真魚八重子さんの映画レビュー・感想・評価

真魚八重子

真魚八重子

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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

4.0

MaXXXine!! ハリウッド・ドリーム。闇が深くとも、ハリウッドへの憧憬が涙が出そうに輝かしい。

ロザリー(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

ひげがはえる、実在した女性の存在を基に作った映画。

楽しみにしていたんだけれど、ヒゲが浮いていて滑稽に見えてしまった。登場するキャラクターたちに一貫性がなくて、ブレているのも気になる。

田舎でカフ
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マインクラフト/ザ・ムービー(2025年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

久々にひどい映画観たわー。これはひどい。

うっすらと主軸となるストーリーがあり、でも5分くらいで語れる程度なので、ごちゃごちゃと歌を歌うなどしてお茶を濁している感じ。
ゲームを基にした映画は最近だと
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スマイル2(2024年製作の映画)

1.8

退屈して、早く終わらないかと念じていた。アヴァンタイトルだけ楽しいけれど、そこは本編とは関係ない。

主人公に統合失調症の人が見てしまう幻覚に近いものがひたすら続いて、周囲のまともな人たちにドン引きさ
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ハウスゴースト 少女の囁き(2024年製作の映画)

3.0

ロシアのホラーってつい観ちゃう。ただ、オカルトだったのでちょっと話が適当な気もした。暖炉の炭の精霊みたいなヤツが活躍するのが、馴染みがなくて不思議だった。

両親と祖母を立て続けに亡くした10代の兄と
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秘顔-ひがん-(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ぬおー、変な映画!予測しかねるオチだった。

指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもあるスヨンと結婚を控えている。スヨンは楽団長の娘で、大変な金持ちであり、二人の新居も彼女が見つけてきた豪華な
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ホランド(2025年製作の映画)

3.8

奇妙な味の映画だった。時代設定はミレニアム直前くらい?みんなポケベルや初期のスマホ、ウィンドウズ95とか使っている。

オランダに由来する街ホランド。ここで高校の教師をしているナンシーは、眼科医と夫フ
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哭戦 オペレーション・アンデッド(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

太平洋戦争中、タイに進駐していた日本軍が人体実験でゾンビのような人間兵器を作っていた。それが放たれたことで、タイ人の少年兵たちにゾンビ化の感染が広がっていく。

かなりのゴアです。口が真横までパックリ
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ノスフェラトゥ(2024年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

猫たんがいっぱーい。

ロバート・エガースはニコラス・ホルトが撮りたいんだなと思った。リリー=ローズ・デップはかりそめのヒロインで、美しく撮られているのはホルトの方。
デップは正直大根で、教科書を朗読
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カウントダウン(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大規模な放射能汚染事故が起き、雨で拡散する前に放射能を封じ込めようと戦う政治家や消防士たちの物語。
香港映画のディザスター物は面白い作品が多い。規模が大きいし、本当に誰が死ぬかわからないので最後までハ
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パディントン 消えた黄金郷の秘密(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

パディントンがじつはあまり得意ではない。家をメチャクチャにされたりしたら、わたしなら耐えられないと思う。
本作はそういったドジは少ないのでまだマシだが、そんなにたいそうな話でもないような……。ただ生い
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アリゾナのバロン(1950年製作の映画)

3.0

そうだ、サミュエル・フラーって面白いとは限らないんだった。ただ発想は突拍子ない。これもアリゾナを全部自分の土地にしようとする男の話。語り部がいる形式。

エセ貴族となるために、遠大な計画を果たそうとす
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

5.0

楽しい映画が観たいと思って、考えていたらこれだーッ!て。

ここまでブラックだったかと感心してしまった。あとリズムが早くてスラップスティックコメディの域だなあと思った。いま観ても特殊メイクが素晴らしい
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秋が来るとき(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

フランソワ・オゾンが立て続けに、全然雰囲気が異なる良作を作っていて、まさに飛躍を見ているみたい。自家中毒のような映画で終わっている時期が長かったので、こういう良い意味で一般的な映画が撮れるのは素晴らし>>続きを読む

新世紀ロマンティクス(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これまでに撮りためてきた映像を編集して、新たな一本を生み出すというジャ・ジャンクーだからこそ出来た一本。出来ているのか?と言われれば難しいというか、強引さや破綻もあるんだけれど、それもまた面白い。元々>>続きを読む

女高生100人 (秘)モーテル白書(1975年製作の映画)

3.0

すごく久々に観た。まとまりのない映画の印象だったけど、今回はまあまあ観られるなと思った。ラストがガチャガチャして終わったのが、2回目でどう収束するかわかっていたせいかもしれない。主人公の岡本麗の、記者>>続きを読む

トレンケ・ラウケン Part1(2022年製作の映画)

-

全然意味がわからなかった。でも謎が出来上がっていく不思議さは面白かった。

フライト・リスク(2024年製作の映画)

3.5

こじんまりした規模の映画で、マーク・ウォールバーグがヘンな髪型で悪役をやっている、量は少ないけどモノは良い刺身三点盛くらいの作品。ラストの畳みかけが面白さを増している。
ちょっと前にあったジョー・カー
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#真相をお話しします(2025年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレはもちろんダメに決まってるが、この映画は他に色々触れてはいけない項目があって、感想の書き方が難しい。でも、とりあえずとても良かった。ネットの匿名性が孕む恐ろしさ、個人情報や私的な、心の大事に守>>続きを読む

青春 -帰-(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

春節になれば縫製工場に出稼ぎに出ていた青年や娘たちも、故郷へと帰る。日本に来る中国人は一部の金持ちであって、ここに登場する人々は山深い土地で生まれ育ち、長時間かけてバスで故郷へと戻る。結婚式をあげるカ>>続きを読む

青春 -苦-(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『青春』三部作の2作目。ワン・ビンなので226分あるよ。

縫製工場に出稼ぎにきた、主に20歳前半の青年や娘たち。色々な工場を写していて、最初は上半身裸で刺青の入った男の子たちが、縫製をしている工場か
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兇弾(1949年製作の映画)

5.0

長谷川公之脚本の『警視庁物語』シリーズみたいな、ドキュメンタリータッチの作品で超面白かった。これは観てほしい。地味!そこがいい!
主人公の警官になりたての青年が、純粋で落ち着いていて、仕事も出来るので
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ミステリアス・スキン(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

痛ましい映画。幼い頃の消えた記憶を、UFOにアブダクションされたと思う青年ブライアンと、同性相手に売春をする青年ニール。同じ街に住む二人はいつもギリギリのところですれ違う。でもブライアンは幼い頃、一瞬>>続きを読む

異端者の家(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ほぼヒュー・グラントの一人芝居で1時間50分。長い。何事も最適な尺があるだろう。

モルモン教の布教に回る若い女性二人組。あいにくの天候の中、最後に訪れた家では、家主(ヒュー・グラント)が機嫌よく迎え
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南部の人(1945年製作の映画)

3.6

自分の土地を持つことにし、綿花畑を開墾していく主人公の家族。息子は壊血病、近隣住人との揉め事、天候不順などに苦しみながらも前向きに生き抜いていく。婆さんが毒を吐きすぎるので、最初悪役かと思った。
増水
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絶望の日(1992年製作の映画)

4.0

カミーロ・カステロ・ブランコという作家が、いかに偉大な人なのかをさっぱり知らないので、どう観たら良いかわからないというのはあるんだが、俳優が演者/演じている存在として混在して登場するのは、面白い趣向だ>>続きを読む

ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

3.0

え、普通にかなりミソジニーの映画じゃない?悪貨が若い悪貨に駆逐されていくという、救いのない現実的な話。女は男を待つという演歌のようなところもあって。個人的にトム・ハーディーが苦手なのもアリ。

リー・ミラー 彼⼥の瞳が映す世界(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

女性の戦場カメラマンものが流行している中で、本作は映画の迫力が少し足りない。ナチスに殺されたユダヤ人を撮影したり、ヒトラーのアパートに侵入したりしても、元々華やかな生活を送っていた人の道楽の兆しが見え>>続きを読む

カニバイシュ(1988年製作の映画)

3.5

グロテスクなブラックジョークオペラ。だから長生きしたからといって、大家として扱う気にはなれなかった。
ホラー好きとしては、とある正体を明かした姿とその後の勢いに任せた行為が、凄まじくて面白い。タイトル
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クィア/QUEER(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

バロウズの映画化は難しいなと、改めて感じてしまった。クローネンバーグぐらいぐちゃぐちゃになっても作りこまないと、バロウズの比喩世界は面白くならない。とても表層的になってしまう。
本作も結局クィアじゃな
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リボルバー(2024年製作の映画)

3.0

面白かった。信用できる人がまったくいない中で、ほんの少し信用できる人を使いつつ、復讐を果たしていく強い女。悪党が道をふさいでいるときに、運転している女に「轢け」と促す女主人公はかっこいい。
スカジャン
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仮面の報酬(1949年製作の映画)

3.5

スラップスティックコメディで、追う者、追われる者が3組いるところがうまいと思う。ただ追いつ追われつだけじゃつまらないので、ロバート・ミッチャムたちが悪党を追いつつも、自分たちも追われているというややこ>>続きを読む

呪いの家(1944年製作の映画)

2.5

スコセッシが褒めていたから、期待しすぎたかも。幽霊表現は珍しい気もするが、怖くはない。スリラーの作りながら、ほのぼのしてる。

ベイビーガール(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

セックスと会社での立場という、世知辛くなりそうなテーマだけれど、昨今の女性が自覚する性の問題を扱っていて、セクハラなどは関係ない映画なので、観やすい。

ニコール・キッドマンはハリウッドでの女性の地位
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ジュ・テーム、ジュ・テーム(1968年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一分だけ時間旅行ができる装置が開発され、ネズミでは成功。人間第一号は自殺未遂した男を、死んでもいいだろう的な感じで連れてきて、被験者として実験をする。

神代辰巳最盛期の、鈴木晄みたいな編集でいろんな
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