なんか応用できたらスゴそうですよ!
ドカ~ンと大きなプロペラを回して砂地を駆け抜けていくレーシングカート「DWFTTW」は、風力発電で走るエコカー研究プロジェクトの成果なのですが、その仕組みがジーニアスな感じです。だって、最高で風速の2.8倍ものスピードが出ちゃうんですからね。風の力だけで走るのに、風より速く走れちゃうんですよ...
グーグルなどのビッグスポンサーが応援し、Thin Air Designsがサンノゼ州立大学と産学共同で進めるDWFTTWの開発のポイントは、非常に効率的なトランスミッションにあるそうです。なんでもプロペラの力で回ったレーシングカートのタイヤが、タイヤの回転に合わせてプロペラの回転スピードを加速させ、その力でタイヤが勢いよく回って...という相乗効果で、風速20マイル(約32km)なのに時速50マイル(約80km)で走行する記録を打ち立てちゃったんだとか。
まだまだ実用化までは遠い道のりですが、この効率性を巧みに応用して新製品を作り出せれば、自然エネルギーの大々的な活用の道だって開けるのでは? そんな熱い期待を胸に開発チームはプロジェクトを進めているみたいです。独自の発想で研究に取り組む天才たちに、バッチリとグーグルが目をつけているところが、さすがだなぁという気もしますよね~
[Faster Than The Wind via Wired]
Casey Chan(原文/湯木進悟)