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盤上の夜 (創元SF文庫) 文庫 – 2014/4/12

4.0 5つ星のうち4.0 214個の評価

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第33回日本SF大賞受賞。第1回創元SF短編賞山田正紀賞の表題作にはじまる全6編。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……対局の果てに、人知を超えたものが現出する。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2014/4/12)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/4/12
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 333ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488747019
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488747015
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.7 x 1.6 x 15 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 214個の評価

著者について

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宮内悠介
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1979年、東京都生まれ、1992年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部卒。2010年に短編「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞、2012年に連作短編集『盤上の夜』として刊行し単行本デビュー(第33回日本SF大賞)。2013年に第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞。ほか、『ヨハネスブルグの天使たち』(第34回日本SF大賞特別賞)、『彼女がエスパーだったころ』(第38回吉川英治文学新人賞)、『カブールの園』(第30回三島由紀夫賞受賞)、『あとは野となれ大和撫子』(第49回星雲賞日本長編部門)、『遠い他国でひょんと死ぬるや』(第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞)など。これまでの作品の一覧は以下を参照ください。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3599396050117284&id=263006690422920

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お客様のご意見

お客様はこの作品について、以下のように評価しています: テーブルゲームを題材にした怪作にして快作として高く評価されています。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋を題材にした怪作で快作だと感じています。また、著者の筆力があることが伝わってきており、素人にもわかりやすく書かれているとの声があります。作者の発想力や構成力の多さを感じさせる作品だと評価されています。 海外進出も望まれており、SFジャンルにしなければもっと売れるのに、という意見もあります。

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7人のお客様が「面白さ」について述べています。7肯定的0否定的

お客様はこの作品について、面白いと評価しています。テーブルゲームを題材にした怪作にして快作で、ゲームへの愛を感じる作品だと感じています。また、どの物語も題材が面白く、呼んでる最中は楽しく読めているようです。一方で、読み終えると物足りないという指摘もあります。

"...初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。 6編とも、いずれもテーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。..." もっと読む

"...読み終えての感想としてはすべてもうちょっと深くまでいってほしい!ということです。この内容ではSFでは内容に思ってしまいます。どの物語も題材は面白く、呼んでる最中は楽しく読んでいるのですが、読み終えると、なんか物足りないという感じでした。" もっと読む

"これは面白い。 わたしはSFファンで、しかもボードゲーマーなのですが、これは後者として特に面白かったです。 中でも麻雀編は抜群の出来栄えです。ネタバレになってしまうので、何処がどう面白いのか説明できませんが。..." もっと読む

"素晴らしい作品。ゲームへの愛を感じる。海外進出を強く望みます。" もっと読む

4人のお客様が「内容」について述べています。4肯定的0否定的

お客様はこの作品について、素晴らしい作品だと評価しています。ゲームへの愛を感じると感じており、海外進出を強く望みます。

"...中にはなるほどと思って読んでしまう章もあるけども、 それは作られた内容がうまいと言うより、事実であるからこそ楽しめるといっても過言ではないと思う。 かなり好き嫌いが分かれると思うため、 購入前には是非とも立ち読みや試し読みを勧めたい。" もっと読む

"素晴らしい作品。ゲームへの愛を感じる。海外進出を強く望みます。" もっと読む

"囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋を題材にした怪作にして快作。大傑作!..." もっと読む

"これは良い物件..." もっと読む

3人のお客様が「筆力」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの書籍の筆力について高く評価しています。著者の筆力が伝わってきており、素人にもわかりやすく書かれていると感じています。また、作者の発想力や構成力の多さを感じさせる点も指摘されています。ただし、麻雀や将棋の理解が不足していると指摘する声もあります。

"...読んで真っ先に思い起した。 そんなネタから「もしも」を積み重ねて出来上がった作品なのだな。作者の発想力、構成力、抽斗の多さを感じさせる。" もっと読む

"...落ち着いた語り口もよい感じ。こんな表紙じゃなくて(失礼!)SFジャンルにしなければもっと売れるのに、と思ってみたり。 素人にもわかりやすく書いてありますが(いやむしろ素人では不備が見えないのか)、麻雀の話は詳しくないと楽しめない感じでした。..." もっと読む

"著者の筆力があることは伝わってきましたが、やはりある程度は碁や将棋を理解していないと、本当のおもしろさはわからないのかなと。そのへんが個人的にはわからないので、正直なところそれほどおもしろくはなかったです。でも著者のほかの作品は気になってるので、また読んでみようと思います。" もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2013年2月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    タイトルの通り、盤上遊戯?(こんな言葉あるんだね)を題材にした短編連作集。

    舞台は基本“盤上”であり、所詮大きくても麻雀卓サイズだが、作者の語る世界は、時空を超えて壮大かつ深遠である。
    また、四肢欠損や近親相姦、あるいはオカルトめいた描写もあり、一見“キワモノ”めいた印象を与えるが、深い思索に基づいた哲学的な叙述で“人”を“世界”を語っており、単なるエンタメ小説には止まっていない。(むしろ難解に過ぎて追いついていない部分があるかもしれない…)

    6編の中では『清められた卓』『象を飛ばした王子』が秀逸。

    『清められた卓』は、四人によるゼロサムゲームであり、かつ勝負は運に左右される部分が大きい、あるいはイカサマや様々なルールといったゲームとしての麻雀の特性に、各々特異なキャラクターを持つ4人の人間模様を重ねることで極めてエンターテイメント性の高い面白い作品に仕上がっている。

    古代チェスを題材にした『象を飛ばした王子』は、6編の中では最も“おとなしい”作品と言えるだろう。だが、ゴータマ・シッダールタの一人息子の王子 ラーフラが古代チェス=チャトランガに込めた平和への思いが心を打ち、切なくも癒しの傑作となっている。

    最終章『原爆の局』は、表題作である『盤上の夜』の対をなす作品である。ストーリーが整理されておらず、今一歩わかりにくい部分はあるが、作者の志の高さがあらわれた作品と理解したい。

    いずれにしろ、次回作を期待させる怪作にして快作だ。
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年2月19日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    囲碁、将棋、麻雀など、テーブルゲームに人生をかけた人たちを描いています。
    狂気ってこういうのを言うんでしょうか。
    私にはプレイヤーの心があまり理解出来なかったのですが、
    怖いもの見たさで物語から離れられず、強烈な余韻を後に残しました。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2023年7月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    私にはまだ難しかったです。。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年8月14日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    核になったアイデアは、アレだ。
    ダルマ人間とかで伝わる、日本人旅行者が四肢を切断されて見世物にされているっていう奴なんだろう。読んで真っ先に思い起した。
    そんなネタから「もしも」を積み重ねて出来上がった作品なのだな。作者の発想力、構成力、抽斗の多さを感じさせる。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年2月13日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    キワものっぽいところから話は始まるのですが、おぉそっちに行きますか!と思わぬ展開で読者を飽きさせません。
    落ち着いた語り口もよい感じ。こんな表紙じゃなくて(失礼!)SFジャンルにしなければもっと売れるのに、と思ってみたり。
    素人にもわかりやすく書いてありますが(いやむしろ素人では不備が見えないのか)、麻雀の話は詳しくないと楽しめない感じでした。
    (知ってる人はすご~く面白いらしい麻雀の漫画について語られた時のことを思い出す)
    盤上から世界を語る(らしい)企画の関係か、無理やりっぽい短編もあるものの、仕事が丁寧なのでいやな感じはいたしませんね。
    文庫なら強力プッシュ。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年3月4日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    第一回創元SF短篇賞で選考委員特別賞を受賞した表題作を含めて6編の短編集です。
    初の著作でありながら第147回直木賞の候補となり、また「2013年版このミステリーがすごい!」の10位にもランクインしています。
     
     6編とも、いずれもテーブルゲームの極致をもとめた人が、別次元の世界・神の領域とでも呼ぶべき地点へたどり着く物語です。ゲームについての知識はなくても十分に物語の中には入ることが出来ます。
    「人間の王」と「象を飛ばした王子」の2編には実在した人物が主人公として登場しますので、SFが苦手な人でも物語の中に入れるのではと思います。
    ミステリーがお好きな方は「清められた卓」でのやりとりや最後の勝負での逆転劇を楽しめるのではないかと思います。

    私自身は「千年の虚空」が好きです。物語は暗い灰色の色調のなかで進行していきますが最後に兄弟が将棋盤に向かい合うシーンで、突然盤の上に極彩色の世界が広がったときに深い感動を覚えました。

    SFとかミステリーとかのジャンル分けはこの作品には必要ないと思います。再びこの作者の作品に触れることが出来るのが楽しみです。
     
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年1月26日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    この本が出版された2013年から約4年経った時期にこの文章を書いているわけだけど、わずか数年で現実に先を越されてしまった作品、といえるのかもしれない。

    この短編集では何かを失うことによって才能を手に入れるというテーマが何度か繰り返される。それは狂気、あるいは天才が天才である1点のみで盤上を制するというロマンチックな物語だ。でも、現実には狂気や供犠によってAlphaZeroのような他のプレイヤーを絶する能力を獲得することはない。多くの天才たちのヴァリエーションの勝敗をわけるのは羽生善治氏の言葉を引用するなら「深い集中」だけだ。そして、仮に完全解がなされたとしてもあいも変わらず「人の一手」に一喜一憂するというドライな結果が、今現在の状況だ。

    「神の一手」が人の手から離れようとしている時代に、語り手は天才の幻想を追いかける(後天的に天才を作ろうとする、というのも天才幻想のひとつだ)。作者はこうしたウェットな甘さを手頃に調理している。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2013年8月21日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    そもそも四肢を失った女性が碁の知識や実力を得るために、
    どれほど過酷で懸命な努力をしたかを克明に書いていない時点で、ただのファンタジー漫画にしかならないと思う。
    しかも小説という言うよりは、記録文章を読み上げているような書き方で、
    小説のおもしろさを期待した自分は肩透かしを食らった。

    回想録とかいたが、新聞記事と言ってもいいと思う。
    主人公が取材対象者で、それを記者の「わたし」がインタビューしている形式に近く、
    物語はインタビューを受けている相手が独白する形で展開する。

    中にはなるほどと思って読んでしまう章もあるけども、
    それは作られた内容がうまいと言うより、事実であるからこそ楽しめるといっても過言ではないと思う。

    かなり好き嫌いが分かれると思うため、
    購入前には是非とも立ち読みや試し読みを勧めたい。
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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