アノード

外部回路から電流が流れ込む電極
陽極から転送)

アノード (Anode) とは、外部回路から電流が流れ込む電極のこと。外部回路へ電子が流れ出す電極とも言える。

電気分解や電池においては、アノードは電気化学的に酸化が起こる電極である。真空管では構造上プレートと呼ばれることが多い。

アノードという語はマイケル・ファラデーの要請によりウィリアム・ヒューウェルが命名した。ギリシア語上り口を意味するAnodosに由来する。

アノードと逆の電極はカソードである。アノードとカソードの区別は、電流(電子)の向きによって決まるのであり、電位の高低によらないことに注意を要する。陽極陰極の区別は電位の高低によるとする流儀(電圧の方向による区別)と、アノードカソードの直訳とする流儀(電流の方向による区別)があり、用語として混乱している。正極負極という用語は、電位の高い側・低い側という意味で定着しているので、電位の高い低いの区別には正極負極を、電流の向きの区別にはアノードカソードを用いるのが望ましい。

正極負極で表現すると、アノードは、真空管電気分解では正極、電池の場合は負極である。

関連項目

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