冠水した道路に車が突っ込んでしまったら、あなたならどうしますか?
VRの実験映像では、膝の高さまで浸水してきたところでドアを開けようとしますが、水圧でビクともしません。そして、わずか7分後、車は完全に水没してしまいました。

JAF宮城支部 五十嵐亮さん
「タイヤの半分くらいの高さまで水が浸かってしまうと、エンジンが停止して車が動かなくなってしまう危険性があります」

水害などにより車が水没した場合、どう対処したらいいのでしょうか。JAFの全面協力のもと、窓ガラスを割る方法を検証しました。

検証その1:「傘」
力強く叩きましたが、ビクともしません。

検証その2:「ヘッドレスト」
同じように強く叩きましたが、こちらもビクともしません。

検証その3:「小銭が入った袋」
全力で叩いても割れませんでした。

学生時代アメフト部で体を鍛えた記者でさえ、いずれも全く割ることはできません。そこでJAFが推奨するのは、レスキューハンマー。先端の尖った金属でわずかな力で窓を割ることができるといいます。

記者リポート
「簡単に割ることができました」

さらにコンパクトな手のひらサイズの脱出用ツールもあります。窓に押し当てると、金属の芯がバネの力で勢いよく押し出され、わずかな力で割ることができました。どれもホームセンターなどで2000円程度で販売されており、運転席の近くなど取り出しやすい所に常備しておくといいそうです。

津波や大雨などの際は、情報を確認することが重要です。

JAF宮城支部 五十嵐亮さん
「事前に天気予報などの情報を収集して、冠水した道路に入らないようにすることが1番大切」

仙台放送
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