アメリカ軍がイエメンの反政府組織フーシ派に対して空爆したことを受けて、フーシ派は報復を宣言し、紅海でアメリカの空母に攻撃を行ったと主張しました。
アメリカ軍は15日から16日にかけて、イエメンの首都サヌアなどに空爆し、フーシ派は民間人を含む53人が死亡、98人が負傷したと主張しました。
この攻撃についてアメリカのルビオ国務長官は、フーシ派がアメリカ軍の艦船や商業船舶を繰り返し攻撃したためとして、フーシ派の船舶に対する攻撃能力を排除するまで継続すると警告しました。
これに対しフーシ派は16日、報復を宣言し、アメリカの空母ハリー・トルーマンなどに弾道ミサイルを発射したと主張したうえで、今後も紅海などにいるアメリカの軍艦をちゅうちょなく標的にすると宣言しました。
中東情勢が緊迫化する中、ロシアのラブロフ外相は15日、アメリカのルビオ国務長官と電話会談した際、イエメンへの攻撃を即時停止し政治的対話による解決を求めたということです。