強化した耐衝撃性とデザインが魅力
筆者が特に興味を持って購入したのは、いずれも単なるタフウォッチだけではなく、デザインを面白くしている2つのユニークな特徴だった。1つは、ベゼルの「レイヤーガード構造」と呼ばれる仕組みだ。
一般的には金属や樹脂など単一の材料で構成されるベゼルを、G-STEELの場合、異なる複数の素材を重ねて用いて、二層のレイヤー構造にすることで、さらなる耐衝撃構造を実現している。
また、メタル素材と樹脂系素材を重ねて利用することで、新しいカラーコンビネーションや素材の持つ異なるテクスチャーの柔硬感の組み合わせで、新しいベゼルデザインにチャレンジしていることだ。
G-STEELのもう1つの製品的魅力は、レイヤーガード構造のケースに極めてメカニカルな形状で繋がるタフレザーバンドの存在だ
本体ケースに繋がる部分は極めて立体的な盛り上がりを強調したベルトデザインになっている
そしてもう1つは、やはり腕時計の外観デザイン、特にベルトに対する新しいチャレンジだ。
立体的なベルトデザインと言えば、すでに2015年にTAG HEUERが自社のスマートウォッチである「CONNECTED」モデルに採用している(右)。表面革に対して背面に耐水系の素材を使い縫い合わせることで、汗をかく季節でも気軽に使える高級革ベルトも可能だ
今回、G-STEELの“合皮タフレザーベルト”は、2015年にスマートウォッチに参入したアナログ腕時計の老舗であるTAG HEUERのスマートウォッチ「CONNECTED」の革ベルトモデルでも採用されている、立体感のある異素材の合わせ縫込みベルトだ。
ブランドパワーなのか、ベルトだけで3万円を超えてしまうTAG HEUER製と比較すると、ベルトの値段で本体が買えてしまうG-STEELの“合皮タフレザー”ではあるが、その質感や仕上がりの良さは勝るとも劣らない雰囲気だ。
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