リーチ選手「NZに勝つまでやる」 引退危機救った名医に語った決意
上月英興
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会で、1次リーグ突破をかけて8日、アルゼンチンと戦う日本代表。大黒柱のリーチ・マイケル選手(35)は3年前、産業医科大若松病院(北九州市)のベッドで眠っていた。引退の危機を乗り越え、覚醒するために――。
日本開催の前回W杯(2019年)では主将として初の8強に導いたが、その両脚は悲鳴を上げていた。
股関節の骨同士がぶつかり関節唇と軟骨が損傷する、アスリートに多い「大腿骨寛骨臼インピンジメント」という状態。満足に走ることもできなくなり、母国ニュージーランド(NZ)の医師の勧めで、股関節の手術を数多く手がける同病院の内田宗志医師(56)を訪ねた。せきをしたり、笑ったりするだけでも痛い状態だった。
「あれ以上、病状が進んでい…
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