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●[news] 非常に残念なお知らせ。「ナイン・オールドメン」と呼ばれる伝説のアニメータの一人、マーク・デービス氏が2000/1/12に逝去されたそうです。享年86才。以前東京ディズニーランドにいらしたときはすさまじい人出だったことが思い出されます。本当に残念です。心からご冥福をお祈りします。
@According to dprs!経由、Toshi特派員(Thanks!)
●[column] ナイン・オールドメンとは1950年代に活躍した9人のキーアニメータ達の総称で、フランクリン・ルーズベルトが名付けた最高裁の9人の判事を模してウォルトが名付けたそうです。その一人のマーク・デービス氏が先日逝去されました。今回はマーク・デービス氏を私なりに紹介させていただきます。(ちなみにナイン・オールドメンはレス・クラーク、マーク・デービス、オリー・ジョンストン、ミルト・カール、ウォード・キンボール、エリック・ラーソン、ジョン・ラウンズベリー、ウーリー・ライザーマン、フランク・トーマスの9人)
マーク氏がディズニースタジオにて働くようになったのは1935年の12月。その時携わったのはあの「白雪姫」でした。その後バンビでは幼少期のバンビ、Thumperを手がけ、有名なところではシンデレラ、ティンカーベル、クルエラ・ド・ビルなど、心に残るキャラクターを多数生み出しています。特にティンカーベルは「ディズニーが創造したマリリン・モンロー」と評され、今でも熱狂的な人気を誇っているのは皆様もよくご存じかと思います。
実はそのほかにもマーク氏の功績は大きく、特にディズニーランドをはじめとするテーマパークのアトラクションの開発に精を出していました。手がけたアトラクションは「カリブの海賊」「ジャングル・クルーズ」「ホーンテッドマンション」「魅惑のチキルーム」「イッツ・ア・スモールワールド」「カントリーベア・ジャンボリー」など。引退後も東京ディズニーランドのアトラクション開発にコンサルタントとして参加したので、いわば東京ディズニーランド創造の父と言えなくもありません。これら多くの功績をたたえ、1989年にはディズニー・レジェンドという賞を贈られています。
前述の通りマーク氏は東京ディズニーランドと非常につながりが大きく、現在パークにて行われているディズニー・ギャラリーの「イマジニアリング・ザ・ドリーム」でも彼の功績が随所で紹介されてます。そしてディズニー・ギャラリー開設時には彼から「スターズ・オブ・ディズニーマジック」が送られています。今週末パークに行かれる方はぜひ、立ち寄って彼の功績をたたえて下さい。
ディズニー・ポストからも心からご冥福をお祈りします。
(参考文献:Disney A to Z、from the Kingdoms of Dream, Imagineering the Dream)
@According to ***disney post***
●[postmaster] 昨日の東京ディズニーランドのイベント関連に関して、パレードの「100イヤーズ・オブ・マジック」という名称、「2001年は21世紀で100年、という意味があるとともに、ウォルトの生誕100周年なんですね」という鋭い指摘をいただきました。な、なるほど!!そしてもしかしたらフィール・ザ・マジック以降ご無沙汰なキャラクターも登場するのでは・・・という期待も。うーん、楽しみですね。しかしパレードのような初期投資のでかいモノがわずか2年で終わるのは不思議ですね。もしかして名前だけが変わるのかも・・・?
そして、マーク・デービス氏の訃報は個人的にかなりショック。名前は知らなくても生み出されたキャラクターやアトラクションを知らぬ人はいないでしょう。本当に寂しいですね。
(Written by postmaster,2000/1/15,01:25)