フランス大統領選 ロシアと距離置く2人 プーチン氏との近さ重荷に

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パリ=疋田多揚
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 24日のフランス大統領選決選投票に向け、候補者がロシアと距離をとっていることを示そうと腐心している。プーチン大統領との近さが、悪化の一途をたどるウクライナ侵攻で「重荷」になっているためだ。

 中道の現職エマニュエル・マクロン氏(44)は21日、3月29日を最後に「プーチン氏と電話をしていない」とテレビ番組で明らかにした。

 マクロン氏は2月以降、和平を促そうと、プーチン氏と15回、協議を重ねてきた。対話を中断した理由に、キーウ(キエフ)近郊のブチャで住民が虐殺されたことを挙げた。

 他の村でもロシア軍撤退後の民間被害が伝わっており、効果の出ない対話について、有権者の理解が得にくくなっていると判断したとみられる。ただ、マクロン氏は21日、再選されれば来週にもプーチン氏と対話を再開する考えを示している。

 関係の近さが重荷になっているのは右翼「国民連合」の下院議員マリーヌ・ルペン氏(53)も同じだ。

過去に「プーチン氏敬服」発言

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