16日は全国的に雨や風が強まり、冬の厳しい寒さに逆戻りしました。
山林火災が起きた岩手・大船渡市では土砂災害の危険が高まり、不安の声が出ています。
16日午後0時半ごろ、神奈川・横浜市内では冷たい雨の中、強い風が吹き荒れていました。
ある女性は、傘を半分だけ開いて歩いていましたが、諦めて傘を全て閉じてしまいました。
また、街の人にインタビューしている最中にも、何度も傘がひっくり返ってしまいました。
横浜市では16日正午過ぎ、最大瞬間風速17.2メートルを観測。
気温もあまり上がらず、正午の気温は5.8度と真冬の寒さに逆戻りしました。
街の人からは「寒いです。手が凍りそうです」「マフラー必須ですね。(マフラー)引っ張りだしてきた。しまってたんだけど」といった声が聞かれました。
強い雨と風をもたらしているのは、日本の南の海上を発達しながら進んでいる南岸低気圧です。
全国的に荒れた天気となっています。
山梨・富士河口湖町では15日夜、0cmだった積雪量が一時22cmを観測。
3月に20cm以上となるのは7年ぶりのことです。
雪が原因とみられる倒木も発生し、国道が通行止めとなりました。
一方、山林火災で大きな被害が出た岩手・大船渡市では冷たい雨が降り続き、住民からは新たな災害への不安の声が聞かれました。
綾里地区の急傾斜地崩壊危険区域で暮らしている千葉千代子さんは「結構水が出るんで、土砂崩れが今後どうなるかなというのは心配してます」と話し、山林火災で裏山の木々が所々焼け落ちていて山の保水力が落ちているのではないかと心配しています。
街中には、斜面が崩れる危険性があることを示す看板が置かれ、その先には土をせき止める壁がありますが、火災の影響からか崩れてしまっています。
千葉さんは、身の安全を考えて2階で寝るようにしているといいます。
市は今後、土砂災害の危険性が高まった場合には、対策を検討するとしています。
東北や北海道などでは、17日にかけて太平洋側を中心に大雪や猛吹雪となる可能性があり警戒が必要です。