千葉科学大学 公立移行見送り 沖縄の学校法人に事業譲渡へ
厳しい経営状況が続いている千葉県銚子市の「千葉科学大学」について、運営する学校法人「加計学園」は、市に要望していた公立大学への移行を見送り、沖縄県の学校法人との間で事業の譲渡に合意したことを明らかにしました。
「千葉科学大学」は、銚子市が90億円近くをかけておよそ20年前に誘致し、岡山県に本部がある学校法人「加計学園」が設置していますが、長く定員割れが続いて厳しい経営状況となり、おととし、公立大学への移行を市に要望しました。
これに対し市は有識者などによる委員会で検討を行った結果、去年、学園側に公立大学への移行には学部・学科の削減が必要で、運営の継続が難しい場合は別の学校法人への譲渡などに期待するとした考え方を伝えていました。
こうした中、学園側は公立大学への移行を見送り、14日、沖縄県名護市の学校法人「大城学園」との間で大学の事業の譲渡に合意したことを発表しました。
譲渡後も、大学の名前や現在の学部・学科、学生の定員などを維持するということで、来月、国に対して大学の設置者を変更する認可申請を行うとしています。
「加計学園」は、「認可されれば、いままでどおりの教育や研究を継続できることになり、地域貢献に尽くしていけると確信しています」としています。