全「ニコ厨」が待ち望んだ 豪華メンバーが集結!
2日目の大会議は後半のライブパートが完全に本編。お客の盛り上がりぶりをダイジェストの動画にまとめたので、ぜひ見てほしい。
女子大歓喜で失神寸前!! 赤飯&ピコ
ライブパートでまず最初に登場したのは、「歌ってみた」で活躍する男性の歌い手「赤飯」さん。熱い歌声や女声、デス声などさまざまな声を使い分けることから、「多声類」や「七色の声」とユーザーから評されている。大会議ツアーの名古屋会場でも出演し、メイド服を着て女声で歌って観客の大歓声を集めていた(関連記事)。
赤飯さんのバックは、「王族バンド」と「ピルクルさん」という「演奏してみた」の有名奏者が固める。
王族バンドは、ニコ動出身の演奏者で組まれたバンド。メンバーは、ギターの海賊王、ベースのティッシュ姫、ドラムスの王子という3人で、12月には初音ミクとコラボした「RAINBOW SNOW〜オーロラにえがいたLoveLetter〜」というアルバムを出している(Amazon.co.jpで見る、ウェブサイト)。ピルクルさんは、アレンジや演奏動画を数多くアップロードしているギター奏者だ。
一曲目は、人気ボーカロイドオリジナル曲である「IMITATION BLACK」。赤飯さんが歌って投稿した「IMITATION BLACK」がもともと人気を集めていたこともあって、いきなりフロアを沸かせる。特に女性から「キャー」という大きな歓声が上がっていた。生放送の方では、リアルタイムで字幕やコメントアートなどを流すコメント職人まで現れるほどだった。
その曲が盛り上がってきたところで、突如として「ピコ」さんが登場して、まさかのツインボーカルで曲を締める。ピコさんも、赤飯さんと同じで女性のような声も出せる人物で、女性からの人気が高い。7月には「タナトス」でCDデビューし、大会議ツアーの高知会場にも出演していた(関連記事、Amazon.co.jpで見る)。
その勢いのまま次の曲に……、と入る前にMCでティッシュ姫が2人に蝶をあしらったヘッドフォンを渡す。ニコ動のヘビーなファンならこのシーンでピンと来たはず。そう同性愛をテーマにし、ニコ動で数多くの「歌ってみた」派生を生んでいるボーカロイド曲「magnet」だ。2人が動画のイラストと同じに向かい合って、前奏が流れ始めると女性の「キャーーー!」という歓声がマックスに振り切れる。
赤飯さんとピコさんが同曲をコラボした「【赤飯×ピコ】magnet歌いました【赤ピコ飯まー☆】」が、ニコ動で80万再生を超えているだけあって、観客の予習もバッチリ。最後まで二人の歌と演技に見入っていた。
「プロの本気」をかいま見た!! 桃井はるこ
2番目に登場したのは、歌手や声優として活躍する桃井はるこさん。王族バンド with ピルクルさんの演奏をバックに、「メルト」と「ロミオとシンデレラ」というボーカロイドの代表曲を熱唱した。
会場はケミカルライトをバルログ持ち※したり、ヲタ芸※を打ったりする人々が現れて一気に雰囲気が変わる。生放送の画面では「ランランもっこもこー」「らんらんるー」「㍍============⊃」など、ニコ動の運営側が「運営コメント欄」で煽っていたのが印象的だった。
ちなみに生放送を見られるユーザーは2万人が上限だったが、アクセスが集中したようで、この頃から一般ユーザーはほとんど見れず、プレミアム会員ですらつながりにくかったようだ。
※バルログ持ち ケミカルライトを指の間にはさんで複数本を同時に持つこと。カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズに登場するキャラクター「バルログ」の鉤爪に由来する
※ヲタ芸 アイドルや声優などのコンサートにおいて、一部のファンが繰り広げる、独特な動きを伴なう踊りや掛け声、及びその様式のこと。
熱血コンビが会場を焼き尽くす!! 鋼兵&やまだん
次は「鋼兵」さん&「やまだん」さん。ともに熱血ソングを得意とする男性の歌い手だ。
鋼兵さんは女性が対象だった「ELT伊藤一朗 ソロプロジェクト ボーカルオーディション」に応募し、その歌唱力に一目置かれてなぜか特別招待枠として最終選考会に残ったという逸話を持つ(関連記事)。
一方のやまだんさんは、濃いトークと圧倒的な声量で魅せるニコ動随一のエンターテナー。大会議ツアーの大阪会場や、1日目に開かれた「ニコ生☆生うたオーディション ファイナル」にも参加するなど、もはやニコ動イベントに欠かすことのできない人物だ(関連記事その1、その2)。
鋼兵さん(写真左)、やまだんさん(右)。冒頭のトークタイムでは、やまだんさんが夏野さんが役員を務める会社の社員であることが明らかにされた。まさかの上下関係。しかし、やまだんさんのパフォーマンスを見ていると、彼が普通の会社員であるというのがもう想像も付かない
歌う曲は、ASCII.jpでも何度か取材したことがあるビリー・ヘリントンをモチーフにした歪みねぇオリジナル曲「恋のホイホイチャーハン」だ(関連記事)。