地域政党・大阪維新の会が、大阪市長の任期満了(2023年4月)で政界からの引退を表明している松井一郎市長の後継候補者について、電話世論調査による「予備選」で選ぶ方向で調整を始めたことが分かった。党内外から候補者を公募し、22年秋にも市内の有権者を対象に世論調査を実施。最も支持を得た候補を公認する方針という。 政党が国政選挙の公認候補者を選ぶ際に、議員や党員投票による予備選を行うケースはあるが、首長選での例は少なく、世論調査だけで決めるのは極めて異例。「有権者の政治への参加意識が高まる」という見方がある一方、候補者にポピュリズム(大衆迎合)的な主張が増え、単なる「人気投票」になる可能性もあり、議論を呼びそうだ。 日本維新の会代表を務める松井氏は20年11月、大阪府と大阪市を再編する「大阪都構想」が2度目の住民投票で否決されたことを受け、23年春に予定される市長選には出馬せず、政界を引退する意