IQOSの日本上陸10周年を記念して実施された「IQOS Together X」キャンペーン。 第1弾は、アテネ、サントリーニ、ミコノスといった名所を巡る地中海ギリシャの究極の旅だ。参加した秋元剛がその体験をリポート。
2024年に実施されたIQOSの日本上陸10周年を記念した「IQOS Together X」キャンペーン。 多くの豪華景品などがラインナップするなかで、とりわけ注目されたのがギリシャ、スコットランド、モルディブを5泊7日で旅する「究極の体験」。多数の応募が集まったというこの旅に行くことができるのは、それぞれ10名の当選者のみだ。この幸運を手にして得られる「究極の体験」とはいかなるものだったのか? GQアンバサダーとして、昨年9月に実施された第1弾のギリシャへの旅に参加したファッションディレクターの秋元剛がその体験を綴る。
DAY1 “究極の体験”は、最初から究極だった。ギリギリまで仕事をしていた僕をピックアップしてくれたのはハイヤー。そしてフライトはエミレーツ航空。僕が憧れていたエアラインのビジネスクラス! ドバイ経由20時間のフライトだったが、シャンパンを飲んでひと眠りしたらあっという間。むしろ気分を切り替えるいい休息になった。
アテネに到着。ホテルに着いたらアクロポリスの遺跡が見えるルーフトップバーで楽しい旅を祈って旅の仲間たちと乾杯。初日のディナーは、ミシュラン二つ星の「デルタレストラン」。ギリシャワインとともに供される料理もオリジナリティを感じさせるものばかり。花や自然をモチーフにした料理は、その美味しさ以上に旅気分を盛り上げてくれた。
DAY2 もともと旅は好きだが、名所旧跡のようなところには興味があまりない。だが、経験豊かなガイドによるアクロポリスの遺跡のプライベートツアーは、やはり別格だった。巨大で美しい神殿を目の前にするとその荘厳さに圧倒される。紀元前の人々はこの巨大な建物をどうやって丘の上に築き上げたのか。考えただけでロマンがある。訪ねたのは朝だったが、週末の夜はライトアップされるという。いつかまた訪ねてみたいと思った。
ランチ会場まではヴィンテージカーでドライブ。美しい海岸線をオープンカーで走っていると、映画の登場人物になったような気分だった。ランチはヴォレス美術館の中庭を特別に貸し切りで堪能したギリシャ料理。おいしい塩とオリーブオイル、そして新鮮な野菜や魚介類のギリシャ料理は日本人の口にあう。デザートタイムに登場したのは、地元の舞踏チーム。衣装が華やかでおしゃれ。手招きされたので思い切って飛び出して一緒に踊る。まさに踊らなきゃソンソン! という感じで、旅の仲間もダンスに加わる。体を動かし、笑いあっているうちに一体感が生まれたような気がした。
ランチ後、飛行機でサントリーニへ移動。飛行機の窓から見えるのは地中海の神秘的なほど美しい景色。そこで到着したときに感じたのは、都会とはおよそかけ離れた開放的な空気感。地中海が見渡せる高台にあるプライベートなホテルに着き、広々とした部屋で一息ついたら、一生この島にいてもいいという気分になった。
DAY3 サントリーニ島は、世界一の夕焼けで知られている。写真では何度も目にしたことがあったが、実際にこの目で見た夕焼けは、どれほど美しかったことか! その身を隠すようにゆっくり沈んでいく真っ赤な太陽と、グラデーションに染まった空、そしてそれを反射する海。僕はあの景色を一生忘れることはないだろう。
この日のランチは地元のレストランでの料理教室を兼ねて。テレビでも活躍しているというシェフと一緒に調理ができるから楽しいし学びが多い。日本の料理法を思えばかなり大胆だが、できあがった料理は最高に美味しかった。
DAY4 この日の、いやこの旅のメインといってもいいかもしれない。まさに究極の体験だと感じたのが、サントリーニ島からミコノス島への地中海クルージング。プレミアムなクルーザーを貸し切り、地中海を進む。天気はよく、波もおだやか。シャンパンを片手にデッキで風を感じていると、イルカがジャンプしているのが見えた! まるで地中海を独り占めしているような気分。もしかしたら僕が主演の映画を撮影しているのでは? そんなことすら思わせる。ミコノス島が近づくにつれ、日が傾いてきた。サントリーニ島の夕焼けも素晴らしかったが、海の上から見る夕焼けも同じくらい美しかった。
ディナーは地元の「レメッゾ レストラン」へ。ライブパフォーマンスで盛り上がる空間にはハッピーなバイブスが流れている。旅の仲間たちともすっかり打ち解けた。恐らくこの旅に参加しなければ一生出会うことがなかったであろう様々なバックグラウンドの人たちと語り合い、笑いあう。そんな時間もこの旅の大きな収穫といえるだろう。
▲文字通り、すべてが究極だった「IQOS Together X 究極の体験」。アテネで遺跡を散策し、サントリーニ島で美 しい夕日を眺め、地中海をクルージングした。ミコノス島では極上のリゾートを満喫した。当選者である他のメンバーと秋元はもちろん初対面。「彼らと知り合えたのも大きな財産になりました」(秋元)
DAY5 街を少し散策して海沿いのショッピングの名所「ナモス ヴィレッジ」でランチ。水着姿のファミリーやカップルを見ると、普段暮らしている東京とはまるで別世界に来ていることをあらためて感じる。
ランチ後は、ホテルに戻ってプールでひと泳ぎ。広々としたプールはほぼ貸し切り。風光を感じながら泳いでいると、最高に心地よい。
明日になると日本に帰る飛行機に乗らなければならない。最高のレストランとホテル、そしてここでしかできない数々の体験。それらは出発前に想像していた以上の、まさに“究極の体験”だった。ギリシャに来たのは初めてだったが、どこに行っても美しい景色と楽しい人々が待っていてくれた。荘厳な遺跡や豊かな自然などのレガシーを受け継ぎ、それを現代的にアップデートしながら後世に伝えていく。ギリシャという国のあり様は、父・千代の富士の存在を忘れないでいてほしいと願う僕の気持ちにも重なるように思えた。
またギリシャを旅したいと思うが、今回のような贅沢はさすがにできないだろう。おそらく、いや間違いなく人生で二度とできないような体験をさせてもらった。この旅が自分の人生の大きな糧になればいい。いや、きっとなるはずだ。プールに浮かび、美しい空を見ながら、僕はそう思った。