スイゼンジノリの細胞外多糖(サクラン®)は機能性高分子として需要が見込まれるが,屋外養殖場における養殖量は激減している。本藻の室内養殖を最終目的に,単藻分離株を用いた簡易小規模室内培養法を開発した。ポリエチレン製の袋を培養容器とし,培養温度22–24°C,冷陰極管光(13–15 µmol photons m-2 sec-1)12時間明12時間暗サイクルのもと4か月間の静置培養により,約3.5 kg m-2 年-1(湿重量)の藻体を得ることが可能となった。細胞外多糖含量は乾燥重量当たり> 50%であった。
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