どうして日本人は老後資金が不安なのか。正しい選択肢を選んで「サイレントリッチ」になるには

サイレントリッチ 誰にも気づかれずに億り人になる静かな投資術①

「え、あの人1億円持ってるの!?」 
特別な資産もなく、親の遺産を受け継いだわけでもなく、宝くじが当たったわけでもない。 
堅実かつ確実に資産を増やすための王道は、「長期分散投資」。 
そして、いま加入している「保険」を見直すことで、そのための原資を捻出することができると著書は説く。 
著者はアメリカで独立系ファイナンシャル・アドバイザーとして25年、100億円を超す資金を預かり、これまで多くの顧客から感謝の言葉をもらってきた。 
40代、50代、60代からでも遅くない、「老後資金1億円」を達成するための方法と発想法とは。 

どうして資産が増えないのか

いま、多くの人がお金に関心を持っています。特に老後資金については、よほどめぐまれた一部の人を除いて、多くの人に共通する悩みと言っていいでしょう。

なぜ、老後資金に不安を感じるのでしょうか。

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終身雇用、年功序列といったかつての日本企業の常識が消滅して、長く会社に勤めても給料が増えなくなった。

公的年金制度に対する信頼が薄れた。

医学が発達し寿命が大幅に延びた。

これらも要因でしょうが、はっきり言えば、老後を安心して暮らせるだけの資産を準備できないかもしれないということでしょう。

年金があてにならなくても自分自身に潤沢な資産があれば、老後を不安に感じることはないはずです。

では、どうしてみなさんの資産が増えないのでしょうか。

投資や運用の能力がないからでしょうか。節約が足りないのでしょうか。

そうではありません。

間違ったお金の常識を信じてしまい、あまりに安全を追い求めすぎて、本来得られるはずの恩恵をみすみす放棄しているのです。

それに関連して、ひとつ質問をします。

AとB、2枚の絵画があります。2枚はまったく同じ絵ですが、購入条件が異なります。

Aの販売価格は20万円、36年後に40万円戻ってきます。

Bの販売価格は10万円、36年後にお金は戻ってきません。

どちらも絵画は購入後すぐにあなたのものになり、36年後に返却義務はありません。

販売している会社は大手上場企業が経営しているので、36年後の倒産を心配する必要はありません。あなたのお財布の中には20万円あります。

あなたならどちらの絵画を選びますか。

『サイレントリッチ 誰にも気づかれずに億り人になる静かな投資術』より

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