国は半導体生産拠点に関わるインフラ整備の予算配分について、熊本県に51億円余りを交付すると2月19日に発表した。熊本県は、この交付金を活用し、菊陽町にあるTSMCの工場周辺の工業用水や下水、道路の整備に充てる見込みだ。
TSMC進出の熊本県に約51億4300万円
国は2024年度の補正予算に盛り込んだ半導体生産拠点に関わるインフラ整備の交付金の配分額を決定した。

交付金は、TSMCが進出した熊本県やラピダスが拠点とする北海道など4道県で計約89億5000万円。このうち、熊本県には半分以上の約51億4300万円が配分される。

内閣府によると、今回のインフラ整備の交付金は、竜門ダムの水を工業用水として利用するための、水路や浄水場の整備。また、工場の排水を処理する新しい下水処理場や、課題となっている周辺の渋滞対策に向けた道路整備に活用される見込みだ。

インフラ整備交付金の配分決定を受けて、熊本県の木村知事は「チーム熊本で要望してきた成果と受け止めている。引き続き渋滞対策も含め半導体関連産業の集積に取り組み経済安全保障の一翼を担っていきたい」とコメントしている。
(テレビ熊本)