misakinomayoiga.com/">岬のマヨイガ</a></strong></p> <p>吉田玲子脚本+<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EE%CC%CC%BF%BF%CC%E9">川面真也</a>監督という組み合わせで、けっこう期待していた作品なんですが、わりと肩すかしでした。原作は未読ですが、フラグを立てたり折ったりというのが原作通りということなら、そちらが合わないということなんでしょう。<strong>おばあさんが万能すぎます</strong>。</p> <p>⑯<strong><a href="https://www.ghostintheshell-sac2045.jp/movie">攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争</a></strong></p> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a>の1クール分を再編集して劇場公開した作品。CGキャラが“なんか違う”というのはさておき、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%B6%B3%CC%B5%A1%C6%B0%C2%E2">攻殻機動隊</a>って、<strong>いつも似たような展開じゃない?</strong>という印象。つまらないわけじゃないですし、それが“ファンに求められているもの”なのかもしれないですけどね。</p> <p>⑰<strong><a href="https://pripri-anime.jp/">プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第2章</a></strong></p> <p>第1話の印象から期待しすぎていたせいかもしれませんが、<strong>導入部から分かりやすいありきたりな設定</strong>で、これも肩すかしでした。ある意味、平常運転ではありますが、いまいち盛り上がりに欠け、残りの4作でどう転がしていくのかは気になります。</p> <p>⑱<strong><a href="https://kamiari-kodomo.jp/">神在月のこども</a></strong></p> <p><strong>たまたま去年、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%D0%B1%C0%C2%E7%BC%D2">出雲大社</a>に行ったから、という理由だけで見た作品</strong>です。キービジュアルや公式サイトから、あまり期待はしていなかったのですが、<strong>映像もストーリーも古き良き時代のアニメ</strong>という感じでした。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>はしてみたいというか、するつもりだったのですが、予定していた時期の天気が微妙だった上に、「アイの歌声を聴かせて」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF%A5%B7%A5%E7%A1%BC">トークショー</a>があったので見送ってしまいました。機会があれば、いずれ行こうとは思っています。これも<strong>円盤の発売予定は公表されないまま <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a> での配信</strong>が決まりました。</p> <p>⑲<strong><a href="https://100wani-movie.com/">100日間生きたワニ</a></strong></p> <p>原作コミックも含め色々言われていましたが駄作とは思いません。<strong>原作を思えばアニメの動きは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%DB%C4%EA%A4%CE%C8%CF%B0%CF%C6%E2">想定の範囲内</a>で、ちゃんと雰囲気を守ってストーリーが作られていました</strong>。もっとひどい映画はいくらでもあります。どちらかというと本作を大作扱いする方が問題だと思います。劇場で「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%B6%A5%A8%A4%B5%A4%F3">サザエさん</a>」を見た感じというのは言い得て妙。</p> <p>⑳<strong><a href="https://kakushigoto-anime.com/">劇場編集版 かくしごと ―ひめごとはなんですか―</a></strong> [<a href="https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=24974">dアニメストア</a>]</p> <p>公開時期が出張と重なり、出張先近くの映画館では上映がありませんでした。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/d%A5%A2%A5%CB%A5%E1%A5%B9%A5%C8%A5%A2">dアニメストア</a>の配信で視聴。<strong>キレイに終わったテレビシリーズの総集編+オマケ</strong>、でした。キャッチコピーが「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/TV%A5%B7%A5%EA%A1%BC%A5%BA">TVシリーズ</a>では描かれなかったもうひとつの結末」だったので、もう少し新規エピソードがあると思っていました。いい話ではあるんですけどね。</p> <p>㉑<strong><a href="http://king-cr.jp/special/seitokai_G2/">劇場版 生徒会役員共2</a></strong></p> <p>今年は本作で始まりました。<strong>テレビシリーズが好きな人限定の平常運転</strong>。これこそ“おさらい”なんて要らないだろうと思いつつ <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Netflix">Netflix</a> でテレビシリーズ(41話)をおさらいしてから鑑賞。ちなみにエロネタ満載でPG12にすら指定されているのに、ただのギャグアニメでエロい画は出てきません。</p> <p>㉒<strong><a href="https://anime-natsume2021.com/">夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者</a></strong> [<a href="https://www.netflix.com/title/81521641">Netflix</a>][<a href="https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=25168">dアニメストア</a>]</p> <p>配信で視聴。<strong>この作品が好きな人にはよいと思います</strong>、という程度。作品自体は嫌いじゃないし、いい話だと思うけれど、それ以上のものではないというか、マンネリ感が強いですね。テレビなら2話分として放送するものだろうし、劇場版クオリティというわけでもありません。</p> <p>㉓<strong><a href="http://gundam-hathaway.net/">機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ</a></strong> [<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B09HNFLJ91/">Amazon</a>][<a href="https://www.netflix.com/title/81439253">Netflix</a>][<a href="https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=25111">dアニメストア</a>]</p> <p>配信で視聴。アマプラでも配信してます。私は、いわゆる「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A1%A1%BC%A5%B9%A5%C8%A5%AC%A5%F3%A5%C0%A5%E0">ファーストガンダム</a>&<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%D5%A5%B7%A5%E3%A5%A2">逆シャア</a>」オンリーなんですが、<strong>これが世間でウケた理由が分かりませんでした</strong>。駄作とは言いませんが、なにかおさらいすべきものがあったんですかね。</p> <p>㉔<strong><a href="https://z-monster.com/">絶望の怪物</a></strong> [<a href="https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=25090">dアニメストア</a>]</p> <p>個人が3年かけて作ったというインディーズアニメです。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/d%A5%A2%A5%CB%A5%E1%A5%B9%A5%C8%A5%A2">dアニメストア</a>で視聴しました。予告編もあらすじも見なかったので、序盤が少しまどろっこしい感じでしたが、最後まで見られるものでした。作画もストーリーも“プロ”の域には達していないというのが正直なところですが、<strong>こういう作品は“個人が3年かけた”というところを含めてのストーリーだと思います</strong>し、見てよかったと思ってます。</p> mohno 【ネタバレ注意】『アイの歌声を聴かせて』スタッフトークイベント@シネマシティ(+α) hatenablog://entry/13574176438033024040 2021-11-15T01:21:43+09:00 2021-11-15T01:21:43+09:00 11月12日にシネマシティで『アイの歌声を聴かせて』の「スタッフトークつき上映」が開催され、吉浦康裕監督と脚本の大河内一楼さんのお話を聞く機会がありました。同じ週の月曜日には新宿ピカデリーで「スタッフトーク 音楽篇」があり、そちらは公式レポートがあるのですが、シネマシティの方は報道でもレポートがなさそうなので、例によって雑なメモ書きと記憶をもとに書き起こしてみます。間違っていたらゴメンナサイ。※2021/11/15追記。本日、公式レポートが公開されていました。以下、重複しているところもありますが、そのまま残しておきます。 例によって【ネタバレ注意】です。まだ見ていない人は読み進めず、まず映画館… <p>11月12日にシネマシティで『アイの歌声を聴かせて』の「<a href="https://ccnews.cinemacity.co.jp/ai-uta_talkshow/">スタッフトークつき上映</a>」が開催され、<strong>吉浦康裕監督と脚本の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%B2%CF%C6%E2%B0%EC%CF%B0">大河内一楼</a>さんのお話を聞く機会</strong>がありました。同じ週の月曜日には<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%BD%C9%A5%D4%A5%AB%A5%C7%A5%EA%A1%BC">新宿ピカデリー</a>で「スタッフ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a> 音楽篇」があり、そちらは<a href="https://ainouta.jp/news/352">公式レポート</a>があるのですが、シネマシティの方は報道でもレポートがなさそうなので、例によって雑なメモ書きと記憶をもとに書き起こしてみます。間違っていたらゴメンナサイ。<br />※2021/11/15追記。本日、<a href="https://ainouta.jp/news/379">公式レポート</a>が公開されていました。以下、重複しているところもありますが、そのまま残しておきます。</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20211021/20211021130433.jpg" alt="f:id:mohno:20211021130433j:plain" width="400" height="400" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>例によって【ネタバレ注意】です。<strong>まだ見ていない人は読み進めず、まず映画館で見てください</strong>。後述しますが、私は本作を絶賛はしません。しかし、65億を超えたらしい「竜とそばかすの姫」の“<a href="https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2107/25/news017.html">欠点</a>”を思えば、あまり気にすることはないのかもしれません。あんまり広まらなかったね、で済ませてしまうにはもったいない作品です。</p> <p>↓<br />↓<br />↓ネ<br />↓タ<br />↓バ<br />↓レ<br />↓し<br />↓ま<br />↓す<br />↓<br />↓</p> <p>■<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>パート</p> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%E5%A1%BC%A5%B8%A5%AB%A5%EB%B1%C7%B2%E8">ミュージカル映画</a>ということもあり、まず岩浪美和音響監督による音響の良さがあり、吉浦監督が「<strong>僕はシネマシティ会員(シネマシティズン)ですから</strong>」(拍手)、シネマシティも岩浪さんが音響調整されていて「まさに理想に近い映画館」(吉浦監督)というお話がありました。</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20211112/20211112205443.jpg" alt="f:id:mohno:20211112205443j:plain" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>大河内さん「原案プロットは、吉浦監督が作られていました」<br />吉浦監督「最初はAI(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%B9%A9%C3%CE%C7%BD">人工知能</a>)、男女の話、SF、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%D6%A5%ED%A5%DE">ラブロマ</a>ンスなどの要素が含まれていて、もっとシリアス寄りでした。<strong>シオンも猫だったり、男性だったりしました</strong>。ちょっと行き詰まって(?)、別の方に手伝ってもらえないかということで、プロデューサー経由で大河内さんが参加されることになりました」<br />大河内さん「ちょうど別の企画で御一緒していたんですよね。その企画はなくなっちゃいましたけど。<br /><strong>前々から吉浦監督の作品はいいと思っていたんです</strong>よね。最初は脚本を手伝うという形ではなく(本作の)<strong>感想が欲しいと言われて、わりと辛口の内容をメールで送りました</strong>」<br />吉浦監督「それで、じゃあご一緒に、ということになりました」</p> <p>大河内さん「原案を分解・再構築するのに、ホワイトボードで説明したりしました。<br />AIの“変わった要素”をどうするかということで“突然歌いだす”というア<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%C7%A5%A2">イデア</a>を挙げたら、それはいいということで採用になりました」<br />吉浦監督「ミュージカルはやりたいものでした。たぶん僕だからCGを使わず作画でやるんだろうな、と思っていて、<strong>作画でミュージカルをやろうと決めました</strong>」<br />大河内さん「やりたいことをやるのがいいんですよ。情熱が持てるというか。<br />実際、いい作品になりました。<strong>出来上がりというのは脚本段階では分からないですからね</strong>。<br />とくに歌の部分は何もわかりません。会話で盛り上げようとするんだけど、盛り上げ過ぎないように抑えめにしたりとか」<br />吉浦監督「歌が意味を持つようにしようと思いました。<br />脚本ができて、音楽を発注して、一発で形になったんですよね。<br />よく図面通りのものができあがってくると、“そのまま”だなと心配になることがあるんですが、<strong>依頼した以上のものができあがってきました</strong>」<br />大河内さん「できあがりを見て、<strong>土屋太鳳すごいし、いっぱいいい部分がありました</strong>」</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20211112/20211112203522.jpg" alt="f:id:mohno:20211112203522j:plain" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>■質疑応答</p> <p>質問「最近では、自転車の二人乗りや未成年飲酒のようなポリコレを気にするようになっていますが、子供のトウマがハッキングするのはともかく、大人である母親が他人のカードで侵入したり、序盤でもセキュリティ面など色々<strong>倫理的な問題が多い</strong>。横断歩道のところにバス停があるのも普通は危険度が高い。そのあたりの意図は」</p> <p>吉浦監督「自動運転の世界は理想として書いた。セキュリティについても意識はしていた。そもそも(母親の)<strong>美津子はできた人間ではない</strong>。セキュリティ意識はひどいし、社員としては(上司の)西城や(部下の)野見山の方が正しいともいえる。そういう意味では、西城や野見山も<strong>“本当に嫌なキャラ”にはしたくなかった</strong>し、<strong>倫理的には西城の方が正しい</strong>。美津子がぶっこわれるシーンでは、脚本段階ではもっとひどいセリフがあったけど、やってみたらあまりにひどいので削ってる」<br />大河内さん「美津子は、感情に任せちゃう面がある」</p> <p>質問「シオン奪還のくだりで、ロボットたちはシオンを応援しているのか」</p> <p>吉浦監督「そう。ロボットたちは自主的にシオンを応援しはじめている。中盤での“世界中のAIがみんなシオンのようになる”というセリフがあるが、それを具現化している。<strong>いかにシオンが操っていないようにみせるかを考えて、ああなった</strong>」</p> <p>質問「支店長(西城)は、美津子を妬ましく思っているのか、そもそもAIが嫌いで邪魔をしているのか」</p> <p>吉浦監督「もともと美津子と一緒に仕事をしていて、成功したら自分の手柄にしたいけれど、失敗されて足を引っ張られたくないとも思っている」</p> <p>質問「AI規制法というのは、どういうものか」</p> <p>吉浦監督「人間と区別できない扱いをしちゃいけない、という感じの法律。だから“モニタ品”と判別できるようにすることで社内の稟議を通している。緊急停止できるようにしているのも、そのための機能。<br />ロボットを家事に使ってもいいけど、怖がられて誰も使っていない状況」</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20211112/20211112202659.jpg" alt="f:id:mohno:20211112202659j:plain" width="1200" height="675" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p>シネマシティでの舞台挨拶は、写真を撮らせてもらえることも多いですし、スタッフ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>はキャスト/声優<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>に比べて深い話が聞けることが多いので、とても楽しいものです。いろんなお話を聞くには30分というのは短いですが、また催してもらえないかと思います。</p> <p>↓<br />↓<br />↓個<br />↓人<br />↓の<br />↓感<br />↓想<br />↓で<br />↓す<br />↓<br />↓</p> <p>■絶賛できない部分</p> <p>最初の質問をしたのは私ですが、IT業界に身を置くものとして、のっけから「深刻なバグが出現したのに、<strong>黙って見過ごしてもらうことで(バグを隠ぺいして)成功したことにしようとする</strong>」というストーリーにちょっと引いたというのが正直なところです。技術的に見れば小学3年のトウマが作ったアプリがウイルス化して、あちこちに感染して(悪さこそしないものの)サトミを監視し続けて、それがシオンにも感染しているわけで、<strong>セキュリティ弱すぎ</strong>でしょ。“人格”(みたいなもの)がネットワークを移動していく、という展開はディズニー映画にもあるので、そこまで無粋なことは言わないですが(←言ってるじゃないか)、ちゃんとフィードバックできる仕組みを用意して、バグがあったら直すというのが倫理的な展開というものです。それじゃ、映画が10分で終わってしまうな(←オイ)</p> <p>サトミが正しく判断できなかったとか、トウマがハッキングしているのも、ぜんぶ“子供だから”という理解はできますし、意図してウイルスを作ったわけでもないですが、終盤で<strong>大人である美津子が他人の子供が持ち出してきた別社員のカードを使って出禁中の会社に侵入するというのはヤバい</strong>です。吉浦監督の回答にあった「美津子はできた人間ではない」というのは、まさにそのとおりで、そもそもサトミが「お母さんは男社会で出世したからいじめられて」みたいに言っているのも、「それは美津子がそう言ってるからだろ」と突っ込まざるをえません。サトミは、直接親の会社の事情なんて分かるわけがないので、しょっちゅう美津子が愚痴をこぼしているに違いないのです。<strong>子供を仕事のはけ口にするな</strong>。</p> <p>一昔前ならともかく、ポリコレ全盛で色々ストップがかかるらしい今日の作品としては、気になってしまうのです。ただ、<strong>そういうレベルの気になる点は、冒頭に挙げた「竜とそばかすの姫」にもある</strong>わけです。リンクした<a href="https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2107/25/news017.html">記事</a>で指摘されているとおり、終盤の大人たちの行動はかなりひどい。あれをリアルでやったら炎上します。そして人々は、そういうところはあまり気にしないようです。「<a href="http://hp.vector.co.jp/authors/VA000092/jokes/">映画の中のコンピュータ</a>」かよ。</p> <p>というわけで、完全に個人的な見解ですが、吉浦監督の過去作(「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F4%A4%CE%BB%FE%B4%D6">イヴの時間</a>」「サカサマのパテマ」)に比べれば、<strong>キャラデザはかわいいし、土屋太鳳さんの歌はうまい</strong>し、ストーリーも上記の気になる点を除けば、というか“美津子ができた人間でない”と理解しておけば、よく考えられています。はい、そこ、どういう仕掛けで花火打ち上げたんだよ、とか言わない(←ヤメナサイ)。なにより<a href="https://movies.yahoo.co.jp/movie/373919/">見た人の評価が高い</a>らしいので、私の気になる点なんて気にしなければいいんです。</p> <p>もともとミュージカルというのは、普通に喋るようなセリフを突然(不自然に)歌いはじめたりして、ストーリー展開が遅くなり、結果として“浅い話”になるのが苦手だったのですが、<strong>本作は歌う場面で歌っているだけで、「語るべきセリフを歌で表現する」ということがありません</strong>。作画のミュージカルシーンはとてもいいです。サトミやシオンの表情もいい。<strong>お姫様姿のサトミが座るシーンは繰り返し見たい</strong>。</p> <p>「<a href="https://mimorin2014.blog.fc2.com/">興行収入を見守りたい!</a>」を見ると、どうやら<strong>この週末は前週比で1.3倍くらい人が入った</strong>ようです。減った上映回数が増えている映画館も続出しているようで、「<a href="https://www.madhouse.co.jp/wakaokami/">若おかみは小学生!</a>」みたいに盛り返すといいなと思っています。まあ、あれも<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/2018/10/09/225507">絶賛しない作品</a>ではありましたが。</p> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20211112/20211112210056.jpg" alt="f:id:mohno:20211112210056j:plain" width="675" height="1200" loading="lazy" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <p> </p> mohno 劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」スタッフトークイベント hatenablog://entry/13574176438022602027 2021-10-15T01:14:42+09:00 2021-10-15T01:14:42+09:00 「ジョゼと虎と魚たち」のblu-ray&DVDの発売を記念したスタッフトークイベントに参加しました。先月から告知されていたみたいですが、私はうっかりしていて気付いたのが前日だったので端っこの席しかあいていませんでした(でも、あいててよかった)。まあ、本編は何度も見ているし、トークはどの座席で聞いても同じですけどね。特別ゲストとして紹介されていた伊藤智彦監督は、なんとMCを担当されました。そしてサプライズゲストとして脚本の桑村さや香さんが登壇されました。以下、メモ書きをもとにしたトークの内容です。汚いメモと記憶に頼っているので、間違っていたらゴメンナサイ。当然【ネタバレ注意】の内容です。念のため… <p>「<a href="https://joseetora.jp/">ジョゼと虎と魚たち</a>」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/blu-ray">blu-ray</a>&amp;DVDの発売を記念した<a href="https://joseetora.jp/news/20210927_01.php">スタッフトークイベント</a>に参加しました。先月から告知されていたみたいですが、私はうっかりしていて気付いたのが前日だったので端っこの席しかあいていませんでした(でも、あいててよかった)。まあ、本編は何度も見ているし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>はどの座席で聞いても同じですけどね。特別ゲストとして紹介されていた<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%CB%C6%A3%C3%D2%C9%A7">伊藤智彦</a>監督は、なんとMC</strong>を担当されました。そして<strong>サプライズゲストとして脚本の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AC%C2%BC%A4%B5%A4%E4%B9%E1">桑村さや香</a>さんが登壇</strong>されました。以下、メモ書きをもとにした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF">トーク</a>の内容です。汚いメモと記憶に頼っているので、間違っていたらゴメンナサイ。当然<strong>【ネタバレ注意】</strong>の内容です。念のため。<br />※どこまで書いていいのか分からないので、叱られたら消します。<br /><br /></p> <p><img src="https://joseetora.jp/special/img/download/pc_wall/js_pc_01.jpg" /></p> <p>もともと伊藤監督とタムラ監督は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%D9%C5%C4%BC%E9">細田守</a>監督作品の助監督を引き継いだ関係だそうで、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FE%A4%F2%A4%AB%A4%B1%A4%EB%BE%AF%BD%F7">時をかける少女</a>」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%DE%A1%BC%A5%A6%A5%A9%A1%BC%A5%BA">サマーウォーズ</a>」では伊藤監督、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AA%A4%AA%A4%AB%A4%DF%A4%B3%A4%C9%A4%E2%A4%CE%B1%AB%A4%C8%C0%E3">おおかみこどもの雨と雪</a>」ではタムラ監督が助監督をされたようです。ただし、お付き合いがあったのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%F3%A5%B0%A5%ED%A1%BC%A5%D6">マングローブ</a>時代の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%C1%A5%B3%A4%C8%A5%CF%A5%C3%A5%C1%A5%F3">ミチコとハッチン</a>」からだそうです。</p> <p>伊藤監督「(ジョゼ虎と)<strong>ハローワールドとの共通点</strong>があるんですけど、分かります?」<br />タムラ監督「<strong>尺ですか</strong>?」(即答)「最近、ハローワールドと同じ(98分)ことに気付いたんです。」<br />伊藤監督「一つネタができたと思ったんですが、早速当てられてしまいました。『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/HELLO%20WORLD">HELLO WORLD</a>』では、会社から90分以内にするよう要求されていて、主題歌分を5分足して95分というところ98分になりました。」<br />タムラ監督「ジョゼ虎は100分に収めたいと思っていて、こうなりました。」<br />伊藤監督「よく90分までというのは言われるんですよね。長くなると映画館での上映回数が減ったり、2時間超えると声優さんへの支払いが増えたりするので……。」<br />伊藤監督「(ジョゼ虎は)試写会で見ました。コメントも書きました。」<br />タムラ監督「当時は忙しくて、まだ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/HELLO%20WORLD">HELLO WORLD</a>』も観てなかったんですよね。先に見てもらうことになってしまいました。」<br />伊藤監督「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CE%A5%E9%A5%AC%A5%DF">ノラガミ</a>、手伝ったこともありましたね。今回は、また随分ロマンティックな映画を作ったなと。」<br />タムラ監督「『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/HELLO%20WORLD">HELLO WORLD</a>』もですよね。」<br />伊藤監督「ハローワールドはずいぶん頑張りました。普段は地味なので。」<br />伊藤監督「『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%A1%BC%A5%C9%A5%A2%A1%BC%A5%C8%A1%A6%A5%AA%A5%F3%A5%E9%A5%A4%A5%F3">ソードアート・オンライン</a>』をやった人が何をおっしゃいます。」</p> <p>ここで、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AC%C2%BC%A4%B5%A4%E4%B9%E1">桑村さや香</a>さん登場。舞台挨拶ははじめてだそうで、ジョゼ虎では決定稿になるまで第11稿までいったそうです。(が、それほどの驚きがなかったのは、それくらいは普通なのかな)</p> <p>タムラ監督「<strong>プロットには時間をかけましたね</strong>。1年ちょいの半分はプロットづくりにかけました。」<br />伊藤監督「ほぼオリジナルですよね。」<br />タムラ監督「いや、そういうわけでは。」<br />伊藤監督「お二人で大きく意見が違った瞬間というのはありました?」<br />桑村さん「ちょいちょいありましたね。」<br />タムラ監督「けっこうありましたね。ジョゼはキャラが立っているのでいいんですが、恒夫はイメージの共有が難しかったですね。」<br />桑村さん「<strong>恒夫は二転三転しました。最初はカメラマンを目指しているという設定でした</strong>が、キラキラしすぎということでプロデューサーから却下されました。」<br />タムラ監督「カメラマンは他の作品とかぶりやすいということと、動きがないので、動きがほしかったんですよね。」<br />タムラ監督「キャラデザは、シナリオと並行してやっていました。シナリオの初稿が上ったくらい頃に、絵本奈央さんとやりとりしてました。」<br />桑村さん「ジョゼ(のキャラデザ)は最初から完璧でしたね。最初の恒夫は元気すぎるというか幼すぎるということで頭身を上げてもらいました。」</p> <p>次の話題としてタムラ監督と桑村さんの間で「やりやすかったところ、やりにくかったところ」について。</p> <p>桑村さん「やりやすいところはタムラ監督のこだわりや情熱があって引っ張っていってくれるという感じはありました。でも頑固なわけではなく柔軟に話を聞いてくれるところもあります。やりにくい面というか、<strong>本読みが長かったですね</strong>。12時から23時までやってました。」<br />タムラ監督「10人くらいで本読みをやって全員の意見をきっちり聞いてました。若い子の意見としてアシスタントプロデューサーから聞いたりしてました。」<br />桑村さん「アニメのシナリオははじめてで、実写より情報が少ないとは聞いていました。本当は“気持ち”を喋らせたくはないけれど、喋らないと伝わらないという。」<br />伊藤監督「実写は(?)、ト書きが少ないと言われますね。」<br />タムラ監督「前後の流れから気持ちが汲めるようにはしました。<strong>流れは大事にしていました</strong>。」<br />伊藤監督「たまに実写だとト書きが少なくて困ることがあるんですよね。座る場所までこっちで考えるの?とか。」<br />桑村さん「アフレコは2日間参加しました。」<br />タムラ監督「アフレコは主演の2人(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C0%EE%C2%E7%BB%D6">中川大志</a>さんと清原果耶さん)はまとめて録れたんですが、あとはバラバラでした。桑村さんが参加されたのは主演の収録のときだったかな。<br />後半はキャラを掴んでくれていたのでほとんどやり直さずにすみましたが、前半はキャラぶれしていたところを録り直しました。<br />俳優さん(主演の2人)はシリアスな場面は得意ですが、コミカルなところはやりなおしてましたね。<br />逆に声優さんたちにはリアルにとお願いしました。でも、そんなに録り直しはしなかったと思います。」<br />伊藤監督「リテイクすると芝居が混乱することもあるしね。」<br />タムラ監督「清原さんは途中で朝ドラが決まって動ける日が限られてきたりしました。<br />そういえば、オーディションのときに伊藤監督を見かけて驚きました。」<br />伊藤監督「『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/HELLO%20WORLD">HELLO WORLD</a>』のアフレコだったかな。ああいうオーディションは数年に1度しか味わえない。」<br />タムラ監督「(オーディションでは)関西弁を喋る人を集めました。」</p> <p>ロケハンについて。</p> <p>タムラ監督「ロケハンは桑村さんも行きましたね。さすがにほふく前進は撮りませんでしたが、<strong>波打ち際を歩いているという写真が欲しくて桑村さんが歩いているところを撮りました</strong>。」<br />桑村さん「それは初めて聞きました。」<br />タムラ監督「あと、<strong>作っているうちに現地で街灯が増えた</strong>んですよね。どうしようかと思いつつ直しました。」<br />伊藤監督「年代が明示されているものは、そういうことありますよね。」<br />タムラ監督「あと、主人公に背丈が似ている人に車椅子に座ってもらって撮影しました。後ろ向きで押すシーン(※注「てんしば」公園のシーン)もビデオに撮ったんですが、あれ、やってみるとこっぱずかしいんですよね。みんなでキャッキャ言いながら見てました。」</p> <p>お気に入りのシーンについて。</p> <p>桑村さん「(図書館で)<strong>ジョゼと花菜が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%AC%A5%F3">サガン</a>が好きというところで、花菜が爪先立ちする</strong>んですよね。そこまで好きか、と。」<br />タムラ監督「あれはアニメーターさんのアドリブじゃなかったかな。指示してはいなかったような。」<br />タムラ監督「私は舞がいなければ成り立たないというくらいに、舞がらみが好きなんですが、<strong>最後にガラス越しに話すシーン</strong>はこだわりました。何度も調整しましたね。」<br />伊藤監督「<strong>舞の太ももがフレームインするところ</strong>が2箇所くらいあるんですよね。あと水着を着ててもエロさがないのがよかった。」<br />タムラ監督「あれはアニメーターさん(←名前は聞き漏らしました)のおかげですね。」<br />伊藤監督「ジョゼの部屋の設定が中村章子さんでしたよね。『同級生』の監督をされている。<strong>あの部屋の設定は誰なのかとエンドロールで一番最初に確認しましたもん</strong>。」<br />タムラ監督「プロデューサーに紹介してもらいました。家とはまた別の雰囲気になったと思います。」</p> <p>新型コロナの影響について。</p> <p>タムラ監督「コロナの影響で制作期間は延びて、当初は夏の予定でしたが、クリスマスになりました。<br />みんなリモート作業になったことと、当時は劇場作品が多くなってアニメーターやスタッフの取り合いになってました。<br />初稿が2017年のクリスマスだったので、上映がクリスマスの時期になったのは良かったと思います。」<br />伊藤監督「劇中に出てくる映画館はどこですか?」<br />タムラ監督「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CA%A4%F3%A4%D0%A5%D1%A1%BC%A5%AF%A5%B9">なんばパークス</a>です。」<br />伊藤監督「じゃあ、12月に上映できるといいですね」<br />タムラ監督「しょうちくさーん!!(笑)」</p> <p>桑村さんに対してタムラ監督が「やりやすかったところ、やりにくかったところ」について。</p> <p>タムラ監督「桑村さんは実写(2003年の映画)ファンだったとお聞きしてました。私は実写映画は見ずにやりはじめて、シナリオが上ってきてから見たんですよね。ある程度話は聞いていましたが、作り手としてはまったく違う方向性でやろうとしてました。だから共通言語が少なかったというところはあります。」<br />桑村さん「最初にハッピーエンドにしたいと聞いていて、それはできたんじゃないかなと思います。楽しい要素を入れましょうという話をされていました。」<br />タムラ監督「実写版を見て、なるほど、と思うところはありました。」<br />伊藤監督「他に影響のあった作品はありますか?」<br />タムラ監督「当時の映画は色々見たと思いますが、とくに影響を受けたというものはないですね。」</p> <p>ちなみに、伊藤監督は(『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/HELLO%20WORLD">HELLO WORLD</a>』の音響監督を担当した)岩浪美和さんから「<strong>映画はお客さんが作るんだ</strong>」と言われて舞台挨拶を積極的にやっていたこともあり、今回こういう形で協力することになったそうです。最後のプレゼント抽選会は、当たりませんでした。ちなみに、<strong>客席にいた鈴木麻里プロデューサーが当たった</strong>みたいで、再抽選になっていました。</p> mohno 「オッドタクシー」の魅力をネタバレせずに語る(のは難しい) hatenablog://entry/13574176438016173746 2021-09-27T00:59:54+09:00 2021-09-27T00:59:54+09:00 しばしば思うことですが、面白いと思う作品を見てもらいたいと思うときに、ネタバレせずにその魅力を語るのは難しいものです。それが“他の作品にはないユニークなもの”であればあるほど、そのユニークさは“見て感じてもらいたい”からです。こちらの記事には「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」というラジオ番組で「オッドタクシー」を勧めようとするのに、ネタバレに踏み込んで説明してしまっているという話が取り上げられています。(本作を未見の人は、リンク先を読まない方がよいです) そのため、できるだけ内容に踏み込まないよう努力はしますが、先入観なしで楽しみたい人は、以下を読み進む前に本作を見てほしい… <p><img src="https://oddtaxi.jp/wp-content/uploads/2021/04/image_01_01-1024x576.jpg" /></p> <p>しばしば思うことですが、面白いと思う作品を見てもらいたいと思うときに、<strong>ネタバレせずにその魅力を語るのは難しい</strong>ものです。それが“他の作品にはないユニークなもの”であればあるほど、そのユニークさは“見て感じてもらいたい”からです。<a href="https://tfm-plus.gsj.mobi/news/qfoy5oL0DX.html">こちらの記事</a>には「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%B5%C8%B9%B0%B9%D4">有吉弘行</a>のSUNDAY NIGHT DREAMER」というラジオ番組で「オッドタクシー」を勧めようとするのに、ネタバレに踏み込んで説明してしまっているという話が取り上げられています。(本作を未見の人は、リンク先を読まない方がよいです)</p> <p>そのため、できるだけ内容に踏み込まないよう努力はしますが、先入観なしで楽しみたい人は、<strong>以下を読み進む前に本作を見てほしい</strong>です。<a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B091KW7C9N/">Amazon Prime Videoで全話配信されています</a>。DVDレンタルもあります。動物キャラという表現が合わないと思う人はいるかもしれません。しかし、できるなら<strong>4話「田中革命」までは見てほしい</strong>ところです。このあたりが合う・合わないの判断基準になります。4話まで見ても魅力を感じないならしょうがないです。</p> <p>もともと私は新作アニメを見るときには事前の情報収集をしない方なので(舞台挨拶などの機会があれば別)、最初に<a href="https://oddtaxi.jp/">公式サイト</a>を見たときには「動物キャラで芸人声優が多い」ことから「<a href="http://afusara.com/">アフリカのサラリーマン</a>」みたいなものかな、キービジュアルを見るとダークな路線を狙ってるのかな、主人公が(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>の)炭治郎なのはミーハーなキャスティングなのかな、これなら0話切り(1話も見ない)してもいいかな、というくらいの感覚でした。そして、<strong>その印象は1話で完全に覆りました</strong>。</p> <p>群像劇といいながら、主人公のまわりでしか話が進まないものもありますし、何人もの登場人物が同じ話しかしない、つまり別の人物がセリフを言っても問題ないというようなものもありますが、<strong>本作は善人から悪人まで多彩な人物が登場し、それぞれの特徴的な性格が見事に描写されています</strong>。声優にはお笑いの人がキャスティングされていたり、ところどころにお笑いネタが組み込まれているのですが、それがちゃんと面白いのもポイントが高いところです。</p> <p>先のラジオの記事でも触れられていますが、伏線の回収もうまい。そもそも伏線というのは「伏線張りました」「伏線回収しました」がちゃんとしてるから面白い、というわけではありません。本作品が、どのように“うまい”のかは実際に見てもらうしかありませんが、ちょっとネタバレを覚悟しながら触れると、上記で私が“なんだかなー”と思っていた部分も、すべて回収されていきました。</p> <p>さて、この「オッドタクシー」ですが、もともと予定になかったらしい<a href="https://special.canime.jp/oddtaxi/">blu-ray BOXの発売</a>が企画されていて、<strong>申込数が増えるたびにオマケが増えるスタイル</strong>が採用されています。そして、最終ゴールが3000セットという中、今の注文数は<a href="https://twitter.com/oddtaxi_/status/1442011465087475718">2700セットまで増えている</a>そうです。締め切りは今月末(9/30)で、あと3日を切りました。アマプラで視聴して、ぜひ、この素晴らしさを体験してください。なお、<a href="https://www.bs-tvtokyo.co.jp/oddtaxi/">BSテレ東で再放送</a>していて、9/29深夜が最終回の放送です。</p> mohno 新型コロナ: 「新型コロナはただの風邪」ではない hatenablog://entry/26006613805518011 2021-09-06T21:24:07+09:00 2021-09-06T21:24:07+09:00 ■西浦氏の40万人死亡予測西浦博氏が「新型コロナウイルスの流行対策を何もしないと、国内での重篤患者数が約85万人に上るとの試算…重篤患者のうちほぼ半数の40万人以上が死亡すると予測」(毎日新聞)したことに対して、実際に死者数がそこまで増えなかったことを理由に“嘘つき”だなんだと批判している人たちがいて驚きます。この予測には「対策を何もしない」という条件があるのであって、実際に死者数が増えなかったのは自粛などの対策をしたためであるのは言うまでもありません。その条件を無視して、西浦氏が予測を外したと批判している人たちは一人残らず信用に値しないと考えて問題ありません。 ■感染者数と死者数「新型コロナ… <p>■西浦氏の40万人死亡予測<br />西浦博氏が「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B7%BF%A5%B3%A5%ED%A5%CA%A5%A6%A5%A4%A5%EB%A5%B9">新型コロナウイルス</a>の流行対策を何もしないと、国内での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%C5%C6%C6">重篤</a>患者数が約85万人に上るとの試算…<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%C5%C6%C6">重篤</a>患者のうちほぼ半数の<strong>40万人以上が死亡すると予測</strong>」(<a href="https://mainichi.jp/articles/20200415/k00/00m/040/087000c">毎日新聞</a>)したことに対して、実際に死者数がそこまで増えなかったことを理由に“嘘つき”だなんだと批判している人たちがいて驚きます。この予測には<strong>「対策を何もしない」という条件</strong>があるのであって、実際に死者数が増えなかったのは自粛などの対策をしたためであるのは言うまでもありません。その条件を無視して、<strong>西浦氏が予測を外したと批判している人たちは一人残らず信用に値しない</strong>と考えて問題ありません。</p> <p>■感染者数と死者数<br />「<a href="https://blogs.itmedia.co.jp/mohno/2020/03/post_9918.html">新型コロナ: 「インフルエンザでも人は死ぬ」との比較</a>」(<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/covid19flu">移行後</a>)では、感染の発端となった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%B4%C1">武漢</a>でのデータをもとにざっくり致死率2%と計算し「インフルエンザのように1000万人が感染したら致死率2%としても20万人が死亡します」と書いたわけですが、西浦氏の数字は感染が集団免疫の割合まで広がる(ただし半数は医療によって救命できる)と想定されていた程度で、根拠が大きく違うわけではありません。</p> <p>では、実際の致死率がどうだったのかを期間を区切ってみてみると、以下のようになります。</p> <table style="border-collapse: collapse;" border="1"> <tbody> <tr> <td>年代</td> <td>10歳未満</td> <td>10代</td> <td>20代</td> <td>30代</td> <td>40代</td> <td>50代</td> <td>60代</td> <td>70代</td> <td>80代以上</td> <td>全体</td> </tr> <tr> <td>第1波(~<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000644185.pdf">2020/6/24</a>)</td> <td>0.00%</td> <td>0.00%</td> <td>0.03%</td> <td>0.15%</td> <td>0.51%</td> <td>1.13%</td> <td>5.06%</td> <td>14.88%</td> <td>29.80%</td> <td>5.42%</td> </tr> <tr> <td>第2~4波(2020/6/25~<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000800096.pdf">2021/6/30</a>)</td> <td>0.00%</td> <td>0.00%</td> <td>0.00%</td> <td>0.02%</td> <td>0.09%</td> <td>0.29%</td> <td>1.41%</td> <td>5.10%</td> <td>14.07%</td> <td>1.60%</td> </tr> <tr> <td>第5波(2021/7/1~<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000826874.pdf">9/1</a>)</td> <td>0.00%</td> <td>0.00%</td> <td>0.00%</td> <td>0.01%</td> <td>0.03%</td> <td>0.11%</td> <td>0.49%</td> <td>1.59%</td> <td>5.38%</td> <td>0.16%</td> </tr> </tbody> </table> <p>初期の致死率が高いのは高齢者の割合が高かったせいもありますが、年代別でも致死率が下がっています。今なお、新型コロナに対する治療薬はありませんが、それでも初期に比べれば対症療法が確立したということはあるのでしょう。実は、第2、3、4波を個別にも比較してみたのですが、この期間はあまり大きな変動はありませんでした。<strong>日本にとって初期に早めに強く自粛したことで感染者数を抑え込めたのは幸運だった</strong>と言えます。この初期の数字が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%B4%C1">武漢</a>より悪いのは、もともと高齢者の割合が大きい(日本は65歳以上が28.4%)からかもしれません。あるいは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%B4%C1">武漢</a>では感染者を追跡し切れておらず感染者数が過小だった可能性もあります。抗体検査の結果から確認された件数の10倍もの感染者数がいた可能性があるという<a href="https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-29/QM38N3DWLU6L01">報道</a>もありました。</p> <p>もし、対処の確定しない初期に感染が広がっていたら、計算上は750万人程度(日本人口の6%)が感染するだけで40万人が死亡していたことになります。ワクチン接種が進み、ようやくペースは落ちてきましたが、これまでの累計感染者数は155万人ほどです。ダイヤモンド・プリンセス号では、わずか16日間で乗員・乗客の17%が感染していました。また、社員の半数が感染したというオフィスもありました。「対策を何もしなければ」感染が人口の何割かまで広がったことでしょう。たとえ、致死率が1.6%に抑えられたとしても2500万人(人口の20%)まで感染すれば40万人が死亡することになります。<a href="https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-idJPKBN2F02MV">デルタ株の感染力は水疱瘡並</a>(つまり基本再生産数が5以上)と言われていますから、ワクチンなしで集団免疫まで感染が進んでいたら人口の80%以上にまで感染が広がっていたかもしれません。<strong>「私のブログの影響で当時の感染者数が少なくなった」と言われることは誇らしい評価</strong>でしかありません。</p> <p>第5波で急激に致死率が下がったのは、もちろんワクチンの効果です。とくに致死率の高い高齢者に対する優先接種により、かつてないほど感染が広がっているにも関わらず1日あたりの死者数は第4波以前ほどには増えていません。ただし、重症者数は過去最多を更新しています。デルタ株の感染力に対して、人々の自粛は不足していたため新規感染者数が大きく増えることになりました。医療の限界を超え、自宅療養という通常でない状況を脱するためには、<strong>今しばらく自粛を続けなければなりません</strong>。</p> <p>■「新型コロナはただの風邪」ではない<br />新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>などの自粛によって、昨冬はインフルエンザが流行期を迎えることはありませんでした。報告された<strong>インフルエンザ感染者数は、過去に比べて3桁近くも少なくなっています</strong>。それほどの自粛をしてもなお、新型コロナは感染者が増え続けるほどやっかいな<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%B6%C0%F7%BE%C9">感染症</a>だということです。致死率が高いだけでなく、抑え込みにくいのです。また、第5波でワクチン接種が進むまでなかなか感染を抑え込めなかったのは、間違いなくデルタ株の基本再生産数が高いためです。</p> <p>なお、当時は重症化して人工呼吸器を装着するようなことになれば後遺症の心配が生じると書いたことにさえ文句を言われたものですが、実のところ<strong>重症化しなくても後遺症に悩まされている人が多くいます</strong>。COVID-19<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%BC%B1%BC%D4">有識者</a>会議の報告には、<a href="https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/6466">軽症の人を含む退院者の76%がコロナ後遺症</a>(14日間を越えて遷延する症状)が認められているそうです。コロナ後遺症は、英語で"long covid"と呼ばれており、よくある症状と認められています。</p> <p>もはや、誰一人「新型コロナはただの風邪」と言っているまともな識者はいません。かつてそう言っていた人も、重症化率や致死率の状況を目の当たりにして「ただの風邪」とは言わなくなり、「新型コロナで死んだり後遺症に苦しむ人がいることを許容してでも積極的に経済を動かせ」に変化しています。そういうしかありませんからね。個人的にそのように主張することは自由ですが、<strong>60歳以上の高齢者が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%B8%A2%BC%D4">有権者</a>の4割以上を占める日本で多数の支持を得られることはありません</strong>。</p> <p>■インドとデルタ株<br /><strong>インド由来のデルタ株</strong>ですが、その<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/india/">インドでの新規感染者数</a>は、このところはあまり多くありません。決して絶対数が少ないわけではありませんが、人口比では日本よりも少ないくらいです。インドは初期には感染者が少なかったため、当時のBCG仮説を支持する理由にされていたこともあります。その後、感染は拡大し、とくにデルタ株によって酷い状況に陥ったため、<strong>BCG仮説はあえなく塵となりました</strong>。</p> <p>私はインドの感染者数や死者数が(人口に比べて)少ないのは、高齢者率が低いからだろうと推測していました。高齢者の方が致死率が高いだけでなく、感染させやすいと言われており、インドでは65歳以上が6.6%、70歳以上は3.8%しかいません(日本は、それぞれ28.4%と21.8%)。しかし、そうではなかったようです。<a href="https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000226343.html">テレビ朝日の報道</a>によれば、ワクチン接種率が1割の時点で抗体<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%DD%CD%AD">保有</a>者が7割にも及んでいたそうです。インドで報告された感染者数は人口の2.4%程度ですが、<strong>実際の感染者数は比べ物にならないくらい多かった</strong>ということです。そして致死率が低いわけでもなく、その報道によれば<strong>超過死亡は340~490万人に及ぶ可能性が高い</strong>そうです。高齢者率が日本よりずっと低いのに、です。<strong>インドでは、ただ検査されていなかっただけ</strong>なのです。</p> <p>■出口戦略<br />かねて「<strong>出口はワクチン</strong>」と言ってきましたが、実際に有効なワクチンが登場したことで、とりあえず出口に向かっているように見えます。デルタ株や、今後の新たな変異株を恐れないわけではありませんし、昨冬を思い起こせば気温や湿度が下がる冬には、ふたたび感染力が強まっていく可能性もあります。ワクチンの接種が進み、十分な抑制効果や重症化の抑止効果があることを期待します。</p> mohno 新型コロナ: 日本のPCR検査は足りなかったのか hatenablog://entry/26006613805180593 2021-09-05T22:57:34+09:00 2021-09-05T22:57:34+09:00 オルタナティブブログに新型コロナについて最初に投稿したのが「新型コロナ: 日本のPCR検査は足りないのか」(移行後)というトピックでした。もう1年半も前のことですが、いまだに「感染を抑えこむためには大規模検査が必要だ」という人がいるのは不思議でなりません。 ■偽陽性と偽陰性実際には感染していないのに陽性と判断されてしまう偽陽性については、当時から専門家の方々の発言もあったわけですが、5%は過大であるという指摘はありましたし、その後に訂正した1%もやはり過大だったことは否めません。パンデミックの発端となった武漢では、感染が落ち着いた後に1000万人近い市民に対する検査で300人の無症状感染者がい… <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%EB%A5%BF%A5%CA%A5%C6%A5%A3%A5%D6">オルタナティブ</a>ブログに新型コロナについて最初に投稿したのが「<a href="https://blogs.itmedia.co.jp/mohno/2020/03/_pcr.html">新型コロナ: 日本のPCR検査は足りないのか</a>」(<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/pcr">移行後</a>)というトピックでした。もう1年半も前のことですが、いまだに「感染を抑えこむためには大規模検査が必要だ」という人がいるのは不思議でなりません。</p> <p>■<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B6%CD%DB%C0%AD">偽陽性</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B6%B1%A2%C0%AD">偽陰性</a><br />実際には感染していないのに陽性と判断されてしまう<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B6%CD%DB%C0%AD">偽陽性</a>については、当時から専門家の方々の発言もあったわけですが、5%は過大であるという指摘はありましたし、その後に訂正した1%もやはり過大だったことは否めません。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%F3%A5%C7%A5%DF%A5%C3%A5%AF">パンデミック</a>の発端となった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%B4%C1">武漢</a>では、感染が落ち着いた後に1000万人近い市民に対する検査で300人の無症状感染者がいたと<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200603/k10012455891000.html">報じられています</a>。全員が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B6%CD%DB%C0%AD">偽陽性</a>だとしても、わずか0.003%にすぎません。(※<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/NHK">NHK</a>の記事には“<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PCR">PCR</a>検査”とは書かれていませんが、<a href="https://web.archive.org/web/20201221093259/https://www.jiji.com/jc/article?k=2020060201065&amp;g=int">時事通信の記事</a>には明記されていました)</p> <p>一方、感染しているのに陰性と判断されてしまう<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B6%B1%A2%C0%AD">偽陰性</a>は有意に存在します。<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200517-00178720">忽那賢志氏が引用</a>していた<a href="https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765837">論文</a>によれば、発症前は検出されにくく、発症直後が検出されやすく、ふたたび検出されにくくなっていきます。</p> <p>このことから「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PCR">PCR</a>検査の結果が陽性なら感染していることはほぼ間違いない」、一方で「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PCR">PCR</a>検査の結果が陰性でも感染していないとは限らない」ことが分かります。このような特性を考えると、<strong>「陽性の場合に隔離する」検査には意味がありますが、「検査が陰性だから安心する」検査には意味がありません</strong>。</p> <p>■<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PCR">PCR</a>検査は足りなかったのか<br />感染初期から大量の検査を実施していたと言われる韓国は、もともとMERSの経験から行政が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%F3%A5%C7%A5%DF%A5%C3%A5%AF">パンデミック</a>への対策を講じてきました。しかし、日本は無駄を省けと効率を追求してきたため、十分な検査体制がありませんでした。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%F4%CD%FD%A5%E2%A5%C7%A5%EB">数理モデル</a>による分析で「新型コロナの感染者で、他人に感染させているのは2割」と判明したことから、限られた検査リソースを「感染させる2割を疫学的に追いかけて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%B9%A5%BF">クラスタ</a>ーを防ぐ」ことに集中させたのです。</p> <p>「日本の対策が成功していたように見えたのは、少ない検査で大量の見逃しがあったから」という指摘は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>による大規模抗体検査によって否定されました。<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000640184.pdf">昨年6月の調査</a>では「東京0.10%、大阪0.17%、宮城0.03%」という結果になり、<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/000761671.pdf">12月の調査</a>でも「東京都1.35%、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%C9%DC">大阪府</a>0.69%、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%BE%EB%B8%A9">宮城県</a>0.14%、愛知県0.71%、福岡県0.42%」という結果でした。<strong>「検査が足りなくて感染が広がった」という指摘はあたりません</strong>。</p> <p>これは、尾身茂氏が国会で答弁していたことでもありますが、検査抑制論とは本来「<strong>無駄な検査をしない</strong>」ことであって「検査のキャパを増やさない」ことではありません。検査抑制論を批判する人たちは、しばしば(場合によっては意図的に)後者は問題だと批判するのですが、そういう認識ではいつまでも議論のすれ違いが起きるだけです。</p> <p>大規模検査をしようとした<a href="https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=753144&amp;comment_sub_id=0&amp;category_id=256">広島では予備費の10億円をつぎ込んだ</a>そうですが、周囲の県に比べて目立って感染者が抑え込まれたという実績にはつながっていません。感染初期に比べればずいぶん民間検査所が増えましたが、「検査して安心したい」という目的で検査している限り、あまり意味はありません。</p> <p>日本が第一波で感染の広がりを抑えることに成功したのは、早くかつ強く自粛したためです。何度も書いたことですが、<strong>検査はワクチンや薬の代わりにはなりません</strong>。ワクチンが登場する前は、感染対策に必要なのは自粛以外にありませんでした。少なくとも当時に限れば、<strong>大量に検査した欧米に比べても、日本の対策が成功だった</strong>ことは疑う余地がなく、検査は足りていたという他はありません。なにより、第5波と呼ばれる今年7月以降の感染拡大こそが「放置すれば感染は拡大していたが、自粛したことで抑え込まれていた」ことを実証しています。</p> mohno ドリパス・劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」復活上映【ネタバレ注意】 hatenablog://entry/26006613802321667 2021-08-29T01:18:33+09:00 2021-08-29T01:18:33+09:00 ドリパス企画「タムラコータロー監督トークショー付「ジョゼと虎と魚たち」復活上映!!」に参加しました。声優さんの登壇するイベントもよいのですが、監督やスタッフの方が登壇するイベントは、作品そのものを掘り下げるものとなるので、とても楽しいです。なお、作品そのものの個人的評価については「劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」評」に書いています。ハッピーエンドではないらしい原作や実写映画は未見のままです。 登壇されたのはタムラコータロー監督と笠原周造プロデューサーのお二人です。ドリパスは、フラッシュマーケティングのひとつで、上映が終了した作品を映画館で再上映させるというサービスです。作品への投票が増えると上… <p>ドリパス企画「<a href="https://www.dreampass.jp/e3504">タムラコータロー監督トークショー付「ジョゼと虎と魚たち」復活上映!!</a>」に参加しました。声優さんの登壇するイベントもよいのですが、監督やスタッフの方が登壇するイベントは、作品そのものを掘り下げるものとなるので、とても楽しいです。なお、作品そのものの個人的評価については「<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/josee">劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」評</a>」に書いています。ハッピーエンドではないらしい原作や実写映画は未見のままです。</p> <p>登壇されたのはタムラコータロー監督と笠原周造プロデューサーのお二人です。ドリパスは、フラッシュ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A1%BC%A5%B1%A5%C6%A5%A3%A5%F3%A5%B0">マーケティング</a>のひとつで、上映が終了した作品を映画館で再上映させるというサービスです。作品への投票が増えると上映候補になり、そこでチケットが売れると上映が確定します。本作は、<strong>上映が決まってからタムラ監督から笠原Pに連絡して「一瞬でいいから挨拶くらいできないか」と相談して、今回の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A1%BC%A5%AF%A5%B7%A5%E7%A1%BC">トークショー</a>が決まった</strong>そうです。このため、最初の案内から時間が変更されました。</p> <p>会場には初見の方もいらっしゃったようで、タムラ監督は「<strong>映画館で見てほしい作品</strong>なので、来てもらう機会があって来てもらえたことが嬉しい」とおっしゃっていました。この作品は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CD%A5%B9%A5%B3">シネスコ</a>(12:5)で作られているためで、それを決めたのはコンテの段階だったそうです。制作の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DC%A5%F3%A5%BA">ボンズ</a>にとっては、以前<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%A6%A5%EC%A5%AB%A5%BB%A5%D6%A5%F3">エウレカセブン</a>で作画用紙の上下を切って疑似的に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CD%A5%B9%A5%B3">シネスコ</a>にしたことはあったものの、はじめてのちゃんとした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CD%A5%B9%A5%B3">シネスコ</a>作品なのだそうです。</p> <p>以下、事前に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Twitter">Twitter</a>で集められた質問への答えを、メモ書きをもとに記しておきます。当然ながら本編の重大な【ネタバレ】が含まれます。間違いがあったらすみません。とくに原作未読なので、原作に関する描写が正しくなかったらゴメンナサイ。</p> <p>Q.冒頭シーンで恒夫と隼人が登場する前の“呼吸音”は誰のもの?<br />A.恒夫です。</p> <p>Q.「お姉ちゃん、読んで」と読み聞かせをせがみ、彼女に絵を描くことを仕事にしたいと決意させるきっかけも作ってくれた<strong>里緒ちゃんの声は誰</strong>?<br />A.<strong>中島唯さん</strong>。大阪出身の人で、今回は大阪出身の声優さんをたくさん集めました。</p> <p>Q.<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%CA%D5%C0%BB%BB%D2">田辺聖子</a>先生の原作がある作品ですが、タムラ監督が映像化される時に気を付けた事は?<br />A.軽やかに描こうとしました。田辺先生は扱うテーマは重くても、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%CA%DB">大阪弁</a>の妙で軽やかさがある。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%E9%A5%EA%A5%F3%A5%D4%A5%C3%A5%AF">パラリンピック</a>でもどの部分にハンディがあるということではなく、ストロングポイントを紹介してほしいという話がありました。描写が軽いと言われないよう、<strong>軽くではなく軽やかで</strong>あろうとしました。</p> <p>Q.舞、隼人、花菜の誕生日は?<br />A.これは脚本の桑村(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B5%A4%E4%B9%E1">さや香</a>)さんに聞いてきました。<a href="https://twitter.com/kaiinu/status/1433700927542751234">舞</a>は8月3日生まれ(獅子座)、O型。<a href="https://twitter.com/kaiinu/status/1434064482880217092">隼人</a>は5月27日生まれ(双子座)、B型。<a href="https://twitter.com/kaiinu/status/1434453950632120320">花菜</a>は7月14日生まれ(蟹座)、A型です。<br />※追記。<a href="https://twitter.com/kaiinu/status/1359479203138203654">ジョゼ</a>は3月3日生まれ(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FB%BA%C2">魚座</a>)、AB型。<a href="https://twitter.com/kaiinu/status/1359844052103929858">恒夫</a>は1月31日生まれ(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%C9%D3%BA%C2">水瓶座</a>)、A型です。<br />※追記。タムラコータロー監督のツイートがあったのでリンクしました。</p> <p>Q.あきらかに“人魚姫”を意識した作品だと思いますが、他に意識した作品は?<br />A.“パロディ”はなくしたいと思っていたので、とくにはありません。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AA%A4%AA%A4%AB%A4%DF%A4%B3%A4%C9%A4%E2%A4%CE%B1%AB%A4%C8%C0%E3">おおかみこどもの雨と雪</a>」の助監督をしたときに牛乳瓶に花を生けるシーンの参考に買った牛乳瓶があったので、クローバーを飾るために使いました。</p> <p>Q.ジョゼが絵を得意にしたきっかけは?<br />A.原作で雑誌を切り抜いてコラージュを作っていた場面があるので、そこから。</p> <p>Q.須磨の海岸でダンスさせようと思ったきっかけは?<br />A.<strong>ダンスのつもりはなく、はしゃいでいるつもりでした</strong>。説明で、恒夫の足がときどきもつれたりという話をして大城さん(大城勝さん?)から上がってきた原画が結果的にダンスのようになりました。</p> <p>Q.舞の出身地はどこ?<br />A.舞は自分の出身地にコンプレックスを持っているという設定なので、そういうコンプレックスを持つ出身地を特定しちゃうのはマズいので、非公開ということにしてください。<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/YouTube">YouTube</a>で東北弁の動画はいっぱい見ました</strong>。</p> <p>Q.舞が感情的になるときに東北弁になりますが、キャラ設定のときに決まっていましたか?<br />A.キャラ設定のときに決めていました。<strong>舞の女性としての隙のなさは、彼女の努力ありきのもの</strong>です。(脚本の)桑村さんが乗り移ったようです。<br />ところが、舞の存在が海外では伝わらないようで、舞は要らないとかコメントがあったのは残念です。<br />※舞こそが陰の主役だと思っていたので、これはビックリ。</p> <p>Q.舞が見舞いのときにスカートをはいているのは勝負服ですか? ふだんは足を強調する服装でも、このときにロングスカートだったのは何か意図がありますか?<br />A.見舞いに行くので落ち着いた服装を選びました。季節感もあります。冬でも足を出してますが。</p> <p>Q.玄関あがってすぐのところに冷蔵庫があるのはなぜ?<br />A.台所にも冷蔵庫がありますが、買ったものを台所まで運ぶのが大変なので玄関にもああります。これは美術の金子(雄司)さんが言い出したことで、他人の家には人に見せる前提でないものがあって驚かされることがあるということでした。</p> <p>Q.恒夫との出会いで<strong>ジョゼミサイル</strong>にしたのはなぜ?<br />A.<strong>地味に始まる作品なので、エンタメを見せたかった</strong>。恒夫に受け止めてほしかったという意味も込めています。</p> <p>Q.二度目のジョゼミサイルについての監督の解釈は?<br />A.偶然すぎるけど、恒夫がジョゼを受け止め直すということを象徴的に描いています。</p> <p>Q.エンドロールは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Evan%20Call">Evan Call</a>さんの曲がよくて映像を入れることにしたそうですね。<br />A.もともとエピローグはシナリオに書かれていました。曲ができ上ってから気分が乗ってきました。ジョゼをクルクルさせるところも本編のバンクだけでなく描き足しています。そこからふくらませました。</p> <p>Q.大阪メトロとのコラボや聖地マップがありました。いわゆる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BB%C3%CF%BD%E4%CE%E9">聖地巡礼</a>についての思いはありますか?(私の質問)<br />A.<strong>当時、大阪は注目されていた時期</strong>で、サミットがあったり、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%CF%B9%D2">渡航</a>者急増ランキングで1位になっていました。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A5%ED%A5%BD%A5%D5%A5%C8">マイクロソフト</a>が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/facebook">facebook</a>で1分の動画を紹介していたこともある。古い大阪が取り上げらえることが多いので、<strong>今の大阪を描いてみたかった</strong>。別に宣伝費をもらっているわけではありません。</p> <p>Q.ロケハンや取材での思い出はありますか?<br />A.<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%CC%C5%B7%B3%D5">通天閣</a>の足元にある<strong>喫茶ドレミ</strong>に行ったとき、領収書をもらおうとしたら、<strong>店員さんが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DC%A5%F3%A5%BA">ボンズ</a>を知ってました</strong>。帰りが夜遅いのでアニメを見ているということでした。でもタムラコータロー監督の作品は知らないみたいでしたね。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%CC%C5%B7%B3%D5">通天閣</a>はほとんど出てこないのですが、足元が少しだけ出てきます。</p> <p>Q.大阪で追加したかったシーンはありますか?<br />A.追加したかったところはないけれど、惜しいと思ったところはあります。御神木が突き刺さっている駅(京阪<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%FE%C5%E7%B1%D8">萱島駅</a>)があるんですが、面白すぎてわざわざ取り上げる理由がありませんでした。</p> <p>Q.ユキチの性別は?<br />A.オスです。大阪出身。</p> <p>Q.監督にとっての虎と魚たちは何?<br />A.虎は悪意、魚たちは絶望と受け取られているけれど、そうは思っていません。前半は虎は悪意だけど、後半はそうではありません。魚たちも絶望とはとらえていません。そういう<strong>暗いタイトルではなく、もっと前向きなもの</strong>ととらえています。</p> <p>Q.原作には障害者に対する性被害もテーマだったと思います。私はない方がいいとは思いますが、扱わなかった理由は?<br />A.そこはテーマという主軸ではないと思いました。それがテーマなら、もっと葛藤が生まれるはずだけど、原作にはそういう描写がありません。そういうことを乗り越える、という話ではなかったから、テーマだとは思っていません。<br />障害者であるジョゼが不自由している描写が足りないと言われることもありましたが、そういう描写をふやすと「かわいそうな子」になってしまいます。そうなると恒夫が同情で付き合ってるようになってしまい、そういう付き合いは長続きしません。そうはしたくなかった。</p> <p>Q.(司書の)<strong>花菜さん</strong>は、原案では指輪があったり、婚約者がいる設定だったりしたそうですが、本編の彼女は付き合っている人はいますか?<br />A.(脚本の)桑村さんには聞いてないですが、<strong>恋愛経験はあっても、今はいない</strong>という気持ちです。</p> <p>タムラコータロー監督、笠原周造プロデューサー、ありがとうございました。</p> mohno 新型コロナ: 自粛をやめるためには、強く自粛するしかない hatenablog://entry/26006613800473869 2021-08-23T22:50:37+09:00 2021-08-23T22:50:37+09:00 ■反自粛派の勝利東京の新規感染者数が、1日4千人とか5千人という日が続いており、昨年来、オルタナティブブログやこの場のコメントで「日本人は特別だから自粛なんてしなくても感染者は増えない」とデマを流し続けることで感染者を増やし、飲食店や観光業にダメージを与えたくて仕方がなかった人たちからすれば、してやったりという状況に陥っています。そういう輩に限って、「医療がひっ迫するのは前から分かっていたことなのに、準備してない方が悪い」と主張しているのも興味深いところです。よほど記憶力が悪いか、根っからの嘘つきでもなければ、反自粛なんてできませんね。 ■自粛の効果菅首相が「世界でロックダウンをする、外出禁止… <p>■反自粛派の勝利<br />東京の新規感染者数が、1日4千人とか5千人という日が続いており、昨年来、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%EB%A5%BF%A5%CA%A5%C6%A5%A3%A5%D6">オルタナティブ</a>ブログやこの場のコメントで「日本人は特別だから自粛なんてしなくても感染者は増えない」と<strong>デマを流し続けることで感染者を増やし、飲食店や観光業にダメージを与えたくて仕方がなかった人たち</strong>からすれば、してやったりという状況に陥っています。そういう輩に限って、「医療がひっ迫するのは前から分かっていたことなのに、準備してない方が悪い」と主張しているのも興味深いところです。よほど記憶力が悪いか、根っからの嘘つきでもなければ、反自粛なんてできませんね。</p> <p>■自粛の効果<br /><strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%FB%BC%F3%C1%EA">菅首相</a></strong>が「<a href="https://www.asahi.com/articles/ASP8F6SN0P8FULFA028.html">世界でロックダウンをする、外出禁止に罰金かけてもなかなか守ることができなかった</a>」と<strong>ロックダウンの効果を否定したのは驚き(というよりデマ)以外の何ものでもなく呆れるばかり</strong>ですが、もちろん自粛やロックダウンには効果があります。感染の発端となった中国では、それこそ死者の出なかった地域ですら長期にロックダウンして、感染拡大を抑え込みました。中国の累計感染者数は10万人に満たず、日本の10分の1以下、東京ですら3倍近い感染者が発生しています。</p> <p>東京の緊急事態宣言も3回目までは効果がありました。7月12日から始まった4回目の緊急事態宣言をもってしても新規感染者を抑え込めないのはデルタ株の強い感染力に対して、ワクチン接種の割合が足りず、自粛が十分でないためです。そして自粛を緩めれば、もっと速いペースで感染が広がるでしょう。何度も書いたことですが、<strong>日本の民主主義が維持される限り「医療が間に合わなくなるのを諦めて自粛を解除しよう」なんてことにはなりません</strong>。</p> <p>■自粛はいつまで続くのか<br />東京で、今回の緊急事態宣言が出された7月11日における新規感染者数の7日間平均は734人でした。それが今日(8月23日)時点では4659人で、まだ減少に転じる気配がないくらいです。そもそも、3回目の緊急事態宣言では「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D6%B3%D8%C4%B4%BA%BA">疫学調査</a>ができる100人まで減らしたい」はずだったのが、そこまで下げられずに解除された経緯があります。3回目に調子よく減少していた頃でも1週間に3割減、2週間で半減程度ですから、今すぐ自粛を強めてそのペースで減少させられたとしても<strong>6週間で600人まで減らすのが精いっぱい</strong>です。</p> <p>もちろん、ワクチン接種が進めば抑止効果は生まれるでしょう。大雑把に計算すると、ワクチンに95%の感染抑止効果があるとして接種者が53%くらいで人流を半減させるのと同じ効果があることになります。ワクチン接種と人々の自粛がデルタ株の感染力を上回れば、新規感染者は減ります。米CDCの報告どおりデルタ株の基本再生産数が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%E1%D7%E1%EC">水疱瘡</a>並(5以上)あるなら、集団免疫の獲得には8割以上の免疫獲得者が必要になるので、この状況でも一定のワクチン拒否者がいるのが悩ましいところです。<strong>新規感染者数を抑え込めなければ、それこそ冬を過ぎるまで緊急事態宣言を解除できないかもしれません</strong>。</p> <p>■季節<br />政府によれば、<a href="https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine_supply.html">10~11月頃に希望者へのワクチン接種を終わらせる見込み</a>のようです。ところで、昨年11月に新規感染者が増えたのを覚えているでしょうか。新型コロナ以前も、冬になってインフルエンザの感染者が増えていたように、<strong>気温と湿度が下がれば感染力は強まります</strong>。11月下旬には「勝負の3週間」という強い自粛要請が出されましたが、たいした効果は出ず、年明けの感染者急増を受けて2回目の緊急事態宣言が出されました。</p> <p>オーストラリアや<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%B8%A1%BC%A5%E9%A5%F3%A5%C9">ニュージーランド</a>など、<strong>これまでロックダウンで感染を抑え込んできた国でも、感染の抑え込みが難しい状態が続いています</strong>。これらの国の外出規制は日本よりも厳しいはずですが、日本よりもワクチン接種率が低いことと、<strong>南半球は冬</strong>なので気温や湿度が低く感染しやすい気候だということが推察されます。ワクチンを接種していれば(時間が経てば)感染してもほぼ重症化は防げるはずですが、感染者に対する特効薬がない現時点では、接種していない人にとっての感染リスクは変わりません。</p> <p>オーストラリアが感染<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BC%A5%ED%C0%EF">ゼロ戦</a>略を断念したという報道があったことで、ロックダウンに意味がなかったとまで言う人がいるのだそうですが(どこのバカ?)、(デルタ株の感染力が強いため)<a href="https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/hirano/2021/08/post-28.php">ロックダウンしてもゼロに抑えることが難しく、ワクチン接種が進んだら緩めよう</a>という程度の話のようです。その程度には、「ワクチン接種」か「感染するか」という世界にはなりそうです。</p> <p>■オマケ(インド)<br />感染力の強いデルタ株の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CC%B8%BB">震源</a>地はインドです。ロックダウンで感染を抑え込んできたと思われてきたインドは、かつてBCGの効果だなんだと持ち上げられてきたこともあります。もはやBCGに有意の効果がないのは明らかですが、その<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/india/">インドでの新規感染者数はずいぶん少なくなりました</a>。</p> <p>インドで2回のワクチン接種が終わってるのは1割程度ですが、なんと<strong>抗体<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%DD%CD%AD">保有</a>者は7割</strong>にもなっているそうです。つまり人口のかなりの割合が感染経験があるということです。これはデルタ株の基本再生産数が少なくとも3.3以上ということでもあります。そのわりに死者数が43万人程度(人口は日本の11倍)と“少ない”のは、感染者の死亡率が高い高齢者の割合が少ないからかと思うところですが(65歳以上は6.6%、日本は28.4%)、たんに追跡し切れていないだけで、"<a href="https://www.cgdev.org/publication/three-new-estimates-indias-all-cause-excess-mortality-during-covid-19-pandemic">Three New Estimates of India’s All-Cause Excess Mortality during the COVID-19 Pandemic</a>"(Center for Global Development)によれば、超過死亡の推計が340万~490万人にも及ぶとあります。単純に計算しても<strong>「何もしなければ日本で40万人死亡する」と予測した西浦博氏の推計に匹敵</strong>しますし、高齢者率の高い日本ではより多くの死者が出てもおかしくなかったでしょう。なお、現在、日本の致死率が下がっているのは感染者が急増していることと、高齢者を優先してワクチンの接種を進めたためでしょう。</p> mohno 【軽いネタバレあり】劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」評 hatenablog://entry/26006613686467614 2021-02-02T23:21:23+09:00 2021-02-02T23:21:23+09:00 日頃から「つまらない映画なんか作るのをやめて、面白い映画だけ作ればいいのに」と言い続けているのですが、見る側も見る側で「つまんない映画なんか見るのをやめて、面白い映画だけ見ればいいのに」ということはあります。東京国際映画祭で見て「これが2020年のベスト」と確信した「ジョゼと虎と魚たち」ですが、レビューサイトでは高い点を獲得しているのに興行収入ランキングの反応がイマイチのようで残念な限りです。 まったくネタバレせずに「ここがオススメ」と書くのは難しいのですが、といいますかネタバレをおそれて書くのをためらっていたのですが、いまさらながらジョゼ虎の魅力を書いておこうと思います。 ・悪人が(あんまり… <p>日頃から「<strong>つまらない映画なんか作るのをやめて、面白い映画だけ作ればいいのに</strong>」と言い続けているのですが、見る側も見る側で「<strong>つまんない映画なんか見るのをやめて、面白い映画だけ見ればいいのに</strong>」ということはあります。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%B9%F1%BA%DD%B1%C7%B2%E8%BA%D7">東京国際映画祭</a>で見て「これが2020年のベスト」と確信した「<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E7%A5%BC%A4%C8%B8%D7%A4%C8%B5%FB%A4%BF%A4%C1">ジョゼと虎と魚たち</a></strong>」ですが、レビューサイトでは高い点を獲得しているのに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%BD%B9%D4%BC%FD%C6%FE">興行収入</a>ランキングの反応がイマイチのようで残念な限りです。</p> <p><img src="https://joseetora.jp/images/ogp4.jpg" /></p> <p>まったくネタバレせずに「ここがオススメ」と書くのは難しいのですが、といいますかネタバレをおそれて書くのをためらっていたのですが、いまさらながら<strong>ジョゼ虎の魅力</strong>を書いておこうと思います。</p> <p><strong>・悪人が(あんまり)いない</strong><br />悪人がいない設定でうまく盛り上げていくのは難しいと思うだけに、そういうストーリーに惹かれるのですが、<strong>主要な登場人物に悪意がないというのは見てて気持ちがよい</strong>ものです。ただ、まったくいないわけじゃないです。タイトルの“虎”はある意味、そういう存在のメタファーですが、あまり目立つ描写はありません。</p> <p><strong>・脇役がいい</strong><br />主人公に魅力のある作品がよいのもそうですが、正直なところキャラとして魅力的なのは脇役の人たちです。色んな意味で<strong>舞推し</strong>です。</p> <p><strong>・現代的に改変されている</strong><br />原作未読、旧実写映画は未見ですが、色んなレビューを読んだり、結局<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/wikipedia">wikipedia</a>を見たりして、だいたいのストーリーは分かってきました。実のところ、実写版の評価が高い人からは、アニメ版はあまり高く評価されていないことが多いようです。ストーリー展開が改変されているため実写版のよさが失われている、と感じられるようです。<strong>本作品を単独で考えれば、よく考えこまれて作られている</strong>ことが分かると思います。多少、“ご都合”がなくもないのですが、あくまでフィクションです。<br />障害者を取り上げた作品としては「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%E6%E1%A4%CE%B7%C1">聲の形</a>」も好きなのですが、そちらを封切日に鑑賞したとき、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%C3%A5%D7">カップ</a>ルで見に来ていた人たちが最後にボソッと「思っていたのと違ったねー」とつぶやいたことを思えば、<strong>本作は十分<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C7%A1%BC%A5%C8%A5%E0%A1%BC%A5%D3%A1%BC">デートムービー</a>になります</strong>。</p> <p><strong>・画がキレイ</strong><br />アニメとして<strong>画や動き、背景などが丁寧に作られています</strong>。これは <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/YouTube">YouTube</a> で公開されている<a href="https://youtu.be/koeUdi-JyWA">冒頭シーン</a>を見てもらえばよいでしょう。ストーリーはよくても画が惜しい、とか、キレイに作られているのに話が強引という“惜しい”と思う作品も少なくないのですが、本作はそういうところがほとんどありません。</p> <p>もうひとつ、実写版は興収がよかったのに、アニメ版は良作<a href="#f-154a90a6" name="fn-154a90a6" title="個人の感想です">*1</a>なのに興収が微妙だったものに「<strong>君の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%E7%B9%C2%A1">膵臓</a>をたべたい</strong>」という作品があります。この作品は原作イラストをloundrawさんが担当されたのですが、そのloundrawさんがジョゼ虎ではコンセプトデザインとしてかかわっています。<span style="text-decoration: line-through;">キャラデザ</span>キャ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%AF">ラク</a>ター原案は「荒ぶる季節の乙女どもよ。」の絵本奈央さん、キャラデザは「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DB%A5%EA%A5%DF%A5%E4">ホリミヤ</a>」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%C4%CD%C0%B2%BB%D2">飯塚晴子</a>さん。もう一度言っておきますが、<strong>舞推し</strong>です。(ランダムのマグネットで舞が出なかったのは寂しい……)</p> <p><strong>・音楽がよい</strong><br />「<strong>ヴァイオレット・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%F4%A5%A1">エヴァ</a>―ガーデン</strong>」の音楽を担当されていたEval Callさんが、本作の音楽を担当されています。主題歌は「<strong>呪術廻戦</strong>」1クール目のOP曲「廻廻奇譚」を歌っているEVEさん。音楽の雰囲気は、前述の冒頭シーンで想像してください。</p> <p><strong>・LYNNさんが出てる(←オイ)</strong><br />本作では、主役じゃ(舞でも)ないですけどね。前述のアニメ「君の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%E7%B9%C2%A1">膵臓</a>をたべたい」ではヒロインでした。詳しくは<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/2019/04/16/171543">コチラ</a>。</p> <p>すでに上映終了しているところもありますし、もうすぐ終わりそうなところも多いのですが、何かの機会があれば、ぜひ鑑賞してください。</p><div class="footnote"> <p class="footnote"><a href="#fn-154a90a6" name="f-154a90a6" class="footnote-number">*1</a><span class="footnote-delimiter">:</span><span class="footnote-text">個人の感想です</span></p> </div> mohno 新型コロナ: 信者ビジネスと科学 hatenablog://entry/26006613662339636 2020-12-08T21:53:35+09:00 2020-12-08T21:53:35+09:00 蚊取り線香は効きませんね。相変わらず起きたまま寝言を書いている不思議な人がいますが、寝不足極まりないようですから、しっかり永眠を取るとよいでしょう。ああいう意味不明な愚痴は、何らかの経済的ダメージを受けているための八つ当たりなんだろうという気もしますが、ここまでバカだと、そのダメージはそもそもバカだから生じているのではないかという推測すらできてしまいます。 閑話休題。 ■新型コロナは“ただの風邪”かそうあってほしいと願う人がいるのは分かりますが、もはや世界中のほとんどの科学者や為政者は、そうは思っていません。ノーガード戦法だったスウェーデンを含め、寒くなって感染者が増加しはじめた欧米では再規制… <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%E3%BC%E8%A4%EA%C0%FE%B9%E1">蚊取り線香</a>は効きませんね。相変わらず起きたまま寝言を書いている不思議な人がいますが、寝不足極まりないようですから、しっかり永眠を取るとよいでしょう。ああいう意味不明な愚痴は、何らかの経済的ダメージを受けているための八つ当たりなんだろうという気もしますが、ここまでバカだと、そのダメージはそもそもバカだから生じているのではないかという推測すらできてしまいます。</p> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D7%CF%C3%B5%D9%C2%EA">閑話休題</a>。</p> <p>■新型コロナは“ただの風邪”か<br />そうあってほしいと願う人がいるのは分かりますが、もはや<strong>世界中のほとんどの科学者や為政者は、そうは思っていません</strong>。ノーガード戦法だった<a href="https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-11-24/sweden-says-it-sees-no-signs-herd-immunity-is-stopping-the-virus">スウェーデン</a>を含め、寒くなって感染者が増加しはじめた<strong>欧米では再規制に踏み切っています</strong>。現在の日本での死者が欧米に比べて少なく済んでいるのは、早くから対策したり、新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>を人々が守ってきたりして、相対的には感染対策が成功してきたからです。冬を迎えた北半球の先進国では、どこも感染者増からは逃れられていません。</p> <p>日本以上に抑え込みに成功している国はありますが、そうした国では罰則付きの規制によって強く抑え込んでいたり、人口密度や高齢者率が低いといった感染が広がりにくかったという条件がありました。日本では、中国や韓国、台湾の成功を真似するために、より厳しく私権を制限しようという動きはありません。だから「これが精いっぱい」でもあります。</p> <p>かつて、「<a href="https://blogs.itmedia.co.jp/mohno/2020/03/post_9918.html">新型コロナ: 「インフルエンザでも人は死ぬ」との比較</a>」への<a href="https://mohno.com/altblogs/comments_flu.html#comment-92338">コメント</a>で、宮沢孝幸氏の記事をもとに「新型コロナはただの風邪になる」と解釈し、突っかかってきた人がいました。宮沢氏は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C4%A5%A4%A5%C3%A5%BF%A1%BC">ツイッター</a>で情報発信されていたのでそのことを伝えたところ、以下のようにツイートされました(<a href="https://web.archive.org/web/20200403160735if_/https://twitter.com/takavet1/status/1245869499359739905">ツイート1</a>、<a href="https://web.archive.org/web/20200403071100if_/https://twitter.com/takavet1/status/1245873035296403457">ツイート2</a>)。</p> <blockquote> <p>今の現実をよく見てください。なぜ楽観的になれますか?普通に考えれば、とんでも無いことになるってわかると思うのですが。よく私に、今、決断すべきですかと質問されますが、私には判断する権限はない。でも、普通に考えたら決断するでしょう。このままだとあっという間に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%E5%CE%C5%CA%F8%B2%F5">医療崩壊</a>だと思います。</p> <p>私は政治的発言はできません。一応公僕でありますし。お察しください。また、このツイートは私の個人的な見解です。研究においても、私の仮説は大抵外れます。私は自分の考えることを発信しますが、私を信じることも危険です。</p> </blockquote> <p>直接発言を修正されたわけではないものの、<strong>ただの風邪だという認識が誤り</strong>であることは明確です。現在、死者数÷感染者数で求められる致死率は、<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/">ほとんどの先進国で1%以上</a>となっており、かつて医学誌<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%F3%A5%BB%A5%C3%A5%C8">ランセット</a>が「<a href="https://edition.cnn.com/2020/03/30/health/coronavirus-lower-death-rate/">インフルと同じと考えてはいけない</a>」と言及していたときの推測値0.66%を下回ってはいません。</p> <p>こうした事実が明らかになっている状況で、「インフルと新型コロナは同じではない」と主張してきた私が、わざわざ<strong>ごく少数のバカが主張する意見に傾くわけがありません</strong>。そろそろ、いくら言ってもムダだということを理解してほしいものですが、そう訴えてもムダなのでしょうね。</p> <p>■歌舞伎町のホストクラブで集団免疫は成立しているか<br />その宮沢氏は、その後も科学的にデタラメな発言を続けていました。最近では東京や大阪では11月下旬にピークアウトしてる、ほとんどの感染対策は過剰、といった<a href="https://www.dailyshincho.jp/article/2020/12030557/?all=1">記事</a>がありました。そして、次のような<a href="https://twitter.com/takavet1/status/1334273416078131204">ツイート</a>がありました。</p> <blockquote> <p>歌舞伎町のホストクラブでは今はまったく感染者は出ていません。それは観察結果です。目玉焼きモデルはそれを支持します。決してホストクラブが静かになったわけではないです。ホストクラブ内で集団免疫が成立しているのだと思います。</p> </blockquote> <p>感染者が確認されないのは集団免疫が成立しているから、というのはいかにも安直な推測です。正確な数は分かりませんが、検索すると歌舞伎町だけで300程度のホストクラブがあるようです。たしかに報道されてくる例はあまり多くなく、検索してもとあるホストクラブで50人中28人が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PCR">PCR</a>検査で陽性だったという<a href="https://www.asahi.com/articles/ASN9Z4WK1N9RUTIL05P.html">報道</a>がある程度でした。</p> <p>しかし、これはあくまで一例であり、本当に300ものホストクラブで集団免疫が成立するほど感染が進んでいたなら、そこに出入りする客にも感染が広がっていくはずですし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%B9%A5%BF">クラスタ</a>ーが大量に発生して感染者数はずっと多いはずです。いくらなんでもおかしくありませんか?という主旨の質問をしてみました。そもそも“夜の店”はホストクラブだけではありません。都内には7000くらいのキャバクラがあるそうですが、そちらからもとくに目だった報道はありません。そこでも集団免疫が成立しているというのでしょうか、という質問につなげたかったのですが、<strong>何の回答もいただけないままブロック</strong>されてしまいました。</p> <p>ふと気が付くと前述した「ただの風邪」に対してお答えいただいたツイートも削除されていました。<strong>「間違っていた」と認めるようなツイートが残っていてはマズい</strong>ということなのでしょう。</p> <p>■GOTOは感染を広げたか<br />私もすべての予想が当たったわけではありません。緊急事態宣言の終了直後から感染者が増え始めていたので、感染の抑え込みもせずにGOTOキャンペーンなんて始めたら、感染者が急増するのではないかと心配したものです。新規感染者数は7月22日の開始直後(東京以外)には若干増加傾向でしたが、その後減り続け、少なくとも11月に入って寒くなるまでの<strong>3カ月間は一定の範囲で持ちこたえていました</strong>。「GOTOのせいで感染が増えた」というなら、開始2週間後くらいから新規感染者が急増していてもおかしくありませんが、そうはなりませんでした。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="日本"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201208/20201208213328.png" alt="f:id:mohno:20201208213328p:plain" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">日本</figcaption> </figure> <p>もちろん、旅行などが活発になり移動や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%DC%BF%A8">接触</a>の機会が増えれば、それだけ感染の確率が上がることになりますから無縁ではないでしょうが、「新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」が功を奏していたのでしょう。冬になって感染者が増加する理由としては、寒くて窓を開けずに換気が悪くなる、乾燥して飛沫が小さくなれば簡単には落ちずに浮遊しやすくなるといった理由が挙げられています。これは<strong>世界的な傾向であって、日本固有のものではありません</strong>。</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="ドイツ"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201208/20201208213408.png" alt="f:id:mohno:20201208213408p:plain" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">ドイツ</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="イギリス"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201208/20201208213423.png" alt="f:id:mohno:20201208213423p:plain" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">イギリス</figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="スウェーデン"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201208/20201208213442.png" alt="f:id:mohno:20201208213442p:plain" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable"><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a></figcaption> </figure> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="韓国"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201208/20201208213456.png" alt="f:id:mohno:20201208213456p:plain" title="" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">韓国</figcaption> </figure> <p>もちろん季節的な感染者増の理由がある以上、夏に比べて厳しい感染対策が必要なことは言うまでもありません。かねて述べている通り、<strong>新型コロナは“ただの風邪”ではない</strong>からです。そして問題は医療体制です。各<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%BC%A3">自治</a>体が色々な工夫をして対応しており、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%B1%D2%C2%E2">自衛隊</a>に協力を求めているところもあるくらいですが、そうした工夫や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%BC%A3">自治</a>体ぐるみでの対応が必要な時点で“平常”ではありません。</p> <p>また、前述の宮沢氏は「11月でピークアウトしたから自粛は要らない」と言っていましたが、そもそもピークアウト(実効再生産数が1未満になる)ことだけが重要なのではなく、<strong>医療が対応できるまで十分に新規感染者を減らす必要があります</strong>。そもそも対症療法しかない現時点では、いくら工夫してキャパシティを増やしたところで、感染リスクや感染後の後遺症や致死リスクをなくせるわけではありません。だから感染を抑え込む必要があるのです。</p> <p>注意してほしいのは、<strong>日本も含め多くの先進国では過剰な自粛や規制はしていない</strong>ということです。どの国も経済を動かさなければなりません。だから医療の限界まで引っ張った上で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%E5%CE%C5%CA%F8%B2%F5">医療崩壊</a>しないように自粛や規制を始めるのです。経済を動かせる上限は医療サービスの限界までだと言ってもよいくらいです。そして感染が大きく広がっている欧米では、日本よりはるかに強く規制されているのが実情です。</p> <p>現在、日本では欧米に比べてはるかに良好な医療サービスが提供されますが、そのために<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42358870S9A310C1EAF000">医者は過重労働を強いられています</a>。欧米に比べて感染者数が少ないのに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%E5%CE%C5%CA%F8%B2%F5">医療崩壊</a>なんて言うのはおかしいという識者がいますが、だったら<strong>欧米並みに医療従事者の報酬を引き上げ、医療サービスのレベルを下げる決断をしなければなりません</strong>。ただし、そんな方向性を示す政治家・政党が国民に支持されるかどうか、私は疑問です。</p> <p><br />■インフルエンザと新型コロナ<br />以前にも示しましたが、新型コロナに対する感染対策は、インフルエンザに対しても有効です。これだけ厳しい対策をしているので、<strong>今年はほとんどインフル患者が発生していません</strong>。そして、<strong>そんな状況であるにもかかわらず2~3桁多い新型コロナの患者が発生しています</strong>。それだけ感染が広がりやすいのです。</p> <table> <tbody> <tr> <td rowspan="2">週</td> <td colspan="2"><a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00008.html">インフルエンザ</a></td> <td><a href="https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/">新型コロナ</a></td> </tr> <tr> <td>2019年</td> <td>2020年</td> <td>2020年</td> </tr> <tr> <td>~9/6</td> <td>3813</td> <td>3</td> <td>4155</td> </tr> <tr> <td>~9/13</td> <td>5738</td> <td>4</td> <td>3799</td> </tr> <tr> <td>~9/20</td> <td>5716</td> <td>4</td> <td>3439</td> </tr> <tr> <td>~9/27</td> <td>4543</td> <td>7</td> <td>3033</td> </tr> <tr> <td>~10/4</td> <td>4889</td> <td>7</td> <td>3649</td> </tr> <tr> <td>~10/11</td> <td>4421</td> <td>17</td> <td>3573</td> </tr> <tr> <td>~10/18</td> <td>3550</td> <td>20</td> <td>3744</td> </tr> <tr> <td>~10/25</td> <td>3953</td> <td>30</td> <td>3878</td> </tr> <tr> <td>~11/1</td> <td>4682</td> <td>32</td> <td>4612</td> </tr> <tr> <td>~11/8</td> <td>5084</td> <td>24</td> <td>5940</td> </tr> <tr> <td>~11/15</td> <td>9107</td> <td>23</td> <td>9591</td> </tr> <tr> <td>~11/22</td> <td>15390</td> <td>46</td> <td>13502</td> </tr> <tr> <td>~11/29</td> <td>27393</td> <td>46</td> <td>14474</td> </tr> </tbody> </table> <p>新型コロナは、必ずしも感染力が強い(基本再生産数が高い)とは言われていません。しかし、「<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200504-00173758/">発症前から感染性がある(45%は発症前の感染者から感染している)</a>」「<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200517-00178720/">発症前はPCR検査で陽性になりにくい</a>」といった研究がなされているとおり、発症した人が引きこもっているだけでは感染を抑え込めないのです。これが症状のない人もマスクをしたり、3密を避けたりといった「新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」が必要とされている理由です。“ただの風邪”扱いした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カで、どれだけ感染者が増えているかを見れば、感染対策の重要性は明らかです。</p> <p>■信者ビジネスと科学<br />前述した通り「専門家がただの風邪と言っている」と、あたかも素人のこちらが間違っているかのようなコメントが書かれたわけですが、セオドア・カジンスキーの例を挙げるまでもなく、<strong>まともな肩書きがある人がすべてまともなことを言うとは限りません</strong>。頭がおかしくなっているか、嘘をついている可能性がいくらでもあります。宮沢氏は<a href="https://twitter.com/takavet1/status/1336139085665034242">聞いてくれる人だけ聞いてくれればいい</a>とツイートしていますから、アクセス数が稼げればよいのかもしれません。宮沢氏が、なぜ間違いを認めたツイートを削除したのか、考えてみるといいでしょう。</p> <p>なぜ科学的に間違った発言をする人を信じる人たちがいるかというと、<strong>自分にとって都合が悪い“事実”に向き合うことができない</strong>からです。「自分の置かれている状況が悪いのは、他の誰かが悪いためだ。もっと良くすることができるのにやってないから私は被害者だ」という意識を後押ししてくれる“専門家”は心の支えになるでしょう。科学的な議論とは“事実”に向き合うことからはじまりますが、そのためにはやりたくないが「やるべきこと」、あるいはやりたいけど「やってはいけないこと」と向き合わねばなりません。それを嫌がる気持ちを「肩書きを持つ専門家」が後押ししてくれるなら、こんなに気持ちのいいことはありません。しかし、<strong>事実に向き合えなければ、それはもはや宗教です</strong>。だから、事実をもって叩かれるのです。</p> <p>私は、必ずしもどの宗教を信じるかを妨げようとは思いません。日本には信仰の自由があります。しかし、事実に基づかない宗教は、誰か別の人に強制することはできませんし、社会に影響することにでもなったら害悪です。残念ながら、そういう専門家に煽られている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%BC%A3">自治</a>体もあるのですが、<a href="https://www.asahi.com/articles/ASN8T61B0N8TUTIL03G.html">糖尿病だった当時7歳の子供がインスリンの投与をやめてしまい死亡した事件</a>のように、<strong>事実に向き合えない信者は、より厳しい事実に直面する</strong>ことになるだけです。</p> <p>ここでは信者を募集していませんし、他の信者がここに来て説得しようとしてもムダなのは、すべてが事実をベースにしているためです。</p> <p>■集団免疫と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a><br /><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>の感染対策リーダーであるテグネル氏が<a href="https://www.aftonbladet.se/nyheter/a/b5vr65/tegnell-borjar-se-effekt-av-en-flockimmunitet">ストックホルムで集団免疫を獲得しつつあると発表した</a>のは4月です。実際には、それ以降も感染者数は増え続けましたが、それでもしばらくは落ち着いたものでした。ところが、冬が近づくにつれ、ふたたび感染者の急増を招いています。前述の通り、そのせいで8人を超える集会を禁じるなど、<strong>日本以上に厳しい自粛が求められています</strong>。</p> <p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%C3%A5%AF%A5%DB%A5%EB%A5%E0">ストックホルム</a>は集団免疫が成立しているので、それ以外の地域で増えている」というわけではありません。<a href="https://www.folkhalsomyndigheten.se/globalassets/statistik-uppfoljning/smittsamma-sjukdomar/veckorapporter-covid-19/2020/veckorapport-covid-19-v48-final_2.pdf">最新のレポート</a>によれば、<strong>圧倒的に感染者数が多いのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%C3%A5%AF%A5%DB%A5%EB%A5%E0">ストックホルム</a>です</strong>(p.11)。しかも、週ごとに悪化している検査陽性率が全国で13.3%であるのに対し(p.20)、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%C3%A5%AF%A5%DB%A5%EB%A5%E0">ストックホルム</a>では21.3%となっています。どうみても検査が追い付いていない状況です。<strong>集団免疫など全然成立していないのです</strong>。</p> <p>では、経済面はどうでしょうか。同じ北欧の<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/norway/">ノルウェー</a>や<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/finland/">フィンランド</a>では、<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/sweden/">スウェーデン</a>に比べて人口当たりの死者数が1桁少なく済んでいます。そして、<a href="https://bunshun.jp/articles/-/41797">文春の記事</a>には「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%C4%CC%B2%DF%B4%F0%B6%E2">国際通貨基金</a>によれば今年の経済成長率の見通しは、<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>がマイナス4.7%で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CE%A5%EB%A5%A6%A5%A7%A1%BC">ノルウェー</a>(マイナス2.8%)や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A3%A5%F3%A5%E9%A5%F3%A5%C9">フィンランド</a>(マイナス4%)を下回る</strong>という」とあります。</p> <p>何度も書いてきたことですが「感染か経済か」ではありません。「<strong>感染を抑え込んでこそ、経済が動かせる</strong>」のです。感染者や死者の増加を受け入れたところで、経済が元通りになるわけではないのです。中国や韓国、そして日本も、欧米のような厳しい再規制に踏み込むことなく経済を動かしています。それは欧米ほどには感染を広がらないうちに抑え込んだためです。冬になって感染が広がりやすくなり、より厳しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>が求められているのはしかたがありません。暖かくなれば、もう少し緩めてもよくなるはずです。今は、医療の限界を超えないように抑え気味に生活するしかないのです。</p> <p>■<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ<br />事実に向き合えない人たちがせいぜい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CF%CA%FD%BC%AB%BC%A3">地方自治</a>体にとどまっている日本と違い、大変なのが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カです。大統領選挙では証拠も示さず不正を訴え、ことごとく裁判所に退けられている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>ですが、極めつけは<a href="https://www.businessinsider.com/trump-nevada-biden-listen-to-scientists-coronavirus-2020-10">この発言</a>でしょう。</p> <blockquote> <p>Trump attacked Biden by saying his opponent would 'listen to the scientists' in dealing with COVID-19"(トランプは、対抗するバイデンを<strong>「彼は科学者に耳を傾けるぞ」といって攻撃した</strong>)</p> </blockquote> <p>自分の支持者に向かって「科学者の話を聞くヤツなんかを大統領にしていいのか」と言っているわけです。なお、バイデン氏は「<a href="https://twitter.com/JoeBiden/status/1318286327721480194">Yes</a>」とだけ答えています。</p> <p>もともと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>は新型コロナを軽視していました。3月9日には、このように<a href="https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1237027356314869761">ツイート</a>しています。</p> <blockquote> <p>So last year 37,000 Americans died from the common Flu. It averages between 27,000 and 70,000 per year. Nothing is shut down, life &amp; the economy go on. At this moment there are 546 confirmed cases of CoronaVirus, with 22 deaths. Think about that!</p> <p>(昨年、普通の風邪で37000人の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ人が亡くなりました。平均すれば年に27000~70000人ですが、何もシャットダウンせず、生活や経済は動いています。現在、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%ED%A5%CA%A5%A6%A5%A4%A5%EB%A5%B9">コロナウイルス</a>の感染者は546人で、死者は22人です。それを考えてみてください。)</p> </blockquote> <p>仕方がない面はあります。何しろ2月下旬まで<a href="https://www.washingtonpost.com/health/2020/02/25/cdc-coronavirus-test/">米CDCが配っていた検査キットは欠陥品</a>だったので、感染者を正しく把握できていなかったからです。3月末には「死者数は「150万~220万人」、対策を取った場合でも「10万~24万人」が死亡する」と発表され、方針が転換されました。</p> <p>ところが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>は1カ月も経たないうちに<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394231000.html">予測を下方修正</a>して、「6万人から6万5000人になるという見通しを示し」ました。この時点で4.3万人が亡くなっていたのにです。ちなみに4月末には6万人を超えていました。</p> <p>選挙前の最後の討論会(10月24日)の記録があります。「<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/special/presidential-election_2020/report/situation/situation_30.html">第2回テレビ討論 トランプ、バイデン両候補 最後の直接対決</a>」</p> <blockquote> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B7%BF%A5%B3%A5%ED%A5%CA%A5%A6%A5%A4%A5%EB%A5%B9">新型コロナウイルス</a>で220万人が亡くなるとも言われていたが、われわれは世界最大の経済大国を閉鎖して中国から来た恐ろしいウイルスと闘ってきた。新型ウイルスは世界的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%F3%A5%C7%A5%DF%A5%C3%A5%AF">パンデミック</a>だ。<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%ED%A5%EA%A5%C0%BD%A3">フロリダ州</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C6%A5%AD%A5%B5%A5%B9%BD%A3">テキサス州</a>で感染者が急増したが、今は過ぎ去った</strong>。ワクチンもまもなくだ。数週間以内に発表されるだろう</p> </blockquote> <p><strong>220万人が亡くなるという予測は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>が死者数を下方修正する前の話です</strong>。220万人が亡くなると思わなくなったから経済を再開させたのではないのでしょうか。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>は数十万人にも及ぶ死者数に対しても、「220万人よりマシになったんだ」と主張していますが、本当に220万人が亡くなると思っていたのなら、なぜ経済を再開させたのでしょうか。もっともバイデン氏は、まったくそうしたことに触れていなかったのもイマイチでした。</p> <p>そもそも<strong><a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/usa/florida/">フロリダ州</a>や<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/usa/texas/">テキサス州</a>での感染者の増加は過ぎ去っていません</strong>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>は、もはや選挙結果にイチャモンをつけたり、できる限りの悪態をついたりしているだけで、自身の行動には何の反省もないようです。さすが「科学者に耳を傾けない」大統領です。ここからどのように対策を取るにしても、バイデン次期大統領は苦労しそうです。</p> <p>■報道風ワイドショー<br />完全に余談ですが、テレビが根拠なく恐怖を煽った話まで、こちらに向けてくるとはお門違いも甚だしいです。日本は検査が足りないから感染が広がるのだとか、精度の低い、偏った抗体検査の結果で、感染実態は確認された感染者数より桁違いに多いだのと煽っていた報道風ワイドショーやそこに出ていた自称専門家の人たちは、大量の検査をもってしても社会の再規制に至るほど感染を広げてしまった欧米や、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>の無作為抽出による抗体検査でごくわずかな陽性者しか見つけられなかった事実と向き合えているのでしょうか。</p> <p>もはや確認すらしなくなってしまったので、知ったことではないですが、今なお恥ずかしくもなく放送を続けたり、メディアで見かけたりしていることを思うと、反省しているようすはまったく見られません。私は、それを批判することはあっても、<strong>彼らの報道責任は彼らにあるのであって、一緒くたに批判を受けるいわれはありません</strong>。</p> <p><strong>※2020/12/10追記。</strong><br />本文を読めない人が相変わらずバカなことを書いていますが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>と近隣国の比較を挙げた通り「<strong>自粛しなかった方が経済ダメージを受けた</strong>」例がありますし、その<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>も今は日本以上の自粛</strong>に動いています。実際、「自粛しなければ元通り経済を動かせた」、つまり「自粛を弱めれば/しなければ経済的な理由による自殺者は増加しなかった」という可能性はありません。一方、新型コロナによる死者数は自粛や規制が遅れた先進国(とくに人口密度や高齢者率の近い国)と比較すべきであって、<strong>「人口当たりの死者数の差」こそが「早い対策によって減らすことができた人数」</strong>です。日本の死者数が少ないことは自粛した結果であって、自粛しなくても少なくて済んだわけではありません。<br /><strong>普通の理解力を持つ人</strong>には改めて説明するようなことでもありませんが、念のため。</p> mohno 漫画実写化邦画ベストテン hatenablog://entry/26006613659023523 2020-12-01T12:48:15+09:00 2020-12-01T12:48:15+09:00 ワッシュさんの「漫画実写化邦画ベストテン」企画への投票です。 ピンポン ちはやふる 結び 恋は雨上がりのように ファンシイダンス 翔んで埼玉 かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜 斉木楠雄のΨ難 CASSHERN 君に届け ReLIFE リライフ 1.ピンポン初鑑賞したときはマンガ原作であるとは知らなかったけれど、文句なく面白かった。後にアニメになるときに“劣化”しないかと、今とは逆の心配をしたくらい。結局、アニメもよかったけど、やはり最初に見た印象が強いので、実写版の方が評価は上。アクマの彼女がペコをほめるシーンが好き。 2.ちはやふる 結びすぐれた原作漫画が丁寧にアニメ化された後で… <p>ワッシュさんの「<a href="https://washburn1975.hatenablog.com/entry/2020/10/31/221325">漫画実写化邦画ベストテン</a>」企画への投票です。</p> <ol> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0000945">ピンポン</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0022392">ちはやふる 結び</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0022615">恋は雨上がりのように</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0011477">ファンシイダンス</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0023005">翔んで埼玉</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0023923">かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0021274">斉木楠雄のΨ難</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0001812">CASSHERN</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0008789">君に届け</a></li> <li><a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0021438">ReLIFE リライフ</a></li> </ol> <p> </p> <p>1.<a href="https://www.asmik-ace.co.jp/lineup/1300">ピンポン</a><br />初鑑賞したときはマンガ原作であるとは知らなかったけれど、文句なく面白かった。後にアニメになるときに“劣化”しないかと、今とは逆の心配をしたくらい。結局、アニメもよかったけど、やはり最初に見た印象が強いので、実写版の方が評価は上。アクマの彼女がペコをほめるシーンが好き。</p> <p>2.<a href="http://chihayafuru-movie.com/">ちはやふる 結び</a><br />すぐれた原作漫画が丁寧にアニメ化された後での実写映画。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%AD%C0%A5%A4%B9%A4%BA">広瀬すず</a>主演に不安を感じずにいられようかと思っていたが、見事な実写化。そぎ落とすところはバッサリそぎ落としつつ、原作のエッセンスをうまく取り上げた脚本が素晴らしい。作品単位では「<a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0020220">ちはやふる 上の句</a>」「<a href="https://www.cinematoday.jp/movie/T0020221">ちはやふる 下の句</a>」もランクインさせたいところだけど、ここは前後編を受けた完結編のみで投票。「下の句」の締めくくりから「結び」の冒頭のつなげ方がよかった。</p> <p>3.<a href="http://www.koiame-movie.com/">恋は雨上がりのように</a><br />オジサンに恋をする女子高生という設定<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%E9%A4%B7">からし</a>て「ねーよ」とツッコミを入れずにはいられないのに、展開に惹かれて最後まで読み続けてしまった原作漫画。アニメもよかったけれど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BE%BE%BA%DA%C6%E0">小松菜奈</a>といい、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%C0%F4%CD%CE">大泉洋</a>といい、原作キャラを彷彿させるキャスティングがよかった。とくに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BE%BE%BA%DA%C6%E0">小松菜奈</a>の疾走シーンは、ちゃんと疾走している感じがした。</p> <p>4.ファンシイダンス<br />今回の企画ではじめて漫画原作であることを知った作品。原作は未読。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%FE%CB%C9%C0%B5%B9%D4">周防正行</a>監督+<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%DC%CC%DA%B2%ED%B9%B0">本木雅弘</a>主演としては、続く「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%B3%A4%D5%A4%F3%A4%B8%A4%E3%A4%C3%A4%BF%A1%A3">シコふんじゃった。</a>」の方が好きだけれど、これも良い。</p> <p>5.<a href="http://www.tondesaitama.com/">翔んで埼玉</a><br />原作を読んだのは映画化発表後だけれど、これをよく映画にしようと思ったな、という作品。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/GACKT">GACKT</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%F3%B3%AC%C6%B2%A4%D5%A4%DF">二階堂ふみ</a>のキャスティングが絶妙かつ、ギャグに徹した物量で笑わせてくれた。設定以外は書き起こしエピソードと思いきや、ちゃんと原作に元ネタがあることが驚きでもあった。</p> <p>6.<a href="https://kaguyasama-movie.com/">かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜</a><br />アニメから入ったクチだが、原作がよく、アニメ化もよかった。それだけに、実写化発表時は「ここでも橋本環奈か」という印象はぬぐえなかったが、よくできていた。アニメ(1期)のクライマックスが中盤の“イイハナシ”程度に流されてしまったのはしかたないが、単体の映画作品としては十分楽しめる。</p> <p>7.<a href="https://twitter.com/saikikusuomovie">斉木楠雄のΨ難</a><br />こんなものまで実写化するんだ、どれだけ原作不足なんだと思ったけれど、意外にしっかり作られていた。ただ、原作(アニメ)では蝶野のマジックがテレビから学園祭に舞台変更されていたのはいただけない。</p> <p>8.<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/CASSHERN">CASSHERN</a><br />そういえば、これもマンガが原作だった、と思い出した作品。ストーリーに対する批判はあったけれど、それほど破綻しているとは思わないし、どのシーンを切り取ってもポスターとして成立するんじゃないかという映像がよかった。</p> <p>9.<a href="https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kiminitodoke/">君に届け</a><br />アニメから入った作品で、原作もそろえた。あの雰囲気を実写でやるのは難しい気がしたが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%BF%C9%F4%CC%A4%B2%DA%BB%D2">多部未華子</a>がよかった。あとはあまり覚えていないが、ロケ地が地元なので一票。</p> <p>10.<a href="https://relife-movie.jp/">ReLIFE リライフ</a><br />これもアニメから入った作品で、原作がベスト。実写化は不安があったものの無難にまとまっていたと思う。キャスティングもよかった。原作のよい場面が軒並み端折られていたのは、2時間程度の映画としてはしかたがないところ。</p> mohno 「どうにかなる日々」はどうにかならなかったのか hatenablog://entry/26006613655766692 2020-11-22T23:06:14+09:00 2020-11-22T23:06:14+09:00 1カ月ほど前に封切られた「どうにかなる日々」について、もうほとんどのところで上映を終了しているようだが、改めて主張しておきたいことがある。ただし、作品そのものではない。本作は1時間ほどのオムニバス(4話構成、3&4話目はひとつながり)であり、内容は佳作といったものである。もとより大作扱いされるようなものではなく、万人受けを狙ったものではないが、こういう雰囲気の作品が好きな人はそれなりにいるだろうという内容である。 問題は本編上映前に流される「スペシャルキャスト対談」についてである。封切りから1週間ごとに3回に分けて、それぞれのエピソードの主演声優たちが作品の魅力を語ってくれるというのである。い… <p>1カ月ほど前に封切られた「<a href="https://dounikanaruhibi.com/">どうにかなる日々</a>」について、もうほとんどのところで上映を終了しているようだが、改めて主張しておきたいことがある。ただし、作品そのものではない。本作は1時間ほどのオムニバス(4話構成、3&amp;4話目はひとつながり)であり、内容は佳作といったものである。もとより大作扱いされるようなものではなく、万人受けを狙ったものではないが、こういう雰囲気の作品が好きな人はそれなりにいるだろうという内容である。</p> <p>問題は本編上映前に流される「<a href="https://dounikanaruhibi.com/news/1020-2/">スペシャルキャスト対談</a>」についてである。封切りから1週間ごとに3回に分けて、それぞれのエピソードの主演声優たちが作品の魅力を語ってくれるというのである。いや、これを「上映前」に流さないでほしかった。常々、アニメ作品にはプロの声優を使ってほしいと思っているのだが、それは棒読みやら不自然な抑揚といったことで作品を台無しにされるのが嫌なだけではない。芸能人や俳優が声優をやると、どうしても「その人」が思い浮かんできて、“<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%B6%F5%BB%F6">絵空事</a>”であるはずのアニメに“現実”が混じってしまい、感情移入しにくくなってしまうという理由がある。</p> <p>「どうにかなる日々」は、せっかくプロの声優をキャスティングしているのに、作品上映前に声優の対談を流してしまうことで、そうした“現実”を印象付けてしまったのだ。そんなテコ入れをしたかったのなら、最初から芸能人を使えばよかったのに、とさえ思ってしまう。どうしても、こういうことをしたいのなら、今後は「上映後」に流してほしいと思う。</p> mohno すべての人を不幸にする「君は彼方」 hatenablog://entry/26006613655304648 2020-11-21T19:28:26+09:00 2020-11-21T19:28:26+09:00 もともとキービジュアルからして「なんか『君の名は。』の二番煎じ狙い?」が露骨に感じられて期待感が生まれない上に、声優が芸能人だらけである。とはいえ、「Fate」のように(ファンの人には素晴らしい作品と言われていても)見る気が起きないものと違い、路線が苦手な感じではない。期待していなくても思わぬ拾い物があったりもするので、一応前売券(ムビチケ)を買っていた。 そういう中、高速バスで10日間の旅に出る日(11/11)、ちょうど池袋で「君は彼方」のジャパンプレミアがあるというので参加することにした。なにしろ前売券が使えるというのだ(そういうものなの?) 封切までは前売券を売るだろうから、もし面白けれ… <p>もともと<a href="https://www.kimikana.jp/">キービジュアル</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%E9%A4%B7">からし</a>て「なんか『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AF%A4%CE%CC%BE%A4%CF%A1%A3">君の名は。</a>』の二番煎じ狙い?」が露骨に感じられて期待感が生まれない上に、声優が芸能人だらけである。とはいえ、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Fate">Fate</a>」のように(ファンの人には素晴らしい作品と言われていても)見る気が起きないものと違い、路線が苦手な感じではない。期待していなくても思わぬ拾い物があったりもするので、一応前売券(ムビチケ)を買っていた。</p> <p>そういう中、高速バスで10日間の旅に出る日(11/11)、ちょうど池袋で「君は彼方」のジャパンプレミアがあるというので参加することにした。なにしろ前売券が使えるというのだ(そういうものなの?) 封切までは前売券を売るだろうから、もし面白ければまた買ってもいい。ただ、招待客も多かったのか、ジャパンプレミアでは空席が散見された。舞台挨拶の後、本編が始まる前に抜ける人もそこそこいた。</p> <p>それにしても酷い作品だった。アニメの声優は、ちゃんとプロにやってもらいたいと思っていて、本作の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%DD%C7%BD%BF%CD%C0%BC%CD%A5">芸能人声優</a>たちも決して良い評価をするわけではないのだが、全体的にそういうレベルではなかった。これだけの著名人を声優に使うくらいなのだから、それなりに大作に相当するものだろうと思っていたが、そうではなかった。丁寧な作画、素晴らしい動き、よくできた効果や音楽など、ストーリーに好き嫌いや出来不出来はあるものの、アニメとして大きな労力を割かれた作品を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%DD%C7%BD%BF%CD%C0%BC%CD%A5">芸能人声優</a>が台無しにするという作品が多い中、本作はどれをとってもダメである。</p> <p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%AF%A4%CE%CC%BE%A4%CF%A1%A3">君の名は。</a>」ヒットのときに、これでSF要素の入ったラブストーリーがたくさん出てくるだろうと予想はしていたが、そういうモノの中でも酷い。瀬名快伸監督にとっても、制作のデジタルネットワークアニメーションにとっても、初の長編劇場アニメらしいが、今後仕事が来ないのではないだろうかと思うほどである。予算がなかったのか、時間がなかったのか、どこかで揉めたのかわからないが、劇場アニメの品質ではない。なにしろ作画が雑な上に、止め画が多い。そこらのテレビアニメにすら負けている。それでもストーリーがよければ、と思うところだが、これがお粗末。及第点を与えていいのは(たぶん)音楽くらいだろうが、だからといって印象に残ることもない。</p> <p>これは、ある意味、すべての人を不幸にする映画といってもいい。オリジナル作品なので、どこにも思い入れはない分、鑑賞する立場としてのダメージは決して大きくないのだけれど、こんな作品に対してすらジャパンプレミアではキャストが「大切な作品になりました」とか「内容が深いのでじっくり味わってください」とか言っていて、「役者魂」を感じるとともに、そう発言しなければならない立場を思うと痛ましくなってしまうほどであった。</p> mohno 新型コロナ: バカにつける薬 hatenablog://entry/26006613649398454 2020-11-06T00:10:45+09:00 2020-11-06T00:10:45+09:00 といっても治せるわけではないですが、相変わらずうんざりするコメントが寄せられるので、ほとんど過去の繰り返しですが、蚊取り線香のつもりで記しておきます。 あなたは危機を理解してもらう為に故意にセンセーショナルな文章を書いていますね 現実がセンセーショナルなだけです。 まあ専門家でも曖昧にしか答えられない筈の内容を断言口調で書き並べられてるブログがあったらそうなりますね どのケースにおいても、情報源を明確にして、そこから言及できるもの、計算したものを挙げていました。誤った引用については、その都度訂正し、また訂正箇所が分かるように残してもいました。誰もが自由に“意見”を述べることができますが、“事実… <p>といっても治せるわけではないですが、相変わらずうんざりするコメントが寄せられるので、ほとんど過去の繰り返しですが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%E3%BC%E8%A4%EA%C0%FE%B9%E1">蚊取り線香</a>のつもりで記しておきます。</p> <blockquote> <p>あなたは危機を理解してもらう為に故意にセンセーショナルな文章を書いていますね</p> </blockquote> <p>現実がセンセーショナルなだけです。</p> <blockquote> <p>まあ専門家でも曖昧にしか答えられない筈の内容を断言口調で書き並べられてるブログがあったらそうなりますね</p> </blockquote> <p>どのケースにおいても、情報源を明確にして、そこから言及できるもの、計算したものを挙げていました。誤った引用については、その都度訂正し、また訂正箇所が分かるように残してもいました。誰もが自由に“意見”を述べることができますが、“事実”については、かねて誤っているなら具体的に指摘してほしいと申し上げていましたし、正当な指摘に対して修正していないものはないと考えています。</p> <blockquote> <p>あなたはリスクを過大に評価する側なら正しくなくても問題ではないとでも考えてたのでしょうが</p> </blockquote> <p>すべてがそうなっているわけではありませんが、<strong>行政というものは防御的に考えるもの</strong>です。ほとんどの地域では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CF%BF%CC">地震</a>なんか起きないのだから防災対策などしなくても問題はなく、たまたま<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CF%BF%CC">地震</a>が起きた地域が問題になるだけです。だからといって<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%BC%A3">自治</a>体が防災対策をしないわけではありません。調布の住宅街で道路が陥没しましたが、「因果関係は示されていない」とトンネルを掘り続けるわけにはいきません。</p> <p>新型コロナについても自粛しなくても大丈夫だろうという姿勢で感染が拡大させてしまうより、自粛して感染を抑え込むことを考えるのは当然のことです。そして、欧米の現状を見れば、それが<strong>“結果論”としても正しかった</strong>としか言えません。自粛せずに感染者や死者が増えていたら、それこそ今とは比べ物にならないくらいの大批判を浴びていたことは疑う余地がありません。</p> <p>もともと、MERSや<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SARS">SARS</a>の経験があった韓国や台湾と違い、<strong>日本では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%B6%C0%F7%BE%C9">感染症</a>対策についてほとんど準備はできていませんでした</strong>。高齢者比率が高く、高い医療サービスを提供している日本では医療の余裕もほとんどありませんでした。そうした状況において、専門家会議の方針や行政の対応は合理的以上のものだったと考えています。もっと早く入国制限をかけるべきだったとか、全世帯のマスク配布が本当に必要だったのかという“後出しだから言える改善点”はあるでしょうし、日本以上に対策がうまくいっている国のような法整備はしないのかという点はあります。しかし、“走りながら考えてきた対策”としては敬服に値するといっても過言ではありません。</p> <p>また、私は、私のブログが行政に影響を与えたのだというおこがましいことは考えていません。そもそも<strong>専門家会議の方向性と同じことしか書いていません</strong>。その意味では、ブログが多少なりとも社会に影響したというのであれば、私はそれを誇りに思います。逆に、自粛など要らないと言っていた人たちが、いまだに恥ずかしくもなく発言しているのは不思議です。彼らは欧米の状況を知ることができないようなテレビもネットもない世界に暮らしているのでしょうか。当初、検査数と致死率でドイツを挙げて日本の対応を批判していた人もいましたが、今のドイツの感染者数や死者数の推移を見て反省しているのでしょうか。<strong>匿名ですから、逃げておしまい</strong>なのでしょうけれどね。</p> <blockquote> <p>来年の春頃にはロックダウンを批判するコラムがいっぱい出るでしょうからじっくり見てください</p> </blockquote> <p>とても興味深い表現です。日本は“ロックダウン”していないので海外のことかもしれませんが、今でも(これまでにも)自粛や緊急事態宣言に対する批判をしている人はいます。でも「来年の春頃」に何が起きるのでしょう。そして、<strong>なぜ「来年の春頃」まで待たないといけないのはなぜでしょう</strong>。</p> <p>それは“今”判断すると、感染が再拡大して日本以上の再規制に追い込まれている欧米と比較して、日本は防御的に対策してよかった、という判断になってしまうからです。日本は「GOTO」キャンペーンを行いつつも、「新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」で感染を急増させずに持ちこたえているのですが、<a href="https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/11/go-to-eat-1.php">イギリスは同様のキャンペーンで感染を拡大</a>させてしまい、死者も急増して、まさしく“ロックダウン”(外出規制)しています。フランスやイタリアも同様です。経済を停滞させてもロックダウンが必要なのは<strong>医療が間に合っていないという現実</strong>があるからです。</p> <p>ボルソナロ大統領並の思考しかしない<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>の<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/us/">アメリカでは、感染者数は1日10万人を超えています</a>。相対的に致死率が下がっているとはいえ、絶対数は増えています。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%D7%C2%E7%C5%FD%CE%CE">トランプ大統領</a>が「すぐできる」と言っていたワクチンも、結局選挙前には完成しませんでした。まだ大統領選の結果は分かりませんが、バイデン候補が勝利したら、その尻拭いは大変なものになるでしょう。感染者が増えると抑え込みにくいことは、クオモ知事が強く規制している<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%E8%A1%BC%A5%AF%BD%A3">ニューヨーク州</a>でも、今なお人口当たりの感染者増が東京より多い</strong>くらいだということからも分かります。</p> <p>BCG仮説をはじめ、感染力の地域的な違いについては、否定されているか、あったとしても大差ではないという結論しか得られていません。こんな状況で、対策なんか要らなかった、日本は間違っていた、なんてことを“今”言ってしまうのは愚かです。今は言えないことを来年春頃になったら言えるはずだというのは、<strong>「今は起きていない結果」に期待した“結果論”</strong>にすぎません。何かが劇的に方向性が変わるとしても、それは今、分かっているものではありません。そんな起きるかどうか分からないものをアテにして批判しようとしているのです。<strong>恥を知れ</strong>。</p> <p>もっとも、日本もこれから開催日が動かせない<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%A5%AA%A5%EA%A5%F3%A5%D4%A5%C3%A5%AF">東京オリンピック</a>に向けて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%CF%B9%D2">渡航</a>の規制が解除されていくわけで、十分な水際対策ができるのか、感染者が増えたときに対応できるのか、といった不安がないわけではありません。さらに言えば、さまざまな支援策のザル具合やGOTOそのものの意義を含め、行政に対する批判意見を持たないわけでもありません。しかし、感染対策については、ブログで書いてきたことに問題があるとは考えていません。それでも、ブログは間違っている、ご自分が正しいと自信をお持ちなのであれば、次はちゃんと<strong>素性を明かしてコメント</strong>してもらいたいものです。<strong>恥ずかしくてできない</strong>でしょうけれどね。ちょうどいい<a href="https://stickershop.line-scdn.net/stickershop/v1/sticker/357625545/android/sticker_sound.m4a">音声データ</a>がありましたよ。</p> mohno 「鬼滅の刃」と新型コロナ hatenablog://entry/26006613648157601 2020-11-02T21:27:21+09:00 2020-11-02T21:27:21+09:00 バカと新型コロナに付ける薬はない、とはよく言ったものです。魘夢によって“幸せな夢”を見せられているのかもしれません。 ■記録的な「鬼滅の刃」とニューヨークタイムスの記事 ニューヨークタイムスが "What Pandemic? Japanese Film Draws a Record Flood of Moviegoers"(パンデミックが何? 日本映画が過去最高の観客動員数を記録)という記事で、アニメ映画「鬼滅の刃」が他の国をすべて合わせたよりも多い、最高のオープニングだった("the biggest opening in the world last weekend — more than … <p>バカと新型コロナに付ける薬はない、とはよく言ったものです。魘夢によって“幸せな夢”を見せられているのかもしれません。</p> <p>■記録的な「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」とニューヨークタイムスの記事</p> <p>ニューヨークタイムスが "<a href="https://www.nytimes.com/2020/10/20/business/demon-slayer-japan-movie.html">What Pandemic? Japanese Film Draws a Record Flood of Moviegoers</a>"(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%F3%A5%C7%A5%DF%A5%C3%A5%AF">パンデミック</a>が何? 日本映画が過去最高の観客動員数を記録)という記事で、アニメ映画「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」が他の国をすべて合わせたよりも多い、最高のオープニングだった("the biggest opening in the world last weekend — more than all other countries combined")と伝えました。</p> <p>実のところ、この報道はあまり正確ではありません。記事から情報元としてリンクされている Box Office <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Mojo">Mojo</a> のデータ(<a href="https://web.archive.org/web/20201022010558/https://www.boxofficemojo.com/intl/">WeybackMachineの記録</a>)は、“各国の1位”を獲得した映画の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%BD%B9%D4%BC%FD%C6%FE">興行収入</a>であり、しかも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カが含まれていません。“週末”(Weekend)の区切り方が各国ごとに違うのですが、<a href="https://www.boxofficemojo.com/weekend/by-year/2020/?area=NO">ノルウェー</a>と<a href="https://www.boxofficemojo.com/weekend/by-year/2020/?area=DE">ドイツ</a>の国別情報で、同じ週末の Overall Gross を加算し、<a href="https://www.boxofficemojo.com/date/">アメリカの日別データ</a>から10月17、18日の分を加算すると、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」の数値を超えます。<strong>「「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」が他の国をすべて合わせたよりも多い」は言い過ぎ</strong>です。</p> <p>世界には、もっとすごい記録を達成している映画があります。BoxOfficeMojo によれば、10月に中国で公開された「<a href="https://www.boxofficemojo.com/title/tt12363162/">我和我的家郷</a>」(My People, My Homeland)の興収は3.6億ドル(約375億円)です。さらに遡ると8月公開の「<a href="https://www.boxofficemojo.com/title/tt7294150/">八佰</a>」(The Eight Hundred)は4.6億ドル(約480億円)です。今、映画産業が最も好調なのは中国なのではないでしょうか。</p> <p>もちろん、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」が記録的なことは事実です。DEADLINEも<a href="https://deadline.com/2020/11/demon-slayer-come-play-international-box-office-1234607339/">日本と中国の好調ぶりを伝えています</a>。決して元通りになったとは言えないものの、日本の映画界を救いつつあることや、タレント声優の出ない劇場アニメがこれほどの人気を獲得していることは、心から喜ばしいと思っています。</p> <p>■伸び悩む「TENET」</p> <p>一方、ハリウッド映画として大きく期待された<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%EA%A5%B9%A5%C8%A5%D5%A5%A1%A1%BC%A1%A6%A5%CE%A1%BC%A5%E9%A5%F3">クリストファー・ノーラン</a>監督の「<a href="https://www.boxofficemojo.com/releasegroup/gr418796037/">TENET</a>」ですが、世界的にはまずまずの興収を達成しているものの、<strong>肝心の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでの興収が伸び悩んでいる</strong>ようです。前作「<a href="https://www.boxofficemojo.com/releasegroup/gr3929100805/">ダンケルク</a>」は日本の興収が1480万ドルなのに対し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでは1.88億ドルでした。一方の「TENET」ですが、日本ではすでに2300万ドルを超えているのに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでは5000万ドル程度です。フランスやドイツなどでも前作を超えていますし、“いつも通りの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ”ならば2億ドル以上に伸びていたとしても不思議はありません。</p> <p><a href="https://toyokeizai.net/articles/-/380200">アメリカで興収が伸び悩んだ</a>理由は言うまでもなく新型コロナです。ロサンゼルスやニューヨークでは映画館が空いていません。空いていたとしても、わざわざ新型コロナの感染リスクを負ってまで見に行く人が少ないのです。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」がこれほどのヒットになった理由のひとつは、ハリウッドの大作が軒並み上映を延期していたり、動画配信に切り替えたりしているせいでもあります。欧米の感染再拡大で、世界第2位の映画館チェーンである<a href="https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-05/QHPBGZDWRGG601">シネワールドはアメリカとイギリスで営業の停止</a>を決めました。</p> <p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでの感染者数はかつてないほど増えています。このところは<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65589500Z21C20A0MM0000/">ヨーロッパでも感染者が増えて再規制</a>がはじまっています。イギリスやドイツ、フランスでは映画館が閉鎖されようとしています。一方、日本はなんとか感染者増を抑え込んでいます。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B4%CC%C7%A4%CE%BF%CF">鬼滅の刃</a>」以上のヒットを生み出している中国では、人口14億をかかえつつ日々の新規感染者はせいぜい2桁です。何度も繰り返してきましたが<strong>「経済か、自粛か」の選択ではありません</strong>。「<strong>自粛して感染者を抑え込むことが、経済再生の道</strong>」なのです。</p> <p>■ヨーロッパの再規制と医療体制</p> <p>感染が再拡大しているヨーロッパで再規制がはじまっています。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>をみて、もう放置しても大丈夫だろう、という判断はしていないわけです。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>がニューヨークほど酷くならなかった理由としては「人口密度が高くない」「単身世帯が多く、もともと生活が密でない」といった理由が推測されています。たとえば、人口密度がそれなりに高いであろう首都<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%C3%A5%AF%A5%DB%A5%EB%A5%E0">ストックホルム</a>ではヨーロッパで人口当たりの死者数を出しているベルギー並の死者が出ています。そもそも“集団免疫を獲得”といっていた<a href="https://www.worldometers.info/coronavirus/country/sweden/">スウェーデンは、このところ感染者が急増</a>しています。<strong>彼らが言う集団免疫とはいったい何だったのでしょうか</strong>。</p> <p> </p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="スウェーデンの新規感染者推移"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201102/20201102210741.png" alt="f:id:mohno:20201102210741p:plain" title="f:id:mohno:20201102210741p:plain" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable"><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>の新規感染者推移</figcaption> </figure> <p>ヨーロッパでの再規制が始まろうとしているのは、主に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%E5%CE%C5%CA%F8%B2%F5">医療崩壊</a>のリスクがあるからです。決して「経済をどんなに犠牲にしてでも一人たりとも感染者を出してはいけない」と考えているのではありません。しかし、医療に余裕がなくなり命の選別が必要なほどに医療体制がひっ迫することは問題なのです。「死にそうな人は助けない」という国民的合意のある<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>とは違います。そして、<strong>日本はもとから医療体制に余裕がない国</strong>です。欧米の非常事態は、日本の平時です。医療に対する支援はとっととやるべきだと思いますが、医療従事者の人数は簡単には増えません。</p> <p>■重症化と新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a></p> <p>重症化率や致死率は下がっています。忽那賢志氏のブログ「<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201025-00204606/">マスクが新型コロナの「重症化」を防ぐという仮説と、その後の議論や新たなエビデンス</a>」には、マスクによって重症化が防がれているという研究が紹介されています。当たり前のことですがウイルス1つで感染するわけではなく、感染に至る“曝露量”というものがあります。<strong>ウイルスの曝露量が多ければ重症化し、少なければ軽症ですむ、というのは理に適う話</strong>です。今、日本ではほとんどの人がマスクや手洗いを含め「新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」に沿うようになりました。そのせいで感染がさほど広がらず、感染したとしても重症化を免れている、ということは十分に説明できます。しかし、その現状をもって「放置しても重症化しなくなった」ということにはなりません。忽那氏も「現時点で根拠が十分ではない仮説を過信するあまり感染対策が不十分になること」という警告を紹介しています。</p> <p>先週の「<a href="https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020102726660">クローズアップ現代+</a>」では、新型コロナの後遺症に悩む人たちが紹介されていました。かつて「重症化して人工呼吸器や人工心肺による措置がなされるようなことになれば後遺症に悩まされるおそれがある」と書いたことに文句を付けられたこともありましたが、そもそも番組で紹介されていた人たちは重症化すらしていません。<strong>軽症という診断であるにもかかわらず、長期間の後遺症に悩まされ、仕事まで失う人までいた</strong>という報道でした。</p> <p>■インフルエンザ</p> <p>もちろん、放置してもたいして感染が広がらないなら「ごく一部の人たちだけのこと」で済む話です。しかし、放置せずに「新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」で感染を防ごうとしている現状ですら、日々数百人、悪い時には千人を超える新規感染者がいます。これだけの対策をしていることで、インフルエンザの感染者はほとんど増えていないのに、ということです。</p> <table> <thead> <tr> <td>週</td> <td>新型コロナ</td> <td>インフル(今年)</td> <td>インフル(去年)</td> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td align="center">~9/6</td> <td align="center">4155</td> <td align="center">3</td> <td align="center">3813</td> </tr> <tr> <td align="center">~9/13</td> <td align="center">3799</td> <td align="center">4</td> <td align="center">5738</td> </tr> <tr> <td align="center">~9/20</td> <td align="center">3439</td> <td align="center">4</td> <td align="center">5716</td> </tr> <tr> <td align="center">~9/27</td> <td align="center">3033</td> <td align="center">7</td> <td align="center">4543</td> </tr> <tr> <td align="center">~10/4</td> <td align="center">3649</td> <td align="center">7</td> <td align="center">4889</td> </tr> <tr> <td align="center">~10/11</td> <td align="center">3573</td> <td align="center">17</td> <td align="center">4421</td> </tr> <tr> <td align="center">~10/18</td> <td align="center">3744</td> <td align="center">20</td> <td align="center">3550</td> </tr> <tr> <td align="center">~10/25</td> <td align="center">3878</td> <td align="center">30</td> <td align="center">3953</td> </tr> </tbody> </table> <p>新型コロナが難しいのは、発症していないのに感染性があることです。症状が出たら引き込もる、というだけでは防ぎきれないのです。<strong>当分の間、「新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」が必要なことに変わりはありません。</strong></p> mohno 「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」にツッコんでみる hatenablog://entry/26006613646401032 2020-10-29T07:13:56+09:00 2020-10-29T07:13:56+09:00 以下では、「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」のテレビシリーズ、劇場版双方の【重大なネタバレ】を含んでいます。また、原作小説は読んでいません。あらかじめ、ご了承ください。 一応お断りしておくと、基本的には良作だと思っています。実のところ、ヴァイオレットの天然っぷりが性に合わないとか色々あるのですが、テレビシリーズのエピソードを絶妙に劇場版につながっていて、それをもってテレビシリーズを知らない初見の人にも、おおまかな設定が理解できるようになっているのだと、先日気付きました。ただ、「感動作」といわれる本編よりも、事件以降、京都アニメーションが前に進むため、全員でヴァイオレットに取り組んできたこと。… <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="VioletEvergarden"></figure> <p>以下では、「ヴァイオレット・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%F4%A5%A1">エヴァ</a>―ガーデン」のテレビシリーズ、劇場版双方の【重大なネタバレ】を含んでいます。また、原作小説は読んでいません。あらかじめ、ご了承ください。</p> <p>一応お断りしておくと、基本的には良作だと思っています。実のところ、ヴァイオレットの天然っぷりが性に合わないとか色々あるのですが、テレビシリーズのエピソードを絶妙に劇場版につながっていて、それをもってテレビシリーズを知らない初見の人にも、おおまかな設定が理解できるようになっているのだと、先日気付きました。ただ、「感動作」といわれる本編よりも、事件以降、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%A5%A2%A5%CB%A5%E1%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3">京都アニメーション</a>が前に進むため、全員でヴァイオレットに取り組んできたこと。そして、遅れてようやく上映にこぎつけられそうというところでの新型コロナという不運に見舞われ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%A5%A2%A5%CB%A5%E1%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3">京都アニメーション</a>のどの作品よりも時間をかけることになったという経緯こそ、心穏やかには鑑賞できないという面があります。しかし、この「劇場版」、どうにも気になるところがあるので、ちょっと書き残しておこうと思います。</p> <p>↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓</p> <figure class="figure-image figure-image-fotolife mceNonEditable" title="VioletEvergarden"> <p><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mohno/20201029/20201029070814.jpg" alt="f:id:mohno:20201029070814j:plain" title="f:id:mohno:20201029070814j:plain" class="hatena-fotolife" itemprop="image" /></p> <figcaption class="mceEditable">VioletEvergarden</figcaption> </figure> <p>↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓<br />↓</p> <p>気になるところと言っても、おばあちゃんの大事な手紙を風に飛ばしてぼーっとしてるなよとか、ヴァイオレットは郵便社に入った頃におそらく14歳だったというなら、戦争当時はそれより若かったわけで、そんな子供に愛を語るとか<strong>少佐は普通に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%EA%A5%B3%A5%F3">ロリコン</a></strong>なんじゃないかとか、ユリスからの依頼が郵便社を通していないなら闇営業になるんじゃないかとか、そもそもあの義手の謎技術をヴァイオレットが使えて少佐は使えなかったのはなぜかとか、そういうことではありません。まあ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%EA%A5%B3%A5%F3">ロリコン</a>疑惑はテレビシリーズに心からのめりこめない一因ではあったのですが、そこは今回の本題ではありません。</p> <p>劇場版の冒頭で亡くなっているデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>のおばあちゃん(アン・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%B0%A5%CE%A5%EA%A5%A2">マグノリア</a>)は、テレビシリーズ10話に出てきた子供です。アンが8歳になる前に母親(デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>の曾祖母、クラーラ・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%B0%A5%CE%A5%EA%A5%A2">マグノリア</a>)が若くして病死するけれど、その死後50年にわたって誕生日に渡す手紙を書き残す、というのが10話のあらすじです。すべての中でも<strong>最高のエピソード</strong>で、劇場版にうまくつながれていましたが、つまりアンは8歳から57歳まで手紙を受け取っているわけです。</p> <p>10話のエンディングでは、アンは18歳のときに告白されたらしく、さらに20歳のときに子供ができたことが示されています。この子供がデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>母(名前は不明)でしょう。兄弟姉妹がいた描写はないですし、アンとデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>母だけで仲良く写真に収まっていますから、デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>母は一人っ子だったと思われます。デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>も一人っ子のようですが、さて、デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>母は何歳でデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>を生んだのでしょうか。ヴァイオレットの時代とデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>の時代で何年ほどの差があるか分からないのですが、およそ60年という考察を見かけました。どこかで言及されているのでしょうか。もし、そうだとすると、アンが8歳(以下)というのがヴァイオレットの時代ですから、アンが68歳になっているのがデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>の時代です。そうなるとデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>母は48歳、デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>が何歳か分からないですが、20歳だとすると11年前(つまり9歳のとき)までは、アンは手紙を受け取っていたことになります。</p> <p>アンは、デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>母(およびデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>父)には手紙のことを話していたわけですが、デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>には話をしなかったのでしょうか。デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>は、おばちゃんが死んだときに手紙のことを初めて知った、みたいな流れになっていましたが、9歳くらいだと物心がつくどころではなく色々覚えているものです。少しくらい年齢はずれるかもしれませんが、この時代背景で30歳を超えた高齢出産ということもなさそうな気がします。それこそヴァイオレットとデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>の年代差がもっと少なければ、つい最近まで手紙が届いていたはずです。「すぐに誰もいなくなったら、おばあちゃんかわいそう」と言うほど、おばあちゃんっ子っぽい描写があるのに、なんで今まで知らされていなかったのか、という気になります。</p> <p>そもそも50年間手紙を送り続けていたC.H郵便社は、いつドール(代筆業)をやめたのでしょう。代筆業をやめても、引き継いだ会社が義務として手紙を送り続けたということはあるかもしれませんが、ヴァイオレットが18歳でライデンを去った頃から高々60年程度しか経っていないのなら「当時の人はこの世に誰も残っていない」という状況ではなさそうです。なにしろ博物館で案内していた人は、ヴァイオレットが郵便社に来た時(1話、ヴァイオレットは14歳くらい)に受付をしていた人(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%EA%A5%CD">ネリネ</a>)です。デイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>が最後に立ち寄った郵便局も「昔はドールが……」と語っていましたが、そもそもヴァイオレットは亡くなっていて当然のような昔の人、ということはなさそうです。少佐とヴァイオレットの間に子供はできなかったのか、というのも気になります。もちろん、あの場に年を取ったヴァイオレットが出てきたら興醒めでしょうけれど。</p> <p>※<strong>2020/11/22追記</strong>。<br />2020/11/12に「<a href="http://violet-evergarden.jp/news/?id=147">スタッフトーク付き上映会</a>」に参加することができ、その際に何度か「60年後」という言葉が聞かれました。<strong>ヴァイオレットの時代とデイ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>の時代は60年の差があるというのが公式設定のよう</strong>です。</p> <p>※<strong>2020/11/26追記</strong>。<br />10回鑑賞記念で、もう少しツッコんでおきます。<br />エカルテ島で迎えた朝、平和な島のようすが描写されていますが、その中に小さな赤ん坊を背負ったお母さんがいます。年よりと女と子供を残して男は皆戦争から帰ってこなかったのなら、その子のお父さんは誰?<br />エカルテ島で嵐の夜に帰ろうとするヴァイオレットは「朝にならないと船も出ない」と言われます。ということは朝には船が出るのに、ヴァイオレットたちが帰るために乗った船は夕方の出発。前夜は一刻も早く帰ろうとしていたはずなのに、結局、観光してたってことですかね。そもそも宿もない島に、1日2便(以上)も、あんな大きな船が立ち寄るんですね。<br />そして、ヴァイオレットたちの乗った船が出発した後に登場するディートフリート大佐。あの時間より遅い時間にも帰る船があるんでしょうか。それともギルベルトの家に泊めてもらうつもりだったのでしょうか。でも、船から戻ってきたヴァイオレットが泊まるなら、完全にお邪魔虫ですよね。</p> mohno 新型コロナ:インフルエンザとの比較、現状 hatenablog://entry/26006613637445257 2020-10-07T00:21:15+09:00 2020-10-07T00:21:15+09:00 WHOがパンデミック宣言を出してから半年以上が過ぎ、感染者数は3500万人、死者数は100万人を超えました。これだけでもインフルエンザと同列扱いできないことは明らかですが、これらはあくまでも確認されている人数です。WHOは「世界人口の1割が感染」と報告しており、残りの人たちは依然感染のリスクにさらされています。新型コロナに関する情報については、忽那賢志医師が様々な情報を丁寧に解説されているので、そちらを読んでもらえばよいでしょう。 ほとんどの人は、もうここには来ていないでしょうが、「新型コロナ: 「インフルエンザでも人は死ぬ」との比較」を批判して、「インフルエンザと同じようなものだ」と無責任に… <p>WHOが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%F3%A5%C7%A5%DF%A5%C3%A5%AF">パンデミック</a>宣言を出してから半年以上が過ぎ、<a href="https://coronavirus.jhu.edu/map.html">感染者数は3500万人、死者数は100万人を超えました</a>。これだけでも<strong>インフルエンザと同列扱いできないことは明らか</strong>ですが、これらはあくまでも確認されている人数です。WHOは「<a href="https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201006/k10012649711000.html">世界人口の1割が感染</a>」と報告しており、残りの人たちは依然感染のリスクにさらされています。新型コロナに関する情報については、<a href="https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/">忽那賢志医師</a>が様々な情報を丁寧に解説されているので、そちらを読んでもらえばよいでしょう。</p> <p>ほとんどの人は、もうここには来ていないでしょうが、「<a href="https://mohno.hatenablog.com/entry/covid19flu">新型コロナ: 「インフルエンザでも人は死ぬ」との比較</a>」を批判して、「インフルエンザと同じようなものだ」と無責任に<a href="https://mohno.com/altblogs/comments_flu.html">書き散らかしていた人たち</a>は、<strong>深く反省してもらいたい</strong>ものです。いまなお現実を直視せず、インフルエンザと同じ対応でいいと言っている人もいるようですが、目をあけながら寝言を言っているようなものですね。バカの相手をする暇がないわけではないのですが、その対応に無駄な労力を割く気力はわきません。</p> <p>もし、何年も前にこの未来、つまり現状が予測できたとしたら、感染対策のための施設を用意したり、医療や検査の体制を準備しておくことはできたでしょう。しかし、韓国や台湾と違ってそうした準備はできていませんでした。災害に対する準備とは、平時では無駄そのものです。日本は無駄を省けとばかり“効率化”を進めてきました。昨年の今ごろは使われていない<a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06944.html">地域医療を統合しようとさえしていました</a>。</p> <p>実際の日本は、ウイルスへの準備がない中で対策を進めなければなりませんでした。新型コロナに対しては、これまで「イベントの自粛要請」「学校の一斉休校」「不要不急の外出自粛要請」「帰国・入国の制限」「緊急事態宣言(7都府県→全国)」「3密回避など新しい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」「マスク全世帯配布」といった、さまざまな対策がなされてきました。もし、半年前に半年先の未来を予知できたとしたら、人々はどういう選択を好んだでしょうか。どこか他に「日本が見習うべきだった国」があったでしょうか。</p> <p>感染対策を日本以上にうまくやってきた国には、台湾、韓国、中国、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%B8%A1%BC%A5%E9%A5%F3%A5%C9">ニュージーランド</a>などがあります。<strong>これらの国は罰則付きの規制をかけて対策</strong>してきました。先日見たテレビでは、中国で3密回避すらせずに観光地がにぎわっているようすが放送されていました。それを見て日本も対策が必要ないと言っている人も見かけるのですが、これらの国では<strong><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%B9%A5%BF">クラスタ</a>ーが発生すれば、発生した地域を封鎖するという対策</strong>を取っています。感染とは確率であり、3密回避をはじめとする「新たな<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」は確率を下げる行動に他なりません。あらかじめ感染者数を減らしておくことと、メリハリのある対応で効率的に感染対策しているということです。</p> <p>しかし、“<strong>自由を重んじる日本</strong>”では、そうした罰則規定を設けようという話は成立しそうにありません。緊急事態宣言も延長した期間を少しばかり早めに切り上げることになりました。上記の国ほどには感染を抑え込まず、緩い対策を維持しているせいで、<strong>効率の悪い対策を続けている</strong>という状況です。私は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%B1%C4%B4%B0%B5%CE%CF">同調圧力</a>に頼ったり、自警団なんかに出しゃばらせることなく、ちゃんと規制する方が“平等”だと思うのですが、<strong>人々はそういう厳しい規制を望んではいない</strong>ようです。であれば“<strong>これが精いっぱい</strong>”としか言えません。</p> <p>一方、他の欧米諸国を真似た方がよかったという話にはならないでしょう。たとえば、ノーガード戦法だった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>は日本人口への単純換算で7万人死亡しました。“それが分かっていて”真似ようと思う人はわずかでしょう。そもそも日本は有効性が実証されている子宮頸がんなどのワクチンですら、小さな副作用のせいで接種が進まない国です。<strong>「少しばかり感染リスクがあってもかまわない」という考え方に社会的合意が得られるとは思えません</strong>。ところで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>は、死者数が落ち着いたとはいえ、<a href="https://www.who.int/docs/default-source/coronaviruse/situation-reports/20201005-weekly-epi-update-8.pdf">最近1週間の感染者数は2283人</a>(日本人口への単純換算で2.7万人)も増えています。さらに、このところは増加傾向にあります。集団免疫を獲得したという話は何だったのでしょうね。</p> <p>規制を解除したせいで<strong>感染が再拡大しているフランスやスペインでは、感染地域での再規制</strong>がはじまっています。イギリスも再規制している地域があります。先進国で「経済をまわすためには対策なんかしなくてよい」と思っているのは少数派です。その筆頭である<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでは大統領が感染して行政が滞りました。当人が他人への感染リスクをものともせず3日で退院したのは驚きです。ブラジルと仲良くできそうですけれどね。</p> <p>さて、インフルエンザの時期に入りつつある今、新たな情報を参考にできます。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>の「<a href="https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00008.html">インフルエンザに関する報道発表資料 2020/2021シーズン</a>」を見ると、インフルエンザの感染者数は次のようになっています。</p> <table> <thead> <tr> <td>週</td> <td>2019年</td> <td>2020年</td> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td style="text-align: center;">1</td> <td style="text-align: center;">3,813</td> <td style="text-align: center;">3</td> </tr> <tr> <td style="text-align: center;">2</td> <td style="text-align: center;">5,738</td> <td style="text-align: center;">4</td> </tr> <tr> <td style="text-align: center;">3</td> <td style="text-align: center;">5,716</td> <td style="text-align: center;">4</td> </tr> <tr> <td style="text-align: center;">4</td> <td style="text-align: center;">4,543</td> <td style="text-align: center;">7</td> </tr> <tr> <td style="text-align: center;">5</td> <td style="text-align: center;">4,889</td> <td style="text-align: center;">7</td> </tr> </tbody> </table> <p>まだ、本格的な感染時期ではないものの、新型コロナもインフルエンザも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%F4%CB%F7%B4%B6%C0%F7">飛沫感染</a>するものであり、新型コロナへの感染対策はインフルエンザにも効果があるでしょう。<strong>昨年同時期と比べると、インフルエンザの感染者数は3~4桁もの違いがあります</strong>。新型コロナとインフルエンザの感染リスクの比較は、今年の感染者数でこそ正当に比較できます。もし、たいした感染対策を取らずに(昨年のように)インフルエンザの感染者数が何十倍、何百倍にもなるというのであれば、新型コロナの感染者数も同じように桁違いに増える可能性がある、ということになります。“今、確認されている人数が少ない”ことは対策を取らずに少ない人数で済んでいた、ということにはなりません。それとも「感染対策など意味はない」という人は、今年も去年と同じくらいインフルエンザの感染者数が増えると主張するのでしょうか。</p> <p>10月8日からは<a href="https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64671180W0A001C2000000/">韓国との間でビジネス目的の渡航が再開</a>します。もし、「インフルエンザと同じ」扱いをしていて感染の蔓延を防いでいなかったら、そうしたことも先送りされていたでしょう。常識のある人ならこういう説明も要らないと思いますし、逆に常識を持たず結論ありきで理屈をこじつける人には、まともな説明をしたところで聞いてはもらえないのでしょう。バカの相手をする暇はあっても、馬の耳に念仏を唱えたり、糠に釘を打ったりする気にはなかなかなりません。</p> <p>※2020/10/9追記。インフルエンザ感染者数(第5週)の数値を追加しました。</p> mohno 顔文字を使わなくなって1年経った hatenablog://entry/26006613599959801 2020-07-17T22:47:07+09:00 2020-07-17T22:47:07+09:00 以前は、だいたい、こんなのを使っていた。にっこり:-)ウインク;-)ビックリ:-Oガッカリ:-<ごめんなさい_o_涙;_; 時間は巻き戻せない。(今は六地蔵には行きません) <p>以前は、だいたい、こんなのを使っていた。<br />にっこり:-)<br />ウインク;-)<br />ビックリ:-O<br />ガッカリ:-&lt;<br />ごめんなさい_o_<br />涙;_;</p> <p>時間は巻き戻せない。(今は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%BB%C3%CF%C2%A2">六地蔵</a>には行きません)</p> mohno オルタナティブブログのコメントについて hatenablog://entry/26006613593742596 2020-07-04T21:15:52+09:00 2020-07-04T21:15:52+09:00 14年前に参加したオルタナティブブログですが、今月からコメント機能が無効化され、過去のコメントについても非表示という対応になりました。私にとっては突然の出来事だったのですが、それは運営の情報交換を見ていなかったためで、半年ほど前にGDPRへの配慮などを含め検討&決定されていたようです。事情が事情だけに私のブログのみ個別対応していただくこともできません。 とはいえ、6月末まで新型コロナについて活発なコメントの投稿があり、中にはさまざまな調査結果を報告いただいていたものがあり、非表示になったままということは避けたいと考えました。そこで、とりあえず今年の投稿分について「はてなブログ」にコピーしました… <p>14年前に参加した<a href="https://blogs.itmedia.co.jp/mohno/">オルタナティブブログ</a>ですが、今月からコメント機能が無効化され、過去のコメントについても非表示という対応になりました。私にとっては突然の出来事だったのですが、それは運営の情報交換を見ていなかったためで、半年ほど前に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/GDPR">GDPR</a>への配慮などを含め検討&決定されていたようです。事情が事情だけに私のブログのみ個別対応していただくこともできません。</p> <p>とはいえ、6月末まで新型コロナについて活発なコメントの投稿があり、中にはさまざまな調査結果を報告いただいていたものがあり、非表示になったままということは避けたいと考えました。そこで、とりあえず今年の投稿分について「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CF%A4%C6%A4%CA%A5%D6%A5%ED%A5%B0">はてなブログ</a>」にコピーしました。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CF%A4%C6%A4%CA%A5%D6%A5%ED%A5%B0">はてなブログ</a>」ではアカウントの登録は必要ですが、コメントもできます。また、各ブログの過去のコメントは <a href="https://archive.org/">archive.org</a> から抜き出し、個人のサイトに抜き出しました。archive.org に残っていなかった分については管理画面から抜き出して追加しています。それぞれのトピックの冒頭に過去コメントへのリンクが掲載されています。</p> <p>管理画面から抜き出したコメントについては、投稿日のみで時間が記載されておらず、URLがリンク化されていません。個人的な都合で申し訳ありませんが、明日<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%E9%A4%B7">からし</a>ばらく出張するため「今はこれが精いっぱい」ということでご了承ください。</p> mohno