MSI「MAG X870 TOMAHAWK WIFI」レビュー
Ryzen 7 9800X3Dで高性能ゲーミングPCを組みたいならX870マザーボードは耐久性能と程よい価格で選べば間違いなし
そうは言っても発熱はするのでVRMヒートシンクは冷却性能の高いものでなければならない。MAG X870 TOMAHAWK WIFIのVRMヒートシンクの高さはバックパネルとツライチになるほど大型だ。表面積をかせぐためのミゾも6、7段設けられている。素材はアルミ。バックパネル側は中空でここも多少のエアフローによって冷却される構造だ。
ヒートシンクを取り外してVRMを見ていこう。先のとおり14+2+1フェーズ。実際のところ、80A SPSを採用しているのは14+2フェーズ部分だ。その80A SPSはMonolithic Power Systems「MP87670」。ハイエンドチップセットのメインストリーム向けゲーミングマザーボードで見かける、あるいはミドルレンジチップセットのハイエンドモデルで見かけることがある。
VRMヒートシンクを外したところで周辺のチップも確認しておこう。まずUSB4はasmediaの「ASM4242」。1チップで2ポート利用できることに加え、Display Port Alt-Modeにも対応している。そう、MAG X870 TOMAHAWK WIFIは映像出力にHDMI×1とUSB4×2ポートが利用できるのだ。ほか、5GbE有線LANはRealtek「RTL8126」、オーディオはRealtek「ALC4080」が搭載されていた。
Ryzen 7 9800X3DとGeForce RTX 4070でパフォーマンス計測
今回、Ryzen 7 9800X3Dをお借りできたので、これをMAG X870 TOMAHAWK WIFIに搭載してパフォーマンスを計測してみた。ビデオカードはMSI「GeForce RTX 4070 GAMING X SLIM 12G」、メモリはTeamgroup「TFORCE XTREEM ARGB DDR5 FF9D532G6400HC32ADC01」(16GB×2枚)、SSDはCrucial「T705 CT1000T705SSD3-JP」(Gen5 x4、1TB)を使用した。
まず代表的なベンチマーク、CINEBENCH R23、PCMark 10、3DMarkのスコアから紹介しよう。
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