この記事は曖昧さ回避のための記事です |
本項では2~4について記述する。
「freaks」または「freakish」と表記される。 英語圏において「異形」「奇形物」を指す単語。
特にfreakishと表記する場合、他の単語と組み合わせて、異常な物事を表現する形容詞的用法となる。
転じて「〇〇キチ」「物事に熱狂している人々」を意味するようになり、現在ではそちらの使い方が一般的である。
1932年に公開された米国映画。監督はトッド・ブラウニング。
タイトルは2にて挙げた意味を踏襲するもので、旅回りの見世物(サイドショウ)を舞台とし、当時サイドショウに出演していた本物の障害者を出演者として多数起用。
小人のハリー&デイジー・アールズ(ドール・ファミリー)、シャム双生児のデイジー&ヴァイオレット姉妹、「半分男」ことジョニー・エック、「芋虫男」ことプリンス・ランディアンなど、当時絶大な人気を博した面子を揃えている。
当時としては過激な内容だったため、公開以降に様々な物議を醸した。特に英国においては30年もの間公開が禁止され、当時の新聞を始めとするメディアからは「野蛮でおぞましい」「グロテスクで異常、猥褻、作者は病気」などボロカスにこき下ろされ、興行としては失敗している。
その後1956年に回顧上映が行われ、1962年にカンヌ映画祭で上映。ヨーロッパでの知名度を獲得し、当時問題視されたサリドマイド事件と合わせて注目される事となった。
その後記録映像としての価値を評価され、1994年にアメリカ国立フィルム登録簿に登録、アメリカのフィルム遺産としてアメリカ議会図書館に保存されている。
日本でも、昭和初期まで縁日での見世物小屋や移動博物館といった場所で、障害者などを見世物として
扱っていた経緯があるが、この映画は、米国におけるそれを真っ向から描いた作品となっている。
日本公開は1932年(昭和7年)11月。初公開時のタイトルは『怪物團』で、2005年にデジタルリマスター版がリバイバル上映されている。
見世物小屋における描写から、物語は始まる。
観客を案内する口上師が「世にまたとないおぞましい怪物」として、囲いにある何かを指し示す。それを一目見た女性は絶叫し、観客たちは一様に震え上がった。
「ここにあるものは、かつては世にも美しい女だった」と口上師は続け、何故「彼女」がこのような姿になったのかを滔々と語り始める。
フランスの曲馬団。賑やかなショウの裏側で、様々なフリークスの日常が描かれる。
美貌の軽業師・クレオパトラに恋する小人のハンス。ハンスの婚約者で同じく小人の曲芸師・フリーダは早くから彼女の本性を察して警告するが、ハンスは上の空だった。
クレオパトラは性悪な女で、怪力男のヘラクレスと結託。ハンスが親戚から受け継いだ莫大な遺産を目当てに結婚し、毒を盛って殺害しようと企んだ。ハンスとの婚約を破棄されて悲しむフリーダを、道化のフロゾとアシカ使いのヴィーナスが慰める。
フリークスが集まった披露宴で、一同は『我らは仲間』と高らかに歌い上げて二人を祝福。しかし泥酔したクレオパトラはヒステリーを起こして一同を侮辱し、ようやくハンスは目が覚める。
更にクレオパトラ達の計画を知ったハンスは激怒して嘯く。「汚らわしい醜悪な化け物め!」そして毒を飲むふりを続けて彼女を騙し、豪雨の夜、仲間達は二人に恐ろしい制裁を下した。
ヘラクレスは行方不明となり、クレオパトラは「ガチョウ女」に作り替えられた。見世物小屋の囲いの中、醜い声で泣き喚く彼女に、往年の輝きは最早存在しなかった。
オリジナルは90分だが、試写会後に64分に編集されている。
木に縛りつけられたクレオパトラや、ヘラクレスがフリークスらに襲われて去勢されるなどの(当時の基準からして)過激な部分や、多くのフリークスらの出演シーンがカットされている。
その一方、編集によってハッピーエンドとなるエピローグが追加。
事件が終わった後、ハンスは曲馬団を引退して資産家となる。一時の激情による凶行、クレオパトラへの罪悪感で落ち込むハンスをフリーダが優しく慰め、改めて彼と結ばれるというもの。
2000年に光文社文庫から刊行された、綾辻行人著の小説。
精神病患者を扱った短編「夢魔の手」「四〇九号室の患者」「フリークス」からなるオムニバス作品で、三作が互いを補完する構成になっている。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/18(火) 17:00
最終更新:2025/03/18(火) 17:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。