「最初の2カ月が分かれ道」 平畑光一院長が語るコロナ後遺症のいま
新型コロナウイルスのオミクロン株は軽症の人が多いとされる一方、感染者が多かったため、後遺症に苦しむ人も増えるのではと懸念されている。オミクロン株の後遺症にはどんな特徴があり、どう対処すればいいのか。患者に対応するヒラハタクリニック院長の平畑光一さんに聞いた。
――いま、後遺症外来はどんな状態ですか。
当クリニックは、患者さんであふれかえっています。1日に100人の患者さんを診る日もあり、連日、未明まで仕事が続いています。これまでにも増して女性の割合が多く、10代も目立っています。北は北海道から南は沖縄まで、遠くから来院される患者さんもいます。
――症状の特徴は。
倦怠(けんたい)感や頭痛、不眠などは従来とおおむね同じです。強いていえば、せきがやや多いことと、味覚・嗅覚(きゅうかく)の障害がかなり少ないことがオミクロンの後遺症の特徴でしょう。感染時の症状はこれまでより軽くても、後遺症については同じように患者さんを苦しめます。当クリニックでは、寝たきりの状態になる割合が、これまでよりも大きいです。
――「ブレーンフォグ(脳の霧)」というやっかいな症状もあると聞きます。
倦怠感と並んで、後遺症の中…
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