愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)
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ウディ・アレン監督『マッチポイント』で「伊達邦彦なら殺してた」というのを考える(ネタバレあり)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20121016/match <p> 伊達邦彦って知ってますよね? <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%E9%AE%BD%D5%C9%A7">大藪春彦</a>の『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%EE%BD%C3%BB%E0%A4%B9%A4%D9%A4%B7">野獣死すべし</a>』その他の主人公。まあ、はっきり言って<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%C3%A5%AD%A1%BC%A1%A6%A5%B9%A5%D4%A5%EC%A1%BC%A5%F3">ミッキー・スピレーン</a>の作中人物、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A1%A6%A5%CF%A5%DE%A1%BC">マイク・ハマー</a>の影響</b>感じますけどね。全然知らない? <b>検索して!</b><br />
で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%C7%A5%A3%A1%A6%A5%A2%A5%EC%A5%F3">ウディ・アレン</a>のひょっとしたら一番稼いだ映画(?)『マッチポイント』ってのを見たんですが。<br />
→<a href="http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD9282/story.html">あらすじ 解説 マッチポイント - goo 映画</a><br />
トップページはちょっとネタバレっぽくなってるんで注意。<br />
話の内容は、テニスコーチの主人公が、資産家の息子と親しくなり、妹と結婚して、兄の昔の恋人と浮気する、という、例によって<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%C7%A5%A3%A1%A6%A5%A2%A5%EC%A5%F3">ウディ・アレン</a>っぽい「<b>浮気する話</b>」だと思ったら、最後の30分が全然<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%C7%A5%A3%A1%A6%A5%A2%A5%EC%A5%F3">ウディ・アレン</a>っぽくない!</b> 通常の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%C7%A5%A3%A1%A6%A5%A2%A5%EC%A5%F3">ウディ・アレン</a>監督映画作品より<b>30分長い!</b><br />
【以下ネタバレのため5行空白置きます】</p><br />
<br />
<br />
<br />
<p> 主人公、愛人を殺す前に、近隣のただのオバさん殺して、ヤク中強盗を見られたフリして、愛人殺しちゃう。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%B9%A5%C8%A5%A8%A5%D5%A5%B9%A5%AD%A1%BC">ドストエフスキー</a>というより、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B0%A5%EC%A5%A2%A5%E0%A1%A6%A5%B0%A5%EA%A1%BC%A5%F3">グレアム・グリーン</a>とか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%C8%A5%EA%A5%B7%A5%A2%A1%A6%A5%CF%A5%A4%A5%B9%A5%DF%A5%B9">パトリシア・ハイスミス</a>の小説みたいですね。<br />
ただ、この主人公、映画の中では親族関係出て来ないし(多分)<b>履歴とか超怪しすぎる</b>んで、伊達邦彦(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BE%C5%C4%CD%A5%BA%EE">松田優作</a>とかが演じてる奴ね)だったらどういう話になってたか、適当に話を考える。<br />
テニ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%B3%A1%BC%A5%C8">スコート</a>の支配人「履歴では、前のスポーツクラブをやめたことになってますが…」<br />
主人公「というより、オーナーが代わって経営方針が変わったんですよ。<b>そのオーナーは事故死した</b>んで、今は別の人がオーナーですが」<br />
資産家の息子「今日のコーチはいつもと違うんですね?」<br />
主人公「どういうわけか、あなたの<b>レギュラーのコーチが怪我をして</b>、退院するまで私が担当することになりました」<br />
資産家「あなたの両親や家族は?」<br />
主人公「両親は<b>交通事故で亡くなって</b>、兄は…<b>自殺しました</b>」<br />
テニスプレイヤー時代の前の知り合い「どういうわけか、君って<b>不戦勝多かった</b>よね〜」→死ぬ<br />
主人公「どういうわけか、我々のボスが<b>転落死した</b>ので、代わりのボスが決まるまで、この会社の○○部門を代行する」<br />
主人公「(日本の企業代表者に)契約がうまくいきそうで安心しました。正直なところ、前の担当はやりにくい方でしたが…あー、<b>飛行機事故で亡くなった</b>方をそういう風に言ってはよくないですね」<br />
主人公「妻が<b>服毒自殺!?</b>」<br />
主人公「義兄が義姉と一緒にヨットクルーズで<b>行方不明!?</b>」<br />
主人公「義父が<b>猟銃の暴発</b>で亡くなった!?」<br />
主人公「今日から私が<b>この会社のボス</b>だ」<br />
…まさに「Anotherだったら死んでた」の代わりに「<b>伊達邦彦だったら殺してた</b>」状態。<br />
これに近い映画…多分あるんじゃないかな? 自信ないけど…。</p>
Tue, 16 Oct 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002782317
映画
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2012年9月27日大阪市長会見のフリー(環境ジャーナリスト)・山本節子さんに興味を持ちました
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20121014/yamamoto <p> こんなまとめがあったわけですが。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/388875#c769808">橋下市長記者会見 震災瓦礫についてフリー記者「子供が鼻血」「ネットでたくさん話が」 橋下市長「ここは報道の場。都市伝説を語る場でない」 - Togetter</a><br />
こちらの動画も見ました。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=1wSkuTHCjBU">橋下市長・がれき鼻血都市伝説記者の粘着質問を再度一蹴 (2012-10-11) - YouTube</a><br />
<iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/1wSkuTHCjBU?wmode=transparent" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
ちなみに、公式サイトには動画はありましたが、まだテキスト化はされていない様子(2012年10月13日現在)。<br />
→<a href="http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000151986.html">大阪市市政 市長会見(次回開催予定:10月18日(木))</a><br />
で、<b>何で「再度一蹴」なのか普通に興味持つ</b>よね?<br />
最初はこれだったみたいです。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=xUcFuDjCA3k">橋下市長・闖入フリー女子記者(山本節子)の粘着質問を一蹴 - YouTube</a><br />
<iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/xUcFuDjCA3k?wmode=transparent" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
確認できた限りでは「闖入」でもないし「粘着」でもないんですが…(ひどい煽りです)。<br />
こちらのほうはテキスト化されてます。<br />
→<a href="http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000182617.html">大阪市市政 平成24年9月27日 大阪市長会見全文</a></p>
<blockquote>
<p>フリージャーナリスト 山本記者<br />
フリーの山本と申します。がれきの問題とそれから府市統合本部の問題にちょっとついてお伺いします。<b>がれきなんですけれども</b>、私は8月30日の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>の説明会の様子を動画で見ていまして非常に驚いたんですけども、それで早速資料を調べてみたんですが、ここに<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%BF%C0%AE23%C7%AF">平成23年</a>度の主な大気汚染物質測定結果</b>というものがあります。ほとんどが小学校と中学校が測定個所なんですけれど、これを見るとSPMとか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%E2%CD%B7%CE%B3%BB%D2%BE%F5%CA%AA%BC%C1">浮遊粒子状物質</a>とか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%AD%A5%B7%A5%C0%A5%F3%A5%C8">オキシダント</a>が、あと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PM2.5">PM2.5</a>もそうなんですけど、基準値を達成してるところがないんですよ。で、みんな<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%C4">バツ</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%C4">バツ</a>なのでこれを見る限りもう大阪…<br />
市長<br />
それはどこのやつですか?<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
どこのやつってこれは御市で出されている環境データです。<br />
市長<br />
で、それは<b>その被災地でのデータですか</b>。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
いえいえ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>のデータです。それで私が言いたいのはこの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>のただでさえ大気の環境が悪い所において、はたして<b>がれきを持つことが</b>大阪の市民の公益にとっていいことかどうか。それについてお伺いしたい。<br />
市長<br />
基準値をクリアしてれば問題ないですけどもね。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
基準値をクリアしてないっていうんで全部<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%C4">バツ</a>なんですよ。で、あとでこれを見ていただければわかるんですがそれが1つとあともう1つはですね。<br />
市長<br />
基準値をクリアしてないっていうことは、今基準値クリアしていない状況になってるってことですか。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
そういうことです。で、ずっとそのはずですよ。<br />
市長<br />
その数値が出てるっていうことは、それは数値が出る場合がありますからね。ただそれが環境基準とかそういうものを全部クリアしてないということですか。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
環境基準をクリアしていることはずっとないはずです。大都市では大体クリアしてないんです。東京もそうなんですけどね。で、特に大阪の場合は人口密集地だということでそこで新たにそのがれき、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>の汚染の恐れがあるもの</b>を燃したらば、ここに住んでいる特に小さい子どもたちに対する<b>環境影響と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>が非常に懸念される</b>ので、その点についてお伺いしたいのが1つと。<br />
市長<br />
まず1つ目からなんですけど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>物質に関してはきちんとこれも<b>安全基準をクリアしていますから問題ありません</b>。自然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>、普通に日常生活、我々営んでいても<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>ていうものは一<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%EA%CE%CC">定量</a>浴びてる訳ですから、<b>その量と比べて絶対に大丈夫だというラインで安全基準を引いてます</b>ので、その安全基準を基に大丈夫だというようなそういう判断をしています。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
はい、まあそれは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%C4%B6%AD%BE%CA">環境省</a>の方が言われてることなので、でも<b>私らの市民の立場からすると</b>完全に先ほど仰った暫定的な安全基準値なんですよね。<br />
市長<br />
だからそこはいろんな考え方があるのでこの民主国家ですからあなたのその意見を否定するつもりもありませんし考え方もいろいろありますけどもね、やっぱり民主国家である以上はどの考え方、どれか1つ考え方を選んでいかなきゃいけない。ですからあなたのような考え方を国の方針にするということであれば<b>ぜひ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B0%B5%C4%B1%A1">衆議院</a>総選挙でね、あなた方があなた方の意見を代弁してくれるようなそういう候補者を立てて選挙で国の方針を変えてもらったらいい</b>と思うんです。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
まあね今、私は選挙の話をしてるんじゃないんでね。<br />
市長<br />
今<b>個人的な見解をここで述べられても</b>ね、僕は市長という立場ですから個人の意見に対してね、どうだこうだっていってもこれはもう答えようがないんですね。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
個人的な意見ではないですよね。<br />
市長<br />
安全基準はだから満たしてます。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
大気汚染の物質のこの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>が出している環境測定図でおいてSPMと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%AD%A5%B7%A5%C0%A5%F3%A5%C8">オキシダント</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/PM2.5">PM2.5</a>が全部達成、基準を達成していないというのが事実です。<br />
市長<br />
ちょっと待ってください。まず問題点整理してください。<b>大気汚染の問題と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>物質の方をわけてください</b>。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
今言ってるのは、さっき言ったのは大気汚染物質の話です。<br />
市長<br />
大気汚染の物質はまた環境局でじゃあ調べて。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
そうですね、調べてください。<br />
市長<br />
で、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>物質は全く安全だから大丈夫</b>です。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
で、次なんですけど、同じがれきの問題なんですけど、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%BB%D4">北九州市</a>の方で</b>9月17日からがれきの本焼却が始まっていますが、試験焼却の時も<b>その報告があった</b>んですけど、今回も<b>近隣の小学生の間にかなり鼻血を出しているお子さんが増えている</b>、こういう報告が私の所に来るんですね。<br />
市長<br />
僕の所には<b>来てません</b>。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
それはこちらどういうルートで…<br />
市長<br />
<b>国にも来てません。</b><br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
<b>私の所には来るんです。</b><br />
市長<br />
ですからそれはもう個人の…<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
それでですね<b>私が聞き及ぶところ</b>をその<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>の市議会でじゃあ試験焼却を行う時は小学生を全部休みにさせた方がいいような話が出ているように聞きました</b>が。<br />
市長<br />
<b>誰から</b>そういう話が出てるんですか。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
<b>皆の噂です</b>。議会でそういうこと言ってる人がいるっていうことで。<br />
市長<br />
<b>噂とか都市伝説をこの場でやる訳じゃないので</b>また別のところでやってください。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
そりゃそうです。じゃあ<b>私の意見として聞きますが</b>、そういうおつもりありませんか、試験焼却について、危険性があるので。<br />
市長<br />
<b>ありません。</b>専門家から意見が挙がってくればきちんと対応します。<br />
フリージャーナリスト 山本記者<br />
専門家っていうのはさっき仰ったようなとこですね。相当のあれがあって、科学的な…<br />
市長<br />
国にも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%C9%DC">大阪府</a>にも専門家会議がありますのでね。</p>
</blockquote>
<p>「<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>物質</b>」じゃ多分ないと思うけど、まあいいや。<br />
当人(山本節子さん)のブログ。<br />
→<a href="http://wonderful-ww.jugem.jp/">WONDERFUL WORLD</a><br />
この件に関する当人の要約。<br />
→<a href="http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=611">橋下記者会見でがれき質問 | WONDERFUL WORLD</a></p>
<blockquote>
<p>?<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>の大気汚染物質測定結果によると、SPM,PM,OXが環境基準値を達成していない、この上さらにがれきを燃やして市民を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>にさらすのか?<br />
→→汚染物質については調べます。<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>は安全だ</b>。あなたのような意見があるのは否定しないが、私のやり方がいやなら、それなりの政治家を選挙で選べばいいじゃないですか。<br />
?<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%BB%D4">北九州市</a>では試験焼却後も、本焼却後も<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>を訴える市民</b>が出ている。大阪では<b>試験焼却当日に学校を休校にしろという話も出ていると聞く</b>が、そのつもりは?<br />
→→そういうウワサをもとに発言しないで下さい。休校にはしません!</p>
</blockquote>
<p>×<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>を訴える<br />
○鼻血を出しているお子さんが増えている<br />
×ウワサ<br />
○噂とか都市伝説<br />
で、山本節子さんの話。<br />
→<a href="http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=603">がれき焼却による症状…北九州市 | WONDERFUL WORLD</a></p>
<blockquote>
<p> 遂に今日から北九州でがれきの本格焼却が始まります。今年5月23日の試験焼却でも、同市では、がれき焼却その影響と見られる数多くの症状が出ていたのに、それを完全に無視した暴挙です。その健康調査を行なった「北九の子どもを守るネットワーク」<a href="http://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/entry-11349256636.html">http://ameblo.jp/kitakyu-mamoru/entry-11349256636.html</a> のサイトには、「<b>震災がれき焼却後の健康調査レポート</b>」(作成;避難者お話しの会)という文書がアップされています<a href="http://goo.gl/VasOS">http://goo.gl/VasOS</a>。<br />
それによると症状はほんとにさまざま。<b>多いのが喉の痛み、頭痛、目の痛み、腹痛、腰痛、関節痛</b>のような「痛み」、そして、<b>咳、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%C8%A5%D4%A1%BC">アトピー</a>、風邪</b>、というような日常的な病状です。でも、<b>だるい・鼻血・吐き気・下痢、皮膚の紫斑</b>など、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染症候群</b>というべき症状を訴える人も多く、<b>鼻血は大人にも子どもにもおきています</b>。これだけでも、ただごとではないという印象がありますが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%B6%E5%BD%A3%BB%D4">北九州市</a>の担当者は、こともなげに、「そういう話は聞いてはいるが、何の裏付けもない」と一言。被害を認めていないから、追跡調査もしていない。今後、漁業被害がおきても原因は別だ、と言い張るでしょう。これは行政機関による市民への暴行、傷害です。<br />
以下、八幡西区に住む40代男性のリポートです。意味を変えずに多少編集してあります。</p>
</blockquote>
<p> 以下略。<br />
…それは多分「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染症候群」じゃなくて「<b>木下病(木下黄太病)</b>」のような気がする。<br />
リンク先。<br />
→<a href="http://sparrows55.exblog.jp/18612279/">試験焼却の後に起きたこと その2 : チイサキモノタチノコエ</a></p>
<blockquote>
<p>公開用 震災ガレキ焼却試験後の健康調査レポート 1</p><p>1.地域(●●市●●区、町●●丁目まで、可能な限り)<br />
2.症状<br />
3.体の不調の時期4.年齢、性別<br />
5.実名(可能な限り) №000</p><p>1.<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%C1%D2%CB%CC%B6%E8">小倉北区</a><br />
2.24日に咳が出始める 熱38度7分出て、その後も微熱状態が続いた。喉の痛みと咳は止まらず、今も続いている。(6月11日)肺が痛い。今までこんなに長引くことはなかった。<br />
3.5月24日〜6月11日(電話取材日)<br />
4.46歳 女性(母)<br />
5.匿名 №001 </p>
</blockquote>
<p> その他いろいろなことが書いてあります。<br />
右下のリンク、トップが「院長の独り言」(オノデキタさんのブログ)って…。<br />
<br />
別件。<br />
→<a href="http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=614">ニコ動の画面削除 | WONDERFUL WORLD</a></p>
<blockquote>
<p> 言いたかったのは、大阪の空気は特別悪い、この上がれき焼却で汚すな、ってこと。<br />
それから、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>の有害物質汚染測定値のことは議会で質疑されたことがあり、市長が知らないはずはない、と市民からお知らせいただきました。その時、市は「黄砂」が原因と逃げたらしいけれど、大阪だけ一年中黄砂が降ってるっていうの?<br />
それから<b>「試験焼却デーは休校に」ってのも議会で発言があったそうです</b>よ。</p>
</blockquote>
<p> この「試験焼却デーは休校に」っての、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>議会の議事録検索しても出てこない</b>(「試験焼却」で検索しました)、ネットで検索しても「噂」しか出てこないんで、<b>猛烈にソース希望です</b>。ご存知のかたはコメントで教えてください。<br />
<br />
(2012年10月14日追記)<br />
山本節子さんのコメント欄で直接聞いてみました。<br />
→<a href="http://wonderful-ww.jugem.jp/?eid=614">ニコ動の画面削除 | WONDERFUL WORLD</a></p>
<blockquote>
<p>はじめまして、素人の愛・蔵太と申します。記事中にある「「試験焼却デーは休校に」ってのも議会で発言があったそうです」という件なのですが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%BA%E5%BB%D4">大阪市</a>議会の議事録を検索してもうまく見つかりませんでした。何年何月何日の、何という議会の誰の発言なのか、くわしい情報をいただけましたら有難く存じます。もし「噂」のようでしたら、どこの誰が流している噂なのかご教示ください。</p>
</blockquote>
<p> まだコメント承認はされていない。</p>
Sun, 14 Oct 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002782384
報道
-
上杉隆さんの記事盗用疑惑について(見出し変えるかもしれない)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20121011/kensyou <p> こんなのがあったわけですが。くわしいことはリンク先をご覧ください。<br />
→<a href="http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/68.html">上杉隆氏についての検証 - 記事盗用疑惑</a></p>
<blockquote>
<p>検証結果:上杉氏の記事・著作は読売新聞記事からの 盗用 である<b>疑いが強い</b><br />
<br />
・上杉氏は、2011年9月22日のダイヤモンド・オンラインの記事およびそれを収めた著作において、昨年3月の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故後の各国による退避措置のリストを掲載している。これは 3月23日配信 のメルマガからの転載としているが、 内容は並び順から言葉遣いに至るまで3月19日付の読売新聞に掲載されたリストと同一 である。<br />
・上杉氏はこのリストについて著作で 「 著者調べ 」 としている。<br />
・上杉氏は上記引用の前文で、 読売を名指しにしつつ、大手メディアは海外政府の退避状況を殆ど報じてこなかった と非難 している。そのうえで、それら大手メディアが意図して報道せずにいた情報を暴露するという形で、 当の読売が報じた記事と同一のものを、自前の情報として披露 している訳である。<br />
・すでに新聞で広く報じられたのと同一のものを、上杉氏がそのままメルマガで流して「 「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びた 」というのもナンセンスであり、 したがってこれも上杉氏の嘘である疑いが強い 。</p>
</blockquote>
<p> 要するに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%BF%F9%CE%B4">上杉隆</a>『国家の恥』p188に載っている「(2011年)3月23日現在、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故への各国への対応」の表が「(著者調べ)」になっているけれども、読売新聞2011年3月19日掲載「自国民に退避を求めている主な国・地域」の表とテキスト・国の並びがまったく同じなんじゃないの? という話。<br />
ぼくは『国家の恥』を確認していないのでよく分かりません。<br />
<br />
みなさんにお願いしてみたいこと。<br />
1・『国家の恥』を<b>確認する</b>(ここ大事)<br />
2・読売新聞に<b>問い合わせをする</b>(同一ソースを元に作られた表の可能性もあるし、<b>読売新聞の記事の表を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%BF%F9%CE%B4">上杉隆</a>さんが作ったかもしれない</b>)。メールのほうがいいかもしれない。<br />
3・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%BF%F9%CE%B4">上杉隆</a>さんがネットや公の場で言ったことを(もう30回くらい聞いたことでも)<b>よく聞いて保存する</b>。有料の資料は買わなくてもいい。<br />
4・<a href="http://www34.atwiki.jp/ddic54/pages/68.html">上杉隆氏についての検証 - 記事盗用疑惑</a>に<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%C0%B5%DA%A5%EA%A5%F3%A5%AF">言及リンク</a>・ツイート</b>する。そうするといろんな意見が見られて参考になる。<br />
<br />
しないようにして欲しいこと。<br />
1・『国家の恥』を<b>確認しない</b>(「こういう噂があるんだけど」という情報を流しては駄目)<br />
2・出版社・著者に抗議をする(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%F8%BA%EE%B8%A2%BF%AF%B3%B2">著作権侵害</a>の抗議をしていいのは、この場合<b>読売新聞だけ</b>だと思う)<br />
<br />
ただ、この表が「著者調べ」じゃないとしたら、『国家の恥』p189の、</p>
<blockquote>
<p> 筆者のメルマガ「東京脱力<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E1%A1%BC%A5%EB%A5%DE%A5%AC%A5%B8%A5%F3">メールマガジン</a>」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DE%A4%B0%A4%DE%A4%B0">まぐまぐ</a>)の日付は3月23日現在とあるが、実際には3月15日にはほとんどの国がこうした勧告を出していたのである。<br />
ところが、当時の日本では、<b>世界のこうした動きを報じるだけで「デマ扱い」され、非難の集中砲火を浴びた</b>ものだ。</p>
</blockquote>
<p> と書いてあるにもかかわらず、読売新聞は2011年3月19日、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%BF%F9%CE%B4">上杉隆</a>さんより先に「世界のこうした動きを報」じている</b>わけで(たとえ元原稿が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%BF%F9%CE%B4">上杉隆</a>さんのものであっても)、ちょっとこの件に関しては<b>大手マスメディア批判は難しいかな</b>、と思いました。</p>
Thu, 11 Oct 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002782520
上杉隆
-
復活しました→アマゾンから消えた上杉隆『メディアと原発の不都合な真実』の書評
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20121009/uesugi <p>(2012年10月10日追記)<br />
アマゾンのコメント、一部修正して復活してました。でもリンクはしない。<br />
この記事の末尾に比較テキスト掲載しておきます。(以上)<br />
<br />
<b>○○の陰謀とか弾圧かもしれない</b>ので、コピペしてみました。<br />
このエントリーの使い方<br />
・ブログ持ちの人はコピペして、さらに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%E9%A5%C3%A5%AF%A5%D0%A5%C3%A5%AF">トラックバック</a>とかする<br />
・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Twitter">Twitter</a>使ってる人はこのメモに言及ツイートする(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%BB%BD%CCurl">短縮url</a>は <a href="http://bit.ly/RamA5I">http://bit.ly/RamA5I</a> )<br />
・そうすると、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/google">google</a>で『メディアと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C5%D4%B9%E7%A4%CA%BF%BF%BC%C2">不都合な真実</a>』を検索すると、俺のメモが上位に来て、<b>圧力に屈しないものが喜ぶ</b>。<br />
<br />
なお、おいらは非常に<b>圧力に屈しやすいタイプ</b>なので、そこのところよろしく。元テキストのproustienneさんが何か言って来たら消します。<br />
アマゾンにはリンクしません。読む方法はいろいろあると思う。</p>
<blockquote>
<p>ジャーナリストが人を騙し続けるということ, 2012/10/7<br />
<br />
レビュー対象商品: メディアと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C5%D4%B9%E7%A4%CA%BF%BF%BC%C2">不都合な真実</a> (単行本(ソフトカバー))<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故後のメディアの問題を扱ったもの。単行本で159頁とやや薄く、講演の文字起こしの他は書き下ろしのようだが、内容はここ一年あまりの間に出た著者の他の本と同じである。以前の著書によく見られた間違いのうち無くなっているものもあるが、とくに訂正されている訳でもなく、記述自体が消えているだけである。それでもまだ、<b>嘘だとわかる文章が幾つもある</b>。<br />
たとえば著者は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E1%A5%EB%A5%C8%A5%C0%A5%A6%A5%F3">メルトダウン</a>の可能性や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>漏れについて、国内メディアは事故から3ヶ月経つまでさっぱり報じなかったと述べている(p.62)。これは実際には、<br />
<br />
・読売:3月12日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a> 強い<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>漏れ』『福島第一 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>か 爆発』(号外)、13日『第一・1号機 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>の恐れ』『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>漏れ 90人以上被曝か』(1面)<br />
・朝日:3月12日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>放出 5万人避難』(夕刊12面)、13日「炉内の温度が過度に上がって核燃料が溶け出す「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E1%A5%EB%A5%C8%A5%C0%A5%A6%A5%F3">メルトダウン</a>)」が起きたおそれが出た。」(号外)<br />
・毎日:3月13日『国内初の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>』(1面)、「同日〔12日〕午前には1号機から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の漏えいが確認され、さらに国内初の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>も発覚した。」(同)<br />
・日経:3月13日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>』(1面)、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%CB%CA%AC%CE%F6">核分裂</a>に伴う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>を周辺から検出」(同)、『福島第一で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A7%BF%B4%CD%CF%CD%BB">炉心溶融</a>』(3面)<br />
<br />
というように<b>事故当初に報じられており</b>、著者の言う「事故が起こってから3カ月ほどしてマスメディアも少しずつ」(p.62)、「それまではさっぱりでした」(同)というのは事実ではない。<br />
また著者は、「最初はみんな書かないで横を見ながら様子見していて、どこかが書いたらある日一斉に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>が出ていました」と書いた(p.12)、メディアは「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>は飛んでいません」と報じた(p.137)、「3月21、22日の大量の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の放出によって、東京都民の方を含めて多くの方が被曝したということがあります。・・・このような事実も隠された。」(p.28)と述べている。しかしこれも実際は、<br />
<br />
・読売:3月14日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>拡散の恐れ』(夕刊2面)、15日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a> 風下に流れ拡散』(2面)<br />
・朝日:3月15日『高濃度<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>放出』(1面)、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>大量拡散の恐れ』(夕刊1面)、『各地で異常値観測』(同)<br />
・毎日:3月14日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>県外に』(1面)、『他県にも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>』(2面)<br />
・日経:3月13日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>拡散の恐れ』(夕刊3面)、15日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量が異常値』(夕刊1面)、16日『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a> 飛散どこまで』『風に乗り首都圏も』(2面)<br />
<br />
といったように報じられており、3月22日以後に都内で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が検出された件も、それぞれ22日から24日のあいだに報じられている。<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故をめぐる報道の問題を論じるにあたって、著者はこうした事実すら確認せずに書くことをくりかえしている</b>。<br />
このことを著者はすでに、『Journalism』誌で奥山氏から取材をうけたさいに指摘されている。これに対して著者は、「3月下旬以降、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>が出ているのにそれが止まったかのように後退して報じたじゃないかということを指摘した。報道にそういう傾向があったことは事実」(『Journalism』2012年7月号p.88)と答えているが、<b>上記のように事故当初から3月下旬もふくめ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の拡散は報じられており、奥山氏もそのことを指摘している。</b>しかし本書では、まるで<b>『Journalism』誌の取材自体がなかったかのように</b>、反論も訂正もなく<b>これまでと同じ話</b>がくりかえされている。著者はすでに記事の存在を示されて知っているので、本書ではあきらかに<b>意図して嘘を書いている</b>ことになる。<br />
<br />
本書は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a>会見での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>をめぐる質問についても再び取りあげている(p.63-4)。著者はこれまで、3月26日に自分が質問するまで誰一人として<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>のことを質問しなかった、とくりかえし述べてきた(『この国の「問題点」』p.25、『報道災害【<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>編】』p.68、『大手メディアが隠す』p.74-5)。しかし、それより前の3月22日の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a>会見(23時16分開始の回)を観ると、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>について執拗に質問している記者</b>がおり、<b>著者が随所で喧伝してきたことが嘘だとわかる</b>。この点も奥山氏から指摘されていた(『Journalism』同上)が、本書では、「不思議なのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>について<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%EA%A1%BC%A5%E9%A5%F3%A5%B9">フリーランス</a>や海外メディア以外から、ほとんど質問が出なかったことです。」(p.63-4)という書き方をしている。著者は、<b>指摘されたことを認めるでも反論するでもなく、それとなく言い回しをぼかして済ませることにした</b>訳である。<br />
<br />
著者はまた、枝野長官が3号機について「ポンという爆発的事象がありました。」(p.29)という表現で事故を矮小化しようとしたとし、本書以外でも度々この発言を問題として取りあげている(5月25日のツイート等)。しかし、枝野氏のこの発言は<b>3号機ではなく2号機について</b>述べたものである(※3月15日午前 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%B1%CB%BC%C4%B9%B4%B1">官房長官</a>記者会見)。取材をしたというわりに、著者にはこうした<b>基本的な経緯についての間違い</b>が多く、いっこうに<b>訂正する様子もない</b>。<br />
<br />
3号機の事故について本書は、「<b>アーニー・ガンダーセン博士</b>(・・・)などは・・・3号機は核爆発の可能性が高いというふうにも言ったんですね。核爆発の可能性があるんだったら逃げなきゃいけないということで、海外各国の対応としては、日本にある大使館を関西の方に移す、もしくは大使館員の国外退避。・・・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カは、軍人が80キロ圏外に退避、軍人がですよ。」(p.27-28)と述べ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カはじめ各国が「3号機の核爆発の可能性」を考慮して国外退避を決めたと述べている。しかし実際は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ(NRC)は<b>4号機の核燃料プールが干上がっているという誤情報をもとに退避を勧告した</b>のであり、NRCや米大使館による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E0%C8%F2%B4%AB%B9%F0">退避勧告</a>およびそれらについての海外報道でも、むろん著者が言っているようなことは書かれていない(Records Show Confusion in U.S. at Start of Japan’s Atomic Crisis. By Matthew L. Wald, 2012/02/21)。<br />
<br />
各国による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E0%C8%F2%B4%AB%B9%F0">退避勧告</a>について著者はまた、屋内退避が「世界では当初から80キロ圏内、50マイル圏内が原則でした。」(p.80)と書いている。著者はこれまでも、80キロ圏外退避が、「世界中の政府が最低限の基準としているもの」(『国家の恥 一億総洗脳化の真実』p.20、『大手メディアが隠す』p.46)と述べ、日本政府の対応はこれを無視した「世界でも珍しい避難範囲」(『大手メディアが隠す』p.58)だとして非難してきた。しかしこれも実際には、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF%B5%AC%C0%A9%B0%D1%B0%F7%B2%F1">原子力規制委員会</a>(NRC)や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%C4%B6%AD%CA%DD%B8%EE">環境保護</a>庁(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/EPA">EPA</a>)のマニュアルでは<b>10マイル(16キロ)が標準</b>であり、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>では施設に応じて0.5から30キロまでが推奨避難範囲</b>とされている。これらも<b>NRCや<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>のサイトで確認できる</b>が、著者は<b>1年半にわたり事実と異なることを言い続けている</b>。<br />
<br />
また著者は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>について、「ところが驚いたことに、海外の人はこうした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>の飛散状況を知っていたんですね。なぜかというと、3月15日に日本が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>の情報を提供しているからです。つまり、国民の税金を何百億円も使って作ったものを、残念ながら日本の国民でなくて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍に渡したわけです。その時、3月15日前後のことですが、私も<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍の情報を色々と得ていたので、米軍情報というツイートをひとつだけある人のツイートに対して返したら、それ以来「米軍情報はデマ」というのを1年ぐらい言われています。」(p.33)というように、「米軍情報」というツイートで自分が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>について事故当初から指摘していたかのように書いている。<br />
<br />
<b>著者のこの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C4%A5%A4%A5%C3%A5%BF%A1%BC">ツイッター</a>での発言は昨年3月18日のものである。</b>これは、「米軍が硼酸水投入を進言したのですが東電は硼酸が原子炉の廃棄を意味するため拒否しました」という他人のツイートに対して、「<b>ほぼ本当です。米軍情報</b>」とコメントしたものであり、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>とはなんら関係ない</b>。著者が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>に言及したツイートは、6月4日に、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%C9%CB%B7%BC%A3%CF%BA">辛坊治郎</a> 『この政権の痛恨のミスは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>の結果を即座に活かせなかった」というやはり<b>他人のツイートにコメントしたもの</b>が初めてであり、それより前にはない。<b>本当に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>のことを早くから指摘していたのなら、なぜわざわざ無関係な発言をもってきて証拠のように思わせようとするのだろうか。</b><br />
<br />
「暫定基準値のからくり」(p.109-115)という文章も変である。著者は、水と野菜の暫定基準値がWHOなどの基準値と比べ異常に高いとし、「いまはメディアや政府は、・・・「暫定基準値」を勝手に上げています。」(p.112)と述べている。しかし実際には半年前(2012年4月1日)から新基準値が施行されており、飲料水・一般食品の基準値とも(飲料水は10、一般食品は100へと)引き下げられている(※<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>『食品中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の新たな基準値について』)。そして、この新基準値については本書でもp.67とp.113にある(枠で囲った)解説で言及しているのである。<b>まるで本文と解説を別人が書いたようにちぐはぐな記述になっている。</b>ちなみに<b>著者によるWHO基準値の引用も間違っている</b>(Codex General Standard for Contaminants and Toxins in Food and Feed (CODEX STAN 193-1995))。<br />
<br />
昨年4月4日に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>から放出された汚染水について、著者は本書で、国内では低濃度と報じられたが海外では高濃度となっている、と述べている(p.126)。これも著者は何度も問題として取りあげてきたが、実際には<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%E8%A1%BC%A5%AF%A1%A6%A5%BF%A5%A4%A5%E0%A5%BA">ニューヨーク・タイムズ</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EF%A5%B7%A5%F3%A5%C8%A5%F3%A1%A6%A5%DD%A5%B9%A5%C8">ワシントン・ポスト</a>、ABCテレビはじめ<b>海外メディアは、低濃度(low-level, less radioactive)の汚染水が放出されたと報じている</b>(NYT: Japan Releases Low-Level Radioactive Water Into Ocean. By Hiroko Tabuchi and Ken Belson, 2011/04/04.,WP: Japan dumps radioactive water into ocean. By David Nakamura, 2011/04/05., ABCNews: Tokyo Electric Dumps Radioactive Water into Ocean. By Wendy Brundige and Neal Karinsky, 2011/04/04.,etc.)。<br />
<br />
著者の本の特徴は、このように<b>ちょっと調べただけでも嘘だとわかる記述</b>が非常に多いことである。いずれも<b>取材をしていれば必ず、それも先ず初めに得るだろう類の情報</b>である。にもかかわらず、震災・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故から一年半経っても、著者の本にはそれらを<b>まともに参照した形跡がない</b>。そして、事実確認のお粗末さと比例するように、<b>バレた時のための予防線</b>を張るような文言が多い。「私はデマだと言われている」とつねに自ら大っぴらに喧伝するのも、評判が読者に及ぼす影響を減殺し、まさか本当に<b>デマだと疑わないようになることを当てにしている</b>訳である。また、著者はたびたび「多様性」をもちだして自己弁護しているが、<b>確認すべきことをせずに虚偽の記述をくりかえす事と、価値観の多様性とは何の関係もない話</b>である。<br />
<br />
日本のマスメディアについては均一的で議題設定機能に乏しいという問題がよく指摘される(フリーマン『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%AD%BC%D4%A5%AF%A5%E9%A5%D6">記者クラブ</a>』、前嶋『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ政治とメディア』)が、他方の一端では、<b>著者のようにセンセーショナルに書き散らして後から嘘が発覚した者が、いいかげんで無責任なメディア事業者や、黙認する同業者・業界人がいるために、業界から追放されずに同じことをくりかえすという問題があるようにみえる。</b>こうしたことは例えば、著者が好んで引きあいに出す<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カのメディアでは通用せず、実態を知りながら著者を起用している事業者も非難を免れない筈である。<br />
<br />
国内メディアへの攻撃とは裏腹に、著者の一連の振る舞いから窺われるのは、むしろ<b>日本の報道文化ないし出版・放送文化にたいする、屈折した信頼感と執着</b>である。それら業界を相手にやっているかぎり、<b>どんな嘘もしらばっくれていれば何とでもなると踏んでいる</b>のである。それが著者がジャーナリストとして培ってきた価値観なのだろう。</p>
</blockquote>
<p> …上杉さんその話、<b>おれもう30回ぐらい聞いた</b>よ。<br />
<br />
(2012年10月10日追記)<br />
アマゾンのコメント復活してました。</p>
<blockquote>
<p>※10月9日追記:アマゾン・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%B9%A5%BF%A5%DE%A1%BC%A5%B5%A1%BC%A5%D3%A5%B9">カスタマーサービス</a>より、引用にかんするレビュー<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%A4%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%F3">ガイドライン</a>に抵触している旨通知があったため修正をしました。</p>
</blockquote>
<p>だそうです。<br />
→<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=886108">Amazon.co.jp ヘルプ: カスタマーレビュー</a></p>
<blockquote>
<p>他者が書いたテキストまたは記事から許可なく転用したコメント</p>
</blockquote>
<p>これですかね。「引用にかんするレビュー<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%A4%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%F3">ガイドライン</a>」は、具体的には不明でした。<br />
修正部分。</p>
<blockquote>
<p>(前)<br />
このことを著者はすでに、『Journalism』誌で奥山氏から取材をうけたさいに指摘されている。これに対して著者は、「3月下旬以降、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>が出ているのにそれが止まったかのように後退して報じたじゃないかということを指摘した。報道にそういう傾向があったことは事実」(『Journalism』2012年7月号p.88)と答えているが<br />
(今)<br />
このことを著者はすでに、『Journalism』誌で奥山氏から取材をうけたさいに指摘されている。これに対して著者は、3月下旬以降に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>が止まったかのように後退して報じたことを指摘した(『Journalism』2012年7月号p.88)、と答えているが</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>(前)<br />
3号機の事故について本書は、「アーニー・ガンダーセン博士(・・・)などは・・・3号機は核爆発の可能性が高いというふうにも言ったんですね。核爆発の可能性があるんだったら逃げなきゃいけないということで、海外各国の対応としては、日本にある大使館を関西の方に移す、もしくは大使館員の国外退避。・・・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カは、軍人が80キロ圏外に退避、軍人がですよ。」(p.27-28)と述べ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カはじめ各国が「3号機の核爆発の可能性」を考慮して国外退避を決めたと述べている。<br />
(今)<br />
3号機の事故について本書は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カはじめ各国が「3号機の核爆発の可能性」を考慮して国外退避を決めたと述べている(p.27-28)。</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>(前)<br />
各国による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E0%C8%F2%B4%AB%B9%F0">退避勧告</a>について著者はまた、屋内退避が「世界では当初から80キロ圏内、50マイル圏内が原則でした。」(p.80)と書いている。<br />
(今)<br />
各国による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E0%C8%F2%B4%AB%B9%F0">退避勧告</a>について著者はまた、世界では当初から当初から80キロ圏内の屋内退避が原則だったと述べている(p.80)。</p>
</blockquote>
<p>(前)<br />
また著者は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>について、「ところが驚いたことに、海外の人はこうした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>の飛散状況を知っていたんですね。なぜかというと、3月15日に日本が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>の情報を提供しているからです。つまり、国民の税金を何百億円も使って作ったものを、残念ながら日本の国民でなくて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍に渡したわけです。その時、3月15日前後のことですが、私も<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍の情報を色々と得ていたので、米軍情報というツイートをひとつだけある人のツイートに対して返したら、それ以来「米軍情報はデマ」というのを1年ぐらい言われています。」(p.33)というように、「米軍情報」というツイートで自分が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>について事故当初から指摘していたかのように書いている。<br />
(今)<br />
また著者は、3月15日前後に「米軍情報」というツイート、で自分が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/SPEEDI">SPEEDI</a>について事故当初から指摘していたかのように書いている(p.33)。</p>
Tue, 09 Oct 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002782645
上杉隆
-
トキワ荘年表(『まんがトキワ荘物語』その他を資料にして)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20121004/tokiwa <p> 以下のものがすでにありましたが、<br />
→<a href="http://blog.goo.ne.jp/tokiwasou-street/e/c4240f1522cf389a094a170f91cbc7e0">「トキワ荘 入居年表」 - トキワ荘通り</a><br />
だいたい漫画家に利用されたのは1953年〜1961年のようです。<br />
リンク先のテキストと、以下の本を資料にざっくり年表を作ります。<div class="hatena-asin-detail"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396112882/lovedog-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41i1Su5UjVL._SL160_.jpg" class="hatena-asin-detail-image" alt="まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)" title="まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)"></a><div class="hatena-asin-detail-info"><p class="hatena-asin-detail-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396112882/lovedog-22/">まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)</a></p><ul><li><span class="hatena-asin-detail-label">作者:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C4%CD%C9%D4%C6%F3%C9%D7">赤塚不二夫</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%B0%C2%A4%CA%A4%AA%A4%E4">森安なおや</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FB%C5%C4%A5%D2%A5%ED%A5%AA">寺田ヒロオ</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C4%A4%CE%A4%C0%A4%B8%A4%ED%A4%A6">つのだじろう</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%EE%B1%D1%BB%D2">水野英子</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E8%A4%B3%A4%BF%A4%C8%A4%AF%A4%AA">よこたとくお</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%BF%AD%B0%EC">鈴木伸一</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%CA%C5%C4%C3%DD%B4%DD">永田竹丸</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B9%C3%AB%CB%AE%C9%D7">長谷邦夫</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BB%D2%C9%D4%C6%F3%CD%BAA">藤子不二雄A</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">出版社/メーカー:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%CD%C5%C1%BC%D2">祥伝社</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">発売日:</span> 2012/08/01</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">メディア:</span> ペーパーバック</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">購入</span>: 3人 <span class="hatena-asin-detail-label">クリック</span>: 15回</li><li><a href="http://d.hatena.ne.jp/asin/4396112882/lovedog-22" target="_blank">この商品を含むブログ (13件) を見る</a></li></ul></div><div class="hatena-asin-detail-foot"></div></div> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%AD%A5%EF%C1%F1">トキワ荘</a>って何? という人もいるかもしれませんが、<br />
→<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%AD%E3%83%AF%E8%8D%98#cite_note-1">トキワ荘 - Wikipedia</a><br />
まあざっくり、有名だった漫画家が若いときに利用したアパート、ということで。<br />
<br />
昭和27年(1954) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%AD%A5%EF%C1%F1">トキワ荘</a>棟上げ<br />
昭和28年(1953)<br />
(年初) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>が入居<br />
12月31日 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FB%C5%C4%A5%D2%A5%ED%A5%AA">寺田ヒロオ</a>が入居<br />
昭和29年(1954)<br />
(夏ごろ) 新漫画党結成<br />
(秋ごろ) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%A8%BB%CA%A5%F6%C3%AB">雑司ヶ谷</a>の並本ハウスに転居(10月という説あり)<br />
10月30日 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>の転居で空いた部屋に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BB%D2%C9%D4%C6%F3%CD%BA">藤子不二雄</a>の二人が入居<br />
昭和30年(1955)<br />
1月 安<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%B9%BB%D2">孫子</a>・藤本(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BB%D2%C9%D4%C6%F3%CD%BA">藤子不二雄</a>)が高岡に帰省、連載ほとんど落とし、その後しばらく雑誌からの依頼が途絶える<br />
9月2日 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%BF%AD%B0%EC">鈴木伸一</a>が入居(8月という説あり)<br />
9月中ごろ 雑誌「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%A1%B2%E8%BE%AF%C7%AF">漫画少年</a>」発行元の学童社が倒産。雑誌も休刊<br />
昭和31年(1956)<br />
2月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%B0%C2%A4%CA%A4%AA%A4%E4">森安なおや</a>が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%BF%AD%B0%EC">鈴木伸一</a>の部屋に同居 <br />
5月4日(?) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D0%A5%CE%BF%B9%BE%CF%C2%C0%CF%BA">石ノ森章太郎</a>・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C4%CD%C9%D4%C6%F3%C9%D7">赤塚不二夫</a>が入居(赤塚は8月・11月という説あり)<br />
5月15日 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D0%A5%CE%BF%B9%BE%CF%C2%C0%CF%BA">石ノ森章太郎</a>の姉が入居<br />
7月15日 新漫画党結成2周年記念会<br />
6月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%BF%AD%B0%EC">鈴木伸一</a>、転居<br />
このころ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C4%A4%CE%A4%C0%A4%B8%A4%ED%A4%A6">つのだじろう</a>スクーターで出入りを始める。<br />
12月(?) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%B0%C2%A4%CA%A4%AA%A4%E4">森安なおや</a>、一度も家賃を払わず、新漫画党も除名されて転居(翌1月という説あり)<br />
12月31日 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C4%CD%C9%D4%C6%F3%C9%D7">赤塚不二夫</a>、横山孝雄と映画に行き、翌1月7日まで餅だけで過ごす<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BC%CF%C232%C7%AF">昭和32年</a>(1957)<br />
6月<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/20%C6%FC">20日</a> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FB%C5%C4%A5%D2%A5%ED%A5%AA">寺田ヒロオ</a>、転居<br />
昭和33年(1958)<br />
3月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%EE%B1%D1%BB%D2">水野英子</a>入居(7か月で転居)<br />
4月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D0%A5%CE%BF%B9%BE%CF%C2%C0%CF%BA">石ノ森章太郎</a>の姉が急死(3月という説もあり)<br />
10月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%EE%B1%D1%BB%D2">水野英子</a>が転居<br />
(秋ごろ) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C4%CD%C9%D4%C6%F3%C9%D7">赤塚不二夫</a>、まんが王で連載をはじめ、貧乏生活から脱出する<br />
(日付不明) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E8%A4%B3%A4%BF%A4%C8%A4%AF%A4%AA">よこたとくお</a>が入居<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BC%CF%C236%C7%AF">昭和36年</a>(1961)<br />
8月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D0%A5%CE%BF%B9%BE%CF%C2%C0%CF%BA">石ノ森章太郎</a>、シアトルの世界<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%D3%A3%C6%C2%E7%B2%F1">SF大会</a>に出席する<br />
10月 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C4%CD%C9%D4%C6%F3%C9%D7">赤塚不二夫</a>、転居<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E8%A4%B3%A4%BF%A4%C8%A4%AF%A4%AA">よこたとくお</a>、転居<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BB%D2%C9%D4%C6%F3%CD%BA">藤子不二雄</a>の二人、転居<br />
年末 最後までいた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D0%A5%CE%BF%B9%BE%CF%C2%C0%CF%BA">石ノ森章太郎</a>も転居<br />
昭和57年(1982)<br />
11月 老朽化のため解体<br />
<br />
こうしてみると、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%AD%A5%EF%C1%F1">トキワ荘</a>の黄金期は<b>1956年かな?</b> といってもみんな貧乏ですが…。<br />
しかしそれから数年後で、「<b>家買うか世界旅行するか</b>」という身分になれるって、昔の漫画って(儲かる人には)儲かってたんですね。今も貧富の差はありすぎですが。<br />
1959-60年は何もなかったのか気になるのと、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E8%A4%B3%A4%BF%A4%C8%A4%AF%A4%AA">よこたとくお</a>氏の入居・転居月日が知りたい。<br />
資料多方面から出てるんで、もう少し探して、<b>見つかったら追記・変更します</b>。<br />
しかしこの本、<div class="hatena-asin-detail"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396112882/lovedog-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41i1Su5UjVL._SL160_.jpg" class="hatena-asin-detail-image" alt="まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)" title="まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)"></a><div class="hatena-asin-detail-info"><p class="hatena-asin-detail-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396112882/lovedog-22/">まんが トキワ荘物語(祥伝社新書288)</a></p><ul><li><span class="hatena-asin-detail-label">作者:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C4%CD%C9%D4%C6%F3%C9%D7">赤塚不二夫</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%B0%C2%A4%CA%A4%AA%A4%E4">森安なおや</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FB%C5%C4%A5%D2%A5%ED%A5%AA">寺田ヒロオ</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C4%A4%CE%A4%C0%A4%B8%A4%ED%A4%A6">つのだじろう</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CC%EE%B1%D1%BB%D2">水野英子</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E8%A4%B3%A4%BF%A4%C8%A4%AF%A4%AA">よこたとくお</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%BF%AD%B0%EC">鈴木伸一</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%CA%C5%C4%C3%DD%B4%DD">永田竹丸</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B9%C3%AB%CB%AE%C9%D7">長谷邦夫</a>,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BB%D2%C9%D4%C6%F3%CD%BAA">藤子不二雄A</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">出版社/メーカー:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%CD%C5%C1%BC%D2">祥伝社</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">発売日:</span> 2012/08/01</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">メディア:</span> ペーパーバック</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">購入</span>: 3人 <span class="hatena-asin-detail-label">クリック</span>: 15回</li><li><a href="http://d.hatena.ne.jp/asin/4396112882/lovedog-22" target="_blank">この商品を含むブログ (13件) を見る</a></li></ul></div><div class="hatena-asin-detail-foot"></div></div> みなさんの描いている「入居者の顔」が、各人の私観的なものになっていて面白いです。基本各人の自画像準拠なんだろうけど。<br />
あと、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>って、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%AD%A5%EF%C1%F1">トキワ荘</a>が一番賑やかだったころ多分知らない。何度か行ってるのかなぁ。</p>
Thu, 04 Oct 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002782861
漫画
-
竹野内真理さんが吹いたデマ(というより、何言ってるかよくわからない放射脳情報)リスト
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120831/mari <p> そろそろまとめ(リスト)あったほうがいいような気がしたので作りました。<br />
竹野内真理さんって誰? という人は、「竹野内真理 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>」で検索してみてください。<br />
→<a href="https://www.google.co.jp/search?q=%E7%AB%B9%E9%87%8E%E5%86%85%E7%9C%9F%E7%90%86+%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%84%B3&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a#hl=ja&client=firefox-a&hs=kCu&rls=org.mozilla:ja:official&sa=X&ei=VYI9UK2xOMjOmAXq6IH4DQ&ved=0CB8QvgUoAA&q=%E7%AB%B9%E9%87%8E%E5%86%85%E7%9C%9F%E7%90%86+%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%84%B3&nfpr=1&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.r_qf.&fp=ece8049f263c76d7&biw=1440&bih=754">竹野内真理 放射脳 - Google 検索</a><br />
まあそんな人です。<br />
<br />
原則として上のほうが新しいものです。(追加します)<br />
<br />
【暇な人(上級者向け)】<br />
忙しい人は避けたほうが無難。これは上→下で読んでください。<br />
・<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120818/takenoa">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんは竹野内嘘って名前にしたほうがみんなが幸せになれると思う</a><br />
少なくとも、竹野内真理さんを信じても<b>不幸の予感</b>しかしない。<br />
・<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120819/takenob">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(1)</a><br />
がんばってみた。<br />
・<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120820/takenoc">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(2)</a><br />
がんばってみた。<br />
・<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120821/takenoq">レベルの高い自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんに質問します</a><br />
がんばってみたけど、<b>よくわからないことがあった</b>。<br />
<br />
【分かりやすいもの】<br />
・<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120827/maririn">竹野内真理さん、今の日本で食品・呼吸による内部被曝はあなたの期待(願望)しているレベルには到底無理です</a><br />
別に今の空間<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量って、空気の中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の微粒子が飛んでるわけじゃないんだよ?<br />
・<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20111226/kariei">バンダジェフスキー氏の論文要約テキストで「カリエイ土」なんて謎テキストをそのままコピペしている人はTwitterならブロック対象銘柄(レッツ・ビタペクト&ペクチン)</a><br />
我々にはほぼ謎は解けたが、<b>竹野内真理さんから正式な回答はもらってない</b>。「枝葉末節」だそうです。<br />
<br />
【竹野内真理さん応援リンク】<br />
・<a href="http://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-292.html">ポストさんてんいちいち日記 竹野内真理ツイートの真面目な分析</a>(2012年8月16日)<br />
真面目です。<br />
・<a href="http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-103.html">この夏 竹野内真理氏の「エートス攻撃」祭りが暑苦しいにゃ - 福島 信夫山ネコの憂うつ</a>(2012年8月15日)<br />
2012年8月中ごろまでに竹野内真理さんがしでかしたことはだいたいここを見ればわかる。<br />
・<a href="http://www.masasushi.com/blog/2012/08/04/582/">放射脳に走る理由とは? | masayangの日記 on Amazon S3</a>(2012年8月4日)<br />
電波ウォッチはおいらも好きです。<br />
<br />
【Togetterから拾ったもの】<br />
・<a href="http://togetter.com/li/370823">工作員マリリン 通販生活の特集に荒ぶる - Togetter</a><br />
「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>では半年ごとに血液検査含む検査をしている」のソースください。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/369603">「桜島火山の爆発があった時は、子供たちは有無を言わさず逃がしたのに、原発事故だと逃がさない」と叫ぶ、竹野内真理氏(@ mariscontact) - Togetter</a><br />
今のところ、竹野内真理さんに出来ないものは、英語(カリエイ土)、国語(自分に「さん」)、算数(1テラベクレルが分からない)、地理(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%AF">イラク</a>とシリア、仙台の位置、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%F9%C5%E7">桜島</a>の噴火)などが確認されています。あと歴史とか普通にありそうだよね。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/368784">【ツイって4秒で瓦解】マリリン(竹野内真理氏)のワンダーランド・香ばしき日本語の世界(9月のツイートより) - Togetter</a><br />
国語・算数・理科・社会すべてダメ。英語もダメだったっけ。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/368602">工作員マリリン 「子供は整数のベクレル数が出るものは禁物です!」 「整数って?」 - Togetter</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%DC%C3%E6%BB%D4">府中市</a>の給食の牛乳について。多分出ても10Bq/kgもいきそうにないんだけど。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/368276">【全ては武器が悪い!私は悪くない!】もはや支離滅裂なマリリン(竹野内真理氏)の主張(ぷちまとめ) - Togetter</a><br />
だからとっとと軍事基地・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B3%BC%FB%BB%BA%B6%C8">軍需産業</a>は違法にしといたほうがいいよなー、って思えるような画像ください。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/367895">工作員マリリン大いに荒ぶる 「誤情報TWの削除は?」→「馬鹿もの!」 - Togetter</a><br />
竹野内真理さん、画像が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%AF">イラク</a>のテロリストの犠牲者ってバレてからさりげなく主張変えてるね。「武器も軍事基地も<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B3%BC%FB%BB%BA%B6%C8">軍需産業</a>も、すべて世界共通に違法とすべき」→「武器を違法にすべき」<br />
・<a href="http://togetter.com/li/367518">竹野内真理(@mariscontact)さんまた子供を使った嘘プロパガンダをする→「シリアで殺された息子に最後のキスをする父の姿」 - Togetter</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%AF">イラク</a>のテロリストに殺された子供の写真をシリアのものとデマこく。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/366807">工作員マリリン 「(それは)今年の2月頃流れたデマ情報」という指摘に荒ぶる 「権力側の人と思われますよ」 - Togetter</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%CF%D1">東京湾</a>のアナゴから7万Bq/kgが出たという伝聞情報を「デマ情報だとわからないはずなのに、デマだ流布するのは非常におかしくないですか!? 」<b>いやまず正しいと確認されている情報を流そうよ</b>竹野内真理さん…。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/364509">竹野内真理(@mariscontact)さんに積算線量計とはどういうものか教えてみるためのまとめ - Togetter</a><br />
本当に知らないなら、何も勉強していなかったということだけど、知らないはずはないんで、デマ飛ばしてると思う。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/363408">竹野内真理、デマ飛ばしたあげく福島在住の竹内容堂氏の公開討論から逃げる - Togetter</a><br />
御用w市民活動家www<br />
・<a href="http://togetter.com/li/363064">竹野内真理氏(@ mariscontact) 「仙台には週末になると福島ナンバーの車がたくさん来るという。線量が低いため、週末だけでも仙台に家族で来るのだという」 - Togetter</a><br />
馬鹿じゃないのかこいつ(<b>個人の感想です</b>)。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/360442">竹野内真理(@mariscontact)さんのレベルの高さが分かるQ&Q - Togetter</a><br />
レベル高いです。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/358960">竹野内真理(@ mariscontact)さんに対して質問58個ほど考えてみた(レベルの高い自称翻訳家・ジャーナリスト) - Togetter</a><br />
これは「<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120821/takenoq">レベルの高い自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんに質問します</a>」と同じ。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/359937">竹野内真理(@ mariscontact)さんのデマです→「ICRPの予測でも、今後50年間で、200km圏内のガンの過剰発生数は6000人と見積もり」 - Togetter</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>はそんな予測しません。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/356853">被曝思想家(爆) - Togetter</a><br />
いろいろな人が応援してます。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/350766">工作員マリリンの世界署名!! - Togetter</a><br />
<b>目標は7億</b>だそうです。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/350341">工作員マリリンの事件簿 - Togetter</a><br />
だいたいこのあたりでみんな注目しはじめた。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/350193">工作員マリリンと愉快な仲間たち - Togetter</a><br />
<b>デマリン</b>という愛称も生まれました。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/349744">沖縄おばさん(mariscontact) vs kikumaco先生 - Togetter</a><br />
「くだらない<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A2%CB%C5%CF%C0">陰謀論</a>で最低ですね」(byキクマコ先生)<br />
・<a href="http://togetter.com/li/348568">沖縄在住の翻訳家があくまのいんぼうを全世界に発信 - Togetter</a><br />
英語でデマ吹いてます。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/347340">工作員マリリン vs. 「権力側(笑)工作員」 - Togetter</a><br />
更新続いてます。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/344897">竹野内真理氏(@ mariscontact) 「工作員らしき人々と闘っていたら、フォロワーが増えた」 - Togetter</a><br />
<b>そりゃ増えるよ</b>。<br />
・<a href="http://togetter.com/li/344653">恐怖!エートス・プロジェクトは731部隊の再来だ!! - Togetter</a><br />
要約すると「<b>俺たちの商売の邪魔をするな</b>」(by竹野内真理さん)。ずっと言ってます。</p>
Fri, 31 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002783006
原発
-
図書新聞1954年8月14日『子どもの講談 少年ケニヤを語る』(山川惣治)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120830/yamakawa <p> 今回は漫画ではなく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>の作者・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>の話をします。<br />
どういう作家なのか、今はあまり語られることはない人になってしまいましたが、戦後の児童文化、だけじゃなくて娯楽文化を語る際には欠かせない人であります。まあ<b>俺も実物、あまり読んだことない</b>んですけど。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%DE%BD%F1%BF%B7%CA%B9">図書新聞</a>という、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>と同じ系統の、本の紹介をする新聞形式の書評紙に掲載されたものです。対談です。</p>
<blockquote>
<p>子どもの講談 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>を語る<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%BA%B6%C8%B7%D0%BA%D1%BF%B7%CA%B9">産業経済新聞</a>に連載中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>作・画の『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』は、単行本としても、すでに七巻を重ね、子どもの間に異常な反響をよんでいるが、本紙では、今回、この作品が、どうしてこういう評判を得ているのか、また、一口に子どもの講談といわれるこの種の冒険活劇ものは、どういう点で批判されねばならないかを、児童文学研究者の滑川道夫氏と同書の作者<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>氏の対談という形で提供することにした。<br />
<br />
出席者<br />
成蹊学園小学部理事 滑川道夫氏<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>作家 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>氏<br />
<br />
巻を追って発展<br />
模倣者ますます刺激的<br />
<br />
滑川 山川さんの『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』を読んで感心したのはね、いわゆる<b>黒人というものの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%B4%D6%C0%AD">人間性</a>を非常に尊重していらっしゃる</b>。つまり今まで多く行われ、又現に行われている、活劇や冒険・探偵ものでは大抵黒人の犠牲において白人が勝利を得る----そういうものが多いんだけれども、あなたの本は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%DA%BF%CD">土人</a>を無暗に殺していないし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%B4%D6%C0%AD">人間性</a>尊重というようなものが感じられます。<br />
山川 わたくしなりに、これはいいとか、いかんとかいう定義を自分で持っていますし、それに向かって一生懸命精進するわけです。しかし、一つの例として、ぼくの絵話が一番本当に受けたのは、例の『少年王者』ですが、あれが受けたとなると、たちまちに新聞雑誌にみな絵話が登場する。わたくし自身がそう沢山書けないので、じゃあというので、いきなり新人を引張って来るんですね。そうするといきおい競争になって、ものがいいとか悪いとかいうのではなく<b>受けさせるためにはもっと凄くしたらいいんじゃないか</b>ということで、そのために無理ができる。そしてそれは決していい方向に向かない。<br />
滑川 たしかにそういう傾向がありますね。つまり、あなたの作品というものは、非常に発展してきていると思うんですよ。『少年王者』『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』と。しかも『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』というのは、巻を追ってわたくし共の考えている<b>正義の観念</b>が現われてきている。ところがあなたを模ほうする作家が非常に刺激的になっているんですよ。<br />
山川 そういう場合に、やっぱり実際書評をお書きになる方はいやになると思いますでしょうね。しかし、滑川先生やなんかが新聞やいろいろな機関を通じて、そういう批評を発表してくれますとね、反省することはずいぶんあります。いろいろ理屈はありますがね。<br />
滑川 大いに出してもらいたいですね。<br />
山川 よくいってるんですがね、しかしわたくしなどは両方の面があるんですね。大体ぼくは感謝してそうだと思うんですよ。現によまれている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%BB%A8%BB%EF">少年雑誌</a>ですね、そういうものを特に対象にして繰返し繰返したたいてもなんでもいいから問題にしてもらうことですね。それがやはりなんといっても日本の児童ものが少しでも向上する道だと思いますね。<br />
滑川 とにかく、あんまり<b>ひどいものが多過ぎる</b>ので、子供たちの代弁をしなければならんのじゃないかという気にもなっているわけなんですがね。<br />
山川 そうなんでしょうね。ぼくらにいわせれば、やはり一番の問題は<b>雑誌社の編集者の見識の問題</b>だと思うんですよ。<br />
滑川 一つにはね。<br />
山川 ところが、見識とはいいながら、編集者が一つの見識をもっていても、<b>結局売れなければ困る</b>ので、売るためにやる。あるいは、やらせられる。そうなると資本家の問題ということになりますかな。<br />
滑川 そうそう、子供の興味の低い方へもって行く。そういう傾向はたしかに編集者に反省してもらわなければならないな。それでいて、あなたの書いているこの『銀星』の本なんか、一発もピストルなんか撃っていない。そういうものが十分子どもの興味をひいているという事実があるんですからね。<br />
山川 これが<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%BB%A8%BB%EF">少年雑誌</a>に西部物がでたはじめてのもの</b>でしてね。“これで受けているのか、おれならピストルをバンバン撃てばもっと受ける”----まあそういうことになるんじゃないかと思いますね。<br />
編集部 『少年王者』や『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』がこんなに受けている理由をどうみられますか。滑川先生。<br />
滑川 子どものこれを読む年令層というのは、中学生以上ですよ。四年生以上になるとやっぱり英雄を信仰するといいますか、英雄的な行動に憧れる時期ですね。そういう時にはこの主人公のワタルとか、女の子、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%DA%BF%CD">土人</a>のゼガのああいう行動に対して非常に憧れを持ちますからね。そういう衝動がこれで満足されるのではないでしょうかね。そういう心理が一つあると思いますね。<br />
それから、いろんな<b>前世紀的な怪獣</b>が大いに出てくるでしょう。相当調べて書かれていると思いますがね、そういう、やはり一つの活劇ですよ。そういう興味でしょうね、主に子どもが惹かれているのは。<br />
『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』の持つストーリーの面白さ、これは山川さんのオリジナルでしょうね。つまり名作物語とか、なにかを翻訳したんじゃなくて、やっぱり創造的なものですね。<br />
<br />
忙しい山川工場<br />
監督のミスで右心臓<br />
<br />
滑川 絵については、ぼくは不満があるんだ、小さい絵の方がちょっと粗末な感じがするんですよ。これは大量に印刷するから、印刷の効果という問題もあるんですが、黒人なんかの絵が特に醜悪な感じがする場面があるということなんですよ。やっぱり<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>というのは、絵と文章と両方が合唱するような効果を狙わなければならんでしょう。<br />
山川 それはまあそういうふうにやりますよ。一歩一歩築いてゆくんですね。<br />
滑川 やっぱりそうですね。<br />
山川 なにしろ<b>いそがしくって</b>…。いまやっている仕事は十月号から始まる『明星』のもの、それから産経に毎日連さいの『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』をいれると、結局七本です。全部話が違うんですから…。<br />
滑川 そこで山川工場といわれる所以が出てくるんですね。<br />
山川 そうなんです。しまいにはこんなに頼まれて、聞かなければならないが、どうしたら書くことができるか。それでぼくは、自分がそれをやるために、非常に画きなぐるよりは、ある程度のことは我慢しても外の人が誠実に画いてくれた方がいい。それでまあぼくは助手を使うことにしたんですがね。ぼく自身は一つ一つ参考書を調べて材料があるわけです。どんな小さな場面でも、その材料を集めて構想を練り、その構想図を鉛筆で画く、主要人物の顔とか体の動きというものは自分で画くんですが、あとは材料があるから、その材料によってこういうふうに仕上げてくれといって渡す。なおそれをぼくが丁寧に画くと、今画いている分の三分の一も書けないでしょうね。ぼくが画くとすると非常に雑な画になるわけです。ところがこの人達が画くと非常に丁寧にやってくれるが、自分の味という点がすっかり犠牲になるわけで、誠に作家としては申訳ない。しかしぼくとしては、今の急場を間に合わせるのにこれより他になかった。けれども不満はあるわけです。ぼく自身が全部かけば、ここはさっと抜いてかかない、ここはうんと、ちみつにかく、というところが、ぎゃくになったりすることもあるわけで、それは実に申訳ないことです。<br />
ただぼくとしては、バックをいい加減にシャッシャッと画くよりは、その人が非常に誠実に画いてくれれば、その方がいいと思ったんです。これは画家としては非常に辛いことです。なんといわれても仕方がないという一つの度胸ですね。(笑声)<br />
滑川 いや、そこまで本音を吐かれたら、もうなにもいえなくなりますけれどもね、しかしそれをね、もちろんあなたが指導監督されていらっしゃるんでしょうが、例えば三巻かに、悪い黒人の心臓に槍が刺さる場面がある。ところが<b>槍が右の肺の方に突き刺さっている</b>。つまり、心臓は右の方にあることになる。文章を見ると心臓ということになっているんですね。ああいうのは、やっぱり神経をおつかいになった方がいい。それを画く人にもよるんですがね。<br />
山川 それはわたしの方の全然間違いですね。それはぼくの監督のミスで申訳ないです。<br />
滑川 それから山川さん、あなたの文章は非常に洗練されて来ていると思うんですが、あなたを真似する人達の文章というのは、ちょっとえげつないですね。昔の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%A9%C0%EE%CA%B8%B8%CB">立川文庫</a>調になったりね。やっぱり文章なんで、画の説明じゃないんでしょうからね。文章として独立したもので、絵でものをいい、文章でものをいって、両方でまたもう一つものをいうような構成が必要だと思うんですがね。そういう場合にね、あなたの『ケニヤ』の何巻かにあったと思いますが、「<b>まさに風前の燈</b>」というようないい方ですね、ああいうのや止めてもらいたいと思いますね、わたしは。<br />
山川 なる程ね。研究します。<br />
滑川 それからもう一つ、あなたのものばかりじゃなしに、こういうものは全部総ルビでしょう。ところが、木とか、山とか、石とか、子供の「子」とか、人とか、そういうものはいくらなんでもルビはすべきじゃないと思うんです。これは印刷上の技術もあるんでしょうけどね。<br />
そういう子供を甘やかすような抵抗なしに文章が読めるというのはいけないと思うんですよ。これはまあ出版の方の問題ですが、出版社側に対して啓蒙して欲しいと思いますね。<br />
<br />
強い知識人の不信<br />
漫画はオヤツとして…<br />
<br />
滑川 最近の山川さんのものは、一般に薦めてもいいと思うんですが、一般的にいえば、まだまだこういうものに対する知識人の不信というものは、相当に根強いと思いますよ。<br />
山川 そうですよ。こういうものばかり読んで困りますというんですね。<br />
滑川 だから<b>漫画のおやつ論</b>というのを唱えて相当反響を呼びましたが、やはりおやつ程度ですね。その外にやっぱり偉人とか天才の伝記とか、自然科学的のものとか、人文科学的なものも読んでもらいたいし、いろいろ子どもには読んでもらいたいですよ。特に基礎教育の時代ですからね。そういうもののバランスの問題なんです。いろいろ読んでおれば、非科学的なことは子どもにはすぐ分るんですからね。<br />
編集部 その科学性という点からみたら、この本はどうですか。<br />
滑川 それは科学的じゃないと思いますね。たとえば光が出て来て、豹かなんかが忽ち骨になってしまうところがあるんですよ。ぼくはそういうことはないと思うんです。ただ、非合理的な点があっても、<b>これは読みものとして、こういう話だと思って受取ったらいい</b>んじゃないですか。<br />
山川 前世紀の怪物が今ごろ出て来ることがないんでね。こういうのが、昔いたことがあったんだという、それだけのことですね。このことをもって科学的だといわないですよ。非常に非科学的なものです。これはぼく自身が認めることです。しかし、その時少くとも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%ED%A5%F3%A5%C8">ブロント</a>ザウルス、ティラノザウルスとか、そういうことを子どもが結構覚えて喜ぶんです。もともとああいうのは小さい子どもにはなかなか覚えられないですが、ああいうのを読んでいて、覚えたことが大人になってひょっと出て来るんですね。それだけでも何か役に立つんじゃないかと思いますね。<br />
滑川 そうそう、そういうものが出ていいと思うんです。ところで、これは本当に山川さんにお願いしたいんですがね……まず、ワニが出て来て、それを逃れて底なしの沼に行くと、河馬が出て来るとか、へびが出て来るとか、<b>次々に出て来る</b>のですが、そういう中でも、文章で淡々となにか子どもに考えさせるような場面ね、そういうものが欲しいと思います。そういうものの連続じゃなしに、二か所でも三か所でも、たとえ一か所でもいいんですがね、それがやっぱり文章の力だと思うんです。絵も、同じような大きさの絵が並んで、同じようなスペースの文章があるんじゃなくて、ある時は絵がなくて一頁全部文章であるような、それでも子どもに興味を感じさせ、ひきつけるようなね。<br />
<br />
避けたい“悪事の手段”<br />
出来ぬのは作家の敗北<br />
<br />
山川 ぼくが、これからやることは、仕事は一生懸命にやるけれども、<b>少しの時間でも割いてものを学ぶこと</b>です。それだけです。一作ごとに、出す一方です。だからのべつ補給しなければならない。しかしただ補給することじゃなくて、本当に基本的ななにかを補給しなければならぬ。だからぼくは非常に貪欲になろうと思う。その意味でぼくはなんでもあらゆるものを直ぐ摂取して使う。余りいい例じゃありませんが、<b>ストリップがはやると、やっぱり一ぺん行って、見ておく</b>。それも子どものすんでいる社会の一部ですから。どんな悪でも一応見ておく。<br />
滑川 その山川さんのいう悪事を書いてもね、例えば物を盗むとか人を殺すとかということを、その殺す手段を喜々として説明することはいけないと思いますよ。そういうことは非常に子どもに行動的に影響を与えると思いますね。例えば人の家に泥棒に入るといってもその侵入する手段を詳しく書く、そういうのはいけないんじゃないかと思うんですがね。それは避けることですね。避けて興味がつかないというのは、それは作家として敗北だと思うんです。やっぱりそういう場面を使わないとしても効果はあがるはずです。<br />
編集部 広い読者をつかんでしまったということは、大変な強味ですね。<br />
滑川 そうですよ。<br />
山川 ぼくはそういうファンをつかんだということに、非常に責任を感じていますよ。本当にこれから勉強しますよ。ぼくはいつもそう思っています。</p>
</blockquote>
<p>「そう」とか「そのような」とか、漠然とした代名詞っぽいものが多くて、ちょっと<b>まとまり悪い</b>ですが、もう少し編集すると話の内容は面白いので、何とかなったんじゃないかなと思いました。<br />
<br />
「悪書追放運動」に関するもくじリンク集を作りました。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/19550101/akumoku">1955年の悪書追放運動に関するもくじリンク</a></p>
Thu, 30 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002783149
悪書追放
-
A.E.カーン『死のゲーム 戦争政策が子供たちに与える影響』抜粋(1955.2.15)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120829/kahn <p> ということで、今日は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>が言及している(<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120323/teduka">悪書追放運動に関する手塚治虫の1969年における回想(『ぼくはマンガ家』から)</a>)、</p>
<blockquote>
<p>“悪書追放”は、主に青年向きの三流雑誌が対象だったが、やがて矛先が子供漫画に向けられてきた。それがどうも、さっぱり要領を得ないつるし上げであった。たまたま、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カのジャーナリスト、A・E・カーン氏が「死のゲーム」という本を出し</b>、日本にも紹介された。それによると、<br />
「漫画の影響は冷たい戦争の必要によく合致している。なぜならば、何百万という<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供たちを、暴力・蛮行・突然死という概念に慣らしているからである」<br />
と言うのだが、それは、たしかに同意できるとしても、PTAや教育者の子供漫画のいびり方は、まるで重箱の隅をせせるようなやり方であった。</p>
</blockquote>
<p> このA.E.カーン『死のゲーム 戦争政策が子供たちに与える影響』の話をします。<br />
しかし、この本が1955年当時の「悪書追放運動」にどのような影響を与えたかは、<b>皆目わかりません</b>。<br />
なぜなら、A.E.カーン『死のゲーム 戦争政策が子供たちに与える影響』に関する話をしているのは、<b>今まで読んだテキストの中では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>のテキストだけなんです</b>。<br />
邦訳が刊行されたのは、奥付によると1955年2月15日、多分2月のはじめぐらいなんで、ここまで無視されるのがおかしいぐらいのテキストなんですけどね。<br />
ちなみに、<b>原文は英語だったら全文読めます</b>。<br />
→<a href="http://www.shunpiking.com/books/GOD/">Shunpiking History WAR ON THE MIND ALBERT E KAHN, The Game of Death.</a><br />
内容そのものは、副題が示している通り、米ソ冷戦時代の子供に関する興味深いテキストで、別に漫画・悪書のことに限定したものではないんですが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>が紹介しているテキストがあるっぽい第5章を紹介しておきます。<br />
英文テキストはこちら。<br />
→<a href="http://www.shunpiking.com/books/GOD/Chapter05.htm">Shunpiking History V. NIAGARA OF HORROR ALBERT E KAHN, The Game of Death.</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カのほうでも同時期に同じような悪書追放運動がありましたが、まあそれは「ワーサム(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%EC%A5%C7%A5%EA%A5%C3%A5%AF">フレデリック</a>・ワーサム)」とかで検索してみてください。<br />
ということで、<br />
The Game of Death: Effects of the Cold War on Our Children (1953)<br />
A.E.カーン『死のゲーム 戦争政策が子供たちに与える影響』1955.2.15 小宮一郎・訳 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%FD%CF%C0%BC%D2">理論社</a> p103-128</p>
<blockquote>
<p>第五章 恐怖のナイヤガラ<br />
<br />
われわれの文化においては、子供を堕落させることが一つの企業になっている。<br />
ガーソン・レグマン「子供に与えるな」より<br />
<br />
一 殺せ、殺せ、殺せ!<br />
<br />
一九五二年、一月二三日のライフ誌は、作家になってまだ五年しかたたないのに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの他のどの作家より広く読まれていると思われる若い<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ作家の驚異的な経歴を特種記事として掲載した。この作家はミッキイ・スピレーンという探偵小説作家である。ライフ誌によると、スピレーンの「性と殺人を扱った六冊の本は一三〇〇万部以上売られている」<br />
いみじくも「死の金髪の男」と題されたライフ誌の記事はつぎのように述べている。<b>全部で四十八人の人間が、そのうちには「犯罪人」も含まれるが、今日までにスピレーンの小説のおかげで堕落してしまっている。</b>このような急激な堕落に匹敵するものは、数の上から言ってかれの小説の主人公である「残忍な刑事<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A1%A6%A5%CF%A5%DE%A1%BC">マイク・ハマー</a>」によって堕落させられたか、あるいは自ら堕落した「婦人のリスト」だけである。このスピレーン小説の主人公の功績についてライフ誌はつぎのように説明している。</p>
<blockquote>
<p> 荒っぽい治安判事を自任するマイクが一九四七年に『私は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%E6%BF%B3%B0%F7">陪審員</a>』(注:邦題『裁くのは俺だ」)に初めて登場して以来、彼はニューヨークを洗いきよめようとしている。この小説で、彼は、女友達の精神病医が彼の親友を殺したことを発見する。激怒したマイクは全裸の彼女の腹部にピストルをうちこむ。……次は『俺のピストルは素速いぞ』(注:邦題『俺の拳銃は素早い』)で、マイクは悪漢を燃え上る家の中に追いつめ、焼け死のうとする中で冷静にも悪漢をピストルで殺す。最近の『燃える接吻を』(注:邦題 『燃える接吻』)では、マイクは片眼で他の悪漢のうごきをみながら悪漢の一人をもう一方の眼でうちころす。</p>
</blockquote>
<p>『ある淋しい夜』(注:邦題『寂しい夜の出来事』)では、この最新式の探偵は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カにおける『赤の脅威』にたいして強烈なる一人十字軍をやっている。過激な市民を追跡する単純な方法を次のようにハマーは提案する。</p>
<blockquote>
<p>「やつらには突然の死の味を味わせろ。やつらをとっつかまえて、逃れ道のない道に、案内してやれ。そうすれば腐った精神をもったうじ虫どもも観念するだろう。死というものはおかしなものだ。人は死を恐れる。片端しからやつらを殺せ。われわれがそれほど意気地なしではないことを示してやれ。<b>殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!</b>」</p>
</blockquote>
<p> ライフ誌に載ったミッキイ・スピレーンの伝記資料によると、彼は「性と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>」の文学形式を発展させるために理想的修行をへて来た。探偵作家になる前のスピレーンは、<b>漫画物語りの作家</b>であったのである。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)漫画物語りを卒業して探偵小説にうつっても、スピレーンは彼の読物を青年の中にうしなわぬであろう。スピレーンの小説は大人と同様、数えきれぬほどの十代の熱烈な愛読者を獲得している。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍隊内におけるスピレーンの非常な流行について、ライフ誌のしるすところによると、「フランクフルトでは、スピレーンの売れ行きが非常なものなので、軍隊内の好ましからぬ読書傾向が表沙汰にならないようにと、司令官は実際の数字を発表するのを拒否した。」数十万の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ青年は程なくスピレーンの小説の映画化にお目にかかるであろう。現在かれの六つの作品が、ある映画会社によって製作されている。この会社は、約二五万ドルを権利金としてスピレーンに支払うことになっている。</p>
</blockquote>
<p>「漫画物語り出版企業は、第二次大戦後、いまでは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの雑誌のうちで最大の発行部数を獲得するに至った」と一九五一年の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%E8%A1%BC%A5%AF%BD%A3">ニューヨーク州</a>議会の調査は報告している。<br />
一九五二年には、一億以上の漫画の本が毎月<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カで売られた。----<b>一年間ではゆうに十億部以上</b>に達した。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供の九八パーセントが、漫画本の定期購読者であって、平均一人の子供が一ヵ月に二〇冊から二五冊の漫画を読んでいるといろいろの調査で指摘されている。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)最近レディス・ホーム・ジャーナル誌によって全国的に子供の調査をしたところ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A3%C3%CE%BB%F6">州知事</a>の名前を答えたものはわずかに五〇%であった。大統領の名前の答えられたのは九三%であった。ところがディック・トレイシイという漫画の主人公になると、九七%の子供が答えている。<br />
漫画本の読者はもちろん子供だけとは限らない。およそ五〇〇〇万の大人の読者がいると考えられる。</p>
</blockquote>
<p> クイーンズ・ジェネラル病院の精神衛生科の部長でニューヨーク・クエ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%AB">イカ</a>ーの応急施設のラファージ病院の院長である<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%EC%A5%C7%A5%EA%A5%C3%A5%AF">フレデリック</a>・ウェアサム博士の言葉によると、</p>
<blockquote>
<p> 漫画本は歴史上最大の出版の成功であり、子供たちにたいして最大の影響をあたえている。</p>
</blockquote>
<p> しかも<b>漫画本の影響は冷い戦争の必要によく合致している。なぜならば、それらは何百万という<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供たちを、暴力、蛮行、突然の死という概念に慣らしているからである……。</b><br />
「漫画本(コミック・ブック)」という名称は正しくない。漫画の本の圧倒的大多数は、ユーモラスな性格などはほとんど持っておらず、<b>暴行、殺人、性的倒錯と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>と身の毛もよだつ冒険、犯罪、残忍性と血もこおる恐怖にみたされている</b>。けばけばしい色彩で安っぽく描かれ、パルプ紙に雑誌大に安印刷されて、一部一〇セントで売られるこれらの出版物は<b>醜悪と野獣性のとめどない奔流</b>となって<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供たちの心をのみこんでいる。それらは人間を極悪な堕落者にえがき、筋骨隆々とした「超人」のリンチ行為を美化し、力と暴力の使用をほめそやし、死の苦しみを頓着ない日常茶飯の事としている。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)犯罪、暴力漫画の主人公は超人的探偵、超人的警官、超人的カウボーイその他もろもろの超人であるのが普通である。主人公は、自然と人間の法則を無視しながら、一切の法をその手ににぎって、<b>シカゴ・デーリイ・ニューズの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%BF%A1%BC%A5%EA%A5%F3">スターリン</a>グ・ノース</b>の表現のごとく「頭巾をかぶった正義」をおこなっている。「暗黒の騎士」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AD%A5%E3%A5%D7%A5%C6%A5%F3%A1%A6%A5%A2%A5%E1%A5%EA%A5%AB">キャプテン・アメリカ</a>」「キャプテン真夜中」「ロケット・マン」「驚異人間」などという名前の主人公は、<b>もっとも力の強い人間がもっとも高貴な人間である</b>という漫画の中心テーマを象徴している。しかもごていねいなことに、大抵の超人たちは、<b>特別の神秘的な徽章のついた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%C1%A5%B9">ナチス</a>の突撃隊ばりの制服</b>を着用におよんでいる。<br />
「指導者」の原理と力の賛美をこのように強調することの必然的結果は、漫画の中にあらわれた文化と学問にたいする嘲笑となっている。それゆえ、常套的登場人物は世界の破壊をたくらむ気狂い科学者や、髪を長くした気のふれた知識人となってあらわれる。</p>
</blockquote>
<p>『子供に与えるな』と題する漫画の本についての辛辣なエッセイで、ガーソン・レグマンは一九四九年に述べている。「かりに一ページに一枚の暴力的さしえがあるとして----普通はこれ以上であるが----絵のわかる年令になった子供が一ヵ月あるいは一〇日に漫画の本を一回読むとしても、最低三百のなぐりあい、ピストルのうちあい、絞め殺し、苦悶と流血の光景を提供している……。このようにくりかえしてゆけば、子供になんでも教えることができる。……と同時に暴力は英雄的行為であり、殺人は熱のこもったスリルであるということを子供に教えるためにも利用されている」<br />
一九五一年に九二冊の漫画の本を分析したところ、つぎのような内容が報告されている。</p>
<blockquote>
<p>大犯罪…216。サディスト的行為…86。小犯罪…309。反社会的行為…287。卑俗行為…186。肉体的障害…522。詳細な殺人の技術…14。</p>
</blockquote>
<p> つぎのようなものは漫画の本では普通にみられるところだ。焼きゴテで胸を焼かれる婦人。野獣の中に放りこまれたり、撃ち殺ろされたり、絞め殺されたり、火傷で死んだりする人々。両手を切断されたり、歯を引き抜かれたり、両眼に針をさされたりする人。<br />
典型的な物語りがクライム・サスペンス・ストーリー誌の一九五二年の六月〜七月号に掲載された。それは、ある医学校の教授が妻を殺して、証拠湮滅のため死体を切断し、そのあと、学生の解剖用においてある実験室の他の死体の中に一緒につるしてしまう物語りである。教授が妻を絞殺する場面を生ま生ましく描いた絵にはつぎの説明が読まれる。</p>
<blockquote>
<p>「どれだけ長くたたかったか知らない。しかし不吉な静けさが私を冷静にさせる。彼女の肉体はぐったりとしている。眼はくびの廻りをしめつける私の指の圧力でとびだしている。台所用ナイフできざんでしまえば、彼女ということを全く湮滅できる。そうして、歯を引き抜き、宝石や着物をはいでしまえば妻だということは全然判らない。」</p>
</blockquote>
<p> つぎにおよそ五百の漫画本の代表的表題を示そう。大体が月刊で、現在<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供の読んでいるものである。</p>
<blockquote>
<p> 恐怖への冒険。有名犯罪。実話犯罪。実話警察事件。ブラック・マジック。気を付けろ--恐怖。犯罪漫画。犯罪診療所。犯罪神秘。犯罪緊張物語。暗黒の神秘。デッド・エンド犯罪物語。妖怪。有名ギャング。ギャング・バスター。銃煙。恐怖の巣窟。恐怖への旅。無法者。殺人鬼ギャング。完全犯罪。迷宮犯罪。感化院の少女たち。地下室からの話。恐怖の墓。スリル犯罪事件。警察漫画。警察の列。驚異物語。神秘の蜘蛛の巣。運命の幻想。運命のスリラー。恐怖の世界。</p>
</blockquote>
<p> 漫画のうちもっぱら戦争を扱ったものの数もどんどん増えてきている。例えば----</p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>時代戦争。戦場の男。原子戦。戦場のわが軍。戦闘行為。スパイ事件。戦場の叫び。スパイ戦。戦場便り。スパイ狩り。戦争物語。これが戦争だ。戦線。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ落下傘部隊。作戦部隊。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ戦車隊。戦う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A4%CA%BC%C2%E2">海兵隊</a>。戦争の冒険。戦争物語。戦争漫画。戦争の英雄。GIジョー。戦線の若者。</p>
</blockquote>
<p> <b>大部分を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C1%AF%C0%EF%C1%E8">朝鮮戦争</a>に取材した狂暴な血なまぐさい戦争</b>や、破壊的空襲、白兵戦を内容とした戦争漫画には、獣のような形相をした中国兵や北鮮兵の頭を、ライフル銃の台尻で粉砕しているものすごい顔をした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ兵の絵や、手<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%DC%D8%C3%C6">榴弾</a>で相手をふきとばしたり、機関銃や銃剣や火焔放射気で殺戮している絵がみちみちている。『戦線』の一九五二年八月号にのった典型的な表紙には、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ兵が北鮮兵の腹部に銃剣を突き刺している絵が描かれ、つぎの説明の文句がみられる。「俺か敵かのどちらかがこうなるのだ。俺は前にとびこんだ。冷い鋼鉄の銃剣に敵の胃袋の破裂するのを感じた」この『戦線』の巻頭言にはつぎのようにかかれている。</p>
<blockquote>
<p> 真実を知れ! 生きた戦争の現実をみよ。激烈な戦争が迫るごとく一ページ毎にスリルが爆発している……。<br />
戦闘の歴史! 恐怖と緊張の瞬間にあふれた栄光と血の塊りの物語り……。<br />
きつね穴の勇気、一発の砲弾毎に死は金切声で叫ぶ。<br />
真実。行動。歴史。勇気。スリル。緊張。活劇が『戦線』の中で展開される。</p>
</blockquote>
<p> 漫画を通じて全国の子供の感じ易い心の中に大規模に詰め込まれているのは、このような堕落した人間と戦争の映像である。<br />
「世界の歴史において、このような文学が、特に子供のための文学が、かつて存在したことはない」とガーソン・レグマンは述べている。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)すべての漫画が犯罪、性、腐敗、戦争をあつかっているわけではない。聖書や文学古典に取材したものもある。また動物が主人公の漫画もある。しかしほとんど例外なく動物漫画は<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>と暴力</b>でみたされている。古典に取材した漫画でも恐ろしい。残酷なエピソードに重点をおいている。<br />
進歩的性格をもった漫画もいくつかあるが、これらは差別とたたかうことの重要なこととか、そのほか民主的概念を強調している。しかし、こうした漫画の数は、恐怖や犯罪、戦争の漫画にくらべると微々たるものである。<br />
漫画を建設的教育の目的に使用している例として全米電機ラジオ機械工<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%AB%C6%AF%C1%C8%B9%E7">労働組合</a>で発行している『チャッグ・チャッグ』がある。これは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%AB%C6%AF%C1%C8%B9%E7">労働組合</a>運動が個々の家庭および社会全般にもたらした利益を絵入りで子供のために解説したものである。ところで一九五三年のはじめに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%B5%A5%C1%A5%E5%A1%BC%A5%BB%A5%C3%A5%C4%BD%A3">マサチューセッツ州</a>議会で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A5%C9">エド</a>モンド・J・ドンラン議員は『チャッグ・チャッグ』を「<b>容共的</b>」だと攻撃し、発行者の組織は、「階級憎悪の宣伝」を拡げているから審査せねばならないと主張した。これは時代の風潮を象徴するにふさわしい。</p>
</blockquote>
<p> ますます多くの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ人が子供たちにたいする漫画本の有害な影響について、大きな関心を示してきている。あるところでは市民が犯罪や戦争、恐怖をえがいた漫画本を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%CA%B9%C8%CE%C7%E4%BD%EA">新聞販売所</a>が取扱うのに反対して、不買同盟を組織した。いくつかの町では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%CA%B9%C8%CE%C7%E4%BD%EA">新聞販売所</a>自ら、「犯罪を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EB%F0%B2%CE">謳歌</a>する漫画本」を自発的に禁止した。与論の圧力によって、漫画本の検閲を要求する法律がいくつかの州議会に提出された。<br />
上院特別委員会によって一九五二年の冬にワシントンで開かれた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%F8%C4%B0%B2%F1">公聴会</a>で、牧師、教育家、児童問題専門家、公職者たちは、「漫画本は子供の心を害し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%F8%BA%DF%C5%AA">潜在的</a>麻薬吸飲の手引にもなり、実際に犯罪を青年が犯す場合の青写真にもなる」といって、強く漫画本を非難した。証言者の中には、強盗を働いてガソリンスタンドの給油係りを刺し殺してミシガンで死刑に附されている一七才の息子の母親もいた。漫画本は禁止せよ、と主張しながら、この母親は息子について、つぎのように証言した。</p>
<blockquote>
<p> あの子はいつも良い子でした。人と争ったこともありませんでした。ところがこんなものを読み始めました。……見つけ次第買いこみました。……床に横になって漫画を読んでいるか、天井を見つめるようになりました。……あんまりこれらの漫画の刺戟が強かったので、夢にうなされるようになりました。本に書かれている与太者のようなしゃべり方をするようになりました。おかげで酒も飲み始めました。……<b>こんな本に取りつかれるまでは、本当に良い子供でした</b>が。……</p>
</blockquote>
<p> しかしある人々は、漫画本は子供に有害であると熱心に反対しないばかりか、漫画本に積極的価値をさえみいだしている。いく人かの児童心理学者や精神衛生学者は----かれらの意見は、かれらが雇われている漫画出版者に積極的影響を与えている----漫画本は、子供らの生れつきの侵略性を開放させる」すぐれた媒介者であり、「幻想の世界に心のうちの敵意を放出する」に役立つと主張している。<br />
この考え方を反映して、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ児童教育研究協会の幹部で『子供のための本とラジオにかんする教育連合』のメンバーのジョゼット・フランクは『漫画、ラジオ、映画と子供』という小冊子につぎのようにかいている。</p>
<blockquote>
<p> 多数の漫画本が犯罪をあつかっていたり、少くとも一、二種類の暴力をあつかっている事実は、子供も含めた多数の人のもっている犯罪又は暴力について読みたいという欲望を反映しているものである。これは新しいことではない。いつの時代でも偉大な文学には、暴力的行為が沢山ふくまれている。このことは、その時代々々において、人々の内心の深い欲望を反映したのである。将来においてもまたそうなるであろう。</p>
</blockquote>
<p> 漫画の出版社自身は----この企業は一年に一千万ドルも利益を上げている----当然のことながら、かれらの出版物のもっとも熱心な擁護者である。<br />
かれらに言わせると、漫画本は国内にあって<b>冷い戦争の道徳を維持する上で大きな愛国的役割を果している</b>ばかりでなく、外国にたいして「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ的<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B8%B3%E8%CD%CD%BC%B0">生活様式</a>」を知らせる上で生き生きとした役割を果していると言う。その出版社の一つであるレヴレット・グリーンソン社は、一九五一年の秋に、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%CC%B3%BE%CA">国務省</a>は特別冒険物語でロシヤの子供を洗脳してやるため、漫画本を大量にロシヤの子供に注ぎこむべきである」と主張した。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)しかしながら外国の市民はかれらの子供らが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ漫画の氾らんの中に生活することを決してのぞんではいない。<br />
二四ヵ国の代表が集って<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E6%A5%CD%A5%B9%A5%B3">ユネスコ</a>主催のもとにイタリーで開かれた最近の会議では、<b>「流血と性」の漫画のために青少年が犯罪をおかしたり、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%F8%BA%DF%C5%AA">潜在的</a>犯罪者に変ってきている</b>こと、このため「発育成長過程の子供たちに有害な影響をおよぼしがちな」出版物の禁止を各国政府に訴えるため、国際的機関が設置されねばならないと論じられている。スエーデンでは「残虐な内容をもち子供の道徳的発育に危害をおよぼす」子供のための出版物を禁止する法律が作られた。英国では、「有害、残虐的で人類的偏見を助長したり、野蛮な犯罪的残虐行為を賛美する」<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ漫画の販売を政府で禁止しなければならないと教師や父兄たちが要求している。<br />
「こうした漫画は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C3%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒットラー</a>がドイツの青少年に教えこもうとした主題と全く一致してはいないか。その結果はどうなったか、すでにはっきりしているところではないか」これはカナダの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C8">トロント</a>の教育局でのべられた漫画に対する意見である。カナダでは多くの地方で、犯罪、暴力、性をあつかった漫画は法律によって禁止されている。<br />
レヴレット・グリーゾンがいくら強調したところで、ソ同盟の両親や子供たちが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ漫画を歓迎するとはとても考えられない。この点については、最近ソ同盟を訪れたイギリスの著名な作家のジェイムス・アルドリッジがソ同盟の青少年文学について語った言葉を引用しておこう。「私は特に児童文学に興味をおぼえ、数百冊に眼をとおした。しかしただの一冊でも、暴力に少しでもふれたものはなかった。人間の尊厳、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%A6%B9%F1%BF%B4">愛国心</a>、教養、他の人間にたいする親切以外のものを強調した本は一冊もなかった」</p>
</blockquote>
<p> 有名な<b>精神衛生学者の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%EC%A5%C7%A5%EA%A5%C3%A5%AF">フレデリック</a>・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EF%A1%BC%A5%B5%A5%E0%C7%EE%BB%CE">ワーサム博士</a></b>の意見によると、漫画本出版社は「かれらの出版物の人物たち」に似ており「脅迫者のような心をもっている」。漫画の子供に与える影響について、かれ自身の病院における観察にもとづいて数年間詳細な研究をおこなった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EF%A1%BC%A5%B5%A5%E0%C7%EE%BB%CE">ワーサム博士</a>は次のように報告している。</p>
<blockquote>
<p> ……漫画の影響を研究すると、未成年者の犯罪に関する典拠ある一つの根本原因に到達する。もし漫画の病原体的影響を考慮にいれなければ、現今の未成年者犯罪を理解することはできない。<br />
……漫画の本はあわれみや、残酷とか暴力にたいして、あらゆる世代を免疫にしている。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)一九四九年のカナダ下院における演説の中で、E・D・フルトンは合衆国刑務局長ジェイムス・ベネットの「ある刑務所に一人の少年がいるが、この少年は漫画本でよんだ通りをまねて児童誘拐を犯した」という言葉を引用し、さらに一九四八年の秋カナダでおこった十二才と十三才の少年の殺人事件の例をあげている。<br />
「この二少年の公判で、少年の心が犯罪漫画の影響に全くおかされていることが判明した。一人の少年は一週間に五〇冊の漫画をよんでおり、他の一人も三〇冊を読んでいたことを申し立ててている。」さらにフルトンのあげた例では「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A5%F3%A5%C8%A5%EA%A5%AA%A1%BC%A5%EB">モントリオール</a>で十二才の少年が睡眠中の母親を殴り殺しているが、この子供も漫画でこのようなことを読んだのだと言っている。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B9%A5%A2%A5%F3%A5%BC%A5%EB%A5%B9">ロスアンゼルス</a>では十四才の少年が五十才の老婆を毒殺したが、この子も漫画の暗示をうけており、さらに毒薬の処方まで漫画から学んでいた。また同じく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B9%A5%A2%A5%F3%A5%BC%A5%EB%A5%B9">ロスアンゼルス</a>で、十三才の少年がガレージの中で首をつって死んでいたが、その足もとには同じ首つりの絵がかかれた漫画が開かれてあった。」<br />
もちろん、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの青少年犯罪の増加が漫画の影響のみによると言うことはできない。漫画の与えている影響は、テレビやラジオ・映画がおよぼしている同じような影響の一部分である。さらにまたこれらは冷い戦争のもたらした犯罪と腐敗、残虐行為と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CB%A5%B7%A5%BA%A5%E0">シニシズム</a>のなかで考えられねばならぬものである。</p>
</blockquote>
</blockquote>
<p> さらに博士はつけ加えて、</p>
<blockquote>
<p> <b>半分はナチの突撃隊みたいな、半分は盲目的勇気を持った大砲のえじきになる兵隊の世代を望むならば、漫画は役に立つ。</b>事実、完全でさえある。</p>
</blockquote>
<p> この意見に反応するかのごとくガーソン・レグマンも観察している。</p>
<blockquote>
<p> 意図はどうあれ、結果からみれば、二千万の未成年の世代、引金をひかないだけのことで、何千回となく殺人の昂奮と激情を感得している世代を育てあげているのだ。そして本の裏に広告されたおもちゃの鉄砲----かんしゃく玉鉄砲、B-Bライフル、……二丁拳銃、旋回トミー銃、六インチのキャノン、一フィート半の光を放射する殺人光線----が足りないものを補充している。これは<b>精神にたいする一般軍事訓練</b>である。</p>
</blockquote>
<p> <br />
二 流血と砲声<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カにおいて漫画本はじつにたくさん発行されているが、子供にあたえる影響の程度において、これに匹敵する、そしてこれよりももっと新しく発達したマス・コミュニケイションの媒体はテレビジョンである。<br />
一九五二年末までにテレビのある過程は、二千百万戸以上に達した。<br />
「テレビジョンは自動車の出現以来の影響を国民の習慣にあたえている」と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%E8%A1%BC%A5%AF%A1%A6%A5%BF%A5%A4%A5%E0%A5%BA">ニューヨーク・タイムズ</a>紙のラジオ・テレビ担当のジャック・ゴウルドは言っている。かれによると、テレビは「公衆が余暇をついやす仕方、政治を感じたりおこなう仕方、どの位読書するかということ、どれだけ子供のしつけを考えているかということ」にたいしてはかり知れない深刻な影響を与えている。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供をしつける上でテレビのあたえる影響がどんなものであるかは、ダラス・スミス博士----教育放送全国協会の研究部長----の皮肉な批評からうかがえるであろう----</p>
<blockquote>
<p> ハリウッド映画の典型的テーマは「男と女」Boy meets Girlであるがテレビの典型的テーマは「男と肉体」Boy meets Bodyである----それも<b>むごたらしい死体</b>が普通である。</p>
</blockquote>
<p> 一九五一年の一月と、一九五二年の一月の二回、スミス博士は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%E8%A1%BC%A5%AF%BB%D4">ニューヨーク市</a>の一週間のテレビ番組の研究を指導した。かれは、市のテレビ放送局一つ一つについて全番組を分類した。とくに子供のために割当てられた番組全部のうちで、八%が「教育放送」の部類に入り、六〇%が「ドラマ」の範疇に入っていた。後者について、スミス博士は、「ドラマ番組のうちで一番多いものは犯罪ドラマであった」と報じている。<br />
太平洋沿岸地方でおこなわれた同様な調査の結果が、ハリウッドでだされているTVマガジン誌の一九五一年六月号に注目すべき記事として掲載された。その雑誌の編集長フランク・オームの書いたその記事は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B9%A5%A2%A5%F3%A5%BC%A5%EB%A5%B9">ロスアンゼルス</a>市における子供向テレビ番組の一週間の要約がのっている。<br />
それによると「七つの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B9%A5%A2%A5%F3%A5%BC%A5%EB%A5%B9">ロスアンゼルス</a>市の放送局によって、千ちかい犯罪ものが、一九五一年五月の第一週に子供向テレビとして放送された。」調査の結果のうち若干を示すと----</p>
<blockquote>
<p> スポンサーや放送局は、この地域のテレビの定期聴視者である一二歳以下の八〇万以上の子供たちの注意をひきつけるために、殺人や傷害、苦悶をうす気味悪く、くわしくみせている。<br />
これらの子供たちには、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの男性の典型は、人生のすべての問題を固い拳や六連発のピストルで解決する、力の強い、引金気狂いの馬鹿者であるかのように印象づけられている。<br />
<b>テレビ番組の七〇%は犯罪もの</b>であり、全番組のうちで暴力行為の写った八二%は、子供向番組のなかでおこなわれている。</p>
</blockquote>
<p> 子供番組にかんする特徴的エピソードとして、オームの記事にはつぎのようなことがのっている。</p>
<blockquote>
<p> 一人の男が金切声を上げて燃えている穴の中に落ちてゆく。<br />
縛られた男がごく近距離から射ち殺される。<br />
少女がギャングに射殺される。<br />
一六才の若者が街の銃撃戦に参加する。かれは一人を射ち殺し、喜びの微笑をもらし、また別の男を射つ。<br />
ギャングがある男の足を焼いてその男を苦しめる。男は汗を流し金切声で悲鳴を上げる。<br />
一人の老人がむごたらしく殺され、小さな孫娘が老人にとりすがっている。<br />
殺人者が嫉妬から少女を殺す。カメラはふるえる彼女の手を大写しにし、それから船室の壁に沿ってゆっくりと崩れてゆくところを大写しにする。</p>
</blockquote>
<p> 青少年の教化のためにそのようなテレビ番組を独占しているのが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B9%A5%A2%A5%F3%A5%BC%A5%EB%A5%B9">ロスアンゼルス</a>やニューヨークだけではないことは、一九五二年のクリスマスの季節に、ジャック・マブレイによっておこなわれた調査に示されている。かれはシカゴ・デーリイ・ニューズ紙のテレビ欄担当記者である。つぎにあるのはマブレイの記事のいくつかの見出しである。</p>
<blockquote>
<p> 子供向けテレビ日曜特別番組。殺人事件だ----四日間で七七件の人殺し----毒殺、鉄拳の乱闘、児童誘拐者が未成年者を血の湯槽にひたす。<br />
テレビが子供にあたえる犯罪の恐ろしい餌----恐るべき統計、四つのテレビ放送局は一年間に二五〇〇種の犯罪を子供にあたえている----親たちは驚く、暴力がすべてを制する。<br />
テレビの馬鹿さわぎを親たちはどうして防ぐか----人殺ろしや誘拐やピストルの暴力に酔っぱらっているやつにパンチを喰わせろ。<br />
<b>テレビは一週に九三の人殺しをする</b>----一三四の番組に二九三の犯罪がおりこまれている。</p>
</blockquote>
<p> 全国を通じて、このような気味の悪い番組は、子供向けのテレビ放送にだけ限ったことではなく、それが普通になっているのである。毎時毎分また毎日毎日、数百万の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの家庭において、数えきれぬ程の子供たちが催眠術にかかったように、目を丸くしてテレビの画面に見入っている。その画面では、暴力と流血と残虐と犯罪の場面がいつ果てるともなく連続してなまなましく演じられている。巧みなテレビの技術を通じて、殺人と傷害は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの家庭生活の普通の構成要素となってしまったのだ。<br />
「このマス・コミュニケーションの媒体が若い世代にたいして、時間を浪費する強い影響をあたえていることは、いろいろの調査に示されている。これらの調査によると、五才から六才の子供もきまった聴視者であり、一日に、四時間からそれ以上もテレビを見ることがしばしばある。七才から一七才までの生徒の間では、平均日に三時間で、なかには、教室ですごす時間に殆ど匹敵する一週二七時間もテレビをながめているものもある。テレビの犯罪恐怖番組が子供の影響にあたえる影響はますます多くなっており、親たちや教師、医者の大きな心配の源になっている」これは最近のジャーナル・オブ・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カン・メディカル・アソシエイション誌の社説の言葉である。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カで現在テレビをみている二千万以上の子供たちを犯している害がどのくらい大きいかということは、ヴァラエティ誌の一九五一年七月十一日号によって暗示されている。テレビの犯罪もの番組をとりあつかったこの記事は、<b>テレビ番組とナチ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%D9%C7%DB%B2%BC">支配下</a>の文化のタイプとを比較</b>した有名な教育者たちの意見を引用していた。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%A4%A5%C4%B9%F1">ドイツ国</a>民が「文学、映画、劇に残虐行為がたえずおりこまれることによって、次第にそれを受け入れるように慣らされていった」ことを想起しながら、その教育者はつぎのように指摘している。「一つ一つのテレビのサスペンス物語りが、ますます血にうえたものになるにつれ、また人殺しがますます多くなり、偏執狂じみたものになって行くにつれ、テレビをみるものはだんだんにこれらの錯乱行為をうけいれるようになる。そうして眼の玉をえぐるような堕落した殺人事件を毎日みている未成年者は、戦争の残虐性にたやすくおどろかされたり、それに抗議するようなことはなくなるであろう」<br />
だが一方において、ある人々にとっては、このような状態は、全く役に立つものと考えられているのである。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B9%A5%A2%A5%F3%A5%BC%A5%EB%A5%B9">ロスアンゼルス</a>・ヘラルド・エクスプレス紙のラジオ・テレビ欄担当のオウエン・カリンの言葉によると----</p>
<blockquote>
<p> 犯罪と暴力を伴った殆どすべての番組が「立派な」成功を収めていることは記憶されねばならぬ。生活それ自身はバラの床ではない。若ものたちが成長したときに直面するであろう事物を、早くから知らされることは、ためになることであろう。若いうちに徐々に慣らされていなかったならば、ある犯罪や暴力について知ったときにもっとひどいショックをうけるかもしれない時まで、かれらを保護してやる理由が何処にあるのか。そうして結局のところ、朝鮮にでも送られねばならないとすれば、そのときにはかれらが直面することに少くともある知識をもっているということは、かれらにとって有益無害ではなかろうか。</p>
</blockquote>
<p> 将来戦場において「直面する事物についてのある知識」を青年にさずけるように、犯罪と暴力の行為に青年を慣れさせるということになると、ラジオは明らかにテレビよりも不利である。強盗や拷問、暴行、殺人の眼にみえる演技は、単なる言葉や音響効果によってそうした現象を再現しようとするよりも、当然、もっと正確でなまなましい。このハンディキャップを自覚して、ラジオ・ドラマの製作者は熱心にその欠陥を補おうとして、血も凍る叫び声や突然の射ち合い、狂った笑い声、暴発の大音響、拷問に苦しむあえぎ声や、うめき声といったすべてを利用している。いくつかのラジオ放送では、<b>悪魔の笑い声や機関銃の銃撃の音響を始めと終りの商標に採用している</b>。ますます多くのラジオ・ドラマが、精神病院の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%C1%F5">武装</a>暴動の騒動の録音に似てきている……。<br />
テレビと同じく、ラジオ番組も歌と物語りとバラエティ・ショーその他、同様な企画を子供のための特別番組にしている。「しかしながら、一番おおくの聴取者が流血と砲声の冒険連続物にひきつけられているということは間違いない」と『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ児童研究協会』のジゼット・フランクは書いている。「こうした連続物は、多くの学童たちに時計がわりになっている番組である」<br />
現在の流行と歩調を合せて、ラジオ・ドラマは、どたばた犯罪ものや人殺しものに集中するばかりでなく、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%C6%A3%C2%A3%C9">FBI</a>や軍事情報官や政府のスパイの向う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DF%A4%BA%A4%CA">みずな</a>冒険にも熱心である。「逆スパイ」「危険な仕事」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EF%C1%E8%A4%C8%CA%BF%CF%C2">戦争と平和</a>における<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%C6%A3%C2%A3%C9">FBI</a>」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの手先」といった番組で放送はいっぱいになっている。これらの放送では、主人公たちは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カにいる「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%A6%BB%BA%BC%E7%B5%C1%BC%D4">共産主義者</a>の第五列」を熱狂的に追跡したり、絶滅しようとしたり、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B4%A4%CE%A5%AB%A1%BC%A5%C6%A5%F3">鉄のカーテン</a>の向うの」不敵なスパイ活動や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%DC%A5%BF%A1%BC%A5%B8%A5%E5">サボタージュ</a>を指揮したりする。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%B5%C4%E5%CA%AA%B8%EC">探偵物語</a>の尊敬すべき主人公のモトー氏はいま「中国の赤い海軍」のおこなっている阿片密輸とたたかうという国際的冒険に取り組んでいる。またジャック・アームストロング----昔、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ中の少年のあこがれの的であった----は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%D3%A3%C2%A3%C9">SBI</a>すなわち検察科学局の一員となっている。<br />
ラジオ・テレビ会社の熟慮された判断では、かれらは犯罪や暴力をあつかった番組を提供することで重大な社会的義務を果しているのである。最近だされたラジオ・テレビ放送全国協会の規定では、その「児童に対する責任」の条項においてつぎのごとくのべられている。</p>
<blockquote>
<p> 子供の教育には、かれらに広い世界について教えることが含まれる。犯罪と暴力と性とは、彼らが出会う世界の一部分である。ゆえに、こうしたものを正しく一<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%EA%CE%CC">定量</a>あたえることは、子供を社会環境に慣らす上で有益である。</p>
</blockquote>
<p> 犯罪と暴力とが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供の社会環境の不可欠な一部分として、このように考えられねばならぬということは、冷い戦争によって生みだされた環境に対する適切な評言である。<br />
<br />
三 ハリウッドの伝説<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子供の大衆娯楽には、ラジオとテレビのほかに映画がある。しかしラジオやテレビとちがって、映画産業は特に子供のためのものを作ってはいない。およそ二千万の子供たちが毎週映画を見にゆくにもかかわらず、商業映画には、どれ一つとして特に子供のために企画されたものはない。子供たちだけのために作られた映画はきまって観客を制限するし、したがって勿論のこと、利潤を制限するだろうというのが映画会社の意見である。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)映画に比較してラジオ、テレビ会社が児童用のものを多く作っているという事実は、決してラジオ、テレビ会社が児童の幸福により関心をもっているということではない。この事実は子供向けプログラムのスポンサーが大抵の場合に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A1%BC%A5%C8%A5%DF%A1%BC%A5%EB">オートミール</a>などの製造業者で、これらの商品を子供のために送り込もうと宣伝している結果あらわれたものである。映画会社はこのように販売する商品がないから、特に子供のための映画をつくることをしないのである。</p>
</blockquote>
<p> にもかかわらず、今日上映される映画の内容は、本質的にいってラジオやテレビのそれと同じである。常に規模を大にしながら、けた外れの技術と設備をもったハリウッド映画は<b>暗黒街のメロドラマや、殺人物語や人殺しで充満した西部劇</b>を大量生産している。警官とたたかうギャングや犯罪者、インディアンを虐殺するカウボーイ、敵兵を殺戮する<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カGI、「モスクワからのスパイ」を射殺する<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%C6%A3%C2%A3%C9">FBI</a>、次々と犠牲者を殺してゆく殺人狂、妻を殺す夫、夫を殺す妻、こうした場面が果てしなく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%F6%C7%CF%C5%F5">走馬燈</a>のごとくに、全国の映画をみる青少年の凝視の前にくりひろげられている。ほとんど例外なく、これら血だらけの映画の主人公は、誰よりも獰猛であり、誰よりもピストルを素早く的確にうつことができ、拳闘や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%F3">レスリン</a>グや格闘や柔道に熟達している。彼らが他の登場人物よりもすぐれているのはその点だけである。(註)劇のクライマックスはきまって、強力なアーリア族の主人公が、悪漢を殺す場面かぺしゃんこに殴りたおす場面で、<b>悪漢はたいてい外国人か<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%A6%BB%BA%BC%E7%B5%C1%BC%D4">共産主義者</a>か、東洋人か、さもなければ植民地の土着民</b>ということになっている。</p>
<blockquote>
<p>(註)主人公の特徴的性格はきまって、性的魅力の持主で、しかも<b>単純な精神の持主</b>だということだ。</p>
</blockquote>
<p> 中心人物が一流のギャングか、ごろつき、殺人の熟練者である映画がすくなくない。この特殊のタイプの映画をよく説明している映画に『白熱』がある。この映画はヂェイムス・キャグニイが主演である。ライフ誌にのった「キャグニイ再び殺す」というこの映画の解説では、「暴力と狂気のまざりあった野性的昂奮と……キャグニイは野獣のような殺人者を演じる、……両手、両足で社会になぐり込みをかけ、口を開けば獰猛にいがみつく」と評した。(註)</p>
<blockquote>
<p>(註)トーキー漫画の動物までが昨今では残虐性を帯びてきている。映画監督の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E7%A5%F3%A1%A6%A5%CF%A5%A6">ジョン・ハウ</a>スマンは「私の記憶するところでは、かつてはディズニイもその他の漫画製作者も、蜜蜂や小鳥やその他の小動物の可愛いい習性に関心をよせ、『生の歓び』というのが中心になっていた。……しかし今は全く変ってしまって、ファンタジイは残虐に赤を追いかける。<b>漫画映画は一種の流血の戦場と化して</b>、野蛮冷酷な人間が互に追跡しあい、強奪やペテンをおこない、サディスティックにきづつけあうのである。」</p>
</blockquote>
<p> 映画会社がその製作物の身の毛もよだつようなサディスト的側面を認めるようになっても、映画会社の偽善的良心は責められはしない。毎日次のような映画広告が全国の新聞の「娯楽欄」をうめつくしている。</p>
<blockquote>
<p>『ねらいうつ男』----ゆっくりと、彼は彼女に照準を合せた。<br />
『悪魔が二人を』----犯罪と情熱と陰謀のMGM作品。ドイツに戻った<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ兵と暗黒街の少女。<br />
『悪名の牧場』----彼女はお客の罪をかくすため牧場へと逃れる。----客ののどのかわきをいやしてやる----女を裏切る----男の背中にナイフが----賭金のために。<br />
『キャプテン・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%E9%A5%C3%A5%AF%A1%A6%A5%B8%A5%E3%A5%C3%A5%AF">ブラック・ジャック</a>』----モ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%C3%A5%B3">ロッコ</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%F3%A5%AC%A5%DD%A1%BC%A5%EB">シンガポール</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%B8%A5%E7%A5%EB%A5%AB">マジョルカ</a>、何処でも男は裏切り者だ、女達は人殺しへ誘惑する。<br />
『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>の町』----<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D1%A5%E9%A5%DE%A5%A6%A5%F3%A5%C8">パラマウント</a>社年一度の超大作。爆発的昂奮。「よそものにはしゃべるな」の掟につながれた人々。ここでは子供たちは「もし大人になれたら」とはいうが、「大人になったら」とはいわないのだ。</p>
</blockquote>
<p> つぎに示すものはキュー誌に載った映画の短評であるが、同様な映画は、一九五〇-一九五二年の間に子供たちの----勿論大人もみるが----教育・娯楽用として<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カで無数に上映された。</p>
<blockquote>
<p>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%B9%A5%D5%A5%A1%A5%EB%A5%C8%A1%A6%A5%B8%A5%E3%A5%F3%A5%B0%A5%EB">アスファルト・ジャングル</a>』----テンポの早い息づまるようなメロドラマ。殺人と脅迫とロマンス。<br />
『国境の事件』----残忍なメロドラマ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ=メキシコ国境監視員は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%AA%A5%B0%A5%E9%A5%F3%A5%C7">リオグランデ</a>沿いに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%CB%A1%C6%FE%B9%F1%BC%D4">不法入国者</a>や殺人犯たちを捕える。</p>
</blockquote>
<p> このような種類の映画の大量生産について、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%C1%A5%B9">ナチス</a>出現以前から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%C1%A5%B9">ナチス</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%D9%C7%DB%B2%BC">支配下</a>にかけてのドイツ映画を研究した『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%EA%A5%AC%A5%EA%C7%EE%BB%CE">カリガリ博士</a>から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C3%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒットラー</a>まで』の著者である<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A1%BC">ジー</a>グフリード・クラカウエルはつぎのように観察している。</p>
<blockquote>
<p> 恐怖や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>にあふれた映画がこのように大量にハリウッドで作られるのが当り前になってしまった。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CA%A5%C1%A5%B9">ナチス</a>支配の下でそうであったような、不気味な、仮面をかぶったような生活の不安定さが現在では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カに生じている。不吉な陰謀が隣の室でもくろまれている。どんな信用のおける隣人も悪魔に変ってしまうかもしれない。この<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C3%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒットラー</a>治下に似た生活の恐しさは決して偶然ではない。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A1%A5%B7%A5%BA%A5%E0">ファシズム</a>がその種類からいってもまた必然性からいっても類似している点を抜きにしても、現在われわれの社会に広汎にみられるサディスト的エネルギーは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A1%A5%B7%A5%BA%A5%E0">ファシズム</a>に特に好都合な燃料を供給することとなるであろう。危険が存在するのはこうしたエネルギー、このような<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A1%A5%B7%A5%BA%A5%E0">ファシズム</a>を助ける気分的準備である。</p>
</blockquote>
<p> フィルム・センス誌一九五二年の七、八月号にでた次の主張は、ハリウッド映画が冷い戦争の中で欠くことのできない役割を果していることを物語っている。</p>
<blockquote>
<p> 暴力と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>の映画は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%CB%C9%BE%CA">国防省</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%CC%B3%BE%CA">国務省</a>、それに巨額の「防衛」予算から利益を引きだしている資本家たちの必要に合致している。フィルムの上での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%C3%A5%AD%A1%BC%A1%A6%A5%B9%A5%D4%A5%EC%A1%BC%A5%F3">ミッキー・スピレーン</a>的精神状態は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ国民を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B4%CD%FD%C5%AA">心理的</a>に「機動作戦」あるいはナパーム弾に、そして原爆戦争の「非<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%B4%D6%C0%AD">人間性</a>」に慣らせるに役立つ。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C7%A5%A3%A5%BA%A5%E0">サディズム</a>や殺戮場面を絶えずみせつけられた数百万の映画観客は、実際の生活においても残虐行為や流血に対して無感覚になり宿命的にならざるを得ない。</p>
</blockquote>
<p> ますます多くの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ映画が直接戦争をテーマにしたものをあつかっている。一九五〇年以来ハリウッドは、四十以上の戦争映画を、製作している。さらに現在三〇余りの同様な映画を準備している。殆ど例外なしに、これらの映画は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%CB%C9%BE%CA">国防省</a>の指導と援助のもとに作られている。一九五二年十月二九日のヴァライェティ誌によると「戦争映画を重要な宣伝手段と考えている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%CB%C9%BE%CA">国防省</a>の意向をくんで、政府による全面的協力が申し出されている。この援助には人力はもちろん、ロケ用地まで提供されている」<br />
過去においてもハリウッドは戦争映画を作った。しかし冷い戦争の時代の戦争映画は、非常に特殊な性質のものである。<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BF%C0%EF">反戦</a>映画は全く存在しない。反対に現代の戦争映画は、積極的に戦争を賛美している。</b>この点にたって考えると、ごく僅かの映画が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C1%AF%C0%EF%C1%E8">朝鮮戦争</a>をあつかっているのに反し、圧倒的大多数の映画が第二次大戦をあつかっていることには深い訳がある。この事実について、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%AB%A5%C7%A5%DF%A1%BC%BE%DE">アカデミー賞</a>シナリオ作家の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%B1%A5%EB%A1%A6%A5%A6%A5%A3%A5%EB%A5%BD%A5%F3">マイケル・ウィルソン</a>はハリウッド・レヴュー誌の一九五三年一月号で、つぎのように述べている。</p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C1%AF%C0%EF%C1%E8">朝鮮戦争</a>の映画の製作を困難にしているのは、宣伝の性質の問題である。軍事的に考えると、映画製作者の戦術的使命は、人気のない戦争を、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ国民の口に合うものにすることである。戦略的使命は、朝鮮における戦火がたまたま止んでも、消えることのない軍隊精神を教えこむことである。</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C1%AF%C0%EF%C1%E8">朝鮮戦争</a>に関した「戦争賛美」の映画を作ることは、「朝鮮における<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ軍についてのみじめな混乱と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CB%A5%B7%A5%BA%A5%E0">シニシズム</a>の周知の事実」のため非常に困難になっているのだとウィルソンは言っている。</p>
<blockquote>
<p> こういう訳で製作者の多くは主題を第二次大戦に求めている。巧みに修正されたノルマンディや沖縄作戦の映画が、中年の観客の愛国的記憶をかきたて、あるいは、ドイツおよび日本の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A1%A5%B7%A5%B9%A5%C8">ファシスト</a>に対する正義の戦いに参加しなかった若い世代に輝けるあこがれをいだかせることがかりにできたとしても、この物語りからは反<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%A1%A5%B7%A5%B9%A5%C8">ファシスト</a>的内容は抜き去られているであろう。<br />
……映画そのものは社会的目的もなしに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C1%AF%C0%EF%C1%E8">朝鮮戦争</a>に必要な概念----盲目的<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%FE%BD%BE">服従</a>、人殺しの本能、犠牲的な死などといった概念を美化することに夢中になっているのである。<br />
現代では戦争は当り前のこととして受け入れられるように、さかんに宣伝されている。もし<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ国民が映画でみている大量的死に慣らされてしまうと、彼らはそれが人生では不可避的なことのように容易にうけいれてしまうであろう。</p>
</blockquote>
<p> しかしながら、現におこなわれている宣伝の影響するところはこれに止まらない。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの青少年たちが毎日毎晩、映画、テレビ、ラジオ、漫画本を通じて浸されている、<b>ナイヤガラの瀑布のような恐怖と死の氾濫</b>は、かれらに残虐行為や暴力や殺人についてそれが日常茶飯事のように思いこませるに役立つばかりでなく、実際にそのような行為を犯させるようにしているのである。</p>
</blockquote>
<p>「シカゴ・デーリイ・ニューズの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%BF%A1%BC%A5%EA%A5%F3">スターリン</a>グ・ノース」というのは多分、1940年5月8日の「A National Disgrace (And a challenge to American Parents)」のことですかね。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの悪書追放運動に関しては、以下の本に目を通しておくといいです。<div class="hatena-asin-detail"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000254154/lovedog-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61AJ9PpWOtL._SL160_.jpg" class="hatena-asin-detail-image" alt="有害コミック撲滅!――アメリカを変えた50年代「悪書」狩り" title="有害コミック撲滅!――アメリカを変えた50年代「悪書」狩り"></a><div class="hatena-asin-detail-info"><p class="hatena-asin-detail-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000254154/lovedog-22/">有害コミック撲滅!――アメリカを変えた50年代「悪書」狩り</a></p><ul><li><span class="hatena-asin-detail-label">作者:</span> デヴィッド・ハジュー,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%CC%EE%B9%CC%C0%A4">小野耕世</a>,中山ゆかり</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">出版社/メーカー:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%E4%C7%C8%BD%F1%C5%B9">岩波書店</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">発売日:</span> 2012/05/25</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">メディア:</span> 単行本</li><li> <span class="hatena-asin-detail-label">クリック</span>: 13回</li><li><a href="http://d.hatena.ne.jp/asin/4000254154/lovedog-22" target="_blank">この商品を含むブログ (10件) を見る</a></li></ul></div><div class="hatena-asin-detail-foot"></div></div> <br />
「悪書追放運動」に関するもくじリンク集を作りました。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/19550101/akumoku">1955年の悪書追放運動に関するもくじリンク</a></p>
Wed, 29 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002783337
悪書追放
-
日本読書新聞1955年11月28日「悪書追放運動を顧みる」(総括)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120828/zassi <p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>の、悪書追放に関する記事はこれが最後だと思います。あまり調べてないので、以後もあるかもしれないけど、1955年ではないと思う。<br />
この新聞、というか読書・書評紙がどの程度の影響力があったのか不明ですが、まあ部数的には<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C6%FC%BF%B7%CA%B9">朝日新聞</a>とか読売新聞よりははるかに少なかったことは間違いないです。</p>
<blockquote>
<p>悪書追放運動を顧みる<br />
<br />
“悪書追放運動”は、一九五五年の動きとして、見逃すことのできない大きなものだった。それは文字通り“全国的”に広がった運動であったといえる。この大運動は、どのように拡がり、どんな成果をもたらしただろうか。もう一度、はじめから、この運動をふりかえってみよう。<br />
<br />
大きな二つの流れ<br />
<br />
“悪書追放運動”には、大きくいって二つの流れがある。<br />
一つは、内閣の中央青少年問題協議会、厚生省児童福祉審議会による「青少年保護育成運動」を中心とするもの、これに呼応した各警察の防犯課を中心とする母の会などの、いわゆる“悪書追放”“三ない(見ない・読ませない・買わない)運動”の動きであり、これは今までのところ、主に<b>発行所不明のエロ・グロ本</b>が対象であった。<br />
もう一つは、「日本子どもを守る会」を中心とする現場教師、母親などによる、悪書から子どもを守り、悪い内容を何とか良くして行こうという動きで、この方は<b>低俗化した児童雑誌</b>を主な対象にして展開された。<br />
<br />
エロ・グロ本を対象に<br />
青少協など中心の動き<br />
<br />
まず第一の動きをたどってみよう。<br />
中央青少年問題審議会(会長=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%B3%D5%B4%B1%CB%BC%C4%B9%B4%B1">内閣官房長官</a>、副会長=関係各省次官)が、本格的に不良<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%BD%BA%E2">文化財</a>問題をとりあげたのは、廿九年七月のことで、「<b>青少年に有害な出版物、映画等対策専門委員会</b>」が設けられ、専門委員として民間代表六名(委員長=伊藤昇氏)と政府委員三名が選ばれ、次の四項目について検討、答申することが依頼された。<br />
1・国民的運動の展開及び啓蒙宣伝の方途について 2・優良な出版物、映画等の推奨の方途について 3・関係業者等の自粛方の方策について 4・特別の立法措置等について<br />
同専門委員会は、今年一月に入って、昨年中に審議した結果をとりまとめ、関係業界の自粛と世論の喚起を基調とした中間報告を行ったが、同じ一月の十八、十九の同日、東京で開かれた<b>第四回青少年問題全国協議会</b>(各<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%D4%C6%BB">都道</a>府県代表からなる)では、青少年に有害な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%BD%BA%E2">文化財</a>の問題について、根本的な対策を政府の立法措置に求める傾向が強く(九州六県の地方代表に強かったという)、結局、全体の決議として「<b>新聞、放送、テレビ、出版、レコード</b>に対し自己規制をうながし、さらにある程度の法的措置を政府に要請する」の一項が入ることになった。<br />
こうして立法取締り要請の声が強まるにつれて、その賛否をめぐって、ようやく世論も高まっていった。専門委員会も審議に審議を重ね、五月になってようやく、関係各界の自粛運動と、良いものを育成する運動をおこすことに力を注ぎ、<b>取締り立法化は今後の研究課題とする</b>旨、答申した。<br />
中央青少年問題協議会は、この専門委員会の答申にもとづいて、五月九日、「<b>青少年に有害な出版物、映画等対策について</b>」を発表した。それによれば“特別の立法措置はさしあたり必要ないものと認めるが、今後の成行については慎重に注視し、必要な事項について引続き調査研究を行う”こととなった。<br />
<br />
児童福祉大会<br />
<br />
また、五月十八日から二十日まで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%CB%C0%AA%BB%D4">伊勢市</a>で開かれた第九回全国児童福祉大会でも、立法措置の可否をめぐって活発に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%C0%B5%C4">論議</a>された末、“国民の良識の力で子どもを守る”という中央青少年問題協議会の決定した線にそって、今後の動きを注目することに落ちついた。<br />
<br />
「母の会」など<br />
<br />
青少年保護育成月間(五月)には各地で、これに呼応した種々の運動が展開されたが、中でもハデだったのは、東京の各警察単位につくられている「<b>母の会連合会</b>」(会長=宮川まき氏、都内約五〇<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%D9%C9%F4">支部</a>、会員三〇万)の動きだった。同会では、出版元不明の印刷の悪いエロ・グロ本が、本屋の裏口や駄菓子屋から、相当数子どもの手に流れていることを心配し、昨年来、その追放に力を注いできたが、五月はじめ東京防犯協会連合会と共同で「<b>悪書追放大会</b>」を開き、関係当局に陳情を行ったのに続き、大会の申し合せに従って、タスキがけ、エプロン姿で各<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%D9%C9%F4">支部</a>毎に家庭にあるエロ本、あくどい児童<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A6%CB%DC">豆本</a>など約六万冊を回収、<b>裁断機で切り刻んで屑屋に渡す</b>、などの処分を行い、“三ない運動”を展開した。なお同会では、その後、回収本を売った代金で、子どものための文庫を設け、良書に接する機会をつくっている。<br />
また上野では、上野少年補導婦人会のお母さんたちと中学生が「不良出版物・玩具追放」のプラカードを掲げ、警視庁音楽隊を先頭に、上野の盛り場を行進、解散後、附近の本屋、オモチャ屋を一軒ごとに、不良物は売らないように頼んで歩いた。<br />
<br />
全国各地でも<br />
<br />
大阪でも、市警が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EF%A5%A4%A5%BB%A5%C4">ワイセツ</a>文書図画の取締りを行い、古本屋、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%DF%CB%DC%B2%B0">貸本屋</a>の調査をしたほか、五月十三日、市青少年問題協議会、同<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%D2%B2%F1%CA%A1%BB%E3%B6%A8%B5%C4%B2%F1">社会福祉協議会</a>が「青少年の読書対策懇談会」を開いて、市警、各婦人団体、市民生局児童課、出版小売業者の話し合いを行い、青少年問題協議会すいせんの本屋をこしらえ標示する、学校附近の本屋から悪書を追放することなどを業者に要望した。<br />
その他、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B3%E3%B8%A9">新潟県</a>での県民生部主催になる、映画館支配人、書籍小<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%E4%C5%B9">売店</a>主、玩具小<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%E4%C5%B9">売店</a>、紙芝居業者などの懇談会、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%C2%B2%CE%BB%B3%B8%A9">和歌山県</a>の青少協、青年婦人団体によるエロ本展示、各地警察のエロ本取締りなどがあげられる。<br />
<br />
条例制定の諸県<br />
<br />
政府の手で法律をつくって取締ろうという動きは、反対の世論と関係各界の自粛運動によって見送りとなったが、各<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%D4%C6%BB">都道</a>府県毎に条例を出すことができるため、今年に入ってから、神奈川県、北海道が、これに関する条例を制定している。現在、条例の制定されている県名、条例名は左の通り(カッコ内は制定年月)<br />
▼岡山(昭25年)「図書による青少年の保護育成に関する条例」▼和歌山(26年)「少年保護条例」▼香川(27年)「青少年保護条例」▼神奈川(30年1月)「青少年保護育成条例」▼北海道(30年4月)「青少年保護育成条例」▼なお福岡、長崎、山口の各県も目下考慮中。<br />
<br />
児童読物を対象に<br />
子どもを守る会などの動き<br />
<br />
もう一つの大きな動きは、教師や母親を中心にした<b>純然たる民間からの盛りあがり</b>である。<br />
「日本子どもを守る会」(会長=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B9%C5%C4%BF%B7">長田新</a>氏)では、昨年五月、すでに児童雑誌の付録について、出版関係者、図書館、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%BC%B1%BC%D4">有識者</a>などと話し合いを行うなどに力を注いできたが、今年の三月には調査研究グループが設けられ、<b>四月には東京で三回にわたり</b>、児童雑誌の内容をめぐって編集者、作家、出版社と、母親、教師などとの話し合いの機会をつくり、現在の児童雑誌には残虐性や人命軽視の傾向があまりに強いこと、<b>戦争肯定思想や暴力礼讃の傾向</b>があること等々、良いと思われるものが、少ししかないことを指摘、どうすれば良くなるっかを問題にし続けた。<br />
この運動は「子どもを守る会」の組織を通じて全国的に強くおしすすめられたが、さらにこの動きを中心に、教室の現場からも、その実態を示すような実例が多く現われた。<br />
<br />
地域婦人団体<br />
<br />
東京都地域婦人団体連盟(代表=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%B9%E2%A4%B7%A4%B2%A4%EA">山高しげり</a>氏)では、青少年部委員会(部長=志賀八千代氏)を開き、各区青少年部委員の活発な討議を行い、PTAと連絡をとること、社会環境を良くすること、子どもに比べてズレのある母親の時代意識を改めることなどを話し合った。そして各地区書店に、悪いものは店頭に並べないよう、なるべく扱わないよう申し入れた。<br />
<br />
言論・報道界<br />
<br />
二月から四月にかけて、四回にわたって本紙に連載の「児童雑誌の実態」特集および「紅孔雀」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>」の分析記事は、それが具体的な指摘を基調としたために、この運動の有力な裏付けとなったが、これに応じてラジオ放送、朝日、読売、毎日、東京、日本経済、産業経済などの中央紙をはじめ全国各地の地方紙、週刊誌や、雑誌「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%B9%BB%BF%DE%BD%F1%B4%DB">学校図書館</a>」「カリキュラム」「教育」「作文と教育」「教育技術」「母と子」などが、何らかの形でこの運動をささえ、おしすすめる記事をとりあげたため、児童雑誌の問題を中心にしたこの動きは、今年の春から夏にかけて全国的な根強い社会運動となった。<br />
これが、青少年問題協議会によって推進された悪書追放運動とは全く別の、民間から盛り上った動きである。<br />
<br />
民間三十六団体の子供を守る文化会議<br />
<br />
日本子どもを守る会、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%CA%B8%B7%DD%B2%C8%B6%A8%B2%F1">日本文芸家協会</a>、日本文学協会、児童文学者協会、日本童話会、七日会、教育紙芝居研究会など三十六団体の共催で、<b>十一月十九、廿日の両日、東京神田教育会館で行われた第三回「子どもを守る文化会議」</b>には、全国から七百名に上る母親・教師らが参加し熱心な討議を重ねた。<br />
とくに1・不良<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%BD%BA%E2">文化財</a>がはびこる現在の社会環境から子どもを守るにはどうしたらよいか 2・子どものための地域的文化活動をどう発展させるか 3・これらの児童<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%BD%BA%E2">文化財</a>をどう発展させるか 4・文化統制の問題をどうするか----などについて母親や教師から持ちよられた切実な悩みを基にして話し合った結果、父母・教師・大学生たちが力をあわせて不良<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%BD%BA%E2">文化財</a>の改善向上に努め、子どもたちが、正しく健康な成長をするために、あらゆる機関機会をとらえて、ますます活発な運動を展開することになった。<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%B9%BB%BF%DE%BD%F1%B4%DB">学校図書館</a>協議会<br />
<br />
全<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%B3%D8">国学</a>校<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%DE%BD%F1%B4%DB%B6%A8%B5%C4%B2%F1">図書館協議会</a>(会長=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%E5%CB%DC%B0%EC%CF%BA">阪本一郎</a>氏)でも、本来の仕事としての<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%B9%BB%BF%DE%BD%F1%B4%DB">学校図書館</a>普及に力を入れることが悪書から子どもを守る方法であるという方針のもとに、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%B9%BB%BF%DE%BD%F1%B4%DB">学校図書館</a>予算の増額</b>を関係各方面に要請したが、その他にも、六月東京で評論家、編集者、警視庁防犯課員などの参加を求めて、協議会「不良出版物から子どもをどうして守るか」を開催したり、悪書の展示会なども開いた。<br />
さらに十一月十四、五、六の三日間、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%C1%C5%E7%BB%D4">徳島市</a>で開かれた第六回「<b>全<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%B3%D8">国学</a>校図書館研究大会</b>」には約二千五百名の教員が集ったが、ここでも読書指導部会を中心に、熱心な討議が行われ、大会終了後、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%C1%C5%E7%BB%D4">徳島市</a>民会館で児童雑誌編集者、図書館関係者などの出席を求めて「児童雑誌をよくするにはどうしたらよいか」というテーマについてパネル・ディスカッションを行った。<br />
<br />
出版界の反省自粛<br />
出団連、立法取締り反対も<br />
<br />
このように行政機関を通しての自粛要望と、民間一般からの非難にとりかこまれた出版業界では、取締り立法化反対の態度をとり続け、日本出版協会では、すでに昨年暮、悪書追放、良書普及を主眼とした対業界、対社会、対政府運動の三項目の対策措置を決定していたが、さらに今年の三月「出版物浄化運動展開声明」を発表した。<br />
さらに前進して五月、出版団体連合会の「出版物倫理化運動実行委員会」による声明書発表、取次・小売商業界の浄化協力の決議文発表などがあり、この運動についての指導者、父兄などの会合には出版社側もすすんで出席し、話し合いに参加、自粛によって取締立法を防ぐよう努力した。<br />
<br />
作家・画家の反省<br />
<br />
また児童雑誌の執筆者側では、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>氏を中心とする<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>作家の集り「七日会」や、「東京児童漫画会」(会長=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%E7%C5%C4%B7%BC%BB%B0">島田啓三</a>氏)などが、どうしたら、もっと良い、子どもの喜ぶものがかけるかについて、研究会や、編集者との話し合いを行っている。<br />
<br />
児童雑誌編集者会<br />
<br />
なかでも特異な動き方をしているのは、民間運動の具体的攻撃をまともにうけた児童雑誌界で、今年の四月に発足した「日本児童雑誌編集者会」(理事長=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>浅野次郎氏)は、<b>機関紙「鋭角」を九月に創刊</b>、すでに第二号を出したが、現在のところ、この会は、児童雑誌攻撃の世論に対抗する完全な自衛組織である。<br />
しかし、こういう機関紙の存在が、編集者と読者、識者に発言の場を与えて、討論の余地を残しているのは喜ばしいことといえよう。<br />
<br />
休・廃刊雑誌<br />
<br />
エロ本の追放や、児童雑誌の内容が問題になりはじめると、一時それらの売れ行きが落ちたことは事実で、発行所不明の赤本は別として、六月号あたりから休刊・廃刊するものがいくつか出た。<br />
☆廃刊 よい子幼稚園(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B8%B1%D1%BC%D2">集英社</a>)30年6月号限り▽幼年(博英社)30・6▽私の幼稚園(同)30・6▽二年ブック(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%BD%AC%B8%A6%B5%E6%BC%D2">学習研究社</a>)30・6▽三年ブック(同)30・6▽太陽少年(太陽少年社)30・6▽少女の友(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%C2%B6%C8%C7%B7%C6%FC%CB%DC%BC%D2">実業之日本社</a>)30・6▽夫婦生活(家庭社)30・6▽<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C7%A5%AB%A5%E1%A5%ED%A5%F3">デカメロン</a>(全<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%BD%D0%C8%C7%BC%D2">日本出版社</a>)30・7▽<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%DE%A4%C8%A4%EA%A4%A2">あまとりあ</a>(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%DE%A4%C8%A4%EA%A4%A2%BC%D2">あまとりあ社</a>)30・8▽りべらる(白羊書房)30・9<br />
☆休刊 おんな読本(家庭社)30・4▽読物娯楽版(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%D0%CD%D5%BC%D2">双葉社</a>)30・4▽<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%F1%EB%FD%A5%AF%A5%E9%A5%D6">奇譚クラブ</a>(曙書房)30・5▽風俗科学(第三文庫)30・5▽少女サロン(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%D0%F3%C0%AE%BC%D2">偕成社</a>)30・8▽幼稚園えほん(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A9%C5%C4%BD%F1%C5%B9">秋田書店</a>)30・8▽<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%A1%B2%E8%BE%AF%C7%AF">漫画少年</a>(学童社)30・10<br />
<br />
新児童雑誌も生る<br />
<br />
一方、日本児童文芸家協会(会長=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%CD%C5%C4%B9%AD%B2%F0">浜田広介</a>氏)編集の「朝の笛」(創刊十一月号)、河出書房の「小学生中級版」「小学生上級版」(共に創刊新年号・十二月中旬発売予定)、講学館の「にっぽんのこども一二年」「日本の子ども三四年」「同五六年」(創刊十一月号)、日本少年児童文化協会の「中学生のなかま」(創刊九月号)など、良心的な雑誌が前後して発刊されだしたのも注目される。<br />
<br />
混同や誤解もある<br />
真の成果は今後の活動に<br />
<br />
“悪書追放運動”をふりかえっていえることは、警察、防犯協会、母の会などによって拡められた“三ない運動”と、児童雑誌その他の児童読物の質をめぐる向上運動が、期を一にして強力に展開されたため、<b>この二つの異る動きが混同され、一つの“悪書追放運動”として一般に受けとられたこと</b>で、このため二つの動きのどちらもが、すべてのマンガ、冒険、空想物語を子どもからとりあげ、焼いたり破棄したりする、<b>中年女性のヒステリー的運動と誤解した者</b>が、識者の中にもあった。<br />
そしてこの誤解の上にたった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%C0%B5%C4">論議</a>がジャーナリズムの一部にあったため、内容の悪さを問われた作家、編集者、出版者に「子どもからたのしみを奪うとは暴論である、子どもは現在出ているものを喜んでいる、子どもはわれわれを支持している」という<b>自己弁護をさせて、肝心な問題がそれる</b>傾向となった。<br />
また、例えば東京の某三業地の防犯協会、PTA、母の会では、児童読物の筆者に対して「劣悪な作品を書かないで下さい」との申し入れの声明を出し、このニュースを携えて各新聞社を訪れた際、具体的に悪書の名を問われて、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D0%C0%EE%C3%A3%BB%B0">石川達三</a>『悪の愉しさ』</b>をあげ、子どもに推せんしたい良書とはと問われて「<b>義理人情を重んずる講談本</b>」と答えたという話があるように、極端なエロ・グロ本から子どもを遠ざけさえすればよいというように考えている者も多かった。<br />
児童雑誌の内容についても、その残虐性と暴力肯定の傾向、色彩のひどさ、こどばのひどさなどは問題として認めても、<b>戦争肯定見識</b>や、典型的な少女ものの持つ<b>非現実性</b>や、健全な努力を育てる要素がまるでなく、主人公はみな、偶然によって幸福になったり金持ちになったりする話ばかりのこと、<b>ボスや上下の身分関係</b>が児童読物の中で巾をきかせていることなどには無関心な者も多かった。<br />
<br />
手を結べ母親たち<br />
<br />
しかし、この運動を通じて、一番考えさせられるのは、前述の二つの動きが、一般には誤って一つのものとして見られたとはいえ、<b>実際には全然、手を結んでいない</b>ことである。<br />
「日本子どもを守る会」では、この運動の推進にあたって、すべての母親が目ざめることこそ、児童読物をよくする道だとして、共に運動をおしすすめるよう地域婦人団体や、母の会連合会への呼びかけを続けてきたが、まだ肩を組んで進むには程遠い状態である。<br />
これについて、東京都地域婦人団体連盟では「まだ意識の低い会員が多く、子どもを守る会のお母さん方の活発な発言にあうと<b>びっくりするのが実情</b>で、そういうギャップを先ず埋めるよう会員の啓蒙に努めることからやりたい」と言っている。<br />
また母の会連合会では「理由はいえないが、母の会は、ただ<b>子を思う母の立場からだけ動いている</b>ので子どもを守る会の呼びかけには、今後も応えない」という態度をとっている。<br />
<br />
消えぬ立法化の動き<br />
<br />
一方、立法措置によらない有害出版物、映画等の対策を五月に発表した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%B1%FB%BB%F9%C6%B8%CA%A1%BB%E3%BF%B3%B5%C4%B2%F1">中央児童福祉審議会</a>では、厚生省、文部省、警察などに要請した対策の成果については、これから結果をまとめる段階だということだし、また“三ない運動”はあまり実績があがらず、表紙をかえ中味をとじ直した性雑誌・俗悪本が、ふたたび店頭に現われているという。<br />
業界自粛の効がないとなれば、目下調査研究中という立法取締りの動きが、いつまた表面化するとも限らない。<br />
<br />
根気よい努力を<br />
<br />
子どもの健全な成長を望む親の心に違いはないと思うが、子どもを守る会、地域婦人団体、母の会、PTAなどが、話し合いによって強力な母の立場をうち出して、今後も現場教師と共に、子どもの環境を守って行く根気のよい努力によって成果をあげてゆくことが、この運動の今後の課題ではあるまいか。</p>
</blockquote>
<p> ということで、ここらへんが1955年の悪書追放運動の総括ということになりそうです。<br />
「三ない運動」と児童雑誌の質の向上運動が別個の運動だった、というのはあまり知られてないかもですね。<br />
この文の中にある「日本児童雑誌編集者会」の機関紙「鋭角」というのが、<b>どうしても見ることができない</b>(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%B2%F1%BF%DE%BD%F1%B4%DB">国会図書館</a>にも、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%B9%F1%BA%DD%A5%DE%A5%F3%A5%AC%BF%DE%BD%F1%B4%DB">東京国際マンガ図書館</a>にも多分ない)。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>の資料室とかに行けばあるのかな?<br />
</p><p>「悪書追放運動」に関するもくじリンク集を作りました。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/19550101/akumoku">1955年の悪書追放運動に関するもくじリンク</a></p>
Tue, 28 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002783696
悪書追放
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竹野内真理さん、今の日本で食品・呼吸による内部被曝はあなたの期待(願望)しているレベルには到底無理です
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120827/maririn <p> こんなことがありまして、<br />
→<a href="https://twitter.com/h_hund/status/238928269540474880">https://twitter.com/h_hund/status/238928269540474880</a></p>
<blockquote>
<p> @mariscontact <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%FE%CE%CC%B7%D7">線量計</a>という名の「お守り」 <a href="http://t.co/E7mZIFNK">http://t.co/E7mZIFNK</a></p>
</blockquote>
<p>→<a href="https://twitter.com/kuratan/status/239342946623819776">https://twitter.com/kuratan/status/239342946623819776</a></p>
<blockquote>
<p>@h_hund @mariscontact 積算<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%FE%CE%CC%B7%D7">線量計</a>って、ひと月つけて累積線量を見るための道具ですよ? この子、夏服みたいだけど、夏やったのはどこかな? 郡山では2011年末〜2012年初にやって、<b>平均で月0.13mSv(年で2mSv未満)ぐらい? 死ぬ人いないよ?</b></p>
</blockquote>
<p> 竹野内真理さん。<br />
→<a href="https://twitter.com/mariscontact/status/239395078429368323">https://twitter.com/mariscontact/status/239395078429368323</a></p>
<blockquote>
<p>kuratan @h_hund Kuratanさん、<b>それは違う</b>。放射性微粒子の存在による2mSVの空間線量であるということは、実際に呼吸や飲食による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>を加味すると、<b>この何倍〜数百倍レベル</b>であり、<b>子供や赤ん坊、胎児の感受性</b>もさらにこの倍率をかけることを考慮しなければだめです。</p>
</blockquote>
<p> どこからこういう<b>変な知識</b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%C5%C6%FE">仕入</a>れてるのか知りませんが…。<br />
あの〜、「空間<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量」って、<b>別に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が空中舞ってるから出てるわけじゃない</b>んですよ?<br />
→<a href="http://www.minyu-net.com/news/news/0813/news11.html">呼吸の内部被ばく量、1年間で0.563マイクロシーベルト(福島民友ニュース)</a></p>
<blockquote>
<p> 福島大は12日までに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a>福島第1<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a><b>事故後1年間</b>の大気中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>濃度が<b>1立方メートル当たり平均1.69ミリベクレル</b>で、呼吸による内部被ばく量は<b>1年間で0.563<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A5%ED%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">マイクロシーベルト</a></b>とする観測結果が得られたと発表した。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%CF%CA%D5%CC%C0">渡辺明</a>共生システム理工学類教授は「食品の内部被ばくに比べるとはるかに少ない」としている。<br />
同大によると、昨年5月18日から今年6月13日まで、地上約24メートルの同大屋上に設置している機器「ハイボ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%E5%A5%A6">リュウ</a>ム<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%F3%A5%D7%A5%E9%A1%BC">サンプラー</a>」を用いて観測。大気中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>濃度の変動は、昨年6月が1立方メートル当たり2.26ミリベクレルだったのに対し、今年5月が0.246ミリベクレルと約1年間で10分の1に減少。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の降下量は、震災直後の昨年3月が1平方メートル当たり約60万ベクレルとされたが、今年6月の同大では113.27ベクレルだった。<br />
同大はこのほか、気象データと空間線量率を同時に観測できる「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量観測システム」を導入、7月から運用を開始している。<br />
(2012年8月13日 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%CC%B1%CD%A7">福島民友</a>ニュース)</p>
</blockquote>
<p> 単位、「ミリ」じゃなくて「マイクロ」ですからね。去年が10倍だったとしても、<b>5.63μSv/y</b>。<br />
1mSv/yになるためには、<b>約1776倍、1立方mあたり3000mBq(3Bq)</b>ないと無理なんだけど…。<br />
なお、<b>子供の吸収量(呼吸量や食事量)は大人より少ないです</b>。<br />
参考リンク。<br />
→<a href="http://radi-info.com/q-784/">乳幼児への影響が心配です。引越しをしたほうがよいのでしょうか。 - 専門家が答える 暮らしの放射線Q&A</a></p>
<blockquote>
<p>乳幼児の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の感受性ですが、一般的に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の感受性は成人に対して幼児、乳児の方が高いとされています。<br />
例えば<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>を経口摂取した場合の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>の等価線量に係る線量係数は、成人の場合3.2×10-4(mSv/Bq)、乳児の場合2.8×10-3(mSv/Bq)<b>この値だけを比較すると、「約10倍」となります</b>。<br />
しかし、乳児の場合、成人に比べて食べる量そのものが少ないため、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>を摂取する量も少なくなります。<br />
経口摂取について、それぞれ<b>成人、幼児、乳児の摂取制限値を用いて1日(または1回分として)計算したところ、それぞれ0.025 mSv, 0.045 mSv, 0.021 mSv</b> となり、<b>幼児は成人の2倍弱、乳児は成人よりやや低い値</b>となります。呼吸摂取も呼吸率を入れると同じような比率になりますので、内部被ばくの影響度は、成人1、幼児2、乳児1の倍率ぐらいと考えるのが順当かと思います。</p>
</blockquote>
<p> また、食品摂取で大量に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>する可能性は、現在日本ではものすごく厳しく食品チェックされてる(10Bq/kg出たら騒ぎになるぐらい)なんで、<b>現在ほとんどありません。</b><br />
竹野内真理さんの「<b>数百倍レベル</b>」という数字が、<b>どういった根拠で出てきたものか</b>、ご存知のかたは教えてください。</p>
Mon, 27 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002783898
原発
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日本読書新聞1955年11月28日「児童雑誌は良くなったか」(5回目)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120826/zassi <p> そろそろ夏も終わりですが、1955年を中心にした悪書追放運動の話を続けます(復活します)。<br />
悪書追放運動当時の新聞テキストから。誤字とか読み間違いはお許しください。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>1955年11月28日より。<br />
前のテキストはこちら。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120511/jisyuku">日本読書新聞1955年3月21日の記事「児童雑誌の実態 その一 お母さんも手にとってごらん下さい」</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120518/zassi">日本読書新聞1955年4月4日の記事「児童雑誌の実態 その二」(少女系雑誌)</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120519/zassi">日本読書新聞1955年4月18日の記事「児童マンガの実態 その三 マンガ・ふろく・言葉など」</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120520/zassi">日本読書新聞1955年5月2日の記事「児童雑誌の実態 その四」(良いものを探す)</a><br />
今回は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>の5回目の「悪書」に関する特集記事です。当初の記事から半年経って、どのように変わったか、という話と、少女系漫画・読み物の傾向に関する話です。</p>
<blockquote>
<p>児童雑誌は良くなったか<br />
作家・作品を検討する<br />
<br />
本誌では三月いらい数回にわたって「児童雑誌の実態」について特集し、その憂うべき現状と内容を、母親、教師たちに訴えてきた。その反響は大きく、雑誌を作る人たちの反省も高まってきた。<br />
しかし、まる半年を経た今日、果して、これら児童雑誌は良くなったであろうか。たしかに、ひどい害毒をあたえるようなもの、残虐・怪奇のみを売り物にしているものは、ほとんど姿を消したようだ。これは一つの進歩である。だが、義理にも“良くなった”とは言いきれない。<br />
編集者・作家・画家たちのより一そうの努力と勉強を望む意味から、本号では少しでも良いと思われるものを拾いあげて、具体的に作品・作家を検討してみた。<br />
<br />
協同研究<br />
菅忠道(児童文学者) 久保田浩(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%C2%B8%F7%B3%D8%B1%E0">和光学園</a>教諭) 菱沼太郎(淡路小学校教諭) 森久保仙太郎(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%C2%B8%F7%B3%D8%B1%E0">和光学園</a>教諭) 記述・本紙編集部<br />
<br />
怪魔から力道へ<br />
柔道・プロレスに興味移る<br />
<br />
柔道・プロレスもの<br />
<br />
最近の児童雑誌のマンガ・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>の中に、柔道・プロレス・空手・剣道が猛烈な勢いで登場していることは御存知のとおりである。<br />
▼「冒険王」=高野よしてる『木刀くん』有川旭一『イガグリくん』吉田龍夫『鉄腕リキヤ』夢野凡夫『半月拳四郎』<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FE%B9%BE%A4%B7%A4%B2%A4%EB">入江しげる</a>『鉄腕パンチくん』▼「野球少年」=福田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%BD%F5">福助</a>『力道くん』湯浅利八『少年拳闘王』<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%C6%E2%A4%C4%A4%CA%A4%E8%A4%B7">武内つなよし</a>『風の弥太郎』松沢のぼる『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E1%C3%D2">那智</a>の小天狗』▼「痛快ブック」=下山長平『力道力松くん』福田三省『黒帯嵐』福田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%BD%F5">福助</a>『拳闘パンチくん』松沢のぼる『稲妻太郎』▼「少年」=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>『嵐源平』田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C0%B5%CD%BA">中正雄</a>『ダルマくん』木下としお『いなずまくん』茨木啓一『かちぐり選手』▼「少年画報」=福田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%BD%F5">福助</a>『鉄腕くん』下山長平『イナズマ君』吉田龍夫『嵐をこえて』宇田野武『月影四郎』湯浅利八『チャンピオン』森川けん一『おんぼろ剣士』近江八郎『快<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CB%BB%F9">男児</a>麟之介』山内龍臣『大助物語』▼「少年クラブ」=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%C5%C2%F4%C6%FC%BD%D0%C9%D7">古沢日出夫</a>『豆たん主将』<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%C6%E2%A4%C4%A4%CA%A4%E8%A4%B7">武内つなよし</a>『ハン<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A1%BC%B7%AF">マー君</a>』▼「おもしろブック」=<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D7%BB%D2%A4%AB%A4%C4%A4%DF">益子かつみ</a>『白黒くん』高野よしてる『いなづま<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%EC%C5%E1%CE%AE">一刀流</a>』▼「漫画王」=茨木啓一『一二の三太』土屋一平『空手くん」▼「ぼくら」=瀬越憲『はやて小四郎』(他の雑誌も同断だから略す)<br />
以上はマンガと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>だけで、小説はふくまれていない。<br />
<br />
“あっ、ナイフだ”<br />
<br />
これらのスポーツが、子どもの読物の素材とされることは、大いに結構である。<b>ところが健全なスポーツ精神を養ってくれるものなどは、ほとんどないといってよいくらいだ。</b>どんな調子か、二、三例を上げて見よう。<br />
下山長平『力道力松くん』(痛快ブック)は2/3頁大の見出しカットが「あっ、ナイフだ!!」で始まっており、水上生活者の子を“家無し”といじめる中学生が、それを助ける力松くんに、ナイフで突きかかるのである。そのナイフをひらめかせるタカリの場面を、このマンガはくわしく見せてくれる。<br />
阿部和助『がんばり太郎』(冒険王)は“相撲熱血<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>”であるが、いきなりぶつかった男たちが太郎をとり囲み、「おれ、なにも知らなかったんだよ」「なんだとっ」「やい、ふざけたやろうだ」という会話があって、いきなり「ナイフのようなものをとりだした」といった書きっぷり。<br />
山内龍臣『大助物語』(少年画報)でも、柔道部の連中が、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%F3">レスリン</a>グ部の大助をいじめようとして、通せんぼをする。この時は言われたとおり大助は、股くぐりをして詫びるが、アルバイトの夜なきソバの道具をこわされ、父をけなされると、かんにん袋の緒が切れたというわけで、相手をなげとばす。とたんに「よ、よくもやったな」と、ナイフを出す……。<br />
<br />
身近だから危険<br />
<br />
<b>ナイフを出すこと自体がいけないとはいわぬ。</b>福田三省『黒帯嵐』(痛快ブック)のように架空の島での時代活劇なら、まだ我慢できるが、右例は、いずれも学校生活など、きわめて現実に近い生活の中での出来事として描かれている点がおそろしいのだ。このことは児童心理学の第一歩で、作者も編集者も先刻御承知のことだろう。<br />
<br />
無意味なケンカ<br />
<br />
<b>無意味のいじめかた、あるいはむちゃくちゃなケンカは、おどろくほど多い。</b><br />
茨木啓一『かちぐり選手』(少年)での待ちぶせ、福田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%BD%F5">福助</a>『力道くん』(野球少年)下山長平『イナズマ君』(少年画報)では、いきなり挑んで、いいわけを聞こうともしない。そして、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%D4%A4%C1%C9%FA%A4%BB">待ち伏せ</a>となると、他の中学の飛入りが加わって、「おやっケンカか……<b>これはおもしろい</b>」「よーし、ケンカのやりかたをおしえてやる」という具合だ。そうかと思うと、対抗試合に、負けること必然というので、相手校の選手をヤ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%A6">ミウ</a>チしようと、おびきよせて目つぶしをくわせる。<br />
木下としお『いなずまくん』(少年)で、「気にくわん顔している」と言いがかりをつけ、「いいえものだ」ととびかかり、ゆえなくして試合をいどむというのは、これらスポーツものの、共通な型である。<br />
<br />
悪例はまだある<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%B4%C6%A3%B9%C8%CE%D0">佐藤紅緑</a>原作・中村猛え『少年の歌』(ぼくら)も、復讐話で浅草の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%CE%BF%A9%C5%B9">洋食店</a>での<b>刃物ざんまい</b>。関係者以外に誰もいないのがおかしい。<br />
瀬越憲『やはて小四郎』(ぼくら)も仇討もの。父の恥をそそぐためのはげしい修業は「かわをきらしておいて、あいてのいのちをたつのだ」とある。細島喜美『忍術どくろ丸』も復讐話だし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D7%BB%D2%A4%AB%A4%C4%A4%DF">益子かつみ</a>『白星くん』(おもしろブック)では、息子の負けたのに親が出て、米俵を道路いっぱいに積んで、バスをとめ、乗客の一員、白星くんと力くらべして、自分が負けたらバスを通してやろうという、乱暴なものである。<br />
<br />
チンプなお説教<br />
<br />
柔道ものに代表される熱血物語には、かならずといってよいほど<b>暴力否定や正義についてのお説教</b>が出る。主人公の先生たちは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%C0%BD%D1">柔術</a>ではなく柔道の心構えを説く。それで、全体としての暴力的雰囲気が浄化されでもするかのように思っているのだから、あきれる。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%C5%C2%F4%C6%FC%BD%D0%C9%D7">古沢日出夫</a>『こがたタンクろう』(少年週報11月フロク)では、<br />
「たたかいはくるしいことだ…そのくるしみをぬけてこそ完成がある。それが勝負の世界だ…柔道の道だ」<br />
「挑戦するものにはいつでもあいてになるぞ」<br />
こうして「正義は力だ」が「力は正義だ」に、すりかえられてしまう。茨木啓一『一二の三太』(漫画王)でも、放火をあばかれたナラズモノが、しかえしをするのに「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%F3">レスリン</a>グと柔道の勝負をつけて見たいのです」といわせて、すりかえが行われている。<br />
<br />
正義でごまかす暴力<br />
<br />
そういう力の合理化としても、もっとも劇的なのは『シェーン』や股旅物の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%CF%C0%A4%BF%CD">渡世人</a>のように、<b>暴力に堪えにたえたあげく、正義の力をふるうという設定</b>であろう。チャンバラものから一例をあげると<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%C6%E2%A4%C4%A4%CA%A4%E8%A4%B7">武内つなよし</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%C6%B9%CE%EB%C7%B7%BD%F5">赤胴鈴之助</a>』(少年画報)11月フロク)では、親友の着物と刀をとりかえそうと、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%C7%B7%BD%F5">鈴之助</a>は一人で敵の道場にのりこんでゆく。「腕でとろうか…」と思っているときは母親のおもかげが「心の修行がたりませんよ」とささやく。そこで門弟一同の股をくぐり、ホーホケキョと、なき声をたてる。それがバカにされただけとわかったとき、先生の面影に「<b>もうがまんの必要もあるまい。やれっ</b>」とはげまされ、大乱闘の場面がくりひろげられてゆく。<br />
<br />
甘やかしは困る<br />
<br />
柔道物で人気のあるのは、ほとんどがマンガじたてで、迫力のリアリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C6%A5%A3%A1%BC">ティー</a>に乏しくなる。それで業のみせ場などは、マンガと銘うっても<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>風の描き方が多い。<br />
柔道<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>には、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%CA%BE%BE%B7%F2%C9%D7">永松健夫</a>『花も嵐も』(冒険王11月フロク)、宇田野武『月影四郎』(少年画報)などがあるが、乱闘の連続で、文字通りの暴力礼賛に終っている。<br />
われわれは、柔道物だという形式だけをとらえて、暴力的だというレッテルを貼ろうとしているのではない。柔道物が、現に子どもの心をとらえていることには、<b>それだけの根拠がある</b>。その質的向上のための一つの試みを<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>『嵐源平』や、多くの柔道物の作家・画家に期待したいのである。<br />
細島喜美『空手の小四郎』(痛快ブック)は“熱血感激少年小説”となっているが、主人公四郎を盗人にしくんで、インチキした俊介たちは、ボスの子ゆえに、先生にとがめられなかったような書きぶりだ。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%C6%E2%A4%C4%A4%CA%A4%E8%A4%B7">武内つなよし</a>『鬼面山谷五郎』(痛快ブック)では、熊造という大人が、悪庄屋にそそのかされて谷五郎をいじめるが、ついに負け、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D7%BB%D2%A4%AB%A4%C4%A4%DF">益子かつみ</a>『白星くん』(おもしろブック)でも、大人の力もちが少年に負け、下山長平『イナズマ君』(少年画報)ではプロレスラーが、福田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%BD%F5">福助</a>『拳闘パンチくん』(痛快ブック)では柔道の鉄というナラズものが、吉田龍夫『鉄腕リキヤ』(冒険王)では、赤月龍之介という巨大空手師が、それぞれ少年にやっつけられている。きびしい現実をとらえたような読物の中では、その現実をオナミダ物などに解消し、一方、柔道ものプロレスものでは、このように甘やかしているのでは、編集者や作家・画家たちが口ぐせに言っている“子どもの教育者であり、児童たちのよき兄であり、友達でもあるのだ”という言葉はどうしたのだといいたくなる。<br />
<br />
子どもの共感よぶ<br />
チャンバラものよりは進歩<br />
<br />
子どもの興味の中心が、いわゆる殺伐なチャンバラものに代って、柔道もの、プロレスものに移行しつつあるのは、<b>考えようによっては、一つの進歩ともいえるかもしれない。</b><br />
大ていの作品では、主人公の少年が、悪漢や心のねじけた武術の達人とたたかって勝つ----という筋立てになっている。そして、身体が小さくて、力は弱くても、業が身につけば、非凡な達人になる----という設定は、多くの子どもの共感をよぶ。その身についた力で、忍術や魔術・奸計など超人的な魔力によらないで、堂々とたたかい悪者をたおしてゆく----正義感と自力によるたたかい----それは、その限りでは健康な読みとり方を子どもに与えているといえよう。<br />
<br />
ゆがめる国際理解<br />
<br />
プロレス・柔道ものは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カないし<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ人の登場するものが多い。<br />
吉田龍夫『嵐をこえて』(少年画報)は、少年柔<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%BB%B2%C8">道家</a>・新一と、レスラー・ロス・赤熊との、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カを舞台にしての活劇もので、それに悪漢が介入する。湯浅利八『少年拳闘王』(野球少年)は、ユタカがペリーという悪童相手の活躍を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カを舞台にして展開する。<br />
東富士と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%CF%C6%BB%BB%B3">力道山</a>をもじったような少年レスラー「東力弥」は吉田龍夫『鉄腕リキヤ』(冒険王)で、空手の業をふるって大活躍をする。<br />
土屋一平『黒帯旅日記』(冒険王11月フロク)は、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%CA%F5">東宝</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%C0%C6%BB%CC%A1%B2%E8">柔道漫画</a>」と銘うたれ、“日本の虎”前田六段武勇伝とうたわれている。この中に(四〇頁)次のような文句がある。<br />
「柔道をおしえ、ひろめたいとはおもうが……見世物にまではしたくないですな」「柔道のよさを…力を…世界にひろめたいわたしには、どんな試合もよろこんで受けますが……」「全力をつくしてたたかえるりっぱなスポーツマンなら、よろこんでやりましょう」<br />
と主人公に言わせている。これはコトバ自体立派なことで、結構なことであるが、このような類いの作品が、全体として、子どもにどのような影響をあたえるか----<b>民族的なゆがみ、戦時中のような<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BF%E8%BC%E7%B5%C1">国粋主義</a>礼讃一辺倒になる</b>----という心配を拭うことができない。このことは<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カとの特約<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>『ブラック・ホーク』(漫画王)の場合はっきり言える。この物語では、<b>仮想敵軍はソヴェトの軍服と星印で、水爆によって皆殺しにあう</b>。この作品に関する限り“偏向もの”として編集者の良心を疑いたい。<br />
以上あげたような作品が、総じて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの暗黒街を印象づけるかのようで、国際理解もこんな形の理解では困る。<br />
<br />
実在の人物登場<br />
だが歴史物語とはいえぬ<br />
時代もの<br />
<br />
チョンマゲをのっけた無時代的人物が、やたらに白刃を振りまわすものから抜け出ようとする意図は、最近若干みうけられるようになってきた。<br />
その一つに、実存した人物を主人公にする物語がある(だがこれはあくまで歴史物語とはいえない)。一番多く目につくのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%CB%DC%C9%F0%C2%A2">宮本武蔵</a>である。吉沢日出夫『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%CB%DC%C9%F0%C2%A2">宮本武蔵</a>』(マンガ・おもしろブック)小山勝清『少年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%DC%CB%DC%C9%F0%C2%A2">宮本武蔵</a>』(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>・少年)等々……。同じ系列のものには、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%CC%DA%C9%CB%B8%F7">高木彬光</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%D9%C9%F4%B0%C2%CA%BC%B1%D2">堀部安兵衛</a>』(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>・おもしろブック)や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%BB%CD%E5%C1%D0%BC%F9">沙羅双樹</a>『少年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%C0%B9%DE%B5%AD">太閤記</a>』(同・おもしろブック)<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%D7%CA%C6%B8%B5%B0%EC">久米元一</a>『少年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%C0%B9%DE%B5%AD">太閤記</a>』(少年クラブ)中村英夫『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%DA%B2%BC%C6%A3%B5%C8%CF%BA">木下藤吉郎</a>』(冒険王)鈴木光明『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%A5%C5%C4%BF%AE%C4%B9">織田信長</a>』(冒険王10・11月号フロク)等々と数え切れない。<br />
これらに共通するのは、いわゆる剣士であり、義士であり、立身出世をとげた怪人たちばかりである。<br />
<br />
立身出世主義の偉人<br />
<br />
これらの作品で、偉人をとりあげる態度は、<b>彼らがいかに奇智と力を用いて、権力と結びつき立身出世をはかったかということを認め、たたえているところから一歩も出ていない</b>。その時代背景も持たないし、歴史の流れとは全く無関係にえがかれている(年号や年代をかくことは別問題なのである)。このことは、作者が「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%C0%B9%DE%B5%AD">太閤記</a>」などの古い物語を種本にして易しくダイジェストしたにすぎないことを示すものとはいえ、作者の不勉強が責められねばなるまい。現在必要な、これに対する批判や位置づけを少しも試みようとしていない。つまり、時代物といい歴史物語といいながら、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%CF%C6%BB%BB%B3">力道山</a>出世物語となんら変りのないものといえよう。<br />
<br />
時代がもつ歴史性を<br />
<br />
もう一つのゆき方は、ある時代を背景に架空の人物を動かすやり方である。中村英夫『つばめ流之助』(漫画王)をみると、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B7%C0%B5">天正</a>ごろの一人の武士をえがこうとしたものらしく思われるが、なぜ主人公が、こうした運命に置かれねばならなかったのかが、筋としてしか分ってこない。この時代の野武士なるものを、もっとくわしく書くことによって、この物語はもっと興味あるものになったであろう。ただ時代を設定しただけで時代物語になるというわけではないことを、作者たちは考えてほしい。その時代のもつ歴史性をかく意欲がほしい。『オテナの塔』の亜流はもう不必要である。<br />
<br />
野心作『嵐源平』<br />
<br />
以上のような欠点は、いいかえれば、<b>作者がすべて古く、勉強不足である</b>ということだ。<br />
その中で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>『嵐源平』(少年)は“熱血柔道<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>”と銘うってはあるが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%C0%BC%A3%B0%DD%BF%B7">明治維新</a>で没落した旗本父子を描いた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%F2%BB%CB%BE%AE%C0%E2">歴史小説</a>的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>であり、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』の作者にとっては新領域の開拓をめざす野心作と思われる。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%CA%A9%BC%A1%CF%BA">大仏次郎</a>などの明治物にみられるように、時の敗者が官軍や新しくのしあがった田舎武士出身の官僚にしいたげられ、反抗心をもやすといった筋立てで、社会性のある主題・時代設定であり、作中の人物にも(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>としては珍しく)生活がある。時代の説明にはナマなとこともみえ、主人公の少年は最初から柔道の天才として現われ、その点では『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>』のワタルと同工異曲ともいえるが、調べようという意欲は十分うかがえ、今後の展開に期待がもてる。<br />
<br />
低俗にとって代る<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%F8%BA%EA%BB%CE%CF%BA">尾崎士郎</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%BF%C5%C4%C2%E7%BD%F5">真田大助</a>』(五年の学習)は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%D8%A5%F6%B8%B6">関ヶ原</a>のあと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%AA%BD%A3">紀州</a>へ引きこもった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%BF%C5%C4%B9%AC%C2%BC">真田幸村</a>、子大助を中心に猿飛佐助、清海入道などの武勇伝である。さすがに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%F8%BA%EA%BB%CE%CF%BA">尾崎士郎</a>らしく文章は明快で、これは講談節でなく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%B2%B2%D6%C0%E1">浪花節</a>でもない。子どものためにこうした素材をとりあげた今までの多くの作品に比して清潔で、かつユーモアがある。<br />
会話が現代調で、たとえば、<br />
よかったですね(佐助)おい、さがせよ。さがしてくれよ(入道)はらがぺこぺこだよ(同)<br />
などという言葉が、そこにうまくはまりこんでいる。<br />
素材として上等とはいえないが、これなら低俗な時代ものにとって代れる作品である。<br />
<br />
子供にうけた作品<br />
<br />
三町半左『少年いなずま隊』(小学六年生10月フロク)は、堺の町が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%A5%C5%C4%BF%AE%C4%B9">織田信長</a>軍に攻略されたときの防衛闘争のマンガ物語。架空の主人公を登場させたチャンバラ漫画の形式だが、作者が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%F2%BB%CB%B4%D1">歴史観</a>や思想を生かそうとしている努力は読みとれる。実際に読んだ子どもにきいてみると、六年生にも、もっと低学年の子にも、「とてもいい」という評判であった。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%F1%B9%E7%BD%B0">会合衆</a>(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%BC%A3%C0%AF%C9%DC">自治政府</a>機関)が、町の人を裏切って信長軍に屈伏し取引きするといった、<b>時世の風刺とも見れるような複雑な事情</b>も、子どもたちは読みとっていた。町の平和を守るために自衛のたたかいをするという主題は子どもにもわかりやすいようだ。<br />
だが、自衛のたたかいを、副題にもあるような「七人の少年の物語」として描き、町の人びとからかけ離れた英雄になっている点は、当節の流行語でいえば「<b>主観的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%CB%BA%B8">極左</a>冒険主義</b>」であろう。野心的な問題作といえるだけに、作者の再考をうながしたい。<br />
同じ作者が『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%C0%B9%DE%B5%AD">太閤記</a>』(小学六年生11月フロク)の長篇連作をはじめた。筋立てに異色をみせようと、工夫をこらしているが、こりすぎたきらいがないでもない。<br />
<br />
俗悪から低俗へ<br />
少ないが良いものもある<br />
幼年もの<br />
<br />
児童雑誌は俗悪で、子どもに害毒を与えている----という非難が高まって、それに対し雑誌編集者たちは機関紙「鋭角」で躍気になって怒ったり、居直ったりしているが、われわれとしては、あくまで“児童<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%E4%B3%DA%BB%A8%BB%EF">娯楽雑誌</a>を良いものにしたい”という意図から過去数回にわたって批判をしてきたのであって、率直に言って、「児童雑誌は俗悪だ」とは言い切らぬが、「<b>低俗な部分が圧倒的に多い</b>」ということ、特に学習雑誌と銘打っている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>の学年別雑誌でも、四年生以上は、低俗な部分がはるかに多くなっているという事実だけははっきりと申しあげる。<br />
低学年向の雑誌は、高学年のものに比べて、たしかに俗悪なものは少ないし、子どもに与える害毒はないといえよう。しかし「これはいい」といって推せる作品、記事も案外少ないことは事実である。<br />
<br />
推せる幼年向作品<br />
<br />
まず推せるものを挙げよう。<br />
土家由岐雄『ゴンじい先生大旅行』(三年の学習)は、なかなかいい作品だ。高学年の雑誌になかなか見られないような、意欲と創作性がある。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%C0%EE%CC%A4%CC%C0">小川未明</a>『遠い北国の話』(小学三年生)は、未明としては珍しく連載の生活童話である。こんな開拓をしてくれるのは、低調の児童文学界に、やはり意味のあるしごとといえる。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%FB%B0%E6%B7%C9%B2%F0">筒井敬介</a>『おなかをわるくしたよしえちゃん』(小学二年生)は短篇だが、二年生の生活に密着した、しかもユーモアもあり、ゆかいな生活童話である。こんな調子の連載はできないものか。同誌の森いたる『でぶくんやせくん』もいい。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%CD%C5%C4%B9%AD%B2%F0">浜田広介</a>『おとなりのはと』(小学一年生)は、文も美しく、広介童話のひとつとして、すすめられる。詩のようだ。安奈の絵も良く、何か新しいさしえの形になりそうである。この雑誌には、一年生向として他に、とりたてて秀れた作品も、わるいという作品もない。<br />
<br />
欠点はあるが…<br />
<br />
次にやや良い点が見出せるものをあげてみよう。<br />
白木茂『ぞうのおうじ』(二年の学習)は、いささか文章に味わいがなく、解説調であるが、まず健康なものといえ、また和田義三の絵を見せる作品でもある。白木茂の作品として、よい動物童話として発展させてもらいたい。<br />
住井すえ『大きなおみやげ』(小学三年生)は、農繁休みに家の手伝いをしながら、機械を作る人になる希望を話す子ども----というだけの話。まず無難である。しかし文章が説明調で、子どもも躍動していない。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E1%BF%DC%C3%A4%C2%A4">那須辰造</a>『川舟の子どもたち』(四年の学習)は文章のはこびがきびきびしていて快い。が、追跡の場面などを、これほど強調するのはわからない。今後に期待する。<br />
長尾宏也『尾白ワシのしゅうげき』(小学四年生)は動物ものがたりで、短い作品であるが、人間の闘争を鳥獣に移しただけではない。北国の自然の風景がかかれており、尾白ワシの本性が、闘いの意志を通して書かれているからである。文章も、てきぱきとして、活劇調でない強さを出している。ただ、これが短篇の動物ものがたりに終っているのは惜しい。<br />
<br />
惜しまれる失敗作<br />
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<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C8%C5%C4%B8%F7">吉田光</a>一『北海の子』(幼年クラブ)は、極北に近いらしい場面で、敵味方がたたかう物語。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A4%BE%E5">海上</a>や雪の中ということに新しさがあって、期待されるものもあるように思えたが、闘争のくりかえしに終っている。山犬に襲われた時、かつて世話してやった片目のジム(山犬)が、少年を思い出して、仲間にたちむかい、少年を救う話があるが、こんな所がストーリーの山になれば、もっと見直せるような物語になったのではいか。<br />
【少女ものについては七面に掲載】</p><p>安直なすじがき<br />
おセンチ・活劇ものに堕す<br />
少年小説<br />
<br />
まず代表的なものとして、いわゆる熱血小説がある。<br />
牧野吉晴『天馬少年』(冒険王)は“正義熱血小説”と銘うたれている。この作者は、現在少年小説を各誌に書いており、最も活躍している一人だが、総じて、ひどい俗悪さがないのはいい。しかし<b>レベルの低い作品</b>である。<br />
さらわれた小<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B7%B2%D6">天花</a>を救うためにのみ話がすすめられている、といっても過言ではないような作品で、大人のための大衆小説ならばいざしらず、少くとも少年小説であるならば、もう少し、少年少女の生活や、人間の生きがいや、<b>社会のありよう</b>が描き出されて然るべきであろう。<br />
いくつかの事件が起伏して、興味をさそうことはたしかだが、どうも無理な設定と、燃焼の不足が感ぜられるのは、多作すぎるためであろうか。<br />
<br />
編集者の意図に疑問<br />
<br />
同じく牧野吉晴『熱血の歌』(少年クラブ)は“正義小説”とあるが、未だ抜けきらぬ活劇の売ものである。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%AB%BD%D3%C9%A7">谷俊彦</a>のさしえも気品がない。この小説に対して読者の「<b>どうかあまり健ちゃんをくるしめないでください</b>」という手紙が載っているが、これは作品の方向をよく物語っているようだ。このような手紙は「まだくるしむ小説なんだぞ」という編集者の売り出しでもあるということを考えると、編集者の意図・態度に「これでいいのか」という疑問も出てくる。読者の手紙を編集者は、もっと大切に、そして真剣に分析し、自らの良心(機関紙「鋭角」で盛んに強調しているが)に照して、少年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>のもつ課題を掘り下げてほしいものである。<br />
さらに牧野『太陽の子』(少年)では、広島の子どものために帰ってきた秋本先生が、大上徳べえから悪に味方するか、さもなければ広島から出ろといわれて「大上が暴力をふるって広島から追い出そうとするなら、正義のために、大上組を相手にして戦う」と言わせている。<b>重大な社会的な問題を、一個人の英雄的なセンチメンタリズムにすりかえてしまう</b>のだ。<br />
これらの物語が、せっかく良いところをねらいながら、おセンチものになったり、活劇ものになったりするのは、まことに惜しいといわざるを得ない。<br />
<br />
名ある作家でも…<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%C6%C5%C4%CF%A3%BB%B0%CF%BA">柴田錬三郎</a>『熱血行進曲』(少年画報)は“立志小説”ということになっているが、一応作家として通っている(この作者は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%BE%CC%DA%BE%DE">直木賞</a>受賞)人たちが、どうして筆をそろえて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%BB%A8%BB%EF">少年雑誌</a>に、こういうものを書くのであろうか。<br />
悪漢団(自由アジア団)のお国のっとりの活劇だが、これに立ち向かう日本少年清。白石大造は「バカな、きみのような少年の力で、どうしてとりかえせるものか」と言ったのに、清がツバメを生けどりにして見せただけで「<b>うーむ、きみは剣道の達人だ!</b>」と感心して許すといった安易さ。<br />
一人でのりこむとき、「おにいちゃん」とよばれ、せがまれて少女を一人つれていく。せっかくとりもどした黄金の象も、この少女の手足まといのために再び、とりかえされそうになる----すべて、運びが安直きわまりなくできている。<br />
このような筋立てで、読者の心をおどらせていたら、どうなるだろうか。「娯楽よみもの」だからといってすませられるものであろうか。<br />
作家として評価できる人だけに、「子どもの誠実のあらわし方や、生活の向上はどこにさがし求めたらいいのか」と言いたくなる。<br />
<br />
成功した熱血小説<br />
<br />
同じく文壇作家の熱血小説として、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C2%BC%C2%D9%BC%A1%CF%BA">田村泰次郎</a>『ぼくらは負けない』(野球少年)がある。主人公の小太郎は愛犬ロンと朝鮮から引揚げるとき、黒眼鏡の男に、手紙と首輪に秘密書類をつけたものを頼まれる。日本に着いて母をたずねるわけだが、それに秘密の書類を取ろうとする男、小太郎をたすける「ハトの会」の友だち、牛飼いの壮太などが登場する物語。<br />
小太郎の協力者として<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%CF%C6%BB%BB%B3">力道山</a>」が登場</b>するが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%CF%C6%BB%BB%B3">力道山</a>が試合前にテレビに現われて小太郎を紹介し、母をたずねる場面は、いささか唐突で安易であるが、<b>ありそうなことである</b>し、子どもにはまっとうに受け入れられそうだ。現実のことと物語とが、たくみに織りまざって、いやみもなく、おしつけもなく、すすめられている。こんなところに、熱血小説の可能な線もあるかもしれない。大いに研究すべき作品といえよう。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%CF%C6%BB%BB%B3">力道山</a>をバカげた英雄視(力道ものの読みものは大ていそうなっている)していないのもいい。<br />
描写も、例えば、川べりに野宿しようとして、だれもいない遊園地のブランコにのってみる場面など、子どものものになっている。概して文章は、淡々としたはこびで、さらりとし、しかも興味ぶかい。ストーリの運びが書きこめられている。<br />
<br />
少年小説の共通欠点<br />
<br />
以上の二、三例を見ても分るように、熱血小説といえば、1・かならず大きな男、つよい男、わるもの、悪党団があり、2・対抗するのは少年、しかも一人のことが多く、3・それに少女がからまり、4・大人たちが平気でその少年を危地にやっているし、5・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%F3">レスリン</a>グ、拳闘、柔道、剣道が必ず出てくる----といった組立てになっている。<br />
少年たちの身近かなもの、親近感をもつ場面で、まっとうな熱血をわかせることが少ないのは、今日大部分の児童向小説の大きな欠点である。子どもの場合、こういった作品を読み重ねていくと、つくられたものと現実との区別は小さくなって、心へのひびきが大きいことと、考えあわせなければならない。<br />
<br />
清潔で明るい作品<br />
<br />
スポーツ感激小説と銘うったものに藤沢恒夫『この旗のもとに』(五年の学習)がある。これは城南校と双葉校の野球試合を背景にした作品で、いい少年小説である。清潔で気分が明るい。月並みな言いまわしの作品の多い中で、これは珍しく文芸作品らしい配慮で書かれている。<br />
ただ、今日の強い刺激になれている子どもたちに、この淡々とした手法が歓迎されるかどうか疑問である。今後の読者の開拓が伴わなければ折角の作品が生かされない。この作者あたりに、このような少年小説をさらに押しすすめてもらいたい。今日の児童読物の活路であるといえよう。<br />
<br />
出そうとした新味<br />
<br />
“少年感激小説”小山勝清『山犬少年』(中学生の友)は、山犬とむすばれる少年を描いた点、一寸めずらしい。人間同志が闘争をくりかえす熱血小説、闘争物語とややちがって、作者が新味を出そうとしている意気がうかがわれるとはいえ、山犬の酋長といわれる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%CC%D3">白毛</a>の犬などは、いささか作為が見えすぎるし、「山の証文」をもち出して奪い合ったりするのは探偵小説めいて、ごたついている。<br />
良い作品とはいえないが、まず従来の俗悪ものにとって代る段階に来つつある、とはいえよう。<br />
なお「中学生の友」には、良さそうな作品としてあげるものが、他にないのはさびしいことだ。<br />
<br />
魚博士の感激小説<br />
<br />
“<b>感激小説</b>”と銘うったもので科学的な要素をいれた末広恭雄『サーカス水族館』(六年の学習)がある。魚博士の作者らしく、型のかわった科学小説といえるので、簡単に筋を紹介してみよう。<br />
原爆孤児川上士郎は上京して、不良仲間に入るが、金魚をおどらせる老人(三浦博士)に心をひかれて不良をやめる。三浦老人をたずね、金魚のしこみ方などを教えられる。三浦老人----大学教授であったが、バイオリンで金魚をおどらせるとき、悪い教授が弦を半音づつ下げておいたため金魚はおどらず、それがもとで彼は辞表を出し、研究生活に入る。十二月号では「金魚のスターたん生」という映画をとるため上京するところまでになっている。<br />
この作品は、正義感や温情、自然への愛情なども語られ、興味もあり、文章もいい。低級なよみものに、すっぱりととって代る作品である。科学者の書く文学作品、こんなところに子どもの良い読みものが生れはじめていることに注目すべきだ。<br />
<br />
<b>探てい小説は落第</b><br />
<br />
少年小説のひとつとして探偵ものがある。<br />
島田一男『猫目博士』(少年画報)同『暗黒十字星』(冒険王)<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%BE%B8%CD%C0%EE%CD%F0%CA%E2">江戸川乱歩</a>『海底の魔術師』(少年)武田武彦『地獄の魔王』(痛快ブック)などはいずれも“探偵小説”と銘うっているが、このほか“大冒険小説”<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%D7%CA%C6%B8%B5%B0%EC">久米元一</a>『覆面探偵』(少年画報)“科学<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>”<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BE%BE%BA%EA%CC%D0">小松崎茂</a>『大暗黒星』(少年)も一応この部類に入る。<br />
これらは、相も変らぬ怪魔的なものの活躍である。<b>乱歩がいくら<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%DE%A4%B7">かまし</a>なくらいで、あとは推理もなにもない</b>。さらい、さらわれが中心で、宝ものさがし。そうかと思うと、冷凍人間の研究とか、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A7%C3%E8%C0%FE">宇宙線</a>バクダンとか、そのこと自体ヒューマンなひとかけらも持ち合せない。<br />
<br />
純情に訴えかける<br />
感動的だが恐ろしい影響<br />
戦争もの<br />
<br />
いわゆる戦争物といわれるものに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EF%C5%C4%C7%EE">棟田博</a>『燃える大空』(少年クラブ)がある。未来戦とか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A7%C3%E8%C0%EF%C1%E8">宇宙戦争</a>などを扱った作品は多いが、太平洋戦争と真正面から取組んだ作品では、これが代表作である。戦記小説の作者としては年期が入っているので、部分的には少年たちの純情に訴えかける描写の真実性で迫るものがある。中学生の意見をきいてみると----「七つボタンの歌」をとってもいいと言うし、こういう小説には打たれるらしい。少年たちは、一方では平和がいいと思いながら、こういう張りのある、意地っぱりな男の世界にあこがれ、戦争というものを勇ましい場面としてだけ考え、心ひかれるものらしい。<br />
戦争中の少年たちも、このように純粋な、単純な動機を、あのいたましい<b>特攻隊の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%D4%C3%E9%CA%F3%B9%F1">尽忠報国</a></b>に育てあげられたのだった。<br />
この小説が感動的であればあるほど、<b>影響力のおそろしさ</b>が思われてならない。作者は十一月号で実戦部隊に出る日も近い主人公の少年に、こう言わせている。<br />
「世界じゅうが、仲よく、ともに助けあってくらすようになる日を、ぼくは今、どんなにか、ねがっているかしれないのに」<br />
ここには二重の問題がある。敗戦日近い少年航空兵に、このような考えがあったろうか、ということ。不幸な時代の少年をリアルに描こうとせず、今日の時勢に戦争中そのままを肯定的にかいて、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%C6%B7%B3%C8%F7">再軍備</a>風潮に手助けする</b>なかで、とってつけたように、こんな言葉をさしはさんでいることを、作者はなんの責任も感じないでいられるのであろうか。<br />
<br />
ひそむ危険な問題<br />
<br />
戦争ものとしては、やはり年季の入った<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BE%BE%BA%EA%CC%D0">小松崎茂</a>『大暗黒星』(少年)がある。これは、おそろしい遊星人が地球を攻撃する----という、国と国との未来戦を変形した戦争ものであるが、全篇をとおして、子どもに、戦争の恐ろしさを教えるものでなく、熱血!として描かれていることに注意されねばならない。<br />
遊星人のロケット隊と戦うのは日本少年高田わたる(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%A5%B1%A5%CB%A5%E4">少年ケニヤ</a>の主人公と同じ名)である。気の弱い池田少年の代りに飛び立つわたる少年----友情・犠牲の精神を説くわけだが、<b>こんなきわどい命のせとぎわで、子ども(少年)の友情が語られるのは危険である</b>。単なる任侠に堕しはしないか? 戦争にたいする子どもの任務というものを、どう考えたらよいのか。そのわたる少年が「みなさんとおなじ年ごろの」と説明され、読者に「血わき肉おどる」戦争として密着させられていることに問題がありはしないか。<br />
この作品の文章表現は、非常に概念的で、戦争ものの類型にはまりこんでいる。<br />
戦争のすごさだけが、あおりたてられ、戦争を興奮にまきこむ文体でもある。<b>平和を求める雰囲気が消えている</b>。<br />
「おかあさん、さようなら、ぼくは----死ぬかもしれません。ぼくは、おかあさんとふたりだけの、たのしいしずかなくらしがしたかった。でも、高田が死ねば、ぼくも生きておりません。ぼくが死んでも、かなしまないでください。おかあさん。」(池田少年のセリフ)<br />
この少年のなげきを、読者はどううけとるか。<br />
また、遊星人は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>攻撃をしてくることになっているが、このような場面を、作者は自信をもって書いている。事実作者は十年もたてばこんな戦争になる----と断言もしている。だが、<b>今日、現実に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>についての国際会議で、平和利用や、戦争への使用禁止へ動いている</b>ことが、はかないものになってくる。<br />
宇宙を舞台の豪壮な物語にしてからが、戦争や探偵ものにおわっている。<b>結局、科学は闘争の用にたつものでしかない</b>。衛星をつくり、自由に宇宙を飛びまわる如くに、自在に、人命をもてあそび、人権は無視される。まだしも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%DA%BF%CD">土人</a>ものの方がいただける----と言いたくなる。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>、阿部和助などの最近かくものの方が、これらよりは、かなり健康的である。</p><p>すべてが偶然で<br />
病的な宿命に憧れさせる<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a><br />
<br />
原淳一郎『空はみどりなり』(少女)の主人公は月丘露子で、父は亡くなり母は行方不明、それをいじめる少女田鶴子----といったお膳立て。別れ、めぐりあい、スレ違いのメロドラマである。ここまでなら、小学五、六年の子どもが立てそうな物語の構図である。文章も同様で“作文”の域を出ない。<br />
“待って、露子ちゃん!”<br />
血をはくようにさけびました。<br />
しかし、おそかったのです。<br />
どっとあふれる悲しみの涙。あきらめるには、あまりに身ぢかにいた露子のすがたに、おかあさんは、くちびるをふるわせて涙にむせびました。<br />
紙芝居の小父さんの文句と変りない。<br />
このような作品は、生活上のこと、事件などが、すべて偶然で支配され、別れた人はどこかで会うように出きている。会いそうになるとまた別れる。困った時はだれか救う人が現われる----<b>自分の人生をそのように思いこんでくる少女が出来てしまう</b>----という心配に、作家や編集者は、どのようにこたえるか。<br />
<br />
ありふれた作品<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%BE%F2%C0%BF">北条誠</a>『美しき涙』(少女ブック)は“純情<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>”である。主人公ユカリは幼くして母に別れ、ふとしたことからオバサマとハルミを知り、親しみをいだく。ユカリは自分が読んだ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>に身の上が似ているところから、オバサマが母ではないかと思う。ところがオバサマは片山早苗という名ピアニストで、近く海外へ行くので左様なら演奏会をひらく。ユカリは早苗に会いにゆくが、お豊ばあやが「ユカリに親切にして下さるな」とと早苗に頼んであるので、早苗はつんつんしているが、ユカリにかくしきれない気持が見え、ついにたおれて病気になってしまう----といったあらすじ。その場面を紹介しよう。<br />
片山早苗は、あいかわらずつめたい顔で、じっとユカリをみつめていました。<br />
が……やがて、その目が、かすかにうるんで<br />
『ユカリさん……』せつなくあえぎました。<br />
『だめ、私にはいえません』<br />
『おねがいです!』<br />
と、いうせつないユカリのさけび声に<br />
『かんにんして……』<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%BE%F2%C0%BF">北条誠</a>をわずらわさなくてもと思える、ありふれた作品である。<br />
「少女ブック」にはこのほか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%CE%D3%C0%B6">大林清</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C6%C5%C4%B0%EC%C9%D7">菊田一夫</a>、北村寿夫、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%E9%C0%E9%C2%E5">堤千代</a>が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>を書いている。<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%C1%A5%D6%A5%EB">プチブル</a>的に描く<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%CE%D3%C0%B6">大林清</a>『なつかしの花園』(少女ブック)。主人公堀田美沙は姫百合女学園の初等科生で、お金持の娘。その友人優木志津子。校長先生のお誕生日を祝う演芸会に、劇をやることになっているのだが、主役の志津子が母のために出演できない……という構図で話がすすめられている。<br />
ストーリーは平凡ながら、変なこじつけや、きらびやかさがないだけ、良の部に入りかけそうな作品といえる。<br />
前の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%BE%F2%C0%BF">北条誠</a>にしても<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%CE%D3%C0%B6">大林清</a>にしても、不幸である子も、貧しい家の子も、ふつうの子も、なんとなく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%C1%A5%D6%A5%EB">プチブル</a>的に描かれているのはどういうわけか。これらの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>に現実感が出てこないのは、そうした所にも原因があるようだ。<br />
<br />
感傷調で書き綴る<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>だが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C6%C5%C4%B0%EC%C9%D7">菊田一夫</a>『白馬のゆくえ』(少女ブック)----あらすじ----真弓の父は仕事に失敗し遠くへ行ってしまい、母も家を出てしまう。真弓はその実家をたずねるが、母はおらず、見知らぬ町をトボトボとひきかえす。貧しげな老婆にすくわれる。ところがこの老婆は----「ああ、真弓をたすけてくれたろうばは、<b>女の子を使って花売りをさせる女でした</b>」そこで真弓は逃げる----切符なしで汽車にのりこむ----流行歌手のおねえさまに救われる----母を見たように思ってかけだす……。<br />
このような作品には新しい設定で作者の心を読者につたえたいというところもみられず、ああ、こうと安直に仕組んだストーリーだけが、作者の頭にうかんで、それを<b>感動のない(あるごとく見せかけた)感傷調</b>でさらさらと書きつづっているだけの作品だ。<br />
俗悪だとは言わぬ。読んですぐ少女たちが不幸になるとも思えない。しかし、もっと考える作品、高いところで、読者をひっぱってゆくものを書いてもらえないか。子どもの作品は、大人のものより力を落して書いているように思えてしかたがない。<br />
<br />
文章感覚の悪影響<br />
<br />
同じく少女<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>で、北村寿夫『母の湖』(少女ブック)があるが、これも同巧異曲のストーリーのむしかえしにすぎない。しかしドラマチックで波乱にとんでいることが特色である。文章はやさしくかいてあるけれど、文脈、文のにおいは大人のものだ。少女たちの文章感覚が、これらの影響を強くうけるとすれば困ったことだ。<br />
不幸な宿命を背負った少女ばかり出てくる小説----センチメンタルは、今の少女たちにあってもよい。なければむしろ不健康といえるかもしれない。しかし、病的な、宿命的な、そんな悲劇的なものにむしろ憧れるような人情を育てる作品を、われわれとしては歓迎できないのである。<br />
<br />
こまやかだが平凡<br />
<br />
死者にむちうつのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%CB%DC%B0%D5">不本意</a>だが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%E9%C0%E9%C2%E5">堤千代</a>『すずめ待てども』(少女ブック)はこの作者らしく、こまやかなはこびをもった文章だが、どこが作品のおし出しかはっきりしない。ただ起っては過ぎてゆく小さな事件、あわい生活のあとを読みたどって、読者たちは気をまぎらす程度であろう。高い<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%E5%A1%BC%A5%DE%A5%CB%A5%BA%A5%E0">ヒューマニズム</a>も、センチメンタリズムも滲み出ていない。可もなく不可もなしといった作品。<br />
<br />
力を落す文壇作家<br />
<br />
以上、「少女ブック」に掲載された作品を見てきたわけだが、この雑誌は、知名の文学者に多くかかせているが、全作品を通じて、われわれの期待に応えてくれる作品はなかった。いうならば、低俗そのものを売りものにしている傾向が減ったということ、ふつう平凡な作品になりつつあるというのが“悪しき進歩”といえばいえる。<br />
上述のような、一応文壇に名の通った作家が、かかる少女ものを書いているが、いったい読者の読みどころはどこなのか、どんなことを与えようとしているのか、作者たちにききたいものである。<br />
<br />
社会的関心の欠如<br />
<br />
物語の良否は別として、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BB%D2%C9%D4%C6%F3%CD%BA">藤子不二雄</a>『母の呼ぶ歌』(少年)はマンガ形式だが、母の遺産の山に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%E9%A5%CB%A5%A6%A5%E0">ウラニウム</a>が豊富なことに目をつけた悪社長が、横領しようとするのを、純情青年がはばんで、悪人をとらえる----という話。同じくマンガ物語の高野よしてる『おセンチ交響楽』(少女クラブ)では、少女歌手が、親のない子どものために「少年の家」を建設してやる。ここでは商売の鬼の支配人も、人情の暖かさにまいって善にかえる----というような、社会的な問題を中心に物語が始められている。<br />
ところが、二友長半『歌のつばさ』(少女ブック)になると、食堂ガールの友だちの投書一枚をみて、デパートの主任が食堂ガールをくびにしてしまう。そして、おさだまりのかどわかしがあり、売られることになる。前述の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C6%C5%C4%B0%EC%C9%D7">菊田一夫</a>『白鳥のゆくえ』(少女ブック)も、花売娘とそれをあやつる老婆たちの事件を、エピソードとして入れただけで、筋は主人公の行動中心に運ばれているにすぎない。<b>読者である子どもは「なぜ警察に行かないんでしょう?」という疑問を大部分がもった。</b>これは作者の社会的関心のうすさを示したものといえるのではなかろうか。<br />
日常の新聞にみる、家出娘や、売春少女の記事にいだく気持は、「何とかならなかったか」ということだが、これらの読みものは、悪者につかまったら、どうにもならないのだ、と読者に考えるようにさせなければ幸いだ。<br />
<br />
ほめたい少女ものは<br />
こういうものを増やしてほしい<br />
<br />
「女学生の友」では、多くの連載<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>がのっているが、とるべきものはない。辛うじて短篇の読切<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>、三木澄子『花とパンの日』がある。これは、担任の女先生が、その月誕生の生徒を第一日曜に家によぶことにしている。たまたま十一月は、嫌われ者で成績がビリの信子と、男子ナンバーワンの隆、当の先生の三人が誕生月で、招かれているわけだが、信子は家事が忙しくてゆけない。そこで先生と隆がきて、店を手伝う----これをきっかけにして、級友も、信子のよき友だちになるだろいうという話。<br />
文章も、まずまずあくどくないし、物語としては他愛ないけれども、ありうべからざる架空ものより、前進している。<br />
そして、成績最低の子を出していること、先生の愛情みたいなものが出ていること----この二つをとるのである。<br />
<br />
ありふれた設定<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BE%BE%F2%C8%AC%BD%BD">西条八十</a>『母よぶ時計』(小学四年生)にしても、悪者、秘密、誘拐……<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BE%BE%F2%C8%AC%BD%BD">西条八十</a>ともあろうものが、相も変らぬ設定ではある。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C5%E7%BD%E0%BB%D2">田島準子</a>『緑いずこに』(小学四年生)は“父のゆくえをさがしに東京へ出てきたルミ子とミチルの悲しい物語”。北海道から美しい女の先生----いじわるな同級生----母の病気----こういった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>の要素が、ここから抜け出すときに、新しい作品となるだろう。<br />
主人公の名前にしても、ルミ子、ミチル、ユカリ、マユミといった名や、<b>宝塚調の名のつけ方</b>で、おおよそ、バカげたものは見当がつくのも皮肉である。<br />
<br />
本格的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a><br />
<br />
以上、賞めようと思って、いくら<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%DE%A4%B7">かまし</a>な作品をえらんで取り上げてきたつもりであるが、御覧のような悪口を言わざるを得ない結果になってしまった。そこで、まあ良いものとして推せるものを以下にあげてみる。<br />
富沢有為男『山のさっちゃん』(少女ブック)は長い連載だが、プチプルで、悲劇の主人公で----といった少女ものの多い作品の中で、これは“山のさっちゃん”を登場させ、東北地方を場とした珍しい作品である。“海のさっちゃん”が仲良しであるという構想もいいし、馬の子が生れる話や、山崩れによる洪水を知らせるため川下の町に馬を走らせるさっちゃんのいき方など、山奥の村に、はつらつと生きる少女を描いており、夢や美しさをも忘れず、といったぐあいで、連載の今後も期待される。本格的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>と、敢てよんでおこう。<br />
<br />
よい明朗<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a></p><p> ユーモアというより明朗<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>ともいうべきものとして、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%C2%F4%B6%A9">飯沢匡</a>『トマトさん』(少女)がある。トマトさんとあだ名のある少女、走るのが速く、負けずぎらいで、ちょっとばかりウソも言い、さあとなると、少女らしい心づかいも出てくる。いたずらに紅涙をしぼろうとするおセンチの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>より、この『トマトさん』あたりに、今の新しい少女像が描かれているのではなかろうか。<br />
<br />
良いおテンバもの<br />
<br />
NHK連続放送劇「青いノート」からとった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%A5%BF%AE%B0%EC%CF%BA">乾信一郎</a>原作・竹山のぼるえ『夢みる愛ちゃん』(少女ブック10月号フロク)は、マンガ形式のおてんば娘行状記だが、愛ちゃんの無邪気ないたずらや、はねまわりの展開である。なによりも、そう甘やかしていないのがいい。男のようなのを心配する一家の、愛の眼で見まもられる愛ちゃんの、開放的な動きの中にも、女らしいやさしさをうまく出している。<br />
最近うり出してきた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>の『そよ風さん』(少女)も、女の子のおてんばを扱ったものだが、子どもたちには人気がある作品。今日の女の子は、メソメソしているのを心よく思わないという点も相当ある。<b>彼らは、物語りによる感動と、オセンチのメソメソをちゃんと区別している。</b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>が、『そよ風さん』そのほかの新作において、作風に変化をつけようとしている努力は買われる。実験室風な作品としておもしろい。<br />
<br />
活路見出すマンガ<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FE%B9%BE%A4%B7%A4%B2%A4%EB">入江しげる</a>『めぐみちゃん』(りぼん)は登場人物が生活をもっているという点では、この種のマンガとしては異例である。いままでのマンガの多くが、無生活無国籍あるいは夢のような豪奢な生活をしている人々のみであったのと比べて一歩進んだものと考えてよい。ただ、この点----生活の中にある、現実的なおもしろさ、希望、愛情などというものを、もっとふかく掘り下げるわけにはいかないものだろうか。ここにマンガのひとつの活路が見出されるといえよう。<br />
同じ作者の『すみれさん』(少女ブック)も、マンガとして中学生活のリアリティや親近感がある作品といえよう。<br />
ついでに、少女ものではないが、マンガとして良いものに----<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%CF%BE%EC%A4%CE%A4%DC%A4%EB">馬場のぼる</a>『カラスのとん平』(六年の学習)は、最近、マンガ家として注目されているこの作者の快心の作と見える。このマンガの絵には素朴さがあり、むしろ土くさいけれど、下品ではない。清潔でもある。ただ、バックなどにリアルな描写のカスみたいのが残っているのが気にかかる。ユーモアめいた文章のはこびもなかなか達者。佳作。<br />
また山根一二三『のんきなトン兵衛』(おもしろブック)も、ユーモアがあり、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%E5%A1%BC%A5%DE%A5%CB%A5%BA%A5%E0">ヒューマニズム</a>も感じられる。<br />
<br />
誤まれるクスリ<br />
<br />
少女マンガで、やはりおてんば娘行状記ふうのものに、大友朗『おてんき姫君』(少女クラブ)がある。これは、すべて大人を軽べつすることの上に立っており、女性の優越感を満足させる----というところに、くすぐりを持たせた作品。殿様は恐妻家で、奥様が絶対権をもち、姫君も父をバカにしているという話だ。<br />
これに対して、男性がわの場合は、身分的な優位をもって、権力によって女性をおさえるといういき方も多い。一例をあげれば、夢野凡夫『とんてんちゃん』(少女ブック)である。<br />
この作品の中で、失敗から起す物的損害や、物の価値の軽視に対しては、もっと心を配るべきである。<br />
<br />
家出、誘拐の悪用<br />
<br />
少女もので、さらに指摘しておきたいことに<b>「家出」と「かどわかし」の問題</b>がある。<br />
原口透谷『母よいずこ』(痛快ブック)というのがある。これは“感動<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>”だそうだが、捨てられっ子のさち子が、父母を探しに、ひとりで東京行きをする。車中の黒メガネ(実はスリの親分)に親切ごかしにさらわれるが、婦人警官の手で、父と再会できるという話。家出については何の心づかいもない。<br />
総じて、<b>家出は正当化されている</b>、というのが雑誌の現状だ。<br />
二反長半『母を呼ぶ鳥』(なかよし)という写真物語は、先生に引き取られている澄子が箱根へ旅行にいって、友をたすけるが、その時のやさしい婦人が母だとわかって、箱根へ出向く。そして芝居小屋へ売られることになる。<br />
同じ作者の『花びらのうた』(りぼん)は、仲よしのとよ子がいなくなるが、ひろ子が箱根へ遠足のとき、湖畔でおどる旅芸人のとよ子を、船中から見つける。家に帰ってから、とよ子を見つけに母と箱根へ行くが、わからない----という似たような筋立てを書いている。ここでも、売られる、さらわれる、である。<br />
例に「りぼん」をとって見よう。さらわれる話は、写真物語『まきばのうたごえ』、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D7%BB%D2%A4%AB%A4%C4%A4%DF">益子かつみ</a>『かなりやさん』、母をつれ去られる話では南村蘭『さくらひめ』、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C6%C5%C4%B0%EC%C9%D7">菊田一夫</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B3%A4%D0%A4%C8">こばと</a>はどこに』、松沢のぼる『ははをたずねて』など曲のないことおびただしい。なぜこうも安易で、不勉強で、子どもをバカにしているのであろう。<br />
これらの家出と、かどわかしは、ここでは「かわいそう」として受けとられる。三面記事をかざるこれらの事実への、子どもの啓発には、考えも及ばないらしい。</p>
</blockquote>
<p> ということで、ざっくり紹介してみましたが、いい読み物も悪い読み物も、今では<b>ほとんど実物を読むことが不可能</b>になっているところが面白くも残念なことでもあります。<br />
半世紀前は、<b>少年少女の数が多かった</b>んだろうなぁ、としか…。<br />
<br />
「悪書追放運動」に関するもくじリンク集を作りました。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/19550101/akumoku">1955年の悪書追放運動に関するもくじリンク</a></p>
Sun, 26 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002784038
悪書追放
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レベルの高い自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんに質問します
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120821/takenoq <p> これは以下の日記の続きです。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120818/takenoa">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんは竹野内嘘って名前にしたほうがみんなが幸せになれると思う</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120819/takenob">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(1)</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120820/takenoc">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(2)</a><br />
<br />
今度は俺が質問するよ! 俺は素人だけどあなたは玄人なんだから、高いレベルで答えてね!<br />
<br />
1・バンダジェフスキーが言っていると竹野内真理さんが言っている<b>「カリエイ土」って何?</b><br />
2・"already 35% of of the children of Fukushimahave nodules or cysts in their thyroids."というのは、<b>どこのデータを参照されているの?</b> urlつきで教えて。<br />
3・「脂質が多い脳は低線量でも影響が出ます」という説の<b>学術的根拠は何の論文に依拠してるの</b>?<br />
4・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E2%A4%F3%A4%B8%A4%E5">もんじゅ</a>・西村裁判。上告棄却、原告の敗訴確定済」なんだけど、不当な判決だったという根拠答えて。<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A2%CB%C5%CF%C0">陰謀論</a>じゃない奴</b>。<br />
5・ジョン・ゴフマンは「<b>被曝について知っている科学者</b>は皆「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%EB%A5%F3%A5%D9%A5%EB%A5%B0%BA%DB%C8%BD">ニュールンベルグ裁判</a>にかけられるべき罪人」って言ったの、「<b>被曝のリスクを知っている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>専門家</b>」って言ったの? ソースつきで答えて。<br />
6・「東京<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%ED%A5%B0%A5%EC">プログレ</a>ッシブ」という雑誌が「<b>左翼系の同人誌</b>」じゃなくて「日本に住む外国人向けの雑誌」という証拠を、<b>購読者層・部数</b>その他のデータで示して。<br />
7・ゴードン博士の英文テキスト、「is an omen not to be ignored」を「無視できない<b>悪い結末の</b>前兆かもしれない」と、原文にない「悪い結末」というのを入れて訳した理由教えて。<br />
8・横浜のマンションの屋上で発見された<b>195Bq/kgの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a></b>が核実験由来ではないかもしれないという、という<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%C9%F4%B2%CA%B3%D8%BE%CA">文部科学省</a>の見解に反する竹野内さんの判断の根拠あったら教えて。<br />
9・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%EE%C1%EA%C7%CF%BB%D4">南相馬市</a>で15ベクレルの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>が検出されたとして、それが、呼吸器経由の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>にどのような影響があるのか、ソースつきで語ってみて。<br />
10・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故後、<b>多くの研究者が、心疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、免疫疾患をはじめとする様々な病気の増加</b>を報告している」というけど、バンダジェフスキーとその関係者以外にどんな研究者がいるの?<br />
11・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%B1%C6%B8%A6">放影研</a>の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>者から<b>がんが低線量で有意に増加していることを証明している論文</b>」って、「リスクが有意となる線量域は<b>0.20Gy以上</b>」とあるんだけど、それって<b>約200mSv</b>だよね?<br />
12・「米国科学アカデミーは近年、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EF%E7%C3%CD">閾値</a>なしのLNT仮説はもはや仮説ではなく、科学的事実に基づく事実である</b>と発表している」って言ってるけど、原文ソースつきで教えて。<br />
13・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>の人口200万人中1万人が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>が原因で死亡する」ためには、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>民は全員何mSvぐらいの被曝が必要?</b><br />
14・「Brennerの2003年の論文」って「頻度と過敏さを伴う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>過敏な集団は今日までのところ同定されていない」って言ってるみたいだけど、<b>どうしてそれが「感受性の高い人を考慮した論文」になるの?</b><br />
15・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B1%A5%E9%A5%E9">ケララ</a>州での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DB%A1%BC%A5%C8">コホート</a>研究の「累積吸収線量500mGy 強において発がんリスクの増加はみられなかった」という研究に<b>触れていないのはなぜ?</b><br />
16・「年6.5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>まで被ばくしてもよい」という<b>法律はどこにあるの?</b><br />
17・山下俊一氏は、未成年の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/CT%A5%B9%A5%AD%A5%E3%A5%F3">CTスキャン</a>が「悪いというものではない」「限度を設けないのが基準」と言っているみたいだけど、<b>「未成年の医療被ばくは要注意」って言っている論文は何ていう論文?</b><br />
18・「極低線量(10mSV以下)で、DNA修復シグナルが発信されず、<b>DNA修復がなされない</b>」というのは本当? 「修復効果が落ちる」じゃないの?<br />
19・空間線量が高いのは、空気中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>物質が存在しているから? その<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は<b>どこから、どのくらい飛んできて、どれだけ空間線量を上げてるの?</b><br />
20・重金属としての<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>、何がどのくらい体にあったら、<b>重金属的に</b>体に悪いのか教えて。<br />
21・「1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>のほうが1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の外部被ばくより危険」という、<b>学術的根拠のある論文</b>示して。<br />
22・「年間摂取限度量は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137が320万分の10g」って、<b>年間1000万ベクレルだよね?</b> 違う?<br />
23・「バンダジェフスキー論文やその他の多くの論文で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>によるガンおよびガン以外のあらゆる病変が報告されています」とあるけど、「その他多くの論文」って、<b>誰のどんな論文?</b> 英語で書いた奴ある?<br />
24・日本の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BB%F9%A4%AC%A4%F3">小児がん</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%D8%ED%B4%B5%CE%A8">罹患率</a>の年次推移は<b>ほぼ横ばい</b>って知ってた? 「小児ガンが増えている」というデータがあるなら示して。<br />
25・タバコに含まれる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%ED%A5%CB%A5%A6%A5%E0">ポロニウム</a>210、<b>1日20本吸って200μSv/yぐらい</b>のものが、どのくらい危険なの?<br />
26・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に対して強い遺伝子と弱い遺伝子」がある、という<b>想像の根拠</b>は何?<br />
27・「原爆投下後に広島・長崎に入った入市被ばく者の中でも急性症状を呈して数週間後に亡くなったケースがある」ということと、「入市による被ばく」が多かった、ということの<b>因果関係</b>についてもっと語って。「あった」は「多かった」じゃないよね?<br />
28・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故以来の被ばく2世、3世で増えている先天性異常や遺伝的影響があるとする」って、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%F3%A5%B9%A5%AF">ミンスク</a>遺伝疾患研究所のラジュク所長</b>以外誰か言ってる? <b>論文ある?</b><br />
29・Cardisらの核施設労働者の15カ国の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D6%B3%D8%C4%B4%BA%BA">疫学調査</a>に対して、<b>全面肯定的な日本人の玄人の学者</b>いる?<br />
30・入市被曝者の寿命が日本の平均より長くないとする、<b>根拠となる元データ</b>はある?<br />
31・「広島は原爆投下前は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>が全国平均の2分の1」だったという資料、<b>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝の歴史』の伝聞情報以外に何かある?</b><br />
32・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故後の避難で、被ばくにより余命が短縮された可能性について言及している<b>玄人の論文</b>見せて。<br />
33・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>以降、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B4%B6%DA%B9%BC%BA%C9">心筋梗塞</a>、I型糖尿病、肺がん、呼吸器系疾患、腎臓疾患、生殖障害、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%B6%C0%F7%BE%C9">感染症</a>、先天異常など」について報告している、バンダジェフスキー以外の、<b>ちゃんとした学者(玄人)の論文</b>見せて。英語の奴。<br />
34・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>、UNSCEAR、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>」と「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>産業」の利権の関係について、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A2%CB%C5%CF%C0">陰謀論</a>じゃない奴</b>で教えて。<br />
35・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故当時お母さんのおなかの中にいた子や事故の後に生まれた子に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンが増えたという論文を、<b>数多く挙げてみて。ただし玄人が書いた論文。</b><br />
36・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3%A4%AC%A4%F3">甲状腺がん</a>を患った子どもたちのうち、6人に1人がのちに肺がんになっている」ということが書いてある、<b>玄人が書いた論文</b>見せて。<b>菅谷昭さんが伝聞情報で語ってるのでない奴</b>。<br />
37・福島事故では、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>の服用は必要あったという<b>海外の専門家を「多数」</b>挙げてみて。ただし<b>バズビー、ガンダーセンその他素人は除く。</b><br />
38・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>による発がんが増加しているという論文、バンダジェフスキーとその仲間以外の、ちゃんとした<b>玄人の論文</b>見せて。<br />
39・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA">ウクライナ</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A5%E9%A5%EB%A1%BC%A5%B7">ベラルーシ</a>の平均寿命が事故前と比べ、7年も短くなった原因を、<b>具体的な根拠と併せて</b>語って。<br />
40・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF%BB%F6%B8%CE">福島原発事故</a>、「<b>避難により、健康障害が軽くすんだというケース</b>」があったら教えて。避難しなかったケースと比べて、<b>多かったか少なかったかも</b>併せて。<br />
41・福島の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A1%BC%A5%C8%A5%B9">エートス</a>プロジェクトを「住民の避難を即さず、治療をしない健康調査で研究に重点が置かれ福島の人がモルモットになっている」と<b>評価している人は誰</b>。「多い」って言ってるんで、<b>俺が多いと思える程度に</b>挙げて。<br />
42・国連が「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>の平和利用」を推進することに、<b>何か問題があったら</b>教えて。<br />
43・「ヨーロッパで、WHOが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>にコン<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%ED%A1%BC%A5%EB">トロール</a>され、独立性が保たれていないことに反対する運動をしている人」は、ミッシェル・フェルネックス博士と関係がある人? <b>フェルネックス博士が信頼できる根拠教えて。</b><br />
44・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ECRR">ECRR</a>の主張は過激なものではなく、科学的根拠もある、と断定できる、<b>具体的な根拠</b>あったら教えて。<br />
45・「クリストファー・バズビー氏が高額な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%D7%A5%EA%A5%E1%A5%F3%A5%C8">サプリメント</a>の販売に関与しているという噂」が真実ではない、と<b>本人が言及している公に公開されたテキスト</b>を示して。<br />
46・20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の被ばくに関しては、海外の学者からも批判、というのは、CRIIRADのシャレイロン研究所長? 彼の<b>学者としての業績が分かる論文</b>示して。<br />
47・「20Bq/kgで心筋に異常が出る」という珍説は、バンダジェフスキーとその仲間以外に誰が主張してる? <b>玄人の論文</b>と併せて示して。<br />
48・「小さい子供がいて避難したくても、経済的またはその他の家庭の事情で避難できない人が多い」の<b>「多い」の根拠</b>はどこらへんにあるの?<br />
49・「福島の汚染地帯の水」って、<b>たとえばどこの水?</b> それは普通に生活している人が飲むことあるの?<br />
50・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の予測でも、今後50年間で、200km圏内のガンの過剰発生数は6000人と見積もり」って、<b>その<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の予測テキストはどこにあるの?</b><br />
51・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の最も恐ろしいのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%EB%A5%D5%A5%A1%C0%FE">アルファ線</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A1%BC%A5%BF%C0%FE">ベータ線</a>」って言っている、<b>玄人の研究論文</b>見せて。<br />
52・「除染に何億も使うより移転のための費用にしたほうがいいのではないか」「なぜ子どもだけでももっと早く避難させなかったのだろう」「飯館は大部分が山ばかりのところ。除染できないんじゃないか」という<b>住民の声はどこで拾ったの?</b><br />
53・除染ビジネスの利権の話は、<b>どこらへん(どの人たちの間)で、どのような形でよく聞くの?</b><br />
54・「100Bq/kgという規制値は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の観点を考慮すると高すぎる」と言っている海外の科学者、バンダジェフスキー以外に挙げてみて。<b>ちゃんとした科学者だよ?</b><br />
55・近年における<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>に悩む人の増加は、<b>自称ジャーナリスト・翻訳家として、何が原因と思う?</b> 環境中に高まった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響や医療<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響が<b>どのくらいあると判断して、その根拠は何?</b><br />
56・100Bq/kgとか出た震災瓦礫で広域処理してるものって<b>あったっけ?</b><br />
57・東京都ががれきを受け入れ、大気中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の微粒子を燃焼によって拡散するのは、環境をさらに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染させ、焼却炉周辺住民に呼吸からの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>を促進しとんでもない政策である、と指摘している<b>多くの市民団体や海外の学者って誰?</b><br />
58・「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が体内濃度の10倍も心臓に溜まり、体内の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が10〜20Bq/kgであっても、心臓に異常をきたす」って論の根拠、<b>バンダジェフスキーの擬似論文以外に何かあるの?</b></p>
Tue, 21 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002784479
ネタ
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自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(2)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120820/takenoc <p> 死ぬほど長いんで分割。後半部分です。<br />
これは以下の日記の続きです。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120818/takenoa">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんは竹野内嘘って名前にしたほうがみんなが幸せになれると思う</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120819/takenob">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(1)</a><br />
<br />
→<a href="http://togetter.com/li/355874">竹野内真理さん、中川恵一氏への 質問ツイート (8月 15日) - Togetter</a><br />
回答のないものは全部俺が答えてやる。<b>素人だけど。</b>(続き)<br />
<br />
その前にここ一応見ておこう。<br />
→<a href="http://www.kk-bestsellers.com/books/hibaku_bunken.pdf">『放射線医が語る 被ばくと発がんの真実』参考文献一覧</a><br />
6pもあるpdfで、参考文献ほとんど英語なんで読むの大変だよ! 俺はとりあえず保存した。<br />
あとこっち。<br />
→<a href="http://www.kk-bestsellers.com/cgi-bin/detail.cgi?isbn=978-4-584-12358-4">『放射線医が語る 被ばくと発がんの真実』の誤植に関するお詫び</a><br />
2刷以降は直っているそうなんだけど、初版持ってる人は気をつけよう。<br />
<br />
それでは。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>2007年11月20日付国連総会決議「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故の影響の研究、軽減、最小化の問題に関する国際協力並びに活動調整の強化」というものがあるそうだが、影響の軽減、最小化のために国際的に行われていることは<b>具体的に何</b>ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> だから<b>自分でそのくらい調べろ</b>と…。<br />
国連総会決議の原文。広報なんで誰でも見られる。<br />
→<a href="daccess-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/N07/464/31/PDF/N0746431.pdf">Strengthening of international cooperation and coordination of efforts to study, mitigate and minimize the consequences of the Chernobyl disaster</a></p>
<blockquote>
<p>Notes with appreciation the efforts undertaken by the agencies of the United Nations system and other international organizations that are members of the Inter-Agency Task Force on Chernobyl to continue implementing a developmental<br />
approach to study, mitigate and minimize the consequences of the Chernobyl disaster, <b>in particular through the development of specific projects, and stresses the need for the Inter-Agency Task Force to continue its activities to that end, including through coordinating efforts in <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/the%20field">the field</a> of resource mobilization;</b></p>
</blockquote>
<p> 他にもいろいろ書いてあると思う。まあ決議なんで、<b>具体的にはよく分からない</b>けどね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>福島で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A1%BC%A5%C8%A5%B9">エートス</a>プロジェクトなる<b>人体実験</b>のようなもので、「住民の避難を即さず、治療をしない健康調査で研究に重点が置かれ福島の人がモルモットになっている」と<b>評価する人が多い</b>ですが、この重大問題をどう考えますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そう評価している人は<b>具体的に誰で、多いと言える根拠</b>教えて。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A5%B7%A5%A2%CF%A2%CB%AE">ロシア連邦</a>目的プログラム「2015年までの期間における<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>事故の影響克服」と呼ばれるものの中に、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>の影響が表れるリスクが最も高い者(リスクグループ)への医療支援」とありますが、<b>どのような内容か?</b>福島の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%D9%B2%FC%B6%E8%B0%E8">警戒区域</a>の避難者には支援はあるのですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ロシア語読めないんで具体的な医療支援は不明なんだ、ごめん。<br />
日本の場合。<br />
→<a href="http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24915">福島県ホームページ - 組織別 - 避難者・被災者の皆さまへの情報</a><br />
→<a href="http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=24287">福島県ホームページ - 組織別 - 県民健康管理調査について</a><br />
今は<b>「支援」の前の具体的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>に関する調査をおこなってる最中</b>みたいなので、ちょっと時間がかかるかもしれない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>124ページに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>がイギリスの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%F3%B1%C4%CD%F8%C3%C4%C2%CE">非営利団体</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/NPO">NPO</a>であると書いてありますが、<b>各国や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>産業から資金援助を受けている</b>ので、違うのではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こっち参照。<br />
→<a href="http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=13-01-03-12">国際放射線防護委員会(ICRP) (13-01-03-12) - ATOMICA -</a></p>
<blockquote>
<p> 国際<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護委員会(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>:International Commission on Radiological Protection)は、専門家の立場から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護に関する勧告を行う<b>非営利、非政府の国際学術組織</b>である。</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>4.財政援助<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の活動やすべての専門委員会は、ほぼ毎年開催される。さらに専門委員会ごとに設置されるタスクグループは、報告書を検討、準備するために独自に会合を開催している。また、各種の会合への参加者のうち何人かの旅費は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>が負担している。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>として支出できる旅費は厳しく限定されており、最近では全旅費の1/2から1/3が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>メンバー機関によって負担されている。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の活動等への<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%F5%C0%AE%B6%E2">助成金</a>の拠出機関は、<b>世界保健機構、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%B8%B6%BB%D2%CE%CF%B5%A1%B4%D8">国際原子力機関</a>、国際<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>医学学会(ISR)、国際<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護学会、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/OECD">OECD</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>機関、欧州共同体(EC)、およびアルゼンチン、カナダ、日本、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A6%A5%A7%A1%BC%A5%C7%A5%F3">スウェーデン</a>、英国、米国の各国内機関</b>である。</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>産業? っぽいものを拾うと、<br />
→<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E9%96%A2">国際原子力機関 - Wikipedia</a></p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%B8%B6%BB%D2%CE%CF%B5%A1%B4%D8">国際原子力機関</a>(こくさいげんしりょくきかん、英: International Atomic Energy Agency、略称:<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>)は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%CF%A2%B9%E7">国際連合</a>傘下の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%AB%BC%A3">自治</a>機関であり、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>の平和利用</b>を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関である。2005年度の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CE%A1%BC%A5%D9%A5%EB%CA%BF%CF%C2%BE%DE">ノーベル平和賞</a>を、当時の事務局長<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E2%A5%CF%A5%E1%A5%C9%A1%A6%A5%A8%A5%EB%A5%D0%A5%E9%A5%C0%A5%A4">モハメド・エルバラダイ</a>とともに受賞した。</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/oecd_nea.html">外務省: 経済協力開発機構原子力機関(OECD/NEA)</a><br />
→<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%8D%94%E5%8A%9B%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%A9%9F%E9%96%A2">経済協力開発機構原子力機関 - Wikipedia</a><br />
…別に<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>産業」が「悪の組織」みたいなことはない</b>と思うんですが…。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%F5%C0%AE%B6%E2">助成金</a>」が「資金援助」という語に相当するかは、語の<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%F5%C0%AE%B6%E2">助成金</a>」を「資金援助」と置き換えても普通に読めるかどうか</b>の問題ですかね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>125ページにUNSCEARが独立性と客観性が保たれていて、特定の国の力や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%C7%A5%AA%A5%ED%A5%AE%A1%BC">イデオロギー</a>には左右されません、と書かれてありますが、<b>国連自体が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>を推進しています</b>。独立性が保たれているとは言えないのではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 国連は「<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>の平和利用</b>」については様々な機会で言及してますね。<br />
独立性と客観性は以下の文書その他に表れています。他にも非政府的機関とか、探せばいろいろ出てくると思う。<br />
→<a href="http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g16.html">サイエンス(科学的事実)とポリシー(対処の考え方)の区別 - 東日本大震災への対応 -首相官邸ホームページ-</a></p>
<blockquote>
<p> UNSCEARは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>による被ばくの程度と影響を評価・報告するため、国連によって1955年に設置された委員会です。1950年代初頭の冷戦下、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%CB%CA%BC%B4%EF">核兵器</a>の開発競争のために核実験が頻繁に行われ、<b>放射性降下物などによる一般公衆の被ばくの懸念があった</b>ことから、科学的事実に基づいて核実験の即時停止を求めるなどの提案を行う意図で設置されました。<b>その報告書は、独立性と科学的客観性が保たれています。</b>事務局はウィーンに設けられています。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>UNSCEARの疫学的には、100ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以下の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響は認められない、といった報告ですが、WHOが2005年に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>労働者15カ国の調査で、10ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>でもガンリスクの増加を結論付けています。これをどう解釈しますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 前に書いた。<br />
その調査データに関する、日本人研究者の意見はこんな感じかな?<br />
→<a href="http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub051030hobutsu2005mizuno.html">国際がん研究機関による原子力産業従事者の疫学調査の統合解析 水野正一</a></p>
<blockquote>
<p>著者らは示してないが、今回の結果が、高い線量域の結果であれば、論文に対するコメントにもあるように、リスクを過大に推定している危険性はある。それが、時間経過のなかでそうなると主張するには、<b>「未だし」という感があり</b>、今後公表のLong detailed reportsで明らかにされることが望まれる。</p>
</blockquote>
<p> Long detailed reportってもう出てましたかね。<br />
こっちも否定的だね。<br />
→<a href="http://www.rea.or.jp/ire/kokusai/syousai">放射線影響協会疫学センター BMJ論文に対する当協会の見解詳細</a></p>
<blockquote>
<p>(8)データの取り扱い<br />
本論文には累積被ばく線量と過剰相対リスクとの関係を明示する図または表が含まれていない。そのため、<b>ある線量域でのみ特に大きく高値側にはずれるようなデータが偶然得られ</b>、それに引きずられて直線勾配がかなり大きくなって、発表結果のSv当りERRが大きく影響を受けた可能性を排除できない。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>を推進し、下部組織で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>推進機関でもある<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>をもつ国連の出したデータに基づいた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝のリスクに関するポリシーを出している<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>のポリシー</b>はそれだけ見ても政治的ではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>は「<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関</b>」。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>の平和利用、って無理なんですかね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>126ページからの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の成り立ちを含む<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>のご説明について。中川恵一先生は、中川保雄著『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝の歴史』という<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の歴史を米国公文書からち密に調べ上げ、背景や裏情報も非常に詳細に精緻に書かれた書物を読まれたことがありますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これは俺自身が読んでないから判断保留。読んだらどの程度調べ上げたものか書く。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>がWHOと協力し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護基準などを提示しています。とありますが、ヨーロッパで、<b>WHOが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>にコン<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%ED%A1%BC%A5%EB">トロール</a>され、独立性が保たれていないことに反対する運動</b>があることをご存知ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 運動なんかあったっけ? <b>ミッシェル・フェルネックス博士</b>www という人とその周辺の人が組織作ったのかな?<br />
フェルネックスさんは<b>10年以上前に頭の進歩が止まっていて、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A5%E9%A5%EB%A1%BC%A5%B7">ベラルーシ</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A1%BC%A5%C8%A5%B9">エートス</a>は陰謀」という説を唱えている人</b>です。彼に関してはあとでまとめる。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/buvery/20120819#1345397696">ベラルーシでの小児の健康状態ははるかに改善されている。 - buveryの日記</a></p>
<blockquote>
<p>この動画を見ると、フェルネックスの言っていることの根拠は、<b>会議で発表した女医さんの手書きの原稿</b>であることが分かります。<b>その原稿自体公表されていないし、その他の根拠があるわけではありません。</b>しかも、フェルネックスは2002年2月22日以来、<b>同じ話を繰り返している</b>(翻訳はコリン・コバヤシ)ので、その話が正しいのかはもとより、その後の10年でどうなっているのかは<b>さっぱり分かりません</b>。<br />
それ以前にフェルネックスは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A1%BC%A5%C8%A5%B9">エートス</a>計画と健康状態の因果関係の根拠は何も示していません。フェルネックス本人は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A8%A1%BC%A5%C8%A5%B9">エートス</a>計画で食料の汚染が減っていることを認めているわけだから、(『この農作物は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>は少ないので、販売することもできた。』)<b>もし、汚染が減っても、健康状態が悪化するということであれば、被曝と健康状態は関係のないことになる</b>。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ECRR">ECRR</a>の主張を過激なものとし、科学的根拠に欠ける、と断定できる、<b>具体的な根拠</b>をお示しください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 例を一つだけあげるけど、足りないようならもう少し出す。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110520/">ECRRの福島リスク計算は妄想の産物 - buveryの日記</a></p>
<blockquote>
<p>元に戻って<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ECRR">ECRR</a>は福島リスク計算をどうやって出したのか。<br />
2μSv/hで100キロ圏が一様に汚染され、全部<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137だと仮定した。<br />
空間線量のデータから逆算して表面汚染の崩壊数を計算した(空間線量と表面汚染の関係は以前に書きました)。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は崩壊しても減衰しないと仮定した。<br />
人は退避しないと仮定した。<br />
表面汚染による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%B0%C9%F4%C8%EF%C7%F8">外部被曝</a>と癌の発症の増加比率は比例すると仮定した=ほぼLNT。<br />
癌の死亡は10万人あたり462人を使った。<br />
100キロ範囲の人口338万人を使った。<br />
その係数にトンデルの論文の100kBq/m2で増加比率11%という値を使った。<br />
以上です。これらのうち、どれが間違った仮定であるかは、ここまで読んできた人には分かると思いますが、一番の肝はトンデル論文です。これが上に述べたようにガタガタです。そもそも、<b>トンデルのいう係数は補正をしないと2番目に高濃度に汚染されている60-89kBq/m2の地域、90−120kBq/m2に隣接した地域、にすら当てはめることができない。</b>その計算をなぜ福島なら当てはめられるのか。従って、<br />
<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ECRR">ECRR</a>の数字は妄想から繰り出したもの</b><br />
であると言えます。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>129ページの<b>クリストファー・バズビー氏</b>が高額な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%D7%A5%EA%A5%E1%A5%F3%A5%C8">サプリメント</a>の販売に関与しているという噂は、真実ではありません。(<b>本人に確かめました</b>)この文は、謝罪修正しない場合は、バズビー氏に対する名誉棄損であるとも言えますが、どう考えますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>本人が言及している公に公開されたテキストを示してください。</b>「本人から聞きました」は<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A3%A5%AD%A5%DA%A5%C7%A5%A3%A5%A2">ウィキペディア</a>的に無意味。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>130ページ、20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の被ばくに関しては、<b>海外の学者</b>からも批判がありますが、どう思われますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ソースこれかな?<br />
→<a href="http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011060101001126.html">基準20ミリシーベルトを批判 仏の汚染調査団体 - 47NEWS(よんななニュース)</a></p>
<blockquote>
<p> 福島第1<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故を受け、5月下旬に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>などで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量を測定した<b>フランスの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の汚染調査団体CRIIRADのシャレイロン研究所長</b>は1日、都内の日本<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%AD%BC%D4%A5%AF%A5%E9%A5%D6">記者クラブ</a>で記者会見し、日本政府が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%D7%B2%E8%C5%AA%C8%F2%C6%F1%B6%E8%B0%E8">計画的避難区域</a>の基準とする年間20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の積算被ばく線量について「高すぎる」と批判した。<br />
シャレイロン氏は、事故直後に周辺住民は大量に被ばくしているとみられ、数値をより低く設定する必要があると指摘。「20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>という基準は外部被ばくだけで、呼吸や汚染された食品の摂取による内部被ばくは含まれていない」と批判した。(共同)<br />
2011/06/01 21:12 </p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89">クリラッド - Wikipedia</a></p>
<blockquote>
<p>クリラッドには50人の研究者が所属し約5000人の会員に支えられている。マルクール<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>地区に近いド<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%ED%A1%BC%A5%E0">ローム</a>県ヴァランスに仏保健省の技術資格認定証をうけた研究所をもつ。フランスと国外でも測定を行う。ミシェル・リヴァジは初代の事務局長だったが、1997年ロラン・デボールドがリヴァジに代わって事務局長になった。2001年から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A5%E9%A5%EB%A1%BC%A5%B7">ベラルーシ</a>への支援も行い、2005年に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>を調査したために幽閉されていた元ゴメリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%E5%B2%CA%C2%E7%B3%D8">医科大学</a>学長の<b>ユーリ・バンダジェフスキー教授</b>と共同の生物医療研究室を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%F3%A5%B9%A5%AF">ミンスク</a>に設立した。</p>
</blockquote>
<p> <b>またバンダジェフスキーさんですか。</b>やれやれ。<br />
→<a href="http://www.criirad.org/actualites/dossier2011/japon_bis/en_japonais/CP_O7O711_japon.pdf">福島第一発電所の事故の日本での影響 持続し非常に広範囲に拡散している汚染</a></p>
<blockquote>
<p>もし、何の対策も施さなければ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%BB%D4">福島市</a>の住民は、今後12ヶ月に、数ミリシーヴェルトの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%B0%C9%F4%C8%EF%C7%F8">外部被曝</a>を受けることになり、国際<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護委員会による致命的ガンのリスクを受入れ難いと判断される線量は、年間1ミリシーヴェルトで、この線量は10万人に5人の死者を出す。しかしながら、日本政府当局は、住民を最終的に避難させるかどうかの指針として、20ミリシーヴェルトという限界値を設定した。これは、受入れられるリスクの20倍の致命的ガンのリスクのレベルに相当する。これは、福島の住民が既に相当<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>していること以上に重大だと言わねばならない。また汚染された食物の摂取や汚染された大地から生ずるほこりを吸い込むことによる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>も、同様に換算せねばならない。</p>
</blockquote>
<p>「年間1ミリシーヴェルト」というのは「<b>平常時における管理できる範囲での、一般人の年間積算線量</b>」で「<b>致命的ガンのリスクを受入れ難いと判断される線量</b>」としているテキストは見当たらなかった。<br />
あと、シャレイロン研究所長って「<b>学者</b>」? 「研究所長」って肩書きしか見当たらなかったんだけど。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>レポート111号について、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>の体内摂取の減衰がグラフになっておりますが、これと<b>バンダジェフスキー論文</b>の20Bq/kgで心筋に異常が出るのと合わせると、一日10Bqの摂取でも大人は2年以内、子どもだと3カ月以内に危険域。どう思われますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>バンダジェフスキーはもういい。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>140ページ、「土地を離れるかどうかの判断は、年齢と言う要素にもある程度左右されるのです」、と小さい子供や若者を気遣う文が初めて出てきています。この部分は将来の世代を守るために、非常に大事なところですから、<b>もっと強調すべきではないですか?</b>@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これは「気遣う文」じゃないよ。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に対する感受性」から、<b>客観的な事実を述べているだけ。</b>文脈読め。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>P140に、日本国民の判断にゆだねられている、というのは、<b>無責任極まりないのではないですか?</b>小さい子供がいて避難したくても、経済的またはその他の家庭の事情で避難できない人が多い。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>は国が推進し、国の責任で事故を起こしたので、国が補償すべきでは? @team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>恣意的な引用するなよ。</b>その前のテキストから引用してみる。</p>
<blockquote>
<p> <b>判断するのは一人ひとりの住民ですが、医者をはじめ科学者、専門家は人々が的確な判断ができるように、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>に関する正確で、詳しい情報を提供することが何よりも大切なのではないでしょうか。</b>政府も住民を強制的に動かすような手法をとるべきではなく、住民の意見を尊重し、理解を得た上での柔軟なルールを考える必要があります。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>が発信したレポート111号は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故による被ばく問題の克服に向けた基本的考え方を示してくれるものの、具体的にどうするかは書かれていません。それは私たち日本国民の判断に委ねられているのです。</p>
</blockquote>
<p> さて、「小さい子供がいて避難したくても、経済的またはその他の家庭の事情で避難できない人が多い」の<b>「多い」の根拠</b>はどこらへんにありますですかね?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>142ページ、2011年10月現在で<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%AF%C5%C5%BD%EA">発電所</a>の敷地境界の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量は最大で年間0.2ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a></b>です、とありますが、この数字は間違いではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これかな? 2011年12月16日のデータ。<br />
→<a href="http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/pdf/111216e.pdf">福島第一原子力発電所における現状の放射性物質の放出量評価及び敷地境界における被ばく線量評価について</a></p>
<blockquote>
<p>原子炉建屋上部のダスト濃度測定結果から放出量を求め、1 号機約0.4 億ベクレル/時、2 号機約0.1 億ベクレル/時、3 号機約0.4 億ベクレル/時となり、3 基合計では約0.8 億ベクレル/時と評価した(各号機の放出量は切り上げのため合計とは一致しない)。また、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A4%BE%E5">海上</a>ダスト濃度(船上)測定結果から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%A6%A5%B9">ガウス</a>拡散モデル(30m放出)により格納容器からの放出量を求めると約0.7 億ベクレル/時と評価されたことから、1〜3 号機格納容器からの放出量の評価値を約1 億ベクレル/時とした。<b>これによる敷地境界における一般公衆の被ばく線量を年間約0.2 ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>と評価した。</b></p>
</blockquote>
<p> ただし、<br />
→<a href="http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/images/f1-mp-2011100124-j.pdf">福島第一原子力発電所の現状について【午後11時50分時点】</a>2011年10月1日<br />
これによるとmp7で102μSv/hが最大で、893.52mSv/yですかね。<br />
…<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量」じゃなくて「放出<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量」なのかな?</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>143ページ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故自体の終息はまだですが、<b>新たに大気中に放出される<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>はほとんどありません</b>、大気中にも水道水にも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>はほぼないといってよい状態です、とありますが、間違いではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これも同じ奴ね。<br />
→<a href="http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/pdf/111216e.pdf">福島第一原子力発電所における現状の放射性物質の放出量評価及び敷地境界における被ばく線量評価について</a><br />
15ページ、「1〜3 号機格納容器からの現時点での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>放出量が1年間続くと仮定した場合の年間被ばく線量(ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>/年)(これまでに既に放出された<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の影響を除く)」によると、<b>直下で0.1mSv/y、20km圏内で0.0004〜0.001mSv/y。</b><br />
「ほとんどありません」と言っていい状況じゃないですかね。大気中・水道水にも新たなものが出たというニュースは聞かない(過去のものに関しては聞く)。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>143ページ、 もちろん私も普通に水道水を飲んでいます、とありますが、<b>どこの水道水ですか?</b>この文ですと、福島の汚染地帯の水も、飲んでよいように聞こえますが、これはまずい表現ではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 福島の水道水・井戸水の検査結果は以下のところで見られるよ。<br />
→<a href="http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23854">福島県ホームページ - 組織別 - 飲料水測定結果・検査結果関連情報</a><br />
ほとんどNDなんだけど…<b>「汚染地帯の水」って、どこの水で、それは何Bq/kg?</b> データある?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%B4%DB%C2%BC">飯館村</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%B2%B9%BE%C4%AE">浪江町</a>、川俣町の住民の外部被ばくがおおよそ15ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以下なので、発がんのリスクはほとんどないとありますが、<b>なぜ外部被ばくだけで計算されているのですか?</b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の生涯における預託線量を出してください。そして生涯で少なくとも何mSvですか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>で考慮しなければならないのは食品だけなんだけど、食品として<b>そんなにすごいベクレルのものは流通していない</b>(出荷・流通していても消費者のところには届かない)。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%EE%C1%EA%C7%CF%BB%D4">南相馬市</a>のは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/WBC">WBC</a>の数値出てるよ。<br />
→<a href="http://www.city.minamisoma.lg.jp/shinsai2/kensa/hibakukenshinkeka.jsp">市民の内部被ばく検診結果(1)</a><br />
<b>最高値は110.7Bq/kg</b>かな。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%EE%C1%EA%C7%CF%BB%D4">南相馬市</a>の住民の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%B0%C9%F4%C8%EF%C7%F8">外部被曝</a>は平均して2.03mSvなんで、ざっくり15mSvの環境での予想最大値を出すと<b>817.9Bq/kg?</b> そんな人はいないだろうと思うけど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%EE%C1%EA%C7%CF%BB%D4">南相馬市</a>「50年預託実効線量で1mSvを超えたのは1名のみで1.069mSvでありました」ってあるんで、ざっくり15mSvの環境での予想最大値を出すと<b>6.972mSv?</b> これは「多くても」ね。<b>50年でこれだけの線量</b>…何か体に影響ありますかね?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>144ページ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BE%B8%BA%B4%FC">半減期</a>8日で、もうこの世から消えてしまったと言いますが、その後、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>は幾度か検出されています</b>。間違いではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>変な測定です。</b><br />
→<a href="http://togetter.com/li/185917">「東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか」(zakzak)であわてた、忙しい人のためのまとめ - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/290705">放射線治療に使用されたヨウ素I-131はどこへ? - Togetter</a><br />
要するに、<b>検出した人が間違ってる。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>近隣の住民が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%B4%DB%C2%BC">飯館村</a>に多く避難し、結果として避難した先でより高い<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>にさらされた可能性が生じてしまいました、と書きながら、「<b>その時の被ばく量はわずかでがんができるようなレベルではない</b>ことを確認しておきたいと思います。」と。この根拠は何ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>ちゃんと本に書いてない?</b></p>
<blockquote>
<p> 12月、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%B4%DB%C2%BC">飯館村</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%B2%B9%BE%C4%AE">浪江町</a>、川俣町の住民に対して行った外部被ばく線量の調査結果を公表しました。それによると、1727人のうち、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>作業員・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>技師などを除いた一般住民1589人において、外部被ばく線量は1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>未満が最も多く63%、1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>が23%、2ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>が8%など、5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>未満が97%を占めました。これは事故後4ヵ月間の合計で、自然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量を引いたものですが、<b>この数値を見る限りでは、健康に問題が出ることはないでしょう。</b><br />
ただし、5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以上の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%B0%C9%F4%C8%EF%C7%F8">外部被曝</a>をした3%の住民はどうでしょうか。<b>最高値は14.5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>です。</b>単純計算をしますと、年間積算線量はおおよそ43.5ミリになります。ただし、この数字は、事故直後の影響が大きく出ているため高くなったもので、後述する内部被ばく量を考慮しても、健康へのリスクを心配する必要はまずないと思います。</p>
</blockquote>
<p> 新聞記事だけど、図とか載ってるからわかりやすいかな。<br />
→<a href="http://www.asahi.com/national/update/1213/TKY201112130145.html">asahi.com(朝日新聞社):外部被曝 住民最高14.5ミリ 福島県が推計値 - 社会</a><br />
<b>最大積算が19.0mSv。</b>こっちはちょっと多いね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>中川先生が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%E2%B2%CA%B6%CC%BE%F2">金科玉条</a>とされている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の予測でも、今後50年間で、200km圏内のガンの過剰発生数は6000人と見積もり。なぜ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の数値でも6000人と出ているのに、「福島でがんはひとりも増えない」と違うことを先生は主張されているのですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の予測でも、今後50年間で、200km圏内のガンの過剰発生数は6000人と見積もり」というのは<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/2%A4%C1%A4%E3%A4%F3%A4%CD%A4%EB">2ちゃんねる</a>とあなたのテキスト(『人間と環境への低レベル<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>の脅威―<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF">福島原発</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染を考えるために―』あとがきその他)をソースにしているものしか見つからなかった。</b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>はそういう予測する組織じゃないんじゃないかと思うんだけど、<b>あなたが引用している<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>のオリジナル・ソース見せて。</b><br />
参考。<br />
→<a href="http://www.nsc.go.jp/info/bassi_0908.pdf">低線量被ばくのリスクからがん死の増加人数を計算することについて</a></p>
<blockquote>
<p>集団実効線量は,最適化のための,つまり主に職業被ばくとの関連での,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>技術と防護手法との比較のための1つの手段である。集団実効線量は疫学的リスク評価の手段として意図されておらず,<b>これをリスク予測に使用することは不適切である。</b>長期間にわたる非常に低い個人線量を加算することも不適切であり,特に,<b>ごく微量の個人線量からなる集団実効線量に基づいてがん死亡数を計算することは避けるべきである。</b></p>
</blockquote>
<p>(2012年8月26日追記)<br />
その後、以下のようなことがわかりました。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/359937">竹野内真理(@mariscontact)さんのデマです→「ICRPの予測でも、今後50年間で、200km圏内のガンの過剰発生数は6000人と見積もり」 - Togetter</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>労働者で過去に5mSVの被ばくでも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>の労災を得ています。</b>148ページ外部被ばくだけでも5mSVを超える住民がいる中、住民の中には、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に対する感受性が高い者もいる可能性がある中で、健康へのリスクを心配する必要はまずないと言えるのはなぜですか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 逆質問&感想。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%B4%D6%C0%AD">人間性</a>の批判はともかく内容についての質問「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>労働者で5mSVの被ばくでも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>の労災」というのは<b>誰のことですか?</b>29歳で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>で亡くなった嶋橋伸之さんは総被曝線量50.63mSvです。 <a href="http://bit.ly/OYmzxJ">http://bit.ly/OYmzxJ</a> (akachun)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>なるほど、嶋橋さんのケースで言われているのは「<b>年間5mSvを超えたら労災認定</b>」なんですね。8年の累積が40mSvを超えてるということで労災認定の対象(因果は証明<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%BD">不能</a>だけど救済対象)と。「救済されるべきかどうか」と「予防するべきかどうか」は別の話ですね。<b>全ての<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>作業者の被曝量上限を年間5mSvに制限するべきか、というのは別の議論になる。</b>(tarlyon)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>体制側の報告でも、子どもは大人に比べ、数倍感受性が高い中、先生が「<b>福島で小児<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3%A4%AC%A4%F3">甲状腺がん</a>が増えることはない</b>」と断言される理由は何ですか?また実際にこの言葉を信じ福島に居続けた子どもの中で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンが過剰に発生した場合、先生はなんらかの責任をとりますか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>もう責任の話はいい。</b><br />
本に書いてない?</p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>で一般市民に表れた小児<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3%A4%AC%A4%F3">甲状腺がん</a>の増加も、福島では起きないでしょう。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>内部被ばく、そして、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>による外部・内部被ばくの量が、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>よりずっと少ないことが確認されています。それは、4章でも述べましたが、<b>事故後福島では汚染食品や牛乳の摂取制限がいち早く行われたため</b>です。これは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故の教訓が活かされた、非常に重要なことでした。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>民4463人の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>検査の結果、最大数値で3mSVだったとあります。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/WBC">WBC</a>を使った数値ですか?だとすると<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%EB%A5%D5%A5%A1%C0%FE">アルファ線</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A1%BC%A5%BF%C0%FE">ベータ線</a>が計測できず、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の最も恐ろしいのは、この<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%EB%A5%D5%A5%A1%C0%FE">アルファ線</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A1%BC%A5%BF%C0%FE">ベータ線</a>であるので、科学的におかしくないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%EB%A5%D5%A5%A1%C0%FE">アルファ線</a>・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A1%BC%A5%BF%C0%FE">ベータ線</a>が恐ろしいということは特にない</b>よ。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a>がすごく多くあったりしたら別だけど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF">福島原発</a>の影響ではそんなに出ていない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>東大病院で医師や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF%B9%A9%B3%D8">原子力工学</a>、理論物理、医学物理(保健物理の間違い?)の専門家とチームを組んで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE%BC%A3%CE%C5">放射線治療</a>に当たっており、ともに福島に定期的に足を運んでいるそうですが、<b>メンバーは誰?</b>メンバーに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%AC%BB%D2%C0%B8%CA%AA%B3%D8">分子生物学</a>者や遺伝学者、免疫学者が入っていないのはなぜ@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> メンバーは公開されてるね。<br />
→<a href="http://u-tokyo-rad.jp/staff/index.html">スタッフ | 東京大学医学部附属病院 放射線科 放射線治療部門</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%AC%BB%D2%C0%B8%CA%AA%B3%D8">分子生物学</a>者って…いるのかな? 分子<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>生物学というのはあるので、その学者はいるみたいだけど。<br />
それも含めて、遺伝学者、免疫学者は<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>」とは関係あるかもしれないけど、「治療」とはあまり関係ないね。</b>だからじゃないの?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>福島に派遣されたチームの方々が妊婦や赤ちゃんの相談も受けたようですが、<b>妊婦や赤ちゃんの相談にのるのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%BA%C9%D8%BF%CD%B2%CA">産婦人科</a>の方の仕事だと思います。</b>どうしてチームの中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%BA%C9%D8%BF%CD%B2%CA">産婦人科</a>の医者がその中に入っていなかったのですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 妊婦や赤ちゃんの<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝の相談にのるのは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>科の仕事</b>。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>「妊婦さんや赤ちゃんは避難することも一つの判断ですが、むしろ、総合的に見て避難した先でストレスを抱えながら暮らすほうが、心配です」と、<b>総合的な判断を独自にされていますが</b>、何を根拠にしていますか?この選択をして健康の実害が生じた時、責任をとりますか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>もう責任の話はいい。</b><br />
子供に関してはこんな話もある。<br />
→<a href="http://kenko100.jp/news/2011/10/21/01">子供時代のストレスで心臓病やがんなどのリスク上昇 | あなたの健康百科 by メディカルトリビューン</a></p>
<blockquote>
<p>一方、米国では1万7,000人を対象に、(1)身体的虐待、(2)絶えず言葉で罵倒する、存在価値を否定するなどの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B4%CD%FD%C5%AA">心理的</a>虐待、(3)ネグレクト―といった幼少期のストレス要因に関する<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D6%B3%D8%C4%B4%BA%BA">疫学調査</a>が実施された。この調査では、<b>幼少期のストレス要因の多くが、平均寿命を約20年短縮させる</b>ことが示されている。</p>
</blockquote>
<p> これは元データ情報待ち…。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>高齢者の発がんリスクは高くなく、多くの場合、10~20年と長くかかり、高齢者にとって生活環境が大きく変わってしまうことはストレスになるので、老人ホームを無理に動かさないほうがよいという考え方を示していますが、<b>そこで働いている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%E3%A4%A4%BD%F7">若い女</a>性</b>はどうですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これ、<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%B4%DB%C2%BC">飯館村</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%C3%CA%CC%CD%DC%B8%EE%CF%B7%BF%CD%A5%DB%A1%BC%A5%E0">特別養護老人ホーム</a>」の話に限定して</b>中川さんは語ってるね?<br />
2011年5月25日の状況。<br />
→<a href="http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/2297931/">『深刻な事態』(39) 飯館村特別老人ホーム所長三瓶政美さんのお話:イザ!</a></p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>は国の言うことを信用して、20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以下として、施設には若い職員もいる、介護には不都合にならないスタッフがいて、しかし、30人近くスタッフはなくなっています(140人のうち30人抜けた)。<b>遠い距離から通える人</b>は限られています。<br />
法人には東電の仮払いは来ていません。<br />
このホームに特養で80人入所待ちなのです。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%B4%DB%C2%BC">飯館村</a>を離れても、将来また入りたいという人がいるのです。今は、新たな受け入れは出来ていません。</p>
</blockquote>
<p> まぁ、働いている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%E3%A4%A4%BD%F7">若い女</a>性といっても住み着いてるわけじゃないんで、<b>10〜20キロも離れれば、場所によっては大丈夫なんじゃないかな?</b><br />
24時間、誰かがいないといけないだろうけど、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量気にしながら働けば</b>どうなんですかね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><b>住民の声</b>「除染に何億も使うより移転のための費用にしたほうがいいのではないか「なぜ子どもだけでももっと早く避難させなかったのだろう。」「飯館は大部分が山ばかりのところ。除染できないんじゃないか」これらの声を聞いて、具体的になにをされたか何かやるのか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そんな「住民の声」は、<b>竹野内真理さん及びその子・孫テキストしか見つからなかった。</b><br />
竹野内さん、そのテキストは<b>どこでどういう方法で</b>拾いましたか?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が地面から下に進む速さは年間1cmとあり、つまり、せっかく地表からなくなっていっても、その場所で農業をしたら野菜が根から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>を吸い上げ、チェルノでも事故から年数がたって<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>が継続し<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>が増えている。汚染地帯の農業は廃止すべきでは?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 植物の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>移行係数見たほうがよくなくない?<br />
→<a href="http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/pdf/110527-01.pdf">農地土壌中の放射性セシウムの野菜類及び果実類への移行の程度</a><br />
米・麦に関してはこっちかな?<br />
→<a href="http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-82af.html">放射性セシウムQ&A 第3回 土壌から野菜への放射性物質の移行はほとんどありえない: 農と島のありんくりん</a></p>
<blockquote>
<p>●多いと言われる葉物のホウレンソウでさえ1000分の1.1の数値です。これは現在の暫定規制値である500Bq/kgを超えるためには、土壌の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>濃度が約45 万Bq/kg というありえない数値にならねばなません。</p>
</blockquote>
<p> 地表から20センチぐらいまでのところね。<b>20センチ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が沈むまでには20年かかる</b>から、20-30センチまでの土壌の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>の量を見れば問題ない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護の観点から、児童や生徒のケアはことに重要で、除染もこうした場所から優先的に行われるべきです、とありますが、<b>なぜ避難を不完全な除染より優先させないのですか?</b>除染ビジネスの利権の話が<b>よく聞かれます</b>が、中川先生はこの点をどう思われますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>書いてあるじゃん。</b></p>
<blockquote>
<p> <b>地表を剥ぎ取って、除去する除染をしっかり行えば、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>による被ばくリスクを効果的に取り去ることができる</b>のです。<br />
学校の校庭では生徒が体育や部活動で激しく運動し、泥だらけになります。<b>土埃を吸い込んでしまう可能性もほかの場所より高い</b>のです。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>から公衆を守る<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>防護の観点から、児童や生徒のケアはことに重要で、除染もこうした場所から優先的に行われるべきです。</p>
</blockquote>
<p> あと、竹野内さん、<b>除染ビジネスの利権の話は、どこらへんでどのような形でよく聞きますか?</b> それは「<b>よく</b>」と言われるレベルのものですか?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>p160「哲学的な命題が、生活上の課題になったと言えるでしょう」の<b>「哲学的な命題」とは何ですか?</b>私は今回の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故及び<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染は、そのような抽象的なものではなく、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF%BF%E4%BF%CA">原発推進</a>企業、政治家や官僚、学者</b>が起こした、壮大な社会問題・犯罪だと思うがどうですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>書いてあるじゃん。</b></p>
<blockquote>
<p>健康、環境、経済、心理、倫理などが複雑に絡まり合う難題(つまり<b>リスクの中にある人生のあり方そのもの</b>)</p>
</blockquote>
<p><b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故及び<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染」の話はもういい。</b>ていうか、この本のテーマでは多分ない。<br />
「リスクとそれを背負った人生をどう生きるか」という命題(テーマ)の本なんだ。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>外に布団を干しても大丈夫である、気になる人は、布団にカバーをかけて、取り込む時、カバーを振るだけで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は払い落せますとあるが、落された<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>を吸わないように、マスクをつける、家の中に入らないように窓を閉める、などの注意点も必要では?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>気になる人はそうすればいいんじゃね?</b> 俺は気にしないけど。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>中川先生は高汚染食品を山菜に限ってしかリストせず、<b>生体濃縮が激しい魚介類はリストしていません</b>が、なぜですか?また魚介類は鮮度を保つため、測定値が出るのは、すでにその魚介類を市場に出荷してからだそうですが、この点をどう思われますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こんなのはどう?<br />
→<a href="http://sci-tech.jugem.jp/?eid=2084">雑誌は「魚で進む『放射能濃縮』」、研究者は「生物濃縮はかなり低い」 | 科学技術のアネクドート</a></p>
<blockquote>
<p>(2011年)6月1日に東京・弥生の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C2%E7%B3%D8">東京大学</a>で開かれた日本農学会の公開シンポジウムで、元<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%BB%BA%C4%A3">水産庁</a>中央水産研究所海洋<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>研究室の吉田勝彦さんが、同研究所の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%DE%BE%BE">笠松</a>不二男氏が1999年に魚介類の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">放射性セシウム</a>の生物濃縮の進みかたを調べた結果を紹介しました。<br />
それによると、海水中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">放射性セシウム</a>の濃度を1とすると、動物<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%E9%A5%F3%A5%AF">プランク</a>トンの段階で10倍から100倍のあいだとなります。<br />
しかし、軟体類、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%B3%CC%CE%E0">甲殻類</a>、小型魚類、大型魚類と進んでも、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">放射性セシウム</a>の濃度は、10倍から100倍のあいだにとどまり、<b>最初の段階の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%A2%CA%AA%A5%D7%A5%E9%A5%F3%A5%AF%A5%C8%A5%F3">植物プランクトン</a>とあまり変わらない</b>ことを吉田氏は示しています。</p>
</blockquote>
<p> 出荷されてから<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>出たりするのは魚介類だけじゃないよ。捕る(作る)→出荷する→出たら市場に流れない。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/343046">うんこ先生(@ aotanisaburouさん)と一緒に農家の出荷・流通について考えてみよう - Togetter</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>過去に先生は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>のみに絞って、魚介類は大丈夫と早々に宣言され、その後、魚介類からCs基準値越えのコウナゴが出てきました。<b>この時の間違いを謝罪しましたか?</b>中川氏「魚は安全」動画<a href="http://t.co/29DKgeTr@team_nakagawa">http://t.co/29DKgeTr@team_nakagawa</a></p>
</blockquote>
<p> 謝罪は確認できなかった。コウナゴから出たのは「放射性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a> (1キロ当たり4080ベクレル)」じゃなかったかな。「1キロ当たり12500ベクレル」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が出たのは<b>売るためのコウナゴからじゃなかったと思う</b>。あ、今年も出てたっけ。<br />
あと、コウナゴって1-2か月で世代が変わる稚魚なんで、<b>去年と今年我慢すれば大丈夫なんじゃないかな</b>。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>p167、子どもは大人に比べ、放射性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>を摂取した場合の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>に対する影響が成人に比べ10倍ほど高くなる、とありますが、本書のほとんど終りに近い部分で、大事な数値が初めて出ているが、<b>子どもを守りたい母親のために本の帯に入れるべき内容</b>ではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そんな<b>無駄な危険あおり入れて、無駄に怖がらせてどうすんの。</b><br />
現在子供に危険なレベルの放射性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>なんて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF">福島原発</a>から<b>出てないじゃん</b>。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>100Bq/kgという規制値で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の観点を考慮しても、安心してよいとする、根拠は何ですか?海外の科学者でこの数値が高すぎると指摘する人々がいます。(<b>バンダジェフスキー博士など</b>)病理や臨床のデータをもとに具体的にお示しください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> バンダジェフスキー博士などって…<b>バンダジェフスキー博士とその仲間以外に誰がいるの?</b> <b>国際的に信頼できる学者が、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F3%A5%D1%A5%AF">インパク</a>ト・ファクターの高い雑誌で発表した論文で、その数値が高すぎると言っている例</b>見せて。<br />
→<a href="http://digital.asahi.com/articles/TKY201201130424.html">朝日新聞デジタル:食品の放射線新基準、どう決めた?</a></p>
<blockquote>
<p>Q 新基準案はどう決めた?<br />
A <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>はまず、食品からの被曝(ひばく)線量を、1年間で1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>を超えないようにすると線引きした。食品の国際規格を決める<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A1%BC%A5%C7%A5%C3%A5%AF%A5%B9%B0%D1%B0%F7%B2%F1">コーデックス委員会</a>の食品基準</b>をふまえた。<br />
そのうえで、飲み水は1リットルあたり<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">放射性セシウム</a>10ベクレルと決めた。これは<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%A4%B3%A6%CA%DD%B7%F2%B5%A1%B4%D8">世界保健機関</a>(WHO)の基準</b>に従った。この10ベクレルの水を1日2リットル1年間飲み続けるとすると、体が受ける<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の量は約0.1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>になる。全体の限度1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>から飲料水分の0.1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>を差し引くと<b>0.9ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a></b>。これが他の食品からの被曝限度になる。<br />
では食品1キロあたりに含まれる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が何ベクレルまでなら、年間0.9ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>におさまるか。1日あたりの食品の平均摂取量をふまえ、年齢別・男女別(妊婦含む)に10グループで計算した。<br />
その結果、<b>13〜18歳の男性が120ベクレルと最も厳しい数値がでた。</b>食べる量が一番多い年代だからだ。さらに数字を引き下げて<b>余裕を持たせ1キロあたり100ベクレルを一般食品の基準にした</b>。現在の暫定基準値500ベクレルの5分の1になる。<br />
Q 子どもの食べ物は? <br />
A 子どもがたくさん飲む牛乳と、粉ミルク、ベ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D3%A1%BC%A5%D5">ビーフ</a>ードなどの乳児用食品は一般食品の半分、50ベクレルにした。<br />
これで1年間食べ続けた場合の被曝線量はどうなるか。飲み水、乳児用食品、牛乳はすべて基準値の上限いっぱい、一般食品の半量が基準値の上限と仮定した試算がある。1歳未満は<b>0.29ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>、1〜6歳の男の子は0.37ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>、女の子は0.36ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a></b>。最も高い13〜18歳男性の0.8ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の半分以下だ。 </p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p><b>福島の7人の母乳から2〜13ベクレル/リットル検出された</b>が、その特定方法の正確性が疑わしいことと、「母子ともに影響はないと言っていいでしょう」と主張されています。正確性が疑わしいなら、なぜ再検査されようとしないのか?また影響がないとも言えないのでは?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ソースこれかな?<br />
→<a href="http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110607-OYT1T00986.htm">7人の母乳から微量の放射性セシウム…福島 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)</a></p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>の研究班は7日、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%C2%E8%B0%EC%B8%B6%C8%AF">福島第一原発</a>の事故を受け、福島、宮城など8県で実施した母乳に含まれる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の検査結果を発表した。<br />
授乳中の母親108人のうち、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>内の7人から微量の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">放射性セシウム</a>を検出した。研究班では、「大気や食品中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の影響と考えられるが、<b>母体、乳児とも長期的な影響も心配がない量</b>。普段通りの生活をしてほしい」としている。<br />
調査は、5月18日〜6月3日に福島、宮城、山形、茨城、栃木、群馬、千葉、高知の8県、108人から提供された母乳を調べた。事故の影響を調べるため、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>から離れた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C3%CE%B8%A9">高知県</a>も対象に含めた。<br />
その結果、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>相馬市、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%BB%D4">福島市</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A4%A4%EF%A4%AD%BB%D4">いわき市</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%F3%CB%DC%BE%BE%BB%D4">二本松市</a>の7人から母乳1キロ・グラム当たり1・9〜13・1ベクレルの同<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が検出された。同<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>は検出されなかった。母乳には暫定規制値がないが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%CF%AB%BE%CA">厚労省</a>は、飲料水の規制値を参考に、同<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>は1キロ・グラム当たり200ベクレルを安全性の目安としており、これを大きく下回った。<br />
(2011年6月7日20時42分 読売新聞)</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%FC%C0%B8%CF%AB%C6%AF%BE%CA">厚生労働省</a>のデータ。<br />
→<a href="http://www.niph.go.jp/soshiki/seikatsu/bonyuu_results.pdf">母乳中の放射性物質濃度等に関する調査について</a></p>
<blockquote>
<p>測定結果の検出下限値が変動している理由<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の検出下限値は、一般的には<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%EB%A5%DE%A5%CB%A5%A6%A5%E0">ゲルマニウム</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BE%C6%B3%C2%CE">半導体</a>検出器の検出効率、検体量、測定時間などによります。本研究では測定時間は3時間に統一し、機器の検出効率もほぼ同様のため、<b>検出下限値の変動は主に検体量(母乳量)の違いによるものです</b>。母乳はその性質上、検体量を揃えることが困難なことから検体によって検出下限値が変動しました。<br />
なお、牛の原乳や飲料水を測定した結果と今回の母乳の測定結果の検出下限値が異なる理由としては、母乳は検体量(今回は100ml程度で測定)が牛の原乳などの検体量(牛の原乳は1lあるいは2l程度で測定)に比べ少ないため、検出下限値は違ってきます。</p>
</blockquote>
<p> <b>1人につき母乳1リットルぐらい取れれば正確な数値が出るかもしれない</b>ね。取れないなら、何度再検査しても正確な数値は出ないんじゃないかな。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以下なら、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>を浴びても妊娠しにくくならないという根拠</b>は何ですか?広島、長崎でも原爆投下直後に妊娠しようとした人はほとんどいなかったはずです。また、そのような実験や研究は行われていないと思いますが、具体的な根拠は何ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こっちを見ると女子の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>」は「200mSv以下」だね。20mSvというのは、<b>1年目の暫定被曝基準すれすれでも</b>、という風に俺は解釈した。<br />
→<a href="http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-02-03-05">放射線の確定的影響と確率的影響 (09-02-03-05) - ATOMICA -</a></p>
<blockquote>
<p>(a)生殖腺(gonad)<br />
この確定的影響は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>の1990年勧告付属書Bは表1のしきい線量を記載した。2007年勧告付属書Aでは、これに加え、一回被ばくで発症1%のしきい線量として、男性で、一時的<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>は約0.1Gy(3−9週間で発症)、永久<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>は約6Gy(3週間)、また、女性の永久<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>は約3Gy(1週間未満)の値を示している。</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09020305/01.gif">表1</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>また近年における<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>に悩む人の増加は、医学者として、何が原因と思われますか?<b>核時代の到来により、環境中に高まった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響や医療<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響</b>がまったくないとは言えないのではないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 素人としては、<b>晩婚なんじゃないの?</b><br />
→<a href="http://www.fertility.com/jp/stage1/articles/article8/article8.html">Fertility - 不妊症は増加している? 赤ちゃんを持てる可能性は高いのです</a></p>
<blockquote>
<p>1960年代から1980年代にかけて、多くの西欧諸国で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>症が増加しました。これは、卵管を損傷する骨盤内炎症性疾患が増加したためと考えられています。<br />
1980年代には、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>症の数が大きく変化することはありませんでしたが、生殖年齢に達した女性の数が増えたため、1980年代末には<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%A5">不妊</a>症の数が全体として増加しました。<br />
その後、西欧諸国では<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%D0%C0%B8%CE%A8">出生率</a>が大幅に低下しました。これは社会情勢などにより、出産するタイミングを遅らせたりあきらめたりする<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%C3%A5%D7">カップ</a>ルが増えたためです。同時に、35歳を過ぎると女性の妊娠しやすさは急速に低下するにもかかわらず1、この年齢で初めて出産する女性の数が2倍以上になりました。<br />
矛盾しているように見えますが、その理由は?<br />
キャリアを優先させるなどの理由で、赤ちゃんを先延ばしにするため<br />
35歳から49歳の女性の数が増加したため<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%C3%A5%D7">カップ</a>ルが持つ子どもの数がますます減っているため<br />
生殖補助医療(ART)が進歩したため<br />
<b>赤ちゃんを30代後半まで先送りすることはできますが、この年齢になると20代の時のように簡単には妊娠できなくなるのです。</b></p>
</blockquote>
<p> 子供を産むリスクは、<b>加齢</b>ってのがけっこう高い。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>p178「広島、長崎の調査や、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>従業員、医師や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>技師に関する被ばくデータからも、年間100mSVより少ない被ばくで発がんリスクが上昇したことは確認されてない」というが、労災認定が下りた労働者で、100mSV以下の人は複数いる。どう考えるか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 少し調べる。<br />
→<a href="http://peacephilosophy.blogspot.jp/2011/05/blog-post_15.html">Peace Philosophy Centre: 原発等被曝労災一覧</a><br />
この表によると、労災認定受けたのは10人ですかね? 一番少ない人は40mSv?<br />
匿名請求は、当人の意思もあると思うので、実名の人だけ調べる。JCO東海の人3人を除くと、嶋橋伸之さん・長尾光明さん・喜友名正さんですか。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被ばく者に対する<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>の労災認定基準は、七六年に労働基準局長通達として出された。?相当量の被ばく?被ばく開始後少なくとも一年を超える期間を経ての発病?骨髄性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>またはリンパ性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>であること―の三要件を定めている。相当量の被ばくは「五ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>×従事年数」</p>
</blockquote>
<p> 面倒なのでリンクだけ。<br />
→<a href="http://genbaihou.blog59.fc2.com/blog-entry-88.html">原子力損害賠償法を検討してみるブログ ・従業員,作業員の被爆,損害 その3 立証</a><br />
多分<b>労災認定基準と発がんリスクとは違う</b>んじゃないかな。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>p181、西日本のほうが自然界から受ける<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の量が多いので、西日本に逃げるのはナンセンスとありますが、西日本の自然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>は、土壌や岩石からくる外部<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>であり、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>から放出された放射性微粒子で覆われた東日本の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>とは種類が違うがなぜ一緒にするのか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>同じです。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EE%C5%C4%BD%D8%C2%C0%CF%BA">肥田舜太郎</a>先生は広島原爆および<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故後低線量被曝と思われる人々の<b>相談を多数受けて診られている</b>が、中川先生は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>者についてどのくらいの<b>臨床経験</b>がありますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EE%C5%C4%BD%D8%C2%C0%CF%BA">肥田舜太郎</a>先生の「2009年の引退」以後だから、<b>診断はしてないよね?</b> 相談受けてるだけ。<br />
大学の医学者としては臨床経験よりも<b>研究業績</b>なんじゃないの? <b>町医者じゃないんだから。</b><br />
その点、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EE%C5%C4%BD%D8%C2%C0%CF%BA">肥田舜太郎</a>さん、どうなの?<br />
→<a href="http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E8%82%A5%E7%94%B0%E8%88%9C%E5%A4%AA%E9%83%8E&range=0&count=200&sortorder=2&type=0">CiNii Articles 検索 - 肥田舜太郎</a><br />
それに対して、<br />
→<a href="http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E4%B8%AD%E5%B7%9D%E6%81%B5%E4%B8%80&range=0&count=200&sortorder=2&type=0">CiNii Articles 検索 - 中川恵一</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>先生の場合は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE%BC%A3%CE%C5">放射線治療</a>を施すことで、副作用の被ばくによる二次がんができる患者さんがいらっしゃると思うのですが、<b>二次がんのできた患者は全体数のうちのだいたい何%か</b>、そして二次ガンのできてしまった患者さんたちの5年生存率をおおまかに教えてください@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> この質問、一般的なものとして前になかった?<br />
→<a href="http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-docs/member/synopsis/030045.html">悪性腫瘍の放射線治療と二次がん</a></p>
<blockquote>
<p>二次がんの発生頻度は、全<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE%BC%A3%CE%C5">放射線治療</a>患者数を母数とした場合<b>0.06〜0.50%</b>であり、推定5年生存者数を母数とした場合<b>0.15〜1.57%</b>で、それぞれの平均をとると<b>0.11%および0.30%</b> である。</p>
</blockquote>
<p> 要するに、<b>普通に1%以下。</b><br />
その人たちの5年生存率は、<b>がんの種類による</b>んじゃないかな。一次・二次とかじゃなくて。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>3200Bq/kgの牛肉200グラム食べても、0.01ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の被ばくにしかならない、とありますが、<b>この根拠となる計算式</b>をご提示ください。それから、年齢別にはどうなるかも教えてください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 200gだと640Bqかな?<br />
ここで計算する。<br />
→<a href="http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php?guid=ON">ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算</a><br />
計算式は<b>下のテキストをずっと見ていく</b>と分かる。<br />
<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137で8.32μSv。</b>0.0083mSvだからちょっと少ないですかね。<br />
年齢別はここ使うといい。<br />
→<a href="http://www.mikage.to/radiation/internal_exposure.html">食品による年齢別の内部被曝ベクレル(Bq)シーベルト(Sv)換算ツール</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137に「3200(Bq/kg)」と「0.2(kg)」を入れる。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>基準だとこんな感じだね。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ECRR">ECRR</a>基準もある。</p>
<table>
<tr>
<td>〜1歳</td>
<td>〜2歳</td>
<td>〜7歳</td>
<td>〜12歳</td>
<td>〜17歳</td>
<td>17歳以上</td>
</tr>
<tr>
<td>13.440μSv</td>
<td>7.680μSv</td>
<td>6.144μSv</td>
<td>6.400μSv</td>
<td>8.320μSv</td>
<td>8.320μSv</td>
</tr>
</table><p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>除染の押し付け合いが起きないような仕組み作りが急がれ、その意味で東京都が被災地のがれきを受け入れたのは素晴らしいとありますが、除染の際に押し付け合いが起きないように、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に汚染された土やモノは、<b>隔離するのが一番良い</b>とは思いませんか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>汚染の規模によるんじゃないの?</b> そもそも100Bq/kgとか出た震災瓦礫で広域処理してるものってあったっけ?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>東京都ががれきを受け入れ、大気中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の微粒子を燃焼によって拡散するのは、環境をさらに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染させ、焼却炉周辺住民に呼吸からの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>を促進し<b>とんでもない政策</b>である、と、<b>多くの市民団体や海外の学者も指摘</b>していますが、この点はどう思いますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> その市民団体と海外の学者の主張の元テキスト見たいんで<b>ソース示して</b>。そういう主張をしている人って、<b>どうせガンダーセン</b>とかでしょ。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>185ページ なぜ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>ではなく、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F7%C9%BE%C8%EF%B3%B2">風評被害</a>ばかり心配されるのですか?</b>福島の農家の皆さんを本当に心配されるならば、なぜ手厚い補償をし、彼らが汚染されてない場所で農作業ができるように、政府に学者としての勧告を出さないのですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 農作業している人で、汚染されている土地で働いてる人はいないし、すごくベクレルが出ている農作物もないのに、<b>デマ(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F7%C9%BE%C8%EF%B3%B2">風評被害</a>)飛ばす奴がいる</b>から、そりゃ心配になるよ。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E5%BC%D5">代謝</a>の遅い心臓などでは、<b>バンダジェフスキーの言うよう</b>に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が体内濃度の10倍も心臓に溜まり、体内の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>が10〜20Bq/kgであっても、心臓に異常をきたすことを、臨床や解剖で突きとめています。この点について反論できるデータはお持ちですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>バンダジェフスキーが同人誌に書いた論文みたいに見えなくもない、査読も不十分なテキスト</b>以外に、それを立証しているちゃんとした学術論文あるの?<br />
<br />
これは以下の日記に続きます。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120821/takenoq">レベルの高い自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんに質問します</a></p>
Mon, 20 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002784670
ネタ
-
自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(1)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120819/takenob <p> 死ぬほど長いんで分割。<br />
これは以下の日記の続きです。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120818/takenoa">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんは竹野内嘘って名前にしたほうがみんなが幸せになれると思う</a><br />
<br />
さてここからが本番だ。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/355874">竹野内真理さん、中川恵一氏への 質問ツイート (8月 15日) - Togetter</a><br />
回答のないものは全部俺が答えてやる。<b>素人だけど。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>福島子供集団<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%C2%B3%AB">疎開</a>裁判で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B4%BB%B3%BB%D4">郡山市</a>があなたの科学的な知見を根拠とし、子どもたちが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%C2%B3%AB">疎開</a>しなくてよいと判断しています。<b>今後子どもたちに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>が出た場合に</b>、なんらかの責任を取るおつもりはありますか?またその場合どのような形で責任を取ろうと考えていますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p>中川氏に代わって一部回答「責任」について。今後何も起こらなかったときに、<b>あなた方がさんざんデマ情報を拡散して、多くの関係者を苦しめた責任</b>を、どう取りますか?(maaotituke1)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>横浜のマンションの屋上で発見された<b>195Bq/kgの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a></b>がおそらく核実験由来であるという<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%C9%F4%B2%CA%B3%D8%BE%CA">文部科学省</a>の見解を引用して主張していますが、このような高濃度でしかも屋上で発見された<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a>が「(大気圏内)核実験由来である」と言える根拠は何?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p>だから横浜の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a>騒動は<b>「誤検出」だっつう</b>。土壌や堆積物じゃわかんねーっていう。<b>降下物(雨水)で1ヵ月単位で</b>切って測って、ようーやく「あ、普段よりかなり多かった」てレベルしか降ってねえーっていう。(joejoeu)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p><b>1つ1つ積み重ねることが、ネットの文化だと面ます。 </b>>>横浜のマンションの屋上で発見された195Bq/kgの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a> <b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%F3%A5%C1%A5%A6%A5%E0">ストロンチウム</a>89の有無で判断。</b>文部省の正式手順での計測では、時期的に計測限界を下回った可能性もあり。ちなみにCsとSr比率かからは、Srが特に高濃度というわけではない。 <a href="http://togetter.com/li/218832">http://togetter.com/li/218832</a> (miesizu)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>そもそも<b>屋上で薄く積もったものをBq/kgで表現するのは誤解のもと。</b>東京の高層マンションでけいそくされた○○が3000Bq/kgも同じ話。(miesizu)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%EE%C1%EA%C7%CF%BB%D4">南相馬市</a>で15ベクレルの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>が検出されていますが、それでも今回検出された<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EB%A5%C8%A5%CB%A5%A6%A5%E0">プルトニウム</a>については、量的に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>はないと言えるとおっしゃっていますが、その根拠を、呼吸器経由の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>における場合でお示しください。(p25)</p>
</blockquote>
<p> 今頃<b>バズビー博士の珍説?</b><br />
こっち読め。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/buvery/20111106">私が、『福島のプルトニウムは無視して良い』と考えるわけ - buveryの日記</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/261741">ホットパーティクル - Togetter</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>近年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>起因の非がん性の疾病を研究する専門家が増え、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故後、<b>多くの研究者が、心疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、免疫疾患をはじめとする様々な病気の増加</b>を報告していますが、「中川先生が発がん以外の健康障害はないといえる」、とおっしゃる根拠は何?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そんな珍説を唱えているのは<b>英語も出来ない田舎医者で、同人誌にしか論文みたいなものを発表したことがないバンダジェフスキー</b>とその周辺にしかいない。「多くの研究者」じゃないよ。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%B1%C6%B8%A6">放影研</a>も<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>者から<b>がんが低線量で有意に増加していることを証明している論文</b>が近年出していますが、中川先生が、「100ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以下で発がんの危険性が上昇したというデータがない」とおっしゃっているのはなぜ?<a href="http://t.co/6yBNxb8r">http://t.co/6yBNxb8r</a> @team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%B1%C6%B8%A6">放影研</a>の「論文」って「原爆<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>者追跡調査(LSS)の最新の公式分析結果「第14報」」かなぁ。(<a href="http://www.rerf.or.jp/news/pdf/lss14.pdf">http://www.rerf.or.jp/news/pdf/lss14.pdf</a>)そこでは「リスクが有意となる線量域は<b>0.20 Gy 以上であった</b>」<br />
…あの〜、<b>「0.20 Gy」って「200mSv」じゃないんですか?</b>中川先生の言っていることの<b>どこが間違い?</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>米国科学アカデミーは近年、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EF%E7%C3%CD">閾値</a>なしのLNT仮説はもはや仮説ではなく、科学的事実に基づく事実である</b>と発表しているが、中川氏がLNT仮説を、「科学的な仮説ですらなく、少しでも被曝を減らすためのポリシーである」と断言されている具体的な根拠は何?(p29)@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 米国科学アカデミーの「BEIR VII 報告」のこと? 「Health Risks from Exposure to Low Levels of Ionizing Radiation: BEIR VII - Phase 2 (Free Executive Summary)」(<a href="http://www.nap.edu/catalog/11340.html">http://www.nap.edu/catalog/11340.html</a>)<br />
こう書いてあるね。</p>
<blockquote>
<p>For example, the committee predicts that approximately one individual per thousand would develop cancer from an exposure to 0.01 Sv. As another example, approximately one individual per hundred would be expected to develop cancer from a lifetime (70-year) exposure to low-LET, natural background radiation (excluding radon and other high-LET radiation). Because of limitations in the data used to develop risk models, risk estimates are uncertain, and estimates that are a factor of two or three larger or smaller cannot be excluded.</p>
</blockquote>
<p> 0.01Sv(10mSv)で1000人に1人のがんは発生するかもしれないけど、別の自然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>などで70年で100人に1人はがんになるんで、リスクモデルは2-3倍の誤差が含まれてる。みたいな。<br />
そもそも「<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%EF%E7%C3%CD">閾値</a>なしのLNT仮説はもはや仮説ではなく、科学的事実に基づく事実である</b>」という米国科学アカデミーの発表テキストがうまく見つからない。</p>
<blockquote>
<p>入手可能な生物学的、生物物理学的データの包括的なレビューによって、低線量でも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B7%A4%AD%A4%A4%C3%CD">しきい値</a>のなしの直線型でがんのリスクが生じ、極小線量が人体に対するリスクを多少なりとも増加させるポテンシャルがあるという<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B7%A4%AD%A4%A4%C3%CD">しきい値</a>なし直線仮説」(LNT)リスクモデルを支持している。</b></p>
</blockquote>
<p> というテキストならある。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>8. 100ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>で死亡率が0.5%高まるというのは、つまり200人に1人<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>が原因のがんで死亡してしまうということに。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>の人口200万人中1万人が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>が原因で死亡することになります。100まで何もしないというのはおかしいのでは?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p>「100ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>で死亡率が0.5%高まるというのは、つまり200人に1人<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>が原因のがんで死亡してしまうということに。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>の人口200万人中1万人が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>が原因で死亡」。 <b>福島で200万人が100mSvの被曝を受けた事実はありません</b>ので、仮定が成立していません。(miesizu)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p><b>最高被曝者が25ミリで一人です。</b>汚染の高い<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%D3%B4%DB%C2%BC">飯館村</a>などでも平均3.9ミリです。仮定が無茶苦茶だから必死なんですね。落ち着きましょう。 (maaotituke1)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>100ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>でどのくらい死亡率が高まるかを胎児や0歳児を含めた年齢別に示してください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ここにあるよ。<br />
→<a href="http://www.nap.edu/openbook.php?record_id=11340&page=311">Health Risks from Exposure to Low Levels of Ionizing Radiation: BEIR VII Phase 2</a><br />
日本語版はこっち。<br />
→<a href="http://www.mikage.to/radiation/article/article0019.html">BEIR VII 報告書の性別・年齢別の被曝による発癌率リスク</a><br />
胎児はわからない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の研究で名高いBrennerも2003年の論文で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FD%A4%AC%A4%F3">乳がん</a>誘発の線量で、感受性の高い人を考慮した論文を書いています。先生がご著書で、感受性の高い人についてまったく言及しない理由は何ですか。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ブレナー博士の論文はこれかな?<br />
→<a href="http://smc-japan.org/?p=2037">【翻訳論文】「低線量被ばくによるがんリスク」 | Science Media Centre of Japan</a><br />
「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FD%A4%AC%A4%F3">乳がん</a>に極端に過敏な女性の小集団(0.25%)」については、こんな感じ。</p>
<blockquote>
<p> 上に凸な(傾きが徐々に減少する)線量反応曲線の存在の証拠は、疫学研究および実験研究の双方で存在する。最新の低線量被ばく原爆生存者のがんによる死亡(Fig. 2)および発がん(Fig. 4)データはともに、この形状を示すように見える。もちろん、このように低い被ばく量における線量反応曲線の形状は、<b>疫学的研究を通じて、明快に描くことはできない。</b><br />
このような上に凸な線量反応曲線についてはいくつかの解釈がなされてきた。第一の解釈は、全サンプルの中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>に対して<b>過敏な下位集団の存在</b>である(14)。たとえば、Fig. 5の概略図において、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>由来の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FD%A4%AC%A4%F3">乳がん</a>に過剰に敏感な個人からなる非常に小さな下位集団(仮の例として全体の0.25%とする)の意義を考える。この敏感さは“sensitives”とラベルが貼られた線量反応曲線を導き、0.25%で飽和する。そうすうと、“normal”(正常な)集団の線形な線量反応曲線と組み合わさることによって、集団全体の線量反応曲線は上に凸となるだろう。Atm(30-32)およびBrcal(33-35)<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D8%A5%C6%A5%ED">ヘテロ</a>接合体のような遺伝に基づく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>に過敏性を示す下位集団が同定されており、しかし、<b>その性質と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>由来のがん過敏性との関係はいまだ論争になっており</b>(36-37)、しかも、Fig. 2およびFig. 4のような線量反応曲線を説明するのに必要とされるであろう<b>頻度と過敏さを伴う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>過敏な集団は今日までのところ同定されていない</b>。</p>
</blockquote>
<p> 要するに「考慮した」というより「解釈の一つとして感受性の高い人の可能性を考えてみたが、そのような集団はいるかどうかよくわからない」かなぁ。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>老人ホームに入居中の老人が避難すると<b>死亡率が3倍高まる</b>と書いてありますが、では老人がそのまま汚染地帯にいた時の死亡率は何倍になるのでしょうか?3倍の根拠と共にデータをお示しください@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p>下記の図2ぐらいから推定すると、固形がんのEER/Gyは0.2〜0.3。固形がんと同じだけの比率で、固形がん以外の病気で死亡するとして、3倍の死亡率を出すには<b>相当の線量が必要</b>。子供への適用は慎重を要すと思うが。 <a href="http://www.rerf.or.jp/library/rr_e/rr1104.pdf">http://www.rerf.or.jp/library/rr_e/rr1104.pdf</a> (miesizu)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>Forster L, et al. Natural radioactivity and human mitochondrial DNA mutations. 2002 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B1%A5%E9%A5%E9">ケララ</a>州での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%C8%A5%B3%A5%F3%A5%C9%A5%EA%A5%A2">ミトコンドリア</a>DNAの配列の有意な異常の研究に触れないのはなぜですか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 原文これかな?<br />
→<a href="http://www.pnas.org/content/99/21/13950.full">Natural radioactivity and human mitochondrial DNA mutations</a><br />
調査数は「高線量地域から180家族730人、それに近接している低線量地域から68家族258人(合わせて248家族988人)」。<br />
それより後に「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DB%A1%BC%A5%C8">コホート</a>研究」というのもあるんだけど、<b>こちらに言及しないのはなぜ?</b><br />
→<a href="http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka_detail.pdf">評価書 食品中に含まれる放射性物質</a>(193ページ)</p>
<blockquote>
<p>インドKerala、Karunagappally の沿岸地帯は、トリウムを含有するモナズ砂による高バックグラウンド<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>地域(HBR)として知られている。沿岸panchayats における自然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>レベルの中央値は4 mGy/年以上であり、沿岸には70 mGy/年を示す区域もある。HBR における健康影響を評価するために、1990 年代にKarunagappally の全居住者385,103 名を対象とした<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DB%A1%BC%A5%C8">コホート</a>研究が行われた。<b>69,958 名を平均10.5 年間追跡し、2005年末までに736,586 人年を集積</b>して、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>30 件を含む1,379 件のがん症例を特定した。対照集団については、ベースライン調査を行い、個人名簿を整備しており、職業曝露者は除いている。また、がん罹患はKarunagappally 地域がん登録により把握しており、追跡<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%BD">不能</a>は0.7%だった。線量の推定については、各家庭の内外の線量を計測し、個人線量を推定した。性別、到達年齢、フォローアップ期間、社会人口学的要因及びビディ喫煙で層別化した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A5%DB%A1%BC%A5%C8">コホート</a>データを<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%A2%A5%BD%A5%F3">ポアソン</a>回帰分析したところ、地上γ 線被ばくによるがんリスクの超過は認められなかった。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>を除くがんのRR は-0.13 /Gy(95%CI:-0.58-0.46)であった。また、<b>累積吸収線量500 mGy 強において発がんリスクの増加はみられなかった。</b>部位特異的解析では、累積<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量と有意に関連している発がん部位は認められなかった。また、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>ではHBR との有意な関連が認められなかった(Nair et al. 2009)。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>13. 40ページ「平均的な日本人の場合、年6.5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>まで被ばくしてもよいと<b>法律が定めている</b>ことになります。」世界の中で最も高い日本の平均4ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の医療被曝線量を既成事実として、それを「法律で定めている」とすり替えてませんか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そもそも、「年6.5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>まで被ばくしてもよいと法律が定めている」というテキストが<b>見つからなかった</b>。法律なんで、ネットの中にあると思うので、分かった人は教えてください。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>日本で異様に高い医療被曝が問題である、特に未成年の医療被ばくは要注意であるを、<b>山下俊一氏でさえ</b>、過去の論文で述べている事実はご存知ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> その論文はこれかな?<br />
→<a href="http://www.med.or.jp/english/pdf/2005_09/451_457.pdf">Evidence-based Guidelines Needed on the Use of CT Scanning in Japan</a><br />
「未成年の医療被曝」じゃなくて「<b>未成年の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/CT%A5%B9%A5%AD%A5%E3%A5%F3">CTスキャン</a></b>」かな? 「CT とレントゲンはけっこうな被曝量があるが、<b>とったほうが患者のためになるためなので、限度を設けないのが基準</b>」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/CT%A5%B9%A5%AD%A5%E3%A5%F3">CTスキャン</a>は医療に必要であり、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/CT%A5%B9%A5%AD%A5%E3%A5%F3">CTスキャン</a>が悪いというものではない</b>」とも述べているようですが。(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A3%A5%AD%A5%DA%A5%C7%A5%A3%A5%A2">ウィキペディア</a>なので要出典)。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>14. 「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>作業員の方が大変心配でなりません」、とありますが、国側の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>専門家かつ医療従事者として、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>作業員の健康を守るために、なにか具体的に勧告したり、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%BD%CB%C9%B0%E5%B3%D8">予防医学</a>的なこと、また発病した際に対処することなど、具体的な措置を考え実行されましたか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>作業員の方が大変心配でなりません」という、中川恵一氏のテキストはうまく見つかりませんでした。<b>どこで、どういう文脈の中で出てきた言葉でしょうか?</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>15. 長時間被ばくの場合、DNAが壊されても、修復が間に合うので影響はずっと少ないとありますが、極低線量(10mSV以下)で、DNA修復シグナルが発信されず、<b>DNA修復がなされない</b>(バイノミナル効果)の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%BF%A5%F3%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%C9%C2%E7%B3%D8">スタンフォード大学</a>2010年研究は知っている?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> その研究はこれかな?<br />
→<a href="http://www.pnas.org/content/107/32/14205.long">Inducible response required for repair of low-dose radiation damage in human fibroblasts</a><br />
日本語テキストの多くは「低線量<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>領域で<b>DNA損傷の修復効果が落ちる</b>」とありますが、「なされない」という記述はどこにあるのかな? 落ちるけど、修復に影響はあるのかな、ないのかな?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>16. 46ページに、今はもう空気中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>物質は存在しないといえますが、と<b>おっしゃっている根拠は何でしょうか?</b>東日本のもともとの空間線量は0.03前後であり、各地でそれを大幅に上回る線量が測定されている中、このような発言は、間違っていませんか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p><b>「空間線量が平時よりも高いこと」から「空気中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が浮いていること」は導けません。</b>空気より軽いなら上昇し続けて空間線量は下がりますよね?そうではなく、浮いているものが落ちてくるから地面に降り積もり、その累積・合算が地面からの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>となり空間線量になるわけです。(tarlyon)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>「新たに雨などに混じって降り注いでいるか」「大気中に舞っているか」を測定すればわかりますね。<b>そして測定されています。</b> <a href="http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/f-past_data.html">http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/f-past_data.html</a> <a href="http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html">http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html</a> (tarlyon)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>……とかいうような<b>調べればわかる話を全部にやらないといけないんですかね。</b>本当に危険だと思っているならどれくらい危険かを知りたくなるものだと思うのですが。(tarlyon)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p><b>現状の空気中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は、天然由来の成分が主。</b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>由来がゼロではないが、昨年7月ですでに非常に低い。 <a href="http://www.cpdnp.jp/pdf/120807Takasaki_report_July31.pdf">http://www.cpdnp.jp/pdf/120807Takasaki_report_July31.pdf</a> <a href="http://hes.med.kyoto-u.ac.jp/Fukushima/EHPM2011.html">http://hes.med.kyoto-u.ac.jp/Fukushima/EHPM2011.html</a></p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>地面からの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>ですが?<b>まさか、まだ空間に漂っていると思っているのですか?</b>(maaotituke1)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>17. 46ページにマスクをして窓を閉めるなどの対策はある程度の効果がある、とありますが、長期にこれを行うのは無理なこと、また、マスクを着けてくれない赤ん坊が最も<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>に弱いという事実をどう考えますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>「長期にこれを行う」ということを前提にしていますかね? 短期なんじゃないのかな。<br />
→<a href="http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=911">公益社団法人日本医学放射線学会-会員の皆様へお知らせ</a>(2011/03/22)</p>
<blockquote>
<p>Q2 妊婦やお腹の中の赤ちゃんや小さな子供のほうが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響を受けやすいのでしょうか?<br />
A2 今皆さんがどこにいても、地域の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量は<b>妊婦や子供への影響を心配するには及ばない少ない線量</b>です。妊婦になると、突然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響を強く受けるように、体質が変わるわけではありません。普通の大人と同じです。<br />
大人より子供(小学生くらいまで)の方が、大量に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>を浴びた場合の影響は2〜3倍高いと考えられています。しかし、<b>子供の方が極端に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響を受けやすい訳ではありません。</b>通常<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の専門家が子供には配慮をしましょうと伝えているのは、子供は、大人よりも将来の時間が長く、将来どのような健康状態になるかがわからない今の段階では、<b>なるべく注意をはらっておこう</b>、と考えているからです。いろいろな場面で、大人達が「子供は将来があるから大切にしよう」、と思うことと同じです。<br />
最近の研究では、お腹の中の赤ちゃんは、私たち専門家も驚くほど、細胞の中の遺伝子が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の影響を受けないことが明らかになりました。お母さんは体内の子宮で自らの子を守っています。お母さんの身体が遮ってくれるので、外から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>を浴びても、その半分以下の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量しか赤ちゃんには届きません。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>19. <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E5%CB%F3">水俣</a>で問題となった水銀のよ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A6%A4%CA%BD%C5">うな重</a>金属とは違い、体内に取り込んでも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E5%BC%D5">代謝</a>や排せつによって体の外に排出されます、とありますが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は多数あり、<b>重金属も含まれます。</b>専門家として重大な勘違いをされていると思いますが、いかがですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p>被曝が懸念される放射性重金属の量と、重金属(非放射性)による障害が出る金属の量は<b>桁が違いすぎます。</b>重金属という理由で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>が出る場合は、その前に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>障害で無くなるか、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%C5%C6%C6">重篤</a>な症状が出ます。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>49ページの「1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>が1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の外部被ばくより危険ということはありません」、とおっしゃる根拠を述べてください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こっち。<br />
→<a href="http://www.nirs.go.jp/information/qa/qa.php">放射線被ばくに関するQ&A</a></p>
<blockquote>
<p>Q.内部被ばくと外部被ばくでは、内部被ばくの方が影響が大きいのではないですか? <br />
A.体内の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>から受ける内部被ばくの実効線量は、摂取した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の量(ベクレル)に実効線量係 数(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>/ベクレル)を掛けることにより求められます。このようにして得られた実効線量を用いれば、 内部被ばくの影響と外部被ばくの影響を同等に扱うことができます。<b>同じ実効線量であれば内部被ばくでも外部 被ばくでも影響の大きさは同じです。</b></p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>21. 「預託線量という概念が、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の脅威をはっきり示してくれる」と言いますが、その根拠となる計算式、およびなぜ預託線量が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>の脅威をはっきり正確に示すことができるのか、ご説明ください。また本書にもほとんどでてこないのはなぜですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ここらへんからいろいろ見るといい。<br />
→<a href="http://search.kankyo-hoshano.go.jp/food2/Yougo/yotaku_jikkou_syousai.html">預託実効線量の計算</a></p>
<blockquote>
<p> しかしながら、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が体内に摂取され、体内の組織や臓器に沈着した場合、組織や臓器の受ける線量を算出することは容易ではありません。それは、この内部被ばく線量を算出するために、体内の組織や臓器に沈着している<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の量を測定する必要があり、しかもその量の時間的変化を追跡しなければならないからです。<br />
このため、内部被ばくの場合は、人が摂取した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の量と、人体の組織や臓器が受ける線量の大きさとの関係を算出しておくことにより、摂取した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の量を基準にして人の被ばく量を算出する方法がとられています。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%EA%A5%A6%A5%E0">カリウム</a>40は天然<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>であり人工<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>と違い、体内に蓄積濃縮されず入るスピードと出るスピードが一定であり、年間摂取限度量は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137が320万分の10gであるのに対し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%EA%A5%A6%A5%E0">カリウム</a>40は16gです。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%EA%A5%A6%A5%E0">カリウム</a>との比較は間違ってないですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 答。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137の比<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>は3.2x10^12[Bq/g]なので、年間摂取限度量は<b>年間1000万ベクレル</b>というご見解ですね。 (@yamasato777)</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://icchou20.blog94.fc2.com/blog-entry-292.html">ポストさんてんいちいち日記 竹野内真理ツイートの真面目な分析</a></p>
<blockquote>
<p>ブログ主は物好きなので、クソ真面目な反論をしておきます<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AB%A5%EA%A5%A6%A5%E0">カリウム</a>40の年間16g、これは、<b>424万Bq/年=1万1600Bq/日</b>です。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137の年間320万分の10g、これは、<b>1000万Bq/年=2万7400Bq/日</b>です。<br />
<b>いいんですかねぇ、こんなに摂取して。</b>しかも、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>137のほうが摂取限度が高い??? </p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>23. <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>による発がんは認められていません、とありますが、バンダジェフスキー論文やその他の多くの論文で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>によるガンおよびガン以外のあらゆる病変が報告されています。この報告をどう思われますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> バンダジェフスキーwww で終わらせるのは何だけど、「その他多くの論文」って、誰のどの論文? 英語で書いた奴ある?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>55ページ 今の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量のもとで暮らしても、がんは増えないと申し上げます、とありますが、その根拠はなんですか?中川先生のアド<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A5%A4%A5%B9">バイス</a>に従い、残った人々の間で実際ガンが増えた場合、学者として責任をとるおつもりはありますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 今の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量のもとで暮らして、がんが増えたデータがあるのかな?<br />
あとこんなの読むといいかも。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/352061">被曝によるがん死亡リスクの増加についてもうちょっと考えてみた - Togetter</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>日本の寿命が伸びたからガンが増えたということですが、では小児ガンが増えている現象をどう説明しますか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 有毒化学物質かな?<br />
→<a href="http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/kodomo/usa/Childhood_Cancer.html">有毒化学物質と小児がん:証拠の検証</a><br />
大気中の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>は増えてないよね?<br />
あと、日本の場合。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BB%F9%A4%AC%A4%F3">小児がん</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%D8%ED%B4%B5%CE%A8">罹患率</a>の年次推移は<b>ほぼ横ばい</b> <a href="http://bit.ly/j6K8mW">http://bit.ly/j6K8mW</a> 。(smoketree1)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>タバコの危険性について、かなり詳しく書かれています。タバコには、放射性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DD%A5%ED%A5%CB%A5%A6%A5%E0">ポロニウム</a>210が含まれていますが、この危険性についてはご存知ですか?なぜタバコにも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が入っているのに、言及しないのですか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こっち参照。図が載ってるよ。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/353437">ポロニウム210 - Togetter</a><br />
<b>1日約20本吸っても200μSv/yぐらい</b>ですかね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>お酒に強い遺伝子と弱い遺伝子を持つ人のことが詳しく書かれてありますが、では、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に対して強い遺伝子と弱い遺伝子もあるのではないですか?この<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に弱い遺伝子を持って生まれた人、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に対する感受性の高い人の話題が出てこないのはなぜですか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ごめん<b>何言ってるのかよく分からない</b>。人間の部位によって強い・弱いはあるみたいだけど、個人差に関しては「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>」に限定してではなく、「あらゆるリスク」に対しての強さ・弱さなんじゃないかな。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>広島の被ばく線量を距離のみから見積もり、また<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%F3%A5%DE%C0%FE">ガンマ線</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C0%AD%BB%D2">中性子</a>線のひばくのみで、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>に触れないのはなぜ?また3.25km地点で1mSVだとする根拠は?また、同心円状以外の気象条件や雨による線量の増加、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%EB%A5%D5%A5%A1%C0%FE">アルファ線</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A1%BC%A5%BF%C0%FE">ベータ線</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>を加味した計算は?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 広島の原爆で生じた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%BE%B8%BA%B4%FC">半減期</a>の長い核種は微量で、食物による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>は検討の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%D4%BF%B3%B0">埒外</a>です。「同心円状以外の気象条件や雨による線量の増加」に関しては、基本データを持っている機関が不明でした。<br />
広島の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量に関しては、「被曝線量評価体系2002(DS02)」によると、爆心地から2キロの地点で「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A6%C3%C0%FE">γ線</a>81mGy、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C0%AD%BB%D2">中性子</a>線0.4mGy」とのことですので、それから計算すればいいんじゃないですかね?<br />
→<a href="http://www.hicare.jp/10/hi04.html">世界各地の放射線被ばくの状況</a><br />
こっちはちょっとソースもう少し調べる必要あるかも。<br />
→<a href="http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/genbaku09/15e.html">原爆放射線について|厚生労働省</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>原爆投下後に広島・長崎に入った入市被ばく者の中でも急性症状を呈して数週間後に亡くなったケースがあることが、肥田医師の本にあり諸条件で高線量の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>をした人がいると思われますが、入市による被ばくが、初期<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>と比べるとわずかです、と言い切れる根拠は?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>「ケースがある」ということと「わずかだった」は問題なく関係づけられます(ケースがあったがわずかだった)。ケースがあった、ということが入市による被ばくが多かった・少なかったというデータは何かありますかね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>79ページに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>にかかった約半数と固形がんにかかった約10%が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>起因であると考えられると書いてありますが、このような<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>起因のパーセンテージの数字の<b>根拠となる説明と計算式</b>をお示しください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>「<b>原爆に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>した人の中で</b>」の話? こっち見るとどうかな?<br />
→<a href="http://www.rerf.or.jp/general/qa/qa2.html">Q&A よくある質問 - 放射線影響研究所</a></p>
<blockquote>
<p>総じて、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>死亡の約半数と固形がん発症数の約10%が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝に起因すると考えられます。</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://www.rerf.or.jp/radefx/late/leukemia.html">原爆被爆者における白血病リスク - 放射線影響研究所</a></p>
<blockquote>
<p>寿命調査(LSS)集団は1950年の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%C0%AA%C4%B4%BA%BA">国勢調査</a>を基に設定されたので、原爆<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>者における<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>リスクの解析は1950年以降の期間に限られている。寿命調査集団の中で0.005 Gy以上の線量を骨髄に受けたと推定される49,204人のうち、2000年までに204例の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>死亡例が確認されており、<b>このうち原爆<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>に起因すると推定される過剰例数は94例(46%)である(表)</b>。</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://www.rerf.or.jp/radefx/late/cancrisk.html">原爆被爆者における固形がんリスク - 放射線影響研究所</a></p>
<blockquote>
<p>ほとんどの固形がんでは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>時年齢に関係なく急性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝によりがんリスクは生涯を通じて増加する。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>者の年齢増加に従って、固形がんの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>関連過剰率も、自然発生率も増加する。<b>2,500 m以内で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>した人の平均<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>量は約0.2 Gyであり、この場合、がんリスクは標準的年齢別の率よりも約10%高くなっている。</b>1 Gy被曝によるがんの過剰リスクは約50%である(相対リスク= 1.5倍)。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>2000年までに発病した原爆によるがんの総数は1900例とありますが、この根拠をお示しください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こっち。<br />
→<a href="http://www.rerf.or.jp/general/qa/qa2.html">Q&A よくある質問 - 放射線影響研究所</a></p>
<blockquote>
<p>LSS集団が両市の全<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%EF%C7%FA">被爆</a>者の約半数と仮定すれば、2000年までの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝に起因すると考えられるがん発症総数は約1,900例と推定されます。</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>死亡の推定された過剰数が94、固形がんの推定された過剰数が848、足して倍。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>被ばく2世では影響は見られていない、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%B0%CA%AA%BC%C2%B8%B3">動物実験</a>では証明されているが、人間では影響が確認されていない、とあり、動物であってヒトではないというのはなぜ?また<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故以来の被ばく2世、3世で増えている先天性異常や遺伝的影響があるとする論文どう思う?</p>
</blockquote>
<p> 人間に近い動物では多分確認(証明)されていませんし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故以来の「先天性異常や遺伝的影響」があるとしているのは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DF%A5%F3%A5%B9%A5%AF">ミンスク</a>遺伝疾患研究所のラジュク所長以外にはうまく見つからず、論文も不明でした。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>WHOの国際<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AC%A4%F3%B8%A6%B5%E6%BD%EA">がん研究所</a>の調査で、Cardisらの核施設労働者の15カ国の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%D6%B3%D8%C4%B4%BA%BA">疫学調査</a>では、たった10mSVでガンリスクの上昇が、成人男性の間でさえ認められていますが、100mSVより低い被ばくで発言の増加は認められていないとおっしゃる理由は何ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> その調査データに関する、日本人研究者の意見はこんな感じかな?<br />
→<a href="http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub051030hobutsu2005mizuno.html">国際がん研究機関による原子力産業従事者の疫学調査の統合解析 水野正一</a></p>
<blockquote>
<p>著者らは示してないが、今回の結果が、高い線量域の結果であれば、論文に対するコメントにもあるように、リスクを過大に推定している危険性はある。それが、時間経過のなかでそうなると主張するには、<b>「未だし」という感があり</b>、今後公表のLong detailed reportsで明らかにされることが望まれる。</p>
</blockquote>
<p> Long detailed reportってもう出てましたかね。<br />
こっちも否定的だね。<br />
→<a href="http://www.rea.or.jp/ire/kokusai/syousai">放射線影響協会疫学センター BMJ論文に対する当協会の見解詳細</a></p>
<blockquote>
<p>(8)データの取り扱い<br />
本論文には累積被ばく線量と過剰相対リスクとの関係を明示する図または表が含まれていない。そのため、<b>ある線量域でのみ特に大きく高値側にはずれるようなデータが偶然得られ</b>、それに引きずられて直線勾配がかなり大きくなって、発表結果のSv当りERRが大きく影響を受けた可能性を排除できない。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>入市被曝者の寿命が日本の平均より長いとする、根拠となる元データはどれですか?また原爆から5年間は、まったく死亡率統計が採られていないと思いますが、これが考慮されていないデータでは不完全であり、ここから結論を出すのは、非科学的だと思いませんか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これかな?<br />
→<a href="http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/niikiyo/KJ00004190302.pdf">原爆被爆者の平均余命に関する研究</a><br />
こちらは表になってる。<br />
→<a href="http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=09-02-05-05-01">線量あるいは爆心地からの距離と平均余命</a><br />
「市内に不在、早くに入市(一ヶ月以内)がけっこう<b>平均余命長くないかな?</b><br />
死亡率統計というか、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%C0%AA%C4%B4%BA%BA">国勢調査</a>が1950年が戦後初なんだよね。基礎データ(戸数・人口)とか分からないと、死亡率も正確な数分からない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>広島の平均寿命が全国より高いとありますが、では原爆投下以前はどうでしたでしょう?中川保雄著『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝の歴史』で広島は原爆投下前は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>が全国平均の2分の1であった。こういったもともとの地域性も加味しなければ、原爆の影響は正確に測れないと思いますが?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これが<b>資料ないんだよね</b>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%B2%F1%BF%DE%BD%F1%B4%DB">国会図書館</a>にでも行ってみるかな…。こちらが逆に聞きたい。「広島は原爆投下前は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>が全国平均の2分の1」だったという資料、<b>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被曝の歴史』の伝聞情報以外にあるんですかね?</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>90ページに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故後、過剰と言える避難が行われ、その結果、住民の余命の短縮の原因になったとありますが、どういうデータをもとにそう断定していますか?避難は数日後に行われれ、その間の被ばくにより余命が短縮された可能性が十分にあるはずですが?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> こんなのはどうかな?<br />
→<a href="http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-03-01-13">チェルノブイリ事故による死亡者数の推定 (09-03-01-13) - ATOMICA -</a></p>
<blockquote>
<p>第1グループは事故直後から1987年にかけての緊急の事故処理作業に従事した約20万人で、<b>一人当たりの平均被ばく線量は100mSv</b>、被ばく者全員が95歳まで生きると仮定するとリスクモデルから固形がんおよび<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>の合計で2200人の過剰死亡となると計算される。このグループには、このほかに急性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>症により28人が被ばく3か月以内に死亡、その後2004年までに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被ばくの関連で19人が死亡していることが判明している。第2グループは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA%B8%B6%BB%D2%CE%CF%C8%AF%C5%C5%BD%EA">チェルノブイリ原子力発電所</a>周辺30kmの住民13.5万人で、<b>事故の翌日に避難し、一人当たりの平均被ばく線量は10mSv</b>で、これによるがんの過剰死亡は160人と推定される。第3グループは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>の高度汚染地域住民で避難しなかった約27万人であり、一人当たりの平均被ばく線量は約50mSvであった。このグループでのがん死の生涯予測は1600人と計算される。なお、このグループには特に小児に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3%A4%AC%A4%F3">甲状腺がん</a>が多発したが、死亡数は9人であった。以上の3グループの合計約60万人の被ばく者からの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>による死亡者数の合計は約4000人と計算される。</p>
</blockquote>
<p>「平均被ばく線量10mSv」でどうなるかというと…以下のところに表が載ってる。<br />
→<a href="http://www.s.fpu.ac.jp/oka/sra2011oka_p.pdf">放射性物質汚染食品規制のリスク便益分析</a><br />
…「表1: プレストンらのモデルに基づく10mSv被曝の損失余命と超過がん死亡率」、<b>男女平均4.2or4.7日ですかね?</b> それより平均寿命が縮まってたら、明らかに何か別の原因を考えたほうがいい。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>の決死隊134人中、亡くなったのは50人、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>から30km圏内の事故処理作業者で事故の被ばくと考えられる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>の死亡者は80人ということですが、今まで<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガン以外は増えていないという定説は間違いですね?この数字の根拠は?住民ではどう?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g3.html">チェルノブイリ事故との比較 - 東日本大震災への対応 -首相官邸ホームページ-</a></p>
<blockquote>
<p>*<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>では、<b>134名の急性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>障害</b>が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被ばくとの関係は認められない。</p>
</blockquote>
<p><b>「決死隊」じゃないよね?</b><br />
あとは、またここかな?<br />
→<a href="http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-03-01-13">チェルノブイリ事故による死亡者数の推定 (09-03-01-13) - ATOMICA -</a></p>
<blockquote>
<p>事故直後から1987年にかけての緊急の事故処理に当たった作業者、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA%B8%B6%BB%D2%CE%CF%C8%AF%C5%C5%BD%EA">チェルノブイリ原子力発電所</a>から30km圏内に居住し事故後避難した避難民、および避難はしなかったが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%EC%A5%BD%CF%A2">旧ソ連</a>(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A5%E9%A5%EB%A1%BC%A5%B7">ベラルーシ</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA">ウクライナ</a>、ロシア)の高度汚染地域に居住していた人の計約60万人を対象とすると、<b>事故により増加するがん死亡は約4000人</b>と推定され、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%EC%A5%BD%CF%A2">旧ソ連</a>の(高度汚染地域を除いた)汚染地域の居住者を含めて約740万人を対象とすると、合計で約9000人と推定された。さらに、最近の報告では、推定対象をヨーロッパ全体5.7億人に広げ、過剰死亡の数は約16000人と予測されている。</p>
</blockquote>
<p> 事故処理作業の人はこんな感じ。</p>
<blockquote>
<p>第1グループは事故直後から1987年にかけての緊急の事故処理作業に従事した<b>約20万人で、一人当たりの平均被ばく線量は100mSv</b>、被ばく者全員が95歳まで生きると仮定するとリスクモデルから固形がんおよび<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%F2%B7%EC%C9%C2">白血病</a>の合計で2200人の過剰死亡となると計算される。このグループには、このほかに<b>急性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>症により28人が被ばく3か月以内に死亡、その後2004年までに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>被ばくの関連で19人が死亡</b>していることが判明している。</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>がんで増えているのは子どもの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンだけとありますが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンだけに限らず、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B4%B6%DA%B9%BC%BA%C9">心筋梗塞</a>、I型糖尿病、肺がん、呼吸器系疾患、腎臓疾患、生殖障害、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%B6%C0%F7%BE%C9">感染症</a>、先天異常など、あらゆる病気が報告されていますが、これら報告を無視する理由は政治的なものですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そんなこと言ってる医者連れてきて。<b>ただしバンダジェフスキー以外。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>国際的な合意の3団体、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/IAEA">IAEA</a>、UNSCEAR、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/ICRP">ICRP</a>はすべて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>産業と利権が絡む団体ですが、こういった利害関係を持つ団体の合意を信頼できるものと断定する中川先生は、医療<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>機器や放射性薬剤を含む、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%BB%D2%CE%CF">原子力</a>産業との利害関係はありませんか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>利権の絡み具合</b>もう少し聞かせて。妄想・陰謀じゃない奴。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>94ページ 事故当時お母さんのおなかの中にいた子や事故の後に生まれた子に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンが増えなかったと言っていますが、相反する論文が数多く存在します。根拠を教えてください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ほら。<br />
→<a href="http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Sgny-J.html">ベラルーシの小児甲状腺ガン</a></p>
<blockquote>
<p>小児<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガン患者508名の誕生日を,<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>事故を中心に3群に分類すると,事故前誕生例は497名(97.8%),事故当時誕生例は6名(1.2%),事故後誕生例は5名(1.0%)と,ほぼすべての小児が事故前に生まれていることが明らかとなった.</p>
</blockquote>
<p> 相反する論文を複数挙げてみて。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>支援活動を行った現<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BE%CB%DC%BB%D4">松本市</a>長の菅谷医師は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3%A4%AC%A4%F3">甲状腺がん</a>を患った子どもたちのうち、6人に1人がのちに肺がんになっている、と言う。転移の可能性があること、また<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>起因の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンは、悪性で肺やリンパ球に転移が認められるとした論文もありますが?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ソースこれかな?<br />
→<a href="http://aizu-center.com/archives/538">会津放射能情報センター 山下俊一×神谷さだ子対談」「通販生活」2012春号 市民の不信感は解消されたか</a></p>
<blockquote>
<p>ただ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3%A4%AC%A4%F3">甲状腺がん</a>は予後がよい病気とはいえ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>では6人にー人が肺に転移しています</p>
</blockquote>
<p> …しかしこれ、<b>データ(数字)がうまく見つからなかった</b>。例によって<b>菅谷昭さんの伝聞情報</b>かもしれない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>著名な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>学者で医師でもあるジョン・ゴフマン博士も、放射性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>131を使用した<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>疾病の治療を、2次ガンの危険性から批判しています。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>または<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>を使ったガン治療での、二次がんの危険性とベネフィットについて、具体的にお答えください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> もうお前、<b>そのくらい自分で調べろよ</b>…。<br />
はい。<br />
→<a href="http://www.rada.or.jp/database/home4/normal/ht-docs/member/synopsis/030045.html">悪性腫瘍の放射線治療と二次がん</a></p>
<blockquote>
<p>二次がんの発生頻度は、全<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE%BC%A3%CE%C5">放射線治療</a>患者数を母数とした場合<b>0.06〜0.50%</b>であり、推定5年生存者数を母数とした場合<b>0.15〜1.57%</b>で、それぞれの平均をとると<b>0.11%および0.30%</b> である。</p>
</blockquote>
<p> 要するに、<b>普通に1%以下。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>100ページに、今回の福島事故では、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>の服用は必要なかったと書かれていますが、<b>海外の専門家は逆の意見を述べている人が多数</b>いらっしゃいます。根拠を福島におけるなるべく多く被ばくした子どもの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>への具体的な線量値を引用しながら、具体的な説明を。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 逆の意見を述べている海外の専門家って…<b>誰?</b><br />
まあいいや。<br />
→<a href="http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108170394.html">asahi.com(朝日新聞社):福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明 - 東日本大震災</a></p>
<blockquote>
<p>全体の55%の子は検出限界も含み測定値が「0」だった。「0」超では、0.01<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A5%ED%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">マイクロシーベルト</a>が26%いた。0.02<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A5%ED%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">マイクロシーベルト</a>が11%で、<b>最高は0.10<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A5%ED%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">マイクロシーベルト</a></b>だった。 </p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://togetter.com/li/176047">memo: 小児甲状腺被曝のニュースに関して - Togetter</a><br />
等価線量だと<b>35mSv</b>という情報もあるみたいだけど。<br />
→<a href="http://www.nuketext.org/manual.html">よくわかる原子力 - 原子力防災について ーヨウ素剤 Q & Aー</a></p>
<blockquote>
<p>Q2)どんな時に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>剤をくばるの?<br />
A: 事故の規模などから計算して、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>の被ばく線量が100mSvをこえると予測されたとき</b>にくばられます。</p>
</blockquote>
<p> …必要ないんじゃね?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>チェルノと福島の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故の違いを格納容器のあるなしで区別してるが、福島の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>の格納容器も破損し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が放出したのは既知の事実。どうです?またチェルノではありとあらゆる<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が飛び出したとあり、日本ではそうでないような言い方だが、先生の持つ福島由来の放射性核種のデータは?</p>
</blockquote>
<p> 別に中川先生じゃなくてもそんなデータ持ってるよ。ここ見ろ。<br />
→<a href="http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110606008/20110606008-2.pdf">東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に係る1号機、2号機及び3号機の炉心の状態に関する評価について</a><br />
↑これの13ページ、「表5 解析で対象とした期間での大気中への<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の放出量の試算値(Bq)」ね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>福島の子どもの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>被ばく量が最大で35ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>とあるが、3月25日時点での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE%B0%E5%B3%D8%C1%ED%B9%E7%B8%A6%B5%E6%BD%EA">放射線医学総合研究所</a>からの預託線量を計算した資料でも、50ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>を超える。この矛盾は何?さらに「福島で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンが増えることはない」と断定されていますが、そうでなかった場合先生は責任を取る?</p>
</blockquote>
<p> 預託線量で「50ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>を超える」ってデータはないんじゃないかな? 「最大で42ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>、平均で12ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>」だったと思う。あと「誤差の大きい数値」って言ってる。それから、福島で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%C3%BE%F5%C1%A3">甲状腺</a>ガンが増えなかったら、竹野内真理さん、<b>何か責任取る?</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>で50ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>以上の高線量汚染地域に27万人、10~20ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の低線量汚染地域に500万人いたということですが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">セシウム</a>による発がんは増加していないと強弁されています。この根拠は何ですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> そんなこと言ってるの、<b>バンダジェフスキーとその仲間しかいない</b>から。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>2011年3月23日、東京の金町<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%F4%BF%E5%BE%EC">浄水場</a>から100/kgを超える水が検出されたが、赤ん坊がその水を1トンまでだったら飲んでも平気と書いてあります。100Bq×1000kg=10万Bqの放射性<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>を赤ん坊が飲んでも大丈夫というが、根拠を示してください。@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> ここに書いてある。1kgあたり15,020Bqのホウレンソウを100g食べると、112.65μSV。<br />
→<a href="http://blog.livedoor.jp/whomin/archives/52664272.html">ベクレル→シーベルトの係数(ヨウ素131) : ほりこ</a></p>
<blockquote>
<p>#nakagawaquiz 解答です。ホウレンソウ中に観測された<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>-131の最大値として、1kgあたり15,020Bq(ベクレル)を用います(ベクレルに関しては3月19日のツイートを参照 <a href="http://bit.ly/eHcLCP">http://bit.ly/eHcLCP</a> )。そのうち100gを摂取したとします。<br />
1〜6歳:15,020×0.1×0.075 = 112.65,<br />
7〜14歳:15,020×0.1×0.038 = 57.08,<br />
15〜19歳:15,020×0.1×0.025 = 37.55,<br />
大人:15,020×0.1×0.016 = 24.03<br />
単位は(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%A4%A5%AF%A5%ED%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">マイクロシーベルト</a>)です</p>
</blockquote>
<p> 1502Bqで112.65μSvだから、150200Bq(100倍)で11.265mSV。<br />
もう一つ別の計算。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20110323/1300866460">放射線量と臨床症状(3)ヨウ素131入り水道水のベクレルからシーベルトに変換する - シェイブテイル日記</a></p>
<blockquote>
<p> 青いセルに数値を入れます。例えば1000ベクレル/kgの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>131が検出された水を0.1kg飲んだなら100ベクレルですから100と入れる、という具合です。すると、<b>この<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E8%A5%A6%C1%C7">ヨウ素</a>が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E5%BC%D5">代謝</a>されず、体内に50−70年残った、という想定での蓄積被曝量が2.2μSv</b>といった具合です。 この2.2μSv、相当に小さいです。</p>
</blockquote>
<p> 100Bqで2.2μSVだから、<b>10万ベクレルだと、1000倍して2.2mSv</b>。<br />
…計算間違ってないですよね。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>1994年、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA">ウクライナ</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A5%E9%A5%EB%A1%BC%A5%B7">ベラルーシ</a>の平均寿命が事故前と比べ、7年も短くなった事実を提示しながら、その原因を「精神的に悲嘆にくれ生きることへの気持ちが弱くなったからだ」と断定してるが、死亡原因は、多様と考えられる中、原因をこの理由にだけにできる根拠は?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> まあ素人的には<b>酒とかストレスリスク</b>はあるよね。ただ<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>は絶対にない</b>。<br />
以下のところ参照。<br />
→<a href="http://www.s.fpu.ac.jp/oka/sra2011oka_p.pdf">放射性物質汚染食品規制のリスク便益分析</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>ロシア政府が2011年に出した報告書で、過剰な避難により、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故の影響が何倍も大きくなったとあるそうですが、避難により、健康障害が軽くすんだというケースもあるのではないですか?どのようにして、避難による影響について結論されましたか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> <b>ない。</b>あるというなら竹野内さんがそういうケース探してみて。<b>多かったか少なかったかも併せて。</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>ロシア政府報告書で、精神的ストレスが、被ばくそのものよりも大きな損害をもたらしたことが明らかになったとありますが、精神的ストレスを<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%EA%CE%CC">定量</a>化して、被ばくそのものよりも大きな損害が出たと断じるのは、科学的にほぼ不可能な作業ではないかと思いますがどうですか?@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 論文っぽいものあるよ。<br />
→<a href="http://pub.maruzen.co.jp/index/kokai/stress/Stress089.pdf">チェルノブイリのストレス影響</a><br />
これの「参考文献」とか目を通してみたらどうかな。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>10ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>の被ばくによる平均寿命の短縮は4,5日とありますが、この数値の根拠となる計算式と説明をいただけますか?(110ページ)@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> これで3回目。ほら。<br />
→<a href="http://www.s.fpu.ac.jp/oka/sra2011oka_p.pdf">放射性物質汚染食品規制のリスク便益分析</a><br />
「表1: プレストンらのモデルに基づく10mSv被曝の損失余命と超過がん死亡率」、<b>男女平均4.2or4.7日ですかね?</b><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>飛行機事故を怖がっていると、かえって事故で死亡するリスクが高まることがあります、とありますが、とても非科学的な発想だと思いますが、いかがですか?(111ページ)@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p> 事故リスクは変わらないけど<b>死亡リスクは高くなるんじゃないかな?</b> 安全に脱出できないとか。ただし根拠はそんなにない。<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>年間5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>基準は政治的に厳格な基準にされてしまったと言いますが、5ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>が厳格と言える根拠は何ですか。本当は国際基準の1ミリ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A1%BC%A5%D9%A5%EB%A5%C8">シーベルト</a>を採用すべきではないのですか@team_nakagawa</p>
</blockquote>
<p>→<a href="http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf/02-mat3.pdf">平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環境の汚染への対処に関する特別措置法</a><br />
法律になってたら「厳格」って言えるんじゃないの?<br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>ロシア報告「この25年でリクビダートル(19万人強)のうち、原因はどうあれ死亡したのは4万人である。死亡原因で最大は、慢性虎血性心疾患(1763例)であり、重度のがん疾患では、気管支および肺の悪性腫瘍(485例)が最も多かった」心疾患と肺の悪性腫瘍と被ばくの関係をなぜ言及しない?</p>
</blockquote>
<p>「慢性虎血性心疾患(1763例)」なんて病気、<b>初めて聞いた</b>。馬鹿かお前は(個人の感想です)。「<b>慢性虚血性心疾患</b>」だよね?<br />
ソースはこのあたり?<br />
→<a href="http://agora-web.jp/archives/1425710.html">【GEPR】チェルノブイリ、ロシア政府最新報告書(2011年)の紹介―社会混乱への警戒が必要 : アゴラ - ライブドアブログ</a></p>
<blockquote>
<p>この25年で、リクビダートル(19万人強)のうち原因はどうあれ死亡したのは4万人である。死亡原因で最大のものは慢性虚血性心疾患(1763例)であり、重度のがん疾患では、気管支よび肺の悪性腫瘍(485例)が最も多かった。また、<b>リクビダートルの総死亡率は、ロシアの男性住民のそれを超えていない</b>。</p>
</blockquote>
<p> なんで「リクビダートルの総死亡率は、ロシアの男性住民のそれを超えていない」の部分の<b>テキスト省いて紹介するの?</b> <b>ロシアの普通の男性住民のほうが、リクビダートルより死亡率高い</b>ってことじゃない?<br />
あと、暇なときこっちのテキストも読んでおいたほうがいい。<br />
→<a href="http://www.gepr.org/ja/contents/20120101-04/">チェルノブイリ事故についての放射線の影響評価(要旨の日本語訳) : Global Energy Policy Research</a><br />
<br />
あとはまた明日にでもやります。</p>
Sun, 19 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002785153
ネタ
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自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんは竹野内嘘って名前にしたほうがみんなが幸せになれると思う
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120818/takenoa <p> こんだけ「信頼できない語り手」に会ったのは、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A8%B2%EC%CD%DB%B9%B0%C6%BB">烏賀陽弘道</a>さん</b>以来です。<br />
とにかく、原典に当たれるものは当たってみると、ことごとく<b>微妙に間違っている</b>。<br />
すでに以下のブログでまとめてあったり、<br />
→<a href="http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-103.html">この夏 竹野内真理氏の「エートス攻撃」祭りが暑苦しいにゃ - 福島 信夫山ネコの憂うつ</a><br />
Togetterでもまとめられたりしてますが、<br />
→<a href="http://togetter.com/li/344897">竹野内真理氏(@ mariscontact) 「工作員らしき人々と闘っていたら、フォロワーが増えた」 - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/347340">マリリン vs. 「工作員」 - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/350193">陰謀女芸人マリリンと愉快な仲間たち - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/350341">マリリンの事件簿 - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/355874">竹野内真理さん、中川恵一氏への 質問ツイート (8月 15日) - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/345990">竹野内真理氏のエートス批判 - Togetter</a><br />
ぼくのほうではこんなところなど。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20111225/banda">あまりにひどい「バンダジェフスキー博士論文の内容要約」テキスト(1)</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20111226/kariei">バンダジェフスキー氏の論文要約テキストで「カリエイ土」なんて謎テキストをそのままコピペしている人はTwitterならブロック対象銘柄(レッツ・ビタペクト&ペクチン) </a><br />
カリエイ土って何? とっとと答えてね、竹野内真理さん。<br />
<br />
竹野内真理さんの<b>いい加減な謎質問</b>に、いろいろな人がTogetterのコメント欄で答えていたり、謎テキストに質問をしたりしているので、ちょっとまとめるよ。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/347340">マリリン vs. 「工作員」 - Togetter</a><br />
竹野内さんに対する質問。答はありません。</p>
<blockquote>
<p>@mariscontact 折角なので質問です。"already 35% of of the children of Fukushimahave nodules or cysts in their thyroids."とありますが、<b>これはどこのデータを参照されているのでしょうか</b>。具体的なURLなどを教えてください。(keisu)</p>
</blockquote>
<p> 竹野内さんのテキスト。</p>
<blockquote>
<p><a href="http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1086731165">http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1086731165</a><b>をご覧ください。</b>黙って見ているべきではない!という人がベストアンサーに選ばれています。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%A9%BA%EE%B0%F7">工作員</a>さん、もうあなたがた、このままやっていると追い込まれますよ。</p>
</blockquote>
<p> 笑う人。</p>
<blockquote>
<p><b>知恵袋を根拠に</b>「もうあなたがた、このままやっていると追い込まれますよ」って<b>何の自虐ギャグなんだかwww</b> このまま「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%CE%F2%BB%CB">黒歴史</a>」を充実させて世界征服まで夢見ちゃって下さい。てか、カウンセリング受けて下さい、マジで。クラフトパーソンNo.5002501でした。(KKakisore)</p>
</blockquote>
<p> 竹野内さん。</p>
<blockquote>
<p>う〜ん、やはり<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%A9%BA%EE%B0%F7">工作員</a>がおとなしくなってしまいました。。。<b>私の世界署名を見てから。</b> 世界署名<a href="http://www.ipetitions.com/petition/no-more-radiation-victims-hibakusha-2/">http://www.ipetitions.com/petition/no-more-radiation-victims-hibakusha-2/</a></p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>世界署名ipt.io/evudの英語が間違っていると言っている人がいますが、英国の方にネイティブチェックで修正入れてもらったものです。日本の英語文法書に書いていない用法が混じっているのだと思います。私も一箇所?のところあったのですが、Nativeの意見を尊重してそのままです。</p>
</blockquote>
<p> アンサー。</p>
<blockquote>
<p>@mariscontact もうひとつのまとめにもコメントしましたが、『私の世界署名』と自慢したいなら、 <a href="http://p.tl/CRwp">http://p.tl/CRwp</a> で<b>自分の関係団体が公式に発表した文章をコピペレベルで再利用</b>(原文も竹野内さんの起稿だと思うので)しない方がいいんじゃないですか。テンプレートみたいで元から乏しい説得力がさらに薄れますよ。(John_Doe_0774)</p>
</blockquote>
<p> 竹野内さん。</p>
<blockquote>
<p>あれ、何度か入れても消される私の科学ネタ。<b>脂質は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に弱い</b>から、脂質が多い脳は低線量でも影響が出ますよ。それと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>により生成される<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%E8%C0%AD%BB%C0%C1%C7">活性酸素</a>の影響で過酸化脂質が生成され、血管系の病気につながるから注意よ。</p>
</blockquote>
<p> アンサー。</p>
<blockquote>
<p>脂質が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>に弱い?<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>って言葉の用法が間違っているのは置いといて...脂質が減菌用の<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%F3%A5%DE%C0%FE">ガンマ線</a>照射レベルの線量</b>だと分解されてって話なら聞いたこと有る。そいつと勘違いしてるのかな?(myasu1959)</p>
</blockquote>
<p> <br />
→<a href="http://togetter.com/li/350341">マリリンの事件簿 - Togetter</a><br />
竹。</p>
<blockquote>
<p>1995年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E2%A4%F3%A4%B8%A4%E5">もんじゅ</a>事故が起き、ビデオ隠しがあり、マスコミが追跡中に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E2%A4%F3%A4%B8%A4%E5">もんじゅ</a>事故調査担当の西村成生(49歳)が自殺と見せかけ殺されました。私はご遺族にも直接話を聞き、医療カルテや<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/X%C0%FE">X線</a>写真、遺体の写真を直接見せてもらいました。<b>8階からの飛び降りの遺体ではなく複数の法医学者が他殺と断定</b></p>
</blockquote>
<p> アンサー。</p>
<blockquote>
<p><b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E2%A4%F3%A4%B8%A4%E5">もんじゅ</a>・西村裁判。上告棄却、原告の敗訴確定済</b>です。竹野内氏の主張が事実とすると、<b>原告代理の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A4%C5%CF%CD%BA%B0%EC">海渡雄一</a>弁護士が無能だった</b>ってことですかね。(suto3)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>今福島や汚染地帯で行われていることは殺人そのもの。かつて<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>の大家のジョン・ゴフマンは、<b>被曝について知っている科学者</b>は皆「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%EB%A5%F3%A5%D9%A5%EB%A5%B0%BA%DB%C8%BD">ニュールンベルグ裁判</a>にかけられるべき罪人」と称した。さらに日本の権力は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E2%A4%F3%A4%B8%A4%E5">もんじゅ</a>西村事件ですでに殺人を犯しているのだ!<a href="http://t.co/KG78x9A0">http://t.co/KG78x9A0</a></p>
</blockquote>
<p> 逆質問。</p>
<blockquote>
<p>ゴフマン「<b>被曝のリスクを知っている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>専門家</b>の罪は殺人未遂どころではない、殺人そのものであり、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%EB%A5%F3%A5%D9%A5%EB%A5%B0%BA%DB%C8%BD">ニュールンベルグ裁判</a>にかけられるに値する」って<b>自分で前言って</b>るんじゃ…(<b>ただし出所不明</b>)。なんで「被曝について知っている科学者」って<b>自己改変ツイート</b>してるの?(kuratan)</p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>ジャーナリストと書いたのは、以前に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/AERA">AERA</a>に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%AF%C0%EF%C1%E8">イラク戦争</a>の記事、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B5%B4%A9%B6%E2%CD%CB%C6%FC">週刊金曜日</a></b>に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>や<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>関連で数回自分の記事が載っているからです。また英文で2000年に「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CF%BF%CC">地震</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>」の記事を書き、<b>日本に住む外国人向けの雑誌</b>に掲載されました。<a href="http://www.stop-hamaoka.com/english/takenouchi-1.html">http://www.stop-hamaoka.com/english/takenouchi-1.html</a>これを外国の人には読んでほしくて<b>journalistと書いた</b>。日本が今も住んでいて危険だということを知らせるためにです。</p>
</blockquote>
<p> 俺。</p>
<blockquote>
<p>@mariscontact 「英文で2000年に「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%CF%BF%CC">地震</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>」の記事を書き、日本に住む外国人向けの雑誌に掲載されました」東京<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%ED%A5%B0%A5%EC">プログレ</a>ッシブって雑誌なら、<b>英文で宣伝している日本の左翼系雑誌</b>だね。</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p><a href="http://www.tokyoprogressive.org/index/weblog/friend/805/index.html">http://www.tokyoprogressive.org/index/weblog/friend/805/index.html</a> ←tokyoprogressive 5秒でバレるw 嘘つくなwww <b>ただの同人誌じゃねぇか。</b></p>
</blockquote>
<p> 竹。</p>
<blockquote>
<p>安井氏の批判の中で最も驚いたのが、安井氏がわざわざ英語の誤訳までしながら、嘘を述べていることです。上記に出てくるゴードン・マクロード氏は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%EA%A1%BC%A5%DE%A5%A4%A5%EB%C5%E7%B8%B6%C8%AF">スリーマイル島原発</a>事故当時、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DA%A5%F3%A5%B7%A5%EB%A5%D9%A5%CB%A5%A2%BD%A3">ペンシルベニア州</a>保健局長であり、事故後に正直に新生児死亡率が増加していることを発表し、保健局長を解雇された人物</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>竹野内訳:<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%EA%A1%BC%A5%DE%A5%A4%A5%EB%C5%E7">スリーマイル島</a>の初期の除染・清掃プロセス中に発見されたマウスやラットあるいはウサギの糞のごく微量の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の汚染は、<b>無視すべきでない、悪い結末の前兆かもしれない</b>。このような汚染が人に生じたとしたら、保健省は、低線量被曝がヒトに与える身体的かつ精神的な影響を長期的かつ継続的に評価するすべを持たねばなるまい。</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>安井至の誤訳:<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%EA%A1%BC%A5%DE%A5%A4%A5%EB%C5%E7">スリーマイル島</a>の除染・清掃プロセス中に分かったマウスやラットあるいはウサギの糞に含まれている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>の量が非常に低かったという事実は、<b>無視すべきでない神のお告げのようなものだろう</b>。このような状況がヒトについて起きたとしたら、低線量被曝がヒトに与える影響を長期的に検討するときには、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>による物理的な影響だけでなく、精神的な影響も同時に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%EA%CE%CC">定量</a>的に検討すべきであろう。</p>
</blockquote>
<p> 俺。</p>
<blockquote>
<p><a href="http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1649792/pdf/amjph00650-0015.pdf">http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1649792/pdf/amjph00650-0015.pdf</a> ←ゴードン博士の英文テキストはこれ。</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>必要なところだけ手入力するよ。「The recent discovery of very low levels of radioactive contamination in mouse, rat, and rabbit droppings during the early clean-up process on Three Mile Island is an omen not to be ignored.</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>If such contamination were to occur in human beings, the health department should be equipped to evaluate both the physical and psychological effects of low level radiation on human health by a long-term continuing investigation.」</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>「is an omen not to be ignored」がなんで「無視できない<b>悪い結末の</b>前兆かもしれない」になるの? <b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%B6%CC%F5">超訳</a>?</b> 「無視できない前兆である」じゃないの? あと<b>omenには「神のお告げ」という意味もあるよ?</b> 文脈的にはむしろそっちのほうがいいかも。</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%EA%A1%BC%A5%DE%A5%A4%A5%EB%C5%E7">スリーマイル島</a>のはじめのお掃除のとき、マウス・ラット・ウサギのフンの中のちょう低レベル<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>汚染が最近発見されたんだけど、それって<b>ガン無視無理の神レベル</b>。人がそんなに汚染されることがあったら、長めの検査続けて、人の健康が低レベル<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>でなんかあるか、物理的・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B4%CD%FD%C5%AA">心理的</a>の両方でちゃんと見てやる覚悟必要かもね」</p>
</blockquote>
<p> <br />
これは以下の日記に続きます。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120819/takenob">自称翻訳家・ジャーナリストの竹野内真理さんの中川恵一さんへの質問に、素人のおいらとみんなが答えてみる(1)</a></p>
Sat, 18 Aug 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002785630
ネタ
-
誤訳です→「今も苦痛を…」200万人が被害、チェルノブイリ原発事故 ウクライナ大統領、国民向けに演説
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120728/ukuraina <p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%A6%C6%B1%C4%CC%BF%AE">共同通信</a>はこう報道してますが、<br />
→<a href="http://sankei.jp.msn.com/world/news/120426/erp12042623080007-n1.htm">「今も苦痛を…」200万人が被害、チェルノブイリ原発事故 ウクライナ大統領、国民向けに演説 - MSN産経ニュース</a></p>
<blockquote>
<p>2012.4.26 23:06 [<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>]<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA">ウクライナ</a>のヤヌコビッチ大統領は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故から26年の26日、国民向けに演説し、<b>事故処理に当たった人々や一般国民約200万人が健康を害し「今も苦痛を引き起こしている」と指摘</b>、被災者を守り、その面倒を見るのは国家の責務だと強調した。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%F3%A5%BF%A5%D5%A5%A1%A5%AF%A5%B9%C4%CC%BF%AE">インタファクス通信</a>などによると首都<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AD%A5%A8%A5%D5">キエフ</a>では同日、事故処理に当たった作業員や被災者約2千人が、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>関連の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%D2%B2%F1%CA%DD%BE%E3">社会保障</a>や年金についてかつて政府が約束した額が支払われていないとして最高会議近くの公園などで抗議デモを実施。政府は無責任だとして内閣の退陣を求めた。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%AF%A5%E9%A5%A4%A5%CA">ウクライナ</a>各地の地裁は昨年、年金などを引き上げるよう政府に命じる決定を出した。しかし政府は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%E2%C0%AF%CC%E4%C2%EA">財政問題</a>を理由に引き上げを実施せず、逆に下級審の判断を不服として<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%FB%CB%A1">憲法</a>裁判所に提訴するなどしており、作業員や被災者らの不満が高まっている。(共同)</p>
</blockquote>
<p> いろいろな計算があるみたいだけど、200万人以上の被曝者はあっても、<b>「200万人の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>」なんて聞いたことない。</b><br />
で、<b>公式の大統領テキスト確認してみた。</b>英文だけど。<br />
→<a href="http://www.president.gov.ua/en/news/23950.html">President's address on Chornobyl disaster's 26th anniversary</a></p>
<blockquote>
<p>Dear fellow citizens!<br />
Today, on the 26th anniversary of the accident at the Chornobyl nuclear power plant, we pay tribute to the victims of the biggest industrial disaster of the XX century. They died selflessly protecting humanity from the Chornobyl disaster. Our memory of them is bright and eternal.<br />
Numerous Chornobyl Liquidators forever lost their health working near the reactor. We bow our head before those, who saved the world from the deadly threat, and those who is currently faced with the challenge of overcoming the disaster consequences.<br />
The pain of Chornobyl still echoes and reminds of itself years after. Therefore, we do not stop our efforts to keep the confinement over the destroyed fourth power unit safe. And Ukraine feels the friendly helping hand of the whole world in dealing with this problem.<br />
Providing social security, healthcare, and improved living conditions for more than two million citizens-victims of Chornobyl, especially children and persons with disabilities, is our daily concern.<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/I%20believe">I believe</a> that the consolidated action of the government and of the caring people will help overcoming the consequences of the Chornobyl disaster step by step.<br />
I wish you all good health, peace, and confidence in the future.<br />
<br />
Viktor Yanukovych</p>
</blockquote>
<p> 関係あるとこだけ日本語にしてみる。</p>
<blockquote>
<p><b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>の痛み</b>は年を経てもなお響き、思い出させる。(中略)<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%D2%B2%F1%CA%DD%BE%E3">社会保障</a>、医療、そして改善された生活環境を、<b>200万人以上の国民(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>の被災者)</b>、特に子供と障害者に提供することは、われわれの日々の関心事だ。</p>
</blockquote>
<p> これなら納得いくんですけど、どうですかね?<br />
そうだ、@buveryさんに聞いてみよう!<br />
<br />
(追記)<br />
buveryさんにお返事をいただきました。<br />
→<a href="https://twitter.com/buvery/status/228927739195949056">https://twitter.com/buvery/status/228927739195949056</a></p>
<blockquote>
<p>two million citizens - victims of Chernobyl は、200万人の国民(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>の被災者)。汚染地域に住んでいる人が二百万くらい。『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%B9%AF%C8%EF%B3%B2">健康被害</a>』とは言っていない。RT @kuratan: 「今も苦痛を…」200万人が被害、 </p>
</blockquote>
<p> ということで、見出しを「誤訳です」に変える。<br />
改めて見ると、「今も苦痛を引き起こしている」なんて壮絶にひどいね。</p>
Sat, 28 Jul 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002785795
原発
-
2012年6月29日の首相官邸前抗議行動(デモ)参加者は何人ぐらい?
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120630/kougi <p> これは以下のメモの続きです。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120624/kougi">2012年6月22日の首相官邸前抗議行動(デモ)参加者は何人ぐらい?</a><br />
<br />
また行きました。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/329236">2012年6月29日の首相官邸前抗議行動、参加者の多分半分であのブロック(1km)囲める - Togetter</a><br />
とりあえず、今(2012年6月30日)の判断では、「<b>最大で7〜8万</b>」。入れ替わり入れても多分そんなに増えないと思う。<br />
報道の画像なんですが、実地検分した俺の判断では、「<b>ものすごくうまく、混んでるところを選んで撮ってるな</b>」という感じ。<br />
→<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012063090070325.html">東京新聞:膨れあがる再稼働反対 官邸前デモ:社会(TOKYO Web)</a><br />
<span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120701002106" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lovelovedog/20120701/20120701002106.jpg" alt="f:id:lovelovedog:20120701002106j:image" title="f:id:lovelovedog:20120701002106j:image" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br />
↑これは交差点の、<b>横50m×縦30〜40m</b>しか写してない。それでも国会議事堂西側は俺の思ってたより密度薄いかな…。<br />
→<a href="http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY201206290577.html">朝日新聞デジタル:全国各地で原発抗議 官邸前「15万人」で騒然 - 社会</a><br />
<span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120701002107" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lovelovedog/20120701/20120701002107.jpg" alt="f:id:lovelovedog:20120701002107j:image" title="f:id:lovelovedog:20120701002107j:image" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br />
↑これは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%BF%B7%CA%B9">東京新聞</a>の逆方向。この列が左下のほう(国会議事堂南側)に<b>200メートルほど</b>延びています。<br />
<a href="http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-30/2012063001_01_1.html">再稼働ノーだ/官邸前 空前</a><br />
<span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120701002108" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lovelovedog/20120701/20120701002108.jpg" alt="f:id:lovelovedog:20120701002108j:image" title="f:id:lovelovedog:20120701002108j:image" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br />
↑<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B7%A4%F3%A4%D6%A4%F3%C0%D6%B4%FA">しんぶん赤旗</a>が一番うまいなぁ。<br />
で、実際の最後尾は、こんな感じです。<br />
→<a href="http://twitpic.com/a1u27k">色々撮ったけど、いいのがない。最後尾の看板持ってた人。みんなこっち方向に並ばないと駄目だよ。 ... on Twitpic</a><br />
場所は、国会議事堂南側の坂をだらだら下って、右に曲がって、200メートルぐらい行ったところ。あまりにもみんな列に並ばないのに驚いた。ちゃんと並べよ! <b>そのブロック一周できるよ!</b><br />
後世に、というか数年後に語り継ぐために、現場見てきた俺の証言を残します。<br />
・見たのは2012年6月30日午後7時〜8時ぐらい。国会議事堂南西の角の出口(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F3%C1%EA%B4%B1%C5%A1">首相官邸</a>前交差点)〜議事堂西側100m〜戻って南側〜右に曲がって<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%B3%D5%C9%DC">内閣府</a>下交差点〜<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%E4%BE%E5">坂上</a>って再び<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F3%C1%EA%B4%B1%C5%A1">首相官邸</a>前交差点(この時点で19時40分ごろ。<b>ピーク時にいました</b>)〜再び国会議事堂南側の坂をだらだら下る〜帰る<br />
・写真は角度とか見てきた時間によって<b>全然違う</b>。18時半と19時半ではほぼ別物。だいたい5分間ぐらいで違う映像になる。<br />
・みんな本当の列の最後尾に並ばない。どんどん押してる。危ない。<br />
・一番混んでたところを、混んでたときに通った感じでは、携帯とか落としたら拾えない。<b>ちょっと大きな花火大会の帰りのときぐらい</b>の混み具合(一応少しは歩ける)。<br />
・道一杯に広がった列が続く最後尾はだいたい<b>「国会議事堂南側の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B0%B5%C4%B1%A1">衆議院</a>南門」ぐらいがせいぜい</b>。250mぐらいかな。<br />
→<a href="http://ow.ly/i/JCtT" target="_blank">ほかのイベントとの比較画像<img src="http://static.ow.ly/photos/normal/JCtT.jpg" alt="Owly Images" /></a><br />
30m×250m×6人が国会議事堂南側、交差点が30m×40m×6人、西側が20m×100m×6人で、45000+7200+12000で<b>64200、周辺入れて最大で7〜8万</b>。ちょっと<b>密度多めで計算</b>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F3%C1%EA%B4%B1%C5%A1">首相官邸</a>前から南に坂を降りている列は、<b>この図ではあるんですが実際にはありません(いません)。</b><br />
群集密度に関しては、以下のところ見てね。<br />
→<a href="http://www.civil.cst.nihon-u.ac.jp/~shimazak/j/prof_j/zatugaku/crowd.php">日本大学 理工学部 土木工学科 島崎研究室 教授 雑学 群衆密度</a><br />
「6.0人/m2」で「立錐の余地のない状態」。GRAYのコンサートは「4.0」(劇場やスタンドの満員の状態)〜「5.5」(野外大会において群衆が立っている状態)ですかね。<br />
基本的に「15万人(あるいは20万人)」に「<b>主催者側発表</b>」という語が添付されていないニュース・個人ブログ、呟き人は<b>信じなくても(あるいは、気にしなくても)いい</b>。<br />
15万人並ばせるためには、30mの道路一杯に6.0人/m2で<b>長さ833m</b>ないと難しいわけですが…。<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F3%C1%EA%B4%B1%C5%A1">首相官邸</a>前交差点からどこにそのぐらいのスペースありますですかね?</b></p>
Sat, 30 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002785914
原発
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2012年6月22日の首相官邸前抗議行動(デモ)参加者は何人ぐらい?
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120624/kougi <p> 2012年6月25日追記しました。その時点では「最大で27000人、野次馬・通行人・人の入れ替わりあわせてプラス数千人」という判断。<br />
<br />
だいたいこっちのほうに書きましたが、「メモ」のほうが追記とかしやすいんで書いておきます。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/325509">首相官邸前、誰か長さ1キロメートル幅3メートルの歩道に5万人並べる方法教えて - Togetter</a><br />
参加者は「4万5千人」なのか「1万1千人」なのかという話。<br />
ほかにこんなのも。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/325540">デモの人数について - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/325635">2012年6月22日官邸デモの動員数について - Togetter</a><br />
→<a href="http://togetter.com/li/325960">青プリン VS 英雄橋 官邸前「4万5千人」をめぐって - Togetter</a><br />
→<a href="http://tbkr.me/togetter/li/325960_1340490941.html">http://tbkr.me/togetter/li/325960_1340490941.html</a>(魚拓。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/java">java</a> scriptをオフにすると見えます)<br />
普通に考えて、「<b>100mlしか入らないコップにどうやったら400ml入るか</b>」という話。<br />
1・入れるコップの大きさが間違っていた<br />
列の長さとして700メートル以上あったという話とか、「歩道からはみ出してたので幅はもっと広い」という説。<br />
2・コップに水ではなくてもっと重たいものを入れていた<br />
水ではなくて鉛ならもっと入る。つまり「密度が濃い」<br />
3・コップの水には入れ替わりがあった<br />
400mlのコップでも、蛇口の下において水をだらだら流しておけば数倍の水がそのコップの基本容量と関係なく流れる(参加者の入れ替わりがあった)<br />
という感じですかね?<br />
コップの大きさ(容量)から話しますと、<br />
・列の長さは700-900メートル。あのブロックの長さから見て<b>1キロメートル以上は多分行かない</b>。<br />
・幅に関しては、車線も含めると3メートルではなく<b>その2-3倍ぐらいになる</b>。一つの幅に「8-10人」という目撃証言あり。<br />
・1メートルの長さ×数メートルの幅に、人がどのくらい詰まるかは<b>分からない</b>。感覚として10-20人ぐらい。<br />
ということで、<b>最低は700*10=7000人、最高は900*20=18000人</b>…かな?<br />
最も多い「18000人」という数字を否定して、「45000人」にするには、<br />
・1メートルの長さ×数メートルの幅に「40-50人ぐらい入る」、という話か、<br />
・抗議行動(デモ)の参加者が途中でどんどん入れ替わった(総入れ替え2回以上)という話<br />
のどちらか(あるいは複合でも可)を<b>証明できる何か</b>が必要。<br />
<br />
(2012年6月24日追記)<br />
測定結果として気になるのは「密度」と「人の入れ替え」。<br />
→<a href="http://www.jterc.or.jp/kenkyusyo/product/tpsr/bn/pdf/no43-11.pdf">鉄道分野におけるITの積極的活用方策に関する検討(混雑緩和に関する検討)</a>(pdf)<br />
「乗車率180%」(体が触れ合う程度で、特に不自由なく新聞を読むことができる)だと「立席密度1平方メートルあたり6人」の状態(<b>俺の思ってたのよりずいぶん入る。ごめんなさい</b>)。<br />
→<a href="http://www.mlit.go.jp/tetudo/toshitetu/03_03.html">主要路線の混雑率</a>…最混雑時間帯1時間の平均。「180%」というと「千代田 町屋→西日暮里 181」 、横須賀 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%C0%EE%BA%EA">新川崎</a>→品川 182」、「総武(快速) <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%BE%AE%B4%E4">新小岩</a>→<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%D3%BB%E5%C4%AE">錦糸町</a> 180」あたり。不自由なく新聞読めますかね? 体験の範囲で言うと<b>ちょっと無理</b>。痴漢に誤解されないでいられるのが精一杯。道路だと天井ないんで、もう少し開放感あるかな? 行列に並べても<b>歩くのは厳しい</b>ところ。<br />
で、行列を「長さ700-900メートル」「幅3-5メートル」で計算すると、最低12600-16200〜21000-27000。まあ幅がさらにあるとして、8メートルで計算すると、750*8*6=36000人。実際には「折れ曲がったところ」までなんで、400*8*6+350*4*6=19200+8400=<b>27600</b>。だいぶ増えた。4.5万までもう少し。<br />
こっちも参考。<br />
→<a href="http://www.civil.cst.nihon-u.ac.jp/~shimazak/j/prof_j/zatugaku/crowd.php">日本大学 理工学部 土木工学科 島崎研究室 教授 雑学 群衆密度</a><br />
<b>人が1.6回ぐらい入れ替わると</b>、4.5万人にだいぶ近づく(周辺の人間も入れて)なんだけど、こればかりは分からない。見た感じとしては(正確な調査はなし)半分ぐらいはほとんど入れ替わっていないんじゃないですかね。<b>残りの半分(1万人)が3回入れ替わったら、可能性ある</b>。<br />
前回(2012年6月15日)の抗議行動、<br />
→<a href="https://twitter.com/MuiMuiZ/status/214307389464260609">https://twitter.com/MuiMuiZ/status/214307389464260609</a></p>
<blockquote>
<p>人々がいたのは官邸前交差点から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%E2%A5%F6%B4%D8">霞ヶ関</a>の交差点まで200-250m、幅は約5mの幅の車道と半車線で6-7m、隣の人の距離が60-80cmとすると群集密度4-6人/m^2、5000-10000人、1万はありえない数字ではない</p>
</blockquote>
<p> 「車道」は「歩道」の間違いですかね。前回の長さの3倍だとすると<b>1.5万-3万</b>。幅もう少し広く取ったのかな。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%F3%C1%EA%B4%B1%C5%A1">首相官邸</a>前抗議行動は、「どのくらいの面積にどのくらいの人がいたのか」は分からなくもないですが、「<b>人がどのくらい入れ替わりがあったのか</b>」はとても分かりにくいです。あと<b>通行人・野次馬もカウントするかどうか</b>。というか、<b>通行人・野次馬と参加者の区別ができるものかどうか</b>。とりあえず数字(面積)から出せる人数より多かったと思っている人は、そのどちらか自分の好きなほうを判断すればいいんじゃないかな(または両方?)。まさに「<b>homines id quod volunt credunt</b>」。<br />
「幅3メートル長さ1キロの道路」には、「6人/平米」で<b>1万8千人しか入らない</b>ですね。幅6メートル(1車線分広げる)にして3.6万人。人の半分が3回入れ替わると7.2万人。<br />
一度に4.5万人を750メートルの列に並べるには、1メートルにつき60人なんで、幅は10メートル必要ですかね。入れ替わりがあるなら半分でも可…かな。しかし「入れ替わりがあった」と「通行人・野次馬もカウントしてる」は参加者の数に<b>どう足し引きしたらいのかわからない。</b><br />
とりあえずの結論として、「<b>最大で27000人、野次馬・通行人・人の入れ替わりあわせてプラス数千人</b>」というところでどうですかね? 「<b>1平米あたりの人の数</b>」をちょっと甘くみてたので反省。<br />
また追記するかもしれない。<br />
<br />
これは以下のメモに続きます。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120630/kougi">2012年6月29日の首相官邸前抗議行動(デモ)参加者は何人ぐらい?</a></p>
Sun, 24 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786042
原発
-
『けいおん!』の校門はどっち向きにあるの?
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120614/keion <p><span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120614221738" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lovelovedog/20120614/20120614221738.jpg" alt="f:id:lovelovedog:20120614221738j:image" title="f:id:lovelovedog:20120614221738j:image" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br />
さて、この4人は東西南北のどちらの方向を向いているでしょうか?<br />
実は「東」です。つまり、<b>学校の校門は敷地の西側にあります</b>。<br />
証拠画像としての設定資料集なんですが、こんな感じ。<br />
→<a href="http://livedoor.blogimg.jp/himarin_net/imgs/f/f/ff6bdb5c-s.jpg">http://livedoor.blogimg.jp/himarin_net/imgs/f/f/ff6bdb5c-s.jpg</a><br />
<span itemscope itemtype="http://schema.org/Photograph"><a href="http://f.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120614222129" class="hatena-fotolife" itemprop="url"><img src="https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/lovelovedog/20120614/20120614222129.jpg" alt="f:id:lovelovedog:20120614222129j:image" title="f:id:lovelovedog:20120614222129j:image" class="hatena-fotolife" itemprop="image"></a></span><br />
軽音部の部室は、<b>中央部3階北西の角</b>にあるのかな?<br />
正確には、私立桜が丘女子高校のモデルになった「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%AD%B6%BF%BE%AE%B3%D8%B9%BB">豊郷小学校</a>」なんですが、<br />
→<a href="http://maps.google.co.jp/maps?oe=utf-8&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&client=firefox-a&um=1&ie=UTF-8&q=%E8%B1%8A%E9%83%B7%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1&fb=1&gl=jp&hq=%E8%B1%8A%E9%83%B7%E5%B0%8F%E5%AD%A6%E6%A0%A1&cid=0,0,14647792719787497644&ei=akvZT9DKDOK5iQfrw8CyAw&sa=X&oi=local_result&ct=image&resnum=2&ved=0CBMQ_BIwAQ">Google マップ - 地図検索</a>(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%AD%B6%BF%C4%AE">豊郷町</a>立小学校 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%AD%B6%BF%BE%AE%B3%D8%B9%BB">豊郷小学校</a>)<br />
うまく表示されるかな…とにかく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Google%20%A5%DE%A5%C3%A5%D7">Google マップ</a>を見ると、道路が北東→南西に走っていて、それに沿って校舎が建ってませんかね?<br />
→<a href="http://www.toyosato-elschool.net/toyosato/toyomap/toyomap/map.html">建物案内・豊郷小学校</a><br />
↑で、いかにも「下が南」のように描かれているこの図なんですが、実は「下が北西」。アニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%A4%A4%AA%A4%F3%A1%AA">けいおん!</a>』軽音部の部室、入って正面に見える窓は、「南向き」のように見えますが実は「北東」向き(アニメの設定的には「北」向き)ですかね? 入って左側の窓は「北西」(アニメの設定的には「西」)向き?<br />
少し調べてみた限りでは、教室が東向き(校舎が東西ではなく南北に長くなってる学校)も、「探せばある」程度にはあるみたいです。<br />
さりげなく校門が北向きの高校は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%C3%B5%DC%A5%CF%A5%EB%A5%D2">涼宮ハルヒ</a>シリーズの高校(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%A9%CE%A9%CB%CC%B9%E2">県立北高</a>校)のモデルになった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%BC%B8%CB%B8%A9%CE%A9%C0%BE%B5%DC%CB%CC%B9%E2%C5%F9%B3%D8%B9%BB">兵庫県立西宮北高等学校</a>などがそうのようであります。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CF%A5%EB%A5%D2">ハルヒ</a>たちは駅を降りてだらだらと西へ向かって歩いて、北にある校門から学校に入ります。<br />
『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%A4%A4%AA%A4%F3%A1%AA">けいおん!</a>』の光源は、多分<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%AD%B6%BF%BE%AE%B3%D8%B9%BB">豊郷小学校</a>に忠実ながら、多分「北西」を「西」にしているんじゃないかと思います。正門側に廊下があった理由も「そっちが西だから」ですね。まあそれは、廊下・教室とか登校・下校のシーンとかでかなり明確に分かるように作ってあるので、すでにご存じの人が多いようでしたらすみません。<br />
たとえば具体的には、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%A4%A4%AA%A4%F3%21%21">けいおん!!</a>』第26話「番外編 訪問!」で、さわちゃん先生を見舞いに行ったあと、校門の前まで歩いて行くシーンでは、左から右に歩いている4人に西日が当たります。要するに、北から南(あるいは、北東から南西)へ歩いているわけですね。で、歩いた先の左側に校門。<br />
今日のは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C8%F3%BC%C2%BA%DF">非実在</a>学校のモデルになった実在学校を、アニメではどう扱っているか、ちょっとメモしておきました。<br />
しかし、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%AD%B6%BF%BE%AE%B3%D8%B9%BB">豊郷小学校</a>の写真撮ってる人は沢山いるみたいですが、写真見ただけでは実在の正門がどっち向きなのかあまりよく分からないですね。<br />
あと、方角が分かると、これ少し変だと思う。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=45A5_pskn5w">「私立桜が丘高校 校歌斉唱」</a><br />
午前中のはずなのに、ものすごく<b>西日(ステージから見て左、生徒側からは右)が当たってませんかね?</b><br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=w-P4Mv2efZo">【K-ON!】桜ヶ丘女子高等学校(アニメ)と実在の場所比較してみた - YouTube</a><br />
実在の映像をちょっと角度ずらしたために無理が生じたり、<b>アニメ的謎光源</b>でやってませんかね? 謎光源そのものは、個人的にはアニメ的手法の一つとして否定的ではないんですが…。<br />
なお、校舎と校門の位置としては、<b>校舎が南向きで、校門が西にあるといいかも知れない</b>です。登校時には東から、下校時には西から日が当って、<b>どちらも逆光にならない</b>。アニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/Kanon">Kanon</a>』のモデル校となった学校は複数あるんですが、校門付近は真逆(東側)のところにあるらしいです(未確認)。<br />
多分以下の高校が割とアニメにしやすいかも、と思ったら、<b>トップページがあの有名なアニメ・漫画の画像</b>になってて腰抜けた。<br />
→<a href="http://www.urawanishi-h.spec.ed.jp/">埼玉県立浦和西高等学校 公式ウェブページ</a><br />
校門が西で、南向きで校舎が建っていて、北側は水路(川)。JR<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C9%CD%C5%EC%CB%CC%C0%FE">京浜東北線</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%BF%CC%EE%B1%D8">与野駅</a>東口から徒歩で約20分。<br />
いろいろな理由で個人的に<b>この高校に萌えてます</b>。私服で他の高校の制服着ててもいい(俺が女子高生なら毎日変な服着て通う! でも多分ひと月ぐらいで飽きてジャージで通いそう)とか、<b>生徒会誌の名前が「東雲」</b>とか。「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%B9%B2%DB">氷菓</a>」よりすごいだろ! ていうか、<b>西高なら「西瓜」だよね</b>。</p>
Thu, 14 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786182
アニメ
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「前捌き」という演出方法について(黒澤明関連)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120610/maesaba <p> 毎日<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>の関連本を読む毎日です。二人が対談したテキストとかないかな? <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>の映画見ていると思うけど、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>の漫画読んでないと思うんで、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%E9%A5%B7%A5%C3%A5%AF%B2%BB%B3%DA">クラシック音楽</a>の話とかいいですかね。<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D6%A5%E9%A1%BC%A5%E0%A5%B9">ブラームス</a>など</b>。<br />
二人の接点としては、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>原作の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B1%C7">東映</a>アニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BE%CD%B7%B5%AD">西遊記</a>』シナリオを書いたのが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%EC%A4%A4%A4%C9%A4%EC%C5%B7%BB%C8">酔いどれ天使</a>』『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%C7%C0%B2%A4%E9%A4%B7%A4%AD%C6%FC">素晴らしき日</a>曜日』のシナリオ書いた人と同じ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%A2%C1%F0%B7%BD%C7%B7%BD%F5">植草圭之助</a>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>の小学校の時の同級生です。<br />
今日はこんな本を読みました。<div class="hatena-asin-detail"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167773546/lovedog-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41Ns1YB71fL._SL160_.jpg" class="hatena-asin-detail-image" alt="私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)" title="私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)"></a><div class="hatena-asin-detail-info"><p class="hatena-asin-detail-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167773546/lovedog-22/">私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)</a></p><ul><li><span class="hatena-asin-detail-label">作者:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%B6%CB%DC%C7%A6">橋本忍</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">出版社/メーカー:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%E9%BA%BD%D5%BD%A9">文藝春秋</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">発売日:</span> 2010/03/10</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">メディア:</span> 文庫</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">購入</span>: 3人 <span class="hatena-asin-detail-label">クリック</span>: 18回</li><li><a href="http://d.hatena.ne.jp/asin/4167773546/lovedog-22" target="_blank">この商品を含むブログ (19件) を見る</a></li></ul></div><div class="hatena-asin-detail-foot"></div></div> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%B6%CB%DC%C7%A6">橋本忍</a>って知ってますよね? <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A3%A5%AD%A5%DA%A5%C7%A5%A3%A5%A2">ウィキペディア</a>でも見ておいてください。日本のすごい脚本家(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CA%A5%EA%A5%AA%A5%E9%A5%A4%A5%BF%A1%BC">シナリオライター</a>)です。<br />
→<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B%E6%9C%AC%E5%BF%8D">橋本忍 - Wikipedia</a><br />
『複眼の映像-私と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>-』は、映画『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%B7%BF%CD%A4%CE%BB%F8">七人の侍</a>』その他のシナリオがどのようにして共同執筆されたのか、また没になったその前のシナリオ『侍の一日』を<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%B6%CB%DC%C7%A6">橋本忍</a>がどのように<b>壮絶な覚悟で没にした</b>か、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%A3%A4%B7%BA%D6%A4%CE%BB%B0%B0%AD%BF%CD">隠し砦の三悪人</a>』、旅館のカンヅメ(宿泊しながら執筆作業を集中しておこなう作業で、料理はけっこういいものが出てくるようであります)に飽きた(と思う)んで、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C6%C5%E7%CE%B4%BB%B0">菊島隆三</a>・小國英雄・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%B6%CB%DC%C7%A6">橋本忍</a>・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>の4人が、それぞれ「故郷のうまいものを作って食べよう」という話とか、とにかく<b>文章がうまくて、語られている内容が面白い絶品</b>でありました。<br />
で、その中で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C6%C5%E7%CE%B4%BB%B0">菊島隆三</a>のシナリオ執筆の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%B0%BB%AB%A4%AD">前捌き</a>」の巧みさが取り上げられているんですが。そこにおけるその語の説明として。p271-272</p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%B0%BB%AB%A4%AD">前捌き</a>の上手さとは? なにがどのように上手いのか、専門用語過ぎるので、こういう形で表現すれば分かりやすいとも思う。<br />
例えば<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B1%C7">東映</a>映画の任侠物で、兄弟分を殺られた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C1%D2%B7%F2">高倉健</a>が、死を賭けた最後の殴り込みで、敵地に乗り込んで行く。だがそれを途中で、藤(現・富司)純子が「待って!」と町並みから飛び出し取りすがる。「お願い!……行かないで!」<br />
<b>私や黒澤さんはここで立ち往生だ</b>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C1%D2%B7%F2">高倉健</a>の動きがつかない。ここで棒立ちのままじゃどうにもならないし、さりとて、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BD%E3%BB%D2">藤純子</a>を突き飛ばし駆け出す訳にもいかず、ニッチもサッチもいかなくなりドラマが止まってしまう。<br />
ところが<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B1%C7">東映</a>の作品を書くライターは手慣れたものである</b>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BD%E3%BB%D2">藤純子</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C1%D2%B7%F2">高倉健</a>に縋りつき離さず、泣き続けるが、暫くして「でもどんなに止めても、あなたは行くのだわ」といって涙を拭って離れ、<br />
「じゃ、行ってよ……行って!」<br />
「すまねぇ!」<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C1%D2%B7%F2">高倉健</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BD%E3%BB%D2">藤純子</a>を片手拝みにし一気に走り出す。<br />
実に見事に捌けるのだ。</p>
</blockquote>
<p> …俺としては、例に挙がっているのでは、<b>説明的になりすぎて、あまりいい例には思えない</b>んで、例をいろいろ考える。<br />
えーと、<b>とりあえずキスさせる</b>、ってのは? <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの西部劇とかでありそう。でもそんなのは、<b>ホモスキーな<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C1%D2%B7%F2">高倉健</a>ファン女子</b>とかリアルホモが許しません。<br />
こういうのはどうかな? <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%C1%D2%B7%F2">高倉健</a>、感情を抑えきれないまま庭先の物干しにかけてあった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%BB%BC%DC%EA%EE">六尺褌</a>を外し、<b>褌を洗い立てのものに締めなおす</b>。で、今まで締めてたのを<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%BD%E3%BB%D2">藤純子</a>に渡して、「<b>これ、洗っといてください</b>」。<br />
…<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>映画の<b>無駄なクドさ加減</b>も(褌を締めなおすシーン演出で)多分出てきて、「<b>いいね、蔵太くん、これだよ!</b>」と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>監督から肩叩かれそうなレベル。いろいろな意味での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%A4%B5%A4%F3">健さん</a>ファンもこれなら大満足だ。<br />
ということで、<b>何か渡す</b>、というのはありますね。<br />
こういうのはどうかな? ジャージ(高鴨穏乃)を殺られたお姉ちゃん(松実宥)が、死を賭けた最後の殴り込みで、敵地に乗り込んで行く(敵地は清澄組で、若頭は魔王です)。だがそれを途中で、ドラゴンロード(松実玄)が「待って!」と町並みから飛び出し取りすがる。「お願い!……行かないで!」。お姉ちゃんは妹に<b>マフラー渡す</b>。「今まで…ありがとう…」<br />
…ごめん、<b>なんか涙出てきちゃった。</b>嘘設定・嘘展開なのに。<b>咲の野郎、ぶっ殺す!</b><br />
それはともかく、「何か渡す」ってのは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AC%A5%F3%A5%C0%A5%E0">ガンダム</a>とか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DE%A5%AF%A5%ED%A5%B9">マクロス</a>とか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D5%A5%EB%A5%E1%A5%BF%A5%EB%A1%A6%A5%D1%A5%CB%A5%C3%A5%AF">フルメタル・パニック</a>とかにありそうだね! 探して見つかったら俺に教えてくれ。<br />
あと、そうだな、えーと、<b>クシャミさせる</b>とか?<br />
健「ひっきしっ!(くしゃみ)」 上から金盥落ちてくる。<br />
<b>笑っちゃう</b>とか?<br />
健「……ぶっ(笑)…ご、ごめん!」<br />
監督「NG!」<br />
助監督「はいNGでーす」<br />
純子「やだー、もう、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%F2%A4%B5%A4%F3">健さん</a>ったら!(大笑)」<br />
このNGカットは<b>最後のスタッフロールで使います</b>。</p>
Sun, 10 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786334
映画
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「放射脳」って誰が最初に名前つけたの?
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120609/housyanou <p> 語の定義としては、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%B3%A5%CB%A5%B3%C2%E7%C9%B4%B2%CA">ニコニコ大百科</a>が充実しています。<br />
→<a href="http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%84%B3">放射脳とは (ホウシャノウとは) [単語記事] - ニコニコ大百科</a></p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>とは、<b>反<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>派のうち過激な行動・発言を繰り返す人々を揶揄した言葉</b>である。<br />
「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>」という言葉は<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/twitter">twitter</a>で誕生した</b>。俳優の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%CB%DC%C2%C0%CF%BA">山本太郎</a>氏や、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B2%C7%CF%C2%E7%B3%D8">群馬大学</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%E1%C0%EE%CD%B3%B5%AA%C9%D7">早川由紀夫</a>教授など、過激で非科学的な反<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>発言に嫌気が差したネットユーザーが、この<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%E9%A5%F3%A5%B0">スラング</a>を生み出した。特にこの言葉を多用するユーザーは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%CB%DC%C2%C0%CF%BA">山本太郎</a>氏を「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E1%A5%ED%A5%EA%A5%F3Q">メロリンQ</a>(元ネタは自身が身体に描いた落書き)」、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%E1%C0%EE%CD%B3%B5%AA%C9%D7">早川由紀夫</a>教授を「青プリン(元ネタは怒った富士山の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/twitter">twitter</a>アイコン)」と呼ぶことが多い。<br />
<b>一般に「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>」と呼ばれるのは、反<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>派の人々のうち「法に反する運動・行動」「被災者・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>許容派への差別的発言・中傷」「信憑性に乏しい情報の拡散」を繰り返す者</b>とされる。これらの人々に対しては「国民や子供たちを守りたいのではなくて、自分達の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%C7%A5%AA%A5%ED%A5%AE%A1%BC">イデオロギー</a>を皆に押し付けたいだけではないのか」という批判が根強い。<br />
他に「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>」と呼ばれる人々に共通していることは「被災地の農作物や物資に、たとえ1ベクレルでも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>が混入していたら、ネット上で晒し上げる。若しくは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D4%C7%E3%B1%BF%C6%B0">不買運動</a>を展開する」「政府や電力会社の発表を一切信用しない」であるとされる。専門家の意見や政府機関・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/NGO">NGO</a>の分析でも、自身の意見とは合わない・都合の悪い情報は「情報操作」「デマ」として無視し、都合のよい意見のみ受け入れるなど、<b>アンフェアな情報の使い方をしている</b>とも言われる。<br />
これらとは対象的に、<b>真摯に反対意見に耳を傾け、法に則って冷静に議論できる人々は、反<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>派であってもこのように呼ばれることは原則ない筈である</b>(発言者が余程反<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>派を目の敵にしているならこの限りではないが)。</p>
</blockquote>
<p> で、こんなことを言っている人がいましたが、<br />
→<a href="http://togetter.com/li/316847">「『どうしてそんな話になるのかな?』という話」にコメントをつけるまとめ。 - Togetter</a>(コメント欄)</p>
<blockquote>
<p><b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>という造語は、どうも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%D3%C5%C4%BF%AE%C9%D7">池田信夫</a>氏が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%BF%CC%BE">命名</a>したようですが詳細は知りません</b>。メディア文化人である監督も、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>という<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D8%A5%A4%A5%C8%A5%B9%A5%D4%A1%BC%A5%C1">ヘイトスピーチ</a>をされていることは実に興味深いです。(Todaidon)</p>
</blockquote>
<blockquote>
<p>.@Todaidon 「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>という造語は、どうも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%D3%C5%C4%BF%AE%C9%D7">池田信夫</a>氏が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%BF%CC%BE">命名</a>したようですが詳細は知りません。」<b>これは明確に違います</b>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%D3%C5%C4%BB%E1">池田氏</a>は後から「乗っかった」だけ。詳細を知らないなら憶測でコメントしなきゃいいのに。(ewa4618)</p>
</blockquote>
<p> 普通の感覚として、<b>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>」と「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%FE">放射線</a>恐怖症(ラジオフォビア)」は違います</b>。<br />
あと、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%A5%D3%A5%A8%A5%C8">ソビエト</a>も科学の名のもとに、『ラジオフォビア』という呼称を喧伝した」(Todaidon)というのは、まさに<b>「それどこ情報よ」レベル</b>。人から聞いたような話をぐるぐる回されていても困ります。<br />
とりあえず、これが2011年12月28日。<br />
→<a href="http://blogos.com/article/27944/">「放射脳」からの帰還(池田信夫) - BLOGOS(ブロゴス)</a><br />
多分<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CD%A5%C3%A5%C8%A5%B9%A5%E9%A5%F3%A5%B0">ネットスラング</a>じゃなくてある程度メディア影響力のある場で使われたのは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%D3%C5%C4%BF%AE%C9%D7">池田信夫</a>さんが初めてかもしれないんですが…<b>それ以前からみんな使ってましたよね?</b><br />
その語がいったい誰によって、どういう形で最初に使われたのか、いろいろ検索とか試してみたんですが、2011年3月19日のこのツイートを初出ということにします。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%B2%A4%C1%A4%E3%A4%F3%A4%CD%A4%EB">2ちゃんねる</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%E9%A5%F3%A5%B0">スラング</a>としてはもっと古い例もあるかも知れないんだけど、追いきれなかった。<br />
→<a href="http://twitter.com/zakmustang/status/49115155765800962">http://twitter.com/zakmustang/status/49115155765800962</a></p>
<blockquote>
<p><b>そういう奴らを「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>」と呼ばせてもらうことにする。</b>RT @noiehoie いざとなったら、伊豆に逃げたり、<b>オカルトみたいな恐怖論撒き散らしたり、他人の不安煽ったりする</b>のって、知性とか理性とかの前に、人としてどうなんだ。 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%CA%AA%BC%C1">放射性物質</a>より、そういう奴らの方がよっぽど怖いよ。</p>
</blockquote>
<p>「ちょびっと高まる!(手乗り<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF%BF%E4%BF%CA">原発推進</a>派)」(zakmustang)さんですかね?<br />
最初に使用した段階で、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>デマを流す人」的な定義が強かったんじゃないかな、と思います。<br />
<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C1%A5%A7%A5%EB%A5%CE%A5%D6%A5%A4%A5%EA">チェルノブイリ</a>の事故のときに、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BD">放射能</a>デマを流す人」はいましたですかね?</b> 少なくともネット時代じゃないんで、個人がデマを流せる範囲は「クチコミ情報」ぐらいのところだったと思います。<br />
ぼくの場合は多分これです。2011年5月24日。<br />
→<a href="http://twitter.com/kuratan/status/72692914102345729">http://twitter.com/kuratan/status/72692914102345729</a></p>
<blockquote>
<p><b>また<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>の早川先生のまとめか。</b>togetterの無駄遣いとしか言いようがない。 <a href="http://togetter.com/li/139158">http://togetter.com/li/139158</a></p>
</blockquote>
<p> Togetterの「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>」タグで最古のものは多分これですが(2011/03/22 13:51:55)、タグはあとから追加可能ですからね。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/114703">吉岡龍一 @ruggedfarmerRYU 氏曰く『放射能がちょっとかかったほうれん草よりも、農薬がバンバンかかってる野菜の方が体に悪い』 - Togetter</a><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A3%B2%A4%C1%A4%E3%A4%F3%A4%CD%A4%EB">2ちゃんねる</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%E9%A5%F3%A5%B0">スラング</a>としては、<b>「脳」</b>という言いかたすら出てきている現状です。<br />
<br />
<br />
(追記)<br />
さっそく「加藤AZUKI@竹の子書房本社勤務 @azukiglg」さんから情報をいただきました。<br />
→<a href="https://twitter.com/azukiglg/status/211437239048224769">https://twitter.com/azukiglg/status/211437239048224769</a><br />
→<a href="http://twilog.org/tweets.cgi?id=kaz_poo&word=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%84%B3">かずぷー(@kaz_poo)/「放射脳」の検索結果 - Twilog</a></p>
<blockquote>
<p>【ご注意ください】「<b>買い占めや デマが大好き <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a></b>」 あなたの脳味噌、飛び散っていませんか?</p>
</blockquote>
<p> かずぷー(@<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/kaz">kaz</a>_poo)さんが2011年3月15日なんで、これが一番早いかな?<br />
だいたい「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C7%BE">放射脳</a>=(ほぼ)デマ」で、なおかつ「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%B6%C8%AF">福島原発</a>どうか<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%CA%A4%C3%A4%C1%A4%E3%A4%F3">なっちゃん</a>たんじゃね?」と言われていた時(事故の初期)から言われてた言葉かもです。</p>
Sat, 09 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786488
原発
-
オープニング(op)で5人を出すのは4人を出すより少し難しいかも
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120608/gonin <p> 実は『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A6%A4%DD%A4%C3%A4%C6%21%21">うぽって!!</a>』の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%C6%A5%DE">ステマ</a>です。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=zkE5HSvlmkc">うぽって!!</a><br />
メインキャラ4人の出し方(捌き方)って、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A4%E6%A4%EA">ゆるゆり</a>』と似てるよね?<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=zw5ic15zOzQ">ゆるゆり</a><br />
個人的にはアニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E6%A4%EB%A4%E6%A4%EA">ゆるゆり</a>』のop、前半定石通りにやって、<b>後半フリーダムなところ</b>がいいよね。ラストの<b>1-2-4人</b>になってくところなんかいい感じです。<br />
もっと頑張っちゃってるアニメopはこれ。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=T1qdOcu04rU">探偵オペラ ミルキィホームズ</a><br />
ココロちゃんとアルセーヌ及びその周辺も出さないんで大変なんだけど、<b>基本音楽って「4回までは繰り返してもいい」みたいなんで</b>4人メインキャラだと割とうまく出来る。<br />
ところが、<b>4人じゃなくて5人出てくるアニメのopは難しい</b>んだこれが! これなんか、一人余ってね?<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=UZUE1eFrsfw">ロウきゅーぶ!</a><br />
こう、キャラの名前&ソロで歌わせるところのカットなんか、すげえ<b>エロゲアニメっぽい</b>です…。<br />
メジャーな5人組のアニメ。これも1人余ってないかな?<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=GNgMBDIb3fc">けいおん!!</a><br />
これなんかもちょっと5人で大変な例。「1.2.3.4.<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EA%A5%AD%A5%E5%A5%A2">プリキュア</a>4」にすればいいんだけど、<b>2+3の出し方になってる</b>よね。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=ko9fbte90FU">Yes! プリキュア5</a><br />
で、どうするかという解決方法の一つとして、<b>5人出すのはあきらめて、6人にする!</b>。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=KoRaPg1tmoE">咲-saki-阿知賀編OPパロ 比較してみた</a><br />
1期だと宮永照、2期だと赤土晴絵まぜて合わせてる。<br />
エロゲアニメ系opで5人とか探す。これけっこう好きでした。でもエロゲアニメ的にキャラ見せるの諦めてるね…。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=VRNo_j8sCyw">Shuffle!</a><br />
こんなのはどうかな? 2+1+2、2+2+1とかでキャラを出してる例。タイトルのところ(5人が歩いてるところ)は、<b>尺足らずのところ</b>を、ちょっと近づいて撮ったカットでうまく処理してる。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=gKvBz8aU0y0">とらドラ!</a><br />
これもうまく捌いてるな、と思った5人組の例。 <br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=R1Eh6SwcTlI">スマイルプリキュア!</a><br />
「スマイル! スマイル! <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EA%A5%AD%A5%E5%A5%A2">プリキュア</a>! 一緒に! !」で3人出して、<br />
「スマイル! スマイル! <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D7%A5%EA%A5%AD%A5%E5%A5%A2">プリキュア</a>! 明日へJump! (Shine!)」では残りの2人+全員が走る後ろ姿。<br />
ラストは「スマイル! スマイル! スマイル! スマイル! <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%DE%A5%A4%A5%EB%A5%D7%A5%EA%A5%AD%A5%E5%A5%A2">スマイルプリキュア</a>!」で無理がない。ヒロインちょっと多めですね。<br />
11人いるとどうやって出したらいいか分からなくなる。まあこれはペアで出せるんで。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=X3a9pR1cb7M">ストライクウィッチーズ 1期</a></p>
Fri, 08 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786607
アニメ
-
なんで敵は「右」から来るの?
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120607/teki <p> これは以下のメモの続きです。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120603/migi">なぜ舞台・映画・アニメのキャラクターは「右から左」へ動くの?</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120605/hyouka">アニメ『氷菓』を舞台化するなら、古典部の部室はこうするしかない(opの絵はおかしい)</a><br />
<br />
参考動画。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=kuxVv6GD2-4">ゴジラ(1954) 予告編 [GODZILLA] 1080p HD BD trailer - YouTube</a><br />
なんか、基本<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9">ゴジラ</a><b>右から左へ動いてませんですかね?</b> 右から飛行機来るシーンもある(あと有名なのは国会議事堂のシーンとか、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B6%F9%C5%C4%C0%EE">隅田川</a>のところとか、高圧電線のところとか、けっこう「右を向いてる」<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9">ゴジラ</a>はあります)けど、予告映像ではだいたい<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9">ゴジラ</a>は左を向いている。群衆が左から右へ逃げてるの見ると「そっちは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9">ゴジラ</a>がいる方だろ!」と思う。<br />
で、こんな仮説を立てて見る。参考動画。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=wejlZ_Jfvjs">飛龍奮戦ス(ミッドウェー海戦) - YouTube</a><br />
日本=左、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ=右。<br />
ところが、欧州だと、<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=idxXEL2mAfU">Me163 VS B-17 - YouTube</a><br />
連合軍=左、ドイツ=右。笑。<br />
実写及びそれを再現したものだと、右から左へ飛ぶドイツの飛行機もありますが。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=EcNC9hWvMik">Me 163 Komet - YouTube</a><br />
で、日本が中国を攻める時は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BC%A5%ED%C0%EF">ゼロ戦</a>右から左へ飛ぶ?<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=amOBBNC-1HE">実録 ゼロ戦の勇姿 - YouTube</a><br />
まあこれは<b>南側から撮らないと北半球の場合は逆光になる</b>、という撮影上の都合だとは思いますが、世界地図の通りですかね。<br />
で…多分<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ人も日本人もイギリス人も、<b>基本右側が敵</b>なんだよ。ひょっとしたら<b>多分ドイツも</b>。<br />
要するに、日本人にとって<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9">ゴジラ</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ</b>。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ人にとって<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9">ゴジラ</a>はドイツ。<br />
おまけの参考動画。素人がイマジナリー・ラインとか光の当たり具合とかあまり考えないで動画作ると多分こんな感じになる。敵・味方、右・左ごっちゃですね…。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=XdutkFxmWGI">RABAUL [IL-2] - YouTube</a><br />
それに対して、映画『ロッキー2』の、路上走行シーンなんですが…走る方向がしょっちゅう入れ替わっていて、本当だと「?」になるはずのところを、うまく正面・背後動画入れてる感じ。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=NubH5BDOaD8">Rocky Runs Up The Stairs -- ORIGINAL - YouTube</a></p>
Thu, 07 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786727
映画
-
アニメ『氷菓』を舞台化するなら、古典部の部室はこうするしかない(opの絵はおかしい)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120605/hyouka <p> これは以下のメモの続きです。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120603/migi">なぜ舞台・映画・アニメのキャラクターは「右から左」へ動くの?</a><br />
俺は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D9%CC%EE%CD%B3%CD%AA%B5%A8">富野由悠季</a>『映像の原則』で語られている上手・下手(かみて・しもて)の理論は、演劇空間とか宇宙空間のように<b>虚構性の強い場面作り</b>には意味あると思うんだけど、街頭ロケ撮影実写やそれに近いアニメの場合は、<b>照明・道路規制の問題</b>があって理論通りにはいかないんじゃないかと思う。逆に言うと、理論を通そうと思うと不自然になる。<br />
例えば現在放映中のアニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%AF%A5%BB%A5%EB%A1%A6%A5%EF%A1%BC%A5%EB%A5%C9">アクセル・ワールド</a>』、9話だとハルユキの家にニコがいて、黒雪姫と対決(?)するわけだけど、これ、右に黒雪姫、左にニコになったのは、<b>部屋の構造(入り口とモニターの位置)に由来</b>していて、演劇空間のためではないと思う。<br />
アニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%AF%A5%BB%A5%EB%A1%A6%A5%EF%A1%BC%A5%EB%A5%C9">アクセル・ワールド</a>』、ゲーム空間では多分演劇的上手・下手(かみて・しもて)手法を使ってると思うんだけど(分析しきれてない。主人公は左で最初戦って右に移動→勝利、みたいな感じ?)、実在空間では、<b>車を右側通行にするわけにはいかなかったり</b>するし。<br />
…とか言ってたら、アニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%A4%A4%AA%A4%F3%A1%AA">けいおん!</a>』では、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%C3%BB%B3%C5%C5%BC%D6">叡山電車</a>が堂々と右側通行してる</b>、という情報をいただきました(@manrikiさんどうもありがとうございます)。これ、演出的にどういう意味があるのかさっぱり分からない。<br />
とはいえ、たとえば学校の中は普通右側通行で、通路が北側といういう構造をしているから、<b>窓を背景にして左から右へ歩いている子の「前」(手前)を、右から左へ走る子は、渡り通路以外にはあり得ない</b>、と思う。左から右へ歩く子の「奥」を右から左へ走る、と思う(想像してみて)。廊下で出会う、というのは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%C3%B5%DC%A5%CF%A5%EB%A5%D2">涼宮ハルヒ</a>・シリーズの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%E1%B2%B0%A4%B5%A4%F3">鶴屋さん</a>ぐらいしか思いつかない…。<br />
し、しかし『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%B9%B2%DB">氷菓</a>』7話「正体見たり」では、温泉に向かう<b>えると奉太郎が左側通行してます</b>ね…もう、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%FE%C5%D4%A5%A2%A5%CB%A5%E1%A1%BC%A5%B7%A5%E7%A5%F3">京都アニメーション</a>…。<br />
で、今日は「席(座り方)」の話。『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%C8%A4%E9%A5%C9%A5%E9%A1%AA">とらドラ!</a>』の<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EE%C5%E8%B0%A1%C8%FE">川嶋亜美</a>初登場のファミレスのシーン</b>とか、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%C3%B5%DC%A5%CF%A5%EB%A5%D2%A4%CE%BE%C3%BC%BA">涼宮ハルヒの消失</a>』とか思いつくけど、資料ない。<br />
<br />
上手・下手の演出とは関係ないけど、アニメ『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%B9%B2%DB">氷菓</a>』のop。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=oS1bLBajA1s">氷菓 OP - YouTube</a></p><p> 最初はこんな感じ。(場面1)<br />
B<br />
壁<br />
空席 空席<br />
A 窓 机 出入り口 C<br />
える 空席<br />
仕切り<br />
D<br />
<br />
それが、3人が入ってくると、こうなる。(場面2)<br />
B<br />
壁<br />
奉太郎 える<br />
A 窓 机 出入り口 C<br />
里志 摩耶花<br />
仕切り<br />
D<br />
えるさん、<b>奥の席ゆずってます</b>ね?<br />
で、次の部室の場面ではこうなって、(場面3)<br />
B<br />
壁<br />
摩耶花 里志<br />
A 窓 机 出入り口 C<br />
える(空席)奉太郎<br />
仕切り<br />
D<br />
となって、えるが出入り口から入ってきて、奉太郎を引っ張る。<br />
<b>いろいろおかしい</b>。<br />
…こいつら、<b>部室の席どこにするか決めてない</b>んですかね? 毎日変えてたほうが新鮮ですけど…。早く来た人が出入り口から見て左奥に座るとか? 「場面2」の座り方は、「行きましょう、折木さん!」と、<b>何かあったらえるが事件の現場に奉太郎を連れてく気満々</b>ですね!<br />
正しい並びかたは、多分これ。6話「大罪を犯す」から。机を隔てないと、えると奉太郎の距離が<b>近すぎてしょうがない</b>。<br />
B<br />
壁<br />
える 里志<br />
A 窓 机 出入り口 C<br />
奉太郎 摩耶花<br />
仕切り<br />
D<br />
しかし実写・アニメのずるいところは、ABCDどこにカメラを置いても大丈夫なとこですね(照明とか手間を考えると、アニメのほうが自由度高いかもしれない)。このまま舞台にしたら、登場人物4人のうち<b>2人が常に背中だけ</b>、という、とても難しい演出になってしまう。出入り口は右か左かに設けるしかないよね? まあ世の中には『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/12%BF%CD%A4%CE%C5%DC%A4%EC%A4%EB%C3%CB">12人の怒れる男</a>』の舞台化なんてあったわけで。<br />
背景<br />
ABCDEF<br />
GHIJKL<br />
客席<br />
椅子を動かしたり、役者を立たせたりして、芝居にはなりますですがね…。<br />
俺が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%C5%C5%B5%C9%F4">古典部</a>の部室を舞台にするなら、多分こんな感じにする。</p>
<pre class="code aa" data-lang="aa" data-unlink> b
背景
里 摩
志 耶
花
a 出入り口 机 (使用しない) c
え 奉
る 太
郎
客席
d</pre><p> つまり、舞台としては<b>「B」視点と「A」視点を混ぜる</b>。<b>える・里志が右を向いていて、奉太郎・摩耶花が左を向いている</b>ように机を並べる。<br />
これだと、えると奉太郎の間に机があって、なおかつ「行きましょう、折木さん!」と、机の前を回って(客席側を通って)えるが誘える。さらに、摩耶花の「<b>足ぶらんぶらん</b>」が右側の客席から見えてお得だ!<br />
<br />
これは以下のメモに続きます。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120607/teki">なんで敵は「右」から来るの?</a></p>
Tue, 05 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786830
アニメ
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なぜ舞台・映画・アニメのキャラクターは「右から左」へ動くの?
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120603/migi <p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D9%CC%EE%CD%B3%CD%AA%B5%A8">富野由悠季</a>『映像の法則―ビギナーからプロまでのコンテ主義』から。p55</p>
<blockquote>
<p> 当たり前の感覚でいえば、上に見えるものは大きいし、“上位のもの”と感じることもできます。上からくる(見えてくる)ものは“強いもの”とも感じられます。<br />
下からのものは、その逆の<b>印象づけ</b>をしてくれます。<br />
それと同じようなことで、右と左ではどちらが“上か下か?”という問題も、先に書いたように、右に見えるものが上位で、左に見えるものが下位となります。<br />
<b>強いものは、右から出てきますし、右から左に動いているように展開されたほうが正確につたわります</b>。同時に、自然な流れ、当たり前の流れに見えますし、左から右に動くものよりも、短い時間間隔でとらえられます。</p>
</blockquote>
<p> いろいろな演出方法として「右から左が自然」ということになっているようですが(ゲームはちょっと不明)、<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/nuruta/20120523/1337701664">演出のルールを知るとアニメはもっと楽しくなる!! - アニメな日々、漫画な月日</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20091121/1258765953">とある科学の超電磁砲 OPの演出の解説 一貫性のある正負の方向 - karimikarimi</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lastline/20080329/1206781018">ゲームの右と左 マリオはなぜ右を向いているのか - 最終防衛ライン2</a><br />
→<a href="http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-770.html">物語の進行方向について(日本漫画のメリットとか):島国大和のド畜生</a><br />
<b>もっと単純に考えてもいいのでは</b>、というのがぼくの今日の考え。<br />
映画の場合。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=QoAiVXpJrMY">イージーライダー「ワイルドで行こう」 - YouTube</a><br />
多分バイクで走る映画としては世界一有名な映画だと思うけど、冒頭、バイクは<b>右から左へ走ってますよね?</b> これ、強いから? ぼくの考えでは、車は右側通行の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでは、<b>カメラがそっちのほうに置きやすかったから</b>。バイクが左走って、カメラが右側から撮ったら、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%BB%CF%A9%B8%F2%C4%CC%CB%A1">道路交通法</a>(って<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カにあるかしらないけど)違反になっちゃう。<br />
で、最後のほう、モーテルに泊まろうと思って日の暮れた道を走る二人のバイクは左から右へ走ってますよね? これはモーテルに意味を持たせたかったからかな?<br />
ネットで見られるかどうか不明なんですが、このあとこの二人は何回か<b>左から右へと走ります</b>が、それはたとえば、<br />
・明らかに左側走ってる(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%F2%C4%CC%B0%E3%C8%BF">交通違反</a>かどうかは不明)<br />
・林の中の子供の視線<br />
・カメラ<b>道路わきに固定</b>で、道路の進行方向左側にあるガソリンスタンドに寄る二人を撮る<br />
などがあります。その他どういう場面でも、まあだいたい<b>カメラの都合</b>だと考えていれば間違いない。<br />
日本で「バイクに乗ってる人」を撮ろうとすると、「左から右」の向きになります。そのほうが景色が普通に見える。<br />
こんな感じ。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=9Eklp_mgYME">Sportster xl1200l Female rider encounter - YouTube</a><br />
日本映画だと、車は左側通行なんで、左から右へ走るのがほとんどのはず。<b>そのほうが撮りやすいから</b>。<br />
同じ理由で、電車だと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B3%A4%C6%BB%C0%FE">東海道線</a>の上りは左から右、下りは右から左へ流れる(追記:よく考えたら上り・下りとも左側通行の路線外から撮るんで「右から左」だった。上りは海が背景、下りは山が背景)。<br />
具体的な例を探そうと思って<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F5%DF%B7%CC%C0">黒澤明</a>『天国と地獄』見たら、下りの「特急こだま」が左から右へ走っていて驚いた。えーと…そのあと、河原に残された子供を助けに刑事さんたちが土手を、<b>左から右へ走る車</b>で助けに行きます。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=Zju1Bd3BKCE">【とある科学の超電磁砲】 -OP fripSide only my railgun 歌詞付き - YouTube</a><br />
電車の「右から左」移動は、これ、舞台が東京の西側なんで、西から東(上り)ですかね? 太陽を正面にしてる。映画ではあまりそういう撮り方しないと思うけど。で、美琴の太陽の当たり具合だと、<b>上り電車の南側の窓</b>。対向電車来たらどうするのかは不明です。<br />
ちなみに新opだと、車が左走行→カーブを右側に走行車線越えてストップ→(左ハンドルの車の)<b>右側の助手席に座っていた女の子が降りる</b>、という、<b>実写でやったらいろいろ問題になりそうなこと</b>やってます。<br />
多分たいていの日本のアニメでは、人は(右側通行なんで)道を歩いている絵は右から左へ動きますですな。そこまで実写的風景にこだわらなくてもいいと思うんだけれど、人間の目はそれに慣れてるのかな? 多分『映画 <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B1%A4%A4%A4%AA%A4%F3%A1%AA">けいおん!</a>』もイギリス右側通行なんで、日本と同じセンスで撮ってた気がする。<br />
車が右から左へ動く日本の例もないことはないです。<b>車で送り迎えされているお嬢様が、校門の前で車から降りるシーン</b>(お嬢様は後部座席)。<br />
もうちょっと分かりやすいところだと、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%E2%CB%A1%BE%AF%BD%F7%A4%DE%A4%C9%A4%AB%A1%F9%A5%DE%A5%AE%A5%AB">魔法少女まどか☆マギカ</a>』の1話とかどうかな? 冒頭、夢の中でまどかが右から左へ進むのは、<b>多分右が手前で左が奥</b>、という人間の感覚があるからだと思うけど、ほのかが教室に入って来るシーンはなぜ右から左かというと、多分たいていの教室は向かって右に出入り口があるんで、左から右のシーンを描くと教室の人たちを描かなければならない(黒板上にカメラを置く感覚)んで<b>面倒くさいから</b>とか? まあその後、保健室に二人が行くシーンでは、右から左へ動くまどか・ほのかを見ている学校の人たち写してますですが…。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=BTa6a2HmzWc">映画「陸軍」 ラストシーン - YouTube</a><br />
<b>日本映画史上屈指の名場面</b>だと私的には思っている、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%DA%B2%BC%B7%C3%B2%F0">木下恵介</a>の映画『陸軍』ラストシーンです。注目したいのは5分以降の人の動き。軍隊の行進は基本右→左なんで、それを見ている群集&<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C3%E6%B8%A8%C2%E5">田中絹代</a>の動きは左から右になるんですけど、これ、別に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C3%E6%B8%A8%C2%E5">田中絹代</a>が右から左へ動く絵でもよくね? とか思いませんか。ぼくは単純に、自然光の関係でカメラが太陽を背にして<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C3%E6%B8%A8%C2%E5">田中絹代</a>を撮りたいから(<b>顔の影が彼女に出ないようにしたいから</b>)と思ったんですが、違うですかね? その前の、橋のほうへ走っていく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C3%E6%B8%A8%C2%E5">田中絹代</a>&群集は、右から左へ走ってます。<br />
要するに、実写撮影の「右から左」「左から右」ってのは<b>撮影上の都合というのが、演出と同じぐらいあるのでは?</b> という話。アニメの場合だって、左から右へ動かすときには「路上」ではなく「歩道上の、より道路より遠い側」を撮るのは、画面的に面倒な上にあまり意味がないからかも。<br />
とりあえず、「左から右」への場面としては、どの程度有名か不明ですが、同じ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%DA%B2%BC%B7%C3%B2%F0">木下恵介</a>『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%F3%BD%BD%BB%CD%A4%CE%C6%B7">二十四の瞳</a>』の、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%E2%BE%BE%B9%C1">高松港</a>の堤防沿いの道を泣きながら歩く少女の演出を推しておきたいです。みんな見て! <b>左側通行だけど</b>。<br />
で、舞台の話なんだけど(<b>ここまでは序論です</b>)。<br />
当然のことながら、映画・アニメより以前に芝居というものがあって、西洋には「上手(かみて)」「下手(しもて)」の概念があり、西洋演劇と共に日本にもその作劇術が伝わってきたわけですが、日本古来の芝居には<b>そんなものはありません</b>。ほとんどの演劇において、役者は左から出て右に座ったり、右側にある舞台で芝居する。能においては「橋懸り」という奴ですかね?<br />
参考動画。<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=SJiTy9L3m74">勧進帳 - YouTube</a><br />
西洋だとこんな感じ? もっといい例があるかな?<br />
→<a href="http://www.youtube.com/watch?v=B7x_eC__6rw">新国立劇場バレエ 3分でわかる白鳥の湖 - YouTube</a><br />
なんでそうなったか、つまり「上手」「下手」ができたかというと…<b>座席の右側の人(舞台から見て左側の人)によりよく見てもらいたいため。</b>なぜそうかというと、<b>右側の人のほうが左側の人よりえらいから</b>。<br />
なんで右側の人のほうがえらいかというと、多分戦争と関係がある。<b>攻めるときは必ず右側から攻める</b>。右側に大将いないと駄目だよね? で、敵のほうは向かって左から攻めてくるんで、巴形になったり(昔の戦争の場合です)。<br />
<br />
適当にまとめると、<br />
1・芝居の右側が上手なのは、えらい人に見せるため<br />
2・映画で右から左に流すのは、多分撮影都合上の問題<br />
3・アニメも多分手間暇の問題。あと映画に目が慣れている人のため<br />
4・右が手前、左が奥に感じられるのは、人間の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B4%CD%FD%C5%AA">心理的</a>にあるかもしれない<br />
(ただし例外はいくらでもあると思う)<br />
<br />
『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%E2%CB%A1%BE%AF%BD%F7%A4%DE%A4%C9%A4%AB%A1%F9%A5%DE%A5%AE%A5%AB">魔法少女まどか☆マギカ</a>』に限らないけど、戦闘シーンのあるアニメ、<b>どっち向きで戦っているか</b>考えながら見ると面白いかもです。あと<b>西部劇</b>。<br />
<div class="hatena-asin-detail"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873767369/lovedog-22/"><img src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51fVBatqtlL._SL160_.jpg" class="hatena-asin-detail-image" alt="映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)" title="映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)"></a><div class="hatena-asin-detail-info"><p class="hatena-asin-detail-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4873767369/lovedog-22/">映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)</a></p><ul><li><span class="hatena-asin-detail-label">作者:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%D9%CC%EE%CD%B3%CD%AA%B5%A8">富野由悠季</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">出版社/メーカー:</span> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AD%A5%CD%A5%DE%BD%DC%CA%F3%BC%D2">キネマ旬報社</a></li><li><span class="hatena-asin-detail-label">発売日:</span> 2011/08/29</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">メディア:</span> 単行本(ソフトカバー)</li><li><span class="hatena-asin-detail-label">購入</span>: 15人 <span class="hatena-asin-detail-label">クリック</span>: 98回</li><li><a href="http://d.hatena.ne.jp/asin/4873767369/lovedog-22" target="_blank">この商品を含むブログ (72件) を見る</a></li></ul></div><div class="hatena-asin-detail-foot"></div></div> <br />
なお、なぜグランドピアノが下手に置かれるかというと、フタの向き考えてみるといいですね。<b>逆向きだとうまく響かない</b>だろ! なんでグランドピアノの右側が開くかというと…<b>左側開けるようにするのは大変だから</b>!<br />
<br />
これは以下のメモに続きます。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120605/hyouka">アニメ『氷菓』を舞台化するなら、古典部の部室はこうするしかない(opの絵はおかしい)</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120607/teki">なんで敵は「右」から来るの?</a></p>
Sun, 03 Jun 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002786963
映画
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映画『ヒトラー〜最期の12日間〜』の某人物の台詞について(「低気温のエクスタシーbyはなゆー」関連)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120525/hana <p> こういうブログがあります。<br />
→<a href="http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/">低気温のエクスタシーbyはなゆー</a><br />
まあだいたい、24時間以内に「<a href="http://togetter.com/">Togetter</a>」でデマ認定されてしまうような情報をコピペ→拡散している、俺にとっては<b>ノイズを増やしているだけの迷惑極まりないブログ</b>です。<br />
→<a href="http://togetter.com/li/308924">PKAnzug氏による検証 『福島県の子供の病死者数が増えている』? - Togetter</a><br />
<br />
で、2012年5月25日現在「<a href="http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/">低気温のエクスタシーbyはなゆー</a>」の冒頭には、以下のテキストがあります。</p>
<blockquote>
<p>映画「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>最期の12日間」より: 「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%CF%A2">ソ連</a>軍に包囲される前にベルリン市民を脱出させるべき」という進言を退けた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>は、平然と「国民の自業自得(自己責任)」だとうそぶく。「(ドイツ)国民が地獄を味わうのは当然の義務。われわれを(選挙で合法的に)選んだのは国民なのだから、最後まで付き合ってもらうさ」</p>
</blockquote>
<p> それに対して、以下のような指摘があります。<br />
→<a href="https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/205503245089648640">https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/205503245089648640</a></p>
<blockquote>
<p>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%B8%A9">福島県</a>の子供の病死者数が増えている」と煽っている(?)「低気温のエクスタシーbyはなゆー」というHP、トップに「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>最期の12日間」の台詞が引用されてるんだけど、それは<b>映画でも史実でも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>でなく<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>の台詞である事を考えると、ソースを確認しない人なんだ</b>ってことは判る<br />
MyoyoShinnyo(こなたま)</p>
</blockquote>
<p> 本当だったらもうこれRTしておしまいにしてもいい(情報源としてこっち関係のこなたまさんは更にソースを探す必要はあまりない気がする)んですが、それだと俺もソースを確認しない人になってしまうので、とりあえず映画『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>〜最期の12日間〜』と、本『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>最期の12日間』(ヨアヒム・フェスト、鈴木直・訳、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%E4%C7%C8%BD%F1%C5%B9">岩波書店</a>、2005年)を<b>確認しました</b>。<br />
映画は52分あたりから。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>の台詞(字幕)</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>「モーンケ、何だ」<br />
モーンケ「市民軍は敵の餌食です。経験も装備も乏しくて」<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>「その不足は彼らの熱烈な勝利への執念が埋める」<br />
モーンケ「武器がなければ戦えません。犬死にです」<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>「同情しないね。同情など感じない。彼らが選んだ運命だ。驚く者もいようが----我々は国民に強制はしてない。<b>彼らが我々に委ねたのだ。自業自得さ</b>」</p>
</blockquote>
<p> 1時間11分あたり。</p>
<blockquote>
<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>「死ぬのは難しくない。ほんの一瞬だ。そして後は永遠の平安」<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E5%A5%DA%A1%BC%A5%A2">シュペーア</a>「国民はご容赦を」<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>「わが国民が試練に負けても、私は涙など流さん。それに値しない。<b>彼らが選んだ運命だ。自業自得だろう</b>」</p>
</blockquote>
<p>「自業自得」って、同じ台詞<b>二人が言ってますですかね?</b><br />
DVDなんで、映画公開時とは字幕違うかもしれない。あとドイツ語字幕ついてないんで本当は何て言ってるのかよく分からない。<br />
本のほうはこんな感じ。『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>最期の12日間』p63-65</p>
<blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>は、窓に厚紙を打ち付けた執務室で、ロウソクの光をたよりに新聞報道のための最後の会見をおこない、偉大なる計画が挫折したすべての責任は将校団、および危機にあおられて身内の結束に走った彼らの「反応」にあったと非難した。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>は長広舌をふるい、将校団が平時のころからすでに軍備を怠り、フランスと<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%CF%A2">ソ連</a>に対する戦闘では決断を誤り、連合軍の侵攻中には役に立たず、ついには七月二〇日[国軍将校団による<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>暗殺未遂事件]にまでいたったことをあげつらい、旧特権階級は再三再四、「裏切り」だけをおこなってきたと断言した。<br />
これに対して<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>配下の官吏ハンス・フィリッチェ部長は「しかし、国民が示してきた忠誠、信念、献身的態度は無視してはなりません」と異議をとなえた。そのとき、普段はつねに計算高く慎重に言葉を選ぶこの宣伝相が、<b>国民も腰抜けだった</b>と、はき出すように言った。<br />
「自分の妻が強姦されるというのに、男たちがもはや戦おうとすらしない国民相手に、いったい何ができるというのかね」と、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>は怒りをぶつけた。<br />
「その国民は今、東部戦線では逃亡し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%BE%C9%F4%C0%EF%C0%FE">西部戦線</a>では白旗を振って敵を迎えている」と彼は「憤怒で顔を真っ赤にして」叫んだ。自分は、<b>国民に同情はしない。国民がみずからこの運命を選択したのであれば、なおのことだ</b>。一九三三年、ドイツの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%CF%A2%CC%C1">国際連盟</a>脱退の是非を問う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%CC%B1%C5%EA%C9%BC">国民投票</a>が行われた時、国民は自由投票によって隷属の政治を捨て、果敢な挑戦の政治を選ぶ決断をした[この投票では四五〇〇万人の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%AD%B8%A2%BC%D4">有権者</a>の九五%が脱退に賛成したとされる]。その挑戦が今や挫折したのだ。こう述べると<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>は席から立ち上がって、つけくわえた。<br />
「確かにこのことは少なからぬ人々にとって驚きだろう。……しかし思い違いをしないでもらいたい。<b>われわれは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%A4%A5%C4%B9%F1">ドイツ国</a>民に無理強いしてきたわけではない。</b>同じように私はいかなる人間に対しても、自分の部下になるよう無理強いした覚えはない。<b>国民が自分の方からわれわれに委任したのだ。……つまりは自業自得ということだ</b>」。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>は立ち去りながら、ほとんどドアに近いところでもう一度振り返り、部屋の中に向かって叫んだ。<br />
「しかしわれわれが退場するときには、世界が震撼するだろう」。</p>
</blockquote>
<p> <b>…「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%CF%A2">ソ連</a>軍に包囲される前にベルリン市民を脱出させるべき」との関連は見出せなかったですが?</b><br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E5%A5%DA%A1%BC%A5%A2">シュペーア</a>の記録(証言)を確認したいんだけど、今回は、ドイツ語の資料・史料見て(読んで)ないのでいい加減ですが、「<b>ソースが映画</b>」だったらこの程度でいいかな。いずれにしても「<b>国民が地獄を味わうのは当然の義務</b>」という言葉は確認できなかった。<br />
<br />
一応公平に書くと、<br />
1・映画『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>〜最期の12日間〜』で、モーンケの「市民軍を何とかして」というお願いに、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>は日本語字幕上では「自業自得」と言っている。<br />
2・同じく映画『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>〜最期の12日間〜』で、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E5%A5%DA%A1%BC%A5%A2">シュペーア</a>の「ベルリン市民を脱出させるべき」的進言に、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>は日本語字幕上では「自業自得」と言っている。<br />
3・「国民が地獄を味わうのは当然の義務」という言は<b>確認できなかった</b>(別の史料当たれば見られるかもしれない)。<br />
4・本『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>最期の12日間』(ヨアヒム・フェスト、鈴木直・訳、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B4%E4%C7%C8%BD%F1%C5%B9">岩波書店</a>、2005年)では、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>の言葉は確認できるが、多分<b>「ベルリン市民」の話ではない</b>。<br />
5・多分この件に関しては、「低気温のエクスタシーbyはなゆー」は、トップページを</p>
<blockquote>
<p>映画「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>〜最期の12日間〜」より: 「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%CF%A2">ソ連</a>軍に包囲される前にベルリン市民を脱出させるべき」的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E5%A5%DA%A1%BC%A5%A2">シュペーア</a>の進言を退けた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>は、「国民の自業自得(自己責任)」だと言う。「わが国民が試練に負けても、私は涙など流さん。それに値しない。彼らが選んだ運命だ。自業自得だろう」</p>
</blockquote>
<p> ぐらいに直せば、「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>の台詞」として問題はない気がする(ただし「映画」の中の話なんで、<b>史実は未確認</b>)。<br />
6・要するに、こなたま氏は<b>記憶違い</b>、はなゆー氏は<b>盛りすぎ</b>な気がする。<br />
7・引き続き<b>誰も信用しない</b>。<br />
<br />
ということで…どんなもんですかね、@MyoyoShinnyo(こなたま)さん?<br />
<br />
(2012年5月26日追記)<br />
@MyoyoShinnyo(こなたま)さんさんから連絡をいただきました。<br />
→<a href="https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/206183477329137664">https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/206183477329137664</a></p>
<blockquote>
<p>おーっ、そうだ!そういえば<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E5%A5%DA%A1%BC%A5%A2">シュペーア</a>との会話で言ってた気がする。</p>
</blockquote>
<p>→<a href="https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/206185563190071299">https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/206185563190071299</a></p>
<blockquote>
<p>独語版DVDは引っ張り出すのめんどくさいので日本語版で確認した。というわけで、これ <a href="http://bit.ly/KJ3pYE">http://bit.ly/KJ3pYE</a> は私が映画での<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D2%A5%C8%A5%E9%A1%BC">ヒトラー</a>と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%E5%A5%DA%A1%BC%A5%A2">シュペーア</a>との会見のシーンを<b>完全に失念、意識の端にすら上げていなかったがためのミス</b>です。</p>
</blockquote>
<p>→<a href="https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/206185983480299520">https://twitter.com/MyoyoShinnyo/status/206185983480299520</a></p>
<blockquote>
<p>ベルリン戦での「自分たちを選んだ自業自得」発言は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B2%A5%C3%A5%D9%A5%EB%A5%B9">ゲッベルス</a>のが有名なので、そのための思い込みでした。</p>
</blockquote>
<p> ということです。</p>
Fri, 25 May 2012 00:00:01 +0900
hatenablog://entry/17680117127002787203
ネット
-
サイト名を変えました
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120525/site <p> 数年ぶりに変えてみました。もうすでにとっくの昔に「日記」じゃなくなってるんで。<br />
「愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)」<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%C6%A5%F3%B8%EC">ラテン語</a>が気になる人は以下のテキストなど見てね。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070624/kaesaru">引用テキストの多いぼくの日記でカエサルの「人は自分の見たいものしか見ない」という話をしてみるよ</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070627/gallico">カエサル『ガリア戦記』から引用2つ </a><br />
某アニメの影響は…少しある。<br />
</p>
Fri, 25 May 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002787115
メモ
-
記者会見では質問ではなく演説するので有名な朝日新聞の本田雅和記者が2012年4月から福島総局になったそうです
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120524/honda <p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A6%A5%A3%A5%AD%A5%DA%A5%C7%A5%A3%A5%A2">ウィキペディア</a>がソースですが。<br />
→<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E9%9B%85%E5%92%8C">本田雅和 - Wikipedia</a></p>
<blockquote>
<p>2010年9月に夕張を去り、同年10月から札幌で勤務。<b>2012年4月から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%BB%D4">福島市</a>の福島総局に勤務している</b>。<br />
(中略)<br />
2007年4月から北海道報道センターに転属となり、記者として復活。夕張支局で勤務していたが、『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%B3%A4%C6%BB%BF%B7%CA%B9">北海道新聞</a>』が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%E2%C0%AF%BA%C6%B7%FA">財政再建</a>に向けた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%BC%C4%A5%BB%D4">夕張市</a>の取り組みをスクープすると、<b>その都度市役所の担当部署に怒鳴り込み</b>、記者同士の飲み会でも「あの記事は何だ」と他の記者に文句をつけてエキセントリックになることがしばしばあると報じられた。また、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CD%BC%C4%A5%BB%D4">夕張市</a>長の記者会見では<b>質問者としての立場を超え延々と自説を開陳</b>し、他の記者の質問時間を奪うなどの行動が災いして<b>夕張の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%AD%BC%D4%A5%AF%A5%E9%A5%D6">記者クラブ</a>を分裂させるに至った</b>ともいう(本田は、記者会見で、長時間の質問をする事が多い)。</p>
</blockquote>
<p> <a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%CB%A5%E5%A1%BC%A5%E8%A1%BC%A5%AF%A1%A6%A5%BF%A5%A4%A5%E0%A5%BA">ニューヨーク・タイムズ</a>のノリミツ・オーニシ記者と並んで、<b>独自の視点から記事を書く</b>ことで有名な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C6%FC%BF%B7%CA%B9">朝日新聞</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%DC%C5%C4%B2%ED%CF%C2">本田雅和</a>記者ですね。<br />
こんな記事なんて、本田さん臭がちょっとします。<br />
→<a href="http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001205200001">朝日新聞デジタル:民衆裁判で原発事故は「予見可能」/郡山-マイタウン福島</a></p>
<blockquote>
<p>民衆裁判で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故は「予見可能」/郡山<br />
<br />
<b>2012年05月21日</b><br />
<br />
●東電幹部ら「有罪」、「人道に対する罪」に言及<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%C2%E8%B0%EC%B8%B6%C8%AF%BB%F6%B8%CE">福島第一原発事故</a>について、市民が自らの手で国と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a>の刑事責任を追及した「<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>を問う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%B1%BD%B0%CB%A1%C4%EE">民衆法廷</a></b>」。20日、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B7%B4%BB%B3%BB%D4">郡山市</a>であった「判決」公判では、大学教授らの判事団が国や東電の当時の幹部らに「有罪」を言い渡した。<br />
この日は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%EE%C1%EA%C7%CF%BB%D4">南相馬市</a>の詩人若松丈太郎さん(76)、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C2%BC%BB%D4">田村市</a>の農家渡辺ミヨ子さん(70)ら4人も意見を述べた。若松さんは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>災害を<b>「核災」と表現</b>し「将来に禍根を残さないために、核災の原因者たちの犯罪を糾弾しなければならない」と訴えた。<br />
渡辺さんは現在、三春町で小学4年の孫娘ら家族5人で避難生活を送る。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>から25キロ離れた<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C2%BC%BB%D4">田村市</a>都路町で、無農薬でナツハゼを育てて、ジャムやジュースにして販売していた。だが<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%FC%BC%CD%C0%AD%A5%BB%A5%B7%A5%A6%A5%E0">放射性セシウム</a>で汚染されたため、売るのをやめた。<br />
時折、涙声になりながらも、「ウソで作り上げられた安心安全の中で、か弱い人たちは生きていけない。事故を起こした責任を認めて下さい」と述べた。<br />
また<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%E2%C9%F4%C8%EF%C7%F8">内部被曝</a>(ひばく)の危険性を訴える大阪<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%D6%BD%BD%BB%FA%C9%C2%B1%A1">赤十字病院</a>小児科医の山本英彦さん</b>と、事故後、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%D0%CD%D5%B7%B4">双葉郡</a>で<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C9%A5%AD%A5%E5%A5%E1%A5%F3%A5%BF%A5%EA%A1%BC%B1%C7%B2%E8">ドキュメンタリー映画</a>を撮影した映画監督の佐<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A3%C9%F0">藤武</a>光さん</b>が証人となり、国や東電の対応を批判した。<br />
「被告」の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%DB%B8%EE%C3%C4">弁護団</a>を務めた弁護士3人の法廷助言者は、国や東電は「今回の事故は、予見することも、結果を回避することも不可能だった」と訴えて「無罪」を主張した。<br />
だが、判決はいずれも「可能だった」と判断。さらに今回の事故については「<b>人道に対する罪も追求すべきだ</b>」と付け加えた。<br />
<br />
●「良心に従って」市民自らが判断<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%C5%E7%C2%E8%B0%EC%B8%B6%C8%AF%BB%F6%B8%CE">福島第一原発事故</a>に関し、政府と<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%EC%B5%FE%C5%C5%CE%CF">東京電力</a>の刑事責任を市民の手で追及する「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>を問う<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%B1%BD%B0%CB%A1%C4%EE">民衆法廷</a>」は国家による裁判ではない。このため法的拘束力はないが、法廷を担う弁護士と元判事による「検事団」や大学教授による「判事団」は、「あらゆる権力からの自由の下、良心に従って行動すること」を求められ、「そのことを通じて普遍性を獲得することを使命とする」とされている。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%B1%BD%B0%CB%A1%C4%EE">民衆法廷</a>は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D9%A5%C8%A5%CA%A5%E0%C0%EF%C1%E8">ベトナム戦争</a>における米軍の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%EF%C1%E8%C8%C8%BA%E1">戦争犯罪</a>を裁く「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E9%A5%C3%A5%BB">ラッセ</a>ル・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%EB%A5%C8%A5%EB">サルトル</a>法廷」が始まりとされる。1960年代、哲学者<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%D0%A1%BC%A5%C8%A5%E9%A5%F3%A5%C9%A1%A6%A5%E9%A5%C3%A5%BB%A5%EB">バートランド・ラッセル</a>や作家<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B8%A5%E3%A5%F3%A1%A6%A5%DD%A1%BC%A5%EB%A1%A6%A5%B5%A5%EB%A5%C8%A5%EB">ジャン・ポール・サルトル</a>が呼びかけ、国の枠組みの中では裁かれなかった<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%F1%BA%DD%CB%A1">国際法</a>違反や人道に対する罪を市民が裁く手法として広がった。アフガン、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A4%A5%E9%A5%AF%C0%EF%C1%E8">イラク戦争</a>についても国際的な市民の連帯の中で開催された。<br />
「被告の弁護人もいない一方的な<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%CD%CC%B1%BA%DB%C8%BD">人民裁判</a>」との批判に対し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%B1%BD%B0%CB%A1%C4%EE">民衆法廷</a>も被告の弁護役として<b>日韓の弁護士3人</b>を立てた。<br />
法廷実行委員会の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%CB%C6%A3%C0%AE%C9%A7">伊藤成彦</a>・中央大名誉教授(社会思想史)は「これまでの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%B1%BD%B0%CB%A1%C4%EE">民衆法廷</a>が戦争責任を問うてきたのに対し、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>を問うのは初めて」と語る。依然手探りの面はあるが、現実の司法制度でも<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%B6%C8%AF">原発</a>事故の刑事責任を問う動きが出る中、「市民の手で先鞭(せんべん)を付けたい」との考えだ。</p>
</blockquote>
<p> なんか<b>木下黄太さんと絡みそうな予感</b>がすごくする。<br />
→<a href="https://twitter.com/#!/asahi_fukushima">朝日新聞福島総局 (asahi_fukushima) は Twitter を利用しています</a><br />
→<a href="http://twilog.org/asahi_fukushima">朝日新聞福島総局(@asahi_fukushima) - Twilog</a><br />
→<a href="https://twitter.com/asahi_fukushima/status/200560254990295040">Twitter / asahi_fukushima: 朝日新聞福島総局</a></p>
<blockquote>
<p>2012年05月10日(木)<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%AB%C6%FC%BF%B7%CA%B9">朝日新聞</a>福島総局は、<b>母子のみで県外に避難されている方を対象に、悩みや要望についての調査を予定しています</b>。フォロワーで協力していただける方は、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C4%A5%A4%A5%C3%A5%BF%A1%BC">ツイッター</a>アカウント明記の上、( boshi-hinan@<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/asahi.com">asahi.com</a> )まで連絡お願いします。折り返し連絡をさせていただきます。<br />
posted at 21:17:45</p>
</blockquote>
Thu, 24 May 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002787355
ネタ
-
日本読書新聞1955年5月2日の記事「児童雑誌の実態 その四」(良いものを探す)
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120520/zassi <p> 悪書追放運動当時の新聞テキストから。誤字とか読み間違いはお許しください。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>1955年5月2日より。<br />
前のテキストはこちら。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120511/jisyuku">日本読書新聞1955年3月21日の記事「児童雑誌の実態 その一 お母さんも手にとってごらん下さい」</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120518/zassi">日本読書新聞1955年4月4日の記事「児童雑誌の実態 その二」(少女系雑誌)</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120519/zassi">日本読書新聞1955年4月18日の記事「児童マンガの実態 その三 マンガ・ふろく・言葉など」</a></p>
<blockquote>
<p>児童雑誌の実態その四<br />
<br />
この特集もすでに三回、今日の児童雑誌の実態として、欠点の指摘を中心にすすめてきたが、今回は、どこかに良い点はないか、すくなくとも“良い芽”は見られないか、という立場から検討してみた。<br />
本誌の記事は各方面の共感と反響を呼び、各界も活発な動きをみせはじめているが、これは一時の流行に終らせてはならないものだ。業界の反省はもとより、すべての親たち、現場の教師たちが、強い愛情とたゆまぬ努力によって、子どもたちに即して、この問題を解決してゆくほかない。<br />
そこで、では具体的にどうすればよいのか、実地に当ってどういう方法が可能なのか--実態調査と二、三の指導実例をあげて、考えてみることにした。<br />
<br />
本号は従来通り本誌<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%B9%BB%BF%DE%BD%F1%B4%DB">学校図書館</a>欄担当の各氏(菱沼太郎、森久保仙太郎、久保田浩、菅忠道、真船和夫、岡田日出士)のほか、藤田博(野方小学校)藤本一郎(京橋小学校)両氏の協力をえて本紙編集部がまとめた。なお、今回は特に全国各地から様々の資料、意見などを沢山の方々からお寄せいただいたので、それを使わせていただいた。<br />
<br />
マンガと子ども<br />
<br />
大阪氏の某小学校の調査(同市指導主事尾原淳夫氏提供)によると、<br />
<br />
▽マンガに対する家族の見方<br />
<br />
「叱る」三〇名、「とめる」六六名、「無関心」一五四名、「ほめる」七名。</p><p>▽好きなマンガの内容</p>
<table>
<tr>
<td>/</td>
<td>一年</td>
<td>二年</td>
<td>三年</td>
<td>四年</td>
<td>五年</td>
<td>六年</td>
<td>計</td>
</tr>
<tr>
<td>冒険もの</td>
<td>12</td>
<td>26</td>
<td>11</td>
<td>20</td>
<td>27</td>
<td>7</td>
<td>103</td>
</tr>
<tr>
<td>探偵もの</td>
<td>15</td>
<td>20</td>
<td>20</td>
<td>22</td>
<td>29</td>
<td>14</td>
<td>120</td>
</tr>
<tr>
<td>怪奇もの</td>
<td>1</td>
<td>1</td>
<td>3</td>
<td>13</td>
<td>9</td>
<td>0</td>
<td>27</td>
</tr>
<tr>
<td>架空もの</td>
<td>3</td>
<td>1</td>
<td>7</td>
<td>4</td>
<td>5</td>
<td>10</td>
<td>30</td>
</tr>
<tr>
<td>ユーモア</td>
<td>12</td>
<td>1</td>
<td>14</td>
<td>11</td>
<td>9</td>
<td>2</td>
<td>49</td>
</tr>
<tr>
<td><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%DC%C3%D2">頓智</a>もの</td>
<td>5</td>
<td>14</td>
<td>17</td>
<td>19</td>
<td>31</td>
<td>2</td>
<td>88</td>
</tr>
<tr>
<td>お伽もの</td>
<td>6</td>
<td>7</td>
<td>6</td>
<td>4</td>
<td>14</td>
<td>0</td>
<td>37</td>
</tr>
<tr>
<td>友情もの</td>
<td>2</td>
<td>2</td>
<td>2</td>
<td>6</td>
<td>14</td>
<td>5</td>
<td>31</td>
</tr>
<tr>
<td>悲劇もの</td>
<td>4</td>
<td>11</td>
<td>14</td>
<td>20</td>
<td>18</td>
<td>19</td>
<td>76</td>
</tr>
<tr>
<td>風刺もの</td>
<td>0</td>
<td>6</td>
<td>1</td>
<td>1</td>
<td>1</td>
<td>1</td>
<td>10</td>
</tr>
<tr>
<td>生活もの</td>
<td>2</td>
<td>3</td>
<td>2</td>
<td>8</td>
<td>10</td>
<td>3</td>
<td>28</td>
</tr>
<tr>
<td>歴史もの</td>
<td>5</td>
<td>9</td>
<td>9</td>
<td>23</td>
<td>23</td>
<td>23</td>
<td>79</td>
</tr>
</table><p> <br />
どのように導くか<br />
現場教師の記録<br />
<br />
現場の教師の記録を見る前に、読者の投書から二つの意見を紹介しよう----<br />
「小学校の女先生も母親も、学習雑誌という名に信頼して子どもに与えっぱなしにしているが、それでよいのか」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%B8%FD%B8%A9">山口県</a>岩国市・葛原白葉氏)という声。もう一つは「最近東京近郊で急激な流行を見せている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%DF%CB%DC%B2%B0">貸本屋</a>と、地域子供会とが手をつなぎ、一体となって読書指導をしていったらどうだろう」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B0%C2%EB%BB%D4">三鷹市</a>・秋山礼孝氏)という提言。--前者は世の母親・教師たちがもっと子どもの雑誌に関心をもって“手にとって読んでほしい”ということを、後者は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%DF%CB%DC%B2%B0">貸本屋</a>さんたちの反省と協力を切望している。いずれも真剣に考えるべき問題であろう。<br />
東京神田の淡路小学校六年生の児童に、これらの雑誌を読ませてその感想からまとめてみると----<b>1・恐迫感がある 2・妄想癖をつくる 3・絵に対する美感をゆがませる 4・映画スター・流行歌手へのアコガレを抱かせる 5・服装をマネたがる 6・類型的な割り切った見方をうえつける(事実を曲げて小説的にみるようになる)</b>----というような心配されている通りの結果が出た。<br />
<br />
計画的な読書指導<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B0%BD%C5%B8%A9">三重県</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%B5%BB%B3%BB%D4">亀山市</a>亀山小学校の松村安雄先生の場合----<br />
「本校において男子の最も好むものはマンガである。マンガのうちでも西部劇は余り好まれず時代物、柔道、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%B9%A5%EA%A5%F3">レスリン</a>グのマンガが特に好まれている。女子の最も好むものは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>である。男子、女子ともに、どちらも物語の筋などは大して問題でない。子どもの言うのには、<b>全体を読み返すということはまずないらしい</b>。しかしええとこだけは何べんも読むというのである。ええとことは<b>チャンバラの場面、化ける場面、類型的な感情を煽ることば</b>、といったところである。……子どもが、マンガや<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>から高度なものに進むきっかけは、母姉兄が買ってきた、読書会に出席するための準備によみだした理由のものが多い。結局、家庭の教育的関心と、学校における読書会等の計画的な読書指導のための方法が、大きな役割をしているといえる」。(なおこの先生からは六年の児童三人に「読書の歩み」を書かれて送られてきたが、これはいずれ紙面に掲載したい=編集部)<br />
<br />
漫画から脱け出る<br />
望みたいたゆまぬ努力<br />
<br />
千葉県<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BE%B8%CD%BB%D4">松戸市</a>の高木第二小学校の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%B4%EE%C2%E5%BD%D5">鈴木喜代春</a>先生の場合----<br />
マンガを足場に子どもの読書を高めてゆこうとして、まず子どもたちと一しょにマンガ本をどんどん読み、ついに子供たちも「うあ、このあいだ見たのと同じだな」といった調子で、<b>マンガに対して批判的な空気</b>を教室内に作っていった。そして一年たらずのうちに、この先生のクラスの子たちは、雑誌『青い鳥』(季刊児童文学雑誌・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%B2%BB%B4%DB%BD%F1%C5%B9">福音館書店</a>発行)をつぶすなという声とともに「<b>青い鳥子ども会</b>」をつくった。そして二十一人の児童が『青い鳥』を買うようになった。そして読書会が生れ、めざましい発展をとげつつある。そして<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%C0%E8%C0%B8">鈴木先生</a>はいう----<br />
「マンガ----まったくおそろしいことです。でもマンガでも読んでくれたら望みがあります。出発はここからです。それにしても、あまりにもひどい商業主義にあきれます。より子どもに親しまれるような作品、子どもを勇気づけるような作品の、本当に少ないことを痛感します。しかし、これらはお互いにせめあうのではなく、現場の教師と、作家と、手をとりあっていくこと。現場の教師は商業主義に負けずに、子どもを守り、もうければよいという方々も、反省してもらいたいものだと思います。お互にケンカにつらなり、取締法などの法律では、ものを解決したくないものです。」(なお、本号六面「本を読んで」欄参照のこと)<br />
<br />
教師に望むこと<br />
<br />
出版界の反省を求めることが第一だが、教育者の力にまつところも極めて大きい。そして教師として考えねばならないことは----<br />
1・社会悪の結果だから仕方がない、われわれは毎日の教室での学科の学習にせい一ぱいだ、などと言わずに、現状に対して少しでも抵抗していく態度をとること。<br />
2・そのために教室で<b>読書指導</b>を計画的に、先ずやること。継続してやれば、必ず効果があがる。<br />
3・ただ感想文を書かせるというように形式にとらわれず、いま子どもが一番多く接している雑誌やマンガなどをどう読むかということを、実物について学習させること。<br />
4・教師対児童の教室内の学習活動として限定せず、母親たちと協力する方法をとり、大人の問題に発展させることで、PTAの組織など忘れてはならない。<br />
しかし、どんなに努力しても、クラスの中にいる一〇-一五人位の<b>読書力のおくれた子</b>は、雑誌やマンガから離れられない。その子どもたちのためにも“本当によいマンガや雑誌がほしい”と願わずにはいられない。<br />
<br />
伸ばしたい良い芽<br />
余りにも少いが<br />
<br />
三十誌をこえる児童雑誌の中から賞めるべき作品や記事を探すのはなかなかむつかしい。この特集を始めた当初から、そのつもりで各誌を見てきたのだが、<b>正直にいって、良い点を見出すのに苦労した</b>。以下紙面のゆるす限り拾ってみた。<br />
<br />
低学年に良いもの<br />
<br />
いわゆる“学習雑誌”と自他ともにゆるしている<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>の学年別雑誌を見てみよう。<br />
『小学二年生』『小学三年生』などの低学年向は全体として大体よいといえよう。『二年生』のつづきどうわ「ろばものがたり」(西山敏夫文・沢井一三郎画)は二年生にもわかるようかけており、絵も良いが、色の工夫がさらにほしい。童話「あめさんふっとくれ」(住井すえ)は、畠と田で働く農家の母と、雨とをむすんで、農業の仕事を教えながら、母の日の心を語りえていよう。つづきえものがたり「いえなき子」(槙本楠郎文・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%AB%BD%D3%C9%A7">谷俊彦</a>画)は、色の美しい絵でこの名作をやさしくよませる。りかどうわ「いもむし」(平井芳夫文・安泰画)は童話の形式をもって、自然に対する目を開かせうると思う。<br />
『小学三年生』では、四月号のめいさくよみもの「きえたせん人」(槙本楠郎・井口文秀画)は芥川の「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%CE%BB%D2%BD%D5">杜子春</a>」の話を絵を中心としてかいており、大体あやまりなく子どもに<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%CE%BB%D2%BD%D5">杜子春</a>を印象づける。スチーブンソンのおはなし「山のはつめい少年」(白木茂文・沢井一三郎画)は三年生むきの伝記として清潔である。しかしほんの小さなエピソードで、一号分では、伝記として断片的によまれすぎよう。連載第一回「とおい北国のはなし」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%C0%EE%CC%A4%CC%C0">小川未明</a>文・松野一夫画)は、めずらしいほど純粋な物語といえるが、三年生が果して、これに興味がもてるか(子どもむきの<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%E4%BE%AE%C0%E2">私小説</a>的作品の今後はどうか)という疑問が出る。それは「そらのおうし」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%C2%C5%C4%C5%C1">和田伝</a>文・武田まさみ画)も同じだ。四月号の短編「三ちゃんのケンカぐも」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%C0%EE%C0%E9%C2%E5">北川千代</a>文・黒崎義介画)は中間童話といったものだが、こんな段階から<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%E3%B2%BD">純化</a>へむかうのもよいと思う。あまり観念的・高踏的なものより、まずこの辺から、という感じである。<br />
マンガには<b>これといって良いものがない</b>中で、「ししがりのタルタランさん」(せんば太郎)は新しい形式で注目されよう、色はよくないが、コマにしばられないところがよい。<br />
この雑誌では「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%DB%A5%ED%A5%DB%A5%ED%A5%C1%A5%E7%A5%A6">ホロホロチョウ</a>のまだらはなぜできた」(八波直則文・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%A4%E4%A4%B9%A4%B8">森やすじ</a>画)、中国むかしばなし「ありの国」(平井芳夫文・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%D3%B5%C1%CD%BA">林義雄</a>画)、つづきよみもの「トムのぼうけん」(西山敏夫文・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%AB%BD%D3%C9%A7">谷俊彦</a>画)なども比較的よいものだ。<br />
『小学四年生』では、世界名作<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>「アラビアのガラスつぼ」(土家由岐雄文・池田和夫画)は文章に<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B1%A5%EC%A5%F3%CC%A3">ケレン味</a>がなくてよい、絵もまずまずといえる。文芸読物「おかあさん物語」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C4%E1%C5%C4%C3%CE%CC%E9">鶴田知也</a>文・滝田要吉画)は清らかで美しい話だが四年生に感動を与えうるかどうか疑問。朝鮮昔話「ほととぎすになった男」(平井芳夫文・花野原芳明画)はおもしろいものになりそうな作品。同じく四月号の友情小説「星はいつまでも」(園田てる子文・松野一夫画)は清潔で面白い。<br />
『小学五年生』では、連載小説「良太とみちる」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C3%E6%C0%A1%B9%BE">田中澄江</a>文・沢田重隆画)は意欲のある本格的な少年<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%BD%F7%BE%AE%C0%E2">少女小説</a>といえよう。だが純粋ということは子どもにとって高踏的になり易い、どこかに生活とそれを結びつけるカギはないものか。連載小説「火を吐く富士」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%BB%CD%E5%C1%D0%BC%F9">沙羅双樹</a>文・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B0%CB%C6%A3%C9%A7%C2%A4">伊藤彦造</a>画)は<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%E5%C2%E5">上代</a>に取材した注目される作品。名作<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B3%A1%BC%A5%AB%A5%B5%A5%B9">コーカサス</a>のとりこ」(平井芳夫文・池田かずお画)、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AD%A5%E5%A5%EA%A1%BC%C9%D7%BF%CD">キュリー夫人</a>伝「四等車のマリー」(大屋典一文・石井達治画)、映画物語「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CF%A9%CB%B5%A4%CE%C0%D0">路傍の石</a>」など、まずまずというところ。四月号のユーモア小説「ヨタじいさんのヨタばなし」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%BF%C4%CD%C9%F0%C6%F3">平塚武二</a>文・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%BF%AE%C2%C0%CF%BA">鈴木信太郎</a>画)は良かった。<br />
<br />
おもしろくする工夫<br />
<br />
さてここで、学習的な記事について触れてみよう。『小学五年生』四月号を例としてあげると、「楽しい名画展」「目で見る社会科」「絵で見る日本史」などであるが、これらはいずれもぜひ育てて行きたい企画である。目でみる社会科「火山の国日本」は七頁にわたる記事だが、もう少し生活の面を出してほしかった(火山地帯の村の生活など)。こうしたページが、あまりに事典的になるので、子どもたちが興味をもたないのだ。絵で見る日本史「ほろびゆくマンモスと生きる人間」は、良い試みだが、五年生になったばかりの子にはむずかしすぎる。<br />
マンガや小説にアッピールすることを一生懸命に考えている編集者たちが、こうしたページになると急に子どもの興味や理解度に無神経になるのはどうしたことだろう。<br />
特集読物「私たちの児童会」もおもしろい試みで賛成できる。だが、以上あげたようなページは、このままでは子どもが喰いついて来ないだろう。マンガや小説のページに比べて、ずっと読みづらい(組方、割付、頁数などの点)おもしろくするために、いろいろな工夫をしてほしいところだ。<br />
<br />
生活の問題に切込め<br />
<br />
『女学生の友』にゆくと同じ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>と思えぬくらいガラリと変る。『中学生の友』では、時の話題、世界の話題、科学の目、日本の文化のあゆみ、国旗の知識、科学の話題などがあるが、いずれも二頁みひらきで、<b>おそえものの観</b>。これだけがいいというのではないが、突っこめば、もっと正しく中学生にアッピールするのではなかろうか。“知識の袋”ではなく、生活の問題に切りこみ、面白くしてゆけば、科学記事などは殊に喜ばれると思う。<br />
<br />
希望もてる紹介ぶり<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%BD%AC%B8%A6%B5%E6%BC%D2">学習研究社</a>の『一年ブック』では、特に取りあげるものはないが、マンガ「らんどせる」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A9%CE%E8%C6%F3">秋玲二</a>)は軽いユーモアでよいが画面がくらい。にほんむかしばなし「おいもころころ」(鈴木寿雄画)で、日本昔話をこのぐらいに紹介できるなら、間もなく子どもに入ってゆけそうだ。『三年ブック』では残念ながら賞めたい頁はない。<br />
<br />
美しい実話など<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B9%D6%C3%CC%BC%D2">講談社</a>の『少年クラブ』五月号では、少年感動小説「ラッパの亀」(氏原大作文・林唯一画)と、ほんとうにあった話「感謝の捕物」(高村暢文・矢車涼画)の二つがとれるものといえよう。前者は、<b>頭のおかしくなった亀という男</b>が、比較的ヒューマンに書かれており、後者は美しい実話で、もっとくわしく紹介してもよかったのではなかろうか。<br />
その他では連載「風雲児<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C1%B7%D0">義経</a>」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%BB%CD%E5%C1%D0%BC%F9">沙羅双樹</a>文・山口将吉画)は、山口の絵は古いし、文も闘いを中心にしているが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B5%C1%B7%D0">義経</a>を中心として、まっとうな戦記ものである。しかし特に推奨するほどのものではない。少年詩「ぼくらの五月」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B5%A5%C8%A5%A6%A1%A6%A5%CF%A5%C1%A5%ED%A1%BC">サトウ・ハチロー</a>)も清潔だが、コトバのリズムに流されないようにしてもらいたい。プロレス「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%F3%C6%A3%B9%AC%B5%C8">遠藤幸吉</a>選手物語」(永見七郎)は半生の概要が比較的要領よく紹介されており、生活の上でも強さと正義をもつことが押し出されている。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%D0%F3%C0%AE%BC%D2">偕成社</a>の『少女サロン』ではユーモア小説「コケコッコ物語」(森いたる分・武田将美画)と連載明朗<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>「ペコちゃん」(北町一郎文・かじかんいち画)、マンガでは「おねえさん」(若月てつ)の三つが、比較的いいものとして推せる。<br />
光文社の『少年』では中扉の「○月の絵ごよみ」がいい。少年映画館「一五〇〇メートル快勝」「ふろたき大将」はもっと大きく取り上げても良いのではなかろうか。<br />
<br />
一応成功した読物<br />
<br />
『少女』の「私のグチ日記」(森いたる文・石田英助画)は健全な読物といえよう。生活の中の、ありそうな事実に親しみを感じさせ、一応ユーモア(言葉の)も成功している。実際に子どもたちに読ませて見たところ、「読んでいて気持がいい」という感想が多かった。これは“健全さ”への子どもの関心の現われと見ることができよう。この作品の言葉のユーモアには、たぶんに駄ジャレ的な面もあるが、一般マンガよりはいい。実際に子どもたちが面白がったところを左にあげてみると----<br />
「綿貫先生の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%C9%A5%D0%A5%EB%A1%BC%A5%F3">アドバルーン</a>みたいなおかおながめて…」。電車が混んで「おまんじゅうだったら、とっくに、アンコがはみだしててよ」。忙しく夕食の支度をするところで、「お米といでちょうだい」「おとうふ、買ってきてね。それから…」。主人公の愛子が女中さんと間違われて怒り、スリコギを振りあげたら「ワァ、おそろしく、気のつよい女中だ」……。赤ちゃんのため、オムツをぬってあげたら「まあこれじゃ、ぞうきんだわ」と、ねえさんに笑われ、「じぶんだって、ざぶとんみたいなおむつ、つくってるくせに」。<br />
<br />
こうしてほしい<br />
<br />
以上を検討してきて、結論めいたことを言ってみれば----<br />
1・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%CC%BE%F2%C0%BF">北条誠</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C2%E7%CE%D3%C0%B6">大林清</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%BE%BE%BA%EA%CC%D0">小松崎茂</a>などの既成作家に編集者がよりかかりすぎているのが欠陥である。意欲的な新人にある程度の紙面を解放してはどうだろう。<br />
2・映画物語などは決して悪いものではない。取り上げ方に工夫がいる。映画会社の広告(予告篇)じみた取上げ方から脱して、長いもの(相当ある)を、もっと丁寧に取上げるべきだろう。できれば鑑賞のカン所なども取上げて見ては?<br />
3・学園ものが、あまりにも学習くさい。先生根性がまる出しであり、しかも子どもの現状に不感性である。<br />
4・全体の編集に統一がないのが問題だ。もっと企画に力を入れ、子どもたちのものにすべきである(現状では編集者の勉強不足が明らかだ)。<br />
<br />
各界の反省たかまる<br />
批判に応えて努力<br />
「児童雑誌編集者会」誕生<br />
<br />
児童雑誌批判の声が十把ひとからげの域から具体的なものになるにおよんで、雑誌編集者側もようやく具体的に動き出した。組織的な動きとしては日本児童雑誌編集者会(代表・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>浅野次郎氏)の誕生があげられる。同会では今後、雑誌をよくして行くために大いに反省勉強し、評論家に編集者側の意見もきいてもらうようにして行くという。<br />
この会としての動きは今後にあるわけだが、すでに各社の編集者たちは、それぞれの編集会議において反撥したい批難はあるにしても反省、自重しなければならない点は大いにあることを認め、何とか努力しようという動きをみせている。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A9%C5%C4%BD%F1%C5%B9">秋田書店</a>などは、滑川道夫氏を囲んで研究会を開くという熱心さである。<br />
<br />
編集者の意見<br />
<br />
また「東京児童マンガ会」の編集者と話しあう会、「日本子どもを守る会」主催の出版社、母親、作家の懇談会(四月二十日)や、「七日会」主催で行われた編集者、さしえ画家、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>作家の懇談会にも、各社編集者は多数出席、いろいろ意見をのべている。二十日の会で出た編集者側の主な意見をひろってみると----<br />
グロテスクな絵、ちなまぐさい絵はできる限り書きなおしをしてもらうようにしているし、一般に、画家の選定には慎重を期している。(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%B8%B1%D1%BC%D2">集英社</a>・石橋氏)<br />
<b>わるいものを駆逐できなかったのは、よいものを出し、よいものを育てる努力が足りなかったのだと反省している。</b>編集者、作家、批評家の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B0%BC%D4">三者</a>が一致して、面白さにおいて、現在の強い刺激に十分代わり得るようなものを育てて行きたい。(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AE%B3%D8%B4%DB">小学館</a>・長田氏)<br />
批評家に不良<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%B8%B2%BD%BA%E2">文化財</a>と烙印を押されることより、子どもがどう受けとっているかがわれわれの問題で、子どもが満足しているならそれでいい。現在の傾向はやはり、社会的環境から来ている。面白さは必要だ。ただ娯楽ものを読むためにあまり時間をとるのは心配だ。フロクをへらして、よいものをつくって行く努力など、協定すればできると思う。(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A9%C5%C4%BD%F1%C5%B9">秋田書店</a>・森田氏)<br />
<b>編集者としてもいやな仕事をしなければならないこともあるが、現状では一社だけよくしたらつぶれてしまう。</b>ひんぱんに、こういう懇談会をひらいて欲しい。(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%AF%C7%AF%B2%E8%CA%F3%BC%D2">少年画報社</a>・山部氏)<br />
「子どもがとびつくものであれば子どもに支持されているので、それだけが児童雑誌の身上である」という考え方がまだあるのは遺憾だが、とにかく現状ではいけない、何とかいいものにして行こうという気持を全部が持っていることは、それだけでも心強いことだ。<br />
<br />
積極的に動き出す<br />
<br />
五日後に開かれた「七日会」の懇談会では、編集者側は一様に、こんど、本紙をはじめ全国のジャーナリズムが児童文化を多くとりあげはじめたことを、非常にいいことであり、むしろおそかったといっている。批難への説諭や希望はあるが、批評の対象になり得なかったことが低俗化を招いたことを思えば、対象にされはじめたことは喜ぶべきことだ。今後とも文化時評的にとりあげてほしい。たたくばかりでなくほめることもしてほしい。マンガや<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>、時代もの、冒険ものはみんな悪いというのではなく、テーマが問題なのだから、面白さの質を研究しあって向上させて行きたい。編集者の集りもできたし、団結して行き過ぎにあたって行きたい。等々、よい方向へ持って行くために建設的な批評を望む積極的な態度がみられた。<br />
<br />
もっと意識を高めよう<br />
教師・父兄・子供の話しあいを<br />
<br />
父兄、母親の関心もよう<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%E4%A4%AF%A4%BF">やくた</a><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AB%A4%DE%A4%EA">かまり</a>、編集者、作家との懇親会では、お母さん方が編集者の痛いところを突いたし、地域によっては“買わない”運動もおこり出しているが、一般には、母親の意識はまだ低い。ひどい絵やことばにびっくりして、<b>すぐ法で取締ってくれと云い出す母親が多い。</b>「残虐ものには顔をしかめても、<b>スターものや戦争ものは悪いと思わない人もいる</b>」(志水慶子氏)という。<br />
「雑誌は今の社会の子どもには必要なものとして存在している。この認識の上にたって、母親が手を結ばなければどうにもならないということ、学校でも学習時間に雑誌をとりあげてほしいなどの声が出はじめた。<br />
<br />
教師への大きな期待<br />
<br />
この父兄の希望に応え得る教師はどれだけいるだろうか。不幸にして読書指導はまだまだ“課外”という観念しか持たない教師が多いようだ。まして一番よまれている雑誌をとりあげて正しく指導している教師は非常に少いのが現状だ。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%B6%B5%C1%C8">日教組</a>の「第四次教育研究全国集会」でも雑誌や、マンガの読書指導の体験から討論が行われ、具体的に子どもは何に心をうばわれているかを知り、親も含めて、目を開かせるためにねばり強く話しあいを重ねなければいけないという反省が出た。<br />
<br />
職人根性を捨てよう<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>・挿絵画家も動く<br />
<br />
作家側では、まずさしえ、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>作家の集り、「七日会」の動きがあげられる。同会では二十五日編集者との話しあいを行ったが、会員外の無関心な画家にも呼びかけ、職人的な気持をすて、芸術家として、人類の明日の幸福につながるよい仕事、独自性ある仕事をして行こう(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CE%EB%CC%DA%B8%E6%BF%E5">鈴木御水</a>氏)という反省と共に、やはり具体的な批評がくり返しなされることを望んでいる。(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>氏)逆コース、戦争への道には断固反対すべきだという声(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%CA%BE%BE%B7%F2%C9%D7">永松健夫</a>氏)も出ている。<br />
<br />
漫画家も反省<br />
<br />
「東京児童漫画会」では、現状について、編集者にも罪があるという見解にたって、謙虚に意見をきき、編集者との協力で雑誌の質を向上させようと、四月十一日各社編集者との懇談を行った。続けて、漫画家同志遠慮のない批判ができるような空気をつくり、学校の子どもや先生の意見もきく機会をつくりたいといっている。<br />
その他、作家松井みつよし氏は「刀やピストルが出てくるから問題なのでなく、取材がよいところにあることが問題である」と発言。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%C3%C2%C0%A4%B3%A4%A6%A4%B8">加太こうじ</a>氏も「執筆者に無関心な者があまりにも多く、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%C6%B7%B3%C8%F7">再軍備</a>につらなる好戦もの</b>を書くのもこういう人だから、無関心派を批判すると共に、反対に、逆コースに抵抗、努力している者には励ましを与えてほしい」といっている。<br />
<br />
【七日会】会員約五十名。主要メンバーは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B3%C0%EE%C1%DA%BC%A3">山川惣治</a>、梁川陽一、清水御水、水松健夫、古賀亜十夫、中村猛男、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%B0%C3%AB%B0%D4%B8%F7">前谷惟光</a>、中村英夫、武田将美氏ら。<br />
<br />
【東京児童漫画会】会員四十名、会長・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%E7%C5%C4%B7%BC%BB%B0">島田啓三</a>、福会長・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%A9%CE%E8%C6%F3">秋玲二</a>、原やすお。主要メンバーは<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FE%B9%BE%A4%B7%A4%B2%A4%EB">入江しげる</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%CF%BE%EC%A4%CE%A4%DC%A4%EB">馬場のぼる</a>、太田二郎、福原芳明、山根一二三、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BE%B2%BC%B0%E6%C3%CE%C9%D7">松下井知夫</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>、吉沢日出夫。<br />
<br />
各団体の動き<br />
<br />
東京都出版物小売業商組合中野杉並<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%D9%C9%F4">支部</a>では、小売商といえどもやはり売れればいいではすまされない、文化指導の一端を担うものとしてすすんで、よいものを店頭に並べお客にすすめたい、あまりひどいものは“売らない”運動にまでもって行きたい、という声が出ている。<br />
また出版団体連合会を中心として出版倫理化委員会ができ、出版社、取次店、小<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C7%E4%C5%B9">売店</a>の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%B0%BC%D4">三者</a>が一体となり、近く出版物浄化の声明を出すというし、全国出版物卸商業協同組合(理事長・<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%BE%CC%DA">松木</a>善吉)では浄化声明を出し、「エロ・グロ的艶笑雑誌の絶滅を期し、発行責任者の住所と氏名を明記していないものは取り扱わない」旨発表。<br />
中央青少年問題協議会に設けられた「青少年に有害な出版物、映画等対策専門委員会」では、関係各界の自粛運動と、よいものを育成する運動をおこすこととし、今回は取締立法化は今後の研究課題として、見送ることに決定する見込み。</p>
</blockquote>
<p> …なんかあんまり「良いもの(作品)」で読みたいもの、<b>ない…</b>。<br />
今となっては俗悪とされていたものも、良書として推奨されていたものも、そのほとんどが消えてますけどね。<br />
<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>の話は、もうあと少しで終わります。<br />
<br />
「悪書追放運動」に関するもくじリンク集を作りました。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/19550101/akumoku">1955年の悪書追放運動に関するもくじリンク</a></p>
Sun, 20 May 2012 00:00:00 +0900
hatenablog://entry/17680117127002787487
悪書追放
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日本読書新聞1955年4月18日の記事「児童マンガの実態 その三 マンガ・ふろく・言葉など」
https://lovelovedog.hatenadiary.org/entry/20120519/zassi <p> 悪書追放運動当時の新聞テキストから。誤字とか読み間違いはお許しください。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FC%CB%DC%C6%C9%BD%F1%BF%B7%CA%B9">日本読書新聞</a>1955年4月18日より。<br />
前のテキストはこちら。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120511/jisyuku">日本読書新聞1955年3月21日の記事「児童雑誌の実態 その一 お母さんも手にとってごらん下さい」</a><br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120518/zassi">日本読書新聞1955年4月4日の記事「児童雑誌の実態 その二」(少女系雑誌)</a><br />
今回は「児童マンガの実態」となってますが、元記事の通りです。</p>
<blockquote>
<p>児童マンガの実態 その三<br />
マンガ・ふろく・言葉など<br />
<br />
“児童雑誌の実態”は残虐・戦争もの(三月二十一日号掲載)および少女もの(四月四日号掲載)に続き、今回はマンガ・ふろく・言葉その他の点についてその実態を分析してみた。例によって本紙<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%D8%B9%BB%BF%DE%BD%F1%B4%DB">学校図書館</a>欄担当の各氏の協力と読者諸氏の投書を参考にして本紙編集部がまとめた。<br />
次回(五月二日号)では、これら<b>低俗化した児童雑誌からいかに子どもを守ったらよいか</b>、その対策について実例を挙げて考えてみる予定である。読者の皆さんからの資料・意見の提供と協力をお願いします。<br />
<br />
推せん者の責任も<br />
<br />
児童雑誌の中の二、三には、大学教授などの推せん文がのっている。<b>ひどく抽象的な推せん文だが、おそらく具体的に内容を検討した上での推せんではあるまい。</b>児童雑誌をここまでに低俗化させてしまった責任は、こういう大学教授の態度にみられる大人たち、教育界全般の、無関心さにもあったことを、商業主義を責める前にもう一度反省してほしい。<br />
<br />
漫画でない漫画<br />
量も多いが内容がひどい<br />
<br />
まずマンガが本誌(ふろくは別として)総頁中のどの位の量を占めているかは左表の通りである。(いずれも五月号)マンガ専門誌とうたっている『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%A1%B2%E8%BE%AF%C7%AF">漫画少年</a>』は別としても、多いのになると『二年ブック』五五・四%、『三年ブック』四四%、『一年ブック』四二・三%がマンガ頁となっており、(最も少ない『少女サロン』が一一・七%)児童雑誌全体で平均をとると、<b>マンガ頁が全誌面の二割以上</b>を占め(四月号は二五%)各誌平均一〇篇のマンガが入っていることになる。<br />
<br />
育てよう良いマンガ<br />
<br />
しかしマンガで問題になるのは今の場合<b>量よりも内容</b>だ。(量が多いことは必然的に作家の乱作という結果を招く訳だが=別項参照)。例えば大部分がマンガの『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%A1%B2%E8%BE%AF%C7%AF">漫画少年</a>』(学童社)には、残虐・殺人・闘争ものはほとんど見あたらないし、読者のマンガ投稿の頁も豊富でいいものを集めており、何でもマンガ物語にしてしまう近頃の傾向を廃して<b>読者と共に健全な、おもしろいマンガを育てようと努力しているのは注目していい</b>ことだ。<br />
マンガという形式そのものは、元来排撃すべきものではなく、むしろ視覚教育の点からもっと有効に使われていいはずのものだが、現在児童雑誌にみられるマンガはマンガの良いところをまるで失っている。マンガの特長である<b>“誇張”を悪用して、極端な破壊・暴力を痛快にすりかえている</b>こと、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>と同じように熱血・闘争もの、時代ものが圧倒的であること、どんな物語もたちまちマンガ化されているなど、今やマンガ本来の面白さとは全くかけはなれた低級なマンガがはんらんしている。<br />
<br />
考える力を奪う<br />
<br />
マンガで、絵の側に説明・会話が書いてある形式は、ほとんどなくなり、みんな“<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E1%A4%AD%BD%D0%A4%B7">吹き出し</a>”(絵の中の人物が<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%E1%A4%AD%BD%D0%A4%B7">吹き出し</a>ている形式)になっている。その方が苦労なしに読めるからだが、これと一しょにあげられるのは、マンガ絵に<b>説明の擬音が多い</b>ことだ。<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AD%A5%BB%A5%EB">キセル</a>でたばこをすっている画面には「プカリ」という語、ころんだ絵には必ず「ステン」しょげた態度として「シオシオ」にらみ合った二人の視線がぶつかり、星が出て「カチッ」馬がはしっていれば「パカパカ」矢がとべば「ヒョーッ」ひきずっていけば「ズルズル」投げた弾があたれば「ボーン」当てられた方は「ぶあ」切りあいや格闘の場では必ず「やー」「トーッ」「タッ!」<br />
これはもちろん<b>絵のまずさを補うもの</b>でもあるが、こうして何一つ考えずに安易に読めるマンガばかり見ている子どもたちに説明のない絵をみて理解する力、考える力が養われるはずはない。事実、サイレント・マンガ<b>「クリちゃん」の面白さを理解できるのは五、六年生でも少い</b>という。<br />
<br />
貧困さをごまかす<br />
<br />
さし絵、マンガに盛んにみられるクローズアップは、やはり物語の盛り上りではなく、<b>絵のものすごさで内容の貧困を補おうとするもの</b>だといえる。クローズアップのほかにも、マンガには映画の手法-カメラアングルやカットバックが盛んにとりいれられている。<br />
絵の問題ではほかにもある。一般にあくどい色彩、顔をそむけたくなるグロテスクな絵が多いことはすでにのべたが、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カ通信社との特約で、<b>原色のひどい絵の闘争もの</b>をのせているのがある。(『漫画王』『太陽少年』)<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カの子どもたちがこれらの読みもののために、どんなに害われているかは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カでも問題になっている時、“特約”“提供”と得意げにひどいものを輸入してもらいたくないものだ。現に輸入もののまねとみられる類の絵が一番ひどい。ピストル・殺人の原色絵を外国から買うより、こちらのいいものを育てる努力こそ必要ではないだろうか。<br />
<br />
怖るべき時代マンガ<br />
<br />
マンガの中、時代ものの占める量は相当なものだが、特にマンガの場合は、時代ものといっても服装や道具だての一部だけがチョンマゲ時代で、ほとんどが<b>パチンコ屋を登場させたり</b>、城を出て行くさむらいが電気アイロンやラジオをかついでいたり、空にはロケットが飛んでいたり、<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>が一しょに槍持ちと歩いていたり</b>----そういう時代ものでも現代でもない“無時代もの”だ。家康とか、秀吉とか、歴史上の人物が登場するものがたまにあっても、ただ筋を進行させる道具として登場させているだけで、史実とは何の関係もない。<br />
例えば、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DE%A4%DC%A4%ED%A4%B7">まぼろし</a>城に家康がのりこんで、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DE%A4%DC%A4%ED%A4%B7">まぼろし</a>党を味方にし、白頭巾が活躍する。大阪方は何もしらない。「天下をねらう家康の魔手はのびる----<b>パチンコ姫、よわいのすけのかつやく</b>は?」という具合である--『痛快ブック』四月号「パチンコ姫」若月てつ--<br />
トニー調や、パチンコなどで時代ものマンガも、まるで現代の感覚だし、スムースに子どもの中に入るだけに、子どもたちはチョンマゲを現代のものとしてうけとっている。西部劇に出てくることが現在もあるのだと思っている子どももたくさんいるというから、あまりにふざけた時代マンガの洪水にはバカにできないものがある。<br />
<br />
名作マンガの弊害<br />
<br />
「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%BF%A4%B1%A4%AF%A4%E9%A4%D9">たけくらべ</a>」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%C8%A4%CA%A4%AD%BB%D2">家なき子</a>」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%F3%BD%BD%BB%CD%A4%CE%C6%B7">二十四の瞳</a>」「ああ無情」など多くの名作が、マンガになっている。ある名作マンガ「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%C8%A4%CA%A4%AD%BB%D2">家なき子</a>」の一こまに、母を探し歩いている子どもが<b>街角でバナナの皮にすべってステンところぶ場面</b>があったところ、「『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%C8%A4%CA%A4%AD%BB%D2">家なき子</a>』のお話を知っていますか?」という先生の問に「ああ、バナナをふんでステンところぶお話でしょう」と答えた子どもがいるという。<br />
「名作マンガ」については、それを糸口に子どもが名作に親しんで行くというのが出版者のいい分だが、あまりに末梢的な部分のみ印象的にした名作マンガから、どれだけ原作に近いものを受けとれるか疑問だし、事実、一度、マンガで名作に接した子どもたちは、<b>長い作品にとり組む意欲をなくし、あの話はもう知っているといって、リライトされたものでさえ読もうとしない</b>のが大部分である。父兄はまた名作ものならば有害なものとは認めず安心して与えているのだから、安易な名作のマンガ化は考えてほしい問題だ。<br />
<br />
ふまじめな生活態度<br />
荒唐無稽・非科学性はザラ<br />
<br />
荒唐無稽、非科学的な箇所もかなりある。例えば、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カのフォード会社製の<b>どれい型ロボット</b>が、若がえりのガスをぬすみに工場へ侵入したり、薬をのんだサルが、往来でローラーをさしあげてなげたり、<b>原子薬Bをのんだ類人猿まがいの原子男</b>が出てきたり、ガマが胃袋を出して洗ったり、目をつぶされた浮寝丸がネコの目を入れたら夜でもみえたり、----こういう類は無数にある。<br />
『少年』連載「少年ザンバ」(阿部和助・四月号では別冊ふろく)は<b>アマゾンにすむ日本の少年がビラモン山にあるインカ神殿にどれいとなっている</b>。そしてそこに出てくる動物はみんな<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C0%B8%C2%E5">中生代</a>のものだが、これだけ道具だてがそろっていると、本当にアマゾンにおこっていることと思いこむおそれもある。<br />
現に東南アジア、アフリカ諸国に対する認識は<b>“未開地一般”</b>というものでしかない児童が多いのは「少年ザンバ」に類する読みものからの知識によっているのだ。<br />
猛獣密林もの、空想科学・冒険ものに多い無国籍ものも、子どもの日本と外国に対する正しい認識をさまたげている。<br />
<br />
ふざけた生活意識<br />
<br />
ふまじめな生活態度は至るところにみられるが、『小学五年生』四月号「パピプペポちゃん」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%FE%B9%BE%A4%B7%A4%B2%A4%EB">入江しげる</a>)では、五年生になった女の子が「かおりたかきロマンチックな本」を読もうと志し、「クラスのあこがれのまと」になることをめざす。「もう弟などとはあそべないのエヘン」という<b>古い年齢意識</b>をひけらかし「おしとやかに」なろうと気どって歩く。<b>オセンチな詩をかく</b>。そして制服をきて髪をおさげにすることをもって女学生(作者は女学生という今やふるめかしいことばをつかっている)の理想としているかのごとく感じさせる場面を出し、ひとに笑われて「まるで悲劇の主人公みたい」となげく。「やさしくなぐさめてくれるおねえさまがほしい」という。こういうたぐいのものは少女ものにかなりある。<b>何ともなげかわしい生活態度</b>が多すぎるのは、みのがせない問題だ。<br />
このほか、貧乏な主人公が、じみちに働いてお金を手に入れようとはしないで、<b>賞金をあてにして拳闘に出、もらったお金であわれな子どもを救う話</b>、家が貧乏だからスターになってお金持になる話も多い。<br />
買収されて客にしびれ薬をのませた茶屋の娘は、小判をもらって「オッホッホ ちょいとやって小判が一枚か、わるくないわね」といっている。----『痛快ブック』五月号「鬼面山谷五郎」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C9%F0%C6%E2%A4%C4%A4%CA%A4%E8%A4%B7">武内つなよし</a>)----<br />
強くなる薬をのんで柔道や拳闘の試合に勝ったり、試合場の下から釘をうち、それで相手をひるまして「チャンスざんすね」とうちこむ「<b><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>の拳闘王</b>」などフェアでない態度も沢山みられる。<br />
児童雑誌の中に正業にたずさわっている人間、現実の生活の中で生活している人間を見出すことはまず無い。<br />
少女ものに見られる“あこがれのお姉さま”式の、上級生との関係は、<b>中学が義務教育となり、大部分が共学の現在</b>、まさに、少女雑誌のためにだけある感がある。<br />
<b>共学の中学が舞台になっているマンガが少なく“女学生”が沢山登場する</b>のは、現実生活に根をもっていないマンガの姿をよく示している。<br />
<br />
ここにもトニー調<br />
逆行する「ことば」の問題<br />
<br />
「ことば」の問題では、まず<b>ヤクザ言葉、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>調の言葉</b>が、あまりにひどくとり入れられていることと、それにもからまるが、問題をまともに考えることをさせないで、事実からそむけさせるような言葉のもてあそびが多くみられることが指摘できる。<br />
「フン 大きな口をきくじゃねえか、だれだ、てめえは」「こどもあいてに<b>ドスをぬくようなチンピラども</b>に名のるひつようはないようだな」「フフフ 松、手をひくんならいまだぞ」----『痛快ブック』連載マンガ「パンチくん」(福田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CA%A1%BD%F5">福助</a>)----「おーい、みんな手をかせ、玉が逃げたぞう」「ほざきやがるな」----『野球少年』連載小説「ぼくらは負けない」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%C4%C2%BC%C2%D9%BC%A1%CF%BA">田村泰次郎</a>)----<br />
「げんこつ和尚」(夢野凡天『野球少年』)という時代もの連載マンガには<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>が登場する。志水港をおとずれたげんこつ和尚と槍持とトニーは、<b>次郎長のところでマンガ家にあう</b>----「先生、あっしもわすれちゃいやザンス」。先生は同誌連載マンガ「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B9%A4%CE%C0%D0%BE%BE">森の石松</a>」をかくのでいそがしい、じゃまにならぬよう帰れと言われて、<br />
「おやまかちょいちょいゆであずき」「だんなあすこの宿へとまるこそよけれけれ」「ここが石松のうまれた家ざんしてね」「アチャ」。<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>は登場しなくてもトニー調は盛んに使われている。例えば<br />
「やつを買収することはできんか」「<b>おだめざんすね、アトムはあれでしっかりしていますからねえ</b>」----『少年』連載マンガ「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B4%CF%D3%A5%A2%A5%C8%A5%E0">鉄腕アトム</a>」<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BC%EA%C4%CD%BC%A3%C3%EE">手塚治虫</a>)----<br />
しかし一番ひどいのはやはり『少年画報』四月号別冊ふろく「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>の拳闘王」(<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C1%B0%C3%AB%B0%D4%B8%F7">前谷惟光</a>)だろう。これはザンス調だけでなく他にも沢山の問題をもっている。拳闘でフラフラになっているのに「<b>つらいざんすね……ホホホ、だいじょうび。</b>」投げられて塀を突き破って頭から出てきたトニーは、まだ止まらないまま「おこんばんわ----ここはどこざんす」といった調子。<br />
<br />
新語・珍語ぞくぞく<br />
<br />
『小学四年生』四月号別冊ふろく「松山たぬき合戦」(えとう・ふみお)の中では、税金にあえぐ民家のやせた子どもの一人が言う。「あさ<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%AA%A4%AB%A4%E6">おかゆ</a>、ひるもかゆ、ばんもかゆ、それであたしはやせたのかゆ?」<br />
驚くことにぶつかっても、おどろいている人間のセリフは「<b>ヒャーツなんじゃらほい</b>」とか「アジャア」とか「おどろきもものきさんしょのき」といった式である。「ござりやす」「おそかりしか」「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%A2%A4%B8">あじ</a>ゃ」「フギャーざんねん!」というようなものも実に多い。<br />
このほか『野球少年』五月号の「風の弥太郎」(竹内つなよし)には葡萄の新しい技として「たつまきなげ」という語を、『少年』五月号「ダルマくん」(田<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%C0%B5%CD%BA">中正雄</a>)では「つじなげ」という語を作っている(<b>つじなげというのは明治時代の<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BD%C0%BD%D1">柔術</a>がよくやった柔道のつじぎりのようなものだと説明している</b>)。<br />
「かくてちちうえは、ひごうのさいごを…」「ジュン真ヒゾク」というような今の子どもには解らないような古い言葉も(しかもカナ書きにして)見うけられる。<br />
人間の解放は言葉の解放とともにあるという線で、<b>戦後の教育は素朴な感動を言葉にすることに力をそそいできたはずなのに、一方こういう言葉遣いが雑誌の中にはんらんしているのでは情けない。</b><br />
<br />
影響は現れている<br />
<br />
こうした言葉の影響は、読者のページや、連載ものに寄せられた子どもの投書に、さかんに現われている。<br />
「『花いつの日に』を読むたびにかなしくなってないちゃうんだけどやめられないわ」<br />
「二月号のふろくの“人気スター劇場”よかったわ。大好きな中村の錦ちゃんや東のおにいちゃまが沢山出ているんですもの。一ぺんでいいから錦ちゃんに<b>だいてもらいたいナー</b>。アジャーネ(エヘヘ……)」----『少女の友』四月号より----<br />
「ぼくは、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%DE%A4%DC%A4%ED%A4%B7">まぼろし</a>天狗が大好きです。悪人をやっつけるあのかつやくぶりはすごいですね。」<br />
「ぼくは柔道三段で黒帯です。『一二の三太』がんばれ!!」<br />
「百太郎がんばれ!うしお先生がんばれ!漫画王もがんばれ!」----『漫画王』五月号より----<br />
<br />
付録は“別冊”の全盛<br />
<br />
児童雑誌というとすぐ「ふろく」が問題とされるが、ひところ騒がれた<b>金属性のデタラメな玩具</b>などはさすがに(鉄道輸送制限などのためもあって)影をひそめ、それに代って「別冊」全盛時代となった。二九誌のふろく数の合計と、そのうち別冊の占める数は次の通り。<br />
ふろく 別冊<br />
四月号……九一点……五一冊<br />
五月号……八八点……五〇冊<br />
<b>「ふろく」すなわち「別冊」である。</b>一誌あたり三-四点のふろくをつけるのが普通だ。(ただし例外として『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%A1%B2%E8%BE%AF%C7%AF">漫画少年</a>』の如く皆無のものもある)。<br />
ここで見逃すことのできないのは、子供たちがなぜ「ふろく」に惹かれるか、ということだ。第一に別冊ふろくには驚くほど立派なもの(外見)がある。例えば『ぼくら』の長編漫画「川上選手物語」『なかよし』の名作まんが物語「牧場の少女」『少年クラブ』の怪獣映画<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B3%A8%CA%AA%B8%EC">絵物語</a>「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B4%A5%B8%A5%E9%A4%CE%B5%D5%BD%B1">ゴジラの逆襲</a>」『少女クラブ』の世界名作「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%C8%A4%CA%A4%AD%BB%D2">家なき子</a>」(以上全部五月号)など、すべて堅表紙で単行本なら市価一〇〇円はするほどのシロモノだ。これが“本誌つき”で一〇〇円前後で買えるのだからたしかに安い。だから子どもたちの間で別冊ふろくの売買が行われるという事態を生じてくるわけである。<br />
<br />
罪ふかい玩具フロク<br />
<br />
「ふろく」には別冊以外にどんな種類のものがあるか----。<br />
ブローチ、スター・ブロマイド、時間表、壁かけ、カード、きりぬき、双眼鏡、組立カメラ、紙かばん、ボール紙製ピストル、忍術巻物、マンガ巻物、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B7%A5%CD%A5%E9%A5%DE">シネラマ</a>・ブック、三色ノート、がくぶち、ボール紙製モデル・ピアノ…。<br />
といったぐあい。題名だけだと一寸したものに思えるが、<b>手にとって見るとガッカリするようなものばかり</b>だ。組立式のものは、大てい“出来ない工作”ものであり、全く駄菓子屋のオマケと変らないといわれても仕方のないような“子どもダマシ”ものが大部分だ。<br />
表面だけを飾りたてた〈イミテイション文化の象徴〉ものを、粗略にあつかう習性を子どもに植えつけてゆく、という悪い影響も考えられる。一、二度使うと壊れてしまうような安手な玩具などは最も非教育的で、メンコや忍術巻物などよりも、かえって罪がふかいともいえよう。<br />
<br />
学習フロクにも問題<br />
<br />
学習的なふろくにしても、その意図は一応わかるが、それらを検討してみると色々問題がある。特に社会科ものについては次のような点が指摘できる。<br />
1・<b>逆コース的な社会科の主張</b>にいちはやく便乗し、子どもにものしりになることが社会科の学習だと考えさすようなものを作ったり(地理・歴史のダイジェストもの) 2・<b>誤れる現状肯定の社会解説</b>をしたり 3・古い資料を平気でのせたり 4・まちがった統計表をのせたり 5・不正確な地図やグラフを粗製したりしているものがほとんどである。ことにこれに○○大学や国立付属の先生が執筆(?)しているのが大問題である。<br />
いずれにしても、これだけの努力と資材を本誌にまわして、本誌自体を立派なものにしてほしいという意見は正しい、という結論にならざるをえない。<br />
<br />
マンガ頁の占める割合<br />
各誌とも五月号(「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CC%A1%B2%E8%BE%AF%C7%AF">漫画少年</a>」を除く)<br />
</p>
<table>
<tr>
<td>誌名</td>
<td>総頁数</td>
<td>マンガ頁</td>
<td>篇数</td>
<td>総頁数とマンガ頁との%</td>
</tr>
<tr>
<td>一年ブック</td>
<td>78</td>
<td>38</td>
<td>8</td>
<td>42.3</td>
</tr>
<tr>
<td>二年ブック</td>
<td>148</td>
<td>82</td>
<td>17</td>
<td>55.5</td>
</tr>
<tr>
<td>三年ブック</td>
<td>182</td>
<td>80</td>
<td>19</td>
<td>44.0</td>
</tr>
<tr>
<td>小学一年生</td>
<td>128</td>
<td>23</td>
<td>4</td>
<td>18.0</td>
</tr>
<tr>
<td>小学二年生</td>
<td>182</td>
<td>30</td>
<td>6</td>
<td>16.5</td>
</tr>
<tr>
<td>小学三年生</td>
<td>252</td>
<td>57</td>
<td>7</td>
<td>22.6</td>
</tr>
<tr>
<td>小学四年生</td>
<td>296</td>
<td>51</td>
<td>10</td>
<td>17.2</td>
</tr>
<tr>
<td>小学五年生</td>
<td>338</td>
<td>63</td>
<td>8</td>
<td>18.6</td>
</tr>
<tr>
<td>小学六年生</td>
<td>346</td>
<td>49</td>
<td>8</td>
<td>14.2</td>
</tr>
<tr>
<td>幼年クラブ</td>
<td>202</td>
<td>56</td>
<td>10</td>
<td>27.7</td>
</tr>
<tr>
<td>ぼくら</td>
<td>224</td>
<td>49</td>
<td>11</td>
<td>21.9</td>
</tr>
<tr>
<td>なかよし</td>
<td>220</td>
<td>46</td>
<td>8</td>
<td>20.9</td>
</tr>
<tr>
<td>少年</td>
<td>250</td>
<td>65</td>
<td>26</td>
<td>26.0</td>
</tr>
<tr>
<td>少女</td>
<td>248</td>
<td>40</td>
<td>11</td>
<td>16.1</td>
</tr>
<tr>
<td>おもしろブック</td>
<td>256</td>
<td>56</td>
<td>12</td>
<td>22.7</td>
</tr>
<tr>
<td>冒険王</td>
<td>234</td>
<td>55</td>
<td>9</td>
<td>23.5</td>
</tr>
<tr>
<td>野球少年</td>
<td>220</td>
<td>38</td>
<td>9</td>
<td>17.3</td>
</tr>
<tr>
<td>漫画王</td>
<td><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/218">218</a></td>
<td>65</td>
<td>15</td>
<td>29.8</td>
</tr>
<tr>
<td>少年画報</td>
<td>254</td>
<td>50</td>
<td>9</td>
<td>19.7</td>
</tr>
<tr>
<td>痛快ブック</td>
<td>216</td>
<td>49</td>
<td>11</td>
<td>22.7</td>
</tr>
<tr>
<td>太陽少年</td>
<td>200</td>
<td>34</td>
<td>6</td>
<td>17.0</td>
</tr>
<tr>
<td>少年クラブ</td>
<td>350</td>
<td>71</td>
<td>12</td>
<td>20.3</td>
</tr>
<tr>
<td>少女クラブ</td>
<td>278</td>
<td>54</td>
<td>11</td>
<td>19.4</td>
</tr>
<tr>
<td>少女の友</td>
<td>272</td>
<td>42</td>
<td>7</td>
<td>15.4</td>
</tr>
<tr>
<td>少女サロン</td>
<td>274</td>
<td>32</td>
<td>6</td>
<td>11.7</td>
</tr>
<tr>
<td>少女ブック</td>
<td>246</td>
<td>46</td>
<td>11</td>
<td>18.7</td>
</tr>
<tr>
<td>女学生の友</td>
<td>306</td>
<td>39</td>
<td>6</td>
<td>12.7</td>
</tr>
<tr>
<td>中学生の友</td>
<td>340</td>
<td>43</td>
<td>5</td>
<td>12.6</td>
</tr>
</table>
</blockquote>
<p>『パチンコ姫』『少年ザンバ』『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>の拳闘王』ちょっと読みたいです。しかし<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%C8%A5%CB%A1%BC%C3%AB">トニー谷</a>、当時はそんなに人気あったのか。<br />
このあたりの『<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C5%B4%CF%D3%A5%A2%A5%C8%A5%E0">鉄腕アトム</a>』というと、「1955/02-1955/09 若返りガスの巻(原題:生きている隕石の巻)」かな?<br />
<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%E1%A5%EA">アメリ</a>カで低俗児童文化を思想的に批判したテキストとして、<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20120323/teduka">手塚治虫が挙げている</a>ものに、A・E・カーン『死のゲーム』というのがあるんですが…。<br />
なんと、元テキスト(英語)全文が以下のところで読めます。<br />
→<a href="http://www.shunpiking.com/books/GOD/">Shunpiking History WAR ON THE MIND ALBERT E KAHN, The Game of Death.</a><br />
<br />
「悪書追放運動」に関するもくじリンク集を作りました。<br />
→<a href="http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/19550101/akumoku">1955年の悪書追放運動に関するもくじリンク</a></p>
Sat, 19 May 2012 00:00:00 +0900
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悪書追放