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六行会

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六行会
団体種類 一般財団法人
設立 1845年[1]
1927年(財団法人として)
所在地 東京都品川区北品川2-32-3
法人番号 6010705000081 ウィキデータを編集
主要人物 村林慶一(代表)[2]
活動地域 東京都品川区
活動内容 学校教育の活性化及び充実、並びに地域における文化の発展及び生涯学習の支援に寄与すること
標語 孝・友・睦・姻・任・恤[3]
ウェブサイト www.rikkoukai.com
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一般財団法人六行会 (りっこうかい) は、東京都品川区に所在する六行会ホールの運営を行っている団体。1845年に南品川宿[4]の有志によって始められた日掛積金[5]が元となっている。また、東京都内に現存するうち最も古い図書館である品川区立図書館の設立母体となった組織でもある。

歴史

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品川宿の地主を中心に凶作の年や災害が発生したときに互助を行うため、1845年 (弘化2年) に品川宿を管轄していた関東代官の許可を得て「宿相続」という互助を目的とした積み立てを開始した[6]

積み立て開始後は大きな災害などもなく、積立金が多額となったため、1855年(安政2年)に佐土原藩抱屋敷 (現在の六行会総合ビルのある場所) を購入した[6][7]。購入した土地は「荏川町主法地」と呼ばれ、この土地で貸家を建て積立金の運用を行う目論見であったが、抱屋敷跡に貸家を建築する許可が幕府から降りるのは1861年 (万延2年) 年まで待つこととなった。これ以降は購入した土地で貸家の運用を行った[6]。 1865年頃からは日掛による積立は行わなくなっていった[8]

明治時代に入り、宿場制度が廃止となると宿相続によって蓄積された積立金を元手に教育助成や荏川町倶楽部という集会所の運営を1923年に開始した。荏川町倶楽部には荏川町文庫という書籍の貸し出しを行う部門があり、これは都内で最も古い図書館である。同年には宿相続から正式な組織名称として六行会を定めた[8]。六行会の六は、かつての南品川宿の六字[9]と『周礼』で人の勤むべき六行[10]に由来する[8][3]

1921年東京府会によって決定された「目黒川改修事業」により六行会の貸家と土地の大部分が失われることとなった[8]。のちの1944年には強制疎開(建物疎開)により六行会の所有していた貸家は全て失われている[8]

1927年に当時の文部省から財団法人の認可を受け、1928年に荏川町文庫を荏川町倶楽部から独立した新しい図書館として設置した[11]。1932年に品川地区が東京市に編入されると荏川町文庫を東京市へ寄付した[11]。荏川町文庫は、東京市立品川図書館となり、1950年品川区への移管後は品川区立図書館と組織を変え、2017年現在も存続している[11]

1994年に設立150年を記念して、設立母体となった品川区立図書館を内包する形で六行会総合ビルを建設した[7]。地下に248人収容の六行会ホールを備え、演劇、コンサート、寄席などに使用される[12]

六行会ホール

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六行会ホール
Rikkoukai Hall
情報
正式名称 六行会ホール
完成 1994年12月
収容人員 248人
客席数 248
用途 演劇コンサート寄席
運営 一般財団法人六行会
所在地 140-0001
東京都品川区北品川2丁目32番3号 35.619684 139.742527
位置 北緯35度37分10.8秒 東経139度44分33.0秒 / 北緯35.619667度 東経139.742500度 / 35.619667; 139.742500 (六行会ホール
Rikkoukai Hall
)
座標: 北緯35度37分10.8秒 東経139度44分33.0秒 / 北緯35.619667度 東経139.742500度 / 35.619667; 139.742500 (六行会ホール
Rikkoukai Hall
)
アクセス 新馬場駅から徒歩3分
外部リンク トップページ> 六行会ホール施設紹介
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六行会総合ビル地下2階に位置するプロセニアム形式(桧集成材フローリング)、214平方メートル(64.7坪)の劇場。地下1階に調整室が設けられ、舞台奥手に地上への搬出入リフターを備える。収容人数としては小劇場に分類されるが、ホテル並みのホワイエを備えている。

2000年より同ビルに入居する品川図書館、8階ラウンジスペースと連携したチルドレンフェスティバル(低年齢層向け舞台芸術鑑賞会)を7月下旬から8月上旬まで六行会有志によって主催、運営している。実演劇団によってはバックステージツアーも実施[13]

脚注

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  1. ^ [ 一般財団法人六行会] - しながわ観光協会
  2. ^ 一般財団法人六行会の意味・解説 - weblio 辞書
  3. ^ a b c 一般財団法人 六行会の紹介 - 六行会
  4. ^ 品川宿のうち目黒側より南の地域で、現在の南品川周辺。
  5. ^ 相互扶助を目的とした講の一種。
  6. ^ a b c 昌子, 2010, p.170
  7. ^ a b 昌子, 2010, p.172
  8. ^ a b c d e 昌子, 2010, p.171
  9. ^ 「南品川一丁目、南品川二丁目、南品川三丁目、南品川四丁目、後地町、馬場一丁目」の六つ。[要出典]
  10. ^ 「孝(親子愛)、友(兄弟愛)、睦(夫婦愛)、姻(親族愛)、任(隣人愛)、恤(人類愛)」の六つ。[3]
  11. ^ a b c 品川区教育委員会事務局品川図書館. “品川区立図書館 業務要求基準書”. 品川区教育委員会. 2017年2月23日閲覧。
  12. ^ 六行会ホールのアクセス・キャパ・座席・駐車場・スケジュール等の会場情報”. チケットストリート. 2018年12月29日閲覧。
  13. ^ チルフェス実行委員会たより”. 一般財団法人六行会. 2018年12月30日閲覧。

参考文献

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  • 昌子住江「東海道品川宿六行会のまちづくり (幕末~昭和戦前期) 自立的地域まちづくりの歴史的考察」『土木史研究』第21巻、社団法人 土木学会、2010年6月15日、169-173頁、doi:10.2208/journalhs1990.21.169 

関連文献

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  • 『財団法人六行会九十年史』六行会、1934年。NDLJP:1457060 

関連項目

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外部リンク

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