マクロン氏支持者「安心」、ルペン氏側「次こそ」 フランス大統領選

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パリ=坂本進 野島淳 青田秀樹
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 フランス大統領選の決選投票で再選を果たしたマクロン氏の勝利演説は24日夜、パリのエッフェル塔の足元にあるシャンドマルス公園で行われた。マクロン氏は午後9時半ごろ会場に登場。妻のブリジットさんらと共に演説台へと進むと、会場ではフランス国旗と欧州連合(EU)の旗が揺れ、「マクロン! 大統領!」とかけ声があがった。

 フランス国旗を手に会場を訪れた会社員のアジュラ・カドリさん(45)は、「『極右』政権が誕生するのを恐れていたので、安心した」と語った。アルジェリア系の移民の子どもで、ルペン氏による反移民の言動に強いストレスを感じてきたという。マクロン氏には今後、「新型コロナウイルスで厳しくなった経済の立て直しに最優先で取り組んで欲しい」と話した。

 「社会保障と環境政策、それにロシアへの厳しい対応を期待している」と語ったのは、会社員のカメラ・マリオノーさん(40)。1回目の投票では、「ルペン氏に決選投票に進んでほしくなかった」という理由で、左翼のメランション氏に入れた。マクロン氏が再選を果たし、「自由で民主的なフランスを改めて感じることができた」と語った。

 一方、パリ市内であった右翼「国民連合」のルペン氏の集会場では、支持者の落胆の声とともに「次回」への期待の声が聞かれた。

 弁護士のビクトル・ベンガナ…

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