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露出せよ、と現代文明は言う: 「心の闇」の喪失と精神分析 単行本 – 2013/11/21

4.4 5つ星のうち4.4 19個の評価

凶悪犯罪のたびにメディアで語られてきた「心の闇」。
しかし現代の犯罪者は、ほんとうに「心の闇」をもっているのだろうか。
むしろ彼らの心に「闇」がないことが問題なのではないか。
私たちの心から「闇」が失われつつある。
それこそが、現代の危機、心の危機をもたらしているとしたら?
“心の露出"を強いる文明をラカン派の俊英が問う、
亀山郁夫、市川真人氏絶賛、衝撃の評論!

《露出》の強制、それこそは、21世紀グローバル化時代の〈人間学〉が立ち向かう究極のテーマだ。
人間は、すでに新しい歴史ステージにある。……亀山郁夫

80年代ニューアカを愛したひとに。90年代に育ったひとに。
そして00年代にもの足りなかったひとに----つまりこれは僕たちのための本だ。……市川真人
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商品の説明

著者について

1968年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。博士(パリ第8大学、精神分析)。ラカン派精神分析を駆使し、現代の心的空間を問う注目の俊英。著書『精神分析と現実界』、編著『精神分析の名著』。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2013/11/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/11/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309246370
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309246376
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.2 x 2.6 x 19.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 19個の評価

著者について

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立木 康介
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2024年11月7日に日本でレビュー済み
    10年近く前なのか、、
    ふと、昨今(2024)流行?の「闇バイト」に(あるいはなんでしたっけ?「ルフィさんたち」とか)、全然「闇」が見当たらないよな、と思って、この本のページに来ました。この本で、ある種、予言のように言われていた「「心の闇」などもう無い」が、わかりやすく現実に蔓延するものとなって、そのこと自体が日々ニュースで社会に露呈されているんだなぁと思い、読み返そうと思った次第です。「闇バイト」って(皮肉な命名ですね)、「実行役」のジャスト・イン・タイム、トゥ・ザ・ポイントのデリバリーで、ヤツら単に「委託業務(タイパのいい(と見える)バイト)」してんだよな、「闇」を抱えているように全く見えない。「指示役(とされている審級)」を、立木さんはなんと名指すのだろうか?とか、考えながら読み返すつもりです。レヴューになってなくて恐縮です。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年1月6日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ウエルベックや森岡正博が同時に引用されるという驚き。
    余りに思索が奥深く進み過ぎていて唖然としてしまうよう読書体験でした。
    未到達ポイントに到達してしまった感があり感動を覚えました。
    余りに理解からは程遠いですが、エクセレント/エレガントでありながら
    分析力も凄まじく天才のなせる御業であり興奮しました。現代社会に
    抗う姿勢は人文の意地を感じさせてくれる御本です。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年2月25日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     Amazonで購入させていただきました。

     著者は立木康介(ついき・こうすけ)さんで、本書奥付によるなら「一九六八年生まれ。神奈川県出身。京都大学人文科学研究所准教授。博士(パリ第8大学、精神分析)。著書『精神分析と現実界』(人文書院、二○○七年)、編著『精神分析の名著』(中公新書、二○一二年)」ということです。

     ぼくは市井のアマチュア・ラカニアンとして、立木さんのことは存じ上げていましたが、単著を購入したのは今回がはじめてです(上述の『精神分析の名著』は発売と同時に購入しました)。
     片岡一竹(かたおか・いちたけ)さんの『疾風怒濤/精神分析入門 ジャック・ラカン的生き方のススメ』(誠信書房、2017)を読んでいたところ、当該書の最後から二番目の項目の「文献案内」には8冊の文献が紹介されていて、「現代における精神分析に興味がある人は、⑧立木康介『露出せよ、と現代文明は言うーー「心の闇」の喪失と精神分析』(河出書房新社、二○一三年)も必読です」(p.195)とあり、まさに「現代における精神分析に興味があ」ったぼくは本書を購入した次第です。

     本書の内容に関してですが、「エピローグ」のなかに簡潔に要約した文章があるので引用します。

    「本書で論じられてきたのは、一言でいえば、現代に生きる主体は無意識を手放してしまったように見える、ということだ」(p.272)

     つまり、タイトルにあるようにいわゆる「心の闇」を「露出せよ」と強制する「現代文明」社会にあって、無意識は消滅したかのように見える、ということです。
    「「心の闇」を「露出せよ」と強制する「現代文明」社会」とはたとえば、ぼくも当時リアルタイムで観ていた番組ですが、ある女性タレントが自身の過去の犯罪(窃盗)を嬉しそうな表情で語る(=罪悪感がないように見える)といったことです。
     立木さんも本書のなかで書いていらっしゃることですが、何か犯罪が起こるとワイドショー等で精神科医等が、被疑者の「心の闇」を詮索して、その「心の闇」に犯罪の原因を求めるのが日常茶飯事です。しかし、現代において本当に「心の闇」はあるのか、むしろ「心の闇」がないことのほうこそ問題なのではないか、ということです(第一章)。

    「あとがき」には以下のように本書の流れがまとめられています。

    「「心の闇」の不在、若者の規範化、セクシュアリティの衰退、表象の没落、精神療法への刺激ー反応図式の侵入」(p.296)

     ぼくが本書を読んで考えたことは、松本卓也(まつもと・たくや)さんの『人はみな妄想するーージャック・ラカンと鑑別診断の思想』(青土社、2015)や『享楽社会論:現代ラカン派の展開』(人文書院、2018)、特に後者に関連しますが、立木さんが書いていらっしゃる事態は「象徴界の失墜」で説明できるのではあるまいか、ということです。
     つまり、立木さんも松本さんも触れていらっしゃる、ラカンの女婿であるジャック=アラン・ミレールが提唱した「普通精神病」あるいは「ふつうの精神病」(psychose ordinaire)というものは、象徴界が失墜したためにより広範な患者=分析主体に見られるようになったのではないか、ということです。精神病は「父の名」=象徴界の排除の上に成り立っているからです。
     また「心の闇」を「露出せよ」と「現代文明」社会が強制するという状況は、社会的規範=象徴界の弱体化ということでもありえると思います。
     
     本書は「あとがき」まで含めて301ページと結構な分量ですが、帯の惹句に「評論」とあるように学術書よりも文体がリーダブルなのでサクサクと読めます。
     また、他のレビュアーの方も書かれていますが、文体またが美文でもあります。ただ美しいだけではなく、スラスラと頭のなかに入ってくるような文章です。ラカン学説の概説書としても読めるので、スラヴォイ・ジジェクよりもわかりやすい(と思われる)本書でラカンを理解しようとするのも一興でしょう。

     オススメです。
    15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2018年1月17日に日本でレビュー済み
    現代社会が科学(人工知能など)の発達によりどこに向かって行くのか考える際にとても参考になる本だとおもいます。
    我々は科学が発展すれば世界から戦争、貧困がなくなり、平和で幸福な人生を送れると夢想しがちだが、それは、実存的欲求を
    無視した、極端な考えではないのだろうか。人は経済的に恵まれても不幸な人間が存在することを忘れてはならない、とこの本は教えてくれる。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年12月16日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     非常に楽しく読めました。著者は経歴、学識、思考力等すべてにおいて一流で、このような知的エッセイの書き手として十分な資格があると思われます。堅苦しく、また面白くもない学術論文やビジネス文書に退屈したら、このような本で読書の快楽を思い出すのもまた一興でしょう。いうなれば食後のブランデーのようなもの。ゆっくり香りを楽しみながら、知的な官能に浸るのが作法です。
     満点にしなかった理由は二つあります。一つ目は、この本で繰り返し指摘されている、現代社会における性的な身体の衰退について。まさしくご賢察の通りで、この視点は非常に示唆に富んでいると思いました。ただ、著者のよって立つ精神分析の創始者・フロイトがこの概念にたどり着いた前世紀末ごろのヨーロッパ社会を考えてみれば、これは歴史上まれにみる、性的身体とそれの抑圧が肥大化した時代だったこともまた事実。その時代背景のなかで、フロイトの学問は生まれたともいえますので、それを基準に現代社会を照射すれば、おかしな事態に映るのは必然とも思えます。
     もっと直截的に言えば、ラカンやフロイトに対して、たとえばミシェル・フーコーの仕事を対峙させてみれば、現代社会の性的身体はまた違ったパースペクティブでとらえることも可能なはず。有り余る知性と経験を持つ著者なら、そのような、さらに刺激的な思考も可能だと思いましたが、自らの持てる力をすべて、精神分析学派に捧げる修道士のような姿勢が、私には眩しすぎました。なので、目を逸らしました。
     二つ目は、少し蓮見重彦を意識したような、持って回った文体が好みではなかったから。いくら高級なブランデーでも、くどすぎれば胸焼けがします。
    20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2019年1月29日に日本でレビュー済み
    せっかく抑圧や無意識がなくなって現実に脅かされるようになったのに、サントームを使って享楽に囚われずに共存できるというのは悲観的すぎる。アルファ機能が母親からスマホへ移行できるならスマホではない別の生産様式にも移行できるはずである。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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