ゆっくり作業できる楽園を発見。東京中央区・晴海図書館【ぶらり、図書館めぐり】
まるで本に囲まれたコワーキングスペース。開放的で美しい建物、Wi-Fi・コンセントも完備で平日は夜9時まで利用できてしまう次世代・図書館。
図書館好きライターによる散策企画『ぶらり、図書館めぐり』第1弾として、2024年7月にオープンしたばかりの東京都「中央区立 晴海図書館」をご紹介します。
晴れた海を望むまちの“新しい図書館”
都営大江戸線「勝どき」駅から歩くこと12分。東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村があった晴海エリアは、今、新しい街づくりが進んでいます。その流れとともに開館したのが、この晴海図書館です。
晴海区民センターの3・4階に位置するこの図書館は、地域の人々が気軽に立ち寄れる憩いの場です。「ハルミの木とはらっぱ」をコンセプトに、まるで大きな木の下でくつろぐかのような、天井の高い開放的な空間が広がっています。居心地の良さに思わず背伸びしたくなる、あたたかい雰囲気が魅力です。
このエリアでは、「晴海フラッグ(HARUMI FLAG)」の開発が進み、新たに移り住む人々も増えています。変わりゆく街の中に登場したこの“新しい図書館”は、幅広い世代に向けた、知識と交流の場を提供しています。
多様な過ごし方をサポートする、図書館デザイン
蔵書数は約90,000冊、座席数はなんと280席も…!
晴海図書館は、一人ひとりの「過ごしたい時間」に寄り添い、最適な空間を提供してくれます。
館内にはWi-Fiが完備されており、各座席にコンセントもあるため、パソコン作業や勉強も快適に行えます。一人で集中して作業に没頭したい方には、仕切られたブース席がぴったり。
一部の座席は予約制ですが、利用登録をすれば区民以外でも使用することが可能です。
そして、従来の図書館とは一線を画すのが、その交流の場としての機能。4階の「Teens & Youth(ティーンズ・アンド・ユース)エリア」には、仲間と一緒に過ごせる「グループ学習室」や半個室型の「ブース席」など共同作業に対応したスペースも完備されています。
飲食OKの「利用者交流室」など、多様なニーズに応える空間デザインは、思わず住みたくなるほど魅力的です。
親子でほっと一息!育児サポート環境が充実
3階の児童エリアには、親子でゆったり絵本を楽しめる「はだしスペース」や、子どもの好奇心を育む本棚が並んでいます。
さらに、ベビーカーを置けるスペースや、おむつ替え台、調乳用の給湯器を備えた授乳室も完備。乳幼児の子育て中でも、安心して親子の時間を楽しむことができます。
次世代ロボットに3Dプリンターも! 企画・イベントも充実
図書館の入口で迎えてくれたのは、実証実験中の次世代ロボット「temi(テミ)」。休館日や開館時間の案内、イベント告知などを案内してくれます。試しに話しかけてみると、Temiは豊かな表情で、お茶目でかわいらしい自己紹介をしてくれました。
さらに、晴海図書館には3Dプリンターも導入され、ネームタグ作り体験などのイベント情報も。
最新技術にも触れられる学びの機会を提供する、まさに次世代図書館です……!
私たちの世界を広げる、新しい図書館
あらゆる利用者の多様なニーズに応える工夫とデザインが詰まった晴海図書館は、本の貸し出しを超えた新しい図書館のカタチを感じさせてくれます。
ぜひ足を運んで、心地よい空間で思い思いの時間を過ごしてみてください♪
中央区立 晴海図書館
〒104-0053 中央区晴海4-8-1 晴海区民センター3・4階開館時間
月~土曜日 9時~21時
日曜日・祝日 9時~17時
休館日 第3木曜日、年末年始(12月31日から1月2日)、特別図書整理期間
電話番号:03-5166-3131地下鉄:
都営大江戸線「勝どき」駅A5出口から 徒歩12分
都バス「ホテルマリナーズコート東京前」から 徒歩5分
江戸バス「晴海区民センター」から 徒歩すぐ
東京BRT「晴海中央」から 徒歩5分
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