熱海の中心部から車で5分ほどの場所にある「来宮神社(きのみやじんじゃ)」は、古くから“来宮大明神”と称され、熱海郷の地主の神として鎮座。全国からご利益を求めて多くの人が訪れるパワースポットです。
境内には、樹齢2100年を超える御神木や、おしゃれなカフェ、種類豊富なお守りなど魅力がたくさん!今回はそんな「来宮神社」を深堀りして紹介します。
※正しくは旧字「來宮神社」となります
「来宮神社」とはどんな神社?ご利益は?
“来福・縁起”の神として信仰を集める神社
「来宮神社」は熱海一帯の地主として鎮座し、古くから“来福・縁起の神”として信仰を集めてきました。武勇と決断の神様である日本武尊(やまとたけるのみこと)、樹木と自然保護の神様である五十猛命(いたけるのみこと)、営業繁盛と神体強健の神様である大己貴命(おおなもちのみこと)が祀られているそうです。
平安時代の初期には、将軍の坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が神前で戦の勝利を祈願。全国各地44カ所に分霊を祀ったといわれ、その総本社として今もなお関東屈指のパワースポットになっています。
「来宮神社」のアクセス・駐車場情報
公共交通機関でのアクセス
電車で行く場合の最寄りはJR伊東線の来宮駅。そこから徒歩5分ほどで到着します。またJR熱海駅からバスを利用しても約20分で着きますが、徒歩でも同じくらいの時間で行けるため、バスの運行時間によっては街散策をしながら歩くのもおすすめです。
車でのアクセス
東京方面から車で行く場合は、茅ヶ崎海岸ICから約1時間で着きます。料金所を出て国道1号線や135号線を使用し、海沿いを走りながら熱海ビーチラインを通って向かうルートです。
関西方面から車で行く場合は、大場・函南ICから約30分です。
駐車場
第1駐車場はバス専用となります。一般車が停められるのは第2・第3駐車場、鳥居横の3カ所で、計50台の駐車が可能です。
料金は9時から17時までは90分300円、17時から翌9時までは60分200円。なお御祈祷を受けると利用時間分が無料、授与品1000円以上を受けると90分無料になります。社務所または授与所で駐車サービス券が発行できるので、忘れず受け取りましょう。
「来宮神社」の見どころ
見どころ1. 優美な本殿
鳥居をくぐり竹林に囲まれた参道を進んでいくと、屋根の曲線が美しい流造(ながれつくり)の本殿が現れるので、二礼二拍手一礼で最初にお参りしましょう。深いお辞儀を二度、胸の高さで二拍手、さらに深いお辞儀を一度します。
見どころ2. 樹齢2100年超えの大楠
神社のシンボルである大楠は樹齢2100年以上と言われています。幹周りは23.9mで、「1周すると寿命が1年伸びる」「心に願いを込めながら1周すると叶う」などの伝説が残っており、ぜひ訪れておきたいスポットのひとつです。
大楠のそばにある「茶寮 五色の社」に300円を納めると、1坐30分まで大楠を眺めながら座禅を組むことができる場所があります。パワーと癒しを感じながらの座禅は特別感たっぷり!
また日没から23時までは“Kodamaプロジェクト”と称して、大楠の周辺に草木に宿る木霊を表現した約160個のあかりを点灯。夜間に参拝する人にとっても寛げる空間となっています。
見どころ3. フォトジェニックな撮影スポット
境内には恋愛成就に効きそうな猪目(ハートマーク)が隠れていたりします。落ち葉で作るハートは9時以降からいつでも見られるそうです。猪目は本殿の屋根付近にもあるので、見逃さないよう探してみてくださいね。
鳥居・ハートの落ち葉・大楠・参集殿内のお神輿付近にはスマホスタンドが設置されています。記念撮影をして、しっかり思い出を残しましょう♪
「来宮神社」のお守り・おみくじ・御朱印
珍しいご利益があるお守りも購入できる
「来宮神社」では約40種類のお守りが購入でき、「酒難除守」など珍しいものもあります。「大楠むし除守」は浮気や賭博等の誘惑、疳の虫(子どもの夜泣きや癇癪)などから遠ざけてくれるそうですよ。
良縁を祈願するなら、デザインも魅力的な「縁結び守」がぴったり!そのほか大楠の木で奉製された「大楠肌御守(800円)」なども揃います。
かわいいおみくじにも注目♪
「来宮神社」には6種類のおみくじがあります。
なかでも注目は「大楠のこと葉みくじ(ことばみくじ)」。御神木からの言葉と楠製のお守りが入っているそうで、ありがたいメッセージが背中を押してくれるかもしれませんね。
「結び紐みくじ」の中には、全10種からランダムで色とりどりの結び紐が入っています。ミサンガのような仕様なので、腕などに身につけるのがおすすめです。
珍しい木製の御朱印帳がおしゃれ
木製の御朱印帳を扱っているのも注目ポイント。楠の葉が散りばめられたデザインと、温もりを感じる手触りが魅力です。木を使った御朱印帳はなかなか見かけないので、ぜひ手に入れておきたい一冊ですね。
このほか、大楠をデザインした布製の御朱印帳(初穂料1800円)も購入可能です。
ポストカードももらえる御朱印
“日本三大大楠 天然記念物”という印も捺されている御朱印は、本殿に向かって左手にある参集殿の中で受付しましょう。
御朱印を購入すると特製ポストカードがついてきます。デザインは不定期に更新され、1枚または2枚配布してくれます。お守りの購入時や、御神札を受けた際にももらえますよ。
「来宮神社」のカフェ
境内にはいくつものカフェがあります。店によって異なるメニューを提供しているので、気になるグルメを楽しんでみてくださいね。
来福スイーツが豊富な「茶寮 報鼓」
「茶寮 報鼓」は本殿のすぐ近くにあるオープンカフェです。御神木のパワーが込められた「大楠ロール」、商売繁盛・運気上昇などにご利益があるといわれる「天狗ラスク(240円)」といった福が訪れそうな来福スイーツに、橙ジャム入りの「熱海紅茶(400円)」を合わせるのもいいですよ。
「麦こがしホワイトモカ」にのっているもなかの中にはハートの砂糖菓子が仕込まれているそうで、縁結びにもぴったり!ホット(690円)の注文もできます。
【平日】10時~16時30分【土・日・祝】9時30分~16時30分
なし
緑に囲まれて抹茶が飲める「茶寮 五色の杜」
本殿の奥、大楠の近くで休むなら「茶寮 五色の社」へ。五色とは自然界の“木・火・土・金・水”を表し、それぞれを“大楠・明かり・砂利・鉄筋・湧き水”で表現したスペースもあります。
ほっと一息つける和のメニューが中心で、落雁やわらび餅などの甘味と抹茶が楽しめるセットが好評。いくつかあるデザインから好きな抹茶茶碗が選べるサービスも嬉しいですね。
10時~16時30分
なし
アルコールも楽しめる「厨 楠の香」
参集殿の屋上にあり、アルコール類も提供しているテラスカフェです。熱海名物の「イカメンチ(220円)」や、「メヒカリの唐揚げ(550円)」といったおつまみ系も食べられます。
水引きをデザインしたカップに入れてくれる「橙ジンジャービール」は爽やかな飲み口♪
プレーン・麦こがしシュガー・橙シュガーの3種類から選べるマラサダドーナツの注文も多いそう。目の前で揚げてくれるので熱々で味わえます。
席もメニューもおしゃれな雰囲気で、散策途中の小腹を満たすのにもいいですね。
10時~16時
なし
季節限定メニューに注目!「鳥居の結び葉」
神社入口の鳥居脇にあり、手軽なスイーツや軽食を提供している「鳥居の結び葉」。縁起がよさそうなメニューがラインナップされています。
麦こがしソフトクリームは上品な甘さで、老若男女に好評。クロワッサン生地のたい焼き風スイーツ「結び葉焼き(550円)」も後引くおいしさですよ。
また、夏はメニュー数の豊富なかき氷、冬は店前で備長炭を使いじっくりと焼く団子が登場します。季節を感じながらのんびり過ごすのもおすすめですよ。
10時~16時30分
なし
まとめ
パワースポットとしてはもちろんのこと、珍しいお守りや御朱印帳が購入できたり、美味しいグルメも堪能できたりする「来宮神社」。魅力満載なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
※この記事は2025年2月20日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。
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池戸未由 (のら)
関東生まれ、東海育ち。思い立ったらすぐ行動し、転んでもタダじゃ起きたくないママ編集ライター。無計画な旅行とゲームが好きで、3人の子に育てられながら日々レベルアップを目指す。図書館みたいなおばあちゃんになるのが夢。