フォーリンラブ・バービーさんのFRaU web連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)では、芸人として、ひとりの女性として、バービーさんが抱えているモヤモヤに対して本音をぶつけていただいています。今回は、今年4月に結婚したバービーさんが始めた赤ちゃんを迎えるための身体作りについて。クリニックを受診した際、先生に言われたことを機に考えた「出産しやすい理想の環境」についても綴っていただきました。
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世間一般でいうところの「妊活」をしている
ついに漢方に手を出した。高いオーダーメイドのやつだ。
「ついに」という言葉には、色んな意味が含まれる。ピルを飲まないと、私が長く抱えている婦人科系の疾患は進行していく一方。しかし、ピルを飲んでいる限り妊娠は成立しない。ひと通り調べた西洋医学ではどうにもならなかった場合、私にとってオーダーメイド漢方は「行き着く先」という先入観があった。あらゆる手段を断ち切られ、袋小路に立たされたという意味で「ついに」という言葉が出た。
私たち夫婦は、あとから後悔しないためにも、チャレンジできるものは試しておこうと、赤ちゃんを迎えるための身体作りを始めた。世間一般でいうところの「妊活」だ。
そんな矢先、雑誌『赤ちゃんが欲しい』の表紙を撮っていただくことになった。一般人中の一般人である彼は、「表紙になってきます」など会社には伝えず、有休を消化しての撮影だ。一瞬にして、スタッフさん達をメロメロにさせた彼を見て、会社を辞めてもどんな仕事でもやっていけるな、と思ったのはここだけの秘密にしておく。
子どもがいても、いなくても、どちらの人生も捨てがたく楽しそうだという思いのある私たちにとっては、少々むずがゆいタイトルではあるが、男性不妊など最先端の情報が詰まっていて非常に勉強になった。