日本三大奇祭の一つとして知られる裸祭り「西大寺会陽(さいだいじえよう)」が2月15日、岡山市東区で開かれ、約1万人の裸衆が福を求め「宝木(しんぎ)」の争奪戦を繰り広げました。
500年以上の伝統を持ち、国の重要無形民俗文化財に指定されるこの祭り。西大寺観音院の境内では、裸衆が、その時に向け、冷水で心身を清めてかけ声を響かせました。そして約1万人の裸衆が蒸気を上げながらひしめき合う中…
午後10時に福をもたらすとされる「宝木」が投げ込まれると、裸衆は地鳴りのような声とともに、体を押し付けて奪い合いました。
1時間を超える争奪戦の結果、岡山市東区の建設業、仲村大志さんら6人が今年の福男となりました。
(福男 仲村大志さん)
「10代からずっと出ていたが(宝木に)触れることすらできなかった。今回は触れた瞬間うれしくどうしても手におさめたい一心だった」
備前平野に春を呼ぶとされるこの祭り。観光面からも注目され国の内外から約3万人の観客が訪れました。