「きっとプーチンに怒り、核共有論にも反論」 米原万里の妹ユリさん

有料記事

聞き手 編集委員・後藤洋平
[PR]

 チェコのソビエト学校でともに過ごした旧友と30年後に再会する『噓(うそ)つきアーニャの真っ赤な真実』で米原万里大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。56歳の若さで世を去ったのが2006年。25日は、16回目の命日になる。米原の妹で同じ学校に通っていた井上ユリさん(69)は、ロシアによるウクライナの侵攻後、「いま米原万里がいたらどう表現するか」とよく聞かれるという。少女時代から振り返り、姉への思いを聞いた。

         ◇          

 万里が亡くなって16年が経ちます。ときどき無性に話したくなります。面白い本を読んだ時には必ず。今回の取材を受けて、また会いたくなりました。ロシアがウクライナに侵攻した今、怒り、悔しさ、悲しみでいっぱいで、交わす言葉はあんまりないかもしれないけれど。

 もう話せないわけですが、万…

この記事は有料記事です。残り1747文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
後藤洋平
編集委員|ファッション・メディア・文化担当
専門・関心分野
ファッション、メディア、文化
ウクライナ情勢

ウクライナ情勢

2022年2月24日、ロシアがウクライナへの侵攻を開始しました。国際社会の動きや、現地の様子などのニュースをお伝えします。[もっと見る]