長野県上水内郡内で3月1日から2日に行われたイベントで、ノロウイルスによる集団食中毒が発生しました。イベントで提供された仕出し弁当を食べた35人が食中毒にかかりました。全員快方に向かっているということです。

食中毒が発生したのは、上水内郡内で3月1日から2日に行われた農業体験研修です。

県長野保健所によりますと、イベントで両日提供された仕出し弁当を食べた1グループ36人のうち20代から70歳以上の35人(男性21人、女性14人)が、2日夕方から吐き気、発熱、倦怠感、腹痛などの症状を訴えました。

検査で、患者と調理従事者の便からノロウイルスが検出されました。全員が快方に向かっているということです。

弁当を提供したのは飯綱町の飲食店で、保健所は9日から11日まで3日間の営業停止を命じました。店は5日から営業を自粛しています。

提供されたメニュー(1日から2日に調理)
1日:チキン照り焼き、キャベツのナムル、きぬさや、パプリカ、
  明太子ポテトサラダ、さくら漬け、若竹煮、ちらし寿し
2日:ヤンニョムチキン、キャベツのナムル、玉子焼き、ザーサイ、
  ナムル、韓国風混ぜご飯

保健所は、調理従事者が感染源として、原因となった食材は不明としています。

長野県内では1月以降ノロウイルスによる食中毒が相次いでいて、県は3月末まで「ノロウイルス注意報」を発令しています。

外から帰宅時、トイレの後、調理や食事前には石けんで手を十分に洗う。加熱して調理する料理は、中心部まで十分加熱する。まな板、包丁、ふきんなどはよく洗い、熱湯や漂白剤で殺菌して使うなど予防を呼びかけています。

長野放送
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