重大な医療事故の後
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文/中国重慶市の大法弟子

 【明慧日本2023年10月23日】私の夫(80歳)は2022年12月24日、中共ウイルス(COVID-19)に感染し、数日間飲食をしなくなりました。そして、私たちは夫を地元のある軍病院に送りました。医師から左肺の40%が感染していると告げられました。私の夫は毎日栄養剤を注射することで、生命を維持していました。また、自費で「γ-グロブリン」などの薬を注射していたので、夫の各種の症状はまだ安定していました。

 2023年1月12日、夫が半月以上食事をとらなかったため、医師は胃にチューブを挿入し、栄養を与えるため流動食を使用することで、胃を強くさせることを提案しました。私たちは同意しました。正午12時を過ぎたばかりの時、看護師数人がばたばたして、胃にチューブを挿入し、20ミリリットルの温水を注入しました。その後さらに20ミリリットルの温水を注入しました。微弱な気泡がチューブ内に見えただけで、チューブが正しく挿入されたかどうかを確認できなかったため、医師は写真撮影科の医師に検査を行うように依頼しました。数分後、医師は写真撮影科の医師を探してくるよう看護師に指示しました。看護師は「今はお昼休みで、出勤時間になるまで誰もいません」と伝えました。

 間もなく、夫の顔色が青ざめてきて、目が上を向いて固まりました。娘は急いで看護師ステーションに走って行き、挿入されたチューブをすぐに抜くように看護師に頼みました。数人による救急措置の中、看護師が抜いた、1尺以上の長さのチューブの下部が痰とわずかな赤い肺組織で覆われているのを見ました。

 チューブを抜いた後、夫は徐々に呼吸が整ってきて、顔色も正常に戻ってきましたが、その時から39度の高熱の状態が続いていました。夜の8時頃、当直の医師が診察に来ました。私は昼間、看護師たちが誤ってチューブを肺に挿入したこと、それから夫はずっと高熱が続いていることを医師に伝えました。医師は言いました、「私たちも善意でしたことで、彼が早く回復することを願っていたのです」

 1月13日の早朝、病院はすでに手の打ちようがなく、夫は深い痛みを抱えたまま私たちの前から去りました。

 医療事故の後、私たちは真・善・忍の基準に従って自分を律し、病院に対して何の責任も追求しませんでしたが、医師からは何の説明もありませんでした。唯一、看護師長が私の手を握り、いくつかの慰めの言葉をかけてくれました。少なくとも、彼女の良心は健在で、何が起こったかを理解していましたが、直接口に出すことはしませんでした。私は家族を失った悲しみを抱えて、病院を静かに去りました。親戚や友人がこの出来事を知った後、私たちのために不平をこぼしました。「彼ら(つまり、病院と医師)のところに行ってきちんと言わないと、彼らはあなたをあまりにも馬鹿だと思うでしょう」と言いました。私たちは普通の人々ではない、しかしこの機会を通じて病院に法輪大法の素晴らしさを伝えることはできる、と私は思いました。

 6月初め、私は再びその病院を訪れ、当時の主治医師と看護師長に会い、それぞれに大法の素晴らしさを伝えました。私は法輪功を修煉している、大法は人々に善行を行うようを教えているため、この問題に対して平和的な態度をとっている。もし法輪功を修煉していなければ、誰もがこの責任から逃れることはできないだろう、と伝えました。

 医師はこう言いました。「私たちは手順通りに行動していました」私は言い返しました。「人が亡くなったのに、手順通り行動していたと言うのですか? あなたは知っていますか? 医療事故はその家族を非常に大きく傷つけます。通常、人の生老病死は当たり前のことであり、家族も受け入れることができます。しかし、私の夫は通常の死亡ではありません。長い間、いつでもどこでも、夫の胃からチューブを抜く瞬間を思い出すたびに、私の心は痛みます…」

 私は続けて言いました。「今、私は理解できます。医療事故が発生した後、なぜ被害者の家族が病院に責任を追求するのかを。彼らは感情的になり、受け入れられないため、経済的および精神的補償を求めなければなりません。私たちはあなたたちに何の説明も求めず、責任の追及もしませんでした。深い痛みを抱えたまま病院を去りました。私たちがこの問題を最大限に包容できたのは、私たちが法輪大法を修煉しているからです。だからこそ、あなたたちに面倒をかけさせずにすんだのです。あなたたちは本当に法輪功の師父に感謝すべきであり、法輪功に感謝すべきです。また、あなたたちが覚えておいてほしいことは、法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!、ということです。同時に、私は心から、あなたたちが業務遂行能力を向上させ、このような事故がもう二度と発生しないことを希望します」看護師長はずっと私の手を握りながら言いました。「おばさん、あなたはとても優しいです!」

 師父の慈悲と済度に感謝します。大法を学んだおかげで、私はこの世の中に溺れませんでした。師父の教えに従い、常に他人を思いやり、どこにいても良い人であるよう心がけることが、重大な医療事故で愛する親族を失った苦しみを落ち着いて乗り越えることができました。

 (編集責任者:文謙)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/10/19/467238.html)
 
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