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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』マイケル・J・フォックスの現在は?家族仲良し

笑顔!(2025年1月10日のイベント登壇時撮影)
笑顔!(2025年1月10日のイベント登壇時撮影) - Erika Goldring / Getty Images

 名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』三部作の新吹き替え版が、日本テレビ系『金曜ロードショー』で3週連続放送中。21日にはシリーズ完結編となる『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(よる9時~)が放送される。主演のマイケル・J・フォックスは現在何をしているのか? マイケルの愛する妻や子供たちの近況も一緒に紹介する。

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 マイケルの生活は、ハリウッドの人気スターとして大活躍していた最中に、パーキンソン病と診断され、病気と闘いながら、ボランティア活動の日々へと激変する。彼は1961年にカナダで生まれ、15歳からテレビに出演、18歳で渡米して、その4年後にドラマ「ファミリー・タイズ」シリーズ(1982-89)で人気者になり、1985年の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が世界的に大ヒットし、ハリウッドの人気スターになる。その後も『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』(1986)、『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』(1988)、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989)『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』、(1990)とヒット作が続く。

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 そんな多忙な日々の中、1990年に体調不良に気付き、パーキンソン病と診断される。それでも病気を隠して映画やテレビで活躍、ドラマ「スピン・シティ」(1996~99)ではシーズン1から4年連続でエミー賞主演男優賞にノミネートされた。しかし病状は進み、1998年にパーキンソン病を公表、2000年には同番組を降板した。

 そして同年、パーキンソン病の研究助成のためのマイケル・J・バーキンソン病リサーチ財団を設立して活動を開始。その後もドラマ「グッド・ワイフ」シリーズ(2010~2016)や、ドラマ「グッド・ファイト」シーズン4(2020)のゲスト出演など俳優業も続けつつ、病と戦いながらボランティア活動を行っている。彼の最近の姿は Apple TV + で配信中のドキュメンタリー映画『STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー』(2023)でも見ることができる。

 そんなマイケルは近年、俳優業以外でも話題を集めている。昨年6月29日には、英国最大の野外音楽フェス、グラストンベリー・フェスティバルで、人気バンド、コールドプレイのステージにサプライズ登場、一緒に車椅子でギターをプレイしてファンを喜ばせた。演奏後、ボーカルのクリス・マーティンは舞台で「僕らがバンドを結成した一番の理由は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を見たからだ。ありがとうマイケル、僕らのヒーロー」とマイケルへの感謝を語った。

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 また、本年1月4日にはホワイトハウスに招待され、バイデン大統領(当時)から自由勲章を授与された。この勲章は「米国の繁栄、価値観、安全保障、世界平和、そのほかの重要な社会的、公的、私的な努力に対する模範的な貢献」を讃えて授与されるもの。本年の叙勲式では、マイケルと一緒にデンゼル・ワシントンU2ボノらも授与されている。

 そして、同月10日には、ニューオリンズで開催された『バック・トゥ・ザ・フューチャー』公開40周年を記念するイベントに、クリストファー・ロイドリー・トンプソントム・ウィルソンらとともに出席。トークイベントやサイン会も行い、ファンたちを喜ばせた。

マイケル
マイケルと愛妻トレイシー。Dimitrios Kambouris / Getty Images for TIME

 この頃は、愛する妻や家族についての発言も増えている。マイケルは1988年の人気絶頂期に、ドラマ「ファミリー・タイズ」で共演したトレイシー・ポランと結婚、子供4人が生まれ、今も充実した家庭生活を送っている。昨年2月の英国アカデミー賞BAFTAの授賞式にはプレゼンターとしてサプライズ登場し、会見には妻トレイシーと一緒に出席。また、昨年4月のパーキンソン病のボランティア・イベントにもトレイシーと一緒に参加し、2人の結婚生活を振り返って「35年間も結婚しているなんて面白いよね、僕の人生で最高の35年間だ」と妻に感謝した。また、昨年6月22日、妻トレイシーの誕生日には、娘のスカイラーが結婚するという幸福な出来事もあった。

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 ちなみに、マイケルとトレイシーには子供が4人いて、上の3人はエンターテインメント業界の裏方として働いている。1989年生まれの35歳の長男サムは、スタンフォード大学を卒業し、映画やドラマのプロデューサーに。父を描いたドキュメンタリー映画『STILL:マイケル・J・フォックス ストーリー』にも参加している。

 また、マイケルがパーキンソン病と診断された5年後、1995年生まれの29歳の双生児の娘たちが、アクイナとスカイラー。アクイナは名門デューク大学を卒業して、今は、エイミー・アダムス主演の『ナイトビッチ』(2024)やキャリー・マリガン主演の『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(2022)などを手掛ける米映画製作会社アンナプルナ・ピクチャーズで、アシスタントとして働いている。昨年結婚したスカイラーは、ポモナ・カレッジ卒業後にハーバード大学で教育学を学び、今はマサチューセッツでプロデューサーとして活動中だ。

 そして、マイケルの病気発覚の約10年後、2001年に生まれた24歳の末娘のエズメは、名門デューク大学を卒業して、両親と同じ俳優業に進出。ミドルネームを使ってアナベラ・フォックスという芸名で、ドラマ「ローヤリティ(原題)/Royarity」(2017)、ドラマ「キャスティング・クロエ(原題)/Casting Chloe」(2018)、ドラマ「ベター・デイズ(原題)/Better Days」(2021)に出演、そして、現在はテレビ映画『アンダー・ザ・インフルエンス(原題)/Under the Influence』がポストプロダクション中だ。子供たちがみな、両親と同じ業界で活動しているのも、家族の関係が良好だからだろう。一家全員の絆の強さが感じられる。

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 そして、マイケルといえば、やっぱり気になるのはずっと以前からある『バック・トゥ・ザ・フューチャー』続編の噂。これについてもう何度も聞かれているロバート・ゼメキス監督は、昨年の11月にもポッドキャスト、the Happy Sad Confused で発言。「今でも製作会社ユニバーサル・スタジオから、半年に1回は聞かれるよ(笑)」とジョークを言いつつ、「でも僕はこの作品のリメイクにも、続編にも興味がない。どちらもありえないよ」ときっぱり宣言している。

 とはいえ、映画はミュージカル舞台になり、2023年からブロードウェイで上演されて大ヒット。日本でも劇団四季のミュージカル舞台「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が本年4月6日に開幕になる。今後も『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とマイケルの魅力は 、いろいろな形で受け継がれていきそうだ。(平沢薫)

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