片栗粉とコーンスターチの違い
どちらも料理にとろみをつける用途に使われるでんぷん粉ですが、風味やとろみの性質が異なります。
左:片栗粉 右:コーンスターチ 見かけに大きな違いはない
風味の違い
片栗粉はじゃがいものでんぷん、コーンスターチはとうもろこしのでんぷんを原料としているため、風味が異なります。揚げ衣や焼き菓子の材料として少量のみ使う場合には、互いに代用しても大きな失敗にはなりません。
とろみのつき方の違い
片栗粉は温度が下がると粘度が低下してしまうため、温かいうちに食べるあんかけ料理やかきたま汁などに適しています。また、とろみをつけても無色透明であるため、食材の色合いを損ないません。
コーンスターチの粘度は片栗粉に比べて低めですが、温度が下がっても持続します。そのため、カスタードクリームなど冷ますことが前提のお菓子作りによく使われます。ただし透き通った仕上がりにはならないため、片栗粉の代用として使う場合には注意します。
片栗粉とコーンスターチの違い
比較項目 | 片栗粉 | コーンスターチ |
---|---|---|
原料 | じゃがいも | とうもろこし |
とろみの性質 | 温度が下がると粘度が低下する | 温度が下がっても粘度は持続 |
とろみの色 | 無色透明 | 不透明 |
適した料理 | あんかけ、かきたま汁など | カスタードクリーム、チーズケーキなど |
監修:関岡弘美(料理研究家)