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旧DMX Blog

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text=オオサキ


皆さん、毎日35度を超える酷暑が狂ったように続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。友達や家族や親戚の方々と海や山や川に行かれましたか?僕は家で上半身裸で甲子園を観ていたのですが、気づいたらお盆が終わってました。

そんなことはさておき、ひょんなことからとある歴史物を知りまして、調べれば調べるほどドキドキが止まらなかったので、是非これはと思い、皆さんにも共有させて頂きたいと思います。

それが、「九龍城砦」
$福岡R不動産を運営するDMXのブログ-全景


1993年まで香港にあったスラム街。ご存知の方も多いと思います。
このワードで検索をかけると当時の情勢や生活の様子などが沢山出てきますが、あまりに沢山ある情報の中から、僕がドキドキが止まらなかった5つの事柄について、今回発表させていただきます。
$福岡R不動産を運営するDMXのブログ-ビル群


◆九龍城砦にドキドキが止まらない理由①
「完全なる無法地帯である」

香港が1997年までイギリス領であったのはまだ記憶に新しいですね。これは1841年にイギリスがあへん戦争で清国に勝利し、1898年から99年間の期限で租借した為です。しかし九龍だけは租借条約により清国の領地のままに。いわゆる飛び地というやつです。しばらくは清国の役人によって統治されていたのですが、この役人らが祝い事で爆竹を鳴らしたところ、イギリス側から「うるさいから出て行け!」と役人だけ送還されてしまい、それ以降九龍は英国も中国の法律も適用されない、無法地帯と化しました。

「無法地帯」と聞くと殺人が日常的に行われ、ドラッグが当然のように飛び交う風景なんかを想像してしまいますが、日本の古き良き下町社会のような、和気あいあいと連携しながら生活していたようで。

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住民から自警団が生まれ、治安を維持しており割と平和だったとか。でも、確かにそうですよね、法が無いということは、ちょっとの盗みで殺される可能性もあるし、住む場を求めた結果居付いたのに、何か悪さを犯したらここにいれなくなることは明白。だとしたら和を乱さずに暮らす方が得策ってわけです。


◆九龍城砦にドキドキが止まらない理由②
「違法建築のオンパレード」

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-ビル2


無法地帯ということは、建築基準法なんてのも当然スルー。杭打ちはなし、最初は3階まで鉄骨で建てて、その後段々と階を重ねていく手法などもあったようで、まさに行き当たりばったりな建築。
福岡R不動産を運営するDMXのブログ-バラック


現地では水が大変貴重でコンクリートの精製には苦労し、足りなくて尿を入れたなんて話も。一応、14階又は45m以下の高さ規制があったそうですが、増築に次ぐ増築で守られたのは高さだけ。(階数はオーバーしていた)。でもこれ高さが守られた理由は、すぐ側に啓徳空港があって離着陸する飛行機と接触するからなんじゃないかと個人的に思ってます。実際ぶつかってくるんじゃないかというほどスレスレで飛行していたとか。
福岡R不動産を運営するDMXのブログ-飛行機


ビルもペンシルビルという棒のような建物が林立し、間がほぼ無く、お互い支えあってる状態でよく崩れなかったと感心してしまいます。尚、賃料は他の地域の1/4程度と激安。人が集まってくるのも納得です。


◆九龍城砦にドキドキが止まらない理由③
「人口密度がハンパない」

写真のとおり、狭い敷地に建物がひしめき合ってますが、九龍城砦の敷地は26,000m2(約200m×120~150m)ほど。ちなみに天神中央公園が31,000㎡です。
ここに最盛期1990年代初頭にはなんと5万人もの人々が暮らしていました。想像してみて下さい、天神中央公園に5万人が集まって暮らす様子を・・。
人口密度は約190万人/km2となり、畳1枚に3人が住んでいる計算に。これは世界で最も高い密度だそうです。考えただけでも発狂しそう。

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-廊下

当然、下水処理などちゃんとしているわけがなく、暗い通路にあんなものやそんなものが滴り落ち、ヌルヌルしていたのだとか。


◆九龍城砦にドキドキが止まらない理由④
「意外にしっかりした施設も」

きったないビル群ばかりを想像してしまいますが、意外にも、幼稚園、小学校、老人ホームなどしっかり建てられています。

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-施設


九龍城砦は建物が積み重なっている為、光が入るところがほとんど無かったのですが、これらの施設は、中庭のような光の当たるところにあったそうで、お年寄りや子供を大事にする風潮があったことを感じさせます。


◆九龍城砦にドキドキが止まらない理由⑤
「メジャーな職業が意外だった」

こんだけ狭いところに沢山の人が住んでいると、どんな仕事で生計を立てているのかが気になるところですが、メジャーな職業のひとつに歯科医がありました。当然無免許で開業可能ですが、殆どは中国で免許を持った医師ばかり。

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-歯科医

ここの看板もほぼ全て歯科医だそうです。

ちなみに、前述の通り、水は超貴重。水道屋(といっても地下水組み上げて各家庭へ配水するだけだけど)はかなり幅を聞かせて、法外な水道料金をふんだくっていたそうです。法外といっても法ないけど(笑)



・・・とまぁ、いくつかかいつまんで発表させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
この九龍城砦、1994年に香港政庁によって取り壊され、跡地は公園になっており、完全に過去の物となってしまっています。取り壊しの際も、住民の反対が強く揉めに揉めたそうですが、最後の最後まで出てこず粘ったのは取材中の日本のテレビクルーだったという間抜けなこぼれ話も。


結論、僕が思うのは、結局、法ってなんじゃい?という。無法地帯のイメージが先行しましたが、調べても調べても住民間の争いに関する情報は出てこず、むしろそれぞれが独特のコミュニティーに根付いて、平和に暮らしていたような記述ばかりでした。まぁ、もちろんインフラが整っていない為に、上下水や電気などの問題も山積でしたけど、平和に暮らすために一番大事なのは、やっぱりベタだけど価値観の共有だったり、思いやりなんだろうなぁという感想です。

これをきっかけに九龍城砦について興味を持たれた方、文献なども沢山出ているようですので是非チェックしてみて下さい。
text=hase

いや~酷暑の夏、何やっても汗ダラダラの毎日ですが、そんな毎日も涼しげにしてくれそうな海辺の風景を楽しめる貸家を募集することになりました。

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糸島は引津湾に面した古家。砂浜のあるビーチではありませんが潮の満ち引きを干潟で体感することも出来てこれはこれで面白い感じです。

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そして何よりの贅沢はこの縁側。一日中ボーっとしてしまいそうなほど静かで絶景で、これぞ糸島ライフと言ってしまいたくなる環境です。

糸島エリアでの物件探しは、こと賃貸となれば市場に出てくること自体が非常に珍しく、知り合いづてに探すしか無いのが現状。かと言って空家がないかと言えば結構空いてる家はあるんです。

この家も数年間、誰も住んでいなかったので、中はボロボロです。キレイな家を求める方にはちょっと違うと思いますが、古めかしい可愛らしいレトロさが好きな方にはグッときてしまいそうな雰囲気があり、最低限のリフォームは大家さんがいれてくれるのもありがたいところ。

この機会に是非、念願の糸島暮らしを始めてみてはどうでしょう。

【内覧会】
8月24日(土)11:30~14:30@糸島市志摩新町
※駐車スペースに限りがございますので、予約制とさせていただきます。

詳細住所はお問い合わせいただいた後、お伝えいたしますのでお気軽にご連絡ください!
お問い合わせ・ご予約:こちらからよろしくお願いいたします。
text=カタオカ






DMX、人事部長の片岡です。





このたび、皆様にお知らせがございます。





長きにわたる草の根リクルートの甲斐あって遂に女性スタッフ加入の運びとなりました。





あの男ばかりのむさ苦しい事務所も今後、多少は爽やかさを感じられる環境に生まれ変わる予定ですので、お近くに御用の際は是非お立ち寄りください。









同時に新スタッフの紹介を。
と思ったのですが、僕は今日初めて会ったのでキャラが全く分からず。
唯一の情報は津山さんという名前だけ。





とはいえ、せっかくなので「今日はちょうど僕がブログの当番で、ネタはいっぱいあるけど、せっかくお化粧もしてることだし、君の写真をブログで公開してあげるよ。」と好意を持ちかけたところ。





「いえ、結構です。」と、氷の微笑。





バキバキの体育会系で上下関係を重んじる僕。その好意に対する余りの無愛想さに炎の人事権を行使しかけた時、とんでもないところから声が上がった。





「津山さんはテレ屋さんなんですよ。」





坂田くんだ。





今後、津山さんはDMXの企画の仕事を中心に動いていくこととなる。
同じく、企画メインで仕事をしているのが坂田くん。
要するに、彼女は彼の後輩に当たるのだ。





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津山さんという人間を十年来見てきたような坂田くんのその発言。
先輩風を吹かしまくっていることは、僕が手に持っていたデジタルカメラでも解るくらいだ。





「さあ、津山くん、時間だ。続きをやろう。」





しかも突風。





あっけにとられた僕を無視して、坂田くんの教育指導は熱を帯びる。
そんな今日を熱帯夜と呼ぶのだろう。





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もう僕は一杯やって帰る。





明日、津山さんが会社に来るかだけが心配だ。





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text=松田

普段、街を歩いているとき。物件を見る時に意外と意識のいかない、またあまり出会えない世界がこの仕事をしていると身近になる瞬間があります。それは何を隠そう、暗い階段の先に隠された「地下」と言う存在。

中には天神地下街のように明るく装飾され、人で賑わっている地下もありますが、それはほんの一部。基本的には光の届かない暗く静かな空間なわけで、視認性もなければ風が通り抜けることもありません。

ただ、その分地上に比べ坪単価がグッと安かったり、間仕切りのない広い空間が手に入ると言う利点もあるので、自然光を必要としない業種であれば、これ程コストパフォーマンスの高い条件がキャナルも近い中心部であるかと言うと、確かになかなか無いのです。

とは言え、長く人の踏み入る事のなかった空間のこと。真っ暗な足元に細心の注意を払いながら階段を下りたかと思えば、そこに充満するカビ臭さは相当なものでした。

もちろん、私個人はもっと廃墟に近いような物件にお邪魔したことがあります。面白く変貌するだけのポテンシャルを見出せればサイトでもご紹介します。

でも現状の姿から、いきなりそれを想像してくれと言われても戸惑いますよね?ですので、とりあえず全員の生存を確認する意味でも、「どうですかー!」と声を発してみたところ、代表のKさんから返ってきた返事は「いいっすねー!」でした。

結果的に見ればこれが、誰も振り返ることのなかった築50年を越える古ビルの地下に新しい役割が生まれた、つまりビルに取っても嬉しい瞬間だったのかも知れません。


この薄暗かったスケルトン(フラッシュ使用)が



爽やかなオフィス兼スタジオに!



とは言っても、実はまだゆるやかな変化の途中。本業である映像制作の傍らで、主な大工工事の他は、清掃~塗装、それに何と撮影には不可欠な「ホリ(影の出ないよう壁と床の境をR状に仕上げる造作のことです)」まで専門業者を入れずに作ってしまったと言うのだからビックリです。

因みに、ここから先は写真のメイクルームにミラーを設置したり、下の写真に写る板材で念願のBARカウンターができる予定。


関係ありませんが、機械・工業マニアにとっては機材そのものがお宝の山でした!右下の撮影用のライトなんて完全に驚いた顔のキュートなロボットに見えるし。機材専用ケースの可愛さに旅行用のスースケースにはないトキメキを感じたりして・・・。



但し、外観はあくまでロマンスグレー。でもこの渋さがあるからこそ、GAPも引き立つと言うものではないでしょうか?だって仕事やBASEについて語るKさんの目は、いつ訪れても楽しい遊びを見付けた子供のようにキラキラ楽しそうです。


そしてこの秋、大名にも、遊びをこだわりに変えた大人の為の新たなスポットが誕生します。その名も「P+(ピープラス)」。沖縄に本社をもつ設計デザイン事務所さんが運営するプロダクトショップです。

福岡店は、これからOPENに向けての工事等が始まるため、写真は間に合いませんでしたが、代わりに宮古島店の開店準備の様子をチラリ。


と言うわけで、毎日うだるような日々が続きますが、そんな炎天下に負けず。いえ、時々は負けながらも、福岡に住んでいることが楽しくなる情報を、これからもお届けしてゆきたいと思いますので、暑さに負けそうになったらR不動産。そうめん片手にサイトを見て、クスっと笑って頂ければと思います。


【スポット情報】

SUMIYOSHI BASE

博多区住吉2丁目11-21住吉ビル B1F
TEL:092-292-5334 FAX:092-292-5336

http://sumiyoshibase.com/saito/SUMIYOSHI_BASE___Top_2.html
※リンク先、リニューアル公開前

P+LSD design FUKUOKA (9/20 OPEN予定)
福岡市中央区大名1-2-36 selva西大名Ⅰ-103
TEL:092-791-5722
FAX:092-791-5822
営業時間:11:00~20:00/不定休

http://pplus-lsd.jp/
https://www.facebook.com/ppluslsddesign
http://ameblo.jp/ppluslsddesign/entry-11543282051.html

text=さかた

今年の2月から、さりげに毎月行っているFUCA BAR。

一体何が行われているのか、行ったことがない人には怪しい感じにも映っているようですが、簡潔に言うとただ飲んでいるだけです。だから、気負いをせずにふらっと気軽に遊びに来てください。

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そもそものきっかけは、「イベント以外でFUCAに気軽に行くことができない」という声をたくさんいただいたことでした。

そこで、いろいろ考えた結果、「特に目的もない日が月に1回ぐらいあってもいいかな」という軽い気持ちで始めたのがFUCA BARです。

ただ実際に行なってみると、初めてFUCAに来てくれる人や実はこんなことFUCAでしたいと思ってると相談に来る人、今までにFUCAでイベントをやってくれたけど最近会ってなかった人など、様々な人が訪れてくれて、思いもよらぬ出会いや出来事が起きる場になってきています。

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1回目のFUCA BAR。写真で見ると怪しげです。

また、同じようなクリエイティブなジャンルの世界にいるんだけど、実はまだ会ったことがなかった人が出会ったり、FUCA BARがきっかけでイベントが生まれたりと回を重ねるたびに面白くなってきました。

でも、正直参加者の人数に波があるのも事実。多いときは50人近く集まるときもあれば、15人ぐらいしか来ないときも。ただ人数が少ないときは少ないときで、集まった人で濃い話ができるのもFUCA BARの楽しみです。

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前回のFUCA BARはベネチアの白ワインとチケッティ(軽い軽食)でお洒落な雰囲気に。

FUCA BARの特徴として、毎回レイアウトが違うため空間の雰囲気ががらりと変わります。

上の写真を見ていただくと分かりやすいと思いますが、毎回毎回中心で準備しているメンバーが違うため、それぞれの個性が出るのも魅力の1つです。

僕も近々、「酒好きの、酒好きによる、酒好きのためのFUCA BAR」をしたいなと密かに企んでいます。

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ちなみに今月のFUCA BARは7月26日(金)20時~22時。
場末のスナックをテーマにFUCA第2期アーティスト真吉さんと松見君プロデュースのFUCA BAR「スナック松吉」が行われますので、気軽に遊びに来てください。お待ちしてます。


text=本田雄一

ご存知ですか、小値賀島古民家ステイ
日本の離島が遠方からの旅行者を集め始めている、と話題になり、東洋文化研究者(という肩書きでいいのかよくわかりませんが、Wikipediaより。)のアレックス・カーさんが改修設計をしたことでも有名です。

長年九州に住んでいながら小値賀島が五島列島にあることを知らなかったり、五島列島の位置さえも知らない状態でしたが、縁あって小値賀島古民家ステイを運営している「おぢかアイランドツーリズム」の代表小辻さんとお会いでき、この度行くことができました。

日頃不動産プロデュースをしているだけに、まず興味を持つのが、古民家ステイの規模感。

人口2600人の小さな島に、5棟7軒の古民家を戸当たりウン千万円(びっくりな数字)もかけて改修しているという予算感には、どのような収支構造からこのプロジェクトが成立しているのか興味津々でしたが、これは小値賀町(つまり町民)が吸収合併されずに独立保持の道を選び、実行権を持っていたこと、そしてプロジェクトの理解を求めて中心メンバーが奮闘したことにあるようです。

当然反対意見もある中で、本当によくこのプロジェクトが立ち上がり、古民家再生が実現したものだと感動するものがあります。

前段が長くなりましたが、小値賀島古民家ステイをさらっとご紹介。


福岡からだと博多港発の深夜フェリーか、佐世保発フェリー。
今回は佐世保発で行きましたが、前日の深夜便で行った別のメンバーは朝着いてゴルフをするという強行日程。

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島の雰囲気はどこまでもほのぼのしていて、懐かしくもある。

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そして、今回泊まったのは古民家は、鮑集(ホウシュウ)という棟。
他に6軒が島のあちこちにあり、今後も増やす計画はあるそうです。

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石垣がものすごくシャープ。

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前泊組がすでに寝た形跡あり(笑)

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ダイニングテーブルから港が見える。

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日本家屋でありながら、ソファースタイルを埋め込むアメリカ人的デザイン。


夕食は改装された古民家の中でも最も立派な建物。ここレストラン藤松は、旧藤松家という捕鯨・酒造りで栄えた家系の住宅で、庭に広がる木々の間を抜けて行くと、海までつながっていました。

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木立を抜けて行くと。。

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海へ出ました。昔は船着き場として使っていたそうな。どこか神秘的。


今回、タイミングよく設計者のアレックス・カーさんが来島されており、お話を伺うことができました。

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まずこのテーブル、長さ8mの一枚ものの無垢板です。アフリカから仕入れたんだとか。

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天井を抜いていい感じに梁・柱が出てきている。

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アレックスさんの書。著者であり、建築家であり、書家である。なんとも多彩です。それにしても、アメリカ人とは思えない。



と、こんな一泊の弾丸ツアーでしたが、とても楽しめました。

九州からの来客は当然多いとして、東京など遠方から3-4泊の日程で泊まりに来る人がかなり増えているとのこと。外国人も、オーストラリアを始め徐々に増えているそうで、こういった島独自の「売り」があるというのは本当に強いと思いました。

ちくご移住計画」や「上毛町ワーキングステイ」などDMXでは移住促進のプロジェクトを行政とともに進めておりますが、やはり大事なことは共通していると思います。

地域がその魅力を知り、それを増幅して、外に伝えること。

小値賀では島に残る古民家がその一つであり、それをアレックスさんの手により増幅し、「暮らすように島を旅する」というキャッチフレーズで小値賀観光をPRしています。PRも含め、本当にうまいなぁと感心してしまいました。

もう一つ。人口2000人台の過疎進行中の地域が、吸収合併を拒み独立の道を選んだことは非常に大きいと思います。数年前、隣の島である宇久町が佐世保市に吸収されましたが、小値賀町は佐世保市の合併提案を蹴っています。吸収されれば事実上決定権がなくなってしまいます。「町」が「市」にお伺いをたて、予算をいただくという構造になった時点で、このような先進的なプロジェクトを立ち上げることは非常に難しくなっていたでしょう。


島の魅力をストレートに感じつつ、独特の雰囲気でおもてなしをしてくれる。
それが小値賀島。

ぜひ、次のお休みは小値賀で。

あ、なんと福岡⇔小値賀の直行チャーター便が今年7月20日から実験的に始まるそうです。
この機会にどうぞ。

text=オオサキ


飲食店では隠れた名店揃いと言われる、DMXのオフィスも構える中央区春吉。レトロビルや古家など魅力的な建物が溢れている点においては、他の中心部エリアと比べても一歩抜きん出ている感はありますが、街並みイメージでいうと、正直今ひとつというところ。

レトロ物件を改装した、センスの良い建物はいくつかあります。しかし、そのほぼ全てがやはりカフェやバーだったり。ファッションや美容となるとやはり弱いのです。
そんな春吉エリアに、何かR不動産としてきっかけ作りができればと思っていたさなか、ある一つの物件に出会いました。

それがこちら。

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-春吉1


福岡R不動産で「レトロに可憐に咲き続ける」というタイトルで紹介させて頂いた物件です。

元店名は「テル美容室」。春吉の路地裏でたったひとりのオーナー、通称テル先生が美容室として営んでおり、その期間なんと60年。このお方、美容界でもいわゆる重鎮といわれる存在で、当時の福岡の花嫁たちにとっては、ここでヘアメイク・着付けをしてから、市内の一流ホテルの挙式に向かうという流れが、1つのステータスだったのだとか。そしてこの春、引退を機にこの物件を生かして欲しいという想いを込めて、テナント募集されました。

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-春吉2


物件自体の第一印象は、レトロで可愛い。写真を見ると、テーブルと椅子を置けば今すぐにでも喫茶店とか始められそうに見えますが、床、壁、一部突き出た配管類、よく見るとやはり建物としての古さは否めず、全体的な補修を含めた改装が必要になるだろうと。着付けに使われていた2階などは、次入る方はどう使うんだろう?と期待半分、不安半分に勝手に思ってました。

そんな中、お問い合わせを頂き、当物件に訪れたのが、今泉で美容室「Pluss」を営んで11年目を迎える、新飼さん。今のお店が数年前から手狭になってきていて、大きい所へ移るか、分店を作るか・・分店であれば、路地裏で隠れ家的にやりたいと思っていたところ、R不動産でここを見つけて頂いたそうなんですが、訪れるなり、一目惚れ。その後、Plussのスタッフさん達も代わり代わり内覧され、皆さん一致でお気に召したようで、あれよあれよという間に、ご入居決定になりました。

とは言え、今回の出店はただの事業拡大ではなく、このお店に込めた新飼さんの強いビジョンがあります。それは、「春吉をファッション・美容を通じてお洒落な街にしていきたい」という希望。そう、かつての今泉のように。今でさえお洒落なイメージがある今泉も10年ほど前は全くそうではなかった。そこでお店を開いて、今となってはご覧のとおり。確固たる実績と自信があるから、この言葉にも説得力がありました。


そして、6月、確実に春吉にお洒落の種は植えられました。
まずは8月の一輪の開花(OPEN)を目指して急ピッチで内装工事中です。同じ春吉なので、僕もちょくちょく覗きに行ってます。
外観はどうするのか、2階や奥のバックスペースはどうなるのか、とても楽しみです。完成後は、【後編】として次回公開させていただきますが、改装中の風景を少しだけ。

福岡R不動産を運営するDMXのブログ-春吉4


福岡R不動産を運営するDMXのブログ-春吉3



そして今回感動したのが、想いのこもった物件には、やはり不思議な“縁”を呼び寄せるのだなと思った出来事。ヒントは「テル美容室」。これも次回にて。

乞うご期待!
test=hase

少しの間、ご無沙汰してしまいました。
「早く続き書いてよ!」そんな催促の声はまだ一人も聞いていません。いいんです自己満足ですから・・・。

なんて、そんな間に物件を見に行ってきたんです。

物件の概要は以下。
・中央区のバス路線エリア
・価格は約1700万円で約90平米ルーフバルコニー付き
・築は約20年ちょっと
・数年前にリフォーム済み(良くも悪くも)

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駅からは遠い。けど、こんなに気持ちのいいルーフバルコニーが付いて広さも文句なし。それはテンションの上がる物件・・・なのですけど、どうにも何かがしっくり来ない。


その原因は「リフォーム済み」、これだ。


厳密に言えば、リフォームされたことでは無く、そのデザインと言うか素材と言うか、なんだか上から目線でとっても恐縮なんですけど・・カッコ良くないしセンスが良くないって思ってしまったんです。

もちろんデザインには好みの問題もあるし、水回りとかやり変えてあるのはありがたい部分なのだけども。

100%なんて無いのはわかってます。だけど、どうしても好きになれない内装。
決してリフォーム済み物件がダメな訳ではありません。ただ、空間やデザインの優先順位が比較的高い位置にある私からすると、一度出来上がってしまったものよりも、潔く未内装でできるだけ状態のよい物件を安く手に入れて改装をする、これが自分にとってのベストなのかも。

実は似たような嗜好でお探しのお客さんからは、この「リフォーム済み物件」に関してはよく話を伺うことがあって、「いや~この前◯◯マンションを見に行ってきたんですけど、内装が残念で・・・」。

いざ自分の身になってみると「こう言うことだったのですね」と納得。
僕が、年収数千万を誇るセールスマンであれば、そのリフォームの上から更にリノベを敢行してしまってやるところなのでしょうが、私はしがない自営業者。一生に一度あるかの買い物なんです。

自営業者?!そう言えば、元会社員としてはそこのとこ考えるの忘れてました。
自営業って住宅ローンの審査が厳しいって聞くけど、どうなのよ自分・・・。

<続く>
text=カタオカ




前回のブログ、然も後編があるようなタイトルを付けてしまったことを後悔している。



理由は2つあって。



今回のブログ当番のこのタイミングでこんなに忙しくなるとは思ってもみなかったことがひとつ。

もうひとつは、前回、後輩の心をケアしよう!という内容のブログだったのだが、そもそもあまり後輩に興味がなかったことに気付いたこと。

むしろ、今、後輩の坂田くんが楽しそうに友達と電話をしながら(しかも何故か標準語)僕のデスクを横切ったことに猛烈な殺意を感じている。



という訳で、前回のブログの後編はナシの方向で。



まあ、期待してる人もいないだろうし。

ましてや期待してるという人がいるなら尚更、予定調和を崩さねば。そんなひねくれた発想になるほど僕は疲れている。



仕事ではない。

友達の結婚式の余興が入ったのだ。



撮影とはいえ、夜な夜な全身タイツをまとい、合成用のグリーンバックが張り巡らされた部屋でパフォーマンスを繰り返す哀愁は32歳独身の身体には堪えるものがある。一瞬でも冷静な自分(親が見たらどう思うかな?とか)が介入してくるともうヤバい。

そんなこんなで今日も帰ってタイツなので、今回のブログはストックしてたネタを蔵出しして早々に帰宅します。





「江戸東京たてもの園」をご存知だろうか。


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東京は小金井市にある歴史的建造物を展示しているミラクルテーマパークなのだが、意外と東京の人も知らなかったり。

僕が「江戸東京たてもの園」に行ったのは約2年くらい前で、あまりの素晴らしさに飛行機を一本遅らせたくらい。



R不動産をご贔屓にして頂いてる方なら、間違いなく好きになってくれるであろう場所だろうし、ジブリ映画の舞台になった建物も多数あって、宮崎駿監督もスケッチに通われていたのだとか。

東京に行くなら、一度は立ち寄って頂きたい場所です。

では、写真を何点かご紹介。



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赤坂から移築された高橋是清邸。



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「千と千尋の神隠し」で龍のハクがぶつかる窓枠のモチーフだとか。



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荒物屋。こんな建物は東京でもまず見れないでしょう。



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中はこんな感じ。



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武居三省堂(文具店)。壁の棚は釜爺の仕事部屋で。



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子宝湯。外観もすごく雰囲気あります。



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大正14年に建てられた大川邸は田園調布から移築された洋館。



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三井八郎右衛門邸。なんか言葉にできない迫力。





以上、これら建物は園内のほんの一部。
紹介した建物も、当然、写真よりもずっとお本物の方が素晴らしいので、騙されたと思って行ってみてください。きっと友達に自慢したくなるはず。



手を抜いて書いたつもりだが、
久しぶりにブログらしいブログを書いた気になってるのは、この「江戸東京たてもの園」のおかげなのかも。





江戸東京たてもの園
〒184-0005 東京都小金井市桜町3-7-1
TEL:042-388-3300 FAx:042-388-1711

text=松田

以前もサイトのエリアコラムにてざっくりと取り上げたことのある、ここ港エリア。

最近じゃ、かもめのグリルなんてイベントも開催されたりして、少しずつ一般的な認知度も上がって来ているのかも知れませんが、カメラマンさんやデザイナーさんと言ったクリエイティブな感性を持つ方々はその盛り上がりをどう見ているのだろう?

そこ、個人的にも気になったので、じゃあ聞いてみようかと行って来ました。単純に海も見たいし。

ちなみに向かった先はこちら。

「潮風オフィス」のタイトルで募集させて頂きながら、いつも比較的早く決まってしまうこの物件。

こんな古ビルに何があるの?とパッと見は思ってしまいそうですが・・・見かけで判断するなかれ。中には静かなるクリエイティビティが息づいているのです。

ほら。

実はこの日会いに行ったのは、プロダクトデザイナーの稲垣さん。そしてここは現在、稲垣さんがデザインやセレクトしたプロダクトのショールーム兼オフィスとして使われています。

とは言え普段は、大川はもちろん各地の製造元との打合せ等で忙しい稲垣さん。飛び込みでの来店は週末が中心になりますが、詳しくは文末リンク先のカレンダーでご確認を。

尚、オフィス&ショールームがあるのは2階です。え、どこから入るの?そう思われた方は下の写真をよーくご覧あれ。

BOSSと書かれた御馴染みの顔が見えたなら、その後ろのドアが実は入口です。(ドアの先は階段→靴を脱ぐ仕様になっている事を、汗だくでベビーカーでのピットインを試みるお母さんが出る前にお伝えしておきます)

福岡市内より東京や大阪の取扱い店舗が多いと言う稲垣さん。でもこのテナントを借りて頂いたのには、しっかりと骨太な家具への愛情がありました。それは例えば、一つの家具が我が家にやって来て、そこから一緒に過ごす時間の長さを想像頂くと分かり易いと思います。

現にこちらの物件に出会うまでのご自宅は、家族の人数より椅子の数の方が多い状態。何故なら家具は一度形になったら終わりではないから。

「こうやってショールームと言う形の別の拠点を持つことが一つの目標で、ターニングポイントでした」

そう稲垣さんが語るように、この場には2つの意味があります。それはエンドユーザーにとってはデザイナーさんの話を聞きながら、カタログではない実物に触れる又と無い機会を作り、デザイナーさん自身にとっても実際の使用による改良点の発見にも繋がると言うメリットがあるのです。

(右上)家具だけでなく、職人さんが端材から作ったお皿やキャンドルホルダーも置いてます。
(下)和室もコーディネート次第では、こんな風にモダンな印象に。

もちろん、世の中では大量生産で作られた家具の中でも、自分の好みに合うものや大事にできるものもあるでしょう。

と同時に決して安い買い物とは言えない家具。一つ一つ丹念に探して出会う面白さを覚えたら、そうそう引き返せないのも本当。


でも自分らしい一脚って?木の種類で何が違うの?と疑問に思うなら、この週末はお散歩がてら潮の香りの流れる空間でじっくり話を聞いてみるのもいいかも。そうそう、稲垣さん以外にも冒頭の変化について尋ねてみたところ・・・

ああ、やってましたね~
行けなかったんですよ~

さぞや盛り上がった回答が返って来てもおかしく無いのに、この回答。でも、実はこれぞ港イズム。静かに熱い、どうやらこのエリアはそんな人達を集める傾向で、それはこれからも続くと思います。



【店舗情報】

Inagaki Design Works(イナガキデザインワークス)
福岡市中央区港3-3-24 2F

open : Saturday & Sunday 12:00~18:00
http://www.inagakidesignworks.com/
http://www.inagakidesignworks.com/office/