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データ利活用による中小企業のDX推進へ

サイボウズ Office・kintoneユーザー待望、スケジュールとkintoneアプリの連携がスタート

2025年01月17日 15時30分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 サイボウズは、「サイボウズ Office」のスケジュールと「kintone」アプリの連携機能を提供開始した。2025年1月12日の定期メンテナンスにて搭載している。同機能によって、サイボウズ Officeに登録した予定とkintoneアプリに登録された情報を関連付けることができる。

 現在、中小企業向けのグループウェアであるサイボウズ Officeとノーコード・ローコードツールであるkintoneを併用するケースが増えており、両ツール共に利用する企業は2700社を超えているという(2024年11月末時点)。こうした中、多くのユーザーからサイボウズ Officeのスケジュールとkintoneアプリのデータ連携に対するリクエストがあったことを受けて、同機能の搭載に至ったという。

 搭載されたのは、サイボウズ Officeのスケジュールとkintoneのレコードを関連づける機能であり、大きく分けて、「サイボウズ Officeのスケジュールからkintoneアプリを表示する」機能と、「kintoneアプリからサイボウズ Officeのスケジュールを登録する」機能を提供する。

 サイボウズ Officeのスケジュールからkintoneアプリを表示する機能では、例えば、訪問予定のスケジュール詳細画面の「関連情報」欄に、顧客管理アプリの訪問先情報へのリンクを表示することが可能だ。リンクをクリックすると、kintoneのレコード詳細画面が開き、顧客情報を確認できる。

「サイボウズ Office」スケジュール詳細画面から「kintone」顧客管理アプリの情報を参照する

 一方のkinotoneアプリからサイボウズ Officeのスケジュールを登録する機能では、例えば、休暇申請アプリのワークフローで承認された休暇申請の詳細画面から、「新しい予定を登録」をクリックしてサイボウズ Officeの予定登録画面を開くことができる。この画面で休暇の予定を登録することで、休暇申請のレコードと関連付けたスケジュールを登録することが可能だ。

「kintone」休暇申請アプリのレコード詳細画面

 連携機能は、サイボウズ Officeとkintoneのスタンダードコース以上の契約が必要となるが、追加費用は発生しない。

 サイボウズは、中小企業に利用しやすい両ツールの連携で、簡易的なSFAとして活用するなど、中小企業のデータの利活用やDXを推進できるとする。同社は今後も連携機能の更なる改善や強化を進めていく予定だ。

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