KiCADで基板設計 https://www.kicad.xyz オープンソースのKiCADの使い方と基板設計のノウハウをわかりやすく解説します Tue, 28 Jun 2022 13:13:33 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4 【KiCADのライブラリ参照不具合】の解決方法。Ver5へアップデートの際は注意! https://www.kicad.xyz/ver5-error/ https://www.kicad.xyz/ver5-error/#comments Sat, 06 Jun 2020 09:01:13 +0000 http://www.kicad.xyz/?p=287 Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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基板改版を行うことになり、久しぶりにKiCADを使用することになりました。

新しいバージョン(Ver5)が出ていたのでアップデートしたところ、今までの回路図が正常に読み込めない不具合が発生してしまいました!

アップデートによりライブラリの参照先情報が消えてしまったと思い、いろいろ設定してみましたが、治らず・・・

 

しばらく途方に暮れて、「一から作り直すか?」と考え始めましたが、もう一度調査してみたところ、KiCADのVer5では大きな仕様変更があったとのことで、その対処方法をこちらのサイトで知ることができました。

解決方法を要約してみましたので、同様の状況で困っている方がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。

原因はフットプリントライブラリ参照不具合

今回の問題は、KiCADのVer4を使用していた人が、Ver5へアップデートした場合に発生します。

ライブラリの参照方法について大きな仕様変更がり、Ver4で作成したライブラリが参照できなくなっているのが原因です。

KiCad には「フットプリントライブラリ参照設定ファイル」というものがありますが、そのファイルがアップデートの際に適切に処理されていない為に発生する不具合のようです。

その為、その「フットプリントライブラリ参照設定ファイル」等が保存されているフォルダを丸ごと削除することで解決します。

ライブラリ参照設定ファイルの削除方法

下記のフォルダを削除します。

windows:C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\kicad\
mac:/Users/ユーザ名/Library/Preferences/kicad/
Linux:~/.config/kicad/

注意ポイント

※赤字のフォルダは隠しフォルダになっています。

Windowsの場合を例にしますと、「C:\Users\ユーザ名」の所で表示タブを選択し、隠しファイルにチェックを入れます。すると、「AppData」フォルダが表示されます。

 

KiCAD(ver5)起動後の処理

フォルダ削除後、KiCADの回路図エディタを起動すると下記のウィンドウが開きますので、「シンボルをリマップ」を選択すると、変換が行われます。

まとめ

KiCadはどうやら上位互換ではないようなので、今後バージョンアップする際には注意が必要ですね。

バージョンアップをする際は旧版の動作環境を設定しているフォルダを削除しておきましょう。新

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KiCADで「posファイル」に部品の位置情報が反映されない場合の対処法 https://www.kicad.xyz/pos-file/ https://www.kicad.xyz/pos-file/#respond Tue, 27 Jun 2017 10:34:03 +0000 http://kicad.xyz/entry/pos-file/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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KiCADのPOSファイルとは?

KiCADで基板を設計し、基板製造を依頼する際に拡張子が「.pos」のポジションファイルを送付する必要があります。

このファイルは部品実装を機械(マウンタ)で行う際に必要な部品の位置情報が記されたファイルになります。

POSファイルの出力方法

KiCADでは「Pcbnew」画面(パターン設計の画面ですね)で、

「ファイル」

「各種製造用ファイル出力」

「フットプリント位置情報ファイル(.pos)」

を選択すると出力されます。

位置情報ファイル出力

POSファイルの中身

POSファイルの中身は下図のように、各部品の位置情報が記されたものになります。

各部品の「シンボル」「定数」「サイズ」「位置」「角度」「実装面」が記されているので、どの部品がどの位置にどの角度でどの面に実装されるのかがわかるようになっています。

POSファイルの中身

今回のトラブル

今回、製造業者の「Elecrow」から「POSファイルにデータの不備がある」との指摘を受けました。

普通にPOSファイルを出力したはずなんだけど何がおかしいんだろう?と思いファイルを開いて見ると、確かに抜けている部品がありました。

実は、それまではPOSファイルを確認したことがなかったので、びっくりしました。

前回製造した時も部品の位置情報が抜けたままのファイルだったので、その時は何故実装できたのか不思議ですが・・・(笑)

POSファイルへ部品の位置情報を反映する方法

POSファイルへ位置情報を反映させるには正しく設定する必要があります。

今回情報が抜けていた部品はほとんどが自分で作成した部品でした。

フットプリントを新規作成する場合は注意が必要ですね。

修正方法は「フットプリントエディタ」画面で「フットプリントのプロパティ」を開き、「属性」の項目で「ノーマル+挿入部品」を選択します。

これでPOSファイルへ位置情報が反映されます。

新規でフットプリントを作成した場合は「標準」になっており、この設定だとPOSファイルへ反映されませんのでご注意ください。

フットプリントのプロパティ

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Elecrowで部品実装依頼する場合の注意点 https://www.kicad.xyz/mount-miss/ https://www.kicad.xyz/mount-miss/#respond Sat, 19 Nov 2016 10:34:56 +0000 http://kicad.xyz/entry/mount-miss/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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KiCADで基板設計し、Elecrowで基板製造&部品実装を行った基板が届きました。

基板の品質的には特に問題はありませんでしたが、部品実装でトラブルがあった為、紹介したいと思います。

実装されている部品が違う!?

LANコネクタ

LED付きのRJ45コネクタを実装する予定の所で間違いが発覚しました。

同じRJ45コネクタではあるのですが、LEDが無い。

何でこんなことが起こるのでしょうか!?

LANの信号端子および固定用のボスの配置がピンコンパチなので、うまくハマっているのですが、LED用の端子が無いのですから気付いて欲しいものです><

注文の方法を再確認

Elecrowに基板製造および部品実装の依頼をする際は、まず基板の仕様や部品実装に関する注意事項なども含めてメールを送る所からスタートします。

KiCADで設計したデータで基板発注する方法(実装ver)

前回は、Kicadで設計したデータを元に、Elecrowにて製造をしましたが、今回はElecrowで実装まで依頼する方法を紹介したいと思います。  Elecrowで基板製造&実装をするにはメールでの問 …

依頼の流れ簡易版

1.基板仕様を記入したメールをElecrowへ送る。

添付ファイルは

1.ガーバーデータ

2.部品表(BOM)

3.ポジションデータ(マシン実装する場合)

2.Elecrowからの見積もり回答

Elecrowでは部品調達も行ってくれるので、部品の調達可否を判断し、Elecrow側で改めて作成した部品表を送り返してきます。

この部品表は実装見積もりの為にピン数まで集計したフォーマットで送ってきます。

最初からこちらでピン数も記入した部品表を送ってあげるとElecrow側もやり易いでしょうし、間違いが減るかと思います。

この回答の時に部品の調達ができない物が含まれている場合は、どうするか聞いてきます。

3.見積もりを確認し、返事を送る

見積もりを確認したら、メールで返信します。

特に問題なければ、下記のようなメールで返信します。

I checked the quotation.

I will place an order.

4.注文方法の指示が返信される

例えば見積もりで$50の回答であれば、「(50)と入力して注文してください」といった内容のメールが届きますので、下記のページで入力して注文を進めていきます。

http://www.elecrow.com/pcb-assembly-p-366.html

どこで間違いが起こったか?

Elecrowは部品調達も行ってくれますが、社内にもいろいろ部品を所有しているらしく、互換品があればそれを採用してくれて安くなることがあります。

今回、自分で調べる限り通販では「RSコンポーネンツ」でしか購入できない部品が含まれていたのですが、見積もり回答の部品表では調達可能とあったので、そのまま「OK」の回答をしました。

これが間違いの原因でした!

実はElecrowから返信された部品表には調達可能とありましたが、欄外にあきらかに仕様の異なる部品の写真が載せてありました。

つまり、LED無しのRJ45コネクタの写真が掲載されていました。

気にはなったのですが、あきらかに異なるわけだから、まさかこれを採用するわけではないだろう?と考えたのが甘かったです。

実際にそれが実装されていたのでした。

英語で問い合わせしなくてはいけないという抵抗感から問い合わせをしなかった私にも責任があります。

May a part be different?

の一文だけでも問い合わせればよかったのです。

間違いを防ぐ方法

何か気になることがあれば、とにかく質問をする

英語で質問しなくてはいけないのが難点ですが、文面の体裁を気にせず気になることだけを「エキサイト翻訳」などで英文にして気軽に送りましょう!

Elecrowからの回答なども非常にシンプルな文面で送られてきます。

日本のメールのように「お世話になります」などの文面など必要ありません。

私の経験上、気になったことは8割から9割くらいは「失敗」として跳ね返ってきます(笑)

とにかく問い合わせしましょう。

Elecrowは気軽に応じてくれます。

調達してもらう部品は「digi-key」か「Mouser」に統一する

Elecrowの調達ルートはいろいろあると過大評価していましたが、基本的には「Digi-key」か「Mouser」で調達できるものに限定した方がいいです。

調達依頼部品には「Digi-key」か「Mouser」の購入画面のアドレスを記載しておくと間違いが無いと思います。

心配な物はこちらから送付すると割り切りましょう。

国際郵便の手続きが必要になりますが、慣れれば簡単です。

ElecrowへEMS(国際スピード郵便)で実装用部品を送付する方法

Elecrowではプリント基板(PCB)製造のみでなく、部品の実装も依頼ができます。 標準的な部品であれば、Elecrowで在庫している部品が使えますし、「Digi-key」や「MOUSER」で購入で …

まとめ

部品の間違いが発覚した時は、P板ドットコムなどではありえないようなミスだったので、やっぱり中国での依頼は厳しいか!?

とも思いましたが、基板自体は良くできていましたし、問い合わせの対応も早いです。

(1回だけですが、休みをとっていたとの理由で1週間放置されましたが・・・)

お互いミスが無いようにこちらも気をつけて指示を出せば、しっかりとやってくれます。

コストの差は歴然としているので、今後もうまく利用していきたいですね。

今はコストを抑えて基板を作る場合は中国が主流ですが、今後はベトナムなどにも移行するかもしれません。

海外で製造する方法に慣れておくのは非常に重要かと思います。

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KiCADの自動配線の使い方 https://www.kicad.xyz/auto-routing/ https://www.kicad.xyz/auto-routing/#comments Fri, 04 Nov 2016 00:53:52 +0000 http://kicad.xyz/entry/auto-routing/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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プリント基板のパターン配線は密度が高くなってくると非常に大変ですが、黙々と作業をしているとパズルをやっているような感じになり、ついつい夢中になって多くの時間を費やしてしまいます。

趣味などでやっている場合はそれでも結構楽しく、配線が完了した時は充実感で一杯になりますが、だんだん作り慣れてくると面倒になってくるものです。

そんな時に重宝するのが「自動配線(Auto Routing)」という機能です。

簡単な回路であれば、一瞬で終わってしまうという便利さですので、使い方を紹介したいと思います。

自動配線の前に重要な配線は自分で配線しておく

自動配線はあくまで面倒な細かい配線を自動で行ってくれる機能です。

決して電気的特性を考慮した最適な配線を行ってくれるわけではありません。

その為、電源回路、アナログ回路、高速通信を行う配線等は、ノイズ対策を考慮しながらあらかじめ自分で配線する必要があります。

自動配線ツールのダウンロードとインストール

自動配線に必要なツール

自動配線に必要なツールは2種類あります。それぞれダウンロードとインストール方法を紹介していきます。

  1. Freerouting
  2. JAVA

「Freerouting」のダウンロードとインストール

当ページで載せていたリンクは無効になっているようでした。

ダウンロードは下記の手順で行います(2021/5/23更新)

  1. 下記のリンクをクリック
    Freerouting 1.4.4
  2. 使用しているOSに対応しているものをダウンロード
    私の環境はWindowsなので「freerouting-1.4.4-windows-x64.msi」を選択
  3. ダウンロードしたファイルを実行して「Freerouting」をインストール

kicad_freerouting

JAVAのダウンロードとインストール方法

JAVAの公式サイトを開きます。JAVA公式サイト

  1. JAVAの公式サイトへ行きます。下記のリンクをクリック
    JAVA公式サイト
  2. 「無料Javaのダウンロード」をクリック
  3. 「同意して無料ダウンロードを開始」をクリック
  4. ダウンロードしたファイルを実行して「インストール」をクリック



kicad_java

自動配線ツールの使い方

部品の配置

自動配線は正に自動で全て配線してくれる機能ですが、万能ではありません。

現在配置されている条件の中で配線を行うので、複雑な回路の場合、適当な部品配置だとうまく配線できないことが結構あります。その場合、延々と自動配線プログラムが実行されますが、ずっと終わらない状況が続きます。

それを回避する為には、あらかじめ部品を配線し易いように配置しておく必要があります。

実はこれが結構大変です。

本来はこの部品配置は手動であっても自動であっても重要な工程の一つですが、手動であれば配置を修正しながらできても、自動配線だとそれができないので部品配置が命といっても過言ではありません。

自動配線をやってみて、あらためて部品の配置が重要だなぁと感じると思います。

ある意味、プリント基板設計は部品配置が全てだと思います。

部品配置に失敗してもすぐにやり直せます。

よほど高密度なプリント基板でなければ、数分で完了するので、どんどんチャレンジしてみてください。

実際私も何度も何度もやり直しながら行いましたが、それでも自分で配線するより遥かに短時間で完成しました。

配線情報(dsnファイル)を出力する

最初に現在の基板設計情報を出力する為に、「dsn」ファイルを出力します。

  1. KiCADのPCBエディタ(Pcbnew)画面で「ファイル」→「エクスポート」→「Spectra DSN」をクリック
  2. ファイル名を指定して保存をクリック

保存先のフォルダやファイル名には日本語を含まないように注意してください

kicad_DSNファイル出力

自動配線ツール「Freerouting」の実行

最初にダウンロードした、「Freerouting.exe」を起動します。

kicad_Freerouting起動

  1. KiCADで出力したDNSファイルを選択します
    ※くれぐれも日本語のフォルダ名およびファイル名は無いことを確認
  2. 「Autorouter」をクリック
  3. 「completed」が表示されれば完了



kicad_Freerouting実行

自動配線の実行状況

kicad_自動配線

メモ

もし、なかなか「completed」が表示されない場合は、現在の部品配置状況が悪い為に配線が困難な状況になります。プログラムがずっと配線を試みようとしているけど終わらないという無限ループになっています。

そんな時は、部品配置等を見直す必要があります。

配線結果(sesファイル)を出力する

自動配線が完了したら「SESファイル」を出力します。

  1. メニューの「File」を選択
  2. 「Export Specctra Session File」を選択してファイル出力します

kicad_SESファイル出力

メモ

SESファイルの出力フォルダは、インポートしたDNSファイルと同じフォルダになります。

私の場合、日本語禁止ということで「C」ドライブの直下にDNSファイルを保存していましたが、SESファイルを出力する際にエラーが発生しました。

DNSファイルの保存先は「C」ドライブの直下を避けた方がいいでしょう。

KiCADに配線結果をインポート

「Freerouting」でSESファイルを出力したら、今度はKiCADでインポートします。

  1. KiCADのPCBエディタの上部メニュー「File」を選択
  2. 「インポート」を選択
  3. 「Specctra セッション」を選択してインポート

kicad_SESファイルインポート

自動配線後の手直し処理

自動配線は非常に便利な機能ですが、配線は雑です。

そのままでも回路としては機能しますが、几帳面な人は気になる雑さがありますので、必要に応じて手直ししましょう。

【雑な例1】

配線がジグザクします

kicad_自動配線は雑1

【雑な例2】

配線の角や分岐は直角になる

まとめ

KiCADの自動配線は、あくまで配線してくれるだけの機能ですので、過信は禁物です。

ですが、少し複雑な回路になってくると配線を通すだけでも難しくなってくるので非常に便利な機能です。

性能が必要な場合や、アートワーク(芸術)と言われるだけに見た目を気にする場合は最終的には手動で微調整する必要がありますが、必要に応じて自動配線はどんどん使った方が便利だなと思います。

KiCADのベタグランドおよびビアの追加方法

一通り配線が終わったら、余った部分にGNDの強化として「ベタグランド」を配置します。 ベタグランドを追加することにより、基板の安定動作やノイズ耐性が向上します。 KiCADでのベタグランドが非常に簡単 …

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KiCADのガーバーデータ出力方法

PCB設計が完了したら、いよいよ基板製造用のデータ出力となります。 データ出力の前に基板の設計がしっかりと完了しているかどうかを再度確認してください。 特に上部メニューのてんとう虫のアイコン「デザイン …

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ElecrowへEMS(国際スピード郵便)で実装用部品を送付する方法 https://www.kicad.xyz/emsmatome/ https://www.kicad.xyz/emsmatome/#respond Sun, 16 Oct 2016 04:31:12 +0000 http://kicad.xyz/entry/emsmatome/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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Elecrowではプリント基板(PCB)製造のみでなく、部品の実装も依頼ができます。

標準的な部品であれば、Elecrowで在庫している部品が使えますし、「Digi-key」や「MOUSER」で購入できるものは、Elecrowde調達をしてくれます。

しかし、それ以外の特殊な部品が場合はこちらから送付する必要があります。

今回はElecrowへ部品を送付する方法について紹介します。

国際郵便の種類

国際郵便には主に下記の種類があります。

  1. EMS(国際スピード郵便)
  2. 国際eパケット
  3. 航空便
  4. エコノミー航空(SAL)便
  5. 船便

4,5は¥500くらいで送付できますが、2週間~1ヶ月かかるので、あまり現実的ではありません。

2,3は通常の航空便で「一週間」(¥750~¥980)くらいで送付できますが、2の「国際eパケット」の方が書留となっているので、どちらかで迷う場合は¥200程高くなりますが、「国際eパケット」の方が良いと思います。

今回私が選んだのは、1の「EMS(国際スピード郵便)」です。

EMSですと、関東からElecrow(広東州、深セン市)まで2~3日で到着します。

料金は¥1,400とちょっと高めになりますが、荷物の追跡もできますし、補償もあるので、急いでいる時や高価な部品を送付する際は「EMS」を選んだ方が安心だと思います。



EMS(国際スピード郵便)の利用方法

基本的には通常の郵便と同じように、郵便局へ持って行き、送付状を書けば手続きは行えるのですが、慣れない英語で書く必要がありますし、「送り状」の他に「INVOICE」の記入が必要になります。

「INVOICE」の記入内容はほとんど「送り状」と同様の内容になりますが、郵便局に行ってから記入していると結構時間がかかります。

私の場合、すいている時間でしたが、30分程かかりました。

できれば、あらかじめ郵便局へ行ってEMSに必要な書類を貰っておくて良いと思います。

EMS書類の書き方

EMS送り状

まずは送り状です。

①依頼主の氏名、住所、電話番号を「英語」で記入します。

住所は日本語で書く場合と逆に書いていきます。ローマ字で大丈夫です。

例)

番地(数字),○○apartment #101,○○cho,○○shi,Tokyo

電話番号は最初に国番号の「+81」を記入し、東京「03」の場合は先頭の「0」を抜いて表記します。

例)

+81-3-○○○○-○○○○

②お届け先の住所を記入します。

Elecrowの場合、発注すると届け先を連絡してきますので、その通りに記入すればOKです。



③荷物の種類、数量、金額を記入します。

内容品として「Electrnic Parts」と記入。

そして余白に「no battery」と記入するようアドバイスされました。

あとは個数と金額をざっくり記入します。

重さは明らかに軽量のものだったからか、特に書かなくてもOKでした。

重量で料金が変わる場合もあるので、ちょっと重い部品の場合は計測して記入する必要があるかと思います。

INVOICE

続いて「INVOICE」の記入です。

①②③は送り状と同じ内容を記入します。

④は郵便局の方が記入します。

⑤は自分の名前を英語で記入します。

まとめ

最初はとまどうかもしれませんが、国際郵便も通常の小包配達と同じ手順で行えます。

英語で住所で記入する所や、電話番号の書き方が、国内の手順と異なりますが、やってみると簡単に手続きができました。

自宅で落ち着いて書類が書けるように、事前に書類を貰っておくとスムーズに進められると思います。

KiCADで出力したデータでElecrowに基板製造を依頼する方法

KiCADで基板を設計してガーバーデータの出力を終えたら、いよいよ基板製造の依頼を行います。 ガーバーデータがあれば、基本的にどこの基板製造メーカーでも依頼できます。 今回は「基板をできるだけ安く作り …

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KiCADで設計したデータで基板発注する方法(実装ver) https://www.kicad.xyz/elecrow-assembly/ https://www.kicad.xyz/elecrow-assembly/#comments Wed, 12 Oct 2016 15:41:26 +0000 http://kicad.xyz/entry/elecrow-assembly/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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前回は、Kicadで設計したデータを元に、Elecrowにて製造をしましたが、今回はElecrowで実装まで依頼する方法を紹介したいと思います。

 Elecrowで基板製造&実装をするにはメールでの問い合わせから

まずは、「service@elecrow.com」へメールするところから始めます。

当然、英語が必要です。

当然、私もとまどいました(笑)

いろいろ英語ができる方にアドバイスを頂きながら、初挑戦してみました!



Elecrowに実装依頼するメールにはどんな内容が必要なのか?

Elecrowで基板製造と実装を依頼するには下記の内容が必要です。

  • 1. PCB Gerber files;
  • 2. BOM of your project;
  • 3. Quantity and PCB spec;
  • 4. Parts mapping for soldering with parts machine, or a simple mapping for hand soldering;
  • 5. Your specific requirements, or some reminds to avoid mistakes;
  • 6. Your shipping address and shipping method you want , HK DHL/Shenzhen DHL/FedEx/register air mail supported;

1つずつ順を追って行きましょう

1.PCB Gerber files

これはガーバーデータを一つのファイルに圧縮したファイルをメールに添付します。

ガーバーデータの出力は下記記事を参照してください。

KiCADのガーバーデータ出力方法

PCB設計が完了したら、いよいよ基板製造用のデータ出力となります。 データ出力の前に基板の設計がしっかりと完了しているかどうかを再度確認してください。 特に上部メニューのてんとう虫のアイコン「デザイン …

KiCADで出力したデータでElecrowに基板製造を依頼する方法

KiCADで基板を設計してガーバーデータの出力を終えたら、いよいよ基板製造の依頼を行います。 ガーバーデータがあれば、基本的にどこの基板製造メーカーでも依頼できます。 今回は「基板をできるだけ安く作り …

2.BOM of your project

部品表を添付します。

特にフォーマットは規定されていないようですが、依頼後に返送される部品表は下記のような表になっているので、それを参考に作成すると良いかと思います。

BOMファイル

主に下記の情報を記載していれば大丈夫です。

・Elecrowの標準部品があればその部品番号 ※1

・ユニット番号

・抵抗やコンデンサの定数および定格

・部品の型番、サイズ

・部品の購入先のアドレス ※2

※1

Elecrowで在庫している部品があれば安く利用できるので、使用できるものがあればなるべく選択しましょう。

Elecrowの標準部品は下記アドレスよりダウンロードできます。

http://www.elecrow.com/download/Elecrow%20Parts%20LibV14_20140320.zip

※2

Elecrowでは部品調達まで依頼できます。

依頼できるのは、「Digi-key」「MOUSER」です。

必要な各部品のアドレスを記載しておくと担当者も分かりやすいと思います。

3.Quantity and PCB spec

基板の数量やスペックを記載します。

後半で例を紹介します。

4.Parts mapping for soldering with parts machine, or a simple mapping for hand soldering;

部品実装を機械でやるか手半田でやるかの選択をします。

今回、一応確認の為にマシン実装を依頼してみましたが、手半田のようでした(汗)

5.Your specific requirements, or some reminds to avoid mistakes

特記事項を記載します。

例えば、ある特殊な部品がある場合に「その部品は実装しなくて良いですよ」とか。

6. Your shipping address and shipping method you want , HK DHL/Shenzhen DHL/FedEx/register air mail supported

主に配送先の住所を記載します。

また、配達方法の希望があれば指示します。

特に希望がなければ、無記載でElecrowに任せればいいでしょう。



Elecrowへ実際に依頼したメールの抜粋

ということで、実際にElecrowへ依頼した際のメールを紹介します。

英語の依頼は私も初めてでかなりとまどいましたが、英文自体はそれほど難しいものではありません。

「何事も慣れです!」

とにかく下記を参考に依頼してみましょう!(笑)

Dear Sir or Madam,

(担当者が誰かわからないのでとりあえず)

Would you please make a quotation for PCB fabrication and assembly?

1. Gerber: Attached (○○○.zip)

→ガーバーデータのファイル名を記載

2. BOM: Attached (○○○.zip)

→部品表名の記載

3. Quantity: 3
PCB spec: ○○mm(H) x ○○mm(W) x 1.6mm(T), 2 layers with regular rule, Parts mount on top side

→数量、基板サイズ、基板厚、層数、部品実装の面(今回は表面のみの指示)

4. Parts mapping: With parts machine

→マシン実装を希望(結果、手半田でしたが・・・)

5. Attention: Copper thickness are 35um.

→この項目で伝えたいことをいろいろと書きます。

まずは、銅泊の厚み(通常35umですね)

PCB color is blue.

→基板カラー 青(Elecrowの良い所ですが、他にも無料で基板の色を選択できます)

Silk is only top side.

→シルクの面を指示(今回は表面のみの指示)

Attached is a XY position of parts as ○○○.zip.

→マシン実装する場合はポジションファイルを添付

「U2」「U3」 is supply from me.

→こちらから供給する部品があれば、ユニット番号と共に指示する

We are considering to produce 100 sheets after this prototype.
Also the case’s estimate, please.

→量産も検討する場合は、量産数量での見積もりを依頼しておくと便利です

6. Shipping address:

→配送先の記載

番地, ○○ハイツ #100(部屋番号), 町名, 区や市, 県, Japan 郵便番号

Shipping method: Earlier is better but depending on the price

→配送は「早い方が良いけど、価格優先でね」

Sincerely,

まとめ

いかかでしたでしょうか?

私も英語が苦手ですが、いろいろアドバイスを頂きながら発注してみると、意外に簡単な気がしました。

文章自体はそれほど難しくないので、エキサイト翻訳等を駆使すればなんとかなるかと思います。

ちなみに英語のメールで返信が来た時はちょっと焦ると同時に楽しかったです(笑)

今後は激安基板のトレンドは中国のみならず、ベトナム等へ移る可能性もありますので、どんどんチャレンジしてみたいなぁと思ってます。

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初めてElecrowで製造した基板が届きました【失敗編】 https://www.kicad.xyz/elecrow-hyouka/ https://www.kicad.xyz/elecrow-hyouka/#comments Sun, 09 Oct 2016 14:29:23 +0000 http://kicad.xyz/entry/elecrow-hyouka/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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Elecrowで初めて発注した基板が届きました!

今回は基板のみの製造で、発注から約2週間ほどで到着しました。

基板5枚製造で送料込で約13$強。

信じられない安さですね。

国内の基板屋さんであれば、なんやかんやで1万円弱かかるのではないでしょうか?

KiCADで設計し、Elecrowで製造した基板の評価

今回は両面基板で、主にRJ45コネクタとマイコンが載っただけの簡単な基板でした。

Elecrow基板基板1Elecrow基板基板2

1枚だけちょっとした汚れがありましたが、

  • 基板のキズ
  • 穴加工のズレ
  • レジスト不良
  • シルクの汚れ

などもなく非常に良い仕上がりでした。

よく、シルクが不鮮明などの口コミを見たことがありましたが、今回の基板に関しては奇麗に仕上がっていました。

がしかし、悲劇が待っていました・・・



穴があいていない

穴が空いていない基板

RJ45コネクタの位置決めボスの穴が開いていないのです(悲)

信じられない致命的なミスです。

何故こんなことが起こったのか?

NTH(ノンスルーホール)のドリルデータが添付されていなかった

製造データを再確認しました。

RJ45コネクタの位置決めボスは、ただの穴なので、NTH(ノンスルーホール)という指定でパッドを設定していました。

そうすると、ドリルファイル出力の際に2つのドリルファイルが生成されます。

○○○.drl

○○○-NPTH.drl

ガーバーおよびドリルファイル出力は下記を参照してください。

KiCADのガーバーデータ出力方法

PCB設計が完了したら、いよいよ基板製造用のデータ出力となります。 データ出力の前に基板の設計がしっかりと完了しているかどうかを再度確認してください。 特に上部メニューのてんとう虫のアイコン「デザイン …

それで、Elecrowへデータを渡す際に、NPTHのファイルを忘れてしまっていたのが原因でした。

完全にガーバーデータの確認不足だった私のミスです(悲)

特にスルーホールの指定でも問題無い穴なので、これからはあえてノンスルーホール指定しないでパッド作成をしようと思います。

そうすれば、ドリルファイルは1つにまとまりますので。

Elecrowで発注する場合、

○○○.dlr → ○○○.TXT

○○○-NPTH.dlr → ○○○-NPTH.TXT

の2種類送れば問題無いとのことでした。

P板ドットコムさんであれば、絶対に確認の問い合わせをしてくれたケースですね。

今となってはちょっと高額に思えるP板ドットコムさんですが、安心・信頼と納期においてはやっぱり良い基板屋さんだと思います。

ただでは転ばないぞ!

幸い両面基板だったので、後から自分で穴をあけて無事にリカバリーできました。

これが4層基板とかだったら、お手上げだったかもしれません。

無事実装できました。

そして、穴加工済みのケースにもバッチリ入りました。

基板カットおよび穴加工の精度は問題ないですね!

失敗したけど、作り直した方が安い

今回失敗しましたが、作り直した方が安いというところが驚きですね。

時間に余裕があるのであれば、断然海外のプリント基板業者に頼むのが良いなと感じました。

ですが、今の私にはあまり時間が無く、厳しい闘いになりそうです。

急いで作り直さなきゃ!

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KiCADで出力したデータでElecrowに基板製造を依頼する方法 https://www.kicad.xyz/elecrow-order/ https://www.kicad.xyz/elecrow-order/#comments Sun, 18 Sep 2016 15:47:30 +0000 http://kicad.xyz/entry/elecrow-order/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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KiCADで基板を設計してガーバーデータの出力を終えたら、いよいよ基板製造の依頼を行います。

ガーバーデータがあれば、基本的にどこの基板製造メーカーでも依頼できます。

KiCADのガーバーデータで基板製造できるPCBメーカー比較

KiCADのガーバーデータで基板製造できるメーカーをまとめてみました。 基本的に個人で発注できるメーカーさんに絞ってあります。 私が個人で基板を作り始めた当時は、「P板ドットコム」さんが有名で非常に安 …

今回は「基板をできるだけ安く作りたい」というのが目的で、海外業者へ依頼しました。

ガーバーデータの拡張子変更

発注を依頼するには、ガーバーデータを添付します。

ガーバーデータの出力方法は下記を参照してください。

KiCADのガーバーデータ出力方法

PCB設計が完了したら、いよいよ基板製造用のデータ出力となります。 データ出力の前に基板の設計がしっかりと完了しているかどうかを再度確認してください。 特に上部メニューのてんとう虫のアイコン「デザイン …

注意ポイントとして、

KiCADで出力したガーバーデータの拡張子と製造メーカーが要求しているデータの拡張子が異なるので合わせる必要があります。

今回は「Elecrow」の場合を示します。

下記の様に拡張子を変更します。

f:id:rottychan:20161014101507p:plain

○○○の部分は統一した基板名称にします。

日本語は使わないようにしましょう。

上記のファイルは1つのファイルに圧縮(ZIP)しておきます。

Elecrowでの基板発注方法1

今回は海外のPCB製造業者の「Elecrow」に依頼しました。

海外業者は国内に比べると、どこも安いですが、品質が気になりますね。

「Fusion PCB」や、昨年サービスを開始した「スイッチサイエンス」などもありますが、トラ技などで基板の写真を見る限りでは、「Elecrow」が品質的にも良さそうだったので決めました。

Elecrowは基板のレジスト色なども無料でいろいろ選べるところが気にいりいました。

今までは基本、「緑」しか作ったことがないのですが、個人的には「赤」などが格好いいなぁと思ってます。

Elecrowでの発注は下記のページから行います。

www.elecrow.com

4層基板まで製造が可能で、数量が「5、10、20」でそれぞれ選択するようになっています。

「Special Offer $11.00」は他より品質が高いようですが、

今回は2層基板の5枚製造ということで、

「5pcs- 2 layer PCB $9.50」

を選びました。

Elecrowでの基板発注方法2

次に基板概要を選択します。

気になるところをピックアップしました。

  1. 基板サイズを選択します。サイズによって料金が異なってきます。
  2. レジスト色を選択します。いくつか無料で選べますが、今回は無難に「Green」にしました。
  3. 基板の表面処理の選択です。Hasl(lead free)が標準で選べるのがElecrow選んだ理由でもあります。Haslは半田レベラーのことで、Hasl(lead free)は無鉛半田となります。ENIGは無電解ニッケルメッキとなりますが、有料です。
  4. メタルマスクを製造する場合に選択しますが、有料となります。
  5. 多面付けを希望する場合に選択します。今回は試作ということで選択しませんでした。
  6. ガーバーデータを圧縮したファイルを選択します。
  7. 「ADD TO CART」をクリックし、「SHOPPING CART」へ進みます。

その後は、住所や支払い方法の入力の他に、

発送方法の選択があります。

今回は、「OCS/ANA Express」を使用しました。

納期と価格が一番バランスが良さそうでした。

海外業者ということで、ハードルが高いと思っていましたが、ウェブ上の処理だけで注文ができました。

一度発注処理ができれば、今後は簡単にできそうですね。

あとは実際の基板が到着してからのお楽しみです。

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KiCADのガーバーデータで基板製造できるPCBメーカー比較 https://www.kicad.xyz/pcb-comparison/ https://www.kicad.xyz/pcb-comparison/#respond Fri, 16 Sep 2016 03:37:39 +0000 http://kicad.xyz/entry/pcb-comparison/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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KiCADのガーバーデータで基板製造できるメーカーをまとめてみました。

基本的に個人で発注できるメーカーさんに絞ってあります。

私が個人で基板を作り始めた当時は、「P板ドットコム」さんが有名で非常に安くP板が製造できると驚いていたものですが、時代は変わり、国内でももっと安いメーカーがあったんだと改めて知りました。

国内のPCB製造メーカー

言わずと知れた基板製造メーカーで国内で人気No1なのではないでしょうか?

品質はもちろん良いですが、納期や担当者の対応等、非常にスムーズに発注が行えます。ただし、最近はちょっと割高になってきた感じがありますね。

ここも昔から有名なメーカーですね。システムもP板ドットコムと似ているので見積や発注のしやすさ、対応の良さは同等かと思います。品質の評判も上々です。見積もり額としてはP板さんよりもちょっと高めです。

こちらは今回調べて初めて知ったメーカーです。見積もり額が高めだったことと、最小の基板サイズが「30mm×30mm」というところが難点でした。最近は小さい基板を作ることも多くなってきたので、そのあたりの対応を待ちたいです。

こちらも今回初めて知りました。見積もり額は国内メーカーの中で最安値ではないかと思います。P板ドットコムさんと比較しても半額以下でした。見積も簡単にできるシステムが整っているので、発注もスムーズに行えるかと思います。

国内の基板メーカーの強みは「品質の良さ」「短納期」「対応の良さ」の3点が挙げられます。
上記の4メーカーは基本的にその3点においては安心して依頼できるメーカーだと思います。
あとは価格なのですが、国内では「ユニクラフト」さんが圧倒的に安そうですね。
今後、国産で基板製造する場合にはぜひ試してみたいと思います。

海外のPCB製造メーカー

私はまだ海外で基板発注したことがありませんが、主に下記の3社がよく使われているようです。

昔は「OLIMEX」という業者が格安で製造してもらえるとのことで流行っていましたが、今は製造していないようですね。

「Fusion PCB」中国深センにあるPCB製造メーカーです。最低5枚以上の製造で、4層基板まで製造ができます。非常に低価格で国内製造するより場合によっては、なんと「1/10」くらいの価格になります。

「スイッチサイエンス」2015年10月30日より基板製造サービスが開始されました。製造自体はおそらく上記の「Fusion PCB」と同じ工場ではないか?と思っています。ですので品質は同等ですね。少し料金は高めですが、発注方法が日本語対応なので、その点が魅力です。料金高めと言っても、国内業者に比べれば圧倒的に安いです。

「Elecrow」こちらも中国でPCB製造しているメーカーです。基本価格は「Fusion PCB」と同じくらいですが、シルクの色が無料で選べたりするので非常に好印象です。納期は国内業者に比べると少し遅くなりますが、他の海外業者に比べると早いです。品質はトラ技等の写真を見る限りでは許容範囲内かと思います。Webサイトでの評判でも上々ですね。

海外PCB業者の強みは何と言っても「価格の安さ」ですね。
国内製造に比べると基板条件によっては「1/10」くらいになります。
もし失敗してもやり直せるのが心強いですね。
品質の悪さも耳にしますが、試作であればどんどん使ってみたいです。
今後実際に発注してみて、品質についても考察したいなと思っています。

発注のしやすさ等は格段に悪くなりますが、ここは英語の勉強も兼ねて、ぜひ一度は海外業者への発注にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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KiCADにおける他基板フットプリントの流用 https://www.kicad.xyz/foot-library/ https://www.kicad.xyz/foot-library/#respond Tue, 13 Sep 2016 02:53:19 +0000 http://kicad.xyz/entry/foot-library/ Copyright © 2025 KiCADで基板設計 All Rights Reserved.

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基板設計を行っていると、以前使用したフットプリントを使いたいという場面が出てきます。

常に1台のPCで設計しているのであれば、共通のライブラリを作っておけばそこから参照して使用可能です。

しかし、私の場合は複数のPC(自宅や会社)で設計しますし、基板のデータを他の人へ渡したりもするので、ライブラリの管理が面倒です。

基板のデータを渡したと思ったら「ライブラリが入ってないので読み込めない」などと言われることがあります。

ですので、私は基板ごとにライブラリを作成して、その基板のメインフォルダに入れて運用しています。

そうすると、新しい基板を設計する際にいちいちその基板用のライブラリを作成する手間がかかりますが、その基板のメインフォルダをコピーすればどのPCでも作業が続けられるので、便利です。

ということで、他基板のフットプリントを流用する手順を紹介したいと思います。

他基板のライブラリからフットプリントをインポート

フットプリントのインポート

「フットプリントエディタ」画面で上部ツールバーの「フットプリントのインポート」を選択します。

流用したいフットプリントを選択してインポートを行います。

フットプリントがインポートされたら、上部ツールバーの「新規ライブラリを作成して現在のフットプリントを保存」を選択します。

保存するフォルダに現在の基板のメインフォルダ内を指定し、ライブラリ名称を入力して「OK」を選択します。

これで、新しい基板のメインフォルダ内にその基板専用のフットプリントライブラリが保存されます。

保存したライブラリを登録する

ライブラリを保存したら、必ず登録をする必要があります。

メニューバーの「設定」→「フットプリントライブラリウィザード」を選択し、さきほど保存したライブラリを指定すると、登録が完了します。

アクティブなライブラリの設定

続けて部品を流用したり、新しいフットプリントを作成する場合は、先ほど登録したライブラリをアクティブなライブラリとして設定する必要があります。

上部ツールバーの「アクティブなライブラリーを選択してください」からライブラリを選択すると、そのライブラリがアクティなライブラリとなります。

以後、インポートや新規作成したフットプリントは、上部ツールバーの「アクティブなライブラリへフットプリントを保存」を選択することにより、そのライブラリへ保存されていきます。

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